JP3895225B2 - 車両用警告システム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種センサや通信器を用いて、車両の走行に影響を与えそうな対象物を検出して車両の運転者に警告する車両用警告システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、赤外線カメラ等の撮影手段により捉えられた自車両周辺の画像から、自車両の走行に影響を与える可能性がある歩行者等の対象物を抽出し、その情報を自車両の運転者に提供する装置としては、例えば特開2001−6096号公報に記載のものがある。この装置では、左右一組のステレオカメラが撮影した自車両周辺の画像について、例えば右画像中の第1の対象物画像の重心位置と、左画像中の第2の対象物画像の重心位置との差から視差Δd(画素数)を求め、これから自車両と対象物との距離zを算出し、該対象物が自車両の走行に影響を与える可能性があると判断した場合、自車両の運転者に警告を発する。
【0003】
また、特開2000−149198号公報には、歩行者にGPS(Global Positioning System )を用いて位置情報が取得可能な携帯型の電波発信機を持たせ、車両側では、歩行者が携帯する電波発信機から該電波発信機の位置情報を取得し、この位置情報の変化から判定した歩行者の挙動により、該歩行者が自車両の走行に影響を与える可能性があるか否かを判断するものが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように、赤外線カメラ等の視覚センサのみを用いている装置では、車両の陰などにいる歩行者を検出することができないという問題があった。
また、これらの装置は、車両の運転者の脇見運転や注意の散漫、或いは判断ミスにより車両の走行が不安定になることを防止し、車両を安全に走行させることを助けるのに有効ではあるが、多くの前方注視を行っている安全運転の運転者にとっては、目視により確認できる歩行者に関して出力された警告は、逆に過剰警報となり煩わしさを感じることにもなるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、目視により確認できない対象物を検出し、運転者に自車両の走行に影響を与えそうな対象物を認識させることができる車両用警告システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明に係る車両用警告システムは、携帯可能な通信端末(例えば実施の形態の通信端末2)と、車両に搭載され前記通信端末との間で通信を行うと共に、前記車両の運転者へ自車両の走行に影響を与えそうな対象物に関する警告を発する車両用警告装置(例えば実施の形態の車両用警告装置1)とを備えた車両用警告システムであって、前記通信端末が、該通信端末の位置を検出して通信端末位置情報を生成する通信端末位置検出手段(例えば実施の形態の通信端末位置検出手段23)と、該通信端末位置検出手段により生成された前記通信端末位置情報を車両へ送信する通信手段(例えば実施の形態の通信手段22)とを備え、前記車両用警告装置が、前記通信端末から前記通信端末位置情報を受信する通信手段(例えば実施の形態の通信手段12)と、前記自車両の位置情報を検出する自車位置検出手段(例えば実施の形態の自車位置検出手段13)と、前記自車両の進行方向にある物体の位置と大きさを物体情報として検出する物体検出手段(例えば実施の形態の物体検出手段14)と、前記通信手段によって受信された前記通信端末位置情報と、前記自車位置検出手段によって検出された前記自車両の位置情報と、前記物体検出手段によって検出された前記物体情報とにより、前記自車両と前記通信端末及び前記物体との相対的な位置関係を算出すると共に、前記通信端末の位置が前記自車両の進行方向にある物体の死角領域に存在すると判定された場合、該通信端末を携帯している対象物を警告対象の対象物とする警告対象物判定手段(例えば実施の形態のステップS1〜ステップS8、ステップS13〜ステップS14)とを備えたことを特徴とする。
【0007】
以上の構成を備えた車両用警告システムは、自身の位置を車両に搭載された車両用警告装置へ報告可能な通信端末を歩行者等の対象物に携帯させることで、車両用警告装置側で、該通信端末を携帯している対象物の位置情報を把握すると共に、自車位置検出手段によって検出した車両用警告装置が搭載された自車両の位置情報と、物体検出手段によって検出した該車両の進行方向に存在する物体の大きさや位置情報とから、自車両と進行方向の物体、及び通信端末を携帯している対象物の三者の位置関係を算出する。そして、通信端末位置、すなわち該通信端末を携帯している対象物の位置が自車両の進行方向にある物体の死角領域に存在すると判定された場合、該通信端末を携帯している対象物を警告対象の対象物とすることにより、自車両の運転者から目視確認できない対象物のみを警告対象の対象物として認識し、該運転者に警告を発することができる。
【0008】
請求項2の発明に係る車両用警告システムは、請求項1に記載の車両用警告システムにおいて、前記車両用警告装置が、少なくとも車線位置または歩道位置の何れかを記憶する地図情報記憶手段(例えば実施の形態の地図情報記憶手段16)を備え、前記警告対象物判定手段は、該地図情報記憶手段から得られた前記車線位置または前記歩道位置と、前記通信端末位置情報とに基づき、少なくとも該通信端末を携帯している対象物が前記自車両の走行する走行車線上に存在しないと判断した場合または該対象物が歩道上にあると判定した場合、該対象物を警告対象の対象物から除外することを特徴とする。
【0009】
以上の構成を備えた車両用警告システムは、地図情報記憶手段から自車両が走行する走行路の車線位置や、該走行路の歩道位置を取得し、取得された車線位置や歩道位置と、通信端末位置情報とから、通信端末を携帯している対象物が自車両の走行する走行車線上に存在しないと判断した場合、あるいは該対象物が歩道上にあると判定した場合、あるいはその両方の場合、該対象物を警告対象の対象物から除外することで、不必要な警告を発して自車両の運転者に余計な注意を払わせることを防止することができる。
【0010】
請求項3の発明に係る車両用警告システムは、請求項1に記載の車両用警告システムにおいて、前記車両用警告装置が、前記自車両の進行方向を撮影する撮影手段(例えば実施の形態の撮影手段15)と、前記撮影手段により撮影された画像に基づき、少なくとも前記自車両が走行する走行路の車線位置または歩道位置を検出する走行車線検出手段とを備え、前記警告対象物判定手段は、前記自車両が走行する走行路の車線位置または歩道位置と、前記通信端末位置情報とに基づき、少なくとも該通信端末を携帯している対象物が前記自車両の走行する走行車線上に存在しないと判断した場合または該対象物が歩道上にあると判定した場合、該対象物を警告対象の対象物から除外することを特徴とする。
【0011】
以上の構成を備えた車両用警告システムは、自車両の進行方向を撮影する撮影手段により撮影された画像から、走行車線検出手段によって自車両が走行する走行路の車線位置や、該走行路の歩道位置を取得すると共に、取得された該車線位置や歩道位置と、通信端末位置情報とから、通信端末を携帯している対象物が自車両の走行する走行車線上に存在しないと判断した場合、あるいは該対象物が歩道上にあると判定した場合、あるいはその両方の場合、該対象物を警告対象の対象物から除外することで、不必要な警告を発して自車両の運転者に余計な注意を払わせることを防止することができる。
【0012】
請求項4の発明に係る車両用警告システムは、請求項1に記載の車両用警告システムにおいて、前記車両用警告装置が、前記自車両の進行方向を撮影する撮影手段(例えば実施の形態の撮影手段15)と、前記撮影手段により撮影された画像に基づき、少なくとも前記自車両が走行する走行路の車線位置または歩道位置を検出する走行車線検出手段と、少なくとも車線位置または歩道位置の何れかを記憶する地図情報記憶手段(例えば実施の形態の地図情報記憶手段16)と、少なくとも該地図情報記憶手段から得られた前記車線位置または前記歩道位置の何れかに基づき、前記撮影手段により得られた前記自車両が走行する走行路の車線位置または歩道位置を補完する補完手段とを備え、前記警告対象物判定手段は、該補完手段によって補完された車線位置または歩道位置と、前記通信端末位置情報とに基づき、少なくとも該通信端末を携帯している対象物が前記自車両の走行する走行車線上に存在しないと判断した場合または該対象物が歩道上にあると判定した場合、該対象物を警告対象の対象物から除外することを特徴とする。
【0013】
以上の構成を備えた車両用警告システムは、自車両の進行方向を撮影する撮影手段により撮影された画像から、走行車線検出手段によって自車両が走行する走行路の車線位置や、該走行路の歩道位置を取得すると共に、補完手段によって地図情報記憶手段から得られた車線位置または歩道位置の何れかに基づき、撮影手段により得られた自車両の車線位置または歩道位置を補完することで、更に正確な車線位置や歩道位置を算出し、算出された該車線位置や歩道位置と、通信端末位置情報とから、通信端末を携帯している対象物が自車両の走行する走行車線上に存在しないと判断した場合、あるいは該対象物が歩道上にあると判定した場合、あるいはその両方の場合、該対象物を警告対象の対象物から除外することで、不必要な警告を発して自車両の運転者に余計な注意を払わせることを防止することができる。
【0014】
請求項5の発明に係る車両用警告システムは、請求項2から請求項4のいずれかに記載の車両用警告システムにおいて、前記車両用警告装置が、前記通信端末の移動速度を算出する端末移動速度算出手段(例えば実施の形態のステップS13)と、前記自車両の走行路が高速道路であるか否かを判定する走行路判定手段(例えば実施の形態のステップS14)とを備え、前記警告対象物判定手段は、前記通信端末の移動速度が所定値以下であると共に、前記自車両の走行路が高速道路であると判定された場合、前記通信端末位置情報に基づいて該通信端末を携帯している対象物が前記自車両の走行する走行車線上に存在しないと判断した場合でも、該対象物を警告対象の対象物とすることを特徴とする。
【0015】
以上の構成を備えた車両用警告システムは、端末速度移動手段により、通信端末が所定の速度以下でゆっくり移動していることを検出すると共に、走行路判定手段が地図情報記憶手段から取得した地図情報により、車両が高速道路を走行していると判断した場合には、該通信端末を携帯している対象物を、警告対象とするべき高速道路上の歩行者(高速道路上で車両を降車している人間)と認識し、運転者に警告を発することができる。
【0016】
請求項6の発明に係る車両用警告システムは、請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両用警告システムにおいて、前記車両用警告装置が、警告対象と判定した対象物の携帯する前記通信端末へ、前記自車両の位置情報と共に警告情報を送信することを特徴とする。
【0017】
以上の構成を備えた車両用警告システムは、車両の運転者に対して警告を発するだけでなく、車両用警告装置が警告対象の対象物であると判定した対象物の携帯する通信端末へ、自車両の位置情報と共に警告情報を送信することで、該通信端末を携帯している対象物に対しても警告を発することができる。
【0018】
請求項7の発明に係る車両用警告システムは、請求項1から請求項6のいずれかに記載の車両用警告システムにおいて、前記通信端末が、該通信端末を携帯している対象物に固有の情報を前記車両用警告装置へ送信すると共に、前記車両用警告装置が、前記対象物を警告対象の対象物と判定した場合、該対象物の固有情報と共に前記車両の運転者へ警告を発することを特徴とする。
【0019】
以上の構成を備えた車両用警告システムは、通信端末を携帯している対象物に固有の情報を、車両用警告装置が該通信端末から受信して管理すると共に、該対象物を警告対象の対象物と判定した場合、運転者へ警告を発する際に該対象物の固有情報も同時に通知することで、対象物の固有情報により運転者に適切な判断、及び対応を行わせることができる。
【0020】
請求項8の発明に係る車両用警告システムは、請求項7に記載の車両用警告システムにおいて、前記固有情報とは、前記対象物が子供、高齢者、車椅子利用者、聴覚障害者、視覚障害者の何れか、又はその組み合わせからなることを示す対象物毎に固有の情報であることを特徴とする。
【0021】
以上の構成を備えた車両用警告システムは、通信端末を携帯している対象物に固有の情報を、車両用警告装置が該通信端末から受信して管理すると共に、該対象物を警告対象の対象物と判定した場合、運転者へ警告を発する際に、特に固有情報として対象物が子供、高齢者、車椅子利用者、聴覚障害者、視覚障害者等であることを示す情報も同時に通知することで、対象物が交通弱者であることを運転者に認識させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の車両用警告システムの構成を示すブロック図である。
図1において、符号1は、車両に搭載される車両用警告装置であって、歩行者等の対象物が携帯する通信端末2から、該通信端末2の位置情報を取得することで対象物の位置を把握し、車両の運転者に該対象物への注意を喚起するための警告を発する。
【0023】
また、車両用警告装置1は、車両用警告装置1を制御するCPU(中央演算装置)を含むECU(Electronic Control Unit )11を備えており、ECU11には、通信端末2と通信を行い、歩行者等の対象物が携帯する通信端末2の位置情報を受信すると共に該通信端末2へ警告情報を送信するための通信手段12と、自車両の位置情報を検出する自車位置検出手段13と、自車両の進行方向にある物体の位置(物体までの距離を含む)と大きさを物体情報として検出する物体検出手段14とが接続されている。
【0024】
また、同様にECU11には、自車両の進行方向を撮影し、自車両が走行する走行車線位置を検出する撮影手段15と、車線位置や歩道位置を記憶する地図情報記憶手段16と、運転者に警告を発するための警告手段17とが接続されており、ECU11は、通信手段12によって受信された通信端末2の位置情報と、自車位置検出手段13によって検出された自車両の位置情報と、物体検出手段14によって検出された物体情報とにより、自車両と対象物及び物体との相対的な位置関係を算出する。
【0025】
また、ECU11は、算出された位置関係と撮影手段15や地図情報記憶手段16から得られた自車両が走行する走行路の車線位置または歩道位置とにより、いずれの対象物を警告対象の対象物とするかの判定を行い、警告対象と判定された対象物に関して、警告手段17を用いて車両の運転者に対する警告を発する。更に、該当する対象物が携帯する通信端末2へ、通信手段12を介して自車両の位置情報と共に警告情報を送信する。
【0026】
なお、通信手段12は、無線通信により車両用警告装置1と通信端末2との間で情報の送受信が行えるものであれば、どのような通信仕様の無線通信装置であっても良い。
また、自車位置検出手段13と地図情報記憶手段16は、例えばGPS(Global Positioning System )を利用したナビゲーションシステムと称される位置情報提示装置で用いられるものが一般的であり、自車位置検出手段13は、複数のGPS衛星から受信したGPS電波の時間的ずれにより、GPS衛星との相対的な位置関係から自身の位置を特定し、ECU11は、地図情報記憶手段16が記憶する車線位置や歩道位置を含めた地図情報に対してマップマッチングを行い、この位置が地図上のどこであるかを特定することができる。
【0027】
また、物体検出手段14は、例えばレーザセンサやミリ波レーダ、あるいは画像センサを含むステレオカメラ等を含み、車両前部に搭載され、自車両の進行方向にある物体の位置(物体までの距離を含む)と大きさを物体情報として検出できるものであれば、どのようなものであっても良い。
更に、撮影手段15は、自車両の進行方向を撮影し、自車両が走行する走行車線位置を検出するために、自車両の走行路上に表示された白線やその他の表示線で表された走行区分線を抽出することができれば、どのようなカメラであっても良い。
また、警告手段17は、音声により警告を発するためのスピーカや、画像により警告を発するための表示手段等を含むものとする。
【0028】
一方、通信端末2は、通信端末2を制御するCPU(中央演算装置)を含む制御部21を備えており、制御部21には、車両用警告装置1と通信を行い、歩行者等の対象物が携帯する通信端末2の位置情報を送信すると共に、車両用警告装置1から警告情報を受信するための通信手段22と、通信手段22から車両用警告装置1へ送信するための通信端末2の位置情報を検出する通信端末位置検出手段23と、該通信端末2を携帯する歩行者等の対象物に警告を発するための警告手段24と、該通信端末2を携帯する歩行者等の対象物に関する固有情報を記憶する固有情報メモリ25とが接続されている。なお、固有情報メモリ25に記憶された固有情報は、該通信端末2を携帯する対象物が、子供、高齢者、車椅子利用者、聴覚障害者、視覚障害者の何れか、又はその組み合わせからなる交通弱者であることを示す対象物毎に固有の情報のことである。
【0029】
これにより、通信端末2は、通信端末位置検出手段23により検出された通信端末2の位置情報を、通信手段22を介して随時車両用警告装置1へ送信して、該通信端末2を携帯する歩行者等の対象物の位置情報を、車両用警告装置1へ通知すると共に、車両用警告装置1から、通信手段22を介して該対象物に対して送信された、車両用警告装置1を備える車両に関する警告情報を受信し、該対象物に対して、該警告情報を警告手段24を用いて通知する。また、通信端末2の位置情報を車両用警告装置1へ通知する際、該対象物の固有情報も同時に車両用警告装置1へ通知し、車両用警告装置1側で対象物に対してより適切な判断、及び対応を行わせるようにする。
【0030】
なお、通信手段22は、無線通信により車両用警告装置1と通信端末2との間で情報の送受信が行えるものであって、車両用警告装置1に備えられた通信手段12と同一の通信仕様の無線通信装置であれば、どのようなものであっても良い。
通信端末位置検出手段23は、車両用警告装置1に備えられた自車位置検出手段13と同様に、複数のGPS衛星から受信したGPS電波の時間的ずれにより、GPS衛星との相対的な位置関係から自身の位置を特定するものが一般的である。
【0031】
更に、警告手段24は、車両用警告装置1に備えられた警告手段17と同様に、音声により警告を発するためのスピーカや、画像により警告を発するための表示手段等を含むものとする。
また、通信端末位置検出手段23により検出され、通信端末2を介して車両用警告装置1へ送信された該通信端末2の位置情報は、車両用警告装置1のECU11が地図情報記憶手段16の記憶する車線位置や歩道位置を含めた地図情報に対してマップマッチングを行うことにより、この位置が地図上のどこであるかが特定される。
【0032】
また、固有情報メモリ25は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ(但し、記憶情報を保持するバックアップ電源が必要)、あるいはこれらの組み合わせによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な記録媒体より構成されるものとする。
【0033】
次に、本実施の形態の車両用警告システムの動作について図面を参照して説明する。
まず、図面を参照して、車両用警告装置1側の処理手順について説明する。図2は、本実施の形態の車両用警告システムの車両用警告装置1側の処理手順を示すフローチャートである。
車両用警告装置1のECU11は、まず自車位置検出手段13を用いて、車両用警告装置1が搭載された車両の現在の位置情報を検出する(ステップS1)。
次に、通信手段12を介して、通信端末2から、通信端末2の現在の位置情報を取得する(ステップS2)。
【0034】
一方、ECU11は、車両前部に搭載された物体検出手段14を用いて、自車両の進行方向にある駐車車両などの障害物を検出し、該障害物迄の距離を測定すると共に、障害物の位置(物体までの距離を含む)と大きさを物体情報として検出する(ステップS3)。
次に、地図情報記憶手段16から、現在自車両が走行している走行路及びその近辺の地図情報を読み込む(ステップS4)。
また、通信手段12によって受信された通信端末2の位置情報と、自車位置検出手段13によって検出された自車両の位置情報と、物体検出手段14によって検出された物体情報とにより、自車両と通信端末2及び障害物との相対的な位置関係を算出する(ステップS5)。
【0035】
そして、ECU11は、自車位置検出手段13によって検出された自車両の位置情報と、物体検出手段14によって計測された障害物との距離から、自車両の周囲を上から見た平面図上において障害物後方に位置する自車両の運転者からの死角領域を算出する(ステップS6)。なお、この時、物体検出手段14によるセンシング位置と自車両の運転者のアイポイントとのずれを補正するようにしてもよい。
次に、通信手段12によって受信された通信端末2の位置情報が、算出した死角領域内に含まれるか否かを判定する(ステップS7)。ここで、ステップS7の処理は、自車両の運転者から目視確認できる歩行者等の対象物を警告対象の対象物から除外するための処理である。
【0036】
ステップS7において、通信端末2の位置情報が算出した死角領域内に含まれる場合(ステップS7のYES)、ECU11は、地図情報記憶手段16から取得した地図情報によって、自車両が走行する車線以外の領域部分(歩道など)を除外し、算出した死角領域内に含まれる通信端末2を携帯する歩行者等の対象物それぞれについて、該対象物が自車両の走行する車線に存在し、自車両の走行に影響を与えると予想される警告対象の対象物となるか否かを判定する(ステップS8)。ここで、ステップS8の処理は、算出した死角領域内に含まれる対象物であっても、歩道上の歩行者等、自車両が走行に影響を与える可能性のない対象物を警告対象の対象物から除外するための処理である。
【0037】
また、ステップS8では、地図情報記憶手段16から取得した地図情報によって、自車両が走行する車線以外の領域部分(歩道など)を除外する代わりに、撮影手段15により、自車両の走行路上に表示された白線やその他の表示線で表された走行区分線を抽出し、これにより車道(車線)と歩道とを区別するようにしても良い。
更に、駐車車両等により走行区分線が検知できない領域については、地図情報記憶手段16から取得した地図情報を用いて、走行区分線の位置を延長して車道(車線)と歩道とを区別する情報の補完を行うようにしても良い。
【0038】
次に、ステップS8において、算出した死角領域内に含まれる対象物が警告対象の対象物と判断される場合(ステップS8のYES)、ECU11は、通信端末2から取得した情報に、該通信端末2を携帯する対象物が、子供、高齢者、車椅子利用者、聴覚障害者、視覚障害者の何れか、又はその組み合わせからなる交通弱者であることを示す対象物毎の固有情報が付加されているか否かを判定する(ステップS9)。
【0039】
また、ステップS9において、通信端末2から取得した情報に、該通信端末2を携帯する対象物が交通弱者であることを示す対象物毎の固有情報が付加されている場合(ステップS9のYES)、ECU11は、警告手段17を用いて、該固有情報を含めた該対象物に関する警告を自車両の運転者に対して発する(ステップS10)と共に、該通信端末2に対して自車両の位置情報と共に自車両に関する警告情報を送信し(ステップS11)、車両用警告装置1側の処理を終了する。
【0040】
また、ステップS9において、通信端末2から取得した情報に、該通信端末2を携帯する対象物が交通弱者であることを示す対象物毎の固有情報が付加されていない場合(ステップS9のNO)、ECU11は、警告手段17を用いて、該対象物に関する警告を自車両の運転者に対して発する(ステップS12)と共に、該通信端末2に対して自車両の位置情報と共に自車両に関する警告情報を送信し(ステップS11)、車両用警告装置1側の処理を終了する。
【0041】
一方、ステップS7において、通信端末2の位置情報が、算出した死角領域内に含まれない場合(ステップS7のNO)、またはステップS8において、算出した死角領域内に含まれる対象物が警告対象の対象物ではないと判断された場合(ステップS8のNO)、ECU11は、通信手段12によって位置情報が受信された通信端末2の移動速度が所定値以下か否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13において、通信端末2の移動速度が所定値以下であった場合(ステップS13のYES)、ECU11は、地図情報記憶手段16から取得した地図情報により、自車両の走行路が高速道路であるか否かを判定する(ステップS14)。
【0042】
また、ステップS14において、自車両の走行路が高速道路であった場合(ステップS14のYES)、ステップS9へ進み、上述のステップS9からステップS11の処理を行う。
更に、ステップS13において、通信端末2の移動速度が所定値より大きかった場合(ステップS13のNO)、またはステップS14において、自車両の走行路が高速道路でなかった場合(ステップS14のNO)、ECU11は、警告対象とするべき対象物がないと判断し、何もせずに車両用警告装置1側の処理を終了する。
【0043】
以上が、本実施の形態の車両用警告システムの車両用警告装置1側の処理手順であるが、次に、図面を参照して、通信端末2側の処理手順について説明する。
図3は、本実施の形態の車両用警告システムの通信端末2側の処理手順を示すフローチャートである。
通信端末2の制御部21は、まず固有情報メモリ25から、該通信端末2を携帯する歩行者等の対象物の固有情報を取得する(ステップS21)。
次に、通信端末位置検出手段23を用いて、該通信端末2の現在の位置情報を検出する(ステップS22)。
次に、通信手段22を介して、車両用警告装置1へ、通信端末2の現在の位置情報を送信する(ステップS23)。
【0044】
一方、通信端末2の制御部21は、車両用警告装置1から、通信手段22を介して該通信端末2を携帯する歩行者等の対象物に対して送信された、車両用警告装置1を備える車両に関する警告情報を受信するための受信動作を実行する(ステップS24)。
そして、車両用警告装置1から警告情報が受信されたか否かを判定し(ステップS25)、車両用警告装置1から警告情報が受信された場合(ステップS25のYES)、該通信端末2を携帯する歩行者等の対象物に対して、該警告情報を警告手段24を用いて出力し(ステップS26)、通信端末2側の処理を終了する。
また、ステップS25において、車両用警告装置1から警告情報が受信されなかった場合(ステップS25のNO)、何もせず通信端末2側の処理を終了する。
【0045】
以上説明した本実施の形態の車両用警告システムの処理について、模式図を参照して更に詳細に説明する。
図4から図10は、道路51上における車両用警告システムの動作を説明するための模式図であって、まず図4に示すように、道路51上に駐車車両52が存在し、駐車車両52の周囲に歩行者53a〜53dが存在しているところに、走行車両54がさしかかった場合における車両用警告システムの動作を説明する。
このような場合、従来の赤外線カメラ等の視覚センサを用いたシステムでは、図5に示すように、センサ検出範囲55内に存在するも、駐車車両52の死角領域56内に存在する歩行者53aや歩行者53bは検出することができない。
【0046】
これに対して、図6に示すように、本実施の形態の車両用警告システムでは、まず最初に、走行車両54前部に搭載された物体検出手段14を用いて、駐車車両52を自車両の進行方向にある障害物として検出し、駐車車両52迄の距離を測定すると共に、駐車車両52の位置(駐車車両52までの距離を含む)と大きさを物体情報として検出する。また、走行車両54の車両用警告装置1では、自車位置検出手段13によって自車両の位置情報を検出する。
【0047】
これにより、例えば図6(a)において走行車両54と駐車車両52との距離が10[m]であった場合、図6(b)に示すように、物体検出手段14のセンサスキャン幅に対する前方向距離の特性グラフが得られる。
一方、走行車両54の車両用警告装置1は、通信手段12を介して、歩行者53a〜53dが携帯する通信端末2の位置情報を取得し、駐車車両52の周囲に存在する歩行者53a〜53dの位置を検出する。
【0048】
次に、図7(a)に示すように、走行車両54の車両用警告装置1は、自車位置検出手段13によって検出された自車両の位置情報と、物体検出手段14によって検出された物体情報とにより、駐車車両52の死角領域56を特定する。具体的には図7(b)に示すように、物体検出手段14のセンサスキャン幅に対する前方向距離の特性グラフによって、物体検出手段14の取り付け位置から直線で結ばれる領域に応じた駐車車両52の死角領域56を特定する。
【0049】
そして、走行車両54の車両用警告装置1は、通信手段12によって受信された通信端末位置情報から、歩行者53a〜53dのいずれが死角領域56内に存在するかを判定し、例えば歩行者53aや歩行者53bのように、死角領域56内に存在する歩行者があれば、まずこの歩行者53aや歩行者53bを警告対象の移動体とする。
【0050】
次に、走行車両54の車両用警告装置1は、図8に示すように、地図情報記憶手段16から取得した地図情報によって、自車両が走行する車線以外の領域部分(歩道など)を除外し、算出した死角領域内に含まれる歩行者53aや歩行者53bそれぞれについて、歩行者53aや歩行者53bが自車両の走行する車線に存在し、警告対象となるか否かを判定する。ここでは、歩行者53bは、走行車両54の走行する車線に存在しない(歩道に存在する)ので、走行車両54の走行には影響を与えないと判断され、警告対象の対象物からは除外される。
【0051】
そして、走行車両54の車両用警告装置1は、最終的には走行車両54の運転者に対し、この死角領域56内に存在する歩行者53aに関する警告を発する。
また、同時に、走行車両54の車両用警告装置1は、歩行者53aの通信端末2へ、走行車両54の位置情報と共に走行車両54に関する警告情報を送信し、該当する通信端末2は、歩行者53aへこの警告を発する。
【0052】
また、図9は、走行車両54が右折する際、通信端末2を携帯し、対向車両57の死角領域58に存在する二輪車59の検出例を示した図である。このように、走行車両54について、この対向車両57のように道路上に存在する障害物全てに対して、その死角領域に存在し、かつ走行車両54の走行に影響を与えそうな対象物を正確に検出することができる。
【0053】
更に、図10は、走行車両54と駐車車両52との車々間通信やセンサによる画像処理などを用いて、駐車車両52の平面形状部分を排除する例を示した図である。これにより、例えば駐車車両52内の乗員が通信端末2を携帯していても、該乗員を警告対象から除外することができる。
【0054】
なお、上述の実施の形態において、通信端末2の通信端末位置検出手段23は、通信端末2の処理負荷軽減のため、GPS衛星からのGPS電波を受信するのみとし、現在位置の算出は別途設けた計算センターによって行うようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、車両用警告装置1のECU11が、警告対象物判定手段と、端末移動速度算出手段と、走行路判定手段とを含んでいる。より具体的には、図2のステップS1〜ステップS8、ステップS13〜ステップS14が警告対象物判定手段に相当し、また、特に図2のステップS13が端末移動速度算出手段に相当し、図2のステップS14が走行路判定手段に相当する。
【0055】
以上説明したように、本実施の形態の車両用警告システムによれば、自身の位置を車両に搭載された車両用警告装置1へ報告可能な通信端末2を歩行者等の対象物に携帯させることで、車両用警告装置1側で、該対象物の位置情報を把握する。また、車両用警告装置1は、対象物の位置情報と、自車位置検出手段13によって検出した自車両の位置情報と、物体検出手段14によって検出した該車両の進行方向に存在する障害物の大きさや位置情報とから、自車両と進行方向の障害物、及び対象物の三者の位置関係を算出し、自車両の進行方向にある障害物の死角領域に存在すると共に、自車両の走行する車線上に存在する対象物のみを警告対象の対象物とすることができる。
【0056】
これにより、車両等の障害物の背後に存在するために車両の運転者の目では直接目視確認することができない歩行者等の交通弱者を警告対象の対象物として検出し、この対象物に関して車両の運転者に警告することでその注意を喚起すると共に、目視できる歩行者や歩道に存在する歩行者等、警告する必要の無い歩行者などに関する警告が過度に発せられることを防止し、煩わしさなどの運転者への負担を軽減してシステムへの信頼性を高めることができるという効果が得られる。
また、検出する歩行者を目視確認できない歩行者のみとすることにより、逆に、車両の運転者が車両用警告システムに対して過度に依存することを防止することもできる。
【0057】
また、通信端末2を携帯している対象物が子供、高齢者、車椅子利用者、聴覚障害者、視覚障害者等であることを示す対象物毎に固有の情報も通信端末2から車両用警告装置1へ送信し、警告を発する際に同時に運転者に通知することで、対象物が交通弱者であることを運転者に認識させ、運転者に適切な判断、及び対応を行わせることができる。
更に、警告対象と判定された通信端末2へ、自車両の位置情報と共に自車両に関する警告情報を送信することにより、例えば、駐車車両52によって相手にとっても死角となっている可能性の高い走行車両54の存在を、通信端末2を携帯する歩行者等の対象物に認識させることができるため、対象物の飛出し等による交通事故を未然に防ぐことが可能となる。
【0058】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1に記載の車両用警告システムによれば、自身の位置を車両に搭載された車両用警告装置へ報告可能な通信端末を歩行者等の対象物に携帯させることで、車両用警告装置側で、該対象物の位置情報を把握すると共に、自車位置検出手段によって検出した自車両の位置情報と、物体検出手段によって検出した該車両の進行方向に存在する障害物の情報とにより、自車両と進行方向の障害物、及び対象物の三者の位置関係を算出し、障害物の死角領域に存在すると判定された対象物を警告対象の対象物とすることができる。
従って、自車両の運転者に該運転者からは目視確認することができなくても自車両の走行に影響を与えそうな対象物に関する警告を発し、該対象物に対する注意を喚起することで、車両の運転者に安全運転を実行させることができるという効果が得られる。
【0059】
請求項2から請求項4に記載の車両用警告システムによれば、地図情報記憶手段によって、あるいは走行車線検出手段によって、更には両者を組み合わせることによって、自車両が走行する走行路の車線位置や歩道位置を取得し、取得された車線位置や歩道位置と、通信端末位置情報とから、対象物が自車両の走行する走行車線上に存在しないと判断した場合、あるいは対象物が歩道上にあると判定した場合、あるいはその両方の場合、該対象物を警告対象の対象物から除外することで、不必要な警告を発して自車両の運転者に余計な注意を払わせることを防止することができる。
従って、車両の運転者を必要以上の警告によって煩わせることを防止することができると共に、検出する歩行者を、車両の走行車線上に存在し、かつ目視確認できない歩行者のみとすることにより、逆に、車両の運転者が車両用警告システムに対して過度に依存することを防止することができるという効果が得られる。
【0060】
請求項5に記載の車両用警告システムによれば、端末速度移動手段により、通信端末が所定の速度以下でゆっくり移動していると共に、車両が高速道路を走行していると判断した場合には、該通信端末を携帯している対象物を、警告対象とするべき高速道路上の歩行者(高速道路上で車両を降車している人間)と認識し、運転者に警告を発することができる。
従って、高速道路の走行時も含めて、あらゆる交通状況において車両の走行に影響を与えそうな対象物に関する警告を発し、該対象物に対する注意を喚起することで、車両の運転者に安全運転を実行させることができるという効果が得られる。
【0061】
請求項6に記載の車両用警告システムによれば、車両の運転者に対して警告を発するだけでなく、警告対象の対象物に対しても車両に関する警告を発することができる。
従って、障害物により対象物にとっても死角となっている可能性の高い車両の存在を、該対象物に認識させることができるため、対象物の飛出し等による交通事故を未然に防止し、車両と対象物双方がお互いに注意を払って道路を通行することができるという効果が得られる。
【0062】
請求項7及び請求項8に記載の車両用警告システムによれば、車両の運転者へ、通信端末を携帯している対象物が子供、高齢者、車椅子利用者、聴覚障害者、視覚障害者等であることを示す対象物に固有の情報も通信端末から同時に通知することで、対象物が交通弱者であることを運転者に認識させることができる。
従って、車両の運転者に、より適切な判断、及び対応を行わせることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の車両用警告システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施の形態の車両用警告システムにおける車両用警告装置側の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】 同実施の形態の車両用警告システムにおける通信端末側の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】 同実施の形態の車両用警告システムの道路上における動作を説明するための模式図であって、車両や歩行者の位置関係を示す図である。
【図5】 同実施の形態の車両用警告システムの道路上における動作を説明するための模式図であって、車両や歩行者の位置関係と死角領域を示す図である。
【図6】 同実施の形態の車両用警告システムの道路上における動作を説明するための模式図であって、走行車両から検出した周囲の状況を示す図である。
【図7】 同実施の形態の車両用警告システムの道路上における動作を説明するための模式図であって、走行車両から検出した周囲の状況に基づいて検出された死角領域を示す図である。
【図8】 同実施の形態の車両用警告システムの道路上における動作を説明するための模式図であって、死角領域内で走行車両が通過する車線ではない領域を示す図である。
【図9】 同実施の形態の車両用警告システムの道路上における動作を説明するための模式図であって、死角領域内に存在する二輪車の検出例を示した図である。
【図10】 同実施の形態の車両用警告システムの道路上における動作を説明するための模式図であって、障害物の平面形状部分を排除する例を示した図である。
【符号の説明】
1 車両用警告装置
2 通信端末
11 ECU
12 通信手段
13 自車位置検出手段
14 物体検出手段
15 撮影手段
16 地図情報記憶手段
17 警告手段
21 制御部
22 通信手段
23 通信端末位置検出手段
24 警告手段
25 固有情報メモリ
S1〜S8、S13〜S14 警告対象物判定手段
S13 端末移動速度算出手段
S14 走行路判定手段

Claims (8)

  1. 携帯可能な通信端末と、車両に搭載され前記通信端末との間で通信を行うと共に、前記車両の運転者へ自車両の走行に影響を与えそうな対象物に関する警告を発する車両用警告装置とを備えた車両用警告システムであって、
    前記通信端末が、
    該通信端末の位置を検出して通信端末位置情報を生成する通信端末位置検出手段と、
    該通信端末位置検出手段により生成された前記通信端末位置情報を車両へ送信する通信手段と
    を備え、
    前記車両用警告装置が、
    前記通信端末から前記通信端末位置情報を受信する通信手段と、
    前記自車両の位置情報を検出する自車位置検出手段と、
    前記自車両の進行方向にある物体の位置と大きさを物体情報として検出する物体検出手段と、
    前記通信手段によって受信された前記通信端末位置情報と、前記自車位置検出手段によって検出された前記自車両の位置情報と、前記物体検出手段によって検出された前記物体情報とにより、前記自車両と前記通信端末及び前記物体との相対的な位置関係を算出すると共に、前記通信端末の位置が前記自車両の進行方向にある物体の死角領域に存在すると判定された場合、該通信端末を携帯している対象物を警告対象の対象物とする警告対象物判定手段と
    を備えたことを特徴とする車両用警告システム。
  2. 前記車両用警告装置が、少なくとも車線位置または歩道位置の何れかを記憶する地図情報記憶手段を備え、
    前記警告対象物判定手段は、該地図情報記憶手段から得られた前記車線位置または前記歩道位置と、前記通信端末位置情報とに基づき、少なくとも該通信端末を携帯している対象物が前記自車両の走行する走行車線上に存在しないと判断した場合または該対象物が歩道上にあると判定した場合、該対象物を警告対象の対象物から除外する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用警告システム。
  3. 前記車両用警告装置が、前記自車両の進行方向を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された画像に基づき、少なくとも前記自車両が走行する走行路の車線位置または歩道位置を検出する走行車線検出手段と
    を備え、
    前記警告対象物判定手段は、前記自車両が走行する走行路の車線位置または歩道位置と、前記通信端末位置情報とに基づき、少なくとも該通信端末を携帯している対象物が前記自車両の走行する走行車線上に存在しないと判断した場合または該対象物が歩道上にあると判定した場合、該対象物を警告対象の対象物から除外する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用警告システム。
  4. 前記車両用警告装置が、
    前記自車両の進行方向を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された画像に基づき、少なくとも前記自車両が走行する走行路の車線位置または歩道位置を検出する走行車線検出手段と、
    少なくとも車線位置または歩道位置の何れかを記憶する地図情報記憶手段と、
    少なくとも該地図情報記憶手段から得られた前記車線位置または前記歩道位置の何れかに基づき、前記撮影手段により得られた前記自車両が走行する走行路の車線位置または歩道位置を補完する補完手段と
    を備え、
    前記警告対象物判定手段は、該補完手段によって補完された車線位置または歩道位置と、前記通信端末位置情報とに基づき、少なくとも該通信端末を携帯している対象物が前記自車両の走行する走行車線上に存在しないと判断した場合または該対象物が歩道上にあると判定した場合、該対象物を警告対象の対象物から除外する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用警告システム。
  5. 前記車両用警告装置が、
    前記通信端末の移動速度を算出する端末移動速度算出手段と、
    前記自車両の走行路が高速道路であるか否かを判定する走行路判定手段と
    を備え、
    前記警告対象物判定手段は、前記通信端末の移動速度が所定値以下であると共に、前記自車両の走行路が高速道路であると判定された場合、前記通信端末位置情報に基づいて該通信端末を携帯している対象物が前記自車両の走行する走行車線上に存在しないと判断した場合でも、該対象物を警告対象の対象物とする
    ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の車両用警告システム。
  6. 前記車両用警告装置が、警告対象と判定した対象物の携帯する前記通信端末へ、前記自車両の位置情報と共に警告情報を送信する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両用警告システム。
  7. 前記通信端末が、該通信端末を携帯している対象物に固有の情報を前記車両用警告装置へ送信すると共に、
    前記車両用警告装置が、前記対象物を警告対象の対象物と判定した場合、該対象物の固有情報と共に前記車両の運転者へ警告を発する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の車両用警告システム。
  8. 前記固有情報とは、前記対象物が子供、高齢者、車椅子利用者、聴覚障害者、視覚障害者の何れか、又はその組み合わせからなることを示す対象物毎に固有の情報である
    ことを特徴とする請求項7に記載の車両用警告システム。
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