JP2017004046A - 異常行動検知装置、異常行動検知システム、異常行動検知方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

異常行動検知装置、異常行動検知システム、異常行動検知方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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【課題】外出する高齢者、子供等の移動者の行動を監視し、移動者の異常行動を予測的に検知することができる異常行動検知装置を提供する。【解決手段】異常行動検知装置は、移動者の位置を示す位置情報及び時刻情報を受信する通信部と、目的地へ移動する前記移動者の行動パターンを位置及び時刻によって示す行動パターン情報を記憶する記憶部と、前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報、並びに前記記憶部が記憶する行動パターン情報に基づいて、前記行動パターンから乖離した前記移動者の異常行動を検知する検知部とを備える。【選択図】図8

Description

本発明は、平常時の典型的な行動パターンから乖離した移動者の異常行動を検知する異常行動検知装置、異常行動検知システム、異常行動検知方法及びコンピュータプログラムに関する。
高齢化により認知症を患う高齢者が急増しており、徘徊によって行方不明となる高齢者の増加が社会問題になっている。この問題に対しては種々の技術が提案されている。例えば、GPS機能を有する携帯機を高齢者に携帯させることにより、外出した高齢者の位置探索を可能にした位置探索システムが実用化されている。
一方、高齢者の屋内での行動を監視し、異常が発生した際、通報を行う種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1には、屋内で生活する高齢者等の対象者と、家具等の物との位置関係を検出する位置関係検出手段と、対象者の姿勢、歩行状態、活動状態等を検出する状態検出手段と、検出された位置関係及び対象者の状態等から対象者の異常を判断する異常判断装置が開示されている。
特開2001−101547号公報
しかしながら、従来の位置探索システムは、高齢者の行方が分からなくなった際、当該高齢者の探索を支援するものであり、高齢者の異常行動を予測的に検知することはできない。
また、特許文献1では、屋内における対象者の身体的な異常を検知することが主な目的であり、高齢者の外出先での異常行動を予測的に検知することはできない。
本発明の目的は、外出する高齢者、知的障碍者、子供等の移動者の行動を監視し、移動者の異常行動を予測的に検知することができる異常行動検知装置、異常行動検知システム、異常行動検知方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明の一態様に係る異常行動検知装置は、移動者の位置を示す位置情報及び時刻情報を受信する通信部と、目的地へ移動する前記移動者の行動パターンを位置及び時刻によって示す行動パターン情報を記憶する記憶部と、前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報、並びに前記記憶部が記憶する行動パターン情報に基づいて、前記行動パターンから乖離した前記移動者の異常行動を検知する検知部とを備える。
本発明の一態様に係る異常行動検知システムは、異常行動検知装置と、移動者の位置を検出する位置検出部及び時計を有し、前記位置検出部にて検出した位置を示す位置情報、及び該位置を検出したときの時刻を示す時刻情報を前記異常行動検知装置へ送信する携帯機とを備え、前記異常行動検知装置は、前記携帯機から送信された位置情報及び時刻情報を受信し、受信した位置情報及び時刻情報に基づいて、前記移動者の異常行動を検知する。
本発明の一態様に係る異常行動検知方法は、移動者の位置を示す位置情報及び時刻情報を受信し、受信した位置情報及び時刻情報と、目的地へ移動する前記移動者の行動パターンを位置及び時刻によって示す行動パターン情報とに基づいて、前記行動パターンから乖離した前記移動者の異常行動を検知する検知部とを備える。
本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、移動者の位置を示す位置情報及び時刻情報を取得し、取得した位置情報及び時刻情報、並びに目的地へ移動する前記移動者の行動パターンを位置及び時刻によって示す行動パターン情報に基づいて、前記行動パターンから乖離した前記移動者の異常行動を検知する処理を実行させる。
なお、本願は、このような特徴的な処理部を備える異常行動検知装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする異常行動検知方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりすることができる。また、異常行動検知装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、異常行動検知を含むその他のシステムとして実現したりすることができる。
上記によれば、外出する高齢者、知的障碍者、子供等の移動者の行動を監視し、移動者の異常行動を予測的に検知することができる異常行動検知装置、異常行動検知システム、異常行動検知方法及びコンピュータプログラムを提供することが可能となる。
本発明の実施形態1に係る異常行動検知システムの構成例を示す概念図である。 本発明の実施形態1に係る異常行動検知装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態1に係るプローブ情報DBの一例を示す概念図である。 実施形態1に係るユーザ情報DBの一例を示す概念図である。 実施形態1に係る行動パターンDBの一例を示す概念図である。 実施形態1に係る携帯機の構成例を示すブロック図である。 実施形態1に係る行動パターンDBの作成方法を示すフローチャートである。 実施形態1に係る異常行動の検知処理手順を示すフローチャートである。 実施形態1に係る異常行動の検知方法を示す説明図である。 実施形態2に係る行動パターンDBの一例を示す概念図である。 実施形態2に係る異常行動の検知処理手順を示すフローチャートである。 実施形態2に係る異常行動の検知方法の一例を示す説明図である。 実施形態2に係る異常行動の検知方法の他の例を示す説明図である。 実施形態3に係る異常行動の検知処理手順を示すフローチャートである。 実施形態4に係る異常行動検知装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態4に係る異常行動の検知処理手順を示すフローチャートである。 実施形態5に係る異常行動検知装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態5に係る異常行動の検知処理手順を示すフローチャートである。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本発明の一態様に係る異常行動検知装置は、移動者の位置を示す位置情報及び時刻情報を受信する通信部と、目的地へ移動する前記移動者の行動パターンを位置及び時刻によって示す行動パターン情報を記憶する記憶部と、前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報、並びに前記記憶部が記憶する行動パターン情報に基づいて、前記行動パターンから乖離した前記移動者の異常行動を検知する検知部とを備える。
本態様にあっては、記憶部は移動者の行動パターン情報を記憶している。行動パターン情報は、目的地へ移動しようとする移動者の典型的な行動パターンを示している。例えば、行動パターン情報は、移動者が目的地へ向かって出発する時間帯、目的地へ到着する時間帯、所要時間、移動速度、移動経路等の情報である。
通信部にて受信する位置情報及び時刻情報は、移動者の現在の行動を特定するための情報である。該位置情報及び時刻情報によって、移動者が移動を開始した時刻、移動を止めた時刻、移動経路、移動速度等を特定することが可能である。
検知部は、かかる位置情報及び時刻情報、並びに行動パターン情報を用いることによって、典型的な行動パターンから乖離した移動者の異常行動を検知することが可能である。つまり、検知部は、通信部にて受信した位置情報及び時刻情報から得られる現在の移動者の行動と、行動パターン情報が示す該移動者の典型的な行動パターンとを比較することによって、現在の移動者の行動が、該移動者の行動パターンから乖離したものであるか否かを判定することができる。
(2)前記記憶部は、前記移動者の行動が前記行動パターンから乖離するときの前記移動者の異常経路を示す異常経路情報を記憶しており、前記検知部は、前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報、並びに前記異常経路情報に基づいて、該異常経路情報が示す異常経路を前記移動者が移動しているか否かを判定する異常経路判定部を備える構成が好ましい。
本態様にあっては、記憶部は、移動者が異常行動を起こしたときに移動する異常経路を示した異常経路情報を記憶している。認知症等を患う移動者が、特定の目的地へ向かう際に異常行動を起こして移動する経路には、移動者毎に一定のパターンがあるため、記憶部は予め移動者の異常経路を記憶しておく。
検知部は、位置情報及び時刻情報、並びに異常経路情報を用いることによって、移動者が異常経路を移動しているか否かを判定し、移動者の異常行動を検知する。従って、移動者の異常行動をより速く的確に検知することが可能である。
(3)前記記憶部は、前記異常経路情報に対応付けて、該異常経路情報が示す異常経路を移動した前記移動者が過去に起こしたトラブル内容、又は該異常経路を移動していたときの前記移動者の到達地を記憶しており、更に、前記異常経路判定部によって、前記移動者が前記異常経路を移動していると判定された場合、該異常経路に対応するトラブル内容又は到達地を特定する特定部を備える構成が好ましい。
本態様にあっては、記憶部は、移動者が異常経路を移動したときに該移動者が起こしたトラブル内容、又は異常経路を移動した移動者の到達地を記憶している。認知症等を患う移動者が異常経路を移動した結果、該移動者が起こすトラブル内容及び異常経路の到達地には、移動者毎に一定のパターンがあるため、記憶部は予めトラブル内容又は到達地を記憶しておく。なお、記憶部は、異常経路に係るトラブル内容及び到達地の双方を記憶しても良いし、いずれか一方を記憶しても良い。
特定部は、移動者が異常経路を移動している場合、該異常経路に対応付けられたトラブル内容又は到達地を特定することができる。従って、異常行動検知装置は、異常経路を移動している移動者が起こす可能性があるトラブル内容、該移動者が向かっている到達地を予測することが可能である。
(4)前記検知部は、前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報に基づいて、前記移動者の移動速度を算出する移動速度算出部と、該移動速度算出部にて算出した移動速度が所定速度以上であるか否かを判定する速度判定部とを備える構成が好ましい。
本態様によれば、検知部は、位置情報及び時刻情報に基づいて移動者の移動速度を算出し、移動速度が所定速度以上であるか否かを判定することによって、移動者の異常行動を検知することが可能である。例えば、検知部は、移動者が徒歩以外の移動手段にて移動しているか否かを判定することが可能である。徒歩以外の移動手段は、例えば自転車、自動車、バス、電車等が挙げられる。なお、本態様には、徒歩以外の移動手段を異常な移動手段として判断する構成はもちろん、徒歩による移動手段を異常な移動手段と判定する構成も含まれる。
(5)前記行動パターン情報は、前記移動者が移動する目的地を示す目的地情報と、前記移動者が前記目的地に向けて出発する時間帯を示す出発時間帯情報と、前記移動者が前記目的地に到着する時間帯を示す到着時間帯情報とを含む構成が好ましい。
本態様によれば、行動パターン情報は、少なくとも目的地情報、出発時間帯情報及び到着時間帯情報を含む。これらの情報によって、目的地へ移動する移動者の行動パターンを規定することが可能である。例えば、異常行動検知装置は、移動者が移動を開始した時刻が属する時間帯を特定し、該時間帯を示す出発時間帯情報に対応する目的地情報及び到着時間帯情報を特定することができる。そして、現在の移動者の位置及び時刻と、目的地情報及び到着時間帯情報が示す目的地及び到着時間とを比較することによって、移動者の行動が異常行動であるか否かを検知することができる。
(6)前記行動パターン情報は、前記移動者が前記目的地へ移動する移動手段を示す移動手段情報を含み、前記検知部は、前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報に基づいて、前記移動者の移動手段を特定する第1移動手段特定部と、前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報、並びに前記行動パターン情報に基づいて、前記移動者が移動する目的地に対応する移動手段を特定する第2移動手段特定部と前記第1移動手段特定部及び前記第2移動手段特定部にて特定された移動手段の異同を判定する移動手段判定部とを備える構成が好ましい。
本態様によれば、行動パターン情報は更に移動手段情報を含む。検知部は、移動者の現在の移動手段と、行動パターン情報に基づく移動手段とをそれぞれ特定し、移動手段の差異から移動者の異常行動を検知することが可能である。
(7)前記記憶部は、運輸車両の路線の位置を示す路線情報を記憶しており、前記検知部は、前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報、並びに前記路線情報に基づいて、前記移動者が前記運輸車両にて前記路線を移動しているか否かを判定する路線移動判定部を備える構成が好ましい。
本態様によれば、検知部は、移動者が運輸車両の路線を移動しているか否かを判定することによって、移動者の異常行動を検知することが可能である。運輸車両は、例えば、バス、電車等である。
(8)前記記憶部は、車両専用道路の位置を示す道路情報を記憶しており、前記検知部は、前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報、並びに前記道路情報に基づいて、前記移動者が前記車両専用道路を移動しているか否かを判定する車両専用道路移動判定部を備える構成が好ましい。
本態様によれば、検知部は、移動者が車両専用道路を移動しているか否かを判定することによって、移動者の異常行動を検知することが可能である。
(9)前記記憶部は、前記移動者の侵入が禁止されている領域の位置を示す侵入禁止領域情報を記憶しており、前記検知部は、前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報、並びに前記侵入禁止領域情報に基づいて、前記移動者が前記領域に侵入したか否かを判定する侵入判定部を備える構成が好ましい。
本態様によれば、検知部は、侵入が禁止されている領域に移動者が侵入したことを検知することによって、移動者の異常行動を検知することが可能である。
(10)前記記憶部は、異常行動の連絡先を示す連絡先情報を記憶しており、前記通信部は、前記検知部が前記移動者の異常行動を検知した場合、前記記憶部が記憶する連絡先情報に基づいて、異常行動の発生に係る情報を前記連絡先へ送信する構成が好ましい。
本態様によれば、検知部が移動者の異常行動を検知した場合、通信部は予め設定された連絡先へ異常行動の発生に係る情報を送信することが可能である。
(11)前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報に基づいて、前記行動パターン情報を作成する作成部を備える構成が好ましい。
本態様によれば、異常行動検知装置は、通信部にて受信した位置情報及び時刻情報に基づいて、行動パターン情報を作成することが可能である。従って、ユーザは行動パターン情報を作成し、設定する必要は無い。
(12)本発明の一態様に係る異常行動検知システムは、態様1〜態様11のいずれか一つの異常行動検知装置と、移動者の位置を検出する位置検出部及び時計を有し、前記位置検出部にて検出した位置を示す位置情報、及び該位置を検出したときの時刻を示す時刻情報を前記異常行動検知装置へ送信する携帯機とを備え、前記異常行動検知装置は、前記携帯機から送信された位置情報及び時刻情報を受信し、受信した位置情報及び時刻情報に基づいて、前記移動者の異常行動を検知する。
本態様によれば、異常行動検知システムは、携帯機によって移動者の位置を検出し、携帯機は、位置情報及び時刻情報を異常行動検知装置へ送信する。異常行動検知装置は携帯機から送信された位置情報及び時刻情報を収集し、態様(1)と同様の技術によって移動者の行動を監視し、異常行動を検知することが可能である。
(13)前記通信部は、前記検知部が前記移動者の異常行動を検知した場合、警告情報を前記携帯機へ送信し、前記携帯機は、前記通信部から送信された警告情報を受信する無線通信部と、該無線通信部にて警告情報を受信した場合、警告音を発する警告部とを備える構成が好ましい。
本態様によれば、異常行動検知装置によって移動者の異常行動が検知された場合、該移動者が携帯する携帯機の警告部が警告音を発する。従って、異常行動を起こしている移動者の周囲にいる人に、注意を促すことが可能である。例えば、携帯機は、前記移動者を保護すべきであることを周囲の人に知らせることが可能である。
(14)本発明の一態様に係る異常行動検知方法は、移動者の位置を示す位置情報及び時刻情報を受信し、受信した位置情報及び時刻情報と、目的地へ移動する前記移動者の行動パターンを位置及び時刻によって示す行動パターン情報とに基づいて、前記行動パターンから乖離した前記移動者の異常行動を検知する検知部とを備える。
本態様によれば、態様(1)と同様、外出する高齢者、知的障碍者、子供等の移動者の行動を監視し、移動者の異常行動を予測的に検知することができる。
(15)本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、移動者の位置を示す位置情報及び時刻情報を取得し、取得した位置情報及び時刻情報、並びに目的地へ移動する前記移動者の行動パターンを位置及び時刻によって示す行動パターン情報に基づいて、前記行動パターンから乖離した前記移動者の異常行動を検知する処理を実行させる。
本態様によれば、コンピュータを、外出する高齢者、知的障碍者、子供等の移動者の行動を監視し、移動者の異常行動を予測的に検知することができる異常行動検知装置として機能させることが可能である。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る異常行動検知システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る異常行動検知システムの構成例を示す概念図である。本実施形態1に係る異常行動検知システムは、外出する高齢者、知的障碍者、子供等の移動者Aの行動を監視し、平常時の行動パターンから乖離した異常行動を検知するシステムである。異常行動検知システムは、通信網Nに接続された異常行動検知装置1と、移動者Aが携帯する携帯機2とを備える。携帯機2は、自身の位置を検出し、検出した位置を示す位置情報と、位置検出を行った時の時刻を示す時刻情報とを含むプローブ情報を、通信網Nを介して異常行動検知装置1へ送信する。異常行動検知装置1は、該携帯機2から送信されたプローブ情報を受信し、蓄積する。異常行動検知装置1は、蓄積した過去のプローブ情報に基づいて移動者Aの行動パターンを示す行動パターン情報を作成する。そして、異常行動検知装置1は、移動者Aから送信された現在のプローブ情報と、予め作成した行動パターン情報とを照合することによって、移動者Aの異常行動を検知する。移動者Aの異常行動が検知された場合、異常行動検知装置1は、予め設定された所定の連絡先へ異常行動の発生を通知する。例えば、異常行動検知装置1は、移動者Aを補助する補助者Bが所有する通信端末3へ異常行動の発生を示す通知情報を送信する。補助者Bは通信端末3が受信する通知情報によって、移動者Aの異常行動を知ることができる。また、移動者Aの異常行動が検知された場合、異常行動検知装置1は、携帯機2へ警告情報を送信する。警告情報を受信した携帯機2は警告音を発して、移動者Aが異常行動を起こしていることを移動者Aの周囲の人に知らせる。
図2は、本発明の実施形態1に係る異常行動検知装置1の構成例を示すブロック図である。異常行動検知装置1は、例えば、該異常行動検知装置1の各構成部の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)等の制御部11を備えたコンピュータである。制御部11には、バスを介して、ROM12、RAM13、通信部14、記憶部15及び時計16が接続されている。
ROM12は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性メモリであり、コンピュータの初期動作に必要な制御プログラムを記憶している。
RAM13は、DRAM(Dynamic RAM)、SRAM(Static RAM)等のメモリであり、制御部11の演算処理を実行する際にROM12及び記憶部15から読み出された制御プログラム及び後述のコンピュータプログラム10a、又は制御部11の演算処理によって生ずる各種データを一時記憶する。
通信部14は、外部の携帯機2及び通信端末3との間で各種情報を送受信するためのインタフェースであり、通信部14による各種情報の送受信は制御部11によって制御される。例えば、通信部14は、移動者Aの異常行動を検知するための情報として、携帯機2から送信されるプローブ情報を受信する。また、通信部14は、異常行動の発生を示す通知情報を補助者Bの通信端末3へ送信する。更に、通信部14は、異常行動の発生を移動者Aの周囲の人に知らせるための警告情報を移動者Aの携帯機2へ送信する。
時計16は月日及び時刻を計時している。時計16はカレンダー情報を有しており、制御部11は該時計16から現在の月日、曜日及び時刻などの情報を取得することができる。
記憶部15は、ハードディスク等の記憶装置、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶部15は、制御部11が異常行動検知装置1の各構成部の動作を制御することにより、コンピュータを異常行動検知装置1として機能させるためのコンピュータプログラム10aを記憶している。コンピュータプログラム10aは、蓄積したプローブ情報に基づいて移動者Aの異常行動を検知し、異常行動の発生を補助者Bへ通知する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本実施形態1に係るコンピュータプログラム10aは、記録媒体10にコンピュータ読み取り可能に記録されている態様でも良い。記録媒体10は、蓄積したプローブ情報に基づいて移動者Aの異常行動検知し、異常行動の発生を補助者Bへ通知する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム10aを記憶している。記憶部15は、図示しない読出装置によって記録媒体10から読み出されたコンピュータプログラム10aを記憶する。記録媒体10はCD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)等の光ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク等の磁気ディスク、磁気光ディスク、半導体メモリ等である。また、通信網Nに接続されている図示しない外部コンピュータから本実施形態1に係るコンピュータプログラム10aをダウンロードし、記憶部15に記憶させても良い。
また、記憶部15は、プローブ情報DB(Data Base)15a、ユーザ情報DB15b及び行動パターンDB15cを記憶している。
図3は、実施形態1に係るプローブ情報DB15aの一例を示す概念図である。プローブ情報DB15aは、携帯機2から送信されたプローブ情報を格納するデータベースである。プローブ情報DB15aは、受信した複数のプローブ情報それぞれに付されたプローブ情報番号(NO)、携帯機2を識別するための携帯機ID、移動者Aの位置、該位置が検出されたときの年月日、曜日及び時刻等の情報を対応付けて記憶している。携帯機IDは例えば「00011」等の数値で表される。位置は、例えば緯度及び経度によって表される。なお、移動者Aの位置が検出された時点を示す情報は、必ずしも年月日、曜日及び時刻で限定されるものでは無く、移動者Aの行動パターンを特定することが可能な時間の情報を含んでいれば足りる。
図4は、実施形態1に係るユーザ情報DB15bの一例を示す概念図である。ユーザ情報DB15bは、移動者Aを識別するための移動者ID、移動者Aの氏名、移動者Aが携帯する携帯機2を識別するための携帯機ID、及び移動者Aの異常行動が検出された場合の連絡先を対応付けて記憶している。連絡先は、例えば、補助者Bの電子メールアドレス、携帯電話番号等である。
図5は、実施形態1に係る行動パターンDB15cの一例を示す概念図である。行動パターンDB15cは、目的地へ移動する移動者Aの典型的な行動パターンを示す行動パターン情報を格納している。具体的には、行動パターンDB15cは、移動者IDと、曜日と、出発地及び目的地と、移動者Aが目的地へ向けて移動を開始する時間帯を示す出発時間帯と、移動者Aが目的地へ到着する時間帯を示す到着時間帯とを対応付けて記憶している。出発地及び目的地は、例えば、緯度及び経度によって表される。出発時間帯及び到着時間帯は、24時間を所定の時間間隔で区分して得られるものである。例えば、24時間を10分毎に区分して時間帯を管理すれば良い。出発時間帯は、平常時に移動者Aが目的地へ向けて出発地を離れる時刻の平均値が属する時間帯である。到着時刻は、平常時に移動者Aが目的地に到着する時刻の平均値が属する時間帯である。
図6は、実施形態1に係る携帯機2の構成例を示す概念図である。携帯機2は、例えば、該携帯機2の各構成部の動作を制御するCPU等の制御部21を備えたコンピュータである。制御部21には、バスを介して、ROM22、RAM23、無線通信部24、記憶部25、位置検出部26、時計27及び警告部28が接続されている。制御部21、ROM22、RAM23、記憶部25及び時計27のハードウェア構成は異常行動検知装置1と同様である。
無線通信部24は、外部の異常行動検知装置1との間で、携帯電話回線網、無線LAN等を通じて各種情報を無線で送受信するためのインタフェースであり、無線通信部24による各種情報の送受信は制御部21によって制御される。無線通信部24は、例えば、プローブ情報を定期的に異常行動検知装置1へ送信する。また、無線通信部24は、異常行動検知装置1から送信された警告情報を受信する。
位置検出部26は、GPS受信機を備える。GPS受信機は、人工衛星(GPS衛星)と共にGPSシステムを構成しており、人工衛星からの電波を受信し、自身の位置を検出する。例えば、携帯機2は、1分毎に位置検出部26にて位置検出を行っており、位置検出部26にて検出した位置を示す情報と、該位置検出部26にて位置を検出した時に時計27が計時している時刻を示す時刻情報とを含むプローブ情報を定期的に異常行動検知装置1へ送信する。
警告部28は、制御部21の制御に従って警告音を発するスピーカである。具体的には、制御部21は、異常行動検知装置1から送信された警告情報を無線通信部24にて受信した場合、警告部28を駆動し、警告部28は警告音を発する。
なお、携帯機2は、ウェアラブル端末等の専用機であっても良いし、アプリケーションソフトを実行することによって携帯機2として機能するスマートフォン等の端末であっても良い。
図7は、実施形態1に係る行動パターンDB15cの作成方法を示すフローチャートである。異常行動検知装置1は、移動者Aが携帯する携帯機2から送信されるプローブ情報を通信部にて常時受信しており、所定期間に亘ってプローブ情報を収集し、定期的に行動パターンDB15cを作成ないし更新する以下の処理を実行する。
制御部11は、プローブ情報DB15aから、未分析の一の移動者Aのプローブ情報を抽出する(ステップS11)。具体的には、プローブ情報DB15aに格納されているレコードの内、一の移動者IDに対応付けられた同一携帯機IDを有するレコードを抽出する。そして、制御部11は、抽出したプローブ情報に基づいて、移動者Aが移動を開始した時の位置を示す出発地と、移動を開始した時刻を示す出発時刻を特定する(ステップS12)。例えば、制御部11は、単位時間当たりの移動者Aの位置変化が所定距離未満の状態から、単位時間当たりの位置変化が所定距離以上になった場合、移動者Aが移動を開始したと判定すれば良い。そして、制御部11は、抽出したプローブ情報に基づいて、移動者Aが移動を終えた時の位置を示す目的地と、移動を停止した時刻を示す到着時刻を特定する(ステップS13)。例えば、単位時間当たりの移動者Aの位置変化が所定距離以上の状態から、単位時間当たりの位置変化が所定距離未満になり、位置変化が所定距離未満の状態が所定時間以上継続した場合、移動者Aが目的地へ到着したと判断すれば良い。
次いで、制御部11は、出発地から目的地へ至る移動経路を特定し(ステップS14)、該移動経路が正常な移動経路であるか否かを判定する(ステップS15)。例えば、同じ経路を繰り返し移動しているような場合、制御部11は、異常な移動経路と判定する。正常な移動経路であると判定した場合(ステップS15:YES)、ステップS12〜ステップS14にて特定された出発地、目的地、出発時刻、到着時刻及び移動経路を一時記憶する(ステップS16)。
ステップS16の処理を終えた場合、又はステップS15にて正常な移動経路で無いと判定された場合(ステップS15:NO)、制御部11は、一の移動者Aに係る全プローブ情報の解析を終えたか否かを判定する(ステップS17)。全プローブ情報の解析を終えていないと判定した場合(ステップS17:NO)、制御部11は、処理をステップS12へ戻す。ステップS12〜ステップS17の処理を繰り返し実行することによって、所定期間にわたる移動者Aの移動履歴が特定される。
全プローブ情報の解析を終えたと判定した場合(ステップS17:YES)、制御部11は、ステップS11からステップS17の処理で特定した複数の移動経路を、各曜日で類似の移動経路に分類する(ステップS18)。次いで、制御部11は、分類された類似の移動経路毎に、該類似の移動経路に係る出発時刻の平均値と、到着時刻の平均値とを算出する(ステップS19)。つまり、制御部11は、移動者Aの生活パターンとなっている特定の出発地から目的地への移動に際して、移動者Aが移動を開始する平均的な移動開始時刻と、目的地への平均的な到着時刻とを算出する。平均値の算出は、分類された移動経路毎に算出される。
次いで、制御部11は、出発時刻の平均値が属する出発時間帯と、到着時刻の平均値が属する到着時間帯とを特定する(ステップS20)。そして、制御部11は、特定した一の移動者Aについて、曜日毎に特定された各移動経路に係る出発地、目的地、出発時間帯及び到着時間帯を、行動パターンDB15cに格納する(ステップS21)。次いで、制御部11は、全ての移動者Aの行動パターンを解析したか否かを判定する(ステップS22)。全移動者Aの行動パターン解析を終えていないと判定した場合(ステップS22:NO)、制御部11は、処理をステップS11へ戻し、他の移動者Aの行動パターン情報を同様にして作成し、行動パターンDB15cを更新する。全移動者Aの行動パターン解析を終えたと判定した場合(ステップS22:YES)、制御部11は処理を終える。
次に、移動者Aの異常行動の検知方法を説明する。
図8は、実施形態1に係る異常行動の検知処理手順を示すフローチャートである。制御部11は、ユーザの携帯機2から送信されたプローブ情報を通信部14にて受信し(ステップS31)、受信したプローブ情報を記憶部に記憶する(ステップS32)。言い換えると、制御部11は、受信部14を介してプローブ情報を取得し、取得したプローブ情報をプローブ情報DB15aに格納する。
次いで、制御部11は、移動者Aを追跡中であるか否かを判定する(ステップS33)。後述するように、制御部11は、移動者Aが移動を開始したことを検出した場合、移動者Aの追跡を開始し、目的地に到着するまで追跡を行う。追跡中で無いと判定した場合(ステップS33:NO)、制御部11は、プローブ情報に基づいて、移動者Aが移動を開始したか否かを判定する(ステップS34)。移動者Aが移動を開始していないと判定した場合(ステップS34:NO)、制御部11は、処理をステップS31へ戻す。移動者Aが移動を開始したと判定した場合(ステップS34:YES)、制御部11は、移動者Aが移動を開始した時の位置情報及び時刻情報を出発地及び出発時刻として特定する(ステップS35)。そして、制御部11は、追跡中の移動者Aに係る移動者ID、出発地及び出発時刻と、行動パターン情報DBに格納された行動パターン情報とに基づいて、対応する目的地及び到着時間帯を特定する(ステップS36)。以下、ステップS36にて特定した到着時間帯を、適宜、到着予定時間帯と呼ぶ。そして、制御部11は、該移動者Aの追跡を開始する(ステップS37)。
ステップS37の処理を終えた場合、又は移動者Aを追跡中であると判定した場合(ステップS33:YES)、制御部11は、プローブ情報に基づいて、ステップS36にて特定した目的地へ移動者Aが到着したか否かを判定する(ステップS38)。例えば、制御部11は、現在の移動者Aの位置と、目的地の位置との距離が所定距離未満である場合、目的地に到着したと判定すれば良い。なお、移動者Aが目的地に存在するか否かは、目的地の位置を中心にした円状の領域である必要は無く、東西南北に広がった矩形領域であっても良い。移動者Aが目的地に到着したと判定した場合(ステップS38:YES)、制御部11は、移動者Aの追跡を終了し(ステップS39)、処理をステップS31へ戻す。
移動者Aが目的地に到着していないと判定した場合(ステップS38:NO)、制御部11は、ステップS36にて特定した到着予定時間帯を経過するか否かを判定する(ステップS40)。ステップS40では、現に到着予定時間帯が経過している場合はもちろん、現在の移動者Aの位置と、目的地の位置との位置関係、到着予定時間帯が経過するまでの残り時間から、移動者Aが目的地に到着すること無く、到着予定時間帯が経過することが予想される場合も、到着予定時間帯を経過すると判定すれば良い。
到着予定時間帯を経過していないと判定した場合(ステップS40:NO)、制御部11は、処理をステップS31へ戻し、移動者Aの追跡を継続する。
到着予定時間帯を経過すると判定した場合(ステップS40:YES)、制御部11は、到着予定時間帯を過ぎても目的地に到着していない移動者Aに係る連絡先を、ユーザ情報DB15bから読み出し、読み出した連絡先へ、異常行動が発生した旨を通知する通知情報を通知部にて送信する(ステップS41)。例えば、前記移動者Aの補助者Bが携帯する通信端末3へ、異常行動の発生を知らせる通知情報をメール送信する。なお、通知情報の送信は、一度のみでも良いし、定期的に送信するように構成しても良い。
また、制御部11は、追跡対象の前記移動者Aの携帯機2へ警告情報を送信し(ステップS42)、処理をステップS31へ戻す。携帯機2が、異常行動検知装置1から送信された警告情報を受信した場合、警告部28から警告音を発する。従って、移動者Aの周囲の人に対して、移動者Aが異常行動を起こしており、保護すべきことを知らせることができる。なお、警告情報の送信は、一度のみでも良いし、定期的に送信するように構成しても良い。
次に、異常行動検知装置1の作用を説明する。
図9は、実施形態1に係る異常行動の検知方法を示す説明図である。丸印は、出発地及び目的地を示し、星印は現在の移動者Aの位置を示している。太線矢印は、平常時の移動経路を示している。移動者Aが、月曜日の午前10:00〜10:10の時間帯に、出発地である自宅を離れて移動を開始した場合を考える。この場合、異常行動検知装置1は、行動パターンDB15cの情報に基づいて、該移動者Aの目的地が病院であり、到着予定時間帯が10:30〜10:40であることを特定する。そして、異常行動検知装置1は、移動者Aが目的地へ到着するまで追跡する。そして、図9に示すように、到着予定時間帯が経過するまでに移動者Aが目的地に到着できないような場合、補助者Bの通信端末3に通知情報を送信し、異常行動の発生を知らせる。また、警告情報を移動者Aの携帯機2へ送信し、警告音を発生させる。
以上の通り、実施形態1にあっては、異常行動検知装置1は、外出する移動者Aの行動を監視し、移動者Aの異常行動を予測的に検知することができる。
なお、本実施形態1では、移動者Aが目的地に到着する前に、到着予定時間帯が経過し、又は経過することが予想される場合に、移動者Aの異常行動を補助者Bへ通知する例を説明したが、あくまで異常行動の検知方法の一例であり、これに限定されるものでは無い。例えば、制御部11は、出発地からの移動者Aの移動経路ないし移動方向が、出発地から目的地への経路及び方向から、所定量以上、乖離している場合、移動者Aの異常行動が発生したと判定すれば良い。
また、行動パターンDB15cは、各移動者Aの行動パターンを出発地、目的地、出発時間帯及び到着時間帯によって規定しており、複雑なパターン比較等を行うこと無く、簡易な処理で移動者Aの異常行動を検知することができる。
更に、異常行動検知装置1は、移動者Aの異常行動を検知した場合、異常行動の発生を、所定の連絡先、例えば補助者Bの通信端末3へ通知することができる。
更にまた、異常行動検知装置1は、移動者Aの異常行動を検知した場合、警告情報を移動者Aの携帯機2へ送信し、警告音を発生させることができる。携帯機2が警告音を発することによって、移動者Aの周囲にいる人に、該移動者Aが異常行動を起こしていることを知らせることができる。
更にまた、異常行動検知装置1は、収集したプローブ情報に基づいて、行動パターン情報を自動的に作成することができる。ユーザは行動パターン情報を作成し、設定する必要が無い。もちろん、必要に応じてユーザが手動で行動パターンを作成し、設定しても良い。
(実施形態2)
実施形態2に係る異常行動検知システムは、行動パターン情報の内容及び異常行動の検知処理の手順が異なるため、以下では主にかかる相違点について説明する。
図10は、実施形態2に係る行動パターンDB15cの一例を示す概念図である。実施形態2に係る行動パターンDB15cは、移動者ID、曜日、出発地及び目的地、出発時間帯及び到着時間帯に加え、異常行動を起こした移動者Aが過去に移動した経路を示す異常経路と、異常行動時の到達地と、トラブル内容とを対応付けて記憶している。トラブル内容は、例えば、道迷い、施設への不法侵入、自転車、商品等の持ち去り等である。
異常経路、異常行動時の到達地及びトラブル内容は、移動者Aの過去のトラブル事例に基づいて、補助者B等のユーザが設定するものとする。具体的には、ユーザは、通信端末3、パーソナルコンピュータ等にて、平常時の出発地、目的地、出発時間帯、到着時間帯等の情報と関連付けて異常経路、異常行動時の到達地及びトラブル内容の情報を異常行動検知装置1へ送信し、登録を要求する。異常行動検知装置1は、ユーザの通信端末3等から送信された異常経路等の情報を受信し、受信した異常経路等の情報を行動パターンDB15cに格納する。
例えば、異常行動検知装置は、異常行動を通知した際に、トラブル内容の設定を受け付けると良い。異常行動を通知した異常行動検知装置は、異常行動の検知に利用した行動パターンの情報、異常経路、異常行動時の到達地を既に特定しているため、異常行動検知装置1は、ユーザからトラブル内容を受け付け、受け付けたトラブル内容を、平常時の行動パターンと、特定済みの異常経路及び到達地に対応付けて、行動パターンに格納すれば良い。
図11は、実施形態2に係る異常行動の検知処理手順を示すフローチャートである。制御部11は、到着予定時間帯を経過しないと判定した場合(ステップS40:NO)、制御部11は、受信したプローブ情報に基づいて、移動者Aの移動経路を特定する(ステップS251)。そして、制御部11は、移動者Aの移動経路が異常経路であるか否かを判定する(ステップS252)。具体的には、制御部11は、追跡中の移動者Aに係る移動者ID、出発地及び出発時刻と、行動パターン情報DBに格納された行動パターン情報とに基づいて、対応する異常経路を特定する。そして、制御部11は、現在の移動者Aの移動経路と、特定された過去の異常経路との類似度を算出し、現在の移動経路が前記異常経路に類似していると判定した場合、制御部11は、現在の移動者Aの移動経路は異常経路であると判定する。
現在の移動者Aの移動経路が異常経路で無いと判定した場合(ステップS252:NO)、制御部11は、処理をステップS31へ戻す。現在の移動経路が異常経路であると判定した場合(ステップS252:YES)、制御部11は、異常行動時の到達地及びトラブル内容を行動パターンDB15cから読み出す(ステップS253)。そして、制御部11は、異常経路にある移動者Aに係る連絡先を、ユーザ情報DB15bから読み出し、読み出した連絡先へ、現在の移動経路、異常行動時の到達地及びトラブル内容を含む情報を通信部にて送信する(ステップS254)。
図12は、実施形態2に係る異常行動の検知方法の一例を示す説明図である。丸印は、出発地及び目的地を示し、星印は現在の移動者Aの位置を示している。太線矢印は、平常時の移動経路を示し、破線矢印は異常経路を示している。移動者Aが、月曜日の午前10:00〜10:10の時間帯に、出発地である自宅を離れて移動を開始した場合を考える。目的地は病院であり、到着予定時間帯は10:30〜10:40である。異常行動検知装置1は、移動者Aが目的地へ到着するまで追跡しており、移動者Aの移動経路が異常経路であるか否かを監視している。そして、図12に示すように、移動者Aが移動経路Aを移動している場合、異常行動検知装置1は、異常経路A及びトラブル内容「道迷い」を含む情報を、補助者Bの通信端末3へ送信する。補助者Bは、移動者Aが異常経路Aを移動しており、「道迷い」のトラブルが発生していることを知ることができる。
図13は、実施形態2に係る異常行動の検知方法の他の例を示す説明図である。移動者Aが、月曜日の午前14:00〜14:10の時間帯に、出発地である病院を離れて移動を開始した場合を考える。目的地は自宅であり、到着予定時間帯は14:30〜14:40である。異常行動検知装置1は、移動者Aが目的地へ到着するまで追跡しており、移動者Aの移動経路が異常経路であるか否かを監視している。そして、図13に示すように、移動者Aが移動経路Dを移動している場合、異常行動検知装置1は、異常経路D及びトラブル内容「持ち去り」を含む情報を、補助者Bの通信端末3へ送信する。補助者Bは、移動者Aが移動経路Dを移動しており、「持ち去り」のトラブルが発生するおそれがあることを知ることができる。
以上の通り、実施形態2にあっては、異常行動検知装置1は、移動者Aが異常経路を移動していないかどうかを監視しているため、移動者Aの異常行動をより速く的確に検知することができる。
移動者Aの位置と、目的地の位置だけを考えると、到着予定時間帯が経過する前に目的地へ到着しそうであっても、移動者Aが同じ場所を繰り返し移動している場合もあり、異常行動の検知が遅れる場合がある。しかし、本実施形態2のように異常経路を移動しているか否かを判定することによって、より速やかに移動者Aの異常行動を検知することができる。
また、異常行動検知装置1は、異常経路を移動している移動者Aが起こす可能性があるトラブル内容、異常経路を移動している該移動者Aの到達地を予測し、補助者Bへ通知することができる。
(実施形態3)
実施形態3に係る異常行動検知システムは、移動者Aが徒歩以外の移動手段で移動していることを検知し、補助者Bへ通知する処理内容が実施形態1と異なるため、以下では主にかかる相違点について説明する。
図14は、実施形態3に係る異常行動の検知処理手順を示すフローチャートである。制御部11は、到着予定時間帯を経過しないと判定した場合(ステップS40:NO)、制御部11は、受信したプローブ情報に基づいて、移動者Aの移動速度を算出する(ステップS351)。移動速度は、例えば2点間の直線移動速度を算出すれば良い。そして、制御部11は、移動者Aの移動速度が所定速度以上であるか否かを判定する(ステップS352)。所定速度は、例えば15km/時である。なお、平常時の徒歩による移動速度は移動者A毎に異なるため、ユーザが適宜設定するように構成すると良い。移動速度が所定速度未満であると判定した場合(ステップS352:NO)、制御部11は処理をステップS31へ戻す。移動速度が所定速度以上であると判定した場合(ステップS352:YES)、制御部11は、所定速度以上の移動速度で移動している移動者Aに係る連絡先を、ユーザ情報DB15bから読み出し、読み出した連絡先へ、移動者Aが非徒歩移動を行っている旨の情報を送信する処理を実行する(ステップS353)。
以上の通り、実施形態3にあっては、移動者Aが徒歩以外の移動手段にて移動していることを検知し、移動者Aの補助者Bに通知することができる。
(実施形態4)
実施形態4に係る異常行動検知システムは、記憶部が記憶するデータベース及び異常行動の検知処理の手順が異なるため、以下では主にかかる相違点について説明する。
図15は、実施形態4に係る異常行動検知装置1の構成例を示すブロック図である。実施形態4に係る異常行動検知装置1のハードウェア構成は実施形態1と同様であり、記憶部は、プローブ情報DB15a,ユーザ情報DB15b及び行動パターンDB15cに加え、路線情報DB15dを記憶している。路線情報DB15dは、運輸車両の路線の位置を示す情報を格納している。例えば、路線情報DB15dは、電車の路線、バスの路線の位置ないし経路を示す情報を格納している。また、路線情報DB15dは、各路線の管理者、運輸車両の車掌、ドライバ等の連絡先を格納している。
また、実施形態4に係る行動パターンDB15cは、移動者ID、曜日、出発地及び目的地、出発時間帯及び到着時間帯に加え、移動者Aが出発地から目的地へ移動する移動手段を示す情報を対応付けて記憶している。移動手段は、例えば、徒歩、バス、電車等である。制御部11は、収集したプローブ情報に基づいて移動者Aの行動パターン情報を作成する際、移動者Aの移動手段も特定し、行動パターン情報に格納する。制御部11は、プローブ情報と、路線情報DB15dの情報とに基づいて、移動者Aが電車の路線又はバスの路線上を、非徒歩で移動しているか否かを判定することができ、移動者Aの移動手段を特定することができる。
図16は、実施形態4に係る異常行動の検知処理手順を示すフローチャートである。制御部11は、到着予定時間帯を経過しないと判定した場合(ステップS40:NO)、制御部11は、受信したプローブ情報に基づいて、移動者Aの移動手段を特定する(ステップS451)。次いで、制御部11は、追跡中の移動者Aに係る移動者ID、出発地及び出発時刻と、行動パターン情報DBに格納された行動パターン情報とに基づいて、対応する移動手段を特定する(ステップS452)。次いで、制御部11は、ステップS451及びステップS452にて特定した移動手段が異なるか否かを判定する(ステップS453)。移動手段が同一であると判定した場合(ステップS453:NO)、制御部11は、処理をステップS31へ戻す。移動手段が異なると判定した場合(ステップS453:YES)、制御部11は、平常時と異なる異常な移動手段で移動している移動者Aに係る連絡先を、ユーザ情報DB15bから読み出し、読み出した連絡先へ、現在の移動手段と、現在の移動経路とを含む情報を通信部にて送信する(ステップS454)。また、制御部11は、予め登録されている各路線の管理者、車掌又はドライバの連絡先へ、異常行動の結果、乗車している移動者Aが存在していることを通知する情報を通信部にて送信するようにすると良い。
そして、制御部11は、前記移動者Aの携帯機2へ警告情報を送信し(ステップS455)、処理をステップS31へ戻す。
以上の通り、異常行動検知装置1は、移動者Aの現在の移動手段と、行動パターン情報に基づく移動手段との差異から移動者Aの異常行動を検知することができる。
特に、異常行動検知装置1は、移動者Aが運輸車両の路線を移動しているか否かを判定することによって、移動者Aの異常行動を検知することができる。
また、平常時と異なる移動手段で移動していることを検知した異常行動検知装置1は、その旨を移動者Aの補助者B、路線の管理者及び運輸車両の車掌、ドライバ等へ通知することができる。
(実施形態5)
実施形態5に係る異常行動検知システムは、記憶部が記憶するデータベース及び異常行動の検知処理の手順が異なるため、以下では主にかかる相違点について説明する。
図17は、実施形態5に係る異常行動検知装置1の構成例を示すブロック図である。実施形態5に係る異常行動検知装置1のハードウェア構成は実施形態1と同様であり、記憶部は、プローブ情報DB15a,ユーザ情報DB15b及び行動パターンDB15cに加え、道路地図情報DB15e及び侵入禁止領域情報DB15fを記憶している。
道路地図情報DB15eは、道路地図情報は、車両専用道路の位置ないし経路を示す情報を格納している。また、道路地図情報DB15eは、各車両専用道路の管理者の連絡先を格納している。
侵入禁止領域情報DB15fは、移動者Aの侵入が禁止されている領域の位置を示す情報を格納している。移動者Aの侵入が禁止されている領域は、異常行動検知装置1が予め記憶しているものであっても良いし、ユーザによって設置されるものであっても良い。また、侵入禁止領域情報DB15fは、前記領域の管理者の連絡先を格納している。
図18は、実施形態5に係る異常行動の検知処理手順を示すフローチャートである。制御部11は、到着予定時間帯を経過しないと判定した場合(ステップS40:NO)、制御部11は、受信したプローブ情報に基づいて、移動者Aが車両専用道路を移動しているか否かを判定する(ステップS551)。車両専用道路を移動していると判定した場合(ステップS551:YES)、制御部11は、プローブ情報に基づいて、移動者Aの移動手段を特定し(ステップS552)、車両で移動しているか否かを判定する(ステップS553)。車両で移動していないと判定した場合(ステップS553:NO)、制御部11は、車両専用道路に進入している移動者Aに係る連絡先を、ユーザ情報DB15bから読み出し、読み出した連絡先へ、移動者Aが車両専用道路へ進入していることを通知する情報を送信する(ステップS554)。また、制御部11は、予め登録されている車両専用道路の管理者の連絡先へ、異常行動の結果、移動者Aが車両専用道路に進入していることを通知する情報を通信部にて送信するようにすると良い。そして、制御部11は、前記移動者Aの携帯機2へ警告情報を送信する(ステップS555)。
移動者Aが車両専用道路を移動していないと判定した場合(ステップS551:NO)、移動者Aの移動手段が車両であると判定した場合(ステップS553:YES)、ステップS555の処理を終えた場合、制御部11は、侵入禁止領域情報を読み出し、移動者Aが侵入禁止領域に侵入しているか否かを判定する(ステップS556)。移動者Aが侵入禁止領域に侵入していないと判定した場合(ステップS556:NO)、制御部11は、処理をステップS31へ戻す。移動者Aが侵入禁止領域に侵入していると判定した場合(ステップS556:YES)、制御部11は、侵入禁止領域に侵入している移動者Aに係る連絡先を、ユーザ情報DB15bから読み出し、読み出した連絡先へ、移動者Aが侵入禁止領域に侵入していることを通知する情報を送信する(ステップS557)。また、制御部11は、予め登録されている侵入禁止領域の管理者の連絡先へ、異常行動の結果、移動者Aが侵入禁止領域に侵入していることを通知する情報を通信部にて送信するようにすると良い。そして、制御部11は、前記移動者Aの携帯機2へ警告情報を送信し(ステップS558)、処理をステップS31へ戻す。
以上の通り、本実施形態5にあっては、異常行動検知装置1は、移動者Aが車両専用道路を移動しているか否かを判定することによって、移動者Aの異常行動を検知することができる。
また、異常行動検知装置1は、侵入が禁止されている領域に移動者Aが侵入したことを検知することによって、移動者Aの異常行動を検知することができる。
1 異常行動検知装置
2 携帯機
3 通信端末
10 記録媒体
10a コンピュータプログラム
11 制御部
12 ROM
13 RAM
14 通信部
15 記憶部
15a プローブ情報DB
15b ユーザ情報DB
15c 行動パターンDB
15d 路線情報DB
15e 道路地図情報DB
15f 侵入禁止領域情報DB
16 時計
21 制御部
22 ROM
23 RAM
24 無線通信部
25 記憶部
26 位置検出部
27 時計
28 警告部
A 移動者
B 補助者
N 通信網

Claims (15)

  1. 移動者の位置を示す位置情報及び時刻情報を受信する通信部と、
    目的地へ移動する前記移動者の行動パターンを位置及び時刻によって示す行動パターン情報を記憶する記憶部と、
    前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報、並びに前記記憶部が記憶する行動パターン情報に基づいて、前記行動パターンから乖離した前記移動者の異常行動を検知する検知部と
    を備える異常行動検知装置。
  2. 前記記憶部は、
    前記移動者の行動が前記行動パターンから乖離するときの前記移動者の異常経路を示す異常経路情報を記憶しており、
    前記検知部は、
    前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報、並びに前記異常経路情報に基づいて、該異常経路情報が示す異常経路を前記移動者が移動しているか否かを判定する異常経路判定部を備える
    請求項1に記載の異常行動検知装置。
  3. 前記記憶部は、
    前記異常経路情報に対応付けて、該異常経路情報が示す異常経路を移動した前記移動者が過去に起こしたトラブル内容、又は該異常経路を移動していたときの前記移動者の到達地を記憶しており、
    更に、前記異常経路判定部によって、前記移動者が前記異常経路を移動していると判定された場合、該異常経路に対応するトラブル内容又は到達地を特定する特定部を備える
    請求項2に記載の異常行動検知装置。
  4. 前記検知部は、
    前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報に基づいて、前記移動者の移動速度を算出する移動速度算出部と、
    該移動速度算出部にて算出した移動速度が所定速度以上であるか否かを判定する速度判定部と
    を備える請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載の異常行動検出装置
  5. 前記行動パターン情報は、
    前記移動者が移動する目的地を示す目的地情報と、
    前記移動者が前記目的地に向けて出発する時間帯を示す出発時間帯情報と、
    前記移動者が前記目的地に到着する時間帯を示す到着時間帯情報と
    を含む請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の異常行動検知装置。
  6. 前記行動パターン情報は、
    前記移動者が前記目的地へ移動する移動手段を示す移動手段情報を含み、
    前記検知部は、
    前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報に基づいて、前記移動者の移動手段を特定する第1移動手段特定部と、
    前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報、並びに前記行動パターン情報に基づいて、前記移動者が移動する目的地に対応する移動手段を特定する第2移動手段特定部と
    前記第1移動手段特定部及び前記第2移動手段特定部にて特定された移動手段の異同を判定する移動手段判定部と
    を備える請求項5に記載の異常行動検知装置。
  7. 前記記憶部は、
    運輸車両の路線の位置を示す路線情報を記憶しており、
    前記検知部は、
    前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報、並びに前記路線情報に基づいて、前記移動者が前記運輸車両にて前記路線を移動しているか否かを判定する路線移動判定部を備える
    請求項1〜請求項6のいずれか一つに記載の異常行動検知装置。
  8. 前記記憶部は、
    車両専用道路の位置を示す道路情報を記憶しており、
    前記検知部は、
    前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報、並びに前記道路情報に基づいて、前記移動者が前記車両専用道路を移動しているか否かを判定する車両専用道路移動判定部を備える
    請求項1〜請求項7のいずれか一つに記載の異常行動検知装置。
  9. 前記記憶部は、
    前記移動者の侵入が禁止されている領域の位置を示す侵入禁止領域情報を記憶しており、
    前記検知部は、
    前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報、並びに前記侵入禁止領域情報に基づいて、前記移動者が前記領域に侵入したか否かを判定する侵入判定部を備える
    請求項1〜請求項8のいずれか一つに記載の異常行動検知装置。
  10. 前記記憶部は、
    異常行動の連絡先を示す連絡先情報を記憶しており、
    前記通信部は、
    前記検知部が前記移動者の異常行動を検知した場合、前記記憶部が記憶する連絡先情報に基づいて、異常行動の発生に係る情報を前記連絡先へ送信する
    請求項1〜請求項9のいずれか一つに記載の異常行動検知装置。
  11. 前記通信部にて受信した位置情報及び時刻情報に基づいて、前記行動パターン情報を作成する作成部を備える
    請求項1〜請求項10のいずれか一つに記載の異常行動検知装置。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか一つに記載の異常行動検知装置と、
    移動者の位置を検出する位置検出部及び時計を有し、前記位置検出部にて検出した位置を示す位置情報、及び該位置を検出したときの時刻を示す時刻情報を前記異常行動検知装置へ送信する携帯機と
    を備え、
    前記異常行動検知装置は、
    前記携帯機から送信された位置情報及び時刻情報を受信し、受信した位置情報及び時刻情報に基づいて、前記移動者の異常行動を検知する
    異常行動検知システム。
  13. 前記通信部は、
    前記検知部が前記移動者の異常行動を検知した場合、警告情報を前記携帯機へ送信し、
    前記携帯機は、
    前記通信部から送信された警告情報を受信する無線通信部と、
    該無線通信部にて警告情報を受信した場合、警告音を発する警告部と
    を備える
    請求項12に記載の異常行動検知システム。
  14. 移動者の位置を示す位置情報及び時刻情報を受信し、
    受信した位置情報及び時刻情報と、目的地へ移動する前記移動者の行動パターンを位置及び時刻によって示す行動パターン情報とに基づいて、前記行動パターンから乖離した前記移動者の異常行動を検知する検知部と
    を備える異常行動検知方法。
  15. コンピュータに、
    移動者の位置を示す位置情報及び時刻情報を取得し、
    取得した位置情報及び時刻情報、並びに目的地へ移動する前記移動者の行動パターンを位置及び時刻によって示す行動パターン情報に基づいて、前記行動パターンから乖離した前記移動者の異常行動を検知する
    処理を実行させるコンピュータプログラム。
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