JP2018195033A - 通知制御プログラム、通知制御装置および通知制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】端末の所持者に関する情報を、通知先の端末に対して適切なタイミングで通知する通信制御プログラム、通信制御装置および通信制御方法を提供する。【解決手段】通知制御装置と複数の端末を有する通知システムにおいて、通知制御装置1は、端末において集音された音情報を受信すると、音情報に含まれる特定の音情報に基づいて、端末の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定する。通知制御装置1は、端末の所持者の状況が通知対象であると判定された場合、端末毎に通知先の端末の情報を対応付けて記憶した記憶部16を参照し、端末に対応する通知先の端末に状況に関する情報を通知する。【選択図】図2
Description
本発明は、通知制御プログラムなどに関する。
従来、例えば子供が所持する携帯電話などの端末から位置情報を取得し、取得した位置情報を子供の保護者の端末に対して通知する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、従来の装置では、例えば保護者による端末操作によって保護者の端末から通知要求が出力される場合に、端末の所持者(例えば子供)に関する情報の通知が行われる。しかしながら、例えば端末操作を行う時間がない保護者も多いため、通知が適切なタイミングで行われることが望まれている。すなわち、従来技術には、端末の所持者に関する情報を、通知先の端末に対して適切なタイミングで通知することができないという問題がある。
1つの側面では、端末の所持者に関する情報を、通知先の端末に対して適切なタイミングで通知することを目的とする。
1つの態様では、通知制御プログラムは、端末において集音された音情報を受信すると、前記音情報に含まれる特定の音情報に基づいて、前記端末の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定し、前記端末の所持者の状況が通知対象であると判定された場合、端末毎に通知先の端末の情報を対応付けて記憶した記憶部を参照し、前記端末に対応する通知先の端末に前記状況に関する情報を通知する処理をコンピュータに実行させる。
通知制御プログラムの1つの態様によれば、端末の所持者に関する情報を、通知先の端末に対して適切なタイミングで通知することができる。
以下に、本願の開示する通知制御プログラム、通知制御装置および通知制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[通知制御装置を含む通知システムの構成]
図1は、実施例に係る通知制御装置を含む通知システムの構成を示す機能ブロック図である。実施例に係る通知制御装置1は、例えば第1端末2において集音された音情報を受信すると、音情報に含まれる特定の音情報に基づいて、第1端末2の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定する。そして、通知制御装置1は、第1端末2の所持者の状況が通知対象であると判定された場合、第1端末2に対応する通知先の第2端末3に状況に関する情報を通知する。
図1は、実施例に係る通知制御装置を含む通知システムの構成を示す機能ブロック図である。実施例に係る通知制御装置1は、例えば第1端末2において集音された音情報を受信すると、音情報に含まれる特定の音情報に基づいて、第1端末2の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定する。そして、通知制御装置1は、第1端末2の所持者の状況が通知対象であると判定された場合、第1端末2に対応する通知先の第2端末3に状況に関する情報を通知する。
図1に示すように、通知システム7は、通知制御装置1と、第1端末2と、第2端末3と、受信装置4とを有する。なお、図1に示す例では、第1、第2端末2,3はそれぞれ複数であるが、これに限定されるものではなく、1つであってもよい。以下、複数の第1、第2端末2,3を区別するため「第1端末2a」、「第1端末2b」、「第2端末3a」、「第2端末3b」と記載することがあるが、特に区別せずに説明する場合には「第1端末2」、「第2端末3」と記載する。なお、第1端末2は端末の一例である。第2端末3は通知先の端末の一例である。
通知制御装置1、第1、第2端末2,3および受信装置4は、ネットワーク6を介して相互に通信可能に接続される。ネットワーク6は、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)であるが、これに限られず、キャリア網などその他の通信網であっても良い。
ところで、例えば、子供が登下校や遊びで外出する際に一人で行動すると、犯罪などに巻き込まれ易い。そこで、本実施例では、例えば第1端末2の所持者が子供、第2端末3の所持者が子供の保護者である場合、子供が一人で行動している状況など第1端末2の所持者の状況に関する情報を、第2端末3に対して適切なタイミングで通知することができる構成とした。以下、かかる構成について図2以降を参照して詳しく説明する。
図2は、実施例に係る通知制御装置1の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、通知制御装置1は、通信部11と、制御部15と、記憶部16とを有するサーバである。通信部11は、ネットワーク6(図1参照)を介して第1、第2端末2,3や受信装置4などと通信を行う。通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。
制御部15は、CPU(Central Processing Unit)などの電子回路に対応する。そして、制御部15は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部15は、取得部151と、判定部152と、指示部153と、通知部154とを有する。
記憶部16は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。記憶部16は、音情報161と、地図情報162と、端末情報163とを有する。
音情報161は、第1端末2の所持者(例えば子供)の状況が通知対象であるか否かの判定に用いられる特定の音情報を含む。ここで、音情報161のデータ構造を、図3を参照して説明する。
図3は、実施例に係る音情報161のデータ構造の一例を示す図である。図3に示すように、音情報161は、種類ID(identification)161aに対応付けて音の種類161bを含む。種類ID161aは、音の種類を識別する識別子を示す。音の種類161bは、特定の音情報であり、例えば、第1端末2の所持者の状況が一人でいることを示す音や非常時であることを示す音を含む。
一例として、種類ID161aが「S001」である場合に、音の種類161bとして「車両の走行音」が記憶されている。かかる「車両」には、例えば乗用車やバイク、バス、トラックなど、道路を走行する種々の車両が含まれるが、これらに限定されるものではない。また、種類ID161aが「S002」である場合に、音の種類161bとして「会話音」が記憶され、種類ID161aが「S003」である場合に、音の種類161bとして「人の足音」が記憶されている。なお、会話音は、人の音声の一例である。種類ID161aが「S004」である場合に、音の種類161bとして「本人の非常時の音声」が記憶されている。ここで、「本人」には第1端末2の所持者が含まれる。「非常時の音声」には、例えば泣き声や悲鳴など、通常時の所持者から発せられ難い音声が含まれるが、これに限定されるものではない。
図2に戻って、地図情報162は、所定域の地図の情報を含む。所定域は、全国の地域であっても良いし、ある特定の地域であっても良い。なお、地図情報162には、例えば、第1端末2の所持者の生活範囲の地図の情報が予め含まれても良い。「生活範囲」とは、例えば、第1端末2の所持者が子供である場合、自宅、学校、通学路、公園や友人宅などのよく遊ぶ場所、習い事の場所など、所持者である子供が行く可能性のある範囲である。
端末情報163は、第1端末2に関する情報と、第1端末2毎に対応付けられる第2端末3に関する情報などを含む。ここで、端末情報163のデータ構造を、図4を参照して説明する。
図4は、実施例に係る端末情報163のデータ構造の一例を示す図である。図4に示すように、端末情報163は、第1端末ID163aに対応付けて第1端末利用者氏名163b、位置情報163c、時刻情報163d、第2端末ID163eおよび第2端末利用者氏名163fを含む。
第1端末ID163aは、複数の第1端末2a,2bをそれぞれ識別する識別子を示す。第1端末利用者氏名163bは、第1端末2a,2bの利用者、すなわち所持者の氏名である。位置情報163cは、第1端末2a,2bの位置情報(後述)である。時刻情報163dは、第1端末2a,2bの位置情報に対応付けられた時刻である。第2端末ID163eは、第1端末2a,2bにそれぞれ対応付けられるとともに、第1端末2a,2bの所持者の状況に関する情報の通知先の端末である第2端末3a,3bを識別する識別子を示す。第2端末利用者氏名163fは、第2端末3a,3bの利用者の氏名であり、例えば第1端末2a,2bの所持者が子供である場合、子供の保護者の氏名である。
一例として、第1端末ID163aが「00001」である場合に、第1端末利用者氏名163bとして「aaa」、位置情報163cとして「X市Y町1−1」、時刻情報163dとして「17:40」、第2端末ID163eとして「10001」、第2端末利用者氏名163fとして「AAA」が記憶されている。なお、ここで、第1端末ID163aが「00001」の端末は、第1端末2aに対応し、第2端末ID163eが「10001」の端末は、第2端末3aに対応するものとする。
図2に戻って、取得部151は、第1端末2に関する各種の情報を取得する。例えば、取得部151は、第1端末2の位置情報を取得する。具体的には、取得部151は、第1端末2から送信されるビーコン信号(後述)を受信した受信装置4の位置情報を、第1端末2の位置情報として取得する。かかる第1端末2の位置情報には、第1端末2の移動方向が含まれても良い。また、取得部151は、第1端末2の位置情報が取得された時刻の情報も取得する。さらに、取得部151は、第1端末2において集音された音情報を受信して取得する。
判定部152は、取得部151によって取得された第1端末2に関する各種の情報に基づき、第1端末2の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定する。例えば、判定部152は、第1端末2の位置情報や第1端末2において集音された音情報に基づき、第1端末2の所持者の状況が、一人で行動しているなど第2端末3に対して通知を要する状況であるか否かを判定する。
具体的には先ず、判定部152は、複数の第1端末2a,2bの位置関係に応じて、複数の第1端末2a,2bの中から、状況が通知対象となる可能性がある端末を絞り込んで特定する。例えば、第1端末2aを例にとると、判定部152は、複数の第1端末2a,2bの位置関係に基づいて、第1端末2aの位置を含む所定範囲内に存在する他の端末(例えば第1端末2b)を探索する。そして、判定部152は、第1端末2aの位置を含む所定範囲内に他の第1端末2bが存在しない位置関係の場合に、第1端末2aを、所持者の状況が通知対象(一人で行動しているなど)となる可能性がある端末と判定して特定する。なお、所定範囲は、例えば第1端末2aの位置から半径2〜3mに設定されるが、これに限られず、任意に設定されても良い。また、上記では、探索する他の端末の例を第1端末2bとしたが、これに限られず、第2端末3などであっても良い。
なお、判定部152は、所定範囲内に他の第1端末2bが存在する場合であっても、他の第1端末2bの移動方向と第1端末2aの移動方向とが異なるときは、第1端末2aを、所持者の状況が通知対象となる可能性がある端末と判定して特定しても良い。以下、所持者の状況が通知対象となる可能性がある端末を「通知対象候補端末」と記載する場合がある。また、第1端末2aが通知対象候補端末として特定された場合を例に挙げて以下の説明を続ける。
続いて、通知対象候補端末として特定された第1端末2aには、後述する指示部153から音情報を集音する処理を実行させる指示が送信される。そして、判定部152は、第1端末2aにおいて集音された音情報に含まれる特定の音情報に基づいて、第1端末2aの所持者の状況が通知対象であるか否かを判定する。言い換えると、判定部152は、第1端末2aの音情報に基づき、通知対象候補端末として特定された第1端末2aの所持者が第2端末3へ通知すべき状況にあるか否かを判定する。
例えば、判定部152は、記憶部16の音情報161を取得するとともに、第1端末2aによって集音された音情報を分析する。そして、判定部152は、取得した音情報161のうちの「車両の走行音」が第1端末2aによって集音された音情報に含まれる場合、所定期間内において、集音された音情報に車両の走行音が含まれる頻度に応じて、状況が通知対象であるか否かの判定をしても良い。すなわち、例えば、第1端末2aの音情報に車両の走行音がない、あるいは比較的少ない場合、判定部152は、第1端末2aの所持者が、車が通らずに犯罪などに巻き込まれ易い道にいると推定し、第1端末2aの所持者の状況が通知対象であると判定しても良い。一方、第1端末2aの音情報に車両の走行音がある、あるいは比較的多い場合、判定部152は、第1端末2aの所持者が、車が通り犯罪などに巻き込まれ難い道にいると推定し、第1端末2aの所持者の状況が通知対象でないと判定しても良い。
このように、判定部152は、音情報161の「車両の走行音」を用いることで、第1端末2の所持者が、車が少ない道を一人で行動していて犯罪などに巻き込まれ易い状況か否かを正確に判定することが可能となる。
また、判定部152は、音情報161のうちの「会話音」が第1端末2aの音情報に含まれない場合、第1端末2aの所持者の周囲に人がおらず犯罪などに巻き込まれ易いと推定し、第1端末2aの所持者の状況が通知対象であると判定しても良い。一方、例えば、第1端末2aの音情報に会話音が含まれる場合、第1端末2aの所持者の周囲に人がいて犯罪などに巻き込まれ難いと推定し、第1端末2aの所持者の状況が通知対象でないと判定しても良い。
このように、判定部152は、音情報161の「会話音」を用いることで、第1端末2の所持者が一人で行動していて犯罪などに巻き込まれ易い状況か否かを正確に判定することが可能となる。
また、判定部152は、音情報161のうちの「人の足音」が第1端末2aの音情報にない、あるいは比較的少ない場合、第1端末2aの所持者が、人通りが少なく犯罪などに巻き込まれ易い道にいると推定し、所持者の状況が通知対象であると判定しても良い。他方、例えば、第1端末2aの音情報に人の足音が比較的多い場合、第1端末2aの所持者が、人通りが多く犯罪などに巻き込まれ難い道にいると推定し、第1端末2aの所持者の状況が通知対象でないと判定しても良い。
このように、判定部152は、音情報161の「人の足音」を用いることで、第1端末2の所持者が1人で行動していて犯罪などに巻き込まれ易い状況か否かを正確に判定することが可能となる。なお、以下では、車両の走行音や人の足音など、第1端末2の所持者がおかれた環境下で生じる音を「所定の環境音」と総称して記載する場合がある。
また、判定部152は、音情報161のうちの「本人の非常時の音声」が第1端末2aの音情報に含まれる場合、所定の環境音や会話音の有無に関わらず、第1端末2aの所持者が非常時の状態であると推定し、所持者の状況が通知対象であると判定しても良い。なお、判定部152は、第1端末2aの音情報を分析することで、第1端末2aの音情報に本人の非常時の音声が含まれるか否かを判定する。例えば、判定部152は、第1端末2aの音情報に含まれる音声の周波数が、音情報161に予め設定される所持者の音声の周波数と略一致し、第1端末2aの音情報が泣き声などを示す場合、第1端末2aの音情報に本人の非常時の音声が含まれると判定しても良い。また、例えば、判定部152は、第1端末2aの音情報に含まれる音声の音量(音圧)が、所定値以上である場合、第1端末2aの音情報に本人の非常時の音声が含まれると判定しても良い。かかる所定値は、任意の値に設定可能であるが、例えば、泣き声や悲鳴など非常時の音声を示す値に設定される。
このように、判定部152は、音情報161の「本人の非常時の音声」を用いることで、第1端末2の所持者が非常時の状態であるかを正確に判定することが可能となる。なお、以下、判定部152によって所持者の状況が通知対象であると判定された端末(例えば第1端末2a)を「通知対象端末」と記載する場合がある。
指示部153は、判定部152によって複数の第1端末2a,2bの中から通知対象候補端末として特定された第1端末2aに対し、音情報を集音する処理を実行させる指示を送信する。
このように、指示部153は、複数の第1端末2a,2bのうちの全てではなく、判定部152によって複数の第1端末2a,2bの中から絞り込まれた通知対象候補端末(例えば第1端末2a)に対して音情報を集音させるようにした。これにより、判定部152では、複数の第1端末2a,2bの所持者全てではなく、通知対象候補端末の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定すれば良いため、判定処理を効率良く行うことができ、また、判定処理の負荷を軽減させることができる。
通知部154は、例えば、第1端末2aの所持者の状況が通知対象であると判定された場合、記憶部16の端末情報163を参照する。そして、通知部154は、第1端末2aに対応する通知先の端末、すなわち第2端末3aに第1端末2aの所持者の状況に関する情報を通知する。所持者の状況に関する情報は、例えば所持者の状況が通知対象であると判定されたときの位置情報、時刻情報、状況が通知対象であると判定されるまでの所持者の移動軌跡情報、第1端末2aの現在位置に関する情報などを含む。なお、所持者の状況に関する情報は、上記した各種の情報に限定されるものではない。また、通知部154から第2端末3aに対して通知される、所持者の状況に関する情報の例については、図9を参照して後述する。
これにより、通知部154は、例えば第1端末2の所持者が子供、第2端末3の所持者が子供の保護者である場合、子供が一人で行動している状況など第1端末2の所持者の状況に関する情報を、第2端末3に対して適切なタイミングで通知することができる。
このように、本実施例では、第1端末2の所持者の状況が通知対象の場合に、状況に関する情報が第2端末3へ通知される、いわゆるプッシュ通知とした。これにより、例えば、第2端末3の所持者は、端末操作を行う時間がない場合であっても、通知部154からの通知によって第1端末2の所持者の状況に関する情報を容易に確認することができる。
なお、上記では、判定部152は、第1端末2の音情報に基づき、第1端末2の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定するが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、判定部152は、第1端末2の所持者が、予め想定される行動以外の行動をとった場合に、第1端末2の所持者の状況が通知対象であると判定しても良い。
具体的には、判定部152は先ず、第1端末2の位置情報と地図情報162に含まれる所持者の生活範囲の地図の情報とを比較する。そして、判定部152は、第1端末2の所持者が生活範囲に含まれる学校などの場所以外へ向かっていたり、通学路以外の道を通っていたりする場合、所持者が予め想定される行動以外の行動をとっているため、所持者の状況が通知対象であると判定しても良い。
また、判定部152は先ず、第1端末2の位置情報に基づいて所持者の移動速度を算出する。そして、判定部152は、例えば、算出された所持者の移動速度が、普段の所持者の移動速度(例えば歩く速度)よりも比較的早い場合、所持者が予め想定される行動以外の行動をとっているため、所持者の状況が通知対象であると判定しても良い。判定部152は、例えば所持者の移動速度が、普段の移動速度よりも比較的遅い場合や、長時間に亘ってゼロである場合(すなわち長時間止まっている場合)、所持者が想定される行動以外の行動をとっているため、所持者の状況が通知対象であると判定しても良い。
なお、通知部154は、例えば、第2端末3から、第1端末2の所持者の位置情報の通知要求があった場合、取得部151によって取得された第1端末2の位置情報(すなわち第1端末2の所持者の現在位置情報)を第2端末3に対して通知しても良い。
また、上記では、一例として第1端末2の所持者を子供としたが、これに限られない。例えば、第1端末2の所持者は、高齢者や一人暮らしの人などであっても良い。かかる場合、第2端末3は、高齢者や一人暮らしの人の家族が有する端末、高齢者が入居する介護施設の端末などであっても良い。
次に、第1端末2の構成について説明する。第1端末2は、例えばスマートフォンなどの携帯電話機であるが、これに限られず、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯可能なパーソナルコンピュータなどの端末であっても良い。具体的には、第1端末2は、後述するビーコン信号の発信や集音ができればその他の種類の端末であっても良い。
図5は、実施例に係る第1端末2の構成を示す機能ブロック図である。図5に示すように、第1端末2は、通信部21と、集音部22と、制御部25と、記憶部26とを有する。
通信部21は、ビーコン通信部211と、無線通信部212とを有する。ビーコン通信部211は、ビーコン信号を所定の周期で周囲に向けて送信する。すなわち、ビーコン通信部211は、ビーコン信号の発信機として機能する。ビーコン信号としては、例えばBluetooth(登録商標)やIEEE802.11の無線LANを用いた信号が使用されるが、これに限定されるものではない。無線通信部212は、ネットワーク6を介して通知制御装置1などとの間で無線通信を行う。
集音部22は、第1端末2の周囲の音を収集して音情報を取得する。集音部22としては、例えばマイクを用いることができる。
制御部25は、CPUなどの電子回路に対応する。そして、制御部25は、プログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部25は、取得部251と、集音制御部252とを有する。
記憶部26は、例えば、RAMなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。記憶部26は、第1端末情報261を有する。第1端末情報261は、第1端末ID163a(図4参照)と同様な、第1端末2を識別する識別子を示す第1端末IDを含んでいても良い。
取得部251は、通知制御装置1から送信される指示を取得する。例えば、取得部251は、音情報を集音する処理を実行させる指示が通知制御装置1の指示部153から送信されると、かかる指示を無線通信部212を介して取得する。
集音制御部252は、取得部251によって集音処理の実行指示が取得されると、集音部22を制御して集音処理を実行する。例えば、集音制御部252は、集音部22によって第1端末2の周囲の音を収集させる。そして、集音制御部252は、第1端末2において集音された音情報を、第1端末情報261である第1端末IDを対応付けて、通知制御装置1へ無線通信部212を介して送信する。なお、第1端末2の音情報に第1端末IDが対応付けられているため、通知制御装置1では、受信した音情報が複数の第1端末2a,2bのうちいずれの端末の音情報であるかを識別することが可能となる。また、ビーコン信号にも第1端末IDが対応付けられる。従って、後述する受信装置4では、受信したビーコン信号が複数の第1端末2a,2bのうちいずれの端末のビーコン信号であるかを識別することが可能となる。
次に、第2端末3の構成について説明する。第2端末3は、例えばスマートフォンなどの携帯電話機であるが、これに限られず、PDA、パーソナルコンピュータなどの端末であっても良い。具体的には、第2端末3は、通知制御装置1から送信される、第1端末2の所持者の状況に関する情報を取得して出力できれば、その他の種類の端末であっても良い。
図6は、実施例に係る第2端末3の構成を示す機能ブロック図である。図6に示すように、第2端末3は、通信部31と、入力部33と、出力部34と、制御部35と、記憶部36とを有する。
通信部31は、ネットワーク6(図1参照)を介して通知制御装置1や第1端末2などと通信を行う。
入力部33は、例えば第2端末3の所持者から各種の入力操作を受け付ける。例えば、入力部33は、第1端末2の所持者の位置情報の通知を要求する通知要求の操作を受け付けても良い。入力部33としては、例えば、キーボード、マウスやタッチパネルなどを用いることができる。なお、入力部33は、例えば第2端末3の所持者の音声で入力操作を受け付けるマイクなどであっても良い。
出力部34は、各種の情報を出力する。例えば、出力部34は、第1端末2の所持者の状況に関する情報を出力する。出力部34としては、各種の情報を表示するディスプレイを用いることができる。なお、出力部34は、例えば各種の情報を音声で出力するスピーカなどであっても良い。
制御部35は、CPUなどの電子回路に対応する。そして、制御部35は、プログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部35は、取得部351と、入出力制御部352とを有する。
記憶部36は、記憶部26と同様な記憶装置である。記憶部36は、第2端末情報361を有する。第2端末情報361は、第2端末ID163e(図4参照)と同様な、第2端末3を識別する識別子を示す第2端末IDを含んでいても良い。
取得部351は、通知制御装置1から通知される情報を取得する。例えば、取得部351は、第1端末2の所持者の状況に関する情報が通知制御装置1から通知されると、かかる情報を通信部31を介して取得する。
入出力制御部352は、取得部351によって第1端末2の所持者の状況に関する情報が取得されると、かかる情報を出力部34から出力させる。
また、入出力制御部352は、入力部33を介して第1端末2の所持者の位置情報の通知要求を受け付けた場合、通知要求を、第2端末情報361である第2端末IDを対応付けて、通知制御装置1へ通信部31を介して送信する。なお、通知要求に第2端末IDが対応付けられているため、通知制御装置1では、受信した通知要求が複数の第2端末3a,3bのうちいずれの端末からの通知要求であるかを識別することが可能となる。
次に、受信装置4の構成について説明する。受信装置4は、ビーコン信号を受信する装置である。例えば、受信装置4は、所定の受信範囲内に第1端末2が存在する場合、かかる第1端末2のビーコン通信部211から送信されるビーコン信号を受信することができる。所定の受信範囲は、例えば受信装置4の位置から半径数m〜十数メートル程度に設定されるが、これに限定されるものではなく、任意に設定されても良い。そして、受信装置4は、例えば第1端末2の所持者の生活範囲と、生活範囲の周辺の範囲とに複数設置される。例えば、受信装置4は、生活範囲およびその周辺の範囲にある電柱、街灯、学校の校門、公園、習い事の場所などに設置されるが、これらの設置場所は例示であって限定されるものではない。
図7は、実施例に係る受信装置4の構成を示す機能ブロック図である。図7に示すように、受信装置4は、通信部41と、制御部45と、記憶部46とを有する。
通信部41は、ビーコン通信部411と、無線通信部412とを有する。ビーコン通信部411は、第1端末2から送信されるビーコン信号の受信を行う。すなわち、ビーコン通信部411は、ビーコン信号の受信機として機能する。無線通信部412は、ネットワーク6を介して通知制御装置1などとの間で無線通信を行う。
制御部45は、CPUなどの電子回路に対応する。そして、制御部45は、プログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部45は、送信制御部451を有する。
記憶部46は、例えば、RAMなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。記憶部46は、位置情報461を有する。位置情報461は、受信装置4が設置されている位置の情報、正確には受信装置4自身の位置情報を含んでいる。
送信制御部451は、受信したビーコン信号に対応する第1端末2に関する情報などを通知制御装置1へ送信する。例えば、送信制御部451は、ビーコン通信部411によって第1端末2のビーコン信号が受信されると、ビーコン信号に対応付けられている第1端末IDの情報を取得する。そして、送信制御部451は、取得した第1端末IDの情報に、位置情報461に含まれる受信装置4の位置情報を対応付けて、通知制御装置1へ無線通信部412を介して送信する。その後、通知制御装置1では、送信された受信装置4の位置情報を、対応付けられた第1端末2の位置情報として取得することは、既に述べた通りである。
このように、本実施例に係る通知制御装置1では、第1端末2から送信されるビーコン信号を用いて第1端末2の位置情報を取得するようにした。これにより、第1端末2では、例えば、GPS(Global Positioning System)を利用して得た位置情報を通知制御装置1へ送信するような構成に比べ、電力の消費量を低減させることが可能となる。
なお、上記では、第1端末2から送信されるビーコン信号を受信装置4によって受信するようにしたが、これに限定されるものではない。すなわち、図1に二点鎖線で示すように、通知システム7は、受信装置4に加えて、あるいは代えて、第3端末5を有し、かかる第3端末5によって第1端末2から送信されるビーコン信号を受信しても良い。
第3端末5は、例えば、第1端末2の所持者に関する情報を通知するサービスに協力する協力者によって所持されるものとする。かかる協力者は、例えば第1端末2の所持者の生活範囲や、生活範囲の周辺の範囲に住む保護者、住人などであるが、これらに限定されるものではない。
第3端末5は、例えばスマートフォンなどの携帯電話機であるが、これに限られず、PDA、携帯可能なパーソナルコンピュータなどの端末であっても良い。具体的には、第3端末5は、第1端末2からのビーコン信号の受信、および、第3端末5の位置情報の送信ができればその他の種類の端末であっても良い。
図8は、実施例に係る第3端末5の構成を示す機能ブロック図である。図8に示すように、第3端末5は、通信部51と、制御部55と、記憶部56とを有する。
通信部51は、ビーコン通信部511と、無線通信部512とを有する。ビーコン通信部511は、第1端末2から送信されるビーコン信号の受信を行う。例えば、ビーコン通信部511は、所定の受信範囲内に第1端末2が存在する場合、かかる第1端末2から送信されるビーコン信号の受信を行うことができる。すなわち、ビーコン通信部511は、ビーコン信号の受信機として機能する。無線通信部512は、ネットワーク6を介して通知制御装置1などとの間で無線通信を行う。
制御部55は、CPUなどの電子回路に対応する。そして、制御部55は、プログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部55は、位置計測部551を有する。
記憶部56は、記憶部26と同様な記憶装置である。記憶部56は、第3端末情報561を有する。第3端末情報561は、第3端末5を識別する識別子を示す第3端末IDを含んでいても良い。
位置計測部551は、第3端末5の現在の位置を計測する。例えば、位置計測部551は、ビーコン通信部511によって第1端末2のビーコン信号が受信されると、GPSを用いて自己の現在の位置を計測する。また、位置計測部551は、ビーコン信号に対応付けられている第1端末IDの情報を取得する。そして、位置計測部551は、計測した現在の位置情報を、第1端末IDを対応付けて、通知制御装置1へ無線通信部512を介して送信する。通知制御装置1では、送信された第3端末5の位置情報を、対応付けられた第1端末2の位置情報として取得する。なお、第3端末5においては、ビーコン信号の受信や現在の位置の計測などの処理を、所定のアプリケーションを起動させて行うようにしても良い。
なお、本実施例に係る通知制御装置1では、第1端末2の位置情報を、ビーコン信号を利用して取得するようにしたが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、第1端末2は、GPSを利用して自身の現在位置を計測する位置計測部を有していても良い。そして、通知制御装置1は、第1端末2の位置計測部から第1端末2の位置情報を取得しても良い。
[通知画面の一例]
図9は、実施例に係る第2端末3の通知画面の一例を示す図である。なお、通知画面G1は、例えば、通知制御装置1の通知部154から第2端末3に対して第1端末2の所持者の状況に関する情報が通知されたとき、第2端末3の出力部34であるディスプレイに表示される。
図9は、実施例に係る第2端末3の通知画面の一例を示す図である。なお、通知画面G1は、例えば、通知制御装置1の通知部154から第2端末3に対して第1端末2の所持者の状況に関する情報が通知されたとき、第2端末3の出力部34であるディスプレイに表示される。
図9に示すように、通知画面G1には、第1端末2の位置に関するマーク37a、文章欄37b、時刻欄37c、現在位置情報欄37dとが含まれる。第2端末3の入出力制御部352(図6参照)は、通知制御装置1から通知された第1端末2の所持者の状況に関する情報に基づき、通知画面G1にマーク37aなどを表示させる。
例えば、入出力制御部352は、所持者の状況に関する情報に含まれる第1端末2の位置情報に基づき、マーク37aを地図上に表示させる。マーク37aには、例えば、アラート発生位置37a1と、移動軌跡37a2とが含まれる。アラート発生位置37a1は、所持者の状況が通知対象であると判定された位置を示す。移動軌跡37a2は、所持者の状況が通知対象であると判定されるまでの所持者の移動の軌跡を示す。なお、移動軌跡37a2において、丸で囲まれた数字は、所持者の状況が通知対象であると判定された時刻(以下「アラート発生時刻」と記載する場合がある)の何分前であるかを示している。すなわち、例えば、数字「1」が付された移動軌跡37a2は、アラート発生時刻から1分前の第1端末2の位置を示している。
文章欄37bには、所持者の状況が通知対象であると判定されて、アラートが発生したときの時刻や位置などの情報を示す文章が表示される。時刻欄37cには、アラート発生時刻が表示される。
現在位置情報欄37dには、第1端末2の現在位置を確認するための情報が表示される。例えば、現在位置情報欄37dには、第1端末2の現在位置を確認するためのURL(uniform resource locator)が表示される。そして、入出力制御部352は、第2端末3の所持者から現在位置情報欄37dに対してタッチ入力操作がなされると、第1端末2の所持者の位置情報の通知を要求する通知要求を通知制御装置1へ出力しても良い。通知制御装置1は、第2端末3から通知要求があると、第1端末2の現在の位置情報を第2端末3に対して通知する。これにより、入出力制御部352は、第1端末2の現在位置を通知画面G1に表示させることができる。
[通知制御処理のフローチャート]
図10は、実施例に係る通知制御処理のフローチャートの一例を示す図である。なお、以下では、第1端末2aに対する通知制御処理を例にとって説明する。
図10は、実施例に係る通知制御処理のフローチャートの一例を示す図である。なお、以下では、第1端末2aに対する通知制御処理を例にとって説明する。
図10に示すように、判定部152は、複数の第1端末2a,2bの中から通知対象候補端末を検出する処理を行う(ステップS11)。
図11は、通知対象候補端末の検出処理のフローチャートの一例を示す図である。図11に示すように、取得部151は、第1端末2a,2bの位置情報を取得する(ステップS21)。判定部152は、取得された第1端末2a,2bの位置情報に基づいて、例えば、第1端末2aの位置を含む所定範囲内に存在する他の端末(例えば第1端末2b)を探索する(ステップS22)。そして、判定部152は、他の第1端末2bが所定範囲内に存在するか否かを判定する(ステップS23)。
他の第1端末2bが所定範囲内に存在すると判定した場合には(ステップS23;Yes)、取得部151は、第1端末2a,2bの移動方向を取得する(ステップS24)。そして、判定部152は、他の第1端末2bの移動方向が第1端末2aの移動方向と同じか否かを判定する(ステップS25)。他の第1端末2bの移動方向が第1端末2aの移動方向と同じではないと判定した場合には(ステップS25;No)、判定部152は、第1端末2aを通知対象候補端末として検出する(ステップS26)。一方、他の第1端末2bの移動方向が第1端末2aの移動方向と同じであると判定した場合には(ステップS25;Yes)、判定部152は、そのまま処理を終了する。
また、他の第1端末2bが所定範囲内に存在しないと判定した場合には(ステップS23;No)、判定部152は、第1端末2aを通知対象候補端末として検出するべく、ステップS26に移行する。
図10に戻って、判定部152は、通知対象候補端末があったか否かを判定する(ステップS12)。通知対象候補端末があったと判定した場合には(ステップS12;Yes)、判定部152は、通知対象候補端末に対して通知対象端末を検出する処理を行う(ステップS13)。
図12は、通知対象端末の検出処理のフローチャートの一例を示す図である。図12に示すように、指示部153は、通知対象候補端末として検出された第1端末2aに対し、音情報を集音する処理を実行させる指示を送信する(ステップS31)。取得部151は、第1端末2において集音された音情報を受信して取得する(ステップS32)。
続いて、判定部152は、第1端末2の情報に、音情報161のうちの「本人の非常時の音声」が含まれているか否かを判定する(ステップS33)。第1端末2の情報に「本人の非常時の音声」が含まれていないと判定した場合には(ステップS33;No)、判定部152は、第1端末2の情報に、音情報161のうち、車両の走行音や人の足音などを示す「所定の環境音」が含まれていないか否かを判定する(ステップS34)。
第1端末2の情報に「所定の環境音」が含まれていないと判定した場合には(ステップS34;Yes)、判定部152は、第1端末2の情報に、音情報161のうちの「会話音」が含まれていないか否かを判定する(ステップS35)。 第1端末2の情報に「会話音」が含まれていないと判定した場合には(ステップS35;Yes)、判定部152は、通知対象候補端末である第1端末2aを「通知対象端末」として検出する(ステップS36)。
一方、第1端末2の情報に「本人の非常時の音声」が含まれていると判定した場合には(ステップS33;Yes)、判定部152は、第1端末2aを「通知対象端末」として検出するべく、ステップS36に移行する。また、第1端末2の情報に「所定の環境音」が含まれていると判定した場合(ステップS34;No)、または、第1端末2の情報に「会話音」が含まれていると判定した場合(ステップS35;No)には、判定部152は、そのまま処理を終了する。
図10に戻って、判定部152は、通知対象端末があったか否かを判定する(ステップS14)。通知対象端末があったと判定した場合には(ステップS14;Yes)、通知部154は、通知対象端末として検出された第1端末2aに対応する通知先の端末、すなわち第2端末3aに対し、第1端末2aの所持者の状況に関する情報を通知する(ステップS15)。一方、通知対象端末がないと判定した場合(ステップS14;No)、または、通知対象候補端末がないと判定した場合には(ステップS12;No)、通知部154は、そのまま処理を終了する。
[防犯情報への活用]
本実施例に係る通知制御装置1では、例えば、第1端末2の所持者が一人で行動していて犯罪などに巻き込まれ易い状況と判定した場合に、第2端末3に対して通知処理を行っている。そこで、通知制御装置1は、一人で行動して犯罪などに巻き込まれ易い状況と判定した位置などをログ情報として蓄積し、かかるログ情報を防犯マップ情報など防犯に関する情報に活用するようにしても良い。
本実施例に係る通知制御装置1では、例えば、第1端末2の所持者が一人で行動していて犯罪などに巻き込まれ易い状況と判定した場合に、第2端末3に対して通知処理を行っている。そこで、通知制御装置1は、一人で行動して犯罪などに巻き込まれ易い状況と判定した位置などをログ情報として蓄積し、かかるログ情報を防犯マップ情報など防犯に関する情報に活用するようにしても良い。
図13は、実施例に係る防犯マップ情報の一例を示す図である。図13に示す防犯マップ情報M1は、例えば、犯罪に対する住民の注意喚起を目的として、警察などから一般に提供される情報である。例えば、防犯マップ情報M1には、第1端末2の所持者の生活範囲、および、生活範囲の周辺の範囲において、犯罪の発生した場所や不審者が目撃された場所に関する情報が含まれる。
図13に示すように、通知制御装置1は、例えば第1端末2の所持者が一人で行動して犯罪などに巻き込まれ易い状況と判定した位置を含む所定エリアを「ひとり歩きエリア」として防犯マップ情報M1に反映させるようにしても良い。また、通知制御装置1は、第1端末2の音情報に、例えば悲鳴などの「本人の非常時の音声」が含まれていると判定した位置を「悲鳴検知場所」として防犯マップ情報M1に反映させるようにしても良い。このように、通知制御装置1は、蓄積されたログ情報を防犯マップ情報M1に反映させることで、防犯マップ情報M1をより充実させることが可能となる。
[実施例の効果]
このようにして、上記実施例では、通知制御装置1は、端末(例えば第1端末2)において集音された音情報を受信すると、音情報に含まれる特定の音情報に基づいて、端末の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定する。通知制御装置1は、端末の所持者の状況が通知対象であると判定された場合、端末毎に通知先の端末(例えば第2端末3)の情報を対応付けて記憶した記憶部を参照し、端末に対応する通知先の端末に状況に関する情報を通知する。かかる構成によれば、通知制御装置1は、端末の所持者に関する情報を、通知先の端末に対して適切なタイミングで通知することができる。
このようにして、上記実施例では、通知制御装置1は、端末(例えば第1端末2)において集音された音情報を受信すると、音情報に含まれる特定の音情報に基づいて、端末の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定する。通知制御装置1は、端末の所持者の状況が通知対象であると判定された場合、端末毎に通知先の端末(例えば第2端末3)の情報を対応付けて記憶した記憶部を参照し、端末に対応する通知先の端末に状況に関する情報を通知する。かかる構成によれば、通知制御装置1は、端末の所持者に関する情報を、通知先の端末に対して適切なタイミングで通知することができる。
また、上記実施例では、特定の音情報は、車両の走行音の情報を含む。通知制御装置1において、端末の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定する処理は、音情報に車両の走行音が含まれる場合、所定期間内において、集音された音情報に車両の走行音が含まれる頻度に応じて、判定を実行する処理である。かかる構成によれば、通知制御装置1は、例えば、端末の所持者が、車が少ない道を一人で行動していて犯罪などに巻き込まれ易い通知対象の状況か否かを正確に判定することが可能となる。
また、上記実施例では、特定の音情報は、人の音声の情報を含む。通知制御装置1において、端末の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定する処理は、音情報に複数人の音声の情報が含まれる場合、通知対象でないと判定する処理である。かかる構成によれば、通知制御装置1は、端末の所持者の周囲に人がいて犯罪などに巻き込まれ難いと推定することができ、よって所持者が一人で行動していて犯罪などに巻き込まれ易い通知対象の状況か否かを正確に判定することが可能となる。
また、上記実施例では、通知制御装置1は、端末の所持者の状況が通知対象であるか否かの判定の処理の前に、複数の端末の位置情報を取得する。通知制御装置1は、複数の端末のそれぞれの位置関係に応じて、複数の端末から端末(例えば第1端末2)を特定する。通知制御装置1は、特定された端末に音情報を集音する処理を実行させる指示を送信する。
このように、通知制御装置1は、例えば複数の第1端末2a,2bの中から絞り込まれた通知対象候補端末(例えば第1端末2a)に対して音情報を集音させるようにした。これにより、通知制御装置1は、複数の第1端末2a,2bの所持者全てではなく、通知対象候補端末の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定すれば良いため、判定処理を効率良く行うことができ、また、判定処理の負荷を軽減させることができる。
[プログラムなど]
なお、通知制御装置1は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーションなどの情報処理装置に、上記した制御部15および記憶部16などの各機能を搭載することによって実現することができる。
なお、通知制御装置1は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーションなどの情報処理装置に、上記した制御部15および記憶部16などの各機能を搭載することによって実現することができる。
また、図示した装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、装置の分散・統合の具体的態様は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、取得部151と判定部152とを1個の部として統合しても良い。また、記憶部16を通知制御装置1の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしても良い。
また、上記実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図1に示した通知制御装置1と同様の機能を実現する通知制御プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図14は、通知制御プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図14に示すように、コンピュータ600は、各種演算処理を実行するCPU603と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置615と、表示装置609を制御する表示制御部607とを有する。また、コンピュータ600は、記憶媒体からプログラムなどを読取るドライブ装置613と、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行う通信制御部617とを有する。また、コンピュータ600は、各種情報を一時記憶するメモリ601と、HDD605を有する。そして、メモリ601、CPU603、HDD605、表示制御部607、ドライブ装置613、入力装置615、通信制御部617は、バス619で接続されている。
ドライブ装置613は、例えばリムーバブルディスク611用の装置である。HDD605は、通知制御プログラム605aおよび通知制御処理関連情報605bを記憶する。
CPU603は、通知制御プログラム605aを読み出して、メモリ601に展開し、プロセスとして実行する。かかるプロセスは、通知制御装置1の各機能部に対応する。通知制御処理関連情報605bは、音情報161、地図情報162および端末情報163に対応する。そして、例えばリムーバブルディスク611が、通知制御プログラム605aなどの各情報を記憶する。
なお、通知制御プログラム605aについては、必ずしも最初からHDD605に記憶させておかなくても良い。例えば、コンピュータ600に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に当該プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ600がこれらから通知制御プログラム605aを読み出して実行するようにしても良い。
1 通知制御装置
2 第1端末
3 第2端末
4 受信装置
11 通信部
15 制御部
16 記憶部
151 取得部
152 判定部
153 指示部
154 通知部
161 音情報
162 地図情報
163 端末情報
2 第1端末
3 第2端末
4 受信装置
11 通信部
15 制御部
16 記憶部
151 取得部
152 判定部
153 指示部
154 通知部
161 音情報
162 地図情報
163 端末情報
Claims (6)
- 端末において集音された音情報を受信すると、前記音情報に含まれる特定の音情報に基づいて、前記端末の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定し、
前記端末の所持者の状況が通知対象であると判定された場合、端末毎に通知先の端末の情報を対応付けて記憶した記憶部を参照し、前記端末に対応する通知先の端末に前記状況に関する情報を通知する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする通知制御プログラム。 - 前記特定の音情報は、車両の走行音の情報を含み、
前記判定する処理は、前記音情報に車両の走行音が含まれる場合、所定期間内において、集音された音情報に車両の走行音が含まれる頻度に応じて、前記判定を実行する処理である、
ことを特徴とする請求項1に記載の通知制御プログラム。 - 前記特定の音情報は、人の音声の情報を含み、
前記判定する処理は、前記音情報に複数人の音声の情報が含まれる場合、通知対象でないと判定する処理である、
ことを特徴とする請求項1に記載の通知制御プログラム。 - 前記判定の処理の前に、複数の端末の位置情報を取得し、
前記複数の端末のそれぞれの位置関係に応じて、前記複数の端末から前記端末を特定し、
特定された前記端末に前記音情報を集音する処理を実行させる指示を送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通知制御プログラム。 - 端末において集音された音情報を受信すると、前記音情報に含まれる特定の音情報に基づいて、前記端末の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定する判定部と、
前記端末の所持者の状況が通知対象であると判定された場合、端末毎に通知先の端末の情報を対応付けて記憶した記憶部を参照し、前記端末に対応する通知先の端末に前記状況に関する情報を通知する通知部と、
を有することを特徴とする通知制御装置。 - 端末において集音された音情報を受信すると、前記音情報に含まれる特定の音情報に基づいて、前記端末の所持者の状況が通知対象であるか否かを判定し、
前記端末の所持者の状況が通知対象であると判定された場合、端末毎に通知先の端末の情報を対応付けて記憶した記憶部を参照し、前記端末に対応する通知先の端末に前記状況に関する情報を通知する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする通知制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017097689A JP2018195033A (ja) | 2017-05-16 | 2017-05-16 | 通知制御プログラム、通知制御装置および通知制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2017097689A Pending JP2018195033A (ja) | 2017-05-16 | 2017-05-16 | 通知制御プログラム、通知制御装置および通知制御方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021125255A (ja) * | 2020-01-31 | 2021-08-30 | 理想科学工業株式会社 | 登録システム、サーバ装置、登録方法、および登録プログラム |
-
2017
- 2017-05-16 JP JP2017097689A patent/JP2018195033A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021125255A (ja) * | 2020-01-31 | 2021-08-30 | 理想科学工業株式会社 | 登録システム、サーバ装置、登録方法、および登録プログラム |
JP7369731B2 (ja) | 2020-01-31 | 2023-10-26 | 理想科学工業株式会社 | 登録システム、サーバ装置、登録方法、および登録プログラム |
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