JP3894071B2 - 板状部材の除電方法及び荷受け装置並びに荷取り装置 - Google Patents

板状部材の除電方法及び荷受け装置並びに荷取り装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状部材の除電方法及び荷受け装置並びに荷取り装置に係り、詳しくは液晶パネルのガラス基板や半導体ウエハー等の板状部材に帯電した電荷を除去する板状部材の除電方法及び荷受け装置並びに荷取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
接触した2物体が離れるとき、接触界面では一度移動した電荷担体の一部はもとに戻り、表面に残留した部分が静電気となる。接触時の電荷移動は絶縁体だけでなく、導体である金属同士でも起こる普遍的現象である。従って、金属でも絶縁体で保持して接触、分離させれば帯電する。
【0003】
液晶パネルの製造工程や半導体装置の製造工程においては、ガラス基板や半導体ウエハー等の板状部材を複数の工程間で搬送する必要があり、板状部材を一時載置した載置部から移動させる際、剥離帯電が発生する。板状部材を載置部に載置しただけで移動させる場合は剥離帯電による静電気の帯電量は少ない。しかし、液晶パネルの製造工程の一工程であるラビング工程や貼り合わせ工程のように静電気の発生し易い工程では、板状部材を載置部から移動させる際、剥離帯電による帯電量が多くなり、イオナイザー等の除電装置を設ける必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、イオナイザーは高価である。一方、比較的安価な除電装置である除電ブラシを用いる場合、一般に、除電ブラシはその先端と除電すべき物体との距離が数mmの状態で使用させている。ところが、このような距離では帯電した物体からの静電気の除電効果が低かった。また、イオナイザを使用する場合、ガラス基板と支持部(振動板)との間に空気層がないと除電が困難であり、支持部に面するガラス基板の裏面の除電が困難である。
【0005】
本発明は前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その第1の目的は板状部材に帯電した電荷をイオナイザー等の高価な除電装置を用いることなく、非接触状態で除去できる板状部材の除電方法を提供することにある。また、第2の目的は帯電した板状部材から非接触状態で安価に除電することができる荷受け装置を提供することにあり、第3の目的は帯電した板状部材から非接触状態で安価に除電することができる荷取り置を提供することにある。第4の目的は、精度良く除電(数10〜1kV以下に静電気を抑える)することができる板状部材の除電方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、導体製の振動板を励振させることにより生じる音波の放射圧を利用して帯電した板状部材を浮揚保持し、前記振動板をアースした状態で前記板状部材と前記振動板との距離を1mm以下に調整して除電する。この発明では、帯電した板状部材を導体製の振動板から発生する音波の放射圧により振動板から浮揚状態で保持する。そして、板状部材と振動板との距離を1mm以下に調整することにより、非接触状態で板状部材の除電が行われる。従って、イオナイザー等の高価な除電装置を用いることなく、板状部材に帯電した電荷を非接触状態で除去できる。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記振動板の前記板状部材と対向する面とほぼ同一面上に除電ブラシの先端が位置するように除電ブラシを配置して除電を行う。この発明では、帯電した電荷の除去に除電ブラシが併用される。そして、板状部材が振動板の振動により浮揚状態に保持された状態では、板状部材と除電ブラシの先端との距離が1mm以下で非接触状態に保持される。その結果、板状部材に帯電した電荷を非接触状態で効率良く除去できる。
【0008】
第2の目的を達成するため、請求項3に記載の発明の荷受け装置では、複数の導体製の振動板を励振させることにより生じる音波の放射圧を利用して板状部材を浮揚保持する物体浮揚装置を備え、前記各振動板をアースするとともに前記板状部材と前記振動板との距離を1mm以下に調整し、前記振動板の前記板状部材と対向する面とほぼ同一面上に除電ブラシの先端が位置するように除電ブラシを配置した。この発明では、荷受け装置を構成する物体浮揚装置により板状部材が浮揚状態で保持される。そして、板状部材が浮揚状態に保持されている間に、板状部材に帯電した電荷が請求項2に記載の発明と同様な作用により、非接触状態で効率良く除去される。
【0009】
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、前記物体浮揚装置及び前記除電ブラシが移動体上に装備されている。この発明では、荷受け装置を構成する物体浮揚装置により板状部材が浮揚状態で保持され、板状部材に帯電した電荷は、板状部材が荷受け装置と共に移動体の移動により所定位置まで搬送される間に非接触状態で効率良く除去される。
【0010】
請求項5に記載の発明では、請求項3又は4に記載の発明において、前記板状部材と前記振動板との距離を100〜300μmに調整する。
第3の目的を達成するため、請求項に記載の発明では、往復直線移動可能な支持部と、前記支持部を往復直線移動させる移動手段と、前記支持部上に装備され、複数の導体製の振動板を励振させることにより生じる音波の放射圧を利用して板状部材を浮揚保持する物体浮揚装置とを備え、前記各振動板をアースするとともに前記板状部材と前記振動板との距離を1mm以下に調整し、前記振動板の前記板状部材と対向する面とほぼ同一面上に除電ブラシの先端が位置するように除電ブラシを配置した。この発明では、荷取り装置により浮揚状態(非接触状態)で荷取り(移載)される板状部材は、荷取り装置に保持されている間に電荷が除去される。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の発明において、前記板状部材と前記振動板との距離を100〜300μmに調整する。
【0011】
第4の目的を達成するため、請求項に記載の発明では、導体製の振動板を励振させることにより生じる音波の放射圧を利用して帯電した板状部材を浮揚保持し、前記振動板をアースした状態で前記板状部材と前記振動板との距離を1mm以下に調整し、イオナイザを使用して除電する。この発明では、剥離帯電において、イオナイザでは押さえきれない静電気の発生を音波による浮揚により抑制する。そして、浮揚させて振動板と板状部材との間に空気層がある状態でイオナイザにより除電される。従って、精度良く除電(数10〜1kV以下に静電気を抑える)することができる。
請求項9に記載の発明では、請求項1、2、8のいずれか一項に記載の発明において、前記板状部材と前記振動板との距離を100〜300μmに調整する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を荷受け装置(荷置き装置)に具体化した一実施の形態を図1〜図5に従って説明する。図1は荷受け装置と荷取り装置の関係を示す模式斜視図、図2(a)は荷受け装置の振動子の支持状態を示す模式正面図、図2(b)は除電ブラシの模式図である。
【0013】
図1に示すように、荷受け装置11は物体浮揚装置12及び除電ブラシ13を備えている。物体浮揚装置12は矩形板状に形成された複数(この実施の形態では5個)の振動板14a〜14eを備えている。各振動板14a〜14eは同じ大きさに形成されている。4個の振動板14a〜14dは矩形の板状部材15(鎖線で図示)の四隅と対応する位置に配設され、1個の振動板14eは4個の振動板14a〜14dから等距離の位置に配設されている。各振動板14a〜14eには励振手段を構成するホーン16が、それぞれその先端において図示しないネジにより締結されている。各振動板14a〜14eはそれぞれアース(接地)されている。
【0014】
図2(a)に示すように、ホーン16は円錐台状に形成され、各振動板14a〜14eの中央において各振動板14a〜14eと直交する状態で取付けられている。各振動板14a〜14eはその表面が水平に配置されている。各ホーン16は振動板14a〜14eが締結される面の反対側の面において振動子17に固定されている。ホーン16の先端面は振動子17の軸方向と直交する平面に形成され、ホーン16及び振動子17の中心軸が一直線上に位置するように連結されている。
【0015】
振動子17には所謂ランジュバン形振動子が使用され、図2(a)に示すように、一対のリング状のピエゾ素子18a,18bを備えている。ピエゾ素子18a,18b間にリング状の電極板19が配置され、ピエゾ素子18a,18bの電極板19と当接する側と反対側の面に当接する位置に配置された金属ブロック20a,20bを、図示しないボルトによって締め付け固定することにより振動子17が構成されている。ボルトは金属ブロック20aに形成された図示しないねじ穴に、金属ブロック20b側から螺合されている。両金属ブロック20a,20bはボルトを介して互いに導通された状態となっている。
【0016】
金属ブロック20aにはフランジ21が形成され、金属ブロック20aは支持プレート22に形成された孔(図示せず)に嵌合された状態で図示しないボルトにより、各振動子17は各振動板14a〜14eが水平に位置するようにフランジ21において支持プレート22に固定されている。各振動子17は発振器23に接続されている。電極板19は配線24aを介して発振器23に接続され、発振器23の接地端子が配線24bを介して金属ブロック20bに接続されている。ホーン16、振動子17、発振器23により振動板14a〜14eを励振させる励振手段が構成されている。なお、図示の都合上、振動板14a,14c,14eに対する発振器23は図示を省略している。
【0017】
振動板14a,14b間、振動板14a,14c間、振動板14c,14d間及び振動板14b,14d間には、後記する荷取り装置と干渉しない位置に除電ブラシ13が配設されている。図2(b)に示すように、除電ブラシ13は支持板13aに多数の導電性繊維13bが植設された構成である。そして、除電ブラシ13は、振動板14a〜14dの板状部材15と対向する面とほぼ同一面上に除電ブラシ13の先端、即ち導電性繊維13bの先端が位置するように配置されている。即ち、除電ブラシ13の先端と板状部材15との距離は、振動板14a〜14dと板状部材15との距離とほぼ同一になる。
【0018】
次に荷受け装置11と図示しない搬送装置との間で板状部材15の移載作業(荷取り作業)を行う荷取り装置について説明する。図3は荷取り装置25の模式平面図であり、図4は同じく模式側面図である。図3に示すように、荷取り装置25は往復直線移動可能な支持部26と、支持部26を往復直線移動させる移動手段27とを備えている。支持部26には一対のフォークとしてのアーム26a,26bが平行に延びるように一体的に形成され、アーム26a,26bの先端が支持部26の先端となっている。支持部26には長尺の振動板28が、第1端部が振動子29により励振されるホーン30を介して固定され、第2端部がホーン31を介してアーム26a,26bの先端側に固定されている。各振動板28はアースされている。振動子29は荷受け装置11の振動子17と同様に構成され、発振器32に接続されている。振動板28、振動子29、ホーン30,31及び発振器32により物体浮揚装置33が構成されている。
【0019】
移動手段は27は、リンク27aを備えたスカラ式の公知のロボットアームを備え、図示しない駆動機構により、支持部26を往復直線移動させるとともに、昇降可能に構成されている。荷取り装置25はアーム26a,26bの高さを確認するセンサ(図示せず)を備えている。
【0020】
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。
荷受け装置11は、各振動板14a〜14dが板状部材15の四隅と対応する状態で板状部材15を浮揚保持する。即ち、発振器23の駆動により、振動子17が所定の共振周波数(例えば、20kHz前後)で励振され、ホーン16が縦振動してホーン16を介して振動板14a〜14eが励振されて撓み振動を行う。振動板14a〜14eが撓み振動を行うことにより、振動板14a〜14eから音波(定在波)が発生する。振動板14a〜14eから放射される音波の放射圧によって、図5に示すように、板状部材15は振動板14a〜14eの表面から浮揚する。浮遊距離は1mm以下、例えば100〜300μmである。
【0021】
荷取り装置25による荷取り作業は、図示しない搬送装置が停止し、板状部材15が所定位置に浮揚状態で保持された状態において、アーム26a,26bが進入準備位置に配置される。その状態から移動手段27が駆動されて、支持部26が前進移動されて板状部材15と対応する荷取り位置に配置され、その後所定位置まで上昇される。そして、板状部材15が振動板28から発生する定在波により浮揚保持される状態となる。そして、搬送装置の物体浮揚装置による板状部材15に対する浮揚力の影響がほとんど無い所定高さまでアーム26a,26bが上昇された後、支持部26が後退して板状部材15が搬送装置上からが移動される。そして、アーム26a,26bが荷受け装置11と対応する所定位置まで前進移動した後、アーム26a,26bが下降されて板状部材15が荷受け装置11上に移載される。従って、図示しない搬送装置により荷受け装置11と対応する位置まで搬送されてきた板状部材15が荷取り装置25の作用により、搬送装置上から物体浮揚装置12上に非接触状態で移載される。
【0022】
荷受け装置11は板状部材15を浮揚状態で保持している間、板状部材15と振動板14a〜14eとの距離を1mm以下に調整する。従って、振動板14a〜14eがアースされていることと、板状部材15と振動板14a〜14eとの距離が1mm以下に調整されることにより、板状部材15が帯電している場合、非接触状態で板状部材15の除電が行われる。
【0023】
また、所定位置に配置された除電ブラシ13の導電性繊維13bの先端と、板状部材15の対向面との距離が1mm以下に保持されるため、板状部材15に帯電している電荷の除電ブラシ13による除去が非接触状態で効率よく行われる。
【0024】
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1) 帯電した板状部材15を導体製の振動板14a〜14eから発生する音波の放射圧により振動板14a〜14eから浮揚状態で保持する。そして、板状部材15と振動板14a〜14eとの距離を1mm以下に調整することにより、非接触状態で板状部材15の除電が行われる。従って、イオナイザー等の高価な除電装置を用いることなく、板状部材15に帯電した電荷を非接触状態で除去できる。
【0025】
(2) 除電の際、板状部材15と振動板14a〜14eとの距離を板状部材15全面にわたって均一に保持できるため、静電気の発生を抑制できる。
(3) 振動板14a〜14eの板状部材15と対向する面とほぼ同一面上に除電ブラシ13の先端が位置するように除電ブラシ13が配置されている。従って、帯電した電荷の除去に除電ブラシ13が併用され、板状部材15が振動板14a〜14eの振動により浮揚状態に保持された状態では、板状部材15と除電ブラシ13の先端との距離が1mm以下で非接触状態に保持され、板状部材15に帯電した電荷を非接触状態で効率良く除去できる。
【0026】
(4) 複数の振動板14a〜14eが板状部材15の四隅及び中央と対応する箇所にそれぞれ配置され、各振動板14a〜14eの間に除電ブラシ13が配設されている。従って、長尺の振動板を使用する構成に比較して、荷取り装置25と干渉しない状態で除電ブラシ13を配設する配設位置の自由度が大きくなる。
【0027】
(5) 荷取り装置25の振動板28もアースされているため、荷取り装置25で荷取り作業を行っている間に板状部材15に帯電している電荷の一部を除去することができる。
【0028】
実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
○ 荷受け装置11に限らず、荷取り装置25にも除電ブラシ13を装備してもよい。例えば、図6に示すように、アーム26a,26bの幅を広く形成し、振動板28に沿って振動板28の両側に除電ブラシ13を配設する。除電ブラシ13は、その先端が振動板28の板状部材15と対向する面とほぼ同一面上に位置するように配置される。この場合、荷取り装置25により浮揚状態(非接触状態)で荷取り(移載)される板状部材15は、荷取り装置25に保持されている間に電荷が効率良く除去される。
【0029】
○ 荷取り装置25に装備される物体浮揚装置33は、長尺の振動板28を装備したものに限らず、図7に示すように、アーム26a,26b上に短い矩形状の振動板34を複数(図7においては各アーム26a,26bに3個ずつ)装備する構成としてもよい。振動板34は円錐台状の16を介して振動子(図示せず)に支持されている。そして、各振動板34をアースするとともに、振動板34の間に除電ブラシ13を配設する。即ち、振動板34と除電ブラシ13は支持部26上に支持部26の往復直線移動方向に沿って交互に配置されている。この場合も荷取り装置25により浮揚状態で荷取りされる板状部材15は、荷取り装置25に保持されている間に電荷が効率良く除去される。また、アーム26a,26bの幅を太くしなくても除電ブラシ13をアーム26a,26bに装備することができる。
【0030】
○ 荷受け装置11に板状部材15を受け渡す手段は非接触状態で荷取りを行う荷取り装置25に限らず、例えば吸着手段を備えた搬送装置で板状部材15を荷受け装置11まで搬送して荷受け装置11に受け渡してもよい。荷受け装置11は板状部材15を受け取った後、板状部材15を浮揚状態で保持し、荷取り装置25によって荷取りされるまでに、板状部材15に帯電している電荷を除去する。
【0031】
○ 荷受け装置11の物体浮揚装置12を構成する振動板14a〜14dに代えて、長尺の振動板を使用してもよい。例えば、振動板14aの配設位置から振動板14bの配設位置まで延びる長尺の振動板と、振動板14cの配設位置から振動板14dの配設位置まで延びる長尺の振動板とを設ける。そして、両振動板の間で振動板14eと対応する位置に除電ブラシ13を設ける。この場合も荷受け装置11で板状部材15を浮揚保持中に、板状部材15の除電が行われる。
【0032】
○ 荷受け装置11に除電ブラシ13を設けずに、振動板14a〜14eと板状部材15との距離を1mm以下に調整するだけで、板状部材15に帯電した電化を除去するようにしてもよい。しかし、除電ブラシ13を併用することにより、除電効率が向上する。
【0033】
○ 荷受け装置11を構成する物体浮揚装置12及び除電ブラシ13を台車等の移動体上に装備してもよい。この場合、荷受け装置11を構成する物体浮揚装置12により板状部材15が浮揚状態で保持され、板状部材15に帯電した電荷は、板状部材15が荷受け装置11と共に移動体の移動により所定位置まで搬送される間に非接触状態で効率良く除去される。従って、帯電した板状部材15の除電をするための時間を別に設けずに、搬送に要する時間を除電に利用できる。
【0034】
○ 物体浮揚装置12で板状部材15(ガラス基板)と振動板14a〜14eとの距離を1mm以下に調整し、イオナイザを使用して除電するようにしてもよい。この場合、剥離帯電において、イオナイザでは押さえきれない静電気の発生が音波による浮揚により抑制される。そして、浮揚されて振動板と板状部材との間に空気層がある状態でイオナイザにより除電が行われるため、精度良く除電(数10〜1kV以下に静電気を抑える)することができる。
【0035】
○ 振動板14a〜14e,28,34のホーン16,30,31への固定はねじによる締結に限らず、接着剤を使用したり、ロウ付けや溶接で固着してもよい。
【0036】
○ 振動子17,29はランジュバン形振動子に限らず他の振動子を使用してもよい。
前記実施の形態から把握される発明(技術的思想)について以下に記載する。
【0037】
(1) 記振動板と除電ブラシは前記支持部上に該支持部の往復直線移動方向に沿って交互に配置されている。
【0038】
【発明の効果】
以上、詳述したように、請求項1請求項2及び請求項9に記載の発明によれば、板状部材に帯電した電荷をイオナイザー等の高価な除電装置を用いることなく、非接触状態で除去できる。請求項3〜請求項に記載の発明では帯電した板状部材から非接触状態で安価に除電することができる。請求項8及び請求項9に記載の発明では精度良く除電(数10〜1kV以下に静電気を抑える)することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の荷受け装置と荷取り装置の一部省略模式斜視図。
【図2】 (a)はホーンと振動子を示す模式正面図、(b)は除電ブラシの模式図。
【図3】 荷取り装置の模式平面図。
【図4】 同じく模式側面図。
【図5】 荷受け装置の作用を説明する模式図。
【図6】 別の実施の形態の荷取り装置の模式平面図。
【図7】 別の実施の形態の荷取り装置の模式平面図。
【符号の説明】
12,33…物体浮揚装置、13…除電ブラシ、14a〜14e,28,34…振動板、15…板状部材、26…支持部、27…移動手段。

Claims (9)

  1. 導体製の振動板を励振させることにより生じる音波の放射圧を利用して帯電した板状部材を浮揚保持し、前記振動板をアースした状態で前記板状部材と前記振動板との距離を1mm以下に調整して除電する板状部材の除電方法。
  2. 前記振動板の前記板状部材と対向する面とほぼ同一面上に除電ブラシの先端が位置するように除電ブラシを配置して除電を行う請求項1に記載の板状部材の除電方法。
  3. 複数の導体製の振動板を励振させることにより生じる音波の放射圧を利用して板状部材を浮揚保持する物体浮揚装置を備え、前記各振動板をアースするとともに前記板状部材と前記振動板との距離を1mm以下に調整し、前記振動板の前記板状部材と対向する面とほぼ同一面上に除電ブラシの先端が位置するように除電ブラシを配置した荷受け装置。
  4. 前記物体浮揚装置及び前記除電ブラシが移動体上に装備されている請求項3に記載の荷受け装置。
  5. 前記板状部材と前記振動板との距離を100〜300μmに調整する請求項3又は4に記載の荷受け装置
  6. 往復直線移動可能な支持部と、
    前記支持部を往復直線移動させる移動手段と、
    前記支持部上に装備され、複数の導体製の振動板を励振させることにより生じる音波の放射圧を利用して板状部材を浮揚保持する物体浮揚装置と
    を備え、前記各振動板をアースするとともに前記板状部材と前記振動板との距離を1mm以下に調整し、前記振動板の前記板状部材と対向する面とほぼ同一面上に除電ブラシの先端が位置するように除電ブラシを配置した荷取り装置
  7. 前記板状部材と前記振動板との距離を100〜300μmに調整する請求項6に記載の荷取り装置。
  8. 導体製の振動板を励振させることにより生じる音波の放射圧を利用して帯電した板状部材を浮揚保持し、前記振動板をアースした状態で前記板状部材と前記振動板との距離を1mm以下に調整し、イオナイザを使用して除電する板状部材の除電方法。
  9. 前記板状部材と前記振動板との距離を100〜300μmに調整する請求項1、2、8のいずれか一項に記載の板状部材の除電方法。
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