JP3892763B2 - 基板の端縁部の洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、サーマルヘッド製造用セラミック基板等の角形基板の端縁部を溶剤で洗浄し、角形基板の表面に形成されたフォトレジスト、感光性ポリイミド樹脂、カラーフィルタ用染色剤等の薄膜を、角形基板の端縁から所定の幅分だけ溶解させて除去する基板の端縁部の洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の基板の端縁部の洗浄装置としては、例えば特許第2708337号公報等に開示されたものがある。同号公報に開示された基板端縁洗浄装置は、表面に薄膜が形成された角形基板を載置保持する基板保持手段、この基板保持手段によって保持された角形基板の端縁部の表面に溶剤を吐出して薄膜の不要部を溶解させる溶剤吐出手段、この溶剤吐出手段から吐出される溶剤によって溶解させられた薄膜不要部の溶解物をガスの吐出によって角形基板の端縁よりも外方へ吹き飛ばすガスノズル、前記溶剤吐出手段から吐出される溶剤や前記ガスノズルから吐出されるガスによって吹き飛ばされた薄膜不要部の溶解物を吸引排出する吸引部材、前記溶剤吐出手段、ガスノズルおよび吸引部材を角形基板の端縁に沿って相対的に移動させる移動手段などを備えて構成されている。そして、前記溶剤吐出手段には、角形基板の端縁に沿った複数の吐出口が備えられており、基板保持手段に載置保持された角形基板の端縁に沿わせて溶剤吐出手段を相対移動させながら、溶剤吐出手段の複数の吐出口からそれぞれ角形基板の表面へ溶剤を吐出して角形基板の端縁部の薄膜不要部を溶解させるようにする。
【0003】
図6の(a)は、角形基板1の表面にレジスト膜2が被着形成された状態を示す部分拡大断面図であり、図6の(b)は、上記した基板端縁洗浄装置を使用して角形基板1の端縁部を洗浄処理した後の状態を示す部分拡大断面図である。角形基板1の端縁部の洗浄処理により、図6の(b)に示すように、角形基板1の端面および端縁部の不要レジスト2aが溶解して除去される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近は、角形基板の端縁部の洗浄幅(図6の(b)中に符号wで示す)が広くなったり、洗浄によって基板上から除去しにくいレジスト(カラーレジスト等)もある。このように洗浄幅が広くなったり除去しにくいレジストが用いられていたりすると、上記した従来の基板端縁洗浄装置では、基板端縁部の洗浄度が低下し、また基板端面の洗浄度も悪くなる、といった問題点がある。
【0005】
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、角形基板の端縁部の洗浄幅が広くなっても、また角形基板の表面に形成された薄膜が洗浄によって除去しにくいものであっても、角形基板の端縁部および端面から薄膜の不要部を溶解除去することができる基板の端縁部の洗浄装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、表面に薄膜が形成された角形基板を保持する基板保持手段と、この基板保持手段によって保持された角形基板の端縁部に対向し角形基板の端縁に沿った方向に並列された複数の吐出口を有し、その各吐出口から吐出される溶剤によって角形基板の表面上の薄膜を、角形基板の端縁から所定の幅分だけ溶解させる溶剤吐出手段と、この溶剤吐出手段の吐出口から吐出される溶剤によって溶解させられた薄膜の溶解物を角形基板の端縁部から除去する溶解物除去手段と、前記溶剤吐出手段および前記溶解物除去手段を角形基板に対しその端縁と平行な方向へ相対的に移動させる移動手段と、を備えた基板の端縁部の洗浄装置において、前記溶剤吐出手段の複数の吐出口を、角形基板の端縁と直交する方向において重なり合わないように、角形基板の表面の薄膜被着部分と薄膜除去部分との境界部に対応する第1の位置の他に、角形基板の端縁付近に対応する第2の位置および前記第1の位置と第2の位置との間にそれぞれ配置し、角形基板の端縁から、前記第1の位置および第2の位置にそれぞれ配置された吐出口を含めて少なくとも3つの吐出口までの距離が、角形基板に対する溶剤吐出手段の相対的移動方向における後方側となるのに従って漸次小さくなるようにしたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の洗浄装置において、前記溶剤吐出手段および前記溶解物除去手段は、前記移動手段によって角形基板に対しその端縁と平行な方向へ相対的に往復移動させられ、前記溶剤吐出手段の、角形基板の端縁に沿った方向における中央部に位置する複数の吐出口が、前記第1の位置に角形基板の端縁に沿って配置され、かつ、前記溶剤吐出手段の、角形基板の端縁に沿った方向における両端に位置する2つの吐出口が、前記第2の位置にそれぞれ配置されるとともに、前記第1の位置に配置された複数の吐出口のうち角形基板の端縁に沿った方向における両端に位置する各吐出口と前記第2の位置に配置された各吐出口との間にそれぞれ吐出口が配置され、角形基板の端縁に沿った方向における両側において、角形基板の端縁から、前記第1の位置および第2の位置にそれぞれ配置された吐出口を含めて少なくとも3つの吐出口までの距離が、角形基板に対する前記溶剤吐出手段の相対的往動方向における後方側および相対的復動方向における後方側となるのに従ってそれぞれ漸次小さくなるようにされたことを特徴とする。
【0009】
請求項1に係る発明の基板の端縁部の洗浄装置においては、基板保持手段によって保持された角形基板に対しその端縁と平行な方向へ溶剤吐出手段および溶解物除去手段が相対的に移動しながら、溶剤吐出手段の各吐出口から溶剤が吐出され、その溶剤によって角形基板の表面上の薄膜が溶解させられるとともに、溶解物除去手段により薄膜の溶解物が角形基板の端縁部から除去される。このとき、溶剤吐出手段の、角形基板の端縁に沿った方向に並列された複数の吐出口のうち、角形基板の表面の薄膜被着部分と薄膜除去部分との境界部に対応する第1の位置に配置された吐出口から吐出される溶剤により、従来と同様にして角形基板の端縁から所定の幅分だけ薄膜の不要部が溶解させられる。一方、角形基板の端縁付近に対応する第2の位置に配置された吐出口から吐出される溶剤により、主として角形基板の端面およびその近傍の薄膜不要部が溶解させられる。したがって、角形基板の端縁部の他、端面からも薄膜不要部が確実に溶解除去される。また、溶剤吐出手段の複数の吐出口は、角形基板の端縁と直交する方向において重なり合わないように配置されているので、薄膜不要部が効率良く溶解除去される。さらに、溶剤吐出手段の、第1の位置および第2の位置ならびに第1の位置と第2の位置との間に配置された少なくとも3つの吐出口は、角形基板の端縁からの距離が、角形基板に対する溶剤吐出手段の相対的移動方向における後方側となるのに従って漸次小さくなっているので、溶剤吐出手段の相対的移動に連れて、複数の吐出口から吐出される溶剤により、角形基板の表面の薄膜被着部分と薄膜除去部分との境界部から角形基板の端縁部に向かうように薄膜不要部が溶解させられて効果的に除去される。
【0010】
請求項2にる発明の洗浄装置では、溶剤吐出手段および溶解物除去手段が角形基板に対しその端縁と平行な方向へ相対的に往復移動して、角形基板の端縁から所定の洗浄幅内の薄膜不要部が確実に溶解除去される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態について図1ないし図5を参照しながら説明する。
【0012】
図1ないし図3は、この発明の実施形態の1例を示し、図1は、基板の端縁部の洗浄装置の概略構成を示す要部正面図であり、図2は、その概略平面図であり、図3は、その部分拡大断面図である。この端縁部洗浄装置は、表面に薄膜、例えばフォトレジストの薄膜が形成された角形基板1(以下、「基板1」という)の下面を吸着して基板1を水平姿勢に保持する基板載置プレート10を備え、基板載置プレート10は、図示しない昇降機構によって上下方向へ移動可能に支持されている。そして、基板1の4つの端縁ごとに端縁部洗浄ユニット12が設置されている。各端縁部洗浄ユニット12は、図示しない水平移動機構により、基板1の各端縁に沿って図2中に矢印で示す方向へそれぞれ往復移動可能に支持されている。
【0013】
端縁部洗浄ユニット12は、図3に示すように、取付ブロック14にノズルヘッド16を固着し、ノズルヘッド16に、基板載置プレート10に保持された基板1の上下両面の各端縁部にそれぞれ吐出口が対向するように複数の溶剤吐出ノズル18と複数のガス噴出ノズル20とを取着して構成されている。複数の溶剤吐出ノズル18および複数のガス噴出ノズル20は、図3中に矢印Aで示した方向に見た部分平面図を図4に示すように、それぞれ基板1の端縁Eに沿った方向に並列している。
【0014】
複数の溶剤吐出ノズル18のうち一群のものは、基板1の端縁部から除去しようとする薄膜の不要部と基板1上に残そうとする薄膜被着部分との境界部に対応する第1の位置P1に配置されており、他の溶剤吐出ノズル18のうち少なくとも1つの溶剤吐出ノズル18は、基板1の端縁E付近に対応する第2の位置P2に配置されている。これらの溶剤吐出ノズル18の吐出口からは、基板1上の薄膜を形成するフォトレジストを溶解させる有機溶剤が基板1の端縁部に向かってほぼ垂直に吐出される。そして、溶剤吐出ノズル18から吐出される溶剤によって基板1上の薄膜が基板1の端縁Eから所定の幅分だけ溶解させられる。なお、基板1上の薄膜を形成する材料が染色剤であるときは、溶剤吐出ノズル18からアルカリ液などを吹き出すようにする。
【0015】
ガス噴出ノズル20は、溶剤吐出ノズル18ごとに設置されており、それぞれの噴出口が、溶剤吐出ノズル18から吐出された溶剤が基板1に当たる位置付近に向くように傾斜して取着されている。このガス噴出ノズル20からは、窒素ガスやクリーンエアーなどが噴出され、そのガスの噴出圧力により、溶剤吐出ノズル18から吐出された溶剤で溶解した薄膜の溶解物がその溶剤吐出ノズル18の位置よりも基板1の内側へ進入するのを防ぎ、後述する吸気口22による吸引と相まって、それら溶解物を基板1の端縁部から除去する。
【0016】
また、取付ブロック14には、基板1の端面に対向して開口するように吸気口22が形設されており、取付ブロック14の内部に吸気口22に連通した排気室24が形成されている。排気室24には、排気管26が連通しており、排気管26は、図示しない真空吸引源に流路接続されている。そして、排気管26を通して排気室24内を真空吸引することにより、溶剤吐出ノズル18からの吐出溶剤によって溶解させられ、ガス噴出ノズル20からの噴出ガスによって基板1の端縁部から外方へ押し出された薄膜の溶解物が、吸気口22を通って排気室24内へ吸引され、排気室24内から排気管26を通って排出されるようになっている。
【0017】
上記した構成を有する端縁部洗浄装置においては、基板載置プレート10によって保持された基板1に対し、図2に示したように基板1の端縁と平行な方向へそれぞれの端縁部洗浄ユニット12が移動しながら、端縁部洗浄ユニット12の複数の溶剤吐出ノズル18の吐出口から溶剤が吐出され、その溶剤によって基板1の端縁部の薄膜が溶解させられるとともに、その薄膜の溶解物は、吸気口22からの吸引によって吸い込まれ、かつ、ガス噴出ノズル20から噴出されるガスにより基板1の端縁部より外方へ押し出されて基板1の端縁部から除去される。そして、基板1の端縁部から除去された薄膜の溶解物は、溶剤およびガスと共に取付ブロック14の吸気口22を通って排気室24内に吸い込まれ、排気室24内から排気管26を通って排出される。
【0018】
このとき、複数の溶剤吐出ノズル18のうち第1の位置P1に配置された溶剤吐出ノズル18から吐出される溶剤により、基板1の端縁Eから所定の幅分だけ薄膜の不要部が溶解させられる。一方、第2の位置P2に配置された溶剤吐出ノズル18から吐出される溶剤により、主として基板1の端面およびその近傍の薄膜の不要部が溶解させられる。このように、基板1の端縁Eからの距離が異なる第1の位置P1および第2の位置P2にそれぞれ配置された溶剤吐出ノズル18から溶剤が吐出されることにより、洗浄幅が広くなっても、また、溶解しにくい薄膜であっても、基板1の端縁部の他、端面からも薄膜不要部を確実に溶解除去することが可能になる。
【0019】
図4の(a)〜(c)、溶剤吐出ノズル18の種々の配置例を示す部分平面図である。
【0020】
図4の(a)は、第1の位置P1に複数の溶剤吐出ノズル18を配置し、第2の位置P2には1つの溶剤吐出ノズル18を配置して、第1の位置P1に配置された溶剤吐出ノズル18のうち最後のもの(図4上では最も下に描かれたもの)と第2の位置P2に配置された溶剤吐出ノズル18との間に、基板1の端縁Eからの距離が基板1の端縁Eに沿った方向において漸次変化するように複数の溶剤吐出ノズル18を配置した例を示す。図4の(b)は、第1の位置P1に配置された溶剤吐出ノズル18のうち最後のものと第2の位置P2に配置された溶剤吐出ノズル18との間に、基板1の端縁Eからの距離が基板1の端縁Eに沿った方向において等距離ずつ漸次変化するように複数の溶剤吐出ノズル18を直線的に配置した例を示す。また、この例では、第1の位置P1以外の位置に配置された溶剤吐出ノズル18に対応して設置されるガス噴出ノズル20を、基板1の端縁Eと直交する方向に対し水平面内において傾けている。
【0021】
また、図4の(c)は、基板1の端縁Eに沿った方向における中央部に位置する複数の溶剤吐出ノズル18を第1の位置P1に配置し、基板1の端縁Eに沿った方向における両端に位置する2つの溶剤吐出ノズル18を第2の位置P2に配置して、第1の位置P1に配置された溶剤吐出ノズル18のうち両端に位置するものと第2の位置P2に配置された溶剤吐出ノズル18との間に、基板1の端縁Eからの距離が基板1の端縁Eに沿った方向において等距離ずつ漸次変化するようにそれぞれ複数の溶剤吐出ノズル18を直線的に配置した例を示す。また、この例でも、第1の位置P1以外の位置に配置された溶剤吐出ノズル18に対応して設置されるガス噴出ノズル20を、基板1の端縁Eと直交する方向に対し水平面内において傾けている。
【0023】
以上例示したいずれのものでも、溶剤吐出ノズル18は、基板1の端縁と直交する方向において重なり合わないように配置される
【0024】
次に、図5に概略平面図を示すように、基板1の4つの端縁ごとに一対の端縁部洗浄ユニット12a、12bを設置し、一対の端縁部洗浄ユニット12a、12bを一体で、基板1の各端縁に沿って矢印で示す方向へそれぞれ往復移動させるようにすることができる。このような構成としたときは、以下に説明するような効果が得られる。
【0025】
端縁部洗浄装置によって洗浄しようとする角形基板は、年々大型化する傾向があるが、基板が大型化しても処理タクトが同一のままであると、洗浄時間も同じになるので、端縁部洗浄ユニットの移動速度を速くしなければならない。端縁部洗浄ユニットの移動速度を速くすると、基板の端縁部の単位面積当りの溶剤の吐出流量は少なくなり、このため、基板端縁部の洗浄度が低下することになる。この場合、端縁部洗浄ユニットを大型化することも考えられるが、その場合には、端縁部洗浄ユニットからの排気効率が変わってしまい、溶剤のミストを排気によって除去しきれなくなり、それらミストが基板1の内側部分へ進入、付着するなどして不良品が発生する原因となる。これに対し、図5に示したように、基板1の4つの端縁ごとに一対の端縁部洗浄ユニット12a、12bを設置すると、端縁部洗浄ユニットの移動速度が速くなっても基板の端縁部の単位面積当りの溶剤の吐出流量を多くすることができ、また、排気効率も変わらないので、上記のような不良発生を防ぐことができる。
【0026】
また、溶剤を2種類使い分けたいような場合に、角形基板の1つの端縁に1つの端縁部洗浄ユニットだけが設置されているときは、溶剤の種類ごとに別の配管系を用意しておいて、溶剤の種類が変更される度にノズルヘッドに配管系を繋ぎ変えるようにするか、溶剤タンクが設置されたキャビネットにおいて溶剤を交換するしかない。キャビネットにおいて溶剤を交換するときは、溶剤の置換のために多くの溶剤を棄てることになり、また、溶剤置換に時間もかかる。これに対し、図5に示したように、基板1の4つの端縁ごとに一対の端縁部洗浄ユニット12a、12bを設置すると、それぞれの端縁部洗浄ユニット12a、12bごとに使用する溶剤の種類を決めておくことにより、溶剤の種類に応じて一対の端縁部洗浄ユニット12a、12bのうちのいずれか一方を選択して使用することができる。したがって、上記したような問題を解消することができる。
【0028】
なお、上記した実施形態では、基板1の4つの端縁ごとに端縁部洗浄ユニット12を設置し、各端縁部洗浄ユニット12を基板1の各端縁に沿ってそれぞれ往復移動させるように構成しているが、端縁部洗浄ユニット12を固定し、その端縁部洗浄ユニット12に対して基板1(基板載置プレート10)を水平面内で直線移動させるような構成としてもよいし、端縁部洗浄ユニット12を1つあるいは2つだけ設置し、基板1(基板載置プレート10)を鉛直軸回りに90°ずつ回動させて基板1の各端縁部を順次洗浄するような構成としてもよい。また、上記した実施形態では、基板1の上下両面へそれぞれ溶剤を吐出するような構成としているが、基板1の上面側端縁部または下面側端縁部の一方だけに溶剤を吐出して、溶剤を他方の面側へ回り込ませるような構成としてもよい。
【0029】
【発明の効果】
請求項1および請求項2に係る各発明の基板の端縁部の洗浄装置を使用すると、角形基板の端縁部の洗浄幅が広くなっても、また角形基板の表面に形成された薄膜が洗浄によって除去しにくいものであっても、角形基板の端縁部および端面から薄膜の不要部を溶解除去することができ、特に角形基板の端面の洗浄度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態の1例を示し、基板の端縁部の洗浄装置の概略構成を示す要部正面図である。
【図2】 図1に示した洗浄装置の概略平面図である。
【図3】 図1に示した洗浄装置の部分拡大断面図である。
【図4】 図1に示した洗浄装置を、図3中に矢印Aで示した方向に見た図であって、種々の溶剤吐出ノズルの配置例を示す部分平面図である。
【図5】この発明の別の実施形態を示す基板の端縁部の洗浄装置の概略平面図である。
【図6】(a)は、角形基板の表面にレジスト膜が被着形成された状態を示す部分拡大断面図であり、(b)は、基板端縁洗浄装置を使用して角形基板の端縁部を洗浄処理した後の状態を示す部分拡大断面図である
【符号の説明】
1 角形基板
10 基板載置プレート
12、12a、12b 端縁部洗浄ユニット
14 取付ブロック
16 ノズルヘッド
18 溶剤吐出ノズル
20 ガス噴出ノズル
22 吸気口
24 排気室
26 排気管
E 角形基板の端縁
P1 第1の位置
P2 第2の位置

Claims (2)

  1. 表面に薄膜が形成された角形基板を保持する基板保持手段と、
    この基板保持手段によって保持された角形基板の端縁部に対向し角形基板の端縁に沿った方向に並列された複数の吐出口を有し、その各吐出口から吐出される溶剤によって角形基板の表面上の薄膜を、角形基板の端縁から所定の幅分だけ溶解させる溶剤吐出手段と、
    この溶剤吐出手段の吐出口から吐出される溶剤によって溶解させられた薄膜の溶解物を角形基板の端縁部から除去する溶解物除去手段と、
    前記溶剤吐出手段および前記溶解物除去手段を角形基板に対しその端縁と平行な方向へ相対的に移動させる移動手段と、
    を備えた基板の端縁部の洗浄装置において、
    前記溶剤吐出手段の複数の吐出口を、角形基板の端縁と直交する方向において重なり合わないように、角形基板の表面の薄膜被着部分と薄膜除去部分との境界部に対応する第1の位置の他に、角形基板の端縁付近に対応する第2の位置および前記第1の位置と第2の位置との間にそれぞれ配置し、角形基板の端縁から、前記第1の位置および第2の位置にそれぞれ配置された吐出口を含めて少なくとも3つの吐出口までの距離が、角形基板に対する溶剤吐出手段の相対的移動方向における後方側となるのに従って漸次小さくなるようにしたことを特徴とする基板の端縁部の洗浄装置。
  2. 前記溶剤吐出手段および前記溶解物除去手段は、前記移動手段によって角形基板に対しその端縁と平行な方向へ相対的に往復移動させられ、
    前記溶剤吐出手段の、角形基板の端縁に沿った方向における中央部に位置する複数の吐出口が、前記第1の位置に角形基板の端縁に沿って配置され、かつ、前記溶剤吐出手段の、角形基板の端縁に沿った方向における両端に位置する2つの吐出口が、前記第2の位置にそれぞれ配置されるとともに、前記第1の位置に配置された複数の吐出口のうち角形基板の端縁に沿った方向における両端に位置する各吐出口と前記第2の位置に配置された各吐出口との間にそれぞれ吐出口が配置され、
    角形基板の端縁に沿った方向における両側において、角形基板の端縁から、前記第1の位置および第2の位置にそれぞれ配置された吐出口を含めて少なくとも3つの吐出口までの距離が、角形基板に対する前記溶剤吐出手段の相対的往動方向における後方側および相対的復動方向における後方側となるのに従ってそれぞれ漸次小さくなるようにされた請求項1記載の基板の端縁部の洗浄装置。
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