JP3892591B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示パネルに画像を表示する液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置が備える液晶表示パネル(以下、LCDと記す)の表示濃度は、駆動電圧を変えることによって調節できる。液晶表示装置には、従来、ユーザがLCDの表示状態を調節できるようにするするための調節手段が設けられているものがある。調節手段としては、例えば、LCDの画面の周囲に配設されたダイヤルを回すことによって調節する調節装置がある。
【0003】
しかし、水濡れの可能性がある場所で使用されるような防水性を要する液晶表示装置には、ダイヤル式の調節装置は、ダイヤルの周囲の隙間から水が入るおそれがあるので不向きである。このため、防水性を重視する液晶表示装置では、キーボード操作などにより濃度調節用画面を呼び出して表示濃度の調節を行う調節手段を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
TN液晶やSTN液晶,DSTN液晶は、温度特性を持っているため、これらの液晶が用いられた液晶表示パネル(LCD)の表示濃度は、LCDの温度によっても変動し、気温の変化などにより、一度調節してもだんだんと表示状態が悪くなってくることがある。特に、温度変化が激しい場所に設置されている場合には、日に何度も調節しなければならないこともある。
【0005】
ここで、ダイヤル式の調節装置ならば容易に調節できるので、濃度調節の回数が多くてもさほど不都合ではないが、濃度表示用画面を呼び出す調節手段では調節に時間がかかるので、こまめに表示濃度を調節するのは困難である。
【0006】
このような問題に対して、LCDモジュールの中に温度補償回路を設けて、温度変化に応じてLCDの駆動電圧を自動的に調節するようにした液晶表示装置は従来からある。しかし、温度補償回路は非常に高価で、これを設けることによって製品の価格が大幅に上昇してしまう。
【0007】
本発明は、液晶表示パネルの温度変化による表示濃度の変動を自動的に補正することを目的とする。
【0008】
また本発明は、ユーザによる表示濃度の調節の頻度を低くすることを目的とする。
【0009】
さらに本発明は、表示濃度を自動補正する機能を低コストで付加することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の液晶表示装置は、液晶を用いて画像を表示する液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの温度を測定する温度センサと、前記液晶表示パネルの温度が基準温度であるときの標準的な駆動電圧である基準値を記憶する基準値メモリと、前記温度センサの複数回分の測定結果の平均値として得られる平均値Aと前記温度センサの測定結果に基づいて得られる現在値Bとを比較し、平均値Aに対して現在値Bが高いか低いか一致しているかによって現在値BをB+1とB−1とBとの三段階の値として求め、当該求めた三段階のいずれかの値に応じた補正値を決定する補正値決定手段と、前記補正値決定手段で決定された補正値を格納する補正値メモリと、前記基準値と前記補正値とを足した値を前記液晶表示パネルに供給する電圧を決定するための値として用いる駆動電圧決定手段とを備える。
【0011】
したがって、液晶表示パネルの温度変化に応じて液晶表示パネルの駆動電圧が調節されて、液晶表示パネルの表示濃度は略一定に保たれる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の液晶表示装置の実施の一形態について、図1〜図4に基づいて説明する。図1は、本実施の形態の液晶表示装置1の外観を示す斜視図である。液晶表示装置1は、操作者による操作を受け付けるキーボード2と、操作状態を表示する液晶表示パネルであるLCD3とを備えている。
【0013】
図2は、裏面側から見たLCD3を示す説明図である。LCD3は、LCDモジュール4に組み込まれており、LCDモジュール4は、LCD3の他に、LCDドライバ部5と、LCD3の温度を測定する温度センサ6とを備えている。
【0014】
図3は、本実施の形態の液晶表示装置1が備える制御系を示すブロック図である。液晶表示装置1は、各種の演算処理を実行して各部を集中的に制御するCPU7を有しており、CPU7には、ROM8及びRAM9がバスライン10で接続されている。さらに、CPU7には、キーボード2,LCDコントローラ11,D/Aコンバータ12及びA/Dコンバータ13が、バス接続されている。
【0015】
LCDコントローラ11には、LCDモジュール4が接続されている。
【0016】
D/Aコンバータ12には、LCD駆動電圧制御回路14が接続され、LCD駆動電圧制御回路14はまた、LCDモジュール4に接続されている。
【0017】
A/Dコンバータ13には、温度センサ6が接続されている。
【0018】
本実施の形態では、LCD3の駆動電圧は、LCD3の温度が0℃のときの標準的な駆動電圧として予め設定されている基準値と、液晶表示装置1が使用される室内の明るさなど使用状態或いは好みによってユーザが調節したユーザ設定値と、LCD3の温度によって変位する補正値とからなる。基準値,ユーザ設定値,補正値は、それぞれRAM9の所定領域に設けられた基準値メモリ,ユーザ設定値メモリ,補正値メモリに格納されている。
【0019】
図4に示すフローチャートを用いて、LCD3の温度に応じてLCD3の駆動電圧を自動設定する処理の流れについて説明する。
【0020】
ステップS1では、100回分の測定値から平均値Aを得る。まず、LCD3の温度を温度センサ6で測温し、アナログ値として得られる温度をA/Dコンバータ13でデジタル値に変換して、RAM9の所定領域に格納する。これを20ms毎に5回繰り返し、5個の測定値を得る。次に、5個の測定値のうち最高値及び最低値を除いた3個を平均して、第一次の平均値を得る。さらに、ここまでの処理を20回繰り返し、第一次の平均値を20個得る。そして、20個の第一次の平均値のうち最高値と最低値とを除いた18個を平均して、最終的な平均値Aを得る。
【0021】
ステップS2では、平均値Aと、前回の平均値であって現在設定されている現在値Bとを比較する。平均値Aが現在値Bよりも高かった場合には、ステップS3へ進み、現在値Bに1を足す。また、平均値Aが現在値Bと等しい場合には、ステップS4へ進み、現在値Bは変更しない。そして、平均値Aが現在値Bよりも低かった場合には、ステップS5へ進み、現在値Bから1を引く。
【0022】
ステップS3,ステップS4,またはステップS5で、現在値Bへの処理を行ったら、ステップS6へ進む。ステップS6では、現在値Bから補正値B'を得る。補正値B'は、所定の計算式に現在値Bを代入することによって算出される。
【0023】
そして、ステップS6からステップS7へ進み、ステップS7では、LCD3を駆動する新たな電圧値Cを決定する。電圧値Cは、基準値Oと、補正値B'と、ユーザ設定値Uとを足した値である。
【0024】
決定された新たな電圧値Cは、D/Aコンバータ12を介してアナログ値としてLCD駆動電圧制御回路14へ伝えられる。そして、LCD駆動電圧制御回路14は、新たに設定された駆動電圧でLCDモジュール4を駆動する。
【0025】
本実施の形態によれば、高価な温度補償回路を設けることなく、ソフト的な処理によってLCD3の温度に応じて駆動電圧を変えることにより、温度に拘わらず表示濃度を略一定に保つことができる。また、本実施の形態では、ステップS3及びステップS5において現在値Bを1ずつ徐々に変えるようにしているので、急激に駆動電圧が切り替えられることがなく、急激な表示濃度の変動が起こらない。
【0026】
なお、本実施の形態では、補正値B'は演算で得ているが、実施にあたっては、LCD3の各温度毎に所定の値が予め設定されているのであっても良い。
【0027】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、液晶表示パネルの温度変化に応じて液晶表示パネルの駆動電圧が調節されるため、液晶表示パネルの表示濃度を略一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の液晶表示装置の外観を示す斜視図である。
【図2】裏面側から見たLCDモジュールを示す説明図である。
【図3】液晶表示装置が備える制御系のブロック図である。
【図4】LCDの温度に応じて駆動電圧を調節する流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 液晶表示装置
3 液晶表示パネル
6 温度センサ
Claims (1)
- 液晶を用いて画像を表示する液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルの温度を測定する温度センサと、
前記液晶表示パネルの温度が基準温度であるときの標準的な駆動電圧である基準値を記憶する基準値メモリと、
前記温度センサの複数回分の測定結果の平均値として得られる平均値Aと前記温度センサの測定結果に基づいて得られる現在値Bとを比較し、平均値Aに対して現在値Bが高いか低いか一致しているかによって現在値BをB+1とB−1とBとの三段階の値として求め、当該求めた三段階のいずれかの値に応じた補正値を決定する補正値決定手段と、
前記補正値決定手段で決定された補正値を格納する補正値メモリと、
前記基準値と前記補正値とを足した値を前記液晶表示パネルに供給する電圧を決定するための値として用いる駆動電圧決定手段と、
を備える液晶表示装置。
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