JP3891142B2 - カートリッジ搬送収納装置及び方法,カートリッジ搬送収納プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

カートリッジ搬送収納装置及び方法,カートリッジ搬送収納プログラム及び記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP3891142B2
JP3891142B2 JP2003118761A JP2003118761A JP3891142B2 JP 3891142 B2 JP3891142 B2 JP 3891142B2 JP 2003118761 A JP2003118761 A JP 2003118761A JP 2003118761 A JP2003118761 A JP 2003118761A JP 3891142 B2 JP3891142 B2 JP 3891142B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartridge
light
transfer mechanism
slot
stored value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003118761A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004326894A (ja
JP2004326894A5 (ja
Inventor
博行 嶋貫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2003118761A priority Critical patent/JP3891142B2/ja
Priority to US10/830,316 priority patent/US7123436B2/en
Publication of JP2004326894A publication Critical patent/JP2004326894A/ja
Publication of JP2004326894A5 publication Critical patent/JP2004326894A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3891142B2 publication Critical patent/JP3891142B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/675Guiding containers, e.g. loading, ejecting cassettes
    • G11B15/68Automatic cassette changing arrangements; automatic tape changing arrangements
    • G11B15/6885Automatic cassette changing arrangements; automatic tape changing arrangements the cassettes being conveyed within a cassette storage location, e.g. within a storage bin or conveying by belt

Landscapes

  • Automatic Disk Changers (AREA)
  • Automatic Tape Cassette Changers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、磁気媒体を収容した複数のカートリッジを搬送して収納するカートリッジ搬送収納装置に係り、詳しくはその移送機構の位置決めに関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、カートリッジ搬送収納装置の例として、磁気テープライブラリ装置について説明する。
磁気テープライブラリ装置における移送機構の位置決めについては、従来、各種のものが提案されている。
例えば特許文献1においては、媒体を移送する移送機構に取り付けた反射センサによって、媒体を収容する収納棚の端部または読み出し書込み機構を検出し、移送機構に設けられたフラグセンサによって、移送機構をガイドするスプラインと平行に設けられたフラグ上の基準パターンを検出し、反射センサとフラグセンサの出力パルス間隔を、移送機構を駆動するモータの回転量を示すエンコーダの出力パルスによって計測して、計測結果をメモリに記憶する。
そして通常の位置決め動作時には、メモリから読み出された、目標とする棚の位置データに応じて、モータの停止位置を制御することが記載されている。
【0003】
特許文献1記載の磁気テープライブラリ装置では、媒体を収容する収納棚が上下方向と左右方向とに配置されているような磁気テープライブラリ装置の場合であって、収納棚ごとに媒体収納位置がずれているようなときでも、予め反射センサを用いて収納棚ごとに計測したモータの停止位置をメモリに記憶しておいて、通常の位置決め動作時には、メモリに記憶されているデータを用いてモータの停止位置制御を行うので、単一の移送機構とフラグとを用いて媒体の移送を行うことができる。
【0004】
また、特許文献2においては、複数の媒体を収容する収納棚の各受け渡し口ごとに目標フラグを設けておき、カートリッジ搬送機構部に設けた光電センサによって、目標フラグを検出した信号によって、メモリ内の位置データを補正しながら、隣接する次の目標フラグ位置までの1ピッチごとに位置決め制御を行うことが記載されている。
【0005】
特許文献2記載の磁気テープライブラリ装置では、複数の媒体を収容する収納棚の場合でも、収納棚の各磁気テープカートリッジ受け渡し口ごとに目標フラグを設けて位置決め制御を行うので、特許文献1記載の技術のように、収納棚の各受け渡し口を検出する反射センサ等を設けて、予めモータの停止位置を検出して得たデータをメモリに記憶しておく必要がなく、従って、特許文献1の場合と比較して、必要なセンサの数が少なくなる。
【0006】
また、特許文献3においては、複数の媒体を収容する収納棚におけるいずれかの行と列の、各受け渡し口のみに目標フラグを設けておき、カートリッジ搬送機構部に設けた光電センサによって目標フラグを検出した信号に基づいて、メモリ内の位置データを補正することによって、すべての受け渡し口の位置データを求めて、位置決め制御を行うことが記載されている。
【0007】
特許文献3記載の磁気テープライブラリ装置では、特許文献1の場合と比べて必要なセンサの数を少なくすることができるとともに、特許文献2の場合と比べて、少ない目標フラグ数で位置決め制御を行うことができる。
【0008】
また、特許文献4においては、媒体を収容する複数個のセルを上下方向および左右方向に規則的に並べたカートリッジ収納部に対して、指定されたセルから媒体を取り出して保持して記録再生部に移動させ、または記録再生部から取り出して保持して指定されたセルに移動させるアクセッサを備えた装置において、アクセッサをカートリッジ収納部の指定されたセルに対応する位置に停止させるために、隣接するセルの中間の位置に、切り欠きを備えた位置決めフラグを設け、この切り欠きを位置決めセンサによって検出することによって、カートリッジ移送機構の位置決めを行うことが記載されている。
【0009】
特許文献4記載の磁気テープライブラリ装置においても、特許文献1の場合と比べて必要なセンサの数を少なくすることができるとともに、特許文献2の場合と比べて、少ない目標フラグ数で位置決め制御を行うことができる。
【0010】
【特許文献1】
特開平04−319564号公報
【特許文献2】
特開平05−342723号公報
【特許文献3】
特開平05−342724号公報
【特許文献4】
特開平10−92069号公報
【特許文献5】
特願2003−097213号
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1記載の磁気テープライブラリ装置では、媒体を移送する移送機構の位置決めをするためにフラグを1組設けるだけでよく、収納棚の各磁気テープカートリッジ受け渡し口ごとに目標フラグを設ける必要がないが、反面、フラグセンサの他に、各受け渡し口を検出するための反射センサと、各受け渡し口の位置を記憶するメモリとを必要とし、装置が複雑化する。
また、特許文献1記載の磁気テープライブラリ装置では、収納棚の各収納スロット内に磁気テープカートリッジが収納されているか否かを検出するためには、これらのセンサとは別個のセンサを必要とするという問題がある。
【0012】
また、特許文献2記載の磁気テープライブラリ装置では、媒体を移送する移送機構の位置決めをするために、収納棚の各磁気テープカートリッジ受け渡し口ごとに目標フラグを設けたので、特許文献1記載のもののように、各受け渡し口を検出するためのセンサと、位置データを記憶するメモリとを必要とせず、装置構成を簡略化することができる。
しかしながら、特許文献2記載の磁気テープライブラリ装置でも、収納棚の各収納スロット内に磁気テープカートリッジが収納されているか否かを検出するためには、目標フラグを検出するためのセンサとは別個のセンサを必要とするという問題がある。
【0013】
また、特許文献3記載の磁気テープライブラリ装置では、媒体を移送する移送機構の位置決めをするために、収納棚の各磁気テープカートリッジ受け渡し口の一部のみに目標フラグを設けたので、特許文献2記載のものと比較して、目標フラグ数を少なくすることができ、装置構成を簡略化することができる。
しかしながら、特許文献3記載の磁気テープライブラリ装置でも、収納棚の各収納スロット内に磁気テープカートリッジが収納されているか否かを検出するためには、目標フラグを検出するためのセンサとは別個のセンサを必要とするという問題がある。
【0014】
また、特許文献4記載の磁気テープライブラリ装置では、媒体を移送する移送機構の位置決めをするために、隣接するセルの中間に切り欠きを有する位置決めフラグを設け、この切り欠きを位置決めセンサによって検出して位置決めを行うようにしたので、特許文献2記載のものと比較して、目標フラグ数を少なくすることができ、装置構成を簡略化することができる。
しかしながら、特許文献4記載の磁気テープライブラリ装置でも、収納棚の各収納スロット内に磁気テープカートリッジが収納されているか否かを検出するためには、位置決め用のセンサとは別個のセンサを必要とするという問題がある。
【0015】
この発明は上述の事情に鑑みてなされたものであって、媒体を移送する移送機構の位置決めをするすために、必要なセンサの数を少なくすることができるとともに、収納棚の各収納スロット内に磁気テープカートリッジが収納されているか否かを検出するために、位置決め用ののセンサとは別個のセンサを必要としない、カートリッジ搬送収納装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、記憶媒体を収容したカートリッジをそれぞれ収納可能な複数個のスロットを一定方向に配列したカートリッジ収納機構に対して、ステッピングモータの駆動パルス数の制御に応じて、前記カートリッジ収納機構の前記カートリッジの出し入れ面に沿って所定パルス数分移動して、カートリッジを目標スロットに対して出し入れする移送機構を設けたカートリッジ搬送収納装置に係り、前記移送機構には、互いに所定の距離隔てて光軸で結ばれる一組の発光素子と受光素子とから構成され、当該移送機構の移動位置確認と前記カートリッジの収納確認との両方の確認動作を兼務するフォトセンサが設けられ、前記カートリッジ収容機構には、前記スロットごとに前記光軸を遮断する遮光体が設置されていると共に、前記各遮光体には前記光軸を通す前記光透過部も設置されていて、前記カートリッジは、その端部が前記スロットからはみ出して、前記光透過部同士を結ぶ線を超えて突出する態様で収納され、この収納状態のとき、前記遮光体と隣の前記遮光体との間は、前記光透過部を除いて、前記カートリッジの前記端部によって遮光状態となる構成とされることで前記移送機構の移動に伴い、前記フォトセンサの前記光軸が、前記光透過部同士を結ぶ線上を移動することで、前記移送機構の移動位置を確認すると共に、スロット内に前記カートリッジが収納されているか否かを検出することを特徴としている。
【0017】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のカートリッジ搬送収納装置に係り、前記フォトセンサが、前記移送機構の前記カートリッジ出し入れ口に設けられていることを特徴としている。
【0018】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のカートリッジ搬送収納装置に係り、前記遮光体が、前記スロットの開口部の横に設けられた平板状突起からなり、前記光透過部が、前記平板状突起に設けられた穴部からなることを特徴としている。
【0019】
また、請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載のカートリッジ搬送収納装置に係り、前記遮光体が、前記スロットの開口部の横に設けられた平板状突起からなり、前記光透過部が、前記平板状突起に設けられた切り欠き部からなることを特徴としている。
【0020】
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一記載のカートリッジ搬送収納装置に係り、上記移送機構にフラグ手段を設けるとともに、上記移送機構の移動範囲の特定位置に、上記フラグ手段の検出によって、上記移送機構がその移動範囲の原点にあることを検出する原点検出センサを設けたことを特徴としている。
【0021】
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載のカートリッジ搬送収納装置に係り、上記原点検出センサが、上記フラグ手段によってその光軸を遮られるように配置された発光素子と受光素子とからなることを特徴としている。
【0022】
また、請求項7記載の発明は、記憶媒体を収容したカートリッジをそれぞれ収納可能な複数個のスロットを一定方向に配列したカートリッジ収納機構に対して、現在のスロット位置と目標スロット位置とによって定まるステッピングモータ駆動パルス数の記憶値に応じて移動して、カートリッジを前記目標スロットに対して出し入れする移送機構を設けたカートリッジ搬送収納装置に係り、前記移送機構の前記カートリッジ出し入れ口には、互いに所定の距離隔てて光軸で結ばれる一組の発光素子と受光素子とから構成され、当該移送機構の移動位置確認と前記カートリッジの収納確認との両方の確認動作を兼務するフォトセンサが設けられ、前記カートリッジ収容機構には、前記スロットごとに前記光軸を遮断する遮光体が設置されていると共に、前記各遮光体には前記光軸を通す前記光透過部も設置されていて、前記カートリッジは、その端部が前記スロットからはみ出して、前記光透過部同士を結ぶ線を超えて突出する態様で収納され、この収納状態のとき、前記遮光体と隣の前記遮光体との間は、前記光透過部を除いて、前記カートリッジの前記端部によって遮光状態となる構成とされることで前記移送機構の移動に伴って、前記フォトセンサの前記光軸が、前記光透過部同士を結ぶ線上を移動する際に、前記光軸が前記光透過部を通過するときに生成される前記受光素子の出力信号に基づいて、前記移送機構の移動位置が確認される一方、前記光軸が前記遮光体と隣の前記遮光体との間に位置するときに生成される前記受光素子の出力信号に基づいて、前記スロット内に前記カートリッジが収納されているか否かが検出されることを特徴としている。
【0023】
また、請求項8記載の発明は、請求項7記載のカートリッジ搬送収納装置に係り、前記フォトセンサによって前記目標スロットに設けられた光透過部を検出するまでに計数された駆動パルス数が、前記駆動パルス数の記憶値に対して許容範囲を超えるずれがある場合には、前記移送機構を原点に戻して、再度、目標スロット位置に対する移動を行うように構成されていることを特徴としている。
【0024】
また、請求項9記載の発明は、請求項8記載のカートリッジ搬送収納装置に係り、上記原点補正が所定回数に達しないときは、補正された記憶値に基づく上記移送機構の移動を繰り返して行うとともに、原点補正が所定回数以上のときは異常終了するように構成されていることを特徴としている。
【0025】
また、請求項10記載の発明は、請求項7記載のカートリッジ搬送収納装置に係り、前記フォトセンサによって前記目標スロットに設けられた光透過部を検出するまでに計数された駆動パルス数が、前記駆動パルス数の記憶値に対して許容範囲以内であって、前記移送機構によるカートリッジの出し入れが正常に終了しなかった場合には、前記ステッピングモータの駆動パルス数の記憶値を変化させながら、前記移送機構を前記カートリッジ収納機構に対する移動位置の原点に位置させた状態から移動させたときの前記ステッピングモータの駆動パルス数を求めて、該求められた駆動パルス数に従って前記駆動パルス数の記憶値を補正する原点補正を行って前記カートリッジの出し入れを再度行うリトライを実行するように構成されていることを特徴としている。
【0026】
また、請求項11記載の発明は、請求項10記載のカートリッジ搬送収納装置に係り、上記リトライの回数に応じて、最初の記憶値に従って上記移送機構の移動を行う処理と、最初の記憶値を所定パルス数増加した記憶値に従って上記移送機構の移動を行う処理と、最初の記憶値を所定パルス数減少させた記憶値に従って上記移送機構の移動を行う処理とを順次行い、所定回数のリトライ後にもカートリッジの出し入れが正常に行われないときは異常終了するように構成されていることを特徴としている。
【0027】
また、請求項12記載の発明は、請求項7記載のカートリッジ搬送収納装置に係り、前記フォトセンサによって前記目標スロットに設けられた光透過部を検出するまでに計数された駆動パルス数が、前記駆動パルス数の記憶値に対してずれが許容範囲以内であり、かつ、前記移送機構によるカートリッジの出し入れが正常に終了した場合であって、同一スロットにおいて、前記移送機構によるカートリッジの出し入れのリトライが所定回数に達しない場合は処理を終了し、前記リトライが所定回数発生した場合は、前記駆動パルス数の記憶値を、前記計数された駆動パルス数に更新する処理を行うように構成されていることを特徴としている。
【0028】
また、請求項13記載の発明は、記憶媒体を収容したカートリッジをそれぞれ収納可能な複数個のスロットを一定方向に配列したカートリッジ収納機構に対して、移送機構が、現在のスロット位置と目標スロット位置とによって定まるステッピングモータ駆動パルス数の記憶値に応じて移動して、カートリッジを前記目標スロットに対して出し入れするカートリッジ搬送収納方法に係り、前記移送機構に、互いに所定の距離隔てて光軸で結ばれる一組の発光素子と受光素子とから構成され、当該移送機構の移動位置確認と前記カートリッジの収納確認との両方の確認動作を兼務するフォトセンサを設け、前記カートリッジ収容機構において、前記スロットごとに、前記光軸を遮断する遮光体を設置すると共に、前記各遮光体に前記光軸を通す前記光透過部を設置して、前記カートリッジを収納する際、前記カートリッジの端部が前記スロットからはみ出して、前記光透過部同士を結ぶ線を超えて突出する態様で収納し、この収納状態のとき、前記遮光体と隣の前記遮光体との間を、前記光透過部を除いて、前記カートリッジの前記端部によって遮光状態となるようにし前記移送機構の移動に伴って、前記フォトセンサの前記光軸が、前記光透過部同士を結ぶ線上を移動する際に、前記光軸が前記光透過部を通過するときに生成される前記受光素子の出力信号に基づいて、前記移送機構の移動位置を確認する一方、前記光軸が前記遮光体と隣の前記遮光体との間に位置するときに生成される前記受光素子の出力信号に基づいて、前記スロット内に前記カートリッジが収納されているか否かを検出することを特徴としている。
【0029】
また、請求項14記載の発明は、請求項13記載のカートリッジ搬送収納方法に係り、前記フォトセンサによって前記目標スロットに設けられた光透過部を検出するまでに計数された駆動パルス数が、前記駆動パルス数の記憶値に対して許容範囲を超えるずれがある場合には、前記移送機構を原点に戻して、再度、目標スロット位置に対する移動を行うことを特徴としている。
【0030】
また、請求項15記載の発明は、請求項13記載のカートリッジ搬送収納方法に係り、上記原点補正が所定回数に達しないときは、補正された記憶値に基づく上記移送機構の移動を繰り返して行うとともに、原点補正が所定回数以上のときは異常終了することを特徴としている。
【0031】
また、請求項16記載の発明は、請求項13記載のカートリッジ搬送収納方法に係り、前記フォトセンサによって前記目標スロットに設けられた光透過部を検出するまでに計数された駆動パルス数が、前記駆動パルス数の記憶値に対して許容範囲以内であって、前記移送機構によるカートリッジの出し入れが正常に終了しなかった場合には、前記ステッピングモータの駆動パルス数の記憶値を変化させながら、前記移送機構を前記カートリッジ収納機構に対する移動位置の原点に位置させた状態から移動させたときの前記ステッピングモータの駆動パルス数を求めて、該求められた駆動パルス数に従って前記駆動パルス数の記憶値を補正する原点補正を行って前記カートリッジの出し入れを再度行うリトライを実行することを特徴としている。
【0032】
また、請求項17記載の発明は、請求項16記載のカートリッジ搬送収納方法に係り、上記リトライの回数に応じて、最初の記憶値に従って上記移送機構の移動を行う処理と、最初の記憶値を所定パルス数増加した記憶値に従って上記移送機構の移動を行う処理と、最初の記憶値を所定パルス数減少させた記憶値に従って上記移送機構の移動を行う処理とを順次行い、所定回数のリトライ後にもカートリッジの出し入れが正常に行われないときは異常終了することを特徴としている。
【0033】
さらにまた、請求項18記載の発明は、請求項13記載のカートリッジ搬送収納方法に係り、前記フォトセンサによって前記目標スロットに設けられた光透過部を検出するまでに計数された駆動パルス数が、前記駆動パルス数の記憶値に対してずれが許容範囲以内であり、かつ、前記移送機構によるカートリッジの出し入れが正常に終了した場合であって、同一スロットにおいて、前記移送機構によるカートリッジの出し入れのリトライが所定回数に達しない場合は処理を終了し、前記リトライが所定回数発生した場合は、前記駆動パルス数の記憶値を、前記計数された駆動パルス数に更新する処理を行うことを特徴としている。
【0034】
また、請求項19記載の発明は、カートリッジ搬送収納プログラムに係り、請求項13乃至18のいずれか一記載のカートリッジ搬送収納方法をコンピュータ上において実行するプログラムを記載したことを特徴としている。
【0035】
また、請求項20記載の発明はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に係り、請求項19記載のカートリッジ搬送収納プログラムを記録したことを特徴としている。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。なお、以下の実施例においては、カートリッジ搬送収納装置の例として、磁気テープライブラリ装置の場合について説明する。
図1は、本発明の一実施例である磁気テープライブラリ装置の構成を示す側面図、図2は、本実施例の磁気テープライブラリ装置の構成を示す斜視図、図3は、本実施例の磁気テープライブラリ装置の構成を示す別の斜視図、図4は、本発明の一実施例であるセルの構成を示す斜視図、図5は、本発明の一実施例であるピッカの構成を示す斜視図、図6は、本実施例におけるピッカとセルの位置関係を示す図、図7は、本実施例におけるピッカの理論移動距離を示す図、図8は、本実施例におけるハンドパスセンサの検出パターンを示す図、図9は、本実施例におけるハンドロワセンサの詳細な構成を示す斜視図、図10は、本実施例におけるピッカの駆動制御のための回路構成を示す図、図11は、本実施例における絶対位置パルス数の補正を説明するためのフローチャートである。なお図8において、(a) はセル内に磁気テープカートリッジがない場合を示し、(b) はセル内に磁気テープカートリッジがある場合を示している。
【0037】
この例の磁気テープライブラリ装置は、図1,図2,図3に示すように、磁気テープドライブ300と、セル400と、ピッカ500と、アクセッサ機構600と、ハンドロワセンサ700とから概略構成されている。
磁気テープドライブ300は、磁気テープカートリッジ200を挿入されたとき、磁気テープに対するデータの記録を行うための書込み機構と、磁気テープに記録されているデータの再生を行うための読み出し機構とを有している。
セル400は、複数巻の磁気テープカートリッジ200を、ある間隔をあけて垂直方向に重畳する形で格納できるように、厚板状の磁気テープカートリッジの外形に対応する複数の収納スペース(スロット401)を備えた枠状の構造を有し、各磁気テープカートリッジ200を、それぞれのスロットの入り口から横方向に出し入れできるように構成されている。
ピッカ500は、セル400の磁気テープカートリッジ出し入れ口面に沿って上下方向に移動可能なように構成されていて、セル400の任意のスロットの入り口、または磁気テープドライブ300の入り口から、積載されている磁気テープカートリッジ200を挿入し、または挿入されている磁気テープカートリッジ200を引き出して、移動のために積載することができるように構成されている。
【0038】
アクセッサ機構600は、磁気テープカートリッジ200を積載したピッカ500を上下方向2に移動させるとともに、ピッカ500に積載されている磁気テープカートリッジ200を、セル400または磁気テープドライブ300に対して出し入れするための駆動を行う。
すなわち、ピッカ500は、アクセッサ機構600に装備されているステッピングモータ601に連結されて回転する、送りネジからなるリードシャフト602によって、ステッピングモータ601に与えられるパルス数に応じた移動量で上下方向2に移動する。この際、アクセッサ機構600に設けられたガイドシャフト603が、ピッカ500の水平方向の位置を維持することによって、ピッカ500は水平を保ったまま、上下方向に移動できるようになっている。
また、ピッカ500は、アクセッサ機構600に設けられている駆動用モータ605から四角シャフト604を介して与えられる駆動力によって、カートリッジ挿抜装置(不図示)を動作させることによって、磁気テープカートリッジ200を、磁気テープドライブ300またはセル400に対して出し入れする。
【0039】
ハンドロワセンサ700は、ピッカ500の上下移動の原点位置を検出するものであって、アクセッサ600の一部に設けられた、例えば、発光部と受光部とを有するフォトセンサからなり、ピッカ500に設けられているフラグ504を検出することによって、ピッカ500が、その上下移動方向の下端にある原点位置に存在することを検知する。
【0040】
図4は、セル400の詳細な構造を示したものであって、複数巻の磁気テープカートリッジ200を、上下方向にある隙間を置いて並べて格納できるように、格納巻数分のスロット401が設けられており、それぞれのスロット401に、1巻ずつの磁気テープカートリッジが、図4に示すように、前後方向1に格納され、または取り出される。また、それぞれのスロット401の開口部の横には、平板状突起402が付加されており、さらに平板状突起402には、穴状のノッチ403が設けられている。
【0041】
図5は、ピッカ500の詳細な構造を示したものであって、前述したカートリッジ挿抜装置によって、磁気テープカートリッジ200を前後方向1に、出し入れする機能を有しており、その前方の左右先端に配置された、LED(Light Emitting Diode)からなる発光素子501と、フォトダイオード等からなる受光素子502とから構成されるハンドパスセンサ505が設けられていて、発光素子501から出射した光を、受光素子502で受光できるようになっている。
【0042】
発光素子501と受光素子502との間の、光軸503の位置になにか物体があると、発光素子501から出射された光が遮られて、受光素子502が受光しないようになるため、ハンドパスセンサ505によって物体の存在が検知される。
また、ピッカ500にはフラグ504が設けられていて、ハンドロワセンサ700が、フラグ504を検出することによって、ピッカ500が上下移動の原点位置にあることを検出できるようになっている。
【0043】
ピッカ500上には、磁気テープドライバ300またはセル400から、磁気テープカートリッジ200を挿抜するための、カートリッジ挿抜装置(不図示)が設けられている。カートリッジ挿抜装置は、一対の把持用爪部を先端部に備えた把持手段を有し、把持用爪部を開いた状態で把持手段を前進させることによって、磁気テープカートリッジ200を磁気テープドライバ300またはセル400に挿入し、把持用爪部を閉じて磁気テープカートリッジ200を把持した状態で把持手段を後退させることによって、磁気テープカートリッジ200を磁気テープドライバ300またはセル400から抜去することができるようになっているが、これらは本発明の動作には直接、関係がないので、これ以上の詳細な説明は省略する。なお、このようなカートリッジ挿抜装置については、特許文献5により詳細に記載されている。
【0044】
図6は、本実施例におけるピッカとセルの位置関係を示したものである。ピッカ500の先端に設けられているハンドパスセンサ505は、ピッカ500が上下方向2に移動するとき、セル400のノッチ403を横切る軌跡3上にあり、従って、ピッカ500がセル400に沿って上下方向2に移動すると、ハンドパスセンサ505は、セル400の平板状突起402と、平板状突起402に付加されているノッチ403とを、スロット401ごとに検出することができる。
【0045】
図7は、本実施例におけるピッカの理論移動距離を示したものである。図示のように、ハンドパスセンサ505が原点位置にあったときの光軸503と、セル400の1段目のノッチ403の上端とによって、1段目ノッチ上端理論距離が定まり、上記光軸503と、セル400の1段目のノッチ403の下端とによって、1段目ノッチ下端理論距離が定まり、上記光軸503と、セル400の2段目のノッチ403の上端とによって、2段目ノッチ上端理論距離が定まり、上記光軸503と、セル400の2段目のノッチ403の下端とによって、2段目ノッチ下端理論距離が定まり、以下、同様にして、上記光軸503と、セル400のN段目のノッチ403の上端とによって、N段目ノッチ上端理論距離が定まり、上記光軸503と、セル400のN段目のノッチ403の下端とによって、N段目ノッチ下端理論距離が定まる。
【0046】
図8は、本実施例におけるハンドパスセンサの検出パターンを示したものである。この例の磁気テープライブラリ装置では、セル400の平板状突起402と平板状突起402に設けられているノッチ403とは、スロット401に挿入された磁気テープカートリッジ200の端部とは離れた位置にあるように、その位置が定められている。また、磁気テープカートリッジ200は、スロット401に挿入されている状態では、その端部が突出して、セル400のノッチ403を横切る軌跡3を完全に遮る状態になるように構成されている。
従って、磁気テープカートリッジ200が格納されている場合には、磁気テープカートリッジ200と平板状突起402とに跨がる範囲内では、磁気テープカートリッジ200との間を平板状突起402によって塞がれて、ハンドパスセンサ505によってノッチ403だけが検出されるようになっている。
【0047】
そこで、セル400のスロット401に、磁気テープカートリッジ200が格納されていない状態では、図8(a) に示すように、ピッカ500の移動によって、ハンドパスセンサ505の受光状態は、スロット401の部分では受光レベルであり、平板状突起402の範囲では、ノッチ403の部分は受光レベルとなるが、その他の部分では遮断レベルとなって、4に示すような、受光と非受光のパターンを形成する。
【0048】
一方、セル400のスロット401に、磁気テープカートリッジ200が格納されている状態では、図8(b) に示すように、平板状突起402が、磁気テープカートリッジ200の端部との間を塞ぐので、ハンドパスセンサ505の受光状態は、ノッチ403の部分のみ受光レベルとなるが、それ以外の部分は遮断レベルとなって、4Aに示すような、受光と非受光のパターンを形成する。
【0049】
このように、この例の磁気テープライブラリ装置では、ハンドパスセンサ505の受光および遮断による非受光の検出パターンによって、ノッチ403を検出するとともに、セル400内の各スロット401に、磁気テープカートリッジ200が格納されているか否かも検出することができる。
【0050】
図9は、この例の磁気テープライブラリ装置における、ハンドロワセンサの詳細な構成を示したものである。ハンドロワセンサ700は、磁気テープライブラリ装置の下部の、アクセッサ機構600に設けられたフォトセンサからなり、コの字型のフレームの内側に、発光素子と受光素子とを対向して備えている。
ピッカ500は、リードシャフト602の回転に応じて、上下方向2に移動して、位置決め動作を行うが、ピッカ500が原点以外の位置にあるときは、ピッカ500の下部に取り付けられたフラグ504は、ハンドロワセンサ700とは離れた位置にあるので、フラグ504によって、ハンドロワセンサ700の発光素子と受光素子との間が遮られることはなく、従って、発光素子から出射した光は受光素子によって検知される状態になっている。
一方、ピッカ500が下降して原点位置に達したときは、フラグ504がハンドロワセンサ700の発光素子と受光素子の間に入るために、発光素子からの光が遮断されるので、受光素子は発光素子の光を検知しなくなる。そこで、この状態になったことによって、ピッカ500が原点位置にあることを認識することができる。なお、位置決め制御の基点としての原点位置は、ピッカ500を下降させたとき、受光素子が光を検知しなくなりはじめる点と、ピッカ500を上昇させたとき、受光素子が光を検知しはじめる点との中間の位置として規定する。
【0051】
図10は、この例の磁気テープライブラリ装置におけるピッカの駆動制御のための駆動制御回路800の構成を示したものであって、制御部801と、不揮発メモリ802と、モータドライバ803とからなる概略構成が示されている。
制御部801は、CPU(Central Processing Unit )を備え、ノッチを検出するハンドパスセンサ505および原点を検出するハンドロワセンサ700の信号に応じて、不揮発メモリ802に格納されている絶対位置パルス数データに従って、モータドライバ803に駆動信号を出力する。
不揮発メモリ802は、ピッカを目標位置まで移動させるために必要な、絶対位置パルス数のデータを格納している。制御部801内の、ソフトウエアによるパルス数カウンタ機能は、ステッピングモータ601の回転時のパルス数およびピッカ500が通過したノッチ数をカウントする。モータドライバ803は、制御部801からの駆動信号に応じて、ステッピングモータ601を回転させるためのパルス信号を出力する。
【0052】
以下、図1乃至図10を参照して、この例の磁気テープライブラリ装置の動作を説明する。
アクセッサ機構600は、図3に示すように、ステッピングモータ601をアクチュエータとして、ステッピングモータによって回転する、送りネジからなるリードシャフト602によってピッカ500を上下方向に移動させる。
ピッカ500の移動の原点は、ハンドロワセンサ700がピッカ500を検出する点とし、図2に示す各スロット401への移動は、原点からの送りパルス数に応じて制御される。
【0053】
送りパルス数を、設計時に定められた理論パルス数から、キャリブレーション動作で得られる実際のパルス数に補正した値(不揮発メモリ802に格納されている絶対位置パルス数)とすることによって、ピッカ500の位置決めを、セル400のスロット401に対して正確に制御する。
ここで、理論パルス数とは、図7に示された、ハンドロワセンサ700がピッカ500を検出する位置を原点として、その点から各ノッチ403の高さまでの理論的な距離を、パルス数に換算した値である。
【0054】
キャリブレーションによって実際のパルス数を測定する際には、図8に示すように、ピッカ500を移動させると、ピッカ500のハンドパスセンサ502が、各スロット401の位置を通過するごとにノッチ403を検出することによって、ハンドパスセンサ503の受光及び遮断による非受光の状態が遷移するので、これによって、ノッチ403の位置を確認することができるが、このとき、検出されるノッチ403の位置は、装置の各部品の寸法誤差等によってずれている場合がある。
このような、ハンドパスセンサ505による、実際のノッチ403検出時の受光検出遷移状態から得られるパルス数と、理論的なノッチ403の位置までのパルス数とを比較することによって、補正すべき位置ずれ量を測定することができるので、これから較正された送りパルス数を決定する。決定された送りパルス数は、不揮発メモリ802に、絶対位置パルス数として記憶される。
【0055】
ピッカ500の通常稼働時の移動状態で、ハンドパスセンサ502が常にピッカ500の位置確認を行うことによって、ステッピングモータの脱調等による、目標位置までの送りパルス数(絶対位置パルス数)に基づく移動距離と、実際の移動距離とのずれを監視することができる。そして、ずれが許容範囲を超えた場合には、原点に戻して再度、移動制御を繰り返すリトライを行う。
ピッカ500は、そのアクセス距離とアクセス時間とを短くするために、通常稼働時にはその都度、原点に戻さずに、直接、目標位置間で移動させる。従って、1動作ごとに、原点の補正は行わない。これによって、ずれが発生して、絶対位置パルス数と実際の送りパルス数とのずれが許容範囲を超えて、ピッカ500による磁気テープカートリッジ200の出し入れが正常に行われないエラーが頻回に発生した場合には、ピッカ500を原点に移動させて、送りパルス数の原点補正のリトライを行う。
ピッカ500による、磁気テープカートリッジ200の出し入れの失敗の例としては、磁気テープカートリッジ200の挿入時には、カートリッジがセルの棚部に衝突して挿入されなかったような場合があり、磁気テープカートリッジ200の抜去時には、位置ずれのためにカートリッジ挿抜装置がカートリッジを把持できず、従ってカートリッジを取り出すことができなかったような場合がある。制御部801はこのような状態の発生を検知したとき、エラーと判断する。
【0056】
カートリッジ出し入れ失敗時には、絶対位置パルス数を変化させながら原点補正を行うリトライを繰り返して、絶対位置パルス数を修正するが、リトライ回数が多くなったときは、異常終了する。
また、ピッカ500の通常稼働時の移動において、位置決めずれが許容範囲を超えるエラーが頻回に発生した場合には、そのずれ分だけ絶対位置パルス数を更新することによって、学習しながら位置決め制御を行う。
【0057】
さらに、図8(b) に示すように、スロット401に磁気テープカートリッジ200が格納されている場合には、磁気テープカートリッジ200によってピッカ500のハンドパスセンサ505の光軸503が遮られるので、ピッカ500の移動時における、ハンドパスセンサ505の受光および遮断による非受光の検出パターン4Aが、図8(a) に示すような、磁気テープカートリッジ200がスロット201に格納されていない空き状態の場合の検出パターン4とは異なるものとなるので、磁気テープカートリッジ200がセル400のスロットに格納されているか否かを確認することができる。
【0058】
このような、ハンドパスセンサ505による、磁気テープカートリッジ200がセル400に収納されていることの確認機能には、例えば、次のような各種の利用方法がある。
・セル内の各スロット内における磁気テープカートリッジの在庫状態を確認することができる。
この際、ハンドパスセンサによって、同一列の複数の磁気テープカートリッジの在庫状態をまとめて検出できるので、磁気テープカートリッジの在庫管理を短時間で行うことができる。
・すでに磁気テープカートリッジが収納されているスロットに、重ねて磁気テープカートリッジを挿入しようとするエラーの発生を防止できる。
・磁気テープカートリッジが収納されていない空きスロットから、磁気テープカートリッジを取り出そうとするエラーの発生を防止することができる。
【0059】
なお、このように、ハンドパスセンサ505によって、磁気テープカートリッジの位置決め時の原点補正等を行いながら、セル内の各スロットにおける磁気テープカートリッジの収納状態の確認を行うことができるのは、平板状突起402が、収納された磁気テープカートリッジとの間の隙間を覆うに足る幅を有するとともに、ノッチ403を平板状突起402に設けて、磁気テープカートリッジがセルに収納された状態でも、ハンドパスセンサ505がノッチ403を検出できるようにしたためであって、特許文献2,3に記載されているような、単なる突出部からなるフラグの検出に基づく方法では、本発明のように、格納された状態の磁気テープカートリッジの端部が突出してハンドパスセンサの光軸を遮るような構造にすると、ハンドパスセンサが全く受光できなくなるので、磁気テープカートリッジの位置決め自体、不可能になる。
【0060】
図11は、この例の磁気テープライブラリ装置における、絶対位置パルス数補正の具体例をフローチャートによって説明するものである。
目標スロットへの位置決め動作開始時、制御部801は、ピッカ500の現在位置と目標位置とによって定まる、不揮発メモリ802に格納されている絶対位置パルス数から送りパルス数を計算し(ステップS1)、ステッピングモータ605によって、ピッカ500を目標位置へ向けて送りパルス数分だけ移動させるとともに(ステップS2)、ハンドパスセンサ505によって、通過したノッチ数と送りパルス数とを検出し、パルス数カウンタ機能によって計数する。
そして、目標位置に達したとき、計数されたノッチ数が、目標位置までの距離に相当するものであるか、また、ハンドパスセンサ505によって検出された送りパルス数の計数値と、計算された送りパルス数との誤差が許容範囲内であるか否かを判定する(ステップS3)。
【0061】
計数されたノッチ数およびパルス数の誤差が許容範囲でないときは、移動制御が5回目であるか否かを判定して(ステップS4)、5回目でないときは、ピッカ500を原点に戻して(ステップS5)、ステップS1に戻って再度同じ処理を繰り返し、5回目のときは異常終了する(ステップS6)。
一方、計数されたノッチ数およびパルス数が許容範囲内であったときは、ピッカ500による磁気テープカートリッジ200の出し入れを行って(ステップS7)、正常に終了したか否かを判定する(ステップS8)。
ステップS8で、磁気テープカートリッジ200の出し入れが正常終了しなかったときは、ピッカ500を原点に戻して原点補正を行って(ステップS9)、再び磁気テープカートリッジ200の出し入れを行うリトライ処理を実行する。
【0062】
そして、ピッカ500による磁気テープカートリッジ200の出し入れリトライが何回目であるかを判定して(ステップS10)、リトライ回数N=1のときは、ステップS1に戻って、再度、送りパルス数を計算して、以降の処理を繰り返して行う。
また、リトライ回数N=2のときは、これまで記憶されていた絶対位置パルス数よりZパルスだけ多い絶対位置パルス数を不揮発メモリ802に設定して(ステップS11)、ステップS1に戻って、同じ処理を繰り返し、リトライ回数N=3のときは、これまで記憶されていた絶対位置パルス数よりZパルスだけ少ない絶対位置パルス数を不揮発メモリ802に設定して(ステップS12)、ステップS1に戻って、同じ処理を繰り返し、リトライ回数N=4のときは、異常終了する(ステップS13)。
【0063】
また、ステップS8で、磁気テープカートリッジ200の出し入れが正常に終了したときは、同一スロットにおいてピッカ500によって行われた磁気テープカートリッジ200の出し入れのリトライが3回目であるか否かを判定して(ステップS14)、3回目でないときは処理を終了し、3回目のときは不揮発メモリ802内の絶対位置パルス数を、計数された送りパルス数に更新し、更新された値を不揮発メモリ802に格納して(ステップS15)、処理を終了する。
【0064】
このように、この例の磁気テープライブラリ装置では、ピッカ500の通常稼働時の移動によって、ハンドパスセンサ502が常時、ピッカ500の位置確認を行うので、ステッピングモータの脱調等が頻回に発生して、理論パルス数に対する実際のパルス数のずれが、許容範囲を超えてエラーとなったとき、はじめてピッカ500を原点に移動させて、送りパルス数の原点補正を行うようにするので、ピッカ500を1動作ごとに原点に戻さずに、直接、目標位置間で移動させることができ、従って、ピッカ500のアクセス距離とアクセス時間とを小さくすることができる。
【0065】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られたものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、ピッカが原点にあることを検出するためのハンドロワセンサは、実施例のように発光素子と受光素子を用いたフォトセンサによってピッカのフラグを検出する形式以外に、マイクロスイッチ等を用いて機械的に接触を検出して、ピッカの位置を検出する形式のものでもよく、これによってコストを削減することができる。
【0066】
また、ピッカの移動は、送りネジによって移動させる形式以外に、ステッピングモータによってベルト駆動して移動させるようにしてもよく、これによって機械的騒音を低減することが可能になる。あるいはピッカの移動は、ラックとピニオンギヤとを用いて移動させる形式でもよく、機械的な取り付け場所の制限があるような場合にはこの方法が有利な場合もある。さらに、ピッカによる磁気テープカートリッジのセルへの出し入れの方向およびアクセッサによるピッカの移動方向は、上下方向に限らず、装置の形態が横長になる場合には、水平方向に移動させるようにしてもよい。また、ノッチ403は、穴状に限らず切り欠き状であってもよく、これによって工作が多少簡単になる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1〜12記載のカートリッジ搬送収納装置によれば、最少数のセンサによって、セルに設けられたノッチの検出に基づいて、ピッカの移動位置の確認を行うとともに、セル内におけるカートリッジの有無の検出も行うことができるとともに、ピッカの通常稼働状態の移動時、ハンドパスセンサのノッチ検出に基づいてピッカの位置確認を行って、ピッカを駆動するステッピングモータ送りパルス数のずれを検出するので、ステッピングモータの脱調等に基づく位置ずれの累積誤差が許容範囲を超えてエラーとなったときは、ピッカを原点に移動させて送りパルス数の原点補正を行うことによって、位置ずれ量を小さく保つことができるとともに、位置ずれが少ない状態では、その都度原点に戻すことなく、直接、目標位置間で移動させるので、ピッカのアクセス距離とアクセス時間とを小さくすることができる。
また、ピッカの位置ずれが許容範囲を超えるエラーが頻回に発生する場合に、ピッカの位置確認に基づく、送りパルス数のずれ量の情報に応じて送りパルス数を更新する学習制御を行うことによって、稼働を続けながら位置ずれ量を小さく保つことができる。
【0068】
また、請求項13〜18記載のカートリッジ搬送収納方法によれば、請求項1〜12記載のカートリッジ搬送収納装置が持つ特有の効果を実現することができる。
また、請求項19記載のカートリッジ搬送収納プログラムによれば、請求項13〜18記載のカートリッジ搬送収納方法をコンピュータ上において実行することができる。
また、請求項20記載の記憶媒体によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に、請求項19記載のカートリッジ搬送収納プログラムを記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である磁気テープライブラリ装置の構成を示す側面図である。
【図2】同実施例の磁気テープライブラリ装置の構成を示す斜視図である。
【図3】同実施例の磁気テープライブラリ装置の構成を示す別の斜視図である。
【図4】本発明の一実施例であるセルの構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施例であるピッカの構成を示す斜視図である。
【図6】同実施例におけるピッカとセルの位置関係を示す図である。
【図7】同実施例におけるピッカの理論移動距離を示す図である。
【図8】同実施例におけるハンドパスセンサの検出パターンを示す図であって、(a) はセル内に磁気テープカートリッジがない場合を示し、(b) はセル内に磁気テープカートリッジがある場合を示す。
【図9】同実施例におけるハンドロワセンサの詳細な構成を示す斜視図である。
【図10】同実施例におけるピッカの駆動制御のための回路構成を示す図である。
【図11】同実施例における絶対位置パルス数の補正方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
100 磁気テープライブラリ装置
200 磁気テープカートリッジ(カートリッジ)
300 磁気テープドライブ
400 セル(カートリッジ収納機構)
401 スロット
402 平板状突起(遮光体)
403 ノッチ(光透過部)
500 ピッカ(移送機構)
501 発光素子
502 受光素子
503 光軸
504 フラグ(フラグ手段)
505 ハンドパスセンサ(ノッチ検出センサ)
600 アクセッサ機構
601 ステッピングモータ
602 リードシャフト
603 ガイドシャフト
604 四角シャフト
700 ハンドロワセンサ(原点検出センサ)
800 駆動制御回路
801 制御部
802 不揮発メモリ
803 モータドライバ

Claims (20)

  1. 記憶媒体を収容したカートリッジをそれぞれ収納可能な複数個のスロットを一定方向に配列したカートリッジ収納機構に対して、
    ステッピングモータの駆動パルス数の制御に応じて、前記カートリッジ収納機構の前記カートリッジの出し入れ面に沿って所定パルス数分移動して、カートリッジを目標スロットに対して出し入れする移送機構を設けたカートリッジ搬送収納装置であって、
    前記移送機構には、互いに所定の距離隔てて光軸で結ばれる一組の発光素子と受光素子とから構成され、当該移送機構の移動位置確認と前記カートリッジの収納確認との両方の確認動作を兼務するフォトセンサが設けられ、
    前記カートリッジ収容機構には、前記スロットごとに前記光軸を遮断する遮光体が設置されていると共に、前記各遮光体には前記光軸を通す前記光透過部も設置されていて、
    前記カートリッジは、その端部が前記スロットからはみ出して、前記光透過部同士を結ぶ線を超えて突出する態様で収納され、この収納状態のとき、前記遮光体と隣の前記遮光体との間は、前記光透過部を除いて、前記カートリッジの前記端部によって遮光状態となる構成とされることで
    前記移送機構の移動に伴い、前記フォトセンサの前記光軸が、前記光透過部同士を結ぶ線上を移動することで、前記移送機構の移動位置を確認すると共に、スロット内に前記カートリッジが収納されているか否かを検出することを特徴とするカートリッジ搬送収納装置。
  2. 前記フォトセンサが、前記移送機構の前記カートリッジ出し入れ口に設けられていることを特徴とする請求項1記載のカートリッジ搬送収納装置。
  3. 前記遮光体が、前記スロットの開口部の横に設けられた平板状突起からなり、前記光透過部が、前記平板状突起に設けられた穴部からなることを特徴とする請求項1又は2記載のカートリッジ搬送収納装置。
  4. 前記遮光体が、前記スロットの開口部の横に設けられた平板状突起からなり、前記光透過部が、前記平板状突起に設けられた切り欠き部からなることを特徴とする請求項1又は2記載のカートリッジ搬送収納装置。
  5. 前記移送機構にフラグ手段を設けると共に、前記移送機構の移動範囲の特定位置に、前記フラグ手段の検出によって、前記移送機構がその移動範囲の原点にあることを検出する原点検出センサを設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一記載のカートリッジ搬送収納装置。
  6. 前記原点検出センサが、前記フラグ手段によってその光軸を遮られるように配置された発光素子と受光素子とからなることを特徴とする請求項5記載のカートリッジ搬送収納装置。
  7. 記憶媒体を収容したカートリッジをそれぞれ収納可能な複数個のスロットを一定方向に配列したカートリッジ収納機構に対して、現在のスロット位置と目標スロット位置とによって定まるステッピングモータ駆動パルス数の記憶値に応じて移動して、カートリッジを前記目標スロットに対して出し入れする移送機構を設けたカートリッジ搬送収納装置であって、
    前記移送機構の前記カートリッジ出し入れ口には、互いに所定の距離隔てて光軸で結ばれる一組の発光素子と受光素子とから構成され、当該移送機構の移動位置確認と前記カートリッジの収納確認との両方の確認動作を兼務するフォトセンサが設けられ、
    前記カートリッジ収容機構には、前記スロットごとに前記光軸を遮断する遮光体が設置されていると共に、前記各遮光体には前記光軸を通す前記光透過部も設置されていて、
    前記カートリッジは、その端部が前記スロットからはみ出して、前記光透過部同士を結ぶ線を超えて突出する態様で収納され、この収納状態のとき、前記遮光体と隣の前記遮光体との間は、前記光透過部を除いて、前記カートリッジの前記端部によって遮光状態となる構成とされることで
    前記移送機構の移動に伴って、前記フォトセンサの前記光軸が、前記光透過部同士を結ぶ線上を移動する際に、前記光軸が前記光透過部を通過するときに生成される前記受光素 子の出力信号に基づいて、前記移送機構の移動位置が確認される一方、前記光軸が前記遮光体と隣の前記遮光体との間に位置するときに生成される前記受光素子の出力信号に基づいて、前記スロット内に前記カートリッジが収納されているか否かが検出されることを特徴とするカートリッジ搬送収納装置。
  8. 前記フォトセンサによって前記目標スロットに設けられた光透過部を検出するまでに計数された駆動パルス数が、前記駆動パルス数の記憶値に対して許容範囲を超えるずれがある場合には、前記移送機構を原点に戻して、再度、目標スロット位置に対する移動を行うように構成されていることを特徴とする請求項7記載のカートリッジ搬送収納装置。
  9. 前記原点補正が所定回数に達しないときは、補正された記憶値に基づく前記移送機構の移動を繰り返して行うと共に、原点補正が所定回数以上のときは異常終了するように構成されていることを特徴とする請求項8記載のカートリッジ搬送収納装置。
  10. 前記フォトセンサによって前記目標スロットに設けられた光透過部を検出するまでに計数された駆動パルス数が、前記駆動パルス数の記憶値に対して許容範囲以内であって、前記移送機構によるカートリッジの出し入れが正常に終了しなかった場合には、前記ステッピングモータの駆動パルス数の記憶値を変化させながら、前記移送機構を前記カートリッジ収納機構に対する移動位置の原点に位置させた状態から移動させたときの前記ステッピングモータの駆動パルス数を求めて、該求められた駆動パルス数に従って前記駆動パルス数の記憶値を補正する原点補正を行って前記カートリッジの出し入れを再度行うリトライを実行するように構成されていることを特徴とする請求項7記載のカートリッジ搬送収納装置。
  11. 前記リトライの回数に応じて、最初の記憶値に従って前記移送機構の移動を行う処理と、最初の記憶値を所定パルス数増加した記憶値に従って前記移送機構の移動を行う処理と、最初の記憶値を所定パルス数減少させた記憶値に従って前記移送機構の移動を行う処理とを順次行い、所定回数のリトライ後にもカートリッジの出し入れが正常に行われないときは異常終了するように構成されていることを特徴とする請求項10記載のカートリッジ搬送収納装置。
  12. 前記フォトセンサによって前記目標スロットに設けられた光透過部を検出するまでに計数された駆動パルス数が、前記駆動パルス数の記憶値に対してずれが許容範囲以内であり、かつ、前記移送機構によるカートリッジの出し入れが正常に終了した場合であって、同一スロットにおいて、前記移送機構によるカートリッジの出し入れのリトライが所定回数に達しない場合は処理を終了し、前記リトライが所定回数発生した場合は、前記駆動パルス数の記憶値を、前記計数された駆動パルス数に更新する処理を行うように構成されていることを特徴とする請求項7記載のカートリッジ搬送収納装置。
  13. 記憶媒体を収容したカートリッジをそれぞれ収納可能な複数個のスロットを一定方向に配列したカートリッジ収納機構に対して、移送機構が、現在のスロット位置と目標スロット位置とによって定まるステッピングモータ駆動パルス数の記憶値に応じて移動して、カートリッジを前記目標スロットに対して出し入れするカートリッジ搬送収納方法であって、
    前記移送機構に、互いに所定の距離隔てて光軸で結ばれる一組の発光素子と受光素子とから構成され、当該移送機構の移動位置確認と前記カートリッジの収納確認との両方の確認動作を兼務するフォトセンサを設け、
    前記カートリッジ収容機構において、前記スロットごとに、前記光軸を遮断する遮光体を設置すると共に、前記各遮光体に前記光軸を通す前記光透過部を設置して、
    前記カートリッジを収納する際、前記カートリッジの端部が前記スロットからはみ出して、前記光透過部同士を結ぶ線を超えて突出する態様で収納し、この収納状態のとき、前記遮光体と隣の前記遮光体との間を、前記光透過部を除いて、前記カートリッジの前記端部によって遮光状態となるようにし
    前記移送機構の移動に伴って、前記フォトセンサの前記光軸が、前記光透過部同士を結 ぶ線上を移動する際に、前記光軸が前記光透過部を通過するときに生成される前記受光素子の出力信号に基づいて、前記移送機構の移動位置を確認する一方、前記光軸が前記遮光体と隣の前記遮光体との間に位置するときに生成される前記受光素子の出力信号に基づいて、前記スロット内に前記カートリッジが収納されているか否かを検出することを特徴とするカートリッジ搬送収納方法。
  14. 前記フォトセンサによって前記目標スロットに設けられた光透過部を検出するまでに計数された駆動パルス数が、前記駆動パルス数の記憶値に対して許容範囲を超えるずれがある場合には、前記移送機構を原点に戻して、再度、目標スロット位置に対する移動を行うことを特徴とする請求項13記載のカートリッジ搬送収納方法。
  15. 前記原点補正が所定回数に達しないときは、補正された記憶値に基づく前記移送機構の移動を繰り返して行うと共に、原点補正が所定回数以上のときは異常終了することを特徴とする請求項14記載のカートリッジ搬送収納方法。
  16. 前記フォトセンサによって前記目標スロットに設けられた光透過部を検出するまでに計数された駆動パルス数が、前記駆動パルス数の記憶値に対して許容範囲以内であって、前記移送機構によるカートリッジの出し入れが正常に終了しなかった場合には、前記ステッピングモータの駆動パルス数の記憶値を変化させながら、前記移送機構を前記カートリッジ収納機構に対する移動位置の原点に位置させた状態から移動させたときの前記ステッピングモータの駆動パルス数を求めて、該求められた駆動パルス数に従って前記駆動パルス数の記憶値を補正する原点補正を行って前記カートリッジの出し入れを再度行うリトライを実行することを特徴とする請求項13記載のカートリッジ搬送収納方法。
  17. 前記リトライの回数に応じて、最初の記憶値に従って前記移送機構の移動を行う処理と、最初の記憶値を所定パルス数増加した記憶値に従って前記移送機構の移動を行う処理と、最初の記憶値を所定パルス数減少させた記憶値に従って前記移送機構の移動を行う処理とを順次行い、所定回数のリトライ後にもカートリッジの出し入れが正常に行われないときは異常終了することを特徴とする請求項16記載のカートリッジ搬送収納方法。
  18. 前記フォトセンサによって前記目標スロットに設けられた光透過部を検出するまでに計数された駆動パルス数が、前記駆動パルス数の記憶値に対してずれが許容範囲以内であり、かつ、前記移送機構によるカートリッジの出し入れが正常に終了した場合であって、同一スロットにおいて、前記移送機構によるカートリッジの出し入れのリトライが所定回数に達しない場合は処理を終了し、前記リトライが所定回数発生した場合は、前記駆動パルス数の記憶値を、前記計数された駆動パルス数に更新する処理を行うことを特徴とする請求項13記載のカートリッジ搬送収納方法。
  19. 請求項13乃至18のいずれか一記載のカートリッジ搬送収納方法をコンピュータ上において実行するプログラムを記載したことを特徴とするカートリッジ搬送収納プログラム。
  20. 請求項19記載のカートリッジ搬送収納プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
JP2003118761A 2003-04-23 2003-04-23 カートリッジ搬送収納装置及び方法,カートリッジ搬送収納プログラム及び記憶媒体 Expired - Fee Related JP3891142B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003118761A JP3891142B2 (ja) 2003-04-23 2003-04-23 カートリッジ搬送収納装置及び方法,カートリッジ搬送収納プログラム及び記憶媒体
US10/830,316 US7123436B2 (en) 2003-04-23 2004-04-23 Device, method and computer program for carrying and housing cartridge, and storage medium storing same computer program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003118761A JP3891142B2 (ja) 2003-04-23 2003-04-23 カートリッジ搬送収納装置及び方法,カートリッジ搬送収納プログラム及び記憶媒体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004326894A JP2004326894A (ja) 2004-11-18
JP2004326894A5 JP2004326894A5 (ja) 2005-06-02
JP3891142B2 true JP3891142B2 (ja) 2007-03-14

Family

ID=33296378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003118761A Expired - Fee Related JP3891142B2 (ja) 2003-04-23 2003-04-23 カートリッジ搬送収納装置及び方法,カートリッジ搬送収納プログラム及び記憶媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7123436B2 (ja)
JP (1) JP3891142B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090046546A1 (en) * 2005-03-25 2009-02-19 Pioneer Corporation Driving device
JP5128868B2 (ja) * 2007-07-30 2013-01-23 富士通株式会社 ライブラリ装置、およびロボットの制御方法
US7893841B2 (en) * 2008-03-19 2011-02-22 International Business Machines Corporation Determining cartridge conflicts with deep slot technology
SG155810A1 (en) * 2008-03-31 2009-10-29 Venture Corp Ltd A positioning apparatus for a tape library and a method of configuring the positioning apparatus
JP5432017B2 (ja) * 2010-03-24 2014-03-05 Necエンベデッドプロダクツ株式会社 ライブラリ装置、制御方法及びプログラム
JP5657978B2 (ja) * 2010-09-29 2015-01-21 Necプラットフォームズ株式会社 ライブラリ装置
CN107210053B (zh) * 2015-01-30 2020-08-21 松下知识产权经营株式会社 记录介质搬运装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04319564A (ja) 1991-04-19 1992-11-10 Nec Corp 外部記憶装置
JPH05342724A (ja) 1992-06-05 1993-12-24 Fujitsu Ltd 位置データの補正方法
JPH05342723A (ja) 1992-06-05 1993-12-24 Fujitsu Ltd 位置データの補正方法
US5760995A (en) * 1995-10-27 1998-06-02 Quantum Corporation Multi-drive, multi-magazine mass storage and retrieval unit for tape cartridges
US5739978A (en) * 1996-05-17 1998-04-14 Exabyte Corporation Cartridge handling system with moving I/O drive
JP2972594B2 (ja) 1996-09-12 1999-11-08 米沢日本電気株式会社 集合型磁気テープ装置
US6457928B1 (en) * 1999-08-04 2002-10-01 Ampex Corporation Inter-row transfer unit for moving tape cartridges between rows of library systems

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004326894A (ja) 2004-11-18
US7123436B2 (en) 2006-10-17
US20040212911A1 (en) 2004-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0709169B1 (en) Accessor hand mechanism in library device
US5442500A (en) Cartridge library apparatus for handling a number of cartridges in one operation
US4912575A (en) Apparatus for automatically changing an information memory medium
US7349294B2 (en) Disc error checking sensor for printers and duplicators
JP4372744B2 (ja) テープリール自動計数装置とその方法
JP3891142B2 (ja) カートリッジ搬送収納装置及び方法,カートリッジ搬送収納プログラム及び記憶媒体
EP2105926B1 (en) System and method for judging presence/absence of loading spaces
US6612499B2 (en) Calibration cartridge for automated cartridge library and method of using same
US8046099B2 (en) Library unit and magazine position detecting method in the library unit
JP4159481B2 (ja) ライブラリ装置
JP7222495B1 (ja) 回転方向判定装置および判定方法
KR101116004B1 (ko) 라이브러리 장치
JP4171953B2 (ja) ディスク搬送装置及びディスク搬送方法
JP2004326894A5 (ja)
JPH10275399A (ja) ディスク・オートチェンジャ装置
US6754038B2 (en) Library apparatus having pressing device for correcting alignment of a leader block on a cartridge tape
JP3222019B2 (ja) 記録媒体カートリッジライブラリ装置
EP1320092B1 (en) Cartridge orientation apparatus for cartridge storage magazines and method
US20070058289A1 (en) Media cartridge autoloader
US6339513B1 (en) Data carrier loader and method for loading
KR19990006522A (ko) 기록/재생 장치
WO2009123570A1 (en) A positioning apparatus for a tape library and a method of configuring the positioning apparatus
JPH09259503A (ja) カートリッジ搬送装置の位置決め装置
JP2003272275A (ja) ディスク・オートチェンジャ装置
JPH092612A (ja) 位置決め機構及びライブラリ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121215

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees