JP3890985B2 - 着色樹脂組成物の製造方法およびその利用 - Google Patents

着色樹脂組成物の製造方法およびその利用 Download PDF

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    • C08J2323/02Characterised by the use of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Derivatives of such polymers not modified by chemical after treatment

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱可塑性樹脂の着色に使用する着色樹脂組成物の製造法及びその着色樹脂組成物に関する。さらに本発明は、本発明の製造法によって得られる着色樹脂組成物を用いて得られる着色樹脂成形品、塗料組成物及び情報記録用顔料樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、熱可塑性樹脂の成形品を着色するために、または、着色された樹脂成形品を製造するために用いられる着色樹脂組成物には、顔料と常温で固体の分散剤を混合した粉末状のドライカラー、常温で液状の分散剤中に顔料を分散させたリキッドカラーまたはペーストカラー、常温で固体の樹脂中に顔料を分散させたペレット状、フレーク状あるいはビーズ状の着色ペレット(着色コンパウンドともいう)もしくはマスターバッチなどがある。ここで、マスターバッチは、常温で固体の樹脂中に顔料を分散させたものであるという点で着色ペレットと共通するが、着色ペレットが希釈用または成形体用樹脂等で希釈することなくそのまま成形に供される(すなわち顔料の濃度は最終成型物の濃度に調整されている)のに対し、マスターバッチは着色ペレットに比して顔料を高濃度に含んでいるので、適当な熱可塑性樹脂(希釈用樹脂または被着色樹脂)で希釈してから成形に供される点で相違する。
【0003】
これら着色樹脂組成物は、用途によってその特徴を生かして使い分けられているが、これらのうち取り扱いの容易さ、使用時の作業環境保全の面でマスターバッチが好んで用いられている。そしてマスターバッチに要求される性能として、顔料濃度が高いこと、着色される熱可塑性樹脂の耐熱性や強度などの諸物性に与える影響が少ないことなどに加え、ポリオレフィン系樹脂の成形の精密化、高速化に伴い、以前にも増して顔料の高分散性が求められるようになった。
【0004】
マスターバッチの顔料分散性を付与する分散剤としては、ステアリン酸;ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等のような金属石鹸;エチレンビスアマイド;ポリエチレンワックス、 ポリプロピレンワックス等のような炭化水素系ワックス;およびこれらの誘導体、たとえば酸変性体や水酸基変性体からなるワックス等、が一般的に用いられている。
【0005】
しかしながら、10数ミクロン径で高速紡糸しまたはフィルム化するなど、高度な顔料分散が求められる成形品の場合には、上述の分散剤の利用では満足のいく分散効果は得られなかった。
そこで、特開平7−53772号公報では、着色樹脂組成物の分散剤として、下記化学構造式:
CH3-(CH2)x-CH2-O(CH2CH2O)nH
(式中、x=28〜48(平均)、n=1〜16)
で表される化合物が用いられている。この分散剤を用いることにより、従来品に比べて良好な結果が得られてはいるが、依然として、顔料分散不良に起因する紡糸時の糸切れ、溶融紡糸機のフィルターの目詰まり、フィルム表面のブツ発生等の問題が生じる場合があった。また、たとえ高速紡糸やフィルム化が可能であっても、 成形品にさらに高度な機械物性強度が求められる場合には、実用上充分な強度を与えることができない場合もあった。
【0006】
近年では、マスターバッチ中の顔料の高度な分散や機能性材料の混合に対する要求が高まっており、種々の検討がなされており、一つの解決手段として水の利用が高まっている。すなわち、水を分散助剤として活用し、顔料や分散剤と熱可塑性樹脂を水の存在下で混合した後に水を除去し着色樹脂組成物とする方法である。この技術は幅広く活用が可能であって、水の使用量によって大別でき、例えば、特開平6−143253号、特開平6−148937号、特開平7−233275号公報等に記載のように水を分散助剤として少量添加する方法、あるいは、特開昭51−50952号、特開昭57−186758号、特開昭59−1538号、特開昭61−126139号、特開昭62−161861号、特開平2−175770号、特開平2−227469号、特開平5−341569号、特開平9−204069号、特開平10−279877号公報等に記載のように顔料の水性ケーキとして水を含ませる方法、あるいは、特開平7−247367号、特開平8−302092号公報等に記載のように分散剤あるいは分散樹脂を水溶性化して水分散体として利用する方法、あるいは、特開昭63−43960号、特開平10−10799号、特開2000−17083号公報等に記載のように顔料を水分散体溶液として利用する方法などが開示されているが、水分量の少ない添加方法やペースト利用方法は乾燥顔料を利用するときと同様の強い剪断力の混練機が必要であるのみならず、添加した水分を除去する必要性が付加しているにもかかわらず分散性の面で大きな性能向上を果たせていない。一方、水分量が多い水分散体を利用する方法では、強い剪断力の混練機は必要ない物の特定の樹脂でのみしか実用化できていない為に出来上がった着色樹脂組成物が汎用性に欠けているのが現状であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、(1)顔料分散性に優れ、発色性能の高い着色樹脂組成物であり、これをマスターバッチとして用いた場合には、引張強度、曲げ弾性率、衝撃強度等の機械物性が被着色樹脂の各強度値に対して5%以上の物性阻害を与えないような着色樹脂組成物の製造方法を提供すること、(2)顔料分散性に優れ、発色性能の高い着色樹脂組成物であり、これをマスターバッチとして用いた場合には、引張強度、曲げ弾性率、衝撃強度等の機械物性が被着色樹脂の各強度値に対して5%以上の物性阻害を与えないような着色樹脂組成物を提供すること、(3)本発明の着色樹脂組成物を用いる事で得られる優れた機械的特性の着色樹脂成形品、あるいは優れた塗料適性を示す塗料組成物、あるいは優れた記録適性を持つ情報記録用顔料樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記一般式(1)で表される分散剤を含有する顔料の水スラリーを製造する工程(A)と、下記一般式(1)で表される分散剤および溶剤を含むメタロセン系ポリオレフィンの溶融物を製造する工程(B)と、工程(A)で得られた水スラリーおよび工程(B)で得られた溶融物の混合物を撹拌して顔料をフラッシングせしめる工程(C)と、工程(C)で得られたフラッシング後の混合物から溶剤および水を除去する工程(D)とからなることを特徴とする着色樹脂組成物の製造方法に関する。
一般式(1)
CnH2n+1(OCH2CH2)mOH
(式中、nは1〜100の整数、mは1〜100の整数を表す。)
【0011】
更に本発明は、上記製造方法により得られた着色樹脂組成物に関する。
【0012】
更に本発明は、粒状の形態である上記着色樹脂組成物に関する。
【0014】
ここで、メタロセン系ポリオレフィンとは、メタロセン化合物を重合用触媒として得られるポリオレフィンの総称である。このポリマーの特徴は、従来のチーグラー触媒、チーグラー・ナッタ触媒等を用いた場合に比べ、高度に分子量分布の狭い(たとえばメタロセン系ポリエチレンではMw/Mn<2)高分子量ポリマーとなっていることである。そして、得られたポリマーは結晶性が低く非晶性であって、その密度と融点は、非メタロセン系触媒で重合された同じモノマーからなる汎用ポリオレフィンに比べて有意に低いものとなっている。
【0015】
発明者らは、着色樹脂組成物においてこのようなポリマーを用い、かつ、分散剤を用いることにより、多量の顔料を取り込んでそれを非常に均一に分散させることができ、その結果、顔料の分散不良に起因するフィルムの破断等の問題が生じることなく、機械的強度に優れた成形品を与えうることを見いだした。また、顔料分散性が良好であることから、発色性能にも優れた着色樹脂組成物を得ることができる。
【0016】
発明者らの知見によれば、顔料をまず水系の混合物(分散体)とし、ここにベースとなる熱可塑性樹脂と分散剤を適当な溶剤で膨潤しながら加熱溶融させながら添加して混練すると、分散していた顔料を中心として溶剤によって膨潤した熱可塑性樹脂と分散剤が周囲を覆い、混練時の剪断により微細化された顔料と熱可塑性樹脂群が分散している水から相転換を起こしてフラッシングを起こす。これにより顔料の再凝集が防止されて、顔料分散性に優れた樹脂組成物を得ることができる。そして、発明者らは、この水性相から樹脂相への顔料のフラッシングを、水の沸点付近の温度で時間をかけて行うことにより顔料の分散性が向上することを見いだした。そこで、汎用ポリオレフィンに比べて融点の低いメタロセン系ポリオレフィンを用いることにより、このような水の沸点付近の温度でのフラッシングを、容易かつ有効に行うことができるという利点を見出した。
【0017】
さらに、メタロセン系ポリオレフィンは様々な樹脂との相溶性が良いという特性を有するため、本発明の着色樹脂組成物は、マスターバッチとして様々な被着色樹脂に対して汎用性があり適用範囲が広いとともに、被着色樹脂と均一に混合されることにより機械物性にも優れた成形品を与えることができる。
【0018】
次に、本発明に係る着色樹脂成形品は、本発明の着色樹脂組成物を用いてなることを特徴とするものである。本発明の着色樹脂組成物は顔料分散性に優れ、発色性能もよいことから、これを用いて機械的強度に優れ発色性の高い着色樹脂成形品を製造することができる。
【0019】
なお、本発明に係る着色樹脂組成物は、マスターバッチまたは着色ペレットとして着色樹脂成形品に好ましく用いられる他、インキ、塗料、接着剤、情報記録用トナーなどの用途にも使用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形熊について詳しく説明する。
本発明のメタロセン系ポリオレフィンとは、メタロセン化合物を重合用触媒として得られるポリオレフィンの総称であり、メタロセン系ポリエチレン及びメタロセン系ポリプロピレンを好ましく用いることができる。さらに好ましくは、融点が50℃以上でありかつ120℃以下のメタロセン系ポリエチレン、または、密度が0.70g/cm3以上0.91g/cm3以下のメタロセン系ポリエチレンを用いることが好ましい。
【0021】
別の好ましい実施態様においては、メルトフローレート(MFR)が0.1〜400、さらに好ましくは5〜250の範囲にあるポリマーが選ばれる。MFRが0.1未満であると、被着色樹脂との相溶性が悪くなって、成形品に色ムラが生じたり諸物性に悪影響を与えたりするおそれがある。一方、MFRが400を越える場合には、着色樹脂組成物の製造が困難になると共に、成形品の強度などの諸物性に悪影響を与えるおそれがある。なお、このMFRとは、JIS−K7210に準拠して測定されたMFRである。
【0022】
メタロセン系ポリオレフィンは、被着色樹脂との相溶性が高いという特性を有する。具体的には、たとえばポリプロピレン(被着色樹脂)に対し、汎用ポリエチレンのマスターバッチは混合ができないが、メタロセン系ポリエチレンであれば混合が可能である。
【0023】
重合触媒として用いられるメタロセン化合物とは、たとえばチタン、ジルコニウム、ニッケル、パラジウム、ハフニウム、ニオブ、プラチナ等の四価の遷移金属に、シクロペンタジエニル骨格を有するリガンドが少なくとも1つ以上配位する化合物の総称である。
【0024】
シクロペンタジエニル骨格を有するリガンドとしては、シクロペンタジエニル基、メチルシクロペンタジエニル基、エチルシクロペンタジエニル基、n−またはi−プロピルシクロペンタジエニル基、n−、i−、sec−、tert−ブチルシクロペンタジエニル基、ヘキシルシクロペンタジエニル基、オクチルシクロペンタジエニル基等のアルキル−置換シクロペンタジエニル基;ジメチルシクロペンタジエニル基、メチルエチルシクロペンタジエニル基、メチルプロピルシクロペンタジエニル基、メチルブチルシクロペンタジエニル基、メチルヘキシルシクロペンタジエニル基、エチルブチルシクロペンタジエニル基、エチルヘキシルシクロペンタジエニル基等のアルキル−置換シクロペンタジエニル基;トリメチルシクロペンタジエニル基、テトラメチルシクロペンタジエニル基、ペンタメチルシクロペンタジエニル基等のアルキル多置換シクロペンタジエニル基;メチルシクロヘキシルシクロペンタジエニル基等のシクロアルキル置換シクロペンタジエニル基;インデニル基、4,5,6,7−テトラヒドロインデニル基、フルオレニル基等が挙げられる。
【0025】
シクロペンタジエニル骨格を有するリガンド以外のリガンドとしては、たとえば、塩素、臭素等の一価のアニオンリガンド、二価のアニオンキレートリガンド、炭化水素基、アルコキシド、アミド、アリールアミド、アリ−ルオキシド、ホスフィド、アリールホスフィド、シリル基、置換シリル基等が挙げられる。上記炭化水素基としては、炭素数1〜12程度のものが挙げられ、たとえば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、アミル基、イソアミル基、ヘキシル基、ヘブチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、セシル基、2−エチルヘキシル基等のアルキル基;シクロヘキシル基、シクロペンチル基等のシクロアルキル型;フェニル基、トリル基等のアリール基;ベンジル基、ネオフィル基等のアラルキル基;ノニルフエニル基等が挙げられる。
【0026】
シクロペンタジエニル骨格を有するリガンドが配位したメタロセン化合物としては、具体的には、シクロペンタジエニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、メチルシクロペンタジエニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドジルコニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−p−n−ブチルフェニルアミドジルコニウムジクロリド、メチルフェニルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドハフニウムジクロリド、ジメチルシリルテトラメチルシクロペンタジエニル−tert−ブチルアミドハフニウムジクロリド、インデニルチタニウムトリス(ジメチルアミド)、インデニルチタニウムトリス(ジエチルアミド)、インデニルチタニウムビス(ジ−n−ブチルアミド)、インデニルチタニウムビス(ジ−n−プロピルアミド)等が挙げられる。
【0027】
このようなメタロセン化合物は、共触媒として、たとえば、メチルアルミノキサンやホウ素化合物等を加えた触媒系として用いることができる。この場合、メタロセン化合物に対する上記共触媒の割合は、1〜100万mol倍であることが好ましい。
【0028】
ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンとプロピレンとの共重合体(ランダムまたはブロック共重合体)の他、エチレンもしくはプロピレンとα−オレフィン(エチレンもしくはプロピレンを除く)との共重合体等が挙げられる。あるいは、それらの熱分解による低重合体であってもよい。上記α−オレフィンとしては、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−へキサデセン、1−オクタデセン等が挙げられる。 これらのα−オレフィンのうち、エチレンとの共重合に供されるα−オレフィンとしては、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンが好ましく、プロピレンとの共重合に供されるα−オレフインとしては、1−ブテン、1−ヘキセンが好ましい。
【0029】
また、本発明において用いられる分散剤は、顔料の分散作用を有する界面活性物質である、下記一般式(1)で示される分散剤である。
一般式(1)
CnH2n+1(OCH2CH2)mOH
(式中、nは1〜100の整数であり、mは1〜100の整数である。)
【0034】
本発明で使用する一般式(1)の分散剤は、長鎖アルコールをエトキシ化した化合物であり、界面活性剤として機能することが本発明によって明らかになった。すなわち上記式の分散剤は、非イオン性界面活性剤として顔料表面とメタロセン系ポリオレフィンとの相溶性を改良する効果を本発明は見出した。
【0035】
一般式(1)において、nの値が100を越えると、顔料分散効果が低下するおそれがあると共に、分散剤の融点が高くなるために低融点の被着色樹脂を用いる場合の加工性が不良になることから好ましくない。また、mの値が100を越えると、着色樹脂組成物の加工時の熱により分解発泡を起こすおそれがあるため好ましくない。好ましい実施態様において、上記nは26〜50であり、また、mは4〜100である。さらに、この分散剤の融点は60〜120℃であることが好ましい。融点が60℃未満であると、本発明の着色樹脂組成物を利用する押出加工時に押出加工機のスクリュー上で材料(本発明の着色樹脂組成物と適当な希釈用あるいは構造形成用樹脂との混合物を総して材料という)がスリップして食い込みを阻害するおそれがあり、120℃を越えると、被着色樹脂への速やかな分散が困難となるおそれがあるからである。 また、分散剤がフラッシング温度で溶融しないと、顔料分散効果をも充分に発揮できないからである。なお、本発明における融点とは、示差走査熱量測定器にて、窒素ガス気流下、昇温速度10℃/分の条件で測定された融点のピーク温度である。
【0036】
顔料としては、従来から印刷インキ、塗料、あるいは熱可塑性樹脂の着色に使用されている公知の有機顔料および無機顔料の1種以上を用いることができ、特に制限されることはない。
【0037】
有機顔料としては、アゾレーキ、ハンザ系、ベンズイミダゾロン系、ジアリライド系、ピラゾロン系、ベンジジンイエロー系、ジスアゾ系のアゾ系顔料;フタロシアニン系、キナクリドン系、ペリレン系、ペリノン系、ジオキサジン系、アントラキノン系、イソインドリノン系等の縮合多環系顔料およびアニリンブラック等を挙げることができる。
【0038】
無機顔料としては、酸化チタン、チタンイエロー、酸化鉄、群青、コバルトブルー、酸化クロムグリーン、黄鉛、カドミウムイエロー、カドミウムレッド等の無機顔料およびカーボンブラック顔料を挙げることができる。
【0039】
これらの顔料は、乾燥顔料、あるいは水を含有した乾燥前の顔料ウエットケーキ、およびこれらの混合物のいずれかの形態で用いられる。
【0040】
本発明に係る着色樹脂組成物は、以上の分散剤と顔料とメタロセン系ポリオレフィンを少なくとも含んでなるものであり、顔料を高濃度に含有して成形時に被着色樹脂で希釈されるマスターバッチとして、あるいは、顔料濃度が比較的低く被着色樹脂で希釈せずにそのまま成形に供される着色ペレットとして用いることができる。組成物中の各成分の配合割合は、特に限定されることはなく、用途等に応じて適宜選択することができる。
【0041】
たとえば、この着色樹脂組成物を着色ペレツトとして用いる場合には、顔料を0.01〜40重量%含有することが望ましい。顔料が0.01重量%未満であると、着色力、色相等に充分な物性が得られず、40重量%を越えると、成形品の成形時に顔料凝集に伴うブツ等の外観不良が生じるおそれがあって、共に好ましくない。また、この着色樹脂組成物をマスターバッチとして用いる場合は、顔料を0.01〜90重量%含有することが好ましく、特に20〜80重量%含有することが好ましい。0.01重量%未満では、目的の色相や着色力を得るために大量の着色樹脂組成物を用いなければならず経済的に好ましくないことに加え、機械物性に悪影響を及ぼすおそれがある。また、90重量%を越えると、着色樹脂組成物の製造自体が困難となり、顔料分散性に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0042】
分散剤とメタロセン系ポリオレフィンとの配合割合は、メタロセン系ポリオレフィンに対して分散剤0.01〜120重量%の範囲で可能であり、好ましくはメタロセン系ポリオレフィンに対して0.1〜45重量%を含有する。0.01重量%未満では、目的の色相や着色力を得る事が難しく、また、120重量%を越えると機械物性に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0043】
着色樹脂組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で、必要に応じてさらにワックス、酸化防止剤、紫外線吸収剤、界面活性剤などの各種添加剤が含まれていてもよい。
【0044】
着色樹脂組成物の製造を、以下のA〜Dの4工程に分けて説明する。まず、顔料を適当量の水にあらかじめ分散し、一般式(1)で示される分散剤により顔料の分散を安定化する工程(A)と、一般式(1)の分散剤とメタロセン系ポリオレフィンと必要に応じてさらにワックス、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの各種添加剤を添加した混合物に、主にメタロセン系ポリオレフィンの軟化温度以上で軟化粘度を低下しうる有機溶剤を添加し、メタロセン系ポリオレフィンの軟化点以上の温度に加熱する事によって混合物を溶融した樹脂系の溶液を作成する工程(B)をそれぞれ同時に準備し、次いで工程(A)で作成した顔料スラリーに工程(B)で作成した樹脂系溶液を添加し、高速で回転する撹拌装置によって顔料スラリーと樹脂溶液の混合物を撹拌して顔料をフラッシングせしめる工程(C)を実行し、更にフラッシング後の混合物から添加した溶剤と水を除去する工程(D)とからなる。これらの一連の操作を行うことにより、一層良好な顔料分散体を得ることができる。
【0045】
あらかじめ顔料を分散する際に使用する水としては、水道水、蒸留水、イオン交換水、硬水、軟水等を特に制限なく用いることができるが、着色樹脂親成物の用途に影響を及ぼすような成分(粗大粒子浮遊物、溶解物質、イオン等)を含んでいないものが好ましい。
その際の水系の混合物中の水に対する顔料の配合量は0.5〜50重量%であることが好ましい。また、必要に応じて添加する分散剤の水に対する配合量は、0.1〜50重量%であることが好ましく、顔料と分散剤の配合量は、顔料に対して0.5〜50重量%であることが好ましい。分散剤と顔料と水とを含む上記混合物は、以下の理由から、分散剤の水溶液または分散剤の水分散体を、顔料の水分散体に添加してなるものであることが好ましい。分散剤の水性媒体(分散剤と水との混合物;分散剤が水に可溶な場合は分散剤の水溶液、分散剤が水に不溶な場合は分散剤の水分散体、あるいはこれらの組み合わせの総称)を用いることにより、分散剤を直接配合するよりも顔料の分散が効率よく進む。その結果、顔料の高分散が必要な紡糸やフィルム等の製造に適したものとなり、また、成形品の機械物性が一層良好になるのである。
【0046】
また、本発明の主にメタロセン系ポリオレフィンの軟化温度以上で軟化粘度を低下しうる有機溶剤とは、特に構造が制限される物ではないが、メタロセン系ポリオレフィンを加熱によって溶融した際に添加することによって粘度を下げる(すなわち、添加することによってMFR値を増大する)ことができる溶剤であれば樹脂の溶解性の有無や極性に関わらず選択できる。好ましくは、フラッシング後に水から分離が何らかの方法で容易に行える溶剤が扱い易く、水溶性もしくは非水溶性を問わない。例えば、ナフテン系炭化水素、パラフィン系炭化水素、オレフィン系炭化水素、芳香族炭化水素などの他、ハロゲン化炭化水素やエーテル類、ケトン類、アルコール類、アルデヒド類、フェノール類、エステル類、脂肪酸、カルボン酸類などから単一もしくは混合物として広く選択する事ができる。
【0047】
これらの選択された有機溶剤のメタロセン系ポリオレフィンに対する添加量は、使用する樹脂のMFR値にも依存するが、400重量%以下の範囲で可能であるが、好ましくは15〜300重量%を使用する。400重量%を越えると加えた溶剤自身の量で水中に分散している顔料をフラッシングさせて樹脂分で覆うことができなくなる。
【0048】
更に、本発明のメタロセン系ポリオレフィンを加熱する事によって混合物を溶融した樹脂系の溶液とする際の加熱温度は、主に使用するメタロセン系ポリオレフィンの種類に依存し、更に顔料を分散した水溶液系の温度にも依存する。すなわち、フラッシング実行中に添加したメタロセン系ポリオレフィンが固化しない様顔料系水溶液の温度より高い設定の組み合わせが好ましい。
【0049】
本発明の工程(A)の顔料水分散スラリーと工程(B)の樹脂系の溶液の混練で顔料をフラッシングせしめる工程(C)を実施する装置は、通常の撹拌型混合機やアトライター、ボールミル、スチールミル、ハイスピードミキサー、ホモミキサー、サンドミル等を用いて製造することができる。各装置の設計や運転条件も、特に限定されることはない。
【0050】
所定のフラッシングを実施後の溶剤分の除去は、常圧あるいは減圧下で緩やかな撹拌下で加熱によって除去せしめることが好ましい。更に、溶剤分を除去した後の水分の除去は、溶剤除去終了後の高温でも、また、何らかの形で冷却した後でも良く、濾過、遠心分離、デカンテーションなどの方法で実施できる。あるいは、先に水分を除去した後に溶剤分を除去する方法や、一度に水分と溶剤分を除去することも可能である。
【0051】
水分と溶剤分を除去した本発明の着色樹脂組成物は、そのままの水性ペースト、あるいは乾燥を施した粒径0.1mmから1.0cm程度の乾燥物いずれの方法でも利用することができる。
【0052】
乾燥を施すに当たっては、極端な高温に長時間曝す乾燥方法は好ましくないが、トレー型乾燥方式、スプレー型乾燥方式、熱風型乾燥方式、流動型乾燥方式、振動型乾燥方式、等いずれの方式でも乾燥することができ、各装置の設計や運転条件も、特に限定されることはない。
【0053】
さらには、本発明の着色樹脂組成物の水性ペーストあるいは乾燥物を押出機、ロールミル等に仕込んで加熱混合を行い、次いで残留している水分を常圧あるいは減圧下で除去せしめて押し出すことにより、ペレット状の着色樹脂組成物を製造することもできる。ここで、加熱混合は、熱可塑性樹脂と分散剤とが溶融する温度以上で行うことが必要であり、顔料の分散性を一層高めるためには、水の沸点付近の温度で行うことが好ましい。また、脱水の効率化を図るため、押出機には真空ポンプを連結し、必要に応じて加熱減圧脱水処理を行うことが好ましい。なお、本発明の着色樹脂組成物の乾燥物を押出機、ロールミル、等に仕込んで加熱混合を行う場合は、脱水の為の真空ポンプは必要なく、ペレット状の着色樹脂組成物を製造できる。
【0054】
次に、本発明により得られる着色用顔料組成物は、合成繊維、プラスチックフィルムの着色をはじめ、プラスチック成形物等の着色樹脂成形物、複写機用トナー記録液、インクジェットプリンター用インキ等の情報記録用顔料樹脂組成物、グラビアインキ組成物及び塗料組成物等として広範に用いられ、極めて有用な着色剤として使用できる。
【0055】
本発明の着色樹脂組成物はポリオレフィン系樹脂以外にポリメチルペンテン、AS(スチレン−アクリロニトリル)樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、AES(アクリロニトリル−EPDM−スチレン)樹脂、メタクリル樹脂、アクリルポリアミド、EVOH(エチレンビニールアルコール)樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリアリルサルホン、フッ素樹脂、液晶ポリマー、及びポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系の熱可塑性エラストマー等の熱可塑性樹脂に配合することが可能で優れた機械強度や耐熱性、混色安定性の合成繊維、プラスチックフィルム、プラスチック成形物等の着色樹脂成形物を得ることが出来る。
成形方法としては、特に限定されるものではないが、押出成形、射出成形が好ましい。マスターバッチと成形時に混合される被着色樹脂としては、着色樹脂組成物に用いられている熱可塑性樹脂と相溶性の良い樹脂(ポリオレフィン系樹脂等)が好まし<、任意に選択することができる。また、物性の向上を目的として無機フィラーやガラス繊維等の強化剤を含む被着色樹脂に対して本発明の着色樹脂組成物を混合することもできる。
【0056】
本発朋の着色樹脂組成物を押出成形、特にフィルム等の薄肉ものの押出成形に供する場合には、顔料分散性に優れ、筋引き等のない表面状態の優れたフィルムを効率良く得ることができる。また、本発明の着色樹脂組成物を射出成形に供する場合には、顔料分散性に優れるとともに、色むらやフローマークのない成形品を得ることができる。
【0057】
さらに、本発明の着色樹脂組成物をそのまま、あるいは適当な樹脂、ワックス、溶剤、例えばポリオレフィン系樹脂以外にポリメチルペンテン、AS(スチレン−アクリロニトリル)樹脂、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂、AES(アクリロニトリル−EPDM−スチレン)樹脂、メタクリル樹脂、アクリルポリアミド、EVOH(エチレンビニールアルコール)樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリアリルサルホン、フッ素樹脂、液晶ポリマー、及びポリスチレン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系の熱可塑性エラストマー等の熱可塑性樹脂やワックス類と電荷調整剤、耐摩擦剤等を添加して混練し、粉砕分級することで優れた着色特性と画像形成性、耐候性、耐熱性の複写機用トナー記録液を得ることが出来る。
【0058】
さらに、本発明の着色樹脂組成物は、天然あるいは合成ワックス、高級アルコール系界面活性剤、有機溶剤等と少量の熱可塑性樹脂等と溶融混練することで優れた着色特性と耐候性、耐熱性のインクジェットプリンター用インキを得ることが出来る。
【0059】
さらに、本発明の着色樹脂組成物は、高級アルコール系界面活性剤、有機溶剤等とビヒクル用樹脂等と溶融混練することで優れた着色特性と混色安定性、耐候性、耐熱性のグラビアインキ組成物あるいは塗料組成物を得ることが出来る。
【0060】
【実施例】
以下に、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明の技術思想を逸脱しない限り、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下、「重量部」は単に「部」、「重量%」は単に「%」と記載する。
【0061】
1.着色樹脂組成物の製造
<実施例1>
20リットルのステンレス製容器に、式(1)で表される分散剤において融点;105℃、n=30,m=10なる組成物を25%含有した水分散体を12部と、フタロシアニンブルー顔料「リオノールブルーFG−7330」(東洋インキ製造社製)の300部を固形分含有量48.5%の水性プレスケーキの形態で水5200部に入れてハイスピードミキサーにて3000rpmで30分間分散させながら加熱し、70℃のスラリーを作成する。一方、2リットルのステンレス容器にメタロセン系ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製、融点:58℃、MFR:50,密度;0.880g/cm3)294部、式(1)で融点;105℃、n=30,m=10なる組成物を25%含有した水分散体を12部と、エクソン社製の「Exxsol DSP 100/140」180部を入れ、撹拌しながら80℃に加熱し完全に樹脂類を溶解し、この溶液全体を上記の顔料スラリーに一気に加え、ハイスピードミキサーの回転数を維持しながら10分間混合する。この操作により水に分散していた顔料は、樹脂溶剤系に移行・フラッシングし、0.3〜4mm径の粒状物となり、水中に浮遊する。この状態でパドル型撹拌機によって80℃を維持させながら溶剤を系外に40分間留去した後、40℃以下に冷却して水と濾別した。製造した水性ウエットケーキは流動床乾燥機で60℃30分間乾燥することによりパール状の着色樹脂組成物(本発明組成物1)を得た。
【0062】
<実施例2>
エクソン社製の「Exxsol DSP 100/140」180部を使用する代わりに工業用キシレン180部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物2)を得た。
【0063】
<実施例3>
エクソン社製の「Exxsol DSP 100/140」180部を使用する代わりに日本石油社製「AFソルベントAF−4」180部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物3)を得た。
【0064】
<実施例4>
エクソン社製の「Exxsol DSP 100/140」180部を使用する代わりにエクソン社製の「Isopar C」180部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物4)を得た。
【0065】
<実施例5>
エクソン社製の「Exxsol DSP 100/140」180部を使用する代わりにn−ヘキサン180部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物5)を得た。
【0066】
<実施例6>
エクソン社製の「Exxsol DSP 100/140」180部を使用する代わりにメチルシクロヘキサン180部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物6)を得た。
【0067】
<実施例7>
エクソン社製の「Exxsol DSP 100/140」180部を使用する代わりにメチルエチルケトン180部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物7)を得た。
【0068】
<実施例8>
エクソン社製の「Exxsol DSP 100/140」180部を使用する代わりに酢酸エチル180部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(発明組成物8)を得た。
【0069】
<実施例9>
エクソン社製の「Exxsol DSP 100/140」180部を使用する代わりにイソブタノール180部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物9)を得た。
【0070】
<実施例10>
実施例1において、エクソン社製の「Exxsol DSP 100/140」の添加量を180部から50部に変えた以外は同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物10)を得た。
【0071】
<実施例11>
実施例1において、エクソン社製の「Exxsol DSP 100/140」の添加量を180部から500部に変えた以外は同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物11)を得た。
【0072】
<比較例1>
エクソン社製の「Exxsol DSP 100/140」180部を使用しない以外は実施例1と同様に操作し、団子状の着色樹脂組成物(比較組成物1)を得た。
【0073】
<実施例12>
メタロセン系ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製、融点:58℃、MFR:50,密度;0.880g/cm3)294部を使用する代わりに日本エボリュー社製メタロセン系ポリエチレン樹脂(融点;105℃,MFR;4,密度;0.915g/cm3)294部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物12)を得た。
【0074】
<実施例13>
メタロセン系ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製、融点:58℃、MFR:50,密度;0.880g/cm3)294部を使用する代わりに、実施例12で使用したメタロセン系ポリエチレン樹脂の熱分解物(日本エボリュー社製,融点;106℃,MFR;135,密度;0.896g/cm3)294部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物13)を得た。
【0075】
<実施例14>
メタロセン系ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製、融点:58℃、MFR:50,密度;0.880g/cm3)294部を使用する代わりに、ダウ・ケミカル社製メタロセン系ポリエチレン樹脂(融点;60℃,MFR;2,密度;0.880g/cm3)294部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物14)を得た。
【0076】
<実施例15>
メタロセン系ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製、融点:58℃、MFR:50,密度;0.880g/cm3)294部を使用する代わりに、三井化学社製メタロセン系ポリエチレン樹脂(融点;48℃,MFR;6,密度;0.890g/cm3)294部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物15)を得た。
【0077】
<実施例16>
実施例1において、メタロセン系ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製、融点:58℃、MFR:50,密度;0.880g/cm3)の使用量を294部から444部に変えた以外は同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物16)を得た。
【0078】
<実施例17>
実施例1において、メタロセン系ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製、融点:58℃、MFR:50,密度;0.880g/cm3)の使用量を294部から194部に変えた以外は同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物17)を得た。
【0079】
<実施例18>
実施例1において、メタロセン系ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製、融点:58℃、MFR:50,密度;0.880g/cm3)の使用量を294部から155.5部に変えた以外は同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物18)を得た。
【0080】
<比較例2>
メタロセン系ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製、融点:58℃、MFR:50,密度;0.880g/cm3)294部を使用する代わりに、東ソー社製直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(融点;126℃,MFR;8.5,密度;0.915g/cm3)294部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、豆炭状の着色樹脂組成物(比較組成物2)を得た。
【0081】
<比較例3>
メタロセン系ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製、融点:58℃、MFR:50,密度;0.880g/cm3)294部を使用する代わりに、三井化学社製低密度ポリエチレン樹脂(融点;107℃,MFR;7,密度;0.917g/cm3)294部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、小豆状の着色樹脂組成物(比較組成物3)を得た。
【0082】
<比較例4>
メタロセン系ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製、融点:58℃、MFR:50,密度;0.880g/cm3)294部を使用する代わりに、三井化学社製プロピレン/α−オレフィン共重合体の熱分解樹脂(融点;115℃,MFR;160,密度;0.888g/cm3)294部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、豆炭状の着色樹脂組成物(比較組成物4)を得た。
【0083】
<実施例19>
式(1)で融点;105℃、n=30,m=10なる組成物を25%含有した水分散体を12部を使用する代わりに、式(1)で融点;78℃、n=20,m=10なる組成物を15%含有した水分散体を20部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物19)を得た。
【0084】
<実施例20>
式(1)で融点;105℃、n=30,m=10なる組成物を25%含有した水分散体を12部を使用する代わりに、式(1)で融点;91℃、n=25,m=7なる組成物を25%含有した水分散体を12部を使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物20)を得た。
【0085】
<実施例21>
実施例1において、式(1)の融点;105℃、n=30,m=10なる組成物を25%含有した水分散体の使用量を12部から6部に変え、メタロセン系ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製、融点:58℃、MFR:50,密度;0.880g/cm3)の使用量を294部から298.5部に変えた以外は同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物21)を得た。
【0086】
<実施例22>
実施例1において、式(1)の融点;105℃、n=30,m=10なる組成物を25%含有した水分散体の使用量を12部から180部に変え、メタロセン系ポリエチレン樹脂(日本ポリケム社製、融点:58℃、MFR:50,密度;0.880g/cm3)の使用量を294部から275部に変えた以外は同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物22)を得た。
【0087】
<比較例5>
式(1)の融点;105℃、n=30,m=10なる組成物を25%含有した水分散体を使用しない以外は実施例1と同様に操作し、豆炭状の着色樹脂組成物(比較組成物5)を得た。
【0088】
<実施例23>
フタロシアニンブルー顔料「リオノールブルーFG−7330」(東洋インキ製造社製)の300部を固形分含有量48.5%の水性プレスケーキの形態で使用する代わりに、キナクリドンレッド顔料「リオノーゲンレッド5700」(東洋インキ製造社製)の300部を固形分含有量30.5%の水性プレスケーキの形態で使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物23)を得た。
【0089】
<実施例24>
フタロシアニンブルー顔料「リオノールブルーFG−7330」(東洋インキ製造社製)の300部を固形分含有量48.5%の水性プレスケーキの形態で使用する代わりに、キナクリドンマゼンタ顔料「リオノーゲンマゼンタ5790」(東洋インキ製造社製)の300部を固形分含有量37.5%の水性プレスケーキの形態で使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物24)を得た。
【0090】
<実施例25>
フタロシアニンブルー顔料「リオノールブルーFG−7330」(東洋インキ製造社製)の300部を固形分含有量48.5%の水性プレスケーキの形態で使用する代わりに、フタロシアニングリーン顔料「リオノールグリーン8120」(東洋インキ製造社製)の300部を固形分含有量48.8%の水性プレスケーキの形態で使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物25)を得た。
【0091】
<実施例26>
フタロシアニンブルー顔料「リオノールブルーFG−7330」(東洋インキ製造社製)の300部を固形分含有量48.5%の水性プレスケーキの形態で使用する代わりに、チタンホワイト顔料「タイペークCR−90」(石原産業社製)の360部を固形分含有量75.0%の水性プレスケーキの形態で使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物26)を得た。
【0092】
<実施例27>
フタロシアニンブルー顔料「リオノールブルーFG−7330」(東洋インキ製造社製)の300部を固形分含有量48.5%の水性プレスケーキの形態で使用する代わりに、カーボンブラック顔料「MA−10」(三菱化学社製)の300部を固形分含有量31.5%の水性プレスケーキの形態で使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物27)を得た。
【0093】
<実施例28>
フタロシアニンブルー顔料「リオノールブルーFG−7330」(東洋インキ製造社製)の300部を固形分含有量48.5%の水性プレスケーキの形態で使用する代わりに、イソインドリノンイエロー顔料「イルガジンイエロー3RLT−N」(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製)の300部を固形分含有量24.2%の水性プレスケーキの形態で使用した以外は実施例1と同様に操作し、ビーズ状の着色樹脂組成物(本発明組成物28)を得た。
【0094】
<実施例29>
顔料のスラリーを作成する際及び樹脂溶液を添加して高速撹拌を行う際にハイスピードミキサーを使用する代わりに、ホモミキサーを使用した以外は実施例1と同様に操作し、サンド状の着色樹脂組成物(本発明組成物29)を得た。
【0095】
<実施例30>
顔料のスラリーを作成する際及び樹脂溶液を添加して高速撹拌を行う際にハイスピードミキサーを使用する代わりに、サンドミルを使用した以外は実施例1と同様に操作し、サンド状の着色樹脂組成物(本発明組成物30)を得た。
【0096】
<実施例31>
実施例1と同様の手順で作成した着色樹脂組成物の乾燥前の水性ペーストを、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度90℃で加熱溶融・混練し、真空ポンプを用いて水分を除去しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(本発明組成物31)を得た。
【0097】
<実施例32>
実施例5と同様の手順で作成した着色樹脂組成物の乾燥前の水性ペーストを、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度90℃で加熱溶融・混練し、真空ポンプを用いて水分を除去しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(本発明組成物32)を得た。
【0098】
<比較例6>
比較例1と同様のの手順で作成した着色樹脂組成物の乾燥前の水性ペーストを、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度140℃で加熱溶融・混練し、真空ポンプを用いて水分を除去しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(比較組成物6)を得た。
【0099】
<実施例33>
実施例13と同様の手順で作成した着色樹脂組成物の乾燥前の水性ペーストを、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度140℃で加熱溶融・混練し、真空ポンプを用いて水分を除去しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(本発明組成物33)を得た。
【0100】
<比較例7>
比較例2と同様のの手順で作成した着色樹脂組成物の乾燥前の水性ペーストを、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度140℃で加熱溶融・混練し、真空ポンプを用いて水分を除去しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(比較組成物7)を得た。
【0101】
<実施例34>
実施例16と同様の手順で作成した着色樹脂組成物の乾燥前の水性ペーストを、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度90℃で加熱溶融・混練し、真空ポンプを用いて水分を除去しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(本発明組成物34)を得た。
【0102】
<実施例35>
実施例17と同様の手順で作成した着色樹脂組成物の乾燥前の水性ペーストを、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度90℃で加熱溶融・混練し、真空ポンプを用いて水分を除去しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(本発明組成物35)を得た。
【0103】
<実施例36>
実施例20と同様の手順で作成した着色樹脂組成物の乾燥前の水性ペーストを、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度90℃で加熱溶融・混練し、真空ポンプを用いて水分を除去しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(本発明組成物36)を得た。
【0104】
<実施例37>
実施例21と同様の手順で作成した着色樹脂組成物の乾燥前の水性ペーストを、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度90℃で加熱溶融・混練し、真空ポンプを用いて水分を除去しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(本発明組成物37)を得た。
【0105】
<比較例8>
比較例5と同様のの手順で作成した着色樹脂組成物の乾燥前の水性ペーストを、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度140℃で加熱溶融・混練し、真空ポンプを用いて水分を除去しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(比較組成物8)を得た。
【0106】
<実施例38>
実施例23と同様の手順で作成した着色樹脂組成物の乾燥前の水性ペーストを、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度90℃で加熱溶融・混練し、真空ポンプを用いて水分を除去しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(本発明組成物38)を得た。
【0107】
<実施例39>
実施例26と同様の手順で作成した着色樹脂組成物の乾燥前の水性ペーストを、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度90℃で加熱溶融・混練し、真空ポンプを用いて水分を除去しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(本発明組成物39)を得た。
【0108】
<実施例40>
実施例29と同様の手順で作成した着色樹脂組成物の乾燥前の水性ペーストを、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度90℃で加熱溶融・混練し、真空ポンプを用いて水分を除去しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(本発明組成物40)を得た。
【0109】
<実施例41>
実施例1で得た発明組成物1を、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度130℃で加熱溶融・混練しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(本発明組成物41)を得た。
【0110】
<実施例42>
実施例16で得た発明組成物16を、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度130℃で加熱溶融・混練しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチを得た。(発明組成物42)
【0111】
<実施例43>
実施例20で得た発明組成物20を、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度130℃で加熱溶融・混練しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(本発明組成物43)を得た。
【0112】
<実施例44>
実施例23で得た発明組成物23を、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度130℃で加熱溶融・混練しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(本発明組成物44)を得た。
【0113】
<実施例45>
実施例26で得た発明組成物26を、スクリュー径30mmの押出機にて設定温度130℃で加熱溶融・混練しながらペレット化して、ストランド切れや脈動を生じることなく順調にマスターバッチ(本発明組成物45)を得た。
【0114】
[従来型マスターバッチの作成]
<比較例9>
フタロシアニンブルー顔料「リオノールブルーFG−7330」(東洋インキ製造社製)300部とポリエチレンワックス「NL500」(三井化学社製)300部からなる2成分を、3本ロールで混練し、得られたミルベース500部に低密度ポリエチレン樹脂「ミラソン11P」(三井化学社製)1250部を配合して、スクリュー径30mmの押出成型機でペレット化して、従来型マスターバッチ(比較組成物9)を得た。
【0115】
<比較例10>
フタロシアニンブルー顔料「リオノールブルーFG−7330」(東洋インキ製造社製)300部を使用する代わりにキナクリドンレッド顔料「リオノーゲンレッド5700」(東洋インキ製造社製)300部を使用する以外は比較例9と同様に操作し、従来型マスターバッチ(比較組成物10)を得た。
【0116】
<比較例11>
フタロシアニンブルー顔料「リオノールブルーFG−7330」(東洋インキ製造社製)300部を使用する代わりにキナクリドンマゼンタ顔料「リオノーゲンマゼンタ5790」(東洋インキ製造社製)300部を使用する以外は比較例9と同様に操作し、従来型マスターバッチ(比較組成物11)を得た。
【0117】
<比較例12>
フタロシアニンブルー顔料「リオノールブルーFG−7330」(東洋インキ製造社製)300部を使用する代わりにフタロシアニングリーン顔料「リオノールグリーン8120」(東洋インキ製造社製)300部を使用する以外は比較例9と同様に操作し、従来型マスターバッチ(比較組成物12)を得た。
【0118】
<比較例13>
フタロシアニンブルー顔料「リオノールブルーFG−7330」(東洋インキ製造社製)300部を使用する代わりにチタンホワイト顔料「タイペークCR−90」(石原産業社製)360部を使用する以外は比較例9と同様に操作し、従来型マスターバッチ(比較組成物13)を得た。
【0119】
<比較例14>
フタロシアニンブルー顔料「リオノールブルーFG−7330」(東洋インキ製造社製)300部を使用する代わりにカーボンブラック顔料「MA−10」(三菱化学社製)300部を使用する以外は比較例9と同様に操作し、従来型マスターバッチ(比較組成物14)を得た。
【0120】
<比較例15>
フタロシアニンブルー顔料「リオノールブルーFG−7330」(東洋インキ製造社製)300部を使用する代わりにイソインドリノンイエロー顔料「イルガジンイエロー3RLT−N」(チバ・スペシャリティー・ケミカルズ社製)の300部を使用する以外は比較例9と同様に操作し、従来型マスターバッチ(比較組成物15)を得た。
【0121】
2.着色樹脂組成物の評価試験
上記の実施例1〜45および比較例1〜8の着色樹脂組成物について、以下に示す評価試験を行い、結果を表1,表2,表3に示した。評価方法および評価基準を以下に示す。
【0122】
[フィルム成形品の評価]
得られた着色樹脂組成物と被着色樹脂であるポリプロピレン「F327BV」(グランドポリブロ社製)とを、顔料濃度が1.5%になるように混合し、Tダイフィルム成型機(東洋精機社製)を用いて、成型温度250℃、スクリュー回転数50rpmで溶融押出し、膜厚30μmのフィルムを得た。
得られたフィルムについて以下の評価を行った。
【0123】
(1)フィルム空隙観察および強度評価
フィルム断面を電子顕微鏡(×3000)にて観察した。観察される空隙の数を、5視野の平均値として示した。フィルムの引張強度は、JIS K7113に準じて測定し、その保持率を求めた。
【0124】
(2)フィルム表面状態の評価(膜割れ、ブツおよび平滑性の有無等を目視による評価)
◎:非常に良好
○:実用上は問題なし
△:膜割れ、ブツおよび平滑性のいずれかに問題あり
×:悪い
−:評価せず
【0125】
[顔料分散性の評価]
得られた着色樹脂組成物中の顔料分散状態について、以下の評価試験を行った。
【0126】
(3)押出機先端部の圧力上昇値
着色樹脂組成物中に未分散顔料が多数存在すると、押し出しに伴い押出機先端部に取り付けたメッシュに目詰まりが生じる。そこで、先端に10ミクロンカットの金網を装着したスクリュー径が20mmの単軸押出機に得られた着色樹脂組成物をそれぞれ顔料分として300g分を押し出した。押出し初期にかかる圧力と、顔料300g分押出した後のメッシュにかかる圧力との差(kg/cm2)を求めた。本数値は生産現場での連続操業性に関わり、通常20kg/cm2 以下が好ましい。
【0127】
(4)粗大粒子数
上記(1)(2)で作成したTダイフィルム成形物を用い、各フィルム中の1μm以上50μm以下の顔料の粒子数を、画像処理機 「Luzex450」(東洋インキ製造社製)で測定し、以下のスコアを与えた。
5:1.0×102個/cm2以下
4:1.0×102〜7.0×102個/cm2以下
3:7.0×102〜2.7×103個/cm2以下
2:2.7×103〜7.0×103個/cm2以下
1:7.0×103個/cm2以上
上記スコアで、ランク5ないし4であれば実用上問題なく使用可能である。
【0128】
(5)熱プレスシートの相対的発色強度
ポリプロピレン「J106」(グランドポリマー社製)100部、得られた着色樹脂組成物1.0部と酸化チタン「タイペークCR−60」(石原産業社製)5部を混合し、各混合物を2本ロールミルで混練した後、混練物を熱プレスして2mm厚のプレートを得た。得られた各プレートについて、分光測色機「CM−2002」(ミノルタ社製)を用いて、430nm、540nm、620nm、640nmの各波長における反射強度を測定し、その反射強度から各プレートのkube1ka−Munk関数(k/s)(発色強度)を求めた。ただし、実施例26、39、45、比較例13の酸化チタンの着色樹脂組成物および、実施例27、比較例14のカーボンブラックの着色樹脂組成物は、プレートの明度(△L)を測定した。
【0129】
(6)紡糸性評価
各着色樹脂組成物の顔料分として1.5部と、ポリプロピレン樹脂「S106L」(グランドポリマー社製)100部とを混合して、縦型テスト紡糸機「スピニングテスター」(富士フィルター社製)にてホッパー下温度180℃、混練部/ダイス部温度230℃で紡糸後、3倍延伸を行い、ポリプロピレン系繊維を得た。それぞれの繊維の紡糸性を、以下に従い評価した。
○:紡糸性、延伸性共に実用上問題なし
△:紡糸性、延伸性のいずれかに問題あり
×:糸切れ発生
−:評価せず
[射出成型品による評価]
得られた着色樹脂組成物の射出成型性を以下のように評価した。
【0130】
(7)機械的物性の保持率
着色樹脂組成物の顔料分として1.5部とポリプロピレン「J106」(グランドポリマー社製)100部とを混合し、射出成型機にて背圧1.0kg/cm2で射出成型する事で試験プレートを得た。得られた各プレートについて、引張り強度、曲げ弾性率、アイゾット衝撃強度の3項目を試験した。評価は、被着色樹脂のみから成型した試験プレートの値を100%として各プレートごとの各試験項目の機械物性の保持率を求め、以下の基準で評価した。
○:全て96%以上
△:1試験でも90%以上96%未満があった
×:1試験でも90%以下があった
【0131】
(8)分配性
上記(7)で作成したプレートの色ムラについて、目視で以下のように評価した。
○:色ムラ無し
△:色ムラ少々あり
×:色ムラ顕著
−:評価せず
【0132】
《評価結果》
【0133】
【表1】
Figure 0003890985
【0134】
【表2】
Figure 0003890985
【0135】
【表3】
Figure 0003890985
【0136】
[塗料組成物としての評価]
(9)塗料の着色力
実施例1〜22及び比較例1〜5で得られた着色樹脂組成物の顔料分換算で10部相当に対して下記配合比の塗料用ビヒクル90部及び2mmφジルコニアビーズ300部を225mlガラス製ポットに投入し、ペイントコンディショナーで1時間分散して塗料組成物を作成した。作成した塗料組成物と二酸化チタンを使用した白塗料と顔料比で顔料:白=1:5になるよう混合し、濡れ膜厚100μmでアート紙に展色した展色物を作成し、比較例5のサンプルを100%として各サンプルの着色力を測定した。
(塗料用ビヒクルの組成)
アルキド樹脂ワニス (不揮発分60%) 52部
メラミン樹脂ワニス (不揮発分50%) 23部
キシレン 15部
【0137】
(10)塗料光沢
(9)で作成した濃色塗料を濡れ膜厚100μmでアート紙に展色した展色物の光沢(60度グロス)を測定した。
【0138】
[グラビアインキ組成物としての評価]
(11)グラビアインキ着色力
実施例1〜22及び比較例1〜5で得られた着色樹脂組成物の顔料分換算で10部相当に対して下記配合比のグラビアインキ用ビヒクル90部及び2mmφジルコニアビーズ300部を225mlガラス製ポットに投入し、ペイントコンディショナーで1時間分散してグラビアインキ組成物を作成した。作成したグラビアインキ組成物と二酸化チタンを使用した白インキと顔料比で顔料:白=1:10になるよう混合し、濡れ膜厚21μmでフィルムに展色した展色物を作成し、比較例5のサンプルを100%として各サンプルの着色力を測定した。
(グラビアインキ用ビヒクルの組成)
ロジンカルシウム/ロジン亜鉛樹脂ワニス (不揮発分70%)
80部
トルエン 10部
【0139】
(12)グラビアインキ光沢
(11)で作成した濃色インキを濡れ膜厚21μmでフィルムに展色した展色物の光沢(60度グロス)を測定した。
以上の塗料及びグラビアインキの評価結果を以下の表4に示す。
【0140】
【表4】
Figure 0003890985
【0141】
[インクジェットプリンター用インキ組成物としての評価]
(13)インキの高温安定性
実施例1,12〜22及び比較例1〜5で得られた着色樹脂組成物10部に対し、と高級アルコール系ワックス70部とパラフィン系ワックス10部を溶融混練して作成したインキ組成物を130℃で3日間放置し、その安定性を以下のように評価した。
分離無し : ○
僅かに分離: △
完全に分離: ×
【0142】
[複写機用トナー記録液としての評価]
(14)トナー定着性
実施例1,12〜22及び比較例1〜5で得られた着色樹脂組成物10部と非線状ポリエステル樹脂90部をヘンシェルミキサーで混合した後、エクストルーダーで溶融混練し、粉砕、分級してトナー粒子を得た。得られたトナー粒子の体積平均粒径をコールターカウンター(TA−II)で求めたところ8.5μmであった。上記トナー粒子に対して疎水化処理したアナターゼ型酸化チタン微粒子を0.6%添加しトナーとした。得られた各トナー4部と、平均粒径50μmのフェライト粒子をシリコーンコートしたキャリア96部を混合して現像剤とし、市販のデジタルカラー複写機(150℃で加熱定着)を用い、各トナー0.8mg/cm2 をデジタルカラー複写機で紙上に連続して1000枚複写する際の画像定着性を評価した。評価方法は以下の通りである。
◎: 殆どかすれ無し。
○: 1000枚中10枚以下でかすれ有り。
△: 1000枚中10枚以上20枚かすれ有り。
×: 1000枚中20枚以上かすれ有り。
以上の情報記録用顔料樹脂組成物の評価結果を以下の表5に示す。
【0143】
【表5】
Figure 0003890985
【0144】
【発明の効果】
本発明にかかる着色樹脂組成物は、顔料の分散性に優れているため、紡糸やフィルムを成型する事にも適しており、これを用いて機械物性ならびに発色性の優れた成型品の提供が可能となった。
さらに、本発明の着色樹脂組成物を用いる事によって、顔料の分散性と安定性の良い塗料を提供することが可能となった。
さらに、本発明の着色樹脂組成物を用いることによって、顔料の発色性と熱安定性の高い情報記録用顔料樹脂組成物を提供することが可能となった。

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)で表される分散剤を含有する顔料の水スラリーを製造する工程(A)と、下記一般式(1)で表される分散剤および溶剤を含むメタロセン系ポリオレフィンの溶融物を製造する工程(B)と、工程(A)で得られた水スラリーおよび工程(B)で得られた溶融物の混合物を撹拌して顔料をフラッシングせしめる工程(C)と、工程(C)で得られたフラッシング後の混合物から溶剤および水を除去する工程(D)とからなることを特徴とする着色樹脂組成物の製造方法。
    一般式(1)
    CnH2n+1(OCH2CH2)mOH
    (式中、nは1〜100の整数、mは1〜100の整数を表す。)
  2. 請求項1記載の製造方法により得られた着色樹脂組成物。
  3. 粒状の形態である請求項2記載の着色樹脂組成物。
  4. 請求項2または3記載の着色樹脂組成物を用いてなることを特徴とする着色樹脂成形物。
  5. 請求項2または3記載の着色樹脂組成物を用いてなることを特徴とする塗料組成物。
  6. 請求項2または3記載の着色樹脂組成物を用いてなることを特徴とする情報記録用顔料樹脂組成物。
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