JP3890742B2 - 自動車用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用空調装置のデフロスタ吹出口の形成位置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6〜図9はワンボックスカーの前部に装着される、従来の自動車用空調装置の空調ユニット1を示す。
空調ユニット1は、内外気導入ユニット2と、熱交換ユニット3とを左右に並設するとともに、両者を下部で連結している。
【0003】
熱交換ユニット3の上部には、フロントガラスのデフロストを行うためのデフロスタ吹出口42と、主に乗員の上半身に空調空気を吹き出すためのフェイス吹出口44とが形成されている。
【0004】
内外気導入ユニット2は、二連のファンを有するタンデム式送風機21と、外気モード、二層モード、および内気モードを設定するための内外気ダンパ22を備える。
外気モード時には外気導入口23から外気231が導入される。また、内気モード時には内気導入口24から内気241が導入される。更に、二層モード時には外気導入口23から外気231が導入され、内気導入口24から内気241が導入される。
【0005】
熱交換ユニット3は、内外気仕切板31で前後に仕切られた縦筒状の熱交換ダクト30を有する。熱交換ダクト30の前部は前部通路32、後部は後部通路33になっている。
熱交換ダクト30の内部には、前部空気流路32および後部空気流路33の両方に渡って、下部に空気冷却用のエバポレータEが傾斜して設置され、上部にエンジンの排熱を利用したヒータコアHが水平に設置されている。
【0006】
図7、図8に示す如く、前部空気流路32の上端には、前上がりに傾斜した内外気連通窓37が開口している。
また、空調ユニット1の左右側壁には、フット吹出口に連通するフットダクト38、38が配設されている。
【0007】
内外気仕切板31の上端付近には、図7、図9に示す如く、支軸51を有するフットドア兼内外気連通ドア5が回動可能に取り付けられており、操作手段(図示せず)により駆動される。
【0008】
ドア5は、図9に示す如く平板状であり、右回転方向に回動されたときにはフットシール板部52、52の下面でフット窓39、39を上から塞ぐ。
そして、ドア5が右回転方向に回動され、前上がりに傾斜した位置に設定されたときは、内外気シール板部53の上面で内外気連通窓37を下から塞ぐ。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ワンボックスカーでは、近年、主にデザイン上の要請からフロントガラスの傾斜を緩くして車両の前方へ延ばす傾向にある。
この様な車両で、デフロスタ効率を高めるには、デフロスタ吹出口42をできるだけ前位置に設定する必要がある。しかし、従来の平板状のドア5では、ドア5自体が邪魔になってデフロスタ吹出口42を前位置に設けることができない。このため、デフロスタノズルを延出してデフロスタ吹出口42をフロントガラス近傍に開口させる必要がある。しかし、デフロスタノズルの影響で、風量の低下や騒音が増大するという不具合が生じる。
【0010】
本発明の目的は、デフロスタ吹出口を前方に設けることが可能な自動車用空調装置の提供にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1について〕
フットドア兼内外気連通ドアは断面凹状であり、フットシール面をシールするためのフットシール板部を左右に形成し、内外気シール面をシールするための内外気シール板部を前方に行くほどフットシール板部との距離が離れる様に傾斜させている。
【0012】
このため、フットドア兼内外気連通ドアが、内外気連通窓を有する内外気シール面をシールする位置を、従来のものより下方に設定することができる。
これにより、デフロスタドアがフットドア兼内外気連通ドアに当たらないようになるので、デフロスタ吹出口を前方(フロントガラス方向)に設けることができ、デフロスタ効率に優れる。なお、デフロスタノズルを延出しないので風量の低下や騒音の増大を招かない。
【0013】
〔請求項2について〕
前部通路や後部通路を通過する内外気を個別に空調するために、内外気仕切板を跨いで、ケーシングの下部にエバポレータを設置し、ケーシングの上部にヒータコアを水平設置している。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜図5は、ワンボックスカーの前部に搭載される空調装置の空調ユニットであり、空調ユニットは、内外気導入ユニット(図6参照)と熱交換ユニット3とを左右に並設するとともに、下部で互いに連結している。
【0016】
熱交換ユニット3の上面前方にはフロントガラスのデフロストを行うためのデフロスタ吹出口42が開口し、後面上部には主に乗員の上半身に空調空気を吹き出すためのフェイス吹出口44、44、44が開口している。
【0017】
内外気導入ユニットは、二連のファンを有するタンデム式送風機21と、外気モード、二層モード、および内気モードを設定するための内外気ダンパ22を備え、外気モード、内気モード、および二層モードで作動する(図6参照)。
【0018】
熱交換ユニット3は、内外気仕切板31で前後に仕切られた縦筒状の熱交換ダクト30を有する。熱交換ダクト30の前部は前部通路32、後部は後部通路33になっている。
熱交換ダクト30の内部には、前部通路32および後部通路33の両方に渡って、下部に空気冷却用のエバポレータEが傾斜して設置され、上部にエンジンの排熱を利用したヒータコアHが水平に設置されている。
【0019】
図2、図4、図5に示す如く、前部空気流路32の上端には、矩形の内外気連通窓37を有する後方下がりの内外気シール面36が形成されている。
また、熱交換ユニット3の左右側壁には、フット吹出口に連通するフットダクト38、38が配設されている。
【0020】
フットダクト38、38は、基端が扇状窓380を介して前部通路32に連通し、先端がフット吹出口へ連通している。そして、扇状窓380より下流側にフット窓39を有するフットシール面391を水平に設けている。
【0021】
内外気仕切板31の上端付近には、図2〜図5に示す如く、支軸51を有するフットドア兼内外気連通ドア5が回動可能に取り付けられており、操作手段(図示せず)により駆動される。
【0022】
フットドア兼内外気連通ドア5は、図3に示す如く、フットシール面391を上方からシールするためのフットシール板部52を左右に形成し、内外気シール面36を下方からシールするための内外気シール板部53を前方に行くほどフットシール板部52との距離が離れる様に下方に傾斜(本実施例では30°)させている。なお、傾斜の好適範囲は15°から35°である。
【0023】
このフットドア兼内外気連通ドア5は、前部通路32と後部通路33とを連通させない場合(図5の状態)には、上方(時計方向)に回動して内外気連通窓37を内外気シール板部53で下側からシールする。また、前部通路32と後部通路33とを連通させる場合(図4の実線状態)には、下方(反時計方向)に回動して、フット窓39を有するフットシール面391をフットシール板部52で上側からシールする。
【0024】
本実施例の空調ユニットは、以下の利点を有する。
フットドア兼内外気連通ドア5は、図3に示す様に断面凹状であり、内外気シール板部53を内外気シール板部53より下方に傾斜する様にオフセットしているので、内外気連通窓37を有する後方下がりの内外気シール面36の傾斜を緩く(水平側)することができ、内外気連通窓37を従来のものより下方に形成することができる。
【0025】
これにより、デフロスタ吹出口42に取り付けるデフロスタドアが、フットドア兼内外気連通ドア5に当たり難くなるので、デフロスタ吹出口42を従来のものより30mm前方(フロントガラス方向)に設けることができ、フロントガラスを効率良くデフロストすることができる。なお、デフロスタノズルを延出させる必要がないので風量の低下や騒音の増大を招かない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用空調装置の一実施例に係る、空調ユニットの熱交換ユニット部分の斜視図である。
【図2】その熱交換ユニットを側面から見た概略断面図である。
【図3】フットドア兼内外気連通ドアの斜視図である。
【図4】前部通路と後部通路とを連通させる場合における、フットドア兼内外気連通ドア吹出モード切替ドアの状態を示す斜視図である。
【図5】前部通路と後部通路とを連通させない場合における、フットドア兼内外気連通ドア吹出モード切替ドアの状態を示す斜視図である。
【図6】従来技術に係る空調ユニットの斜視図である。
【図7】その空調ユニットの熱交換ユニット部分を側面から見た概略断面図である。
【図8】その空調ユニットの熱交換ユニット部分を上方から見た概略断面図である。
【図9】従来技術に係るフットドア兼内外気連通ドアの吹出モード切替ドアの斜視図である。
【符号の説明】
3 熱交換ユニット
5 フットドア兼内外気連通ドア
31 内外気仕切板
32 前部通路
33 後部通路
36 内外気シール面
37 内外気連通窓
38 フットダクト
39 フット窓
42 デフロスタ吹出口
44 フェイス吹出口
52 フットシール板部
53 内外気シール板部
380 扇状窓
391 フットシール面
H ヒータコア(熱交換器)
E エバポレータ(熱交換器)
Claims (2)
- 内外気仕切板により前部および後部に仕切られて、前部通路および後部通路が形成され、
前記前部の上面にデフロスタ吹出口を設け、前記前部の後面上部にフェイス吹出口を設け、
前記後部通路に連通する内外気連通窓を有する後方下がりの内外気シール面を前記前部通路の先端に設けた縦筒状のケーシングと、
前記内外気仕切板を跨いで前記ケーシング内に設置される熱交換器と、
前記ケーシングの左右両側に設けられ、基端が扇状窓を介して前記前部通路に連通し、先端がフット吹出口へ連通し、前記扇状窓より下流側にフット窓を有するフットシール面を略水平に設けたフットダクトと、
前記フットシール面をシールするためのフットシール板部を左右に形成し、前記内外気シール面をシールするための内外気シール板部を前方に行くほど前記フットシール板部との距離が離れる様に傾斜させて設けた断面凹状のフットドア兼内外気連通ドアとを備え、 前記前部通路と前記後部通路とを連通させない場合には前記フットドア兼内外気連通ドアを上方に回動して前記内外気連通窓を前記内外気シール板部で下側からシールし、
前記前部通路と前記後部通路とを連通させる場合には前記フットドア兼内外気連通ドアを下方に回動して前記フット窓を前記フットシール板部で上側からシールする自動車用空調装置。 - 前記熱交換器は、前記ケーシングの下部に設置されたエバポレータ、および上部に水平設置されたヒータコアである請求項1記載の自動車用空調装置。
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JP13293398A JP3890742B2 (ja) | 1998-05-15 | 1998-05-15 | 自動車用空調装置 |
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JP13293398A JP3890742B2 (ja) | 1998-05-15 | 1998-05-15 | 自動車用空調装置 |
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JPH11321286A JPH11321286A (ja) | 1999-11-24 |
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JP13293398A Expired - Fee Related JP3890742B2 (ja) | 1998-05-15 | 1998-05-15 | 自動車用空調装置 |
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1998
- 1998-05-15 JP JP13293398A patent/JP3890742B2/ja not_active Expired - Fee Related
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