JPH027693Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH027693Y2
JPH027693Y2 JP1984149306U JP14930684U JPH027693Y2 JP H027693 Y2 JPH027693 Y2 JP H027693Y2 JP 1984149306 U JP1984149306 U JP 1984149306U JP 14930684 U JP14930684 U JP 14930684U JP H027693 Y2 JPH027693 Y2 JP H027693Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
cooling case
evaporator
vehicle
drain water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984149306U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6164012U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1984149306U priority Critical patent/JPH027693Y2/ja
Publication of JPS6164012U publication Critical patent/JPS6164012U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH027693Y2 publication Critical patent/JPH027693Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ワゴン車等に装着される天井吊り下
げ型の自動車用空気調和装置に関する。
〔従来の技術〕 従来、ワゴン車において例えば後席の冷房をす
るのに、第8図に示す如く、冷凍サイクルのエバ
ポレータ50を内蔵するクーリングケース51を
天井52に図示しないステー等により吊り下げる
タイプの自動車用空調装置が知られている。この
クーリングケース51の底部は、第8図に示すよ
うにエバポレータ50で生じたドレン水54を排
出するために下方に突出しており、その突出端部
には、ドレン水排水用のポート53が、冷風吹出
口52から離れた位置に設けられている。このポ
ート53は、クーリングケース51の車両幅方向
の両端部にそれぞれ1箇ずつ設けられており、ポ
ート53から排出されたドレン水54は、車両側
方のピラー内に配設されたホースを通つて車室外
部へ排出されるようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、近年上記のような車室天井付近に配
設される自動車用空調装置においても冷房能力の
向上が望まれている。しかし、冷房能力が向上す
ればエバポレータとその周囲空気の温度差も大き
くなり、したがつて、エバポレータ表面に結露し
て生ずるドレン水の量も増加し、ドレン水をでき
るだけ効率よく排水しなければならない。また、
クーリングケース51の底部に溜つたドレン水が
吹出口52から、車室内へ吹出されるのを防止す
るため、従来のドレン水排水構造では、クーリン
グケース51の底部の突出量を大きくしなければ
ならず、その結果クーリングケースの車両上下方
向の厚みH1が厚くなり、後方の視認性および美
観が悪化するという問題がある。
そこで、本考案の目的は上記問題を解決するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために、本考案は天井吊
下げ型の自動車用空調装置において、冷凍サイク
ルのエバポレータを内蔵するクーリングケースは
水平方向に平面状の底部を有し、この底部の少な
くとも四辺形を成す4箇所の位置に、ドレン水排
出用のポートを設け、送風機を車両の左右側であ
つて、エバポレータの両側に少なくとも底部のポ
ートより上方に一対配設するという技術手段を採
用する。
〔作用〕
よつて、車両の左右両側であつて、エバポレー
タの両側に配設された送風機により送風され風量
が増大し冷房能力が向上する。冷房能力の向上に
よりドレン水の量が増加するがクーリングケース
の水平方向に平面状の底部を有し、この底部に少
なくとも4箇所に設けられた各々のポートからド
レン水は送風機の下方を通り、クーリングケース
の外部へ排出される。また、前記4つのポートは
四辺形を成すように設けられているため、車両が
前後左右に傾いても、いずれかのポートからドレ
ン水は排出される。したがつてクーリングケース
の側面に開口された吹出口から、ドレン水が吹出
空気ととも車室内に飛び出す恐れがなくなる。
〔考案の効果〕
上述のように、上記技術手段を採用することに
より、クーリングケースから外部へドレン水を排
出する際の排水能力が向上し、従来に比べ、クー
リングケースの車両上下方向の厚さが薄くなり、
クーリングケースの小型化が可能となる。
したがつて、車両後方の視界を確保でき、安全
性を高めることができる。また、クーリングケー
スの小型化に伴い、車室内の美感も向上する。
また、送風機をスペースを有効利用して取り付
けることにより、冷房能力を向上させつつ車両後
方の視界を確保することができる。従つて、乗員
の頭部に位置する送風機部分のケースを薄くする
ことができ、居住性の向上を図ることができる。
また、ドレン水がポートより確実に排水されるた
め、送風機の防水性を向上させることができる。
〔実施例〕
以下、本考案を図に示す実施例によつて詳細に
説明する。
第6図および第7図は、ワゴンタイプの車両の
内部構成を示し、その内部に搭載される空調装置
は、運転席60のインストルメントパネル下方に
設けられ、運転席の空調を行うフロントエアコン
1と、運転席60後方の車室天井に設けられ、後
席61,62の乗員の冷房を行うリアクーラ2
と、車両のサイドトリム63内の下方に配設さ
れ、後席61,62の乗員の暖房を行うリアヒー
タ3の3つの独立したユニツトから構成されてい
る。フロントエアコン1には、エンジン冷却水を
熱源とするヒータコア9と、自動車エンジンの駆
動力を受けて冷媒を高圧高温に圧縮する圧縮機
(図示せず)によつて圧縮された冷媒を蒸発させ
て、周囲空気の冷却を行うエバポレータ10が配
設されており、このエバポレータ10とヒータコ
ア9によつて熱交換された空気を車室内に送風す
るようにブロワ11が設けられている。
なお、フロントエアコン1において、4は内気
導入口、5は外気導入口、6は運転席乗員の上半
身に向けてエバポレータ10によつて冷却された
冷風を吹出すベント吹出口、7は運転席乗員の足
元に向けてヒータコア9によつて加熱された温風
を吹出すヒータ吹出口、8はヒータコアによつて
加熱された温風をフロントガラスに向けて吹出す
デフロスタ吹出口である。
リアヒータ3には、上述のヒータコア9と同様
に構成されたヒータコア12、およびこのヒータ
コア12で加熱される空気を送風する送風機13
が設けられており、ヒータコア12にて温風とな
つた空気は、後部座席61,62の側方に、車両
前後方向にわたつて配設されたダクト14の各吹
出口15から車室内に向けて吹出されるようにな
つている。
リヤクーラ2の樹脂製クーリングケース16
は、第1図に示すように、車室天井に車両幅方向
にわたつて、図示しないステーを用いて取付けら
れる。このクーリングケース16は、美観をよく
するためにカバーケース17で覆われており、カ
バーケースの下面および側面には空気吸入口17
a,17cが、またその側面のうち車室後方に面
する後ろ部分には空気吹出口17bが開口されて
いる。なお空気吹出口17bには、吹出方向を可
変させるためのルーバが回動自在に取付けられて
いる。クーリングケース16の左右両端下面に
は、上記空気吸入口17aから吸入された空気を
クーリングケース16内に吸入するためのベルマ
ウス状吸入口16aが開口され、クーリングケー
ス16の側面のうち車室後部側に面する部分に
は、空気吹出口16bが上記カバーケースの空気
吹出口17bに対抗するように開口されている。
上記ベルマウス状吸入口16aがそれぞれ開口
されたクーリングケース16の両端側内部には、
それぞれシロツコ型フアン18、およびこのフア
ン18を駆動するモータ19が設けられ、これら
2つのフアン18の間にクーリングケース16の
中央部には、前述のフロントエアコン1用のエバ
ポレータ10と同様に構成された冷凍サイクルの
エバポレータ20が配設されている。このエバポ
レータ20が収納されているクーリングケース1
6の底部は、下方に若干突出しており、この突出
した端部には、第2図に示す如く4つのドレン水
排出用のポート21a〜21dが四辺形を成すよ
うに設けられている。このポート21aと21b
には、第3図に示すように、ゴム製のホース22
の一端がはめ込まれ、その他端は三つ又のジヨイ
ント23の2端23a,23bに接続され、ジヨ
イント23の残りの一端23cにはゴム製ホース
24が接続され、ホース24は、車体側板に沿つ
て配設されたピラー25内部を通つて車室下方に
配設され、車室外へドレン水を排出できるように
なつている。なお、ポート21c,21dが設け
られている側も上記と同様にしてホース24に接
続されている。
次に上記の構成を有する本実施例の作用につい
て説明する。
まず、リアクーラ用の操作パネルのブロワスイ
ツチをオンすると、モータ19が回動し、フアン
18を駆動し、車室内空気は、空気吸入口17
a,16aを通つてクーリングケース16内部に
吸入される。一方、リアクーラ作動スイツチをオ
ンすると図示しない冷凍サイクルの電磁弁が開
き、圧縮機によつて圧縮され、凝縮器により凝縮
された高圧液冷媒は、リアクーラ側に流れこみ、
クーリングケース16内のエバポレータ20にて
蒸発される。このとき、エバポレータ20は、周
囲空気から蒸発潜熱を奪うため、フアン18によ
つて送風される空気はエバポレータ20によつて
冷却される。
ここで、エバポレータ20の表面温度は、周囲
空気温度より非常に低くなるため、空気中の水分
がエバポレータ20の表面で結露し、これが凝縮
水(ドレン水)となつてクーリングケース16内
に流れ落ちる。
例えば、エバポレータ20に流入直前の空気の
乾球温度27℃、湿球温度が19.5℃の場合、エバポ
レータ20に冷却されると毎分60c.c.程度のドレン
水が生じる。
一般走行時(水平走行時)には、第4図に示す
ごとく、上記ドレン水は、合計4箇のポート21
a〜21dからクーリングケース16の外部へ排
出される。この場合、第8図に示す従来の空調装
置では、ドレン水排水用ポート53が合計3箇所
しか設けられていないため、排出の効率が悪かつ
たが、本実施例によれば、従来の2倍の排水能力
が得られ、極めて効率的な排水ができる。従つて
クーリングケース底部の下方への突出量が小さく
ても、ドレン水30水面は、常に空気吹出口16
bから所定距離離れた位置に保つことができ、空
気吹出口16bからの水飛びの恐れが防止でき
る。その結果、本実施例では第4図に示す如くク
ーリングケース16の上下方向の厚さH2が従来
のクーリングケース51の厚さH1より薄くでき、
その分後方視界が広くなり安全性が高まる。ま
た、全体としてクーリングケース16およびカバ
ーケースがコンパクトになるため、車室内の美観
も向上する。
また、車両が傾いた路面を走行するときも上記
ポート21a〜21dは、四辺形をなすように設
けられているため、ドレン水は、いずれかのポー
トより速やかに排出される。例えば、第5図に示
すように車両降板時には、ドレン水30はクーリ
ングケース16の前方に移動するが、この場合は
4箇所設けられたポーのうち、後方のポート21
b,21cからドレン水は速やかに排出される。
また、本考案は上述の実施例に限らず以下に述
べるような種々の態様で実施できる。
(1) リアクーラのフアンは、2個のものに限らず
1個でもよい。またフアン18はクーリングケ
ース内に限らず、例えば車室下方に配設し、ダ
クトを用いてクーリングケースに接続してもよ
い。
(2) ポートは4箇所以上設けてもよい。その場合
少なくとも四辺形を成すように設ければよい。
また4箇所のポート21a〜21dの高さは一
定に限らず、上下方向に段差を有して設けても
よい。
(3) クーリングケース16は、車両幅方向に限ら
ず、車両前後方向に配設してもよい。また、取
付場所は、天井に限らず、車両側面の上方に取
付るようにしてもよい。
(4) 本考案はワゴン車に限らず、バス、トレーラ
等にも同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案のリアクーラ内部構成を示す
概略断面図、第2図は本考案のクーリングケース
を下方から見た平面図、第3図はドレン排水構造
を示す部分斜視図、第4図および第5図は、それ
ぞれ水平走行時、および登板走行時のドレン水の
様子を示す第2図の−断面図、第6図および
第7図は、それぞれ本考案を適用するワゴン車の
概要を示す車両の縦断面、および横断面図、第8
図は従来のリアクーラクーリングケースの概略断
面図である。 2……リアクーラ、16……クーリングケー
ス、16a……空気吸入口、16b……空気吹出
口、18……フアン、20……エバポレータ、2
1a〜21d……ドレン排水用のポート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 空気の吸入口および空気の吹出口が開口され、
    車室内天井に配設されるクーリングケースと、該
    クーリングケース内に配設され、周囲空気を冷却
    する冷凍サイクルのエバポレータと、前記吸入口
    から前記クーリングケース内に吸入された空気を
    車両前方から後方へ前記エバポレータを通して、
    前記吹出口から車室内に吹出させる送風機とを具
    備し、 前記クーリングケースは水平方向に平面状の底
    部を有し、この底部には、少なくとも車両の前後
    左右に四辺形を成すように4箇所の位置に、前記
    エバポレータにて生じるドレン水を前記クーリン
    グケースの外部へ排出するポートが開口されてお
    り、前記送風機は車両の左右両側であつて、前記
    エバポレータの両側に少なくとも前記底部のポー
    トより上方に一対配設されること を特徴とする自動車用空調装置。
JP1984149306U 1984-10-01 1984-10-01 Expired JPH027693Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984149306U JPH027693Y2 (ja) 1984-10-01 1984-10-01

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984149306U JPH027693Y2 (ja) 1984-10-01 1984-10-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6164012U JPS6164012U (ja) 1986-05-01
JPH027693Y2 true JPH027693Y2 (ja) 1990-02-23

Family

ID=30707491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984149306U Expired JPH027693Y2 (ja) 1984-10-01 1984-10-01

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH027693Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU589325B2 (en) * 1987-10-30 1989-10-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Automobile air conditioner
JP3687174B2 (ja) * 1996-03-18 2005-08-24 株式会社デンソー 車載用空調装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS429341Y1 (ja) * 1964-08-12 1967-05-19
JPS5445634U (ja) * 1977-04-13 1979-03-29

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50114044U (ja) * 1974-02-27 1975-09-17
JPS55134311U (ja) * 1979-03-16 1980-09-24

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS429341Y1 (ja) * 1964-08-12 1967-05-19
JPS5445634U (ja) * 1977-04-13 1979-03-29

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6164012U (ja) 1986-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1086837B1 (en) Air conditioner for vehicle
JP3521351B2 (ja) 自動車用空調装置
EP0930186A1 (en) Air conditioner for vehicles
JP2000326721A (ja) 空気調和ユニット及び車両用空気調和装置
JP4017141B2 (ja) 自動車用空調装置
JPH027693Y2 (ja)
JP3669885B2 (ja) 車両用空調装置
JP2003285620A (ja) 車両用空調装置の内外気切換装置
JP3680442B2 (ja) 車両後席用空調装置
JP2001080339A (ja) 空気調和ユニット及び車両用空気調和装置
US6474406B2 (en) Heater/cooler unit of automotive air conditioning system
JP2000094946A (ja) 車両用空調装置
KR100577813B1 (ko) 자동차 공조장치용 디프로스터 덕트 구조
KR100543760B1 (ko) 자동차 공조장치용 디프로스터 덕트 구조
JP4102641B2 (ja) 車両用空調装置
JP2553193Y2 (ja) 車両用空調装置
JPH10250344A (ja) 自動車用空調ユニットおよび空気調和装置
JP3840753B2 (ja) 車両用空調装置
KR100379039B1 (ko) 자동차용 공조 시스템
JPS6239925Y2 (ja)
KR19980016770A (ko) 대형 승합 자동차용 에어 그릴
JPS5930732Y2 (ja) 空気調和装置付き車両
JPS6144899Y2 (ja)
KR100550616B1 (ko) 자동차 공조장치용 디프로스트 덕트 구조
JPS5941135Y2 (ja) バンタイプ車両用空調装置