JP3889548B2 - 極薄肉の中空容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、熱可塑性の合成樹脂をブロー成形した薄肉の中空容器に関するものであり、特に、詰め替え用の液体状の内容物を収容する容器に適した胴部が非常に薄肉に成形されていて、内容物を充填した使用時の圧力には充分に耐え得る強度を有しているが、使用済となって容器を廃棄する際には、容器を容易に押し潰して小さく圧縮できるような胴壁の形状にした極薄肉構造の中空容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から用いられている合成樹脂製の各種の中空容器の中で、胴壁部をできるだけ薄肉構造に成形した円筒状の中空容器は、材料費を低く抑えることができて安価であるから一般には使い捨て容器として広く用いられている。
従来の薄肉構造をした中空容器は、概略的には図5に示すように、蓋を螺合する硬い口頸部11と、それに続く肩部12を介して2軸延伸ブロー成形された薄肉の胴部13と、胴部の下端部に形成された底部14とから構成されている。
そして、2軸延伸ブロー成形により肉薄成形された前記胴部13には、内容物の充填時や移送時及び使用時に生ずる種々の衝撃や圧力等の外力に対して充分に耐えことができる強度を持たせるために、胴壁面に様々な形状に成形した凹凸状の補強用リブ13a,13bを形成して、剛性が付与されている。
また、容器全体の荷重がかかると同時に大きな衝撃を受け易い底壁部14は、球面またはその他の形状をした湾曲面に形成すると共に、やや肉厚に形成した部分を設けて、容器に変形や亀裂が生じないようにした強度面上の工夫がなされている。
【0003】
上記したものやその他の形状をした従来の薄肉の中空容器は、薄肉容器の胴壁部の周壁に沿って連続した凹溝状の補強リブ等を設けたりして、使用時と廃棄する際についての考慮は充分になされているので、容器内に内容物が充填されている時には何ら問題になるようなことはない。
しかし、内容物が充填される前の製造ライン等に於ける考慮が不充分であることから、製造ライン中を移送される中空容器に対して横方向の外力が加えられると、容器の胴壁部が潰れたような状態になることがあるが、従来の容器に於いては復元性がやや劣っているので、潰れたままの状態で生産が続けられると、該容器がライン上をスムーズに流れることができない事態が発生することがあるので、その改善が求められていた。
【0004】
ところで、近年の社会生活の変化につれて大量生産による大量消費が求められるようになって、大量輸送等の物流面や生活上からの利便性等の面から、軽量で割れにくくて、色々な形状の容器の大量生産が容易である合成樹脂製の中空容器が、色々な物質を収容する容器として多用されるようになっている。
その中で、ポリエチレンテレフタレート樹脂(以下、PET樹脂という)を2軸延伸ブロー成形した壜体状をした中空容器は、人体への無害性と優れた透明性、更には高い機械的強度を有する等の理由から、液体を収容する容器その他の容器として積極的に使用されるようになっている。
その結果、使用済となったこれらの大量の空の容器は、そのまま一般のゴミと一緒に廃棄されているが、空の容器は大きな容積をとることから効率的に収集して、再利用を行うようにすることは非常に難しかった。
【0005】
また、このような合成樹脂製の各種中空容器が多用されるに伴って、生活一般のゴミとして廃棄される中で合成樹脂容器の占める割合が多くなるに連れて、分解しにくくて、焼却すると発熱量が大きい合成樹脂容器は、ゴミ処理の面から社会環境問題を引き起こすと同時に容器リサイクルの対象にもなり、これらの空の容器は回収して資源として無駄がないように再利用することが求められるようになったことから、廃棄に際して容積を小さくした効率的な回収が検討されるようになった。
【0006】
このような社会的な要求に対応して、使用済の空の容器を回収するために、不用となった容器を廃棄する際に、容積が嵩ばらないような構造にした容器としては、実開平5−46717号公報に記載するように、角形をした中空容器の胴部の側壁及び底部に折り畳み線部を設けておいて、空となった容器を廃棄する際には、前記折り畳み線に沿って偏平状に折り畳んで、容易に体積を小さくできるようにしたものがある。
しかし、上記のように偏平に折り畳む構造のものは、折り畳んだ容器の弾性復帰力に伴って容器内に空気が入り易いので、折り畳んだ状態を安定して保持することが困難であると同時に、胴壁部が薄くなるようにブロー成形したものは補強リブがないので強度的に問題がある。
【0007】
このような欠点を改良したものとして特開平7−101442号公報に記載するように、容器の口頸部に形成したネジ部及びネックリングに不連続部を形成すると共に底部に押圧力により内側に陥没する凹状溝部を形成して、容器の胴部には対抗する側壁の一方の壁面に凹状部を、これと対向する他方の壁面には突状部を、それぞれリブ状に形成して、偏平状に折り畳んだ際に前記凹状部に突状部が嵌合して、偏平状に安定して保持できるようにして廃棄するようにしたものがある。
しかし、上記のように容器を単に偏平状に押し潰しただけでは、その表面積は広いままであるので、容積は小さくなるが外形が大きいので、回収用の容器に収容するには手間がかかるという難点がある。
【0008】
そこで、使用済あるいは不用となった容器を廃棄する際に、容器の体積を小さくすると共に、表面積をも小さくすることができるようにした中空容器として、特開平7−315382号や実用新案登録第3005485号に見るように、円筒状をした中空容器の胴部壁に円周方向に溝を多数設けて伸縮可能な蛇腹状に形成して、空となった容器は軸方向に容易に圧縮して容積を小さくすることがでるようにしたものがある。
しかしながら、上記のような構造にした容器は、空の容器を上下方向に蛇腹部分を単に圧縮して高さを縮小するだけであるので、圧縮された容器の中央部には大きな空間部分を残しており、廃棄物としての全体積を大幅に減少させることは不可能であり、また、このように圧縮したものはすぐに元の形状に戻り易い恐れがある等の欠点がある。
【0009】
そこで、上記のように圧縮される容器の中央部分に大きな空間部分が残らないように改良した中空容器としては、実用新案登録第3019290号に見るように、胴部に伸縮可能な蛇腹部を形成して圧縮可能にした中空容器に於いて、口頸下端部に係合凹溝を形成すると共に、底部には係合突起部を形成して、使用済となった空の容器を廃棄する際に、容器の口頸部を下方へ押圧して圧縮することにより、口頸部と肩部が容器内部に圧入されて、前記口頸部の係合凹溝内に底部の係合突起が係合して圧縮された状態に保持できて、容器の中央部分に空間部分が生じないようにして、従来の容器に比べて、密に圧縮して体積を小さくすることができるようにしたものがある。
【0010】
しかし、上記のような構造をした容器を成形するには、従来のものに比べて容器の構造及びそれを成形する成形金型の構造が複雑になり、且つ、容器の胴部壁を伸縮可能にブロー成形するには細心の注意を必要とするので製造コストも高くなり、また、このような容器の胴壁部の肉厚を薄くするについては、その構造の上からも限界があるので、極薄肉の中空容器を成形するのは困難であり、特に、PET樹脂を用いた中空容器には適していない。
【0011】
上記のような問題点を解決する手段として、特開平10−35678号に見るような構造にした中空容器を本願出願人は提案しているが、それは図6に示すように、口頸部21に連接した肩部22と胴部23と底部24とからなる2軸延伸ブロー成形した円筒状中空容器の胴部23の壁面に、胴部23の横半周の範囲で下向きに円弧状に湾曲するリブ23aと上向きに円弧状に湾曲するリブ23bとを交互に形成して組み合わせて偏平状のO字形になるように形成した凸状リブを、容器の正面と後面との対称位置に複数個連続して形成すると共に、前記凸状リブにより囲まれて容器の正面と後面に生ずる凸レンズ形状をした部分23cと容器の両側面に生ずる菱形状をした部分23dとを凹状リブに形成した中空容器である。
【0012】
上記のような構造をした中空容器に於いては、上下方向に加わる力は凸状のリブ部分で二股に分かれて下方へは小さな力に分散されるので、容器は簡単に座屈することはないが、横方向の力に対しては簡単に圧縮されるように胴壁部が肉薄に形成されていて、空になった容器は簡単に押し潰すことがでるので、容器の体積が小さくなるように圧縮して折り畳んで廃棄することができる。
上記発明の容器は、胴壁部の肉厚が薄くできていて、通常時に於いては不都合のない程度の強度を有して、廃棄時には簡単に圧縮することができるので、従来の中空容器と比べてリサイクルするには非常に優れてはいるが、しかし、その成形金型の製作には高度の技術を必要とし、また、収容する内容物によっては外観上のデザインが不向きな場合がある。
【0013】
そこで、熱可塑性樹脂を2軸延伸ブロー成形した円筒状の中空容器に於いて、胴部壁の肉厚をできる限り薄く成形すると共に、製造ライン中に於ける搬送や内容物の充填時あるいは製品の移送及び使用時に加えられる外力に対しては充分に耐えることができるような構造に形成すると同時、容器の外観上のデザインも見栄えが良くて、且つ、使用済あるいは不用となった空の容器を廃棄する際には、容器壁を小さな力で簡単に押し潰すことができるような構造をしていて、各種の液体を収容するのに適した安価な中空容器の出現が望まれる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、上記のような問題点を解決して、通常使用されているPET樹脂あるいはポリプロピレン樹脂等からなる中空容器を、製造ライン中の外力による変形にたいしては復元力を有しており、廃棄時には簡単に潰すことができるような構造に形成して、容器が廃棄された後では、該容器を効率よく回収して再生処理をすることができるように、廃棄する時に容器が嵩ばらないように簡単に押し潰して小さくすることができるような容器を得るために、容器の胴壁部の肉厚はできる限り薄く成形して容器の重量の軽減と材料の節約ができて、内容物の充填時や移送及び使用時の外力には充分に耐えることができるようにするために、外観上の見栄えがよくて、補強機能も備えている胴壁構造をした安価な中空容器を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、熱可塑性合成樹脂を2軸延伸ブロー成形して成形する円筒状をした中空容器の胴壁部に、四角形または菱形状をした凹部を角部が上下になるように形成すると共に、該凹部を縦方向と周方向に整列せしめて格子状に多数個を形成して、該凹部の角部同志が接しないように少しばかりの間隔を開けて平坦な胴壁面を設けて、前記菱形凹部の縁部の辺と該凹部の角部の間の平坦部がリブと同様な補強機能を有する構造にした中空容器を成形する。
【0016】
【発明の実施の形態】
PET樹脂またはポリプロピレン(PP)樹脂から形成してなるプリフォームを2軸延伸ブロー成形して、口頸部1とそれに続く肩部2と胴部3と底部4とを有する円筒状をした薄肉の中空容器に成形するに際して、前記中空容器の胴部壁3面に菱形状をした小さな凹部5を、菱形の角部が上下、左右になるようにして、縦方向と横方向とに格子状になるように整列した形に形成すると共に、前記菱形凹部5の角部と角部との間には容器壁の僅かに平坦面6aを設けて、菱形の凹部の角部同志が連接しないように形成して、4個の菱形凹部5に囲まれた部分に容器壁の平坦な面6が菱形状に形成され構造の中空容器に成形する。
【0017】
上記のような構造にした中空容器は、前記菱形凹部5の縁辺5cと菱形凹部の間に形成された容器壁の平坦面6とが、あたかも凹凸状リブ形成したのと同じような作用をして、横方向の外力を加えた場合には簡単に潰れずに元に戻ろうとするので、製造ラインに於ける移送や内容物の充填時、更には、製品の移送及び使用時の外力に対しても充分に耐えることができる。
また、空になった容器を廃棄する際には、容器を簡単に押し潰すことができて、容器の体積が小さくなるように圧縮してから廃棄することができるので、補充用の洗剤やシャンプーその他を充填した詰め替え用の中空容器等の使い捨て容器に適している。
【0018】
【実施例】
本願発明の中空容器について、実施例に基づいて図面を参照しつつ、以下に説明する。
本願発明は、PET樹脂またはポリプロピレン樹脂を射出成形して成形したプリフォームを通常の2軸延伸ブロー成形法により成形して、図1に示すように、口頸部1と肩部2に連続する薄肉の胴部3とそれに続く底部4とを有する中空容器に成形すると共に、薄肉の胴壁部3に菱形状をした凹部5を形成した凹凸状に容器壁面を形成して、横断面がほぼ円形状をした薄肉の中空容器を成形する。
前記中空容器の胴壁部3には、菱形状をした小さな凹部5が多数形成されると共に、菱形状をした凹部5を一対の角部5aが上下方向に、他の角部5bが左右方向にくるようにした小さな凹部5が多数形成され、縦方向と横方向に格子状に並べたように整列して形成されており、また、図4に示すように、前記菱形の凹部5の角部5a同志が連接しないよう角部の間には平坦な壁面部6aが設けられると共に、菱形の凹部5に囲まれた部分には菱形の平坦面6が形成される。
【0019】
そして、上記したようにして菱形の凹部5が形成された中空容器の胴壁部3は、図2及び図3に示すように、縦横に格子状に並んだ前記菱形凹部5に囲まれた部分には菱形状をした胴壁部の凸状平坦面6が菱形凹部5と同じように格子状に形成されて、菱形凹部5の縁部5cおよび平坦な壁面部6aとであたかも補強用の凹凸状にリブを形成したのと同様な効果を有することになる。
即ち、上記のような構造に成形された本願発明の中空容器は、図1及び図4に見るように、その胴壁3面に形成された菱形凹部5の縁部5cと該凹部の上下、左右の角部5a,5b間に設けられた平坦面6と平坦部6aとが、斜め方向に連続したような形を形成して、緩やかな螺旋を描くように形成され、あたかも凹凸の補強リブをけいせいしたのと同じようになったものが、容器の壁面に左方向と右方向とに対称となるように交差した状態に形成されている。
【0020】
上記のようにして菱形凹部5の周辺に縁部5cが成形された本発明の容器は、その胴壁面に対して上下方向に荷重や衝撃その他の外力が加えられたとしても、上下方向の力は菱形凹部5の上の角部で左右の縁部5cに沿って分散されると同時に、該縁部5cの各辺および各平坦部6aとが凹凸の補強リブとして作用するので、通常の外力によっては容器が容易に変形したり、亀裂を生ずることもないので、容器の胴壁部の肉厚を従来の容器に比べて極めて薄くなるように2軸延伸ブロー成形すること可能である。
【0021】
また、このように成形された中空容器は、製造ラインを流れる際に、移送コンベヤーやロボットハンド等により外力を受けたとしても、凹部の縁辺と平坦部とによる復元力を備えていて潰れたままになるようなことがないので、延伸ポリプロピレン容器のようにPET容器に比べて潰れ易い性質を有する中空容器であっても、生産性を損なうようなことはない。
【0022】
ところで、現在一般に広く使用されている洗剤やシャンプー等を収容した容器は、使用し易いように口頸部に注出ポンプや特別な蓋体が設けられているので、その分だけ製造コストがやや割高なものになっており、その中で最も多く使用されている容器は、置き場所や取扱い易さ等の点から内容量が200〜300・程度の小型のものが一般的である。
このようにやや割高に製造されている小型の容器が空になった場合に、そのまま使い捨てにするのは無駄であり、また、廃棄後の処理についての考慮も必要であるので、空の容器に内容液を補充して再使用することが望ましい。
【0023】
そこで、上記したような構造をした本願発明の容器は、胴壁部が極めて肉薄に形成されているが、内容物が充填されて蓋で密封されている時には、上下方向に荷重や衝撃その他の外力が容器に対して加えられたとしても、菱形凹状に窪んだ部分の縁辺がリブの働きをして座屈が生ずることもないので、洗剤やシャンプーその他の各種の補充用溶液を収容した詰め替え用の容器に最適である。
【0024】
そして、このような構造に形成された詰め替え容器は、使用済みまたは不用になって廃棄する際には、蓋を開けて容器の内容物を全部排出した後、空になった容器の胴壁部を横方向に押圧すると、胴壁が肉薄に形成されているので容易に押し潰して偏平に圧縮することができる。
従って、廃棄される容器は、嵩ばらないように圧縮されて容積が小さくなった容器は収集用の容器に投入されて集められるので、大量の容器を効率よく収集することができて、使用済の空の容器を再生資源として容易に再利用することができる。
【0025】
【発明の効果】
熱可塑性樹脂を2軸延伸ブロー成形した本願発明の円筒状の中空容器は、薄肉に形成する胴壁部に四角形または菱形状をした凹部を対向する一対の角部が上下方向になるように形成して、凹部縁辺が胴壁面に対してリブ状に形成されると共に、該凹部を縦方向と周方向に格子状に並べたように整列して形成された薄肉の中空容器に成形して、前記菱形の凹部の角部同志が連接しないよう角部の間には僅かな平坦な壁面部を設けた特定の形状にしたことにより、菱形凹部の縁部と平坦な壁面部とがあたかも連続した補強用の凹凸リブを形成したのと同様な効果を奏することができるので、従来の薄肉容器に比べて胴壁部の肉厚を極めて薄肉状に形成することができる。
【0026】
そして、上記のように胴壁部に菱形状をした凹壁部を多数形成した本願発明の薄肉中空容器は、凹壁の縁辺により強度を損なうこともなく中空容器の胴壁を極めて薄く成形することができるので、容器の重量を軽減することができ、また、製造ラインに於ける容器の潰れによる支障を無くすことがきるが、しかし、空になった容器を廃棄する際には、容器を簡単に押し潰すことができるので、小さく圧縮して容積が嵩ばらないようにして廃棄できるので、資源としての回収作業が非常に容易となり、回収効率を著しく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の薄肉中空容器を示す斜視図である。
【図2】図1に示す本願発明のX−X縦断面図である。
【図3】図1に示す本願発明のY−Y横断面図である。
【図4】図1に示す本願発明の胴壁面の部分拡大図である。
【図5】従来の薄肉中空容器を示す一部破断図である。
【図6】本願発明の先行技術を示す一部破断図である。
【符号の説明】
1.中空容器の口頸部
2.肩部
3.胴部
4.底部
5.凹部
5a.上下の角部
5b.左右の角部
5c.縁部
6. 平坦面
6a.平坦部

Claims (5)

  1. 熱可塑性合成樹脂を2軸延伸ブロー成形して口頸部とそれに続く肩部と胴壁部と底部とが連接されてなる円筒状の中空容器であって、前記胴壁部を極めて薄肉に形成して、該胴部壁に四角形状をした凹部を対向する一対の角部を上下方向にして、相隣る凹部の角部が接しないようにして前記凹部を縦横方向に整列して格子状に形成すると共に、前記四角形状をした凹部の縁部は、円筒状の胴壁部に螺旋状に連続したように形成されてなることを特徴とする極薄肉の中空容器。
  2. 熱可塑性合成樹脂を2軸延伸ブロー成形して口頸部とそれに続く肩部と胴壁部と底部とが連接されてなる円筒状の中空容器であって、前記胴壁部を極めて薄肉に形成して、該胴部壁に四角形状をした凹部を対向する一対の角部を上下方向にして、相隣る凹部の角部が接しないようにして前記凹部を縦横方向に整列して格子状に形成すると共に、前記凹部の角部が連接しない部分に平担面からなる僅かな間隔を設けた平坦部を形成して、更に、前記四角形状をした凹部の縁部は、円筒状の胴壁部に螺旋状に連続したようなように形成されてなることを特徴とする極薄肉の中空容器。
  3. 前記胴壁部は、四角形状をした凹部の縁部に囲まれた部分が四角形状の平坦面に形成されてなることを特徴とする請求項1および2に記載する極薄肉の中空容器。
  4. 前記四角形状をした凹部は、縦方向に長い菱形状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至3に記載する極薄肉の中空容器。
  5. 前記熱可塑性合成樹脂は、ポリエチレンテレフタレート樹脂またはポリプロピレン樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至4に記載する極薄肉の中空容器。
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