JP2004299766A - 容易に押し潰し可能な中空容器とその成形方法 - Google Patents

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淳士 太田
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Abstract

【目的】2軸延伸ブロー成形した中空容器の口頸部および胴部の内周面に凹溝状の折り筋を設けて容器の胴壁を薄肉に形成して、容器を廃棄する際に容易に押し潰すことができるようにする。
【構成】口頸部1に連接した肩部2と胴部3と底部4とからなる合成樹脂を2軸延伸ブロー成形してなる中空容器に於いて、前記中空容器の肩部および胴部、底部は薄肉に成形すると共に、耐圧性および耐熱性を付与して、前記中空容器に蓋体を螺着あるいは嵌着する口頸部1の内周面に凹溝状をした折り筋7を形成して、更に、前記口頸部の折り筋に連続して、容器の肩部および胴部、底部の内面にも凹溝状の折り筋を形成して、空になった中空容器を廃棄する際には、容器を簡単に押し潰すことができるようにした中空容器を形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、熱可塑性合成樹脂から成形されてなる容器を廃棄する際に、容器本体を簡単に押し潰すことができるようにした中空容器に係わるものであり、更に詳細には、液体状の内容物が収容されていた容器が、使用済みあるいは不要となって空にした容器を押圧して容積が小さくなるように簡単に圧縮することができる構造をした中空容器、中でも、口頸部にネジ蓋を螺合して密封するようにしたブロー成形容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から各種の液状体を収容する容器としては、軽量で、割れにくくて、取扱易い等の点から、熱可塑性合成樹脂をブロー成形した円筒状の中空容器が一般に広く用いられている。
これらの容器は、蓋体を螺合する口頸部と、それに続く曲面状の肩部を介して筒状に形成された胴部と、該胴部の下端部に連接して自立可能に形成された底部とから構成されている。
【0003】
そして、上記のように形成された中空容器は、ネジ蓋を螺合して密封する口頸部は肉厚に成形して硬く仕上げられていて、また、延伸ブロー成形により肉薄に成形された胴部には、内容物の充填時や移送時及び使用時に生ずる衝撃や圧力その他の外力に対して耐え得るような強度を持たせるために、胴壁面に色々な形状をした凹凸状の補強用リブ等が形成されて剛性が付与されており、更に、容器全体の荷重がかかると共に大きな衝撃を受け易い底部は、球面その他の曲面状に形成されると共にやや肉厚に形成されたり、脚部あるいはリブが形成されたり、変形や亀裂が生じないように強度的に色々と工夫がなされている。
【0004】
このようにして形成された従来の薄肉の中空容器は、容器の胴部に補強用の凹凸状をしたリブ等が円周方向に環状に設けられて、容器の壁面に加わる加熱処理時の応力や移送時その他で生じる衝撃等の外力に耐え得るように形成されているが、使用済みとなった空の容器を廃棄したり、再利用するために回収する際の取扱易さの点についての考慮が全くなされていないので、空になった容器を圧縮して体積を小さくしてから廃棄することは非常に困難である。
【0005】
そのような中で、人体に無害で、透明性にも優れていて、高い機械的強度をも有する等の点から、可塑剤を含まないポリエチレンテレフタレート樹脂(以下、PET樹脂という)を2軸延伸ブロー成形した壜体その他の中空容器が、大量に生産されるようになるにつれて、物流面や生活面での利便性等から、軽量で割れにくいPET樹脂製の中空容器が、飲料容器その他に多用されるようになり、その結果、使用済となった空の容器が、ゴミとして大量に廃棄されている。
しかし、これらの容器は、ネジ蓋を口頸部に螺合して密封するものであるから、口頸部は肉厚に形成されたり、白化処理されたりして硬く形成されているので、廃棄された容器は、口頸部は簡単に押し潰すことができず、廃棄される容器は嵩張ることから、効率的に収集を行うことが非常に困難な状態にある。
【0006】
また、このようにして廃棄された合成樹脂製の中空容器は、分解しにくくて、焼却すると発熱量が大きくて焼却炉を傷めることから、このような合成樹脂容器が一般ゴミの中に占める割合が多くなるに連れて、その処理が社会的な問題を引き起こす原因の一つとなっていた。
その結果、これらの廃棄される空の容器は、全て回収して資源として再利用することが法律的に求められるようになったが、それには空になった容器の容積はできるだけ小さくしてから廃棄するようにして、廃棄された容器を効率的に回収できることが必要な要件となる。
【0007】
使用済あるいは不用となった容器を廃棄する際に、容器の体積を小さくすると共に、表面積をも小さくすることができるようにした合成樹脂製の容器として、実用新案登録第3005485号や実用新案登録第3019290号に見るように、円筒状をした中空容器の胴部壁を円周方向に多数の凹溝を設けて伸縮可能な蛇腹状に形成して、空となった容器は上下方向に簡単に圧縮できる構造をして、容積を小さくするようにした容器が知られている。
しかし、このような構造をした容器は、上下方向に重ねるようにして折り畳んだもので、口頸部および円筒壁部は潰れずに内部に空洞部が残り、また、加熱充填処理時の応力や移送時の衝撃等の外力に対する耐圧力を考慮に入れると、容器の肉厚を薄くするのが困難であり、また、このような容器を製造するには、成形金型の構造が複雑になるので、製造コストを低減することは非常に難しい。
【0008】
このような社会的な要求に応えて、使用済となった空の容器を効率よく回収するために、不用となって廃棄される際に、容器の容積が嵩ばらないような構造にした容器としては、実開平5−46717号公報に記載するような容器が提案されている。
上記の容器は、角形をした中空容器の胴部の側壁及び底部に折り畳み線部を設けておいて、空となった容器を廃棄する際には、前記折り畳み線に沿って偏平状に折り畳んで、容易に体積を小さくできるような構造にしたものであるが、このような構造をしたものは、口頸部が潰し難くて、また、折り畳んだ容器の弾性復帰力に伴って容器内に空気が入り易いので、折り畳んだ状態を安定して保持することが困難であると同時に、胴壁部が薄くなるようにブロー成形したものは補強リブがないので強度的に問題がある。
【0009】
そこで、このような問題点を改良したものを、特開平7−101442号に出願人は提案しているが、それは図10に示すように、中空容器の口頸部31に形成したネジ部36及びネックリング37を不連続状にした凹部38を形成すると共に、底壁部に押圧力を加えることにより内側に陥没する凹状の溝部39を形成して、また、容器の胴部には対抗する側壁33a,33bの一方の壁面に凹状部20と凸部21を、これと対向する他方の壁面には突状部23と凹部22を、それぞれリブ状に形成して、容器を偏平状に折り畳んだ際には前記凹状部20に突状部23が、凸部21には凹部22がそれぞれ嵌合せしめられて、偏平状に安定した状態に保持できるようにしたものである。
【0010】
上記のような構造にした容器は、胴壁部にリブ状に凹凸部20,21が形成されているので、移送時等の衝撃その他の外力に対する強度を備えており、また、口頸部のネジ部36及びネックリング37に凹溝38を設けて、折り畳み可能に形成されているので、空の容器は簡単に偏平状に押し潰すことができて、従来の容器に比べて嵩張ることがなくて、回収作業を効率的に行うことができる。
上記したように容器の胴壁部の対向面には、互いに係合する凹部と凸部とを形成しなければならないので、このような容器をブロー成形するには、成形金型の構造が複雑になるので、成形装置の製作費が嵩み、容器の製造コストが従来品に比べて割高になるという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
一般に使用されている合成樹脂製の容器、中でもPET樹脂製の中空容器を、使用後に再生して再利用するには、廃棄される中空容器を、大量に効率よく回収できなければ商業的に成り立たないので、容積が大きい空の容器を廃棄する際には、嵩ばらないように小さく圧縮することが必要となり、それには容器が簡単に押し潰せるような形状にしなければならない。
本願発明は、2軸延伸ブロー成形した薄肉の容易に圧縮可能な中空容器に於いて、容器の肉厚をできる限り薄くして、使用する樹脂量を少なくして重量の軽減を図ると共に、内容物の充填時や移送及び使用時の外力には充分に耐え得る強度を有するようにして、肉厚の口頸部も簡単に押し潰し可能な構造にして、使用済あるいは不用となった際には、容器を簡単に押し潰せて、容積を小さくして廃棄することができるようにした、空の容器を効率的に回収できるような合成樹脂製の中空容器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本願の発明は、2軸延伸ブロー成形により成形した薄肉の中空容器、中でも耐圧、耐熱性を有する中空容器に於いて、蓋体を螺着もしくは嵌着する容器の口頸部の内周面に押し潰し用の凹溝状の折り筋を設けて、更には、容器の肩部および胴部、底部の内面にも凹溝状の折り筋を設けて、空になった容器を廃棄する際には、簡単に押し潰しできるように形成すると共に、容器の肩部および胴部、底部は2軸延伸操作により極めて薄肉となるように成形して、耐圧性および耐熱性を付与して、容器の重量を軽減すると共に用いる合成樹脂原料を節約して、安価に製造できるようにした容器を形成する。
【0013】
【作用】
熱可塑性合成樹脂の射出成形により試験管状をしたプリフォームPを成形して、該プリフォームの口頸部8dをやや薄肉に形成すると共に、前記プリフォームの口頸部8dにネジ部8eとネックリング8fとを形成して、前記プリフォームの口頸部8dの内周面に凹溝部8gを設けたブロー成形可能なプリフォーム8に成形する。
【0014】
上記のように成形されたプリフォーム8はブロー成形可能に加熱処理してから、通常の延伸ブロー成形装置15により2軸延伸ブロー成形することにより、蓋体を螺着もしくは嵌着する容器の口頸部1の内周面には凹溝状の折り筋7が設けられて、容器の肩部2および胴部3、底部4が2軸延伸された耐圧性および耐熱性を有する中空容器を成形して、空の容器を簡単に押し潰しできるようにした薄肉の中空容器Aを形成する。
【0015】
このように形成された中空容器Aが使用済となった空の容器は、口頸部1には凹溝状の折り筋7を設けられているので、横方向の押圧力を加えると簡単に押し潰すことができて、また、胴壁部は肉薄に形成されていて容易に押し潰すことができるので、廃棄する際には、空の容器を容積が小さくなるように圧縮してから廃棄することがてきる。
【0016】
【実施例】
本願発明の中空容器について、図面を参照しつつ最適な具体例の一つを以下に説明する。
本願の発明は、射出成形装置13に於いて、図4に示したように、射出成形機11からPET樹脂14を成形金型12のキャビィティ内に射出成形してプリフォームPを成形して、図2に示すように、上端部の口頸部となる部分の外周面に蓋体を螺合するネジ部8eやネックリング8fが設けられると共に、ネジ部8eとネックリング8fが設けられた前記口頸部の内周面に折り筋となる凹溝8gを設けてやや肉薄に形成された口頸部8dと、やや肉厚に形成された容器本体部分8hとからなるプリフォーム8を形成する。
【0017】
上記のように形成されたプリフォーム8は、ブロー成形可能な状態に加熱処理された後に、図5示すように、通常の2軸延伸ブロー成形装置15の成形金型16内に装着して2軸延伸ブロー成形されて、図1に示したような、ネジ部5やネックリング6等を有する口頸部1と、それに連接する薄肉の肩部2および胴部3と底部4とからなる中空容器に成形されると共に、前記口頸部1のネジ部5とネックリング6等が設けられた内周面に凹溝状の折り筋7が設けられて、ネジ部5とネックリング6を設けた肉厚の部分が容易に押し潰しが可能な中空容器Aに成形される。
【0018】
このように成形された中空容器Aは、その内部に各種の液体や液状物等の溶液を収容してから、前記口頸部1にネジ蓋等を螺着して密閉されて、液体収容容器に形成された製品となる。
そして、このような液体収容容器が開封されて使用済みとなったり、不要になった後に、前記中空容器は内溶液が空にされて廃棄されるが、上記したような形状にした本願発明の中空容器Aは、廃棄するに際して、口頸部1のネジ部5やネックリング6等がある部分の内面に設けられた凹溝状の折り筋7に対して直交する方向から押圧力が加えられると、薄肉の容器本体部分2,3,4は簡単に潰れるのは勿論のこと、硬い口頸部1も凹溝状の折り筋7に沿って容易に潰すことができる。
【0019】
従って、本願発明の空になった中空容器Aは、容積が小さくなるように簡単に圧縮して廃棄することができるので、廃棄された大量の樹脂容器を効率よく回収することが可能になり、資源としての再利用を行うことが容易になる。
尚、上記した容器の口頸部には、角形の凹溝を内周面の対称な位置に一条ずつ設けた折り筋を形成したが、本願の発明に於いては、折り筋の形状および凹溝の幅や深さ、長さ等は、容器の大きさや形状、材質による硬さにより、最適な形状や長さ、大きさに形成したり、また、複数条の折り筋を適宜の間隔を開けて設けてもよい。
【0020】
上記した実施例に於ける本願発明の中空容器Aは、図3に示したような形状をした凹溝の折り筋7を、口頸部1のみに設けておいて容易に押し潰し可能にしたものであったが、本願発明は、このような形状に限定されることはないが、ネックリングが設けられている部分までは設けておくことが必要である。
そして、図6に示すように、口頸部1bに設けた折り筋7の下端部に連続した折り筋7aを、容器本体部分の肩部2bから胴部3bの内壁面に設けたり、また、必要とするならば、底部4bの内壁面へも連続した折り筋7cが設けられた中空容器Bとすることも可能である。
【0021】
上記のような形状をした中空容器Bを成形するには、前記実施例と同じようにして、図4に示した射出成形装置によりプリフォームPを成形して、図7に見るように、ネジ部5やネックリング6等を設けたプリフォーム8bの口頸部8dおよび胴壁部8hの内壁面に凹溝8gを設けると共に、口頸部8dをやや肉薄に、また、容器の本体部分となる胴壁部8hをやや肉厚に形成したプリフォーム8bを成形しておいて、該プリフォーム8bを第1実施例と同じようにして2軸延伸ブロー成形して、図6に見るような薄肉の中空容器Bを形成する。
【0022】
そして、このような形状に成形された中空容器Bは、使用済みあるいは不要となって廃棄しようとして空の前記容器を押し潰す場合に、胴部3bは小さな力で折り筋7cに沿って簡単に押し潰すことが可能となり、前記した口頸部1bのみに凹溝状の折り筋7を設けた中空容器Aに比べて、容易に押し潰して圧縮することができるようになる。
更に、前記した折り筋の先端部が、底部で連結して一線状に連通された状態にすると、一段と押し潰し操作が容易になり、また、前記折り筋は、一直線状に形成せずに、点線状にして設けることも可能である。
【0023】
以上説明した実施例は、主として容器の本体部分が円筒形状をした中空容器に関するものであったが、図8に示すような容器の本体部分が概略四角形状もしくは多角形状をした中空容器Cの場合には、口頸部1cのみに凹溝状の折り筋7を設けた容器を成形するのは、第1実施例の場合と同じように成形したプリフォームを用いて成形することが可能である。
しかし、このような多角形状をした中空容器Cの本体部分を、容易に且つ正確に押し潰すようにするには、胴部および底部にも凹溝状の折り筋7を設けておけば、より簡単に押し潰し可能になる。
【0024】
そこで、多角形状をした中空容器Cに於いては、口頸部1cのみに止まらず、容器本体部分の肩部2cおよび胴部3c、更には、底部4cに達する部分まで連続して凹溝状の折り筋7が設けられた中空容器Cを成形するには、図8に示したように、凹溝状の折り筋7gの下端部が容器底部4cの四隅4dに達するように設けられた構造の容器Cに成形することにより、中空容器Cの底部を簡単に且つ正確に押し潰すことができる。
そして、このような構造をした中空容器Cを成形するには、プリフォームの内周面に、図9に示すように、口頸部8dの上端部から下端部に向けて連続するように設けた凹溝状の折り筋8gの下端部分8kの先端が、逆Y状に分岐された形状のプリフォーム8cを成形しておくことが必要である。
【0025】
上記のような形状に成形されたプリフォーム8cは、図5に示すように、ブロー成形金型に装着して、第1実施例の場合と同じように2軸延伸ブロー成形することにより、図8に示したような中空容器Cを成形することができる。
このような構造に形成された中空容器は、使用済みまたは不用になって廃棄する際には、空になった容器に設けられた凹溝状の折り筋8gに直交する方向から容器を押圧すると、偏平に押し潰される容器の底部4cは、逆Y状の折り筋8kに沿って折り畳むように押し潰されて偏平に圧縮することができる。
上記した実施例に於いては、折り筋用の凹溝が予め成形されたプリフォームをブロー成形したが、本願発明は、このようなプリフォームを用いることなしに、溶融樹脂を押し出し成形、または、射出成形して折り筋用の凹溝を形成したパリソンを、そのまま直接にブロー成形する所謂ダイレクトブロー成形により、中空容器の内周面に凹溝状の折り筋を設けた容易に押し潰し可能な中空容器を成形することも可能である。
【0026】
尚、上記した実施例に於いては、中空容器の内周面に設けた凹溝状の折り筋の形状として、図3に示したような各種の形状をした凹溝を用いたが、本願の発明は、このような形状をしたものに限られるものではなくて、容器を簡単に押し潰し可能な形状をしたものであれば、適当に形成することが可能である。
また、上記実施例は、押し潰し用の凹溝状をした折り筋が、容器の内周面の対称な位置に一条づつ設けられた中空容器について説明したが、本願の発明は、上記したような形状をした中空容器に限定されるものではなくて、前記した凹溝状の折り筋が、2条、3条等の複数条づつ並行して設けられた形状にすることも可能である。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明の2軸延伸ブロー成形した中空容器は、口頸部更には胴部の内周面等に凹溝状に形成した折り筋を設けたことにより、空になった中空容器は押圧して簡単に押し潰すことができるので、容器を使用後に廃棄する際には、小さく圧縮されて容器の嵩ばりがなくて、資源の再生利用または廃棄物のための回収作業が非常に容易となるので、回収効率を著しく向上させることができる。
また、本願発明の中空容器は、従来のものに比して、強度を損なうことなしに容器の胴壁を極めて薄くできて、使用する合成樹脂の量を少なくすることができるので、容器の重量を軽減することができると共に、容器を安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の中空容器の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す中空容器を製造するためのプリフォームを示す斜視図である。
【図3】図2に示すプリフォームの開口端に設けた凹溝の形状を示す平面図である。
【図4】図2に示すプリフォームを成形する装置の断面図である。
【図5】図2に示すプリフォームをブロー成形する装置の断面図である。
【図6】本願発明の第2実施例の中空容器を示す斜視図である。
【図7】図6に示す中空容器を製造するためのプリフォームを示す斜視図である。
【図8】本願発明の第3実施例の中空容器を示す斜視図である。
【図9】図8に示す中空容器を製造するためのプリフォームを示す斜視図である。
【図10】本願発明の先行例を示す側面図である。
【符号の説明】
1. 容器の口頸部
2. 容器の肩部
3. 容器の胴部
4. 容器の底部
5. ネジ部
6. ネックリング
7. 凹溝状の折り筋
8. プリフォーム

Claims (6)

  1. 蓋体を螺着または嵌着して密閉する肉厚の口頸部と、該口頸部に連接する肉薄の肩部および胴部と底部とから形成される中空容器を、熱可塑性合成樹脂のブロー成形により液状物を収容可能に成形してなる中空容器であって、前記口頸部の内周面に凹溝状の折り筋を縦方向に設けて押し潰し可能に形成されてなることを特徴とする容易に押し潰し可能な中空容器。
  2. 蓋体を螺着または嵌着して密閉する肉厚の口頸部と、該口頸部に連接する肉薄の肩部および胴部と底部とから形成される中空容器を、熱可塑性合成樹脂のブロー成形により液状物を収容可能に成形してなる中空容器であって、前記口頸部および肩部と胴部と底部の内周面に凹溝状の折り筋を縦方向に設けて押し潰し可能に形成されてなることを特徴とする容易に押し潰し可能な中空容器。
  3. 前記凹溝状の折り溝は、容器の内周面の対称な位置に設けて、容易に押し潰し可能に形成されてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載する容易に押し潰し可能な中空容器。
  4. 前記凹溝状の折り溝は、複数条が並列に設けられてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載する容易に押し潰し可能な中空容器。
  5. 前記中空容器は、熱可塑性合成樹脂の2軸延伸ブロー成形により成形されてなることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載する容易に押し潰し可能な中空容器。
  6. 熱可塑性合成樹脂の射出成形により成形したプリフォームの頸部にネジ部とネックリングを設けると共に、前記プリフォームの口頸部の内周面に凹溝部を設けてブロー成形可能なプリフォームを形成して、前記プリフォームをブロー成形可能に加熱処理してから2軸延伸ブロー成形して中空容器に成形して、前記中空容器の口頸部の内周面に凹溝状の折り筋を設けると共に、前記中空容器の肩部および胴部、底部が薄肉となるように2軸延伸されて耐圧性および耐熱性を有する中空容器に成形してなることを特徴とする容易に押し潰し可能な中空容器の成形方法。
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