JP2000190935A - 易減容化合成樹脂容器 - Google Patents

易減容化合成樹脂容器

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JP2000190935A JP37187698A JP37187698A JP2000190935A JP 2000190935 A JP2000190935 A JP 2000190935A JP 37187698 A JP37187698 A JP 37187698A JP 37187698 A JP37187698 A JP 37187698A JP 2000190935 A JP2000190935 A JP 2000190935A
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和久 中井
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裕司 亀海
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    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手で容易に潰すことができ、底部と首部とを
折りたたむように収納して減容化させることが可能な容
器であって、更に、センサーでとらえる表面積が大きく
なるような形状に潰すことができ、リサイクルの分別処
理に貢献しうるようなPET樹脂容器等の合成樹脂容器
を提供する。 【解決手段】 柱状の合成樹脂容器の胴体部口栓部側に
肩部誘導リブ6、及び底部側に底部誘導リブ7を周方向
に形成する。更に、胴体部の軸方向に収納誘導リブ8、
首部に首部収納リブ9、及び胴体部底部近傍に底部収納
リブ10を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱状の中空容器を
廃棄時には手で容易に潰すことができる易減容化合成樹
脂容器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ジュースや清涼飲料水等の飲料
を充填する容器として、熱可塑性合成樹脂を二軸延伸ブ
ロー成形した中空の合成樹脂容器がある。特に、軽量で
割れにくく、無害で優れた透明性を有し、且つ内容物を
高温加熱殺菌して充填可能な、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)樹脂から形成されるPET樹脂容器が広
範囲に使用されている。
【0003】また、近年日常生活から出される廃棄物の
中に占める合成樹脂容器の割合が大きくなり、その処理
について社会的にも環境汚染などを引き起こすとして問
題となっている。そのため、これらの空の合成樹脂容
器、特にPET樹脂容器は回収して資源として再利用さ
れている。
【0004】PET樹脂容器は、通常の二軸延伸ブロ一
成形法では成形時に内部残留応力が発生して、高温加熱
充填時や高温加熱殺菌時に熱変形を生じやすいので、そ
れを防止するため成形過程中にヒートセットを行い熱と
残留応力による容器の変形を防ぐと共に、容器の側壁面
等に凹凸を形成して容器の剛性を補強するなどして容器
が変形しないように強化されている。そのため、空にな
った容器は圧縮変形がしにくく、手で容易に潰すことが
できないので、廃棄時に大きな容積を取り効率的に回収
することが困難である。
【0005】また、最近では、用途に応じて大きさ、形
状の多様なるPET樹脂容器が製造されているため、リ
サイクルの効率をよくするため、回収工場ではセンサー
を用いてその容器の表面積から容器の分別処理を行なっ
ている。しかし、そのためには、減容化後の容器表面積
をできるだけ大きくして、センサーが照射される面積を
大きくする必要がある。そのため、例えば、角柱状容器
なら対角方向に潰すことにより減容化しやすく、センサ
ーでとらえる表面積を大きくすることができ、しかも、
容器を構成する部分のうち比較的肉厚な底部と首部とを
潰した胴体部に折りたたむように収納させることができ
る容器であるのが好ましい。
【0006】しかし、従来のPET樹脂容器の形状で
は、それを手で容易に潰すことができず、または、潰す
ことができるリブを設けた容器はあるが、センサーでと
らえる表面積を大きくして、しかも、手で容易に底部と
首部とを折りたたむように収納し、減容化させることが
できる容器はなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、手で容易に
潰すことができ、底部と首部とを折りたたむように収納
して減容化させることが可能な容器であって、更に、セ
ンサーでとらえる表面積が大きくなるような形状に潰す
ことができ、リサイクルの分別処理に貢献しうるような
PET樹脂容器等の合成樹脂容器を提供することを主目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明においては、請求
項1に記載するように、柱状の胴体部と、この胴体部の
一端を覆う底部と、前記胴体部の他端側に設けられた口
栓部と、この口栓部から前記胴体部方向に周面を拡大し
ながら口栓部と胴体部とをつなぐように形成された首部
とを有し、胴体部の側壁面口栓部側に、胴体部の周方向
に少なくとも一つ形成された凹溝状の肩部誘導リブと、
胴体部の側壁面底部側に、胴体部の周方向に少なくとも
一つ形成された凹溝状の底部誘導リブとを形成して減容
化を容易とした易減容化合成樹脂容器により上記目的を
達成するようにした。
【0009】この発明によれば、胴体部の側壁面口栓部
側と底部側に、胴体部の周方向に凹溝状の誘導リブを形
成するので、この誘導リブを起点として容器を内側に折
りたたむことが可能となり、手で容易に減容化を行なう
ことができる。
【0010】この場合、請求項2に記載するように、請
求項1の容器に、更に、胴体部の軸方向に少なくとも一
つ凹溝状の収納誘導リブを有することが好ましい。
【0011】このようにリブを設けることにより、胴体
部の軸方向に凹溝状の収納誘導リブを形成するので、上
述した発明と相俟って、更に容易なる折りたたみが誘導
される。また、この収納誘導リブを胴体部の対向する位
置に設けることにより、容器を潰したときに平らに潰す
ことができるので表面積をより大きくすることができ、
センサーでとらえる表面積をより大きくすることができ
る。
【0012】また、請求項3に記載するように、容器を
減容化する際、口栓部が胴体部側に折れ曲がるように首
部に少なくとも一つ凹溝状の首部収納リブを形成するの
が好ましい。
【0013】このように、首部に凹溝状の収納リブを形
成するため、比較的肉厚の首部も容易に押し潰すことが
できるのでその部分の容積を減らして、口栓部を胴体部
側に容易に折り曲げることができる。従って、上述した
発明との相乗効果により、容器を容易に折りたたむこと
ができ、また、容器を潰したときの表面積をより大きく
しながらも、口栓部が邪魔にならないように胴体部側に
収納してコンパクトに潰すことができる。
【0014】更に、請求項4に記載するように、容器を
減容化した際、底部が胴体部側に折れ曲がるように胴体
部底部側に形成された底部収納リブを有するのが好まし
い。胴体部底部側に収納リブを有することにより、底部
が胴体部側に容易に折れ曲がることができ、上述した発
明との更なる相乗効果により、容器を容易に折りたたむ
ことが可能で、また、容器を潰したときの表面積をより
大きくしながらも、底部が邪魔にならないように胴体部
側に収納してよりコンパクトに潰すことができる。
【0015】本発明においては、請求項5に記載するよ
うに、リブの端部が鋭角となるように形成されているこ
とが好ましい。
【0016】このように、リブの端部を鋭角とするの
で、折り曲げやすく、上述した発明の効果をより発揮す
ることができ、容器を容易且つ確実に折りたたむことが
できるため、容器を潰したときの表面積をより大きくし
ながらも、極めてコンパクトに効率よく潰すことが可能
である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による易減容化合成
樹脂容器の実施の形態について、図1乃至図4を例に説
明する。
【0018】図1は、本発明の一例を示す飲料用の易減
容化合成樹脂容器1の斜視図であり、図2は、容器1の
正面図、図3は、容器1の右側面図、図4は、容器1の
平面図を示す。
【0019】本発明の容器は、熱可塑性合成樹脂を二軸
延伸ブロー成形した中空の合成樹脂容器であって、特
に、軽量で割れにくく、無害で優れた透明性を有し、且
つ内容物を高温加熱殺菌して充填することができる、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)樹脂から形成され
るPET樹脂容器であることが好ましい。
【0020】容器1は、胴体部2と、この胴体部2の一
端を覆う底部3と、胴体部2の他端側に設けられた口栓
部4と、この口栓部4から胴体部方向に周面を拡大しな
がら口栓部4と胴体部2とをつなぐように形成された首
部5とから構成される。
【0021】ここで、本発明においては、図1乃至図4
に示す胴体部2の形状は、4つの直角な角部を有する四
角柱状に限られるものでなく、柱状であればよい。例え
ば、円筒状、又はやや丸みがかった4つの角部を有する
四角柱状であってもよく、四角柱状の角部を面取りした
八角柱状、或いは十二角柱状、その他の多角柱状であっ
てもよい。
【0022】以下、本発明にかかるリブについてそれぞ
れ説明する。
【0023】先ず、図1乃至図4に示されているよう
に、胴体部2の口栓部4側の側壁面には、凹溝状の肩部
誘導リブ6が、隣接する二つの側壁面の角部を中心とし
て両側壁面にまたがり周方向に形成されている。
【0024】本発明は、これに限られることなく、上記
肩部誘導リブ6は、それ自体を折り線として胴体部を中
空の容器内側に押しつぶすことができ、その潰した側の
側壁面が対角側の側壁面と接触可能な範囲で胴体部2の
口栓部4側の最上端により近いところに形成されること
が好ましい。従って、このような肩部誘導リブ6は、胴
体部2の口栓部4側の側壁面に設けられ、胴体部2のう
ち口栓部4側の上端から1/3以内の範囲、好ましくは
1/5以内の範囲に形成されているのがよく、胴体部2
と首部5の境界付近に形成されているのが最も好まし
い。
【0025】上記肩部誘導リブ6の数は、一箇所のみ形
成されていてもよいが、図1乃至図4に示したように対
角方向に2箇所形成されていると容器を対角方向に等し
くきれいに潰すことができ、潰したときの表面積を無理
なく最大限にすることが可能であるため効果的であり、
より好ましい。また、胴体部2の角部の数に応じて4箇
所乃至それ以上設けてもよい。なお、円筒状の場合は、
角部がないので対向するように2箇所周方向に形成され
ているのが好ましい。
【0026】この肩部誘導リブ6の形状は、凹溝断面が
U字型でもよいし、V字型でもよいし、また、コの字型で
あってもよい。更には、このリブの端部、好ましくは両
端部が鋭角となるように、即ち、両端部が先細るように
漸次浅くなるように形成されていると、容器1をいっそ
う容易に折り曲げやすくなり、且つきれいに押しつぶす
ことができるので好ましい。
【0027】一方、底部誘導リブ7について、以下に説
明する。
【0028】胴体部2の底部3側の側壁面には、上述し
た肩部誘導リブ6と同形状の凹溝状の底部誘導リブ7
が、二つの側壁面の角部を中心として両側壁面にまたい
で、上記肩部誘導リブ6と同じ側に周方向に形成されて
いる。
【0029】本発明は、これに限られず、上述した肩部
誘導リブ6と同様に、底部誘導リブ7は、それ自体を折
り線として胴体部2を中空の容器内側に押し潰すことが
でき、その潰した側の側壁面が対角側の側壁面と接触可
能な範囲で胴体部2の底部3側の最下端により近いとこ
ろに形成されることが好ましい。従って、このような底
部誘導リブ7は、胴体部2の底部3側の側壁面に設けら
れ、胴体部2のうち底部3側の下端から1/2以内の範
囲、好ましくは1/3以内の範囲に形成されているのが
よく、特に、底部3の底面からの高さを底面からの高さ
=[(底面の一辺の長さ)2×(底面の他の一辺の長さ)
2]1/2÷2として、底部3を折りたたんだときに底部3
の中心点が底部誘導リブ7上に重なる位置に形成されて
いると減容効果を最大とすることができるので最も好ま
しい。
【0030】また、これにより底部3の胴体部2への折
り返しが容易となる。更に、底部誘導リブ7は、その中
心を肩部誘導リブ6の中心から底部3方向に下ろした垂
線上の一点として形成されていると、より潰しやすく、
最も潰れ具合を大きくすることができるので好ましい。
なお、底部誘導リブ7と肩部誘導リブ6は、平行に形成
されていなくてもかまわないが、図1乃至図4に示すよ
うに平行に形成されているほうが容易に折りたたむこと
ができるので好ましい。
【0031】上記底部誘導リブ7の数は、一箇所のみ形
成されていてもよいが、上記肩部誘導リブ6と同様に、
図1乃至図4に示すように対角方向にも底部誘導リブ7
を形成すると、容器1を対角方向に等しくきれいに潰す
ことができ、潰したときの表面積を無理なく最大限にす
ることが可能となるのでより好ましく、或いは、胴体部
2の角部の数に応じて4箇所乃至それ以上設けられてい
てもよい。円筒状の場合は、角部がないので上記肩部誘
導リブ6と同様にして、対向するように2箇所周方向に
形成されるているのが好ましい。
【0032】この底部誘導リブ7の断面及び端部の形状
は、上記肩部誘導リブ6と同様の形状に形成されている
のが好ましい。
【0033】なお、上記肩部誘導リブ6及び底部誘導リ
ブ7は、図1乃至図4に示す例のように胴体部2の口栓
部4側に肩部誘導リブ6を1箇所と底部3側に底部誘導
リブ7を1箇所の上下2箇所に限られず、それらの中間
に1箇所乃至それ以上更に肩部誘導リブ6又は底部誘導
リブ7を設けてもよい。例えば、胴体部2と首部5の境
界に肩部誘導リブ6を、胴体部2の底部3側の下端から
1/3の部位に底部誘導リブ7を、更に胴体部2の中央
部付近に底部誘導リブ7を設けてもよい。
【0034】次に、収納誘導リブ8について説明する。
【0035】図1乃至図4には、収納誘導リブ8が図示
されている。この収納誘導リブ8は、上記肩部誘導リブ
6と上記底部誘導リブ7が形成された二つの側壁面の角
部に、肩部誘導リブ6及び底部誘導リブ7の中央部と直
角に交差して、軸方向に形成されている。この収納誘導
リブ8は、首部収納リブ9から底部誘導リブ7まで設け
られている。
【0036】本発明の収納誘導リブ8は、図示される形
状に限らず、肩部誘導リブ6と底部誘導リブ7の中央付
近を交差して通過するように角部に沿って形成されてい
ればよい。また、この収納誘導リブ8は、胴体部2から
更に首部5にまで延長して形成されていてもよく、収納
誘導リブ8を中心線として収納誘導リブ8諸共その両側
の側壁面を容易に、且つ確実に容器内側に折り曲げやす
くなるように形成されているのがよい。従って、このよ
うな収納誘導リブ8は、容器の対角方向にそれぞれ設け
られた肩部誘導リブ6と底部誘導リブ7の中央部分を交
差して、胴体部2から首部5に延長して口栓部4の下端
近傍まで軸方向に形成されていると、容器1を対角方向
に等しくきれいに潰すことができ、潰したときの表面積
を最大限にすることができるため、より好ましい。
【0037】また、収納誘導リブ8は、一箇所のみ形成
されていてもよいが、図1乃至図4に示すようにその数
を対角方向に2箇所設定するのがより好ましく、或いは
胴体部2の角数に応じて4箇所乃至それ以上設けられて
いてもよいし、肩部誘導リブ6及び底部誘導リブ7の存
在しない角部に設けられていてもよい。収納誘導リブ8
の断面形状は、上記肩部誘導リブ6又は底部誘導リブ7
と同様の形状に形成されているのが好ましい。
【0038】次に、首部収納リブ9について、以下に説
明する。
【0039】図1乃至図4の首部5には、その両端部を
鋭角とする凹溝状の首部収納リブ9が、肩部誘導リブ6
及び底部誘導リブ7のある側に形成されている。この首
部収納リブ9は、その中央が口栓部4との境界付近に位
置し、両端部が胴体部2の角部へ向くように形成されて
いる。
【0040】本発明の首部収納リブ9は、例に示した形
状に限られず、容器を減容化した際に、口栓部4が胴体
部2側に折れ曲がるように首部5に少なくとも一つ凹溝
状に形成されていればよい。即ち、このリブ自体を折り
線として首部5を中空の容器内側に押し潰すことがで
き、その潰した側の側壁面が対角側の側壁面と接触可能
な程度にまで折れ曲がることによって口栓部4が胴体部
2側に容易に折れ曲がることができる形状であればよ
く、縦方向でも周面に沿って傾斜して形成されていても
よい。特に、図1乃至図4に示すように収納誘導リブ8
が形成されている首部5の口栓部4側の上端を起点とし
て収納誘導リブ8の形成されていない胴体部2の角部の
上端部位に向かって形成されていると口栓部4が胴体部
2側に容易に折れ曲がることができるので好ましい。
【0041】この首部収納リブ9は、口栓部4が胴体部
2側に折れ曲がり容器1をコンパクトに収納できるよう
にするため、首部5に少なくとも一箇所、好ましくは図
1乃至図4に示すように対角に2箇所形成されているの
がよく、或いは4箇所以上形成されていてもよい。
【0042】この首部収納リブ9の断面及び端部の形状
は、上記肩部誘導リブ6等と同様の形状に形成されてい
るのが好ましい。
【0043】次に、底部収納リブ10について説明す
る。
【0044】例に示すように、比較的肉厚で強固な底部
3を効率よく胴体部2側にコンパクトに収納できるよう
に、底部誘導リブ7の形成された二つの側壁面の底部側
には、凸状の底部収納リブ10が形成されている。
【0045】本発明において、この底部収納リブ10
は、容器を減容化した際に、底部3が胴体部2側に折れ
曲がるように胴体部2の底部側に形成される。つまり、
上記収納誘導リブ8を中心にして容器1を潰したとき
に、底部収納リブ10自体を折り線として胴体部2の底
部側の側壁面を中空の容器内側に押し潰すのを補助する
ように形成されていればよい。このとき、潰した側の側
壁面が底部3の底面と接触可能な程度にまで容易に折れ
曲がることができるような形状であることが好ましい。
例えば、胴体部2が四角柱の場合、図1乃至図4に示す
ように、その側壁面の中央最下端近傍から、底部誘導リ
ブ7の延長線上で底部誘導リブ7の形成されていない角
部に向かって傾斜して設けられているのが好ましい。
【0046】また、この底部収納リブ10は、肩部誘導
リブ6の形成された側壁面に形成され、1つの側壁面に
対して少なくとも1箇所以上設けられているのが好まし
い。底部収納リブ10は、直線状に形成されていてもよ
いし、曲線状に形成されていてもよいが、曲線状である
ほうが潰れ具合が大きくて好ましい。なお、このリブ1
0の形状は凸状であるのが好ましいが、凹溝状に形成さ
れていてもよい。底部収納リブ10の形状が凸状の場
合、その凸断面図はU字型でもよいし、V字型でもよい
し、また、コの字型であってもよい。更に、このリブの
端部、は鈍角状でも鋭角状でも平らに形成されていても
よい。凹溝状に形成されている場合は、上記肩部誘導リ
ブ6等と同様の断面形状に形成されているのが好まし
い。
【0047】
【実施例】以下、本発明の易減容化合成樹脂容器の減容
化の効果について、実施例を用いて具体的に説明する。
【0048】(実施例1)図1乃至図4に示す容器1
と、底部誘導リブ7を欠いた以外は図1乃至図4に示す
容器と全く同じ容器11を二軸延伸ブロー成形して形成
した。これら2つの容器を収納誘導リブ8の側から対角
方向に押し潰し、その潰れ具合を解析用ソフトPRO/
MECHANICAを用いて解析した。解析方法は、容
器に荷重のかかる方向と、容器の拘束条件とを入力して
標準解析を行なう方法である。これによって、容器の変
位箇所及びその大きさを測定し減容化解析図を作製し、
減容化の容易さの目安とした。図中のA乃至Iは、容器の
変位の大きさを表わす。Aの変位値が最も大きく、つま
り潰れ具合の大きいことを示し、Iに向かうほど潰れ具
合が小さくなることを示す。
【0049】図5に、図1乃至図4に示す容器1の減容
化解析図を示す。これから、収納誘導リブ8の部分が最
も効率よく潰されており、また、全体的に潰れ具合の高
いことが分かる。
【0050】図6に、底部誘導リブ7のみを形成しない
容器11の減容化解析図を示す。この場合、図5と比較
して全体的に潰れ具合が低いことから、底部誘導リブ7
を設けたほうがより効果的に減容化を図ることができる
ことが分かる。
【0051】(実施例2)図1乃至図4に示す容器1
と、首部収納リブ9を欠いた以外は図1乃至図4に示す
容器と全く同じ容器21を二軸延伸ブロー成形して形成
した。これら2つの容器を収納誘導リブ8の側から対角
方向に押し潰し、その潰れ具合を解析用ソフトPRO/
MECHANICAを用いて解析した。解析方法は、実
施例1と同様にして行なった。
【0052】図5に、図1乃至図4に示す容器1の減容
化解析図を示す。これから、全体的に潰れ具合の高いこ
とが分かる。
【0053】図7に、首部誘導リブ9のみを形成しない
容器21の減容化解析図を示す。この場合、図5と比較
して全体的に潰れ具合が低く、特に首部から収納誘導リ
ブ8に沿った部分の潰れ具合が著しく低いことから、首
部誘導リブ9を設けたほうがより効果的に減容化を図る
ことができることが分かる。
【0054】(実施例3)図1乃至図4に示す容器1
と、首部収納リブ9を欠いた以外は図1乃至図4に示す
容器と全く同じ容器31を二軸延伸ブロー成形して形成
した。これら2つの容器を収納誘導リブ8の側から対角
方向に押し潰し、その潰れ具合を解析用ソフトPRO/
MECHANICAを用いて解析した。解析方法は、実
施例1と同様にして行なった。
【0055】図5に、図1乃至図4に示す容器1の減容
化解析図を示す。これから、全体的に潰れ具合の高いこ
とが分かる。
【0056】図8に、底部収納リブ10のみを形成しな
い容器31の減容化解析図を示す。この場合、図5と比
較して首部を除いた部分の潰れ具合が低いことから、底
部収納リブ10を設けたほうがより効果的に減容化を図
ることができることが分かる。
【0057】(実施例4)底部収納リブ10の形状が曲
線状である図1乃至図4に示す容器1と、この底部収納
リブ10の形状を直線状とした以外は図1乃至図4に示
す容器と全く同じ容器41と、この底部収納リブ10を
欠いた以外は図1乃至図4に示す容器と全く同じ容器3
1とを二軸延伸ブロー成形して形成した。これら3つの
容器を収納誘導リブ8の側から対角方向に押し潰し、そ
の潰れ具合を解析用ソフトPRO/MECHANICA
を用いて解析した。解析方法は、容器に荷重のかかる方
向と、容器の拘束条件とを入力して標準解析を行ない、
容器の最大変位値を測定する方法とし、これを減容化の
容易さの目安とした。
【0058】表1に、容器1、41及び31の最大変位
値を測定した結果を示す。
【0059】
【表1】
【0060】底部収納リブ10を曲線状に形成した容器
1と底部収納リブ10を直線状に形成した容器41とを
比較すると、曲線状に形成した容器1のほうが最大変位
値が大きく、つまり、潰れ具合が高くなっていることが
分かる。従って、底部収納リブ10の形状は直線状より
も曲線状に形成したほうが効率よく容器を減容化するこ
とができる。なお、底部収納リブ10を形成しない容器
31の最大変位値は最も小さく、その潰れ具合は前二者
に比べて低いことがわかる。
【0061】以上述べたように、本発明による合成樹脂
容器1は、コンピュータ解析においても、優れた減容効
果を有することが示され、従って、従来にはない容易さ
で折り曲げ、コンパクトに潰すことが可能な易減容化合
成樹脂容器とすることができる。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、各誘導リブを起点とし
て容器を内側に折りたたむことが可能であるため、手で
容易に折り曲げやすく、平らに潰すことができるのでセ
ンサーでとらえる表面積をより大きくすることができ、
また、各収納リブにより口栓部、底部が邪魔にならない
ように胴体部側に収納することができるので、容器全体
を極めてコンパクトに容易且つ確実に潰して効率よく減
容化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる易減容化合成樹脂容器の一例を
示す斜視図である。
【図2】本発明にかかる易減容化合成樹脂容器の一例を
示す正面図である。
【図3】本発明にかかる易減容化合成樹脂容器の一例を
示す右側面図である。
【図4】本発明にかかる易減容化合成樹脂容器の一例を
示す平面図である。
【図5】容器1の潰れ具合を示すコンピュータ解析図で
ある。
【図6】容器1から底部誘導リブ7を欠いた容器11の
潰れ具合を示すコンピュータ解析図である。
【図7】容器1から首部収納リブ9を欠いた容器21の
潰れ具合を示すコンピュータ解析図である。
【図8】容器1から底部収納リブ10を欠いた容器31
の潰れ具合を示すコンピュータ解析図である。
【符号の説明】
1、11、21、31、41 容器 2 胴体部 3 底部 4 口栓部 5 首部 6 肩部誘導リブ 7 底部誘導リブ 8 収納誘導リブ 9 首部収納リブ 10 底部収納リブ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29C 49/08 B09B 3/00 ZABZ 49/48 301W B29L 22:00 Fターム(参考) 3E033 AA01 BA13 BA18 CA18 CA20 DC10 EA01 EA06 FA03 GA02 4D004 AA07 BA07 CA03 4F202 AG05 AG07 AG22 AG23 AG26 AG28 AH55 CA15 CB01 CK11 4F208 AG05 AG07 AG22 AG23 AG26 AG28 AH55 LA05 LB01 4F301 AA25 BA02 BA21 BF32 BF40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状の胴体部と、この胴体部の一端を覆
    う底部と、前記胴体部の他端側に設けられた口栓部と、
    この口栓部から前記胴体部方向に周面を拡大しながら口
    栓部と胴体部とをつなぐように形成された首部とを有
    し、前記胴体部の側壁面口栓部側に、前記胴体部の周方
    向に少なくとも一つ形成された凹溝状の肩部誘導リブ
    と、前記胴体部の側壁面底部側に、前記胴体部の周方向
    に少なくとも一つ形成された凹溝状の底部誘導リブと、
    が形成されてなることを特徴とする易減容化合成樹脂容
    器。
  2. 【請求項2】 前記胴体部の軸方向に少なくとも一つ形
    成された凹溝状の収納誘導リブを有することを特徴とす
    る請求項1記載の易減容化合成樹脂容器。
  3. 【請求項3】 容器を減容化した際に、前記口栓部が前
    記胴体部側に折れ曲がるように首部に少なくとも一つ形
    成された凹溝状の首部収納リブを有することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の易減容化合成樹脂容器。
  4. 【請求項4】 容器を減容化した際に、前記底部が前記
    胴体部側に折れ曲がるように胴体部底部側に形成された
    底部収納リブを有することを特徴とする請求項1から3
    までのいずれかの請求項に記載の易減容化合成樹脂容
    器。
  5. 【請求項5】 前記リブの端部が鋭角となるように形成
    されていることを特徴とする請求項1から4までのいず
    れかの請求項に記載の易減容化合成樹脂容器。
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