JP3888793B2 - 画像センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視領域を撮影し、侵入異常及び画策異常を検出する画像センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、建物の出入口及びその他の監視領域の画像を継続して撮影し、撮影した現画像と記憶してある基準画像とを比較照合することにより、監視領域が正常であるか異常であるかを判断する画像センサが実用化されている。
この画像センサは、警戒セットモード中に、侵入者が監視領域を通過したり、画像センサに近づいて来たりして、現画像と基準画像との間に急激な変化が生じると、侵入異常が発生したと判断する。
【0003】
また、画像センサの監視方向を変更したり、画像センサの前に机や衝立を配置したりすることで画像センサの死角を作り出す場合がある。このような画策行為は、通常、警戒解除モード中に行われる。
従来の画像センサにおいては、侵入者異常の検出は、基準画像を用いて判断されていたが、画策異常の検出は、行われていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
画像センサにおいては、警戒セットモード中に発生する侵入異常は即座に検出する必要がある。一方、警戒解除モード中に行われる画策行為は、それが本当に侵入行為の事前行為であるのか、又は業務上必要な正当な行為であるのかを判断する必要がある。
【0005】
これに対して、従来の画像センサは、画策行為の検出を行っておらず、侵入行為を即座に検出できない場合があった。従って、画像センサの信頼性が低下するという問題点があった。
本発明は、侵入と画策行為とを確実に検出し、信頼性の高い画像センサを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものである。本発明の画像センサは、監視領域の画像を撮影する撮像手段と、基準画像を記憶する記憶手段と、前記撮像手段にて撮影された現画像と前記基準画像とを比較照合して異常か正常かを判断する判断手段とを備える。
【0007】
本発明においては、前記記憶手段は、侵入者検出用基準画像を記憶する第1の記憶メモリと、画策検出用基準画像を記憶する第2の記憶メモリを有し、前記判断手段は、第1の所定期間で前記撮像手段にて撮影された現画像と前記第1の記憶メモリに記憶されている侵入者検出用基準画像とを比較照合し、正常と判断されたときには、当該現画像を侵入者検出用基準画像として前記第1の記憶メモリに記憶させる第1の判断手段と、前記第1の所定期間と異なる第2の所定期間で前記撮像手段にて撮影された現画像と前記第2の記憶メモリに記憶されている画策検出用基準画像とを比較照合し、正常と判断されたときには当該現画像を画策検出用基準画像として記憶する第2の判断手段とを具備する。
【0008】
本発明によれば、侵入者検出には、侵入者検出に適した所定期間で、現画像と侵入者検出用基準画像とを比較照合し、画策検出には、画策検出に適した所定期間で現画像と画策検出用基準画像とを比較照合する。なお、通常は、侵入者検出用の所定期間は画策検出用の所定期間より短く設定される。したがって、本発明では、侵入者異常と画策異常のそれぞれを最短の時間で判断でき、かつ、誤発報を防止して、信頼性の高い画像センサを得ることができる。
【0009】
また、異常が検出されない場合には、正常時の現画像によって各基準画像が更新されるため、環境の変化による画像の変化を異常と検出することがなくなる。したがって、誤発報をなくすことができる。
また、本発明においては、侵入者検出に際して、前記第1の判断手段は、継続して撮影した所定枚数の現画像を同一の前記侵入者検出用基準画像と比較照合し、その結果、前記現画像が、所定回数だけ差異を有したときに、侵入異常が発生したと判断することができる。これによれば、偶発的な画像の変化を侵入者として検出することを防止でき、信頼性を更に高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用した画像センサ1の構成を示す。
画像センサ1には、CPUなどにより構成される制御手段11と電源12が設けられる。画像センサ1の内部の各部分は、制御手段11により制御され、電源12から電力の供給を受ける。なお、制御手段11は、現画像を取り込むタイミングを制御するためのカウンタと、画策検出用基準画像を更新するための計時手段を具備する。このカウンタは、例えば、0.5秒ごとにカウントをする。また、カウンタは、1から4までをカウントし、4の次には1に戻る。計時手段は少なくとも30分を計時する。
【0011】
電源12は、外部から供給されるAC電源をDC電圧に変換する変換装置から構成される。なお、電源12を画像センサ1内に設ける代わりに、図示しないコントローラなどの外部から直流電力の供給をさせても良い。
図2は、制御手段11に接続される記憶手段220の内容を示す。
記憶手段220には、画像センサ1に所定の動作を実行させるためのプログラムを記憶したプログラム領域221、画像センサの設置高さ、俯角、監視ポイント、感度設定などを記憶したパラメータ領域222、ワークエリア223、監視領域の状態、即ち、現在の状態が正常であるか異常であるかを記憶する状態記憶領域224、監視領域の警備モード、即ち、警戒セットモード、警戒解除モードなどを記憶するモード記憶領域225、判定ブロックごとに設けられる判定ブロックカウンタのカウント値が記憶される判定カウンタ記憶領域230が設けられる。
【0012】
記憶手段220は、更に、撮像手段13が撮影した画像を記憶する領域として、侵入者検出用基準画像記憶領域(第1の記憶メモリ)226、画策検出用基準画像記憶領域(第2の記憶メモリ)227、現画像記憶領域228、異常画像記憶領域229を備えている。現画像記憶領域228には、撮像手段13が撮影した最新の画像とその9フレーム前までの画像が記憶される。
【0013】
図1に戻り、監視領域を撮影する撮像手段13は、CCDカメラにより構成され、可視領域から赤外領域までの感度を有する。赤外線投光手段14が設けられ、夜間など暗くなった時に、監視領域に赤外線が投光される。
画像処理手段15は、記憶手段220に記憶された現画像と基準画像とを比較照合して、差分の大きさを得る。
【0014】
表示手段16は、LEDにより構成され、異常検出時に点灯し、非検出時には消灯して、異常検出の有無を画像センサ1の外部に表示する。なお、異常検出時には外部への表示をせずに、容認された対処者がこの画像センサに対処をしたときに、初めて異常表示を行うようにすることもできる。
通信手段17は、コントローラと信号の送受信を行うインターフェースで、ディジタル信号線によりコントローラと接続され、映像信号以外の信号の送受信が行われる。
【0015】
画像出力手段18は、異常発生時の画像を出力するためのインターフェースである。映像信号としてはアナログ信号が使用され、画像出力手段18は、切替手段19を介してアナログ信号線と接続される。アナログ信号線は、コントローラに対して各画像センサ1を直列に接続する。切替手段19は、画像センサ1が正常状態の時はアナログ信号線の入力側と出力側を接続する。なお、図1では、入力側を「他の画像センサから」、出力側を「コントローラへ」と表示してある。正常状態の画像センサ1は、アナログ信号線から切り離されている。異常状態を検出した時は、入力側のアナログ信号線を切り離して、画像出力手段18を出力側のアナログ信号線に接続させる。したがって、異常状態を検知した画像センサ1の画像出力手段18は、コントローラに接続されることとなる。
【0016】
アドレス設定部20は、ディップスイッチにより構成され、コントローラが画像センサ1を特定するためのアドレスがここで設定される。
操作手段21は、電源をオン・オフするための手段である。また、操作手段21がオフされると、切替手段19は、アナログ信号線の入力側と出力側を接続させて、当該画像センサ1をアナログ信号線からバイパスさせる。
【0017】
図3〜図10を用いて、画像センサ1により異常を検出する手法の1例を説明する。なお、最初に図3を用いて概略を説明した後、図4〜図9のフローチャートを用いて具体的に説明する。
図3(A)は、第1の記憶メモリ226に記憶されている侵入者検出用基準画像、(B)は、撮像手段13で撮影され、現画像記憶領域228に記憶される現画像、(C)は、侵入者検出用基準画像(A)と現画像(B)の差分を示す画像である。なお、(B)の現画像は、撮像手段13が撮影した最新の画像である。
【0018】
画像処理手段15は、侵入者検出用基準画像(A)と現画像(B)とを比較照合して、両画像の差分(C)を取り出す。制御手段11は、両画像の差分の大きさが所定の基準値を超えているか否かを判断する(第1の判断手段)。なお、ここでは、差分の外接矩形を作成して、差分の大きさを算出するようにしても良い。
【0019】
差分(C)の大きさが、基準値を超えていた場合、現画像をプレ異常画像として、ワークエリア223に記憶する。なお、ワークエリア223には、3枚の画像を記憶することができる。
続いて、次のタイミングで、現画像と侵入者検出用基準画像とを前述と同様に比較照合する。制御手段11は、両画像の差分の大きさが所定の基準値を超えた場合(連続して所定の基準値を超えた場合)には、監視領域に異常が発生したと判断する。この場合、(B)の現画像(異常発生と判定された画像)は、異常画像記憶領域229に記憶される。
【0020】
また、プレ異常画像を記憶した後、次の現画像と侵入者検出用基準画像とを比較照合した時に、両画像の差分の大きさが所定の基準値を超えなかった(連続して所定の基準値を超えなかった)と判断した場合には、3回目、4回目の比較照合を行う。そして、3回目又は4回目の比較照合時に、基準値を超えた場合(即ち、連続する4回の内、2回、所定の基準値を超えた場合)は、侵入異常が発生したと判断する。そして、異常が発生したと判断された現画像は、異常画像記憶領域229に記憶される。
【0021】
一方、プレ異常画像が記憶された後、2〜4回目の比較照合でも所定の基準値を超えなかった場合は、監視領域に異常は発生していないと判断する。この場合には、制御手段11は、ワークエリア223に記憶されたプレ異常画像を、次の侵入者検出用基準画像の更新時に新たな基準画像として第1の記憶メモリ226に記憶する。
【0022】
また、制御手段11は、両画像の比較照合をしても異常と判断されない場合には、所定の時間間隔(第1の所定期間、例えば2秒)ごとに、(B)の現画像を(A)の侵入者検出用基準画像として第1の記憶メモリ226に記憶する。
画策異常の検出は、現画像と画策検出用基準画像の比較照合により行われる。画策異常を検出したときには、異常と判断された現画像が異常画像記憶領域229に記憶される。また、異常と判断されない場合には、所定の時間間隔(第2の所定時間、例えば30分)ごとに、現画像を画策検出用基準画像として第2の記憶メモリ227に記憶する。
【0023】
図4、図5のフローチャートを用いて、画像センサ1の侵入者検出の具体的動作について説明する。
画像センサ1は、撮像手段13で撮影した現画像をカウンタのカウントごと(0.5秒間隔)に取り込み、現画像記憶領域228に記憶する(ステップS1)。現画像記憶領域228には、この最新の画像と、その前に獲得した9フレーム分の画像の合計10フレームの画像が順次記憶される。この現画像記憶領域228には、常に最新の10フレームの画像が記憶されるように、書換えが行われる。なお、侵入異常の検出には、連続する4回の現画像と侵入者検出用基準画像とを比較照合することで行う。
【0024】
ステップS2で、モード記憶領域225に警戒セットモードが設定されているか否かを判断する。モード記憶領域225には、警戒セットモード、警戒解除モードなどの警備モードが記憶される。この警備モードは、コントローラに付属した図示しない警備モード設定器で設定される。
ステップS2で、警戒セットモードでない場合(例、警戒解除モード)は、カウンタをカウントアップする(ステップS3)。次いで、カウンタのカウント値が4であるか否かが判断される(ステップS4)。カウント値が4でないときには、ステップS1に戻る。
【0025】
カウント値が4であるときには、現画像を侵入者検出用基準画像として第1の記憶メモリ226に記憶する(ステップS5)。したがって、警戒セットモードでない場合には、2秒ごとに侵入者検出用基準画像が更新されていく。そして、ステップS1に戻る。このように、警戒セットモードでない場合は、監視領域に正当な利用者がいる状態であるので、侵入者の有無の判断を行わない。
【0026】
ただし、警戒セットモードに移行するときは、その時点で現画像と侵入者検出用基準画像とを比較照合して侵入者の存在の有無を判断する必要がある。侵入者検出用基準画像は、2秒ごとに侵入者検出用基準画像を更新していく。なお、警戒セットモードでない場合には、ステップS3〜S5を省略して、ステップS2からステップS1に戻るようにしてもよい。
【0027】
ステップS2で、警戒セットモードである場合は、ステップS6へ進む。ステップS6では、現画像と第1の記憶メモリ226に記憶されている侵入者検出用基準画像とを比較照合し、両画像の差分をとる。そして、ステップS7で、ワークエリア223に記憶されている画像があるか否かを判断する。なお、このワークエリア223には、後述のように、現画像に一応の異常が認められた場合、それがプレ異常画像として記憶される。したがって、現画像に異常が検出されていなければ、ワークエリア223には画像が存在しない。
【0028】
ワークエリア223に画像が記憶されていない場合、ステップS6の差分が基準値以上か否かを判断する(ステップS8)。その結果、基準値未満と判断されたときは、ステップS1に戻る。基準値以上と判断された場合は、現画像をプレ異常画像としてワークエリアに記憶し(ステップS9)、第2のカウンタのカウント値をリセットして、その値を0とする(ステップS10)。そして、ステップS1に戻る。これにより、最初に現画像と侵入者検出用基準画像との間に基準値以上の差分が生じたときは、ワークエリア223に画像が記憶されることとなる。
【0029】
ステップS7で、ワークエリア223に記憶されている画像(プレ異常画像)がある場合、第2のカウンタをカウントアップし(ステップS11)、ステップS6で得た差分が基準値以上か否かを判断する(ステップS12)。その結果、基準値未満と判断されたときは、第2のカウンタのカウント値が3であるか否かを判断する(ステップS13)。ここでカウント値が「3」でない場合には、ステップS1に戻る。
【0030】
ステップS13で第2のカウンタのカウント値が「3」である場合には、ワークエリア223に記憶されている画像を第1の記憶メモリ226に記憶して、侵入者検出用基準画像とする(ステップS14)。次いで、ワークエリア223に記憶されているプレ異常画像を削除し、第2のカウンタをリセットして(ステップS15)、ステップS1に戻る。
【0031】
以上のステップにより、現画像と侵入者検出用基準画像との差分が所定の基準値を超えた場合、その現画像がプレ異常画像として、ワークエリア223に記憶されるが、以後、3回連続する比較照合において、差分が基準値を超えなかった場合は、侵入異常ありとは判断せずに、プレ異常画像をワークエリア223から削除して、プレ異常画像をあらたな侵入者検出用基準画像とする。
【0032】
ステップ12で前記差分が基準値以上と判断された場合、現画像を異常画像記憶領域229に記憶する(ステップ16)。この場合とは、差分が最初に基準値以上となって、その後、3回の比較照合を行う間に、差分が再び基準値以上となった場合であり、この場合は、4回の内2回だけ差分を検出したのであるから、監視領域に侵入者が存在すると判断する。次に、状態記憶領域224に異常を記憶して(ステップ17)、ステップS15へ戻る。
【0033】
以上が、画像センサ1における侵入者検出用のロジックである。これにより、画像センサ1は、侵入者異常を検出しない場合は、状態記憶領域224に正常を記憶し、2秒ごとに現画像を第1の記憶メモリ226に記憶して、侵入者検出用基準画像を更新していく。また、侵入者異常を検出した場合は、状態記憶領域224に異常を記憶し、現画像を異常画像記憶領域229に記憶する。
【0034】
画像センサ1は、コントローラから状態呼出信号を通信手段17を介して受信すると、状態記憶領域224に記憶している状態信号を通信手段17を介してコントローラへ送信する。ここで、異常信号を送信すると、コントローラから異常画像送信要求信号が送信される。画像センサ1はこれに対して異常画像記憶領域229に記憶してある画像を画像出力手段18を介してコントローラへ送信する。
【0035】
なお、以上の説明においては、継続して入力される4枚の現画像と侵入者検出用基準画像とを比較照合して、2枚の差分値が所定の基準値を超えたときに異常と判断している。しかしながら、異常と判断する手法はこれに限定されるものではなく、例えば、差分値の大きさに差分値の動きを加えて異常の有無の判断を行うことができる。差分値の動きは、差分と差分との差をとることによって得ることができる。
【0036】
図6〜図9のフローチャートを用いて、画像センサ1の画策検出の具体的動作を説明する。この画策検出の処理は、警備モードに関係なく、常時行われる。
画像センサ1は、撮像手段13で撮影した現画像をカウンタのカウントごと(0.5秒間隔)に取り込み、現画像記憶領域228に記憶する(ステップS21)。
【0037】
現画像と画策検出用基準画像とを、48の判定ブロックに区分する(ステップS22)。現画像と画策検出用基準画像とを48の各判定ブロックごとに比較照合し、各判定ブロックごとの輝度画像の正規化相関値と分散値を算出する(ステップS23)。この正規化相関値と分散値とから各判定ブロックごとに類似度を求める(ステップS24)。
【0038】
ステップS25で、各判定ブロックごとの類似度が小さくなる(似ていない)と判定ブロックごとのカウンタ(判定ブロックカウンタ)のカウント値をアップし、類似度が大きくなる(似ている)と判定ブロックカウンタのカウント値をダウンする。なお、この判定ブロックカウンタは、記憶手段220のカウンタ記憶領域230を使用している。ここで、カウント値が例えば120を超えると、それ以上はカウントアップせずに、また、例えば5回連続してカウントダウンする場合には、カウント値を0になるように設定されている。
【0039】
ステップS26で、各判定ブロックカウンタのカウント値がしきい値以上の判定ブロックの数を算出する。また、しきい値以上の判定ブロック数ごとにその継続時間を算出する。
図9を用いて継続時間について説明する。時点tn は、現画像を現画像記憶領域228に取り込む間隔の0.5秒で経過する。いま、時点tn でしきい値以上となった判定ブロック数が10であるとすると、しきい値以上の判定ブロック数10の継続時間は0.5秒である。この状態が次の時点tn+1 まで継続すると、しきい値以上の判定ブロック数10の継続時間は1.0秒となる。
【0040】
時点tn+2 で、しきい値以上となった判定ブロック数が11となると、判定ブロック数10の継続時間は1.5秒、判定ブロック数11の継続状態は0.5秒となる。以後、同様にして、しきい値以上となった判定ブロック数ごとに継続時間が算出される。
ステップS27で、しきい値を超える判定ブロック数が所定値(ブロック所定値)以上か否かを判断する。ここで、ブロック所定値以上であればステップS28へ進み、未満であればステップS32へ進む。
【0041】
ステップS32では、計時手段が30分を超えているか否かを判断する。ここで、計時手段が30分を超えない場合は、ステップS21に戻る。ステップS32で計時手段が30分を超えた場合、ステップS33に進み、現画像を第2の記憶メモリ227へ記憶して、画策検出用基準画像を更新すると共に、各判定ブロックの判定カウンタ記憶領域226のカウント値をクリアする。そして、各判定ブロックのブロック所定値ごとの継続時間もクリアする。その後、計時手段をリセットして(ステップS34)、ステップS21へ戻る。したがって、画策異常の検出がなく30分を経過すると、30分ごとに画策検出用基準画像が更新される。
【0042】
ステップS27でブロック所定値以上であった場合、ステップS28で、しきい値を超える判定ブロック数ごとの継続時間が、所定のしきい値(継続しきい値)を超えているか否かを判断する。なお、継続しきい値は複数用意され、しきい値を超えた判定ブロック数が大きければ継続しきい値が小さく設定される。
しきい値を超える判定ブロック数ごとの継続時間が継続しきい値を超えている場合、制御手段11は、画策行為があったと判断する(ステップS29)。そして、現画像を異常画像記憶領域229に記憶すると共に、状態記憶領域224に異常を記憶して(ステップS31)、処理を終了する。
【0043】
ステップS28で、しきい値を超える判定ブロック数ごとの継続時間が、継続しきい値を超えていない場合、ステップS30へ進む。ステップS30では、しきい値を超える判定ブロック数ごとの継続時間が、前記の継続しきい値より小さい値に設定された所定値(時間所定値)を超えているか否かを判断する。ここで、時間所定値を超えていない場合は、ステップS21へ戻り、時間所定値を超えている場合は、ステップS34へ進む。
【0044】
このステップS30で時間所定値を設けた理由は、次のとおりである。ステップS26で、判定ブロック数と継続時間を算出している間に、ステップS32で30分が経過すると、ステップS33で判定カウンタのカウント値と継続時間がクリアされる。すると、30分の直前でかろうじて継続しきい値を越さないときの画策行為は検出されない。そして、その時点から、新たに判定ブロック数と継続時間の算出が行われるため、次の画策行為を検出するためには、継続しきい値を越える必要があり検出までには時間がかかりすぎることとなる。したがって、継続しきい値より小さい時間しきい値を設定して、継続しきい値は越さないが、この時間しきい値を超えている場合は、ステップS34へ進んで、計時手段のみをクリアして、次の30分まで引き続き同じ判定ブロック数と継続時間の算出を続ける。
【0045】
以上説明した処理により、画策行為があった場合は、異常画像記憶領域229に画策がされた現画像が記憶される。
画像センサ1は、コントローラから状態呼出信号を通信手段17を介して受信すると、状態記憶領域224に記憶している状態信号を通信手段17を介してコントローラへ送信する。ここで、異常信号を送信すると、コントローラから異常画像送信要求信号が送信される。画像センサ1はこれに対して異常画像記憶領域229に記憶してある画像を画像出力手段18を介してコントローラへ送信する。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、侵入者検出を早く検出できると共に、侵入行為の事前準備である画策行為も検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像センサの構成を示す図。
【図2】図1の記憶手段の内容を示す図。
【図3】図1の画像センサが異常を検出する手法を説明するための図。
【図4】図1の画像センサの侵入者検出動作を説明するフローチャート(その1)。
【図5】図1の画像センサの侵入者検出動作を説明するフローチャート(その2)。
【図6】図1の画像センサの画策検出動作を説明するフローチャート(その1)。
【図7】図1の画像センサの画策検出動作を説明するフローチャート(その2)。
【図8】図1の画像センサの画策検出動作を説明するフローチャート(その3)。
【図9】図6における継続時間を説明するための図。
【符号の説明】
1…画像センサ
11…制御手段
12…電源
13…撮像手段
14…赤外線投光手段
15…画像処理手段
16…表示手段
17…通信手段
18…画像出力手段
19…切替手段
20…アドレス設定部
21…操作手段
220…記憶手段
221…プログラム領域
222…パラメータ領域
223…ワークエリア
224…状態記憶領域
225…モード記憶領域
226…侵入者検出用基準画像記憶領域(第1の記憶メモリ)
227…画策検出用基準画像記憶領域(第2の記憶メモリ)
228…現画像記憶領域
229…異常画像記憶領域
230…カウンタ記憶領域

Claims (4)

  1. 監視領域の画像を撮影する撮像手段と、基準画像を記憶する記憶手段と、前記撮像手段にて撮影された現画像と前記基準画像とを比較照合して異常か正常かを判断する判断手段とを備えた画像センサであって、
    前記記憶手段は、侵入者検出用基準画像を記憶する第1の記憶メモリと、画策検出用基準画像を記憶する第2の記憶メモリを有し、
    前記判断手段は、第1の所定期間で前記撮像手段にて撮影された現画像と前記第1の記憶メモリに記憶されている侵入者検出用基準画像とを比較照合し、正常と判断されたときには、当該現画像を侵入者検出用基準画像として前記第1の記憶メモリに記憶させる第1の判断手段と、前記第1の所定期間と異なる第2の所定期間で前記撮像手段にて撮影された現画像と前記第2の記憶メモリに記憶されている画策検出用基準画像とを比較照合し、正常と判断されたときには当該現画像を画策検出用基準画像として記憶する第2の判断手段とを具備することを特徴とする画像センサ。
  2. 前記判断手段は、前記第1の所定期間が前記第2の所定期間より短いことを特徴とする請求項1に記載の画像センサ。
  3. 前記第1の判断手段は、継続して撮影した所定枚数の現画像を同一の前記侵入者検出用基準画像と比較照合し、その結果、前記現画像が、所定回数だけ差異を有したときに、侵入異常が発生したと判断する請求項1又は2に記載の画像センサ。
  4. 前記第1の判断手段は、前記比較照合の結果、前記現画像が、1回だけ差異を有したときに、その差異を有する現画像を侵入者検出用基準画像として前記第1の記憶メモリに記憶させる請求項3に記載の画像センサ。
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