JP2884754B2 - 火災警報システム - Google Patents

火災警報システム

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JP2884754B2 JP26277490A JP26277490A JP2884754B2 JP 2884754 B2 JP2884754 B2 JP 2884754B2 JP 26277490 A JP26277490 A JP 26277490A JP 26277490 A JP26277490 A JP 26277490A JP 2884754 B2 JP2884754 B2 JP 2884754B2
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正 湯川
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、火災警報システムに関するものである。
(従来の技術) 火災の発生原因は、煙草の火の不始末や、台所の火の
引火等があるが、百貨店等の公衆施設での火災では放火
が原因となることもあり、後者のような場合は大惨事と
なるケースがある。
このような惨事を防ぐためには、炎検知器等を設け
て、火災の早期発見をすることが講じられているが、そ
の際、火災でない煙草のためのライターの炎等と確実に
判別することが必要となる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上記の百貨店等では、防犯上の監視のため
各所に監視カメラを設置しているが、これらは火災の発
見の用途には供しておらず、防犯、火災報知のシステム
は分離したものであった。
本発明は上述のような現状、問題点に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、炎検知器を使
用する火災警報システムであって、かつ防犯システムに
供する防犯監視カメラを利用して火災の検出を早く、確
実なものにするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的
手段を講じた。
すなわち、本考案は、人の存在を検知する存在検知器
と、炎を検出する炎検知器と、防犯監視カメラとを設
け、かつ前記防犯監視カメラの画像における人が存在せ
ずかつ火災が発生していない状態の標準画像パターンを
記憶し、この標準画像パターンと前記防犯カメラの映像
とを比較判断する画像処理部を設けるとともに、前記人
体検出器により人が存在しない場合には前記画像処理部
の比較判断に従い火災発生を判断し、人が存在する場合
においては、炎検知器の検出信号により、表示装置の表
示画面を動画側に切り換え処理する火災判断部を設けた
点に特徴がある。
(作用) 本発明によれば、人が存在しないときは、防犯監視カ
メラの映像信号を、火災でない通常の画像パターンと比
較して、自動的に火災判断ができ、人がいるときには炎
検知器が動作して火災発生の恐れがある場合に防犯カメ
ラを火災判断用に切り換えて管理人等の人が火災判断す
ることになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に火災警報システムを示し、1は炎検知器のセ
ンサ部、2は防犯カメラ、3は炎検知器の炎検知部、4
は画像処理部、5は火災判断部、6は表示装置、7は切
り換え部、8は警報部である。画像処理部4は防犯監視
カメラ2からの映像信号を受けて、予め人が存在せずか
つ火災が発生していない状態の標準画像パターンを記憶
しているものであり、この標準画像パターンと前記防犯
カメラの映像信号とを比較するものである。そして上記
の差が一定のしきい値を超えた場合、火災であることを
火災判断部へ送信するようにしてある。一方防犯カメラ
2の映像はそのままの映像が画像処理部4を通過して切
り換え部7へ送られるようにもなっている。また火災判
断部5は人の有無を検出する人体検知器(図外)の信号
あるいは昼夜等の時間要素により人の存在の有無を判断
している。そして、人が存在する場合においては、炎検
知器の検出信号があれば、表示装置6の表示画面へ防犯
カメラ2の動画の映像をそのまま送るように切り換え部
7を切り換える機能を具備している。
動作 以下第2図に従い、この火災警報システムの動作を説
明する。
まず、人がいないときや、夜間で人がいないと火災判
断部5が判断したときは前記の画像処理部4の標準画像
パターンと防犯カメラ2の映像信号との比較により火災
を判断し、警報器8に信号を送り火災警報処理がなされ
る。この場合、人を介さず、自動的に火災処理がなされ
が、人が火災現場にはいないので煙草のライターの炎は
あり得ず、画像処理部4と火災判断部5による判断は、
正確なものとなる。
次に、昼間等で人が存在するときは、火災判断部5は
炎検知器の検知信号により、表示装置6の表示画面に防
犯カメラ2の動画の映像をそのまま送るように切り換え
部7を切り換える。上記により、防災管理人は表示装置
6の画像を視覚により確認することにより、確実な火災
判断を行うのである。尚、この昼間等で人が存在すると
きで、炎検知器が動作していないときは、防犯カメラ2
は防犯用に使用しているので、火災判警報システムとし
ては使用されていない。
(発明の効果) 本発明は、上述のように、人の存在を検知する存在検
知器と、炎を検出する炎検知器と、防犯監視カメラとを
設け、かつ前記防犯監視カメラの画像における人が存在
せずかつ火災が発生していない状態の標準画像パターン
を記憶し、この標準画像パターンと前記防犯カメラの映
像とを比較判断する画像処理部を設けるとともに、前記
人体検出器により人が存在しない場合には前記画像処理
部の比較判断に従い火災発生を判断し、人が存在する場
合においては、炎検知器の検出信号により、表示装置の
表示画面を動画側に切り換え処理する火災判断部を設け
た構成としたので、炎検知器を使用する火災警報システ
ムにおいて、人のいないときは防犯カメラの画像を利用
して無人で信頼性の高い火災判断を行い、人のいるとき
は、炎検知器のの動作後、防犯カメラを火災警報用に使
用して視覚による確認をすることができるので、百貨店
等の施設での火災の早期発見を信頼性を高くして行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施例を示すもので、第1
図は火災警報システムのシステム図、第2図はそのフロ
ーチャートである。 1……炎検知器のセンサ部、2……防犯カメラ、3……
炎検知部、4……画像処理部、5……火災判断部、6…
…表示装置、7……切り換え部、8……警報部。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−138700(JP,A) 特開 昭60−156197(JP,A) 特開 昭60−207998(JP,A) 特開 昭57−141791(JP,A) 特開 昭62−251899(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 17/00 G08B 23/00 H04N 7/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人の存在を検知する存在検知器と、炎を検
    出する炎検知器と、防犯監視カメラとを設け、かつ前記
    防犯監視カメラの画像における人が存在せずかつ火災が
    発生していない状態の標準画像パターンを記憶し、この
    標準画像パターンと前記防犯カメラの映像とを比較判断
    する画像処理部を設けるとともに、前記人体検出器によ
    り人が存在しない場合には前記画像処理部の比較判断に
    従い火災発生を判断し、人が存在する場合においては、
    炎検知器の検出信号により、表示装置の表示画面を動画
    側に切り換え処理する火災判断部を設けたことを特徴と
    する火災警報システム。
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