JP3888574B2 - ディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はナビゲーションシステムなどの機器の操作や表示に用いるディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などには、ナビゲーションシステム、エアーコンディショナ、オーディオなどの機器が設置されている。そしてこれらの機器の操作や機器状態の表示のため、センタークラスタなどにディスプレイ装置が設置される場合がある。ディスプレイ装置を用いると操作や表示における視認性が向上するため便利である。
【0003】
しかしディスプレイ装置の画面は発光しているため、運転者が煩わしい場合がある。また運転者の座高、運転姿勢などによってはディスプレイ装置の画面が見づらい場合がある。このような場合、画面の傾斜角度を変えることができれば便利である。
【0004】
そこで、従来から特開平11−282375号公報に示すように、画面の角度調整機能、いわゆるチルト機能を持つディスプレイ装置が開発されている。図16にこのディスプレイ装置の斜視図を示す。このディスプレイ装置100は、センタークラスタ102に組み込まれている。ディスプレイ装置100の車室側の表面には画面部101が配置されている。また画面部101の車外側(ボンネット側)には、MDやCDなどを挿入するためのスロット部が配置されている。なお図に示す状態を、画面部101が閉じスロット部が表出していないので、画面部閉状態という。
【0005】
MDなどの交換の際は、図17に示すように画面部101が開きスロット部103が車室側に表出した状態、すなわち画面部開状態となる。画面部101の閉状態と開状態との切り替えは、図示しないリンク機構により行う。画面部101を開く場合、画面部101の上端は、車外側、すなわちスロット部103側に倒れ込む。一方画面部101の下端は、上端部の動きに合わせて車室側に徐々に突出してくる。つまり画面部101は、車室側にちょうど滑り降りるように移動する。そしてスロット部103が表出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のディスプレイ装置においては、画面部101を閉状態と開状態との中間位置で停止することにより、チルト機能を確保していた。このため、チルト時に画面部101が傾斜するだけでなく、画面部101自体の位置までも変化してしまい、運転者が却って画面を見づらくなるおそれがあった。またチルト量によっては、画面部101の上端上方に大きな隙間が生じていた。そしてこの隙間が、センタークラスタ102の意匠性を低下させる一因となっていた。
【0007】
本発明のディスプレイ装置は、上記課題に鑑みて完成されたものである。つまり本発明の目的は、チルト機構と画面部開閉機構とを併有し、かつチルト角調整時に画面部自体が移動しないディスプレイ装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のディスプレイ装置は、画面のチルト角調整および開閉移動が可能なディスプレイ装置であって、直線方向に往復動可能な駆動ブラケットと、駆動ブラケットの移動方向と略垂直に配置され画面を持つ画面部と、駆動ブラケットの画面部側の一端と画面部の上端との間を連結する連結ブラケットと、画面部の下端の移動を制御する制御手段と、を有し、画面部のチルト角調整時には制御手段が画面部の下端の移動を抑止し、画面部の開閉時には制御手段による抑止が解除され画面部が駆動ブラケットの移動方向に移動することを特徴とする。
【0009】
つまり本発明のディスプレイ装置は、画面部と連結ブラケットと駆動ブラケットとを、この順で連鎖状に配置するものである。またチルト角調整時における画面部自体の移動を抑止する制御手段を設けるものである。そして単一の駆動機構により画面部のチルト角調整と画面部の開閉とを行うものである。
【0010】
以下、本発明のディスプレイ装置が併有するチルト機構と画面部開閉機構とを図を用いて説明する。図1に本発明のディスプレイ装置の画面部が閉状態の場合の機構図を示す。なお図中左側が車外側(ボンネット側)であり、図中右側が車室側である。また図中の一点鎖線はセンタークラスタを示している。ディスプレイ装置201は、画面部202と連結ブラケット203と駆動ブラケット204とを備える。そして画面部202の上端と連結ブラケット203の上端とが可動的に連結されている。また連結ブラケット203の下端と駆動ブラケット204の車室側端とが可動的に連結されている。駆動力はこの駆動ブラケット204から伝達される。
【0011】
画面部202が閉状態の場合は、画面部202は略垂直に配置されている。画面部202のチルト角を調整する場合は、図2に示すように、駆動ブラケット204を一定量だけ車室方向に移動させる。駆動ブラケット204の移動に伴って、連結ブラケット203の下端も車室方向に移動する。一方連結ブラケット203の上端は、下端とは反対に車外方向に移動する。つまり連結ブラケット203は揺動する。ここで連結ブラケット203の下端は弧状に動くのに対し、駆動ブラケット204は直線状にしか動かない。すなわち連結ブラケット203と駆動ブラケット204の軌道は相違している。このとき仮に連結ブラケット203の上端と画面部202の上端とが一点で連結されているとすると、連結ブラケット203の下端は駆動ブラケット204に規制され直線状に動くため、画面部202の上端は連結ブラケット203の上端とともに弧状に動くことになる。このため画面部202の下端が移動してしまう。そこで図に示すディスプレイ装置201は、連結ブラケット203の上端に、画面部202の下端の動きを制御するレール部(制御手段)205を備えている。そしてこのレール部205の枠内に、画面部202の側面上端に立設された突起206が挿入されている。突起206はレール部205の枠内を移動することができる。この突起206の移動により連結ブラケット203と駆動ブラケット204の軌道の相違を吸収することができる。そして、チルト角調整時に画面部202の下端自体が移動してしまうのを抑止することができる。
【0012】
画面部202を開状態にする場合は、図3に示すように、駆動ブラケット204をさらに車室方向に移動させる。駆動ブラケット204をさらに移動させると、連結ブラケット203はさらに揺動する。この連結ブラケット203の揺動により、画面部202は駆動ブラケット204の上に折れ重なる。そして画面部202は、駆動ブラケット204の上に折れ重なったまま車室方向に移動する。すなわち画面部202は、上端が車外方向に下端が車室方向に傾きながら、車室方向に滑り降りるように移動する。このようにして画面部202は開状態となり、画面部202の車外側に配置されたスロット部207が表出する。
【0013】
ここで画面部は、さらに画面部の側面に対向して設けられた突起と係合し開閉移動時の画面部の動きをガイドするガイドレールを側面に備える構成としてもよい。
【0014】
つまり、この構成は、画面部の側面にさらにガイドレールを設けるものである。また、例えばセンタークラスタの内壁などにこのガイドレールと係合する突起を設けるものである。
【0015】
本構成によると、画面部を開閉移動させる場合、ガイドレールも画面部と一体的に移動する。ここでガイドレールの動きは、このガイドレールと係合する突起により規制される。したがって画面部の動きも突起により規制されることになる。そこで、例えば画面部を弧状に移動させたい場合は、ガイドレールを弧状に形成し、このガイドレールに係合する突起をセンタークラスタ内壁などに設ければよい。ここで突起は画面部から独立してかつ不動であればよい。このため、突起は別途配設した固定金具などに設置すればよい。また突起の数は特に限定しない。さらに突起の形状は突条のようなリブ状のものであってもよい。
【0016】
本構成によると、ガイドレールにより画面部の移動を規制することができる。このため画面部の移動を、よりスムーズに行うことができる。
【0017】
また好ましくは、本発明のディスプレイ装置は、さらに、チルト角調整で画面部が傾くことにより開口し画面部が起き上がることにより閉口する収納口を画面部の上方に持つ収納部と、収納部に出入り自在に収納され画面を覆う画面カバーと、を備え、画面カバーの出入りに同期して収納口が開口する構成とする方がよい。
【0018】
つまりこの構成は、画面を開閉自在に覆う画面カバーを配設するものである。また、この画面カバーを収納するための収納部を配置するものである。
【0019】
収納部の収納口は、画面部のチルト角調整と連動して開閉する。すなわち、チルト角調整により画面部が傾くと、傾いた画面部の上方に画面部奥方と連通するスペースが発現する。このスペースが発現した状態が、収納口が開口した状態である。画面カバーの収納部への出入りは、開口した収納口を介して行う。言い換えると、画面カバーの出入りに同期して収納口は開口する。
【0020】
すなわち、例えば画面カバーを画面上から収納部へ収納する場合は、(1)まず画面部が傾き収納口が開口し、(2)次に収納口を介して画面カバーが収納部に収納される。このように収納口の開口および画面カバーの出入りは画面部のチルト角調整と連動して行われる。なお、収納口は画面カバー通過時に開口していればよい。このため、上記(1)と(2)とはほぼ同時に行うことも可能である。
【0021】
本構成によると、起き上がった状態における画面部の高さ範囲内に収納口が配置される。このため起き上がった状態の画面部の上方に、別途収納口を配置する必要がない。したがって、別途収納口を配置する場合と比較して、ディスプレイ装置を高さ方向に小さくすることができる。また画面カバーが出入りする際にチルト角調整により画面部が傾くため、画面カバーが画面部と当接することもない。
【0022】
また好ましくは、本発明のディスプレイ装置は、画面カバーは、画面を覆うとき画面カバーの周囲に配置されたパネルと略面一となるように配置される構成とする方がよい。つまりこの構成は、画面カバーが画面を覆う場合、例えばセンタークラスタなどのパネルと画面カバーとを、ほぼ面一なるように配置するものである。本構成によると画面カバーとパネルとの間に段差がなく、これら二つの部材間にデザイン的な統一感が生じる。このため意匠的に優れている。
【0023】
また好ましくは、本発明のディスプレイ装置は、画面カバーが収納部に収納されると収納口が閉口する構成とする方がよい。つまりこの構成は、上記(2)の後に、すなわち画面カバー収納後に、画面部が起き上がることにより収納口を閉口するものである。すなわち本構成のディスプレイ装置によると、画面カバーが収納部に収納されることに同期して収納口が閉口する。
【0024】
画面カバーが収納部に収納されている場合において、収納口が開口していると、収納口から車室側に画面カバーの一部が表出する場合がある。画面カバーの一部が表出していると、ディスプレイ装置全体の意匠性が低下する。また収納口が開口していると、収納口から収納部に埃などが入り、ディスプレイ装置に不具合が生じるおそれもある。
【0025】
この点、本構成によると、画面カバーが収納部に収納されているとき、収納口は閉口している。このため画面カバーの一部が表出することはなく、意匠性に優れている。また収納口が開口していないため収納部に埃などが入るおそれがなく、信頼性が高い。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下本発明のディスプレイ装置の実施の形態について説明する。
【0027】
〈第一実施形態〉
まず第一実施形態のディスプレイ装置の構成について説明する。図4に本実施形態のディスプレイ装置1の画面部閉状態における斜視図を示す。また図5に図4のディスプレイ装置の断面図を示す。ディスプレイ装置1は自動車のセンタークラスタ2に組み込まれている。このディスプレイ装置1は、画面部3と連結ブラケット4と駆動ブラケット5とガイドレール6と固定金具7とスロット部8とを有する。
【0028】
画面部3は四角板状を呈している。この画面部3の車室側の表面には、画面30が配置されている。また画面部3の周囲には、画面部3の車室側の表面を覆って、カバー33が配置されている。このカバー33の車室側の壁には、窓が形成されている。そしてこの窓からは、画面部3の画面30が表出している。なお、図中一点鎖線はカバー33の側壁の稜線を示す。画面部3の両側面上端には、円柱状の突起31が横方向に突設されている。そしてこの突起31は、連結ブラケット4の上端に形成された直線状のレール部40(制御手段)と係合している。連結ブラケット4は直線梁状を呈している。この連結ブラケット4の下端は、駆動ブラケット5の車室側端に枢支されている。なお、連結ブラケット4の中央にも、く字状に屈曲したレール部41が形成されている。そして、このレール部41には、円柱状のピン20が係合している。なお、このピン20は、ディスプレイ装置1が組み込まれているセンタークラスタ2の側壁(図略)に形成された溝(図略)にも係合している。ピン20はどの部材にも固定されておらず、レール部41および溝の交差点に可動的に配置されている。駆動ブラケット5も連結ブラケット4と同様に直線梁状を呈している。この駆動ブラケット5には、駆動源であるモータ(図略)の回転力が伝達されている。そしてこの回転力により駆動ブラケット5は、車室方向と車外方向とに直線的に往復動することができる。一方、画面部3の両側面下端には孔32が形成されている。そしてこの孔32には、ガイドレール6の下端に配置された突起が可動的に挿入されている。ガイドレール6は上方に向かって湾曲して延びる三日月状を呈している。このガイドレール6には、ガイドレール6の長手方向に延びるレール部60が形成されている。このレール部60には、固定金具7に突設された二つの円柱状の突起70が係合している。なお固定金具7はセンタークラスタ2に固定されており、不動である。
【0029】
次に、上述した各々の部材の配置について説明する。図6に本実施形態のディスプレイ装置1の分解図を示す。図に示すように画面部3のすぐ外側には、ガイドレール6が配置されている。そしてガイドレール6の下端の突起が、画面部3の下端の孔32に可動的に挿入されている。ガイドレール6のすぐ外側には、固定金具7が配置されている。そして固定金具7に突設された二つの突起70が、ガイドレール6のレール部60の枠内に挿入されている。すなわち二つの突起70はレール部60内を相対的に移動可能である。固定金具7のすぐ外側には、駆動ブラケット5が配置されている。また駆動ブラケット5のすぐ外側には、連結ブラケット4が配置されている。そして駆動ブラケット5の車室側端に形成された孔に、連結ブラケット4の下端に立設された突起が可動的に挿入されている。また連結ブラケット4の上端に形成されたレール部40の枠内には、画面部3の側面上端に立設された突起31が挿入されている。すなわち突起31はレール部40内を相対的に移動可能である。また連結ブラケット4の中央に形成されたレール部41の枠内には、センタークラスタ(図略)の側壁に形成された溝(図略)とも係合するピン(図略)が挿入されている。
【0030】
次に、本実施形態のディスプレイ装置のチルト角調整機構について説明する。図7に画面部3を傾斜させた状態の斜視図を示す。またこの状態におけるディスプレイ装置の断面図を図8に示す。図5の画面部閉状態と比較すると、駆動ブラケット5が車室方向に直線的に移動している。またこの移動により連結ブラケット4の下端が車室方向に移動し、上端が車外方向に移動している。すなわち連結ブラケット4が揺動している。そして揺動する連結ブラケット4により画面部3の上端は車外方向に移動している。このようにして画面部3は、車室側から見て画面30がちょうど上を向く方向に傾斜する。この一連の動作中において、画面部3の突起31はレール部40の枠内を相対的に下方向に移動する。この突起31の移動により、連結ブラケット4と駆動ブラケット5との軌道の相違が吸収される。そして画面部3の下端が移動することを抑止することができる。
【0031】
なおピン20もレール部41の枠内を相対的に移動する。この相対移動は、チルト角調整時の画面部3の傾倒を規制するためのものである。つまり、よりスムーズに画面部3を傾倒させるためのものである。
【0032】
本実施形態のディスプレイ装置1によると、チルト角調整時に画面部3自体の位置は変化していない。つまり本実施形態のディスプレイ装置1によると、画面部3のチルト角だけを画面部3の移動とは独立して調整することができる。
【0033】
次に、本実施形態のディスプレイ装置の画面部の開閉機構について説明する。図9に画面部3の開状態の斜視図を示す。またこの状態におけるディスプレイ装置の断面図を図10に示す。図8のチルト角調整状態と比較すると、駆動ブラケット5はさらに車室方向に移動している。またこの移動により連結ブラケット4の下端もさらに車室方向に移動している。また上端もさらに車外方向に移動している。すなわち連結ブラケット4の揺動が大きくなっている。そして連結ブラケット4と画面部3との傾斜角はほぼ一定となっており、両部材が駆動ブラケット5の上に折れ重なっている。また画面部3の下端が車室方向に突出している。すなわち画面部3は閉状態から開状態に切り替わるにつれ、車室方向に滑り降りるように移動している。こうしてスロット部8が表出する。
【0034】
〈第二実施形態〉
第二実施形態のディスプレイ装置と第一実施形態のディスプレイ装置との相違点は、固定金具の突起を車外側から支持する支持ピンが別途設置されている点である。その他の構成については第一実施形態のディスプレイ装置と同じである。
【0035】
図11に本実施形態のディスプレイ装置の画面部閉状態のときの断面図を示す。なお図5と対応する部材については同じ記号で示す。支持ピン90は、ガイドレール6のレール部60の車外側に配置されている。この支持ピン90は円柱状を呈しており、車外から車室方向に直線的に往復動自在である。ところで、本実施形態のガイドレール6のレール部60の側壁には、貫通孔61が形成されている。また本実施形態の固定金具7の上側の突起70の側周壁には、係合孔71が形成されている。そしてこれらの貫通孔61および係合孔71は、画面部閉状態においては車外から車内方向に直線的に配置されている。支持ピン90は、〆の字状を呈するばね91により、画面部閉状態においては車室方向に付勢されている。そしてこのばね91の付勢力により支持ピン90の車内方向端は、貫通孔61を貫通し、係合孔71に挿入されている。このように画面部閉状態においては、支持ピン90はガイドレール6の貫通孔61を貫通している。したがってガイドレール6の動きは支持ピン90によりロックされている。また支持ピン90の車室方向端は突起70の係合孔71に挿入されている。そして突起70すなわち固定金具7を介して、画面部3を間接的に支持している。
【0036】
一方、画面部を閉状態から開状態に切り換える場合は、支持ピン90を係合孔71および貫通孔61から抜き、車外方向に移動させる。図12に画面部閉状態のときの断面図を示す。なお図10と対応する部材については同じ記号で示す。図に示すように、支持ピン90を移動させると支持ピン90とガイドレール6の貫通孔61との係合が外れる。言い換えるとガイドレール6のロックが外れる。これによりガイドレール6は移動可能となり、画面部3を開状態に切り換えることができる。
【0037】
〈第三実施形態〉
第三実施形態のディスプレイ装置と第一実施形態のディスプレイ装置との相違点は、画面を覆う画面カバーと、この画面カバーを出入り自在に収納する収納部と、が配置されている点である。その他の構成については第一実施形態のディスプレイ装置と同じである。
【0038】
まず、本実施形態のディスプレイ装置の構成について説明する。図13に、本実施形態のディスプレイ装置の画面カバーが収納部から移動し画面を覆っている状態(以下、「画面カバー出状態」と称す。)のときの断面図を示す。また図14に本実施形態のディスプレイ装置の画面カバーの取付図を示す。
なお図13においては、図5と対応する部材については同じ記号で示す。また図13においては、図5における連結ブラケット4、駆動ブラケット5、ガイドレール6、固定金具7は省略して示す。
【0039】
画面カバー出状態においては、図13に示すように、画面カバー10は画面部3の画面30を覆って車室側に配置されている。この画面カバー10の下方であってセンタークラスタ2の表面には、画面カバー10の下端と当接することにより隙間を塞ぐ画面カバー用当接部11が配置されている。また画面カバー10の裏面には支持金具12が装着されている。この支持金具12には、上脚部120と下脚部121とが、それぞれ二本ずつ車外側に延びて配置されている。このうち上脚部120の先端には、上脚係合孔122が穿設されている。また同様に、下脚部121の先端には、下脚係合孔123が穿設されている。下脚係合孔123には、図14に示すように、内側から下脚係合ピン13が貫通している。また、この下脚係合ピン13の先端は、画面部3の側面に対向するセンタークラスタ2の内壁に形成された下脚用ガイド溝21に挿入されている。
【0040】
支持金具12の車外側には、駆動アーム14が配置されている。駆動アーム14の車室側端部には、支持金具用係合孔140が穿設されている。また駆動アーム14の車外側端部には、駆動部材用係合孔141が穿設されている。駆動アーム14の支持金具用係合孔140と、支持金具12の上脚係合孔122とは、連通するように配置されている。そしてこれら支持金具用係合孔140および上脚係合孔122には、図14に示すように、外側から上脚係合ピン15が貫通している。
【0041】
また駆動部材用係合孔141には、駆動部材16の両側面に突設された突起160が挿入されている。この駆動部材16は下方に開口するコ字状を呈している。また駆動部材16は、画面カバー引き込み部材17の上面に往復動自在に配置されている。
【0042】
画面カバー引き込み部材17は、下方に向かって開口するコの字状を呈している。また画面カバー引き込み部材17の側面170は、車室側に向かって鋭角なくさび状を呈している。この側面170には、車室側から車外側に延びる駆動部材用ガイド溝171と、車室側から車外側に湾曲して延びる上脚用ガイド溝172とが形成されている。なお、上脚用ガイド溝172の車室側端が上方に湾曲しているため、画面カバー出状態においては、画面カバー10とセンタークラスタ2(本発明にいうパネルに該当する。)の上部とがほぼ面一となっている。駆動部材16の下方開口端161は、図14に示すように、側面170を把持するように駆動部材用ガイド溝171に挿入されている。また上脚用ガイド溝172には、図14に示すように、支持金具用係合孔140および上脚係合孔122を外側から貫通した上脚係合ピン15の先端が挿入されている。なお、画面カバー引き込み部材17の上方に形成されたスペースが、画面カバー10が収納される収納部18に該当する。またチルト角調整機構により傾いた画面部3の上方のスペースが、収納部18の収納口180に該当する。
【0043】
次に、本実施形態のディスプレイ装置の、画面カバー出状態から画面カバーが収納部に収納される状態(以下、「画面カバー入状態」と称す。)に切り換わる際の画面カバーの動きについて説明する。
【0044】
画面カバー出状態から画面カバー入状態への切り換えにおいては、まずチルト角調整機構により画面部3が傾き、画面部3の上方に収納口180を開口する。この状態において、駆動部材16に図示しないモータからの駆動力が伝達されると、駆動部材16は駆動部材用ガイド溝171に沿って画面カバー引き込み部材17の上面を車外方向に移動する。この駆動部材16の移動に連動して、上脚係合ピン15は上脚用ガイド溝172内を車外方向に移動する。そして、この上脚係合ピン15と係合する上脚部120も、上脚用ガイド溝172に動きを規制されながら、車外方向に移動する。またこの一連の動きと同時に、下脚係合ピン13は下脚用ガイド溝21内を車外方向に弧状に移動する。そして、この下脚係合ピン13と係合する下脚部121も、下脚用ガイド溝21に動きを規制されながら、車外方向に弧状に移動する。すなわち支持金具12は、上脚部120が上脚用ガイド溝172に、下脚部121が下脚用ガイド溝21に、それぞれ規制されながら車外側へ移動する。この支持金具12の移動により、支持金具12に固定された画面カバー10は、図15中に白抜き矢印190で示すように、収納口180から収納部18に収納される。そして最後に、図15中に白抜き矢印191で示すように、画面部3がチルト角調整機構により起き上がり収納口180が閉口する。
【0045】
本実施形態のディスプレイ装置1によると、画面部3が起き上がった状態における高さ範囲内に収納口180が配置されている。このためディスプレイ装置1を高さ方向に小型化することができる。また画面カバー出状態においては、画面カバー10とセンタークラスタ2の上部とが、ほぼ面一に配置されている。このため意匠的に優れている。さらにまた画面カバー入状態においては、収納口180は画面部3により閉じられている。このため収納された画面カバー10の下端が車室側に表出することがない。
【0046】
〈その他〉
以上、本発明のディスプレイ装置の実施の形態について説明した。しかし実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。例えば、ガイドレール6や固定金具7を配置しない形態で実施してもよい。また各々の部材の配置は図6に示す配置でなくてもよい。例えば、駆動ブラケット5と連結ブラケット4を画面部3のすぐ外側に配置してもよい。
【0047】
また上記実施形態においては、制御手段として連結ブラケット4の上端にレール部40を設けた。しかしながら制御手段は、チルト角調整時における画面部3の移動を抑止できるものであればよい。例えば連結ブラケットの下端にレール部を設け、かつ駆動ブラケットの車室側端に突起を設ける。そしてレール部の枠内に突起を可動的に挿入し、連結ブラケットと駆動ブラケットの軌道の相違を吸収する形態でもよい。
【0048】
また、駆動ブラケットの軌道を連結ブラケットの軌道に合わせる形態でもよい。上述したように駆動ブラケットは直線状に、連結ブラケットは弧状に動く。そこで本実施形態では、駆動ブラケットを直線移動させる際、駆動ブラケットの車室側端を、連結ブラケットの下端に合わせて弧状に動かすことにより、両部材の軌道の差異を吸収する。本形態によるとレール部を形成しなくても画面部の移動を抑止することができる。このためディスプレイ装置の構造を簡略化することができる。
【0049】
また上記第二実施形態においては、固定金具の突起に、支持ピンが係合する係合孔を設けた。しかしながら係合孔を設けない形態で実施してもよい。係合孔を設けなくても、支持ピンが突起に当接していれば画面部を車外側から支持することは可能だからである。
【0050】
また上記第二実施形態においては、ガイドレールに、支持ピンが貫通する貫通孔を設けた。しかしながら貫通孔を設けない形態で実施してもよい。貫通孔を設けなくても、支持ピンが突起に係合あるいは当接していれば画面部を車外側から支持することは可能だからである。
【0051】
また上記第三実施形態においては、レール機構により移動する画面カバーを設けたが画面カバーの移動機構は特に限定するものではない。画面部のチルト角調整機構と連動して画面を覆うことができるものであればよい。
【0052】
また上記第三実施形態においては、画面カバー出状態において画面カバーとセンタークラスタ上部とをほぼ面一になるように配置したが、面一とならない形態で実施してもよい。
【0053】
また上記第三実施形態においては、画面カバーが収納された後、チルト角調整機構により画面部を起こしたが、画面部が起き上がらない形態で実施してもよい。また完全に収納口が閉口しない程度にまで画面部が起き上がる形態で実施してもよい。
【0054】
【発明の効果】
本発明によると、チルト機構と画面部開閉機構とを併有し、かつチルト角調整時に画面部自体が移動しないディスプレイ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のディスプレイ装置の画面部が閉状態のときの機構図である。
【図2】 本発明のディスプレイ装置の画面部がチルト角調整状態の場合の機構図である。
【図3】 本発明のディスプレイ装置の画面部が開状態のときの機構図である。
【図4】 第一実施形態のディスプレイ装置の画面部が閉状態のときの斜視図である。
【図5】 図4の断面図である。
【図6】 第一実施形態のディスプレイ装置の分解図である。
【図7】 第一実施形態のディスプレイ装置の画面部のチルト角を調整しているときの斜視図である。
【図8】 図7の断面図である。
【図9】 第一実施形態のディスプレイ装置の画面部が開状態のときの斜視図である。
【図10】 図9の断面図である。
【図11】 第二実施形態のディスプレイ装置の画面部閉状態のときの断面図である。
【図12】 第二実施形態のディスプレイ装置の画面部開状態のときの断面図である。
【図13】 第三実施形態のディスプレイ装置の画面カバー出状態のときの断面図である。
【図14】 第三実施形態のディスプレイ装置の画面カバーの取付図である。
【図15】 第三実施形態のディスプレイ装置の画面カバー切り換え時の断面図である。
【図16】 従来のディスプレイ装置の画面部が閉状態のときの斜視図である。
【図17】 従来のディスプレイ装置の画面部が開状態のときの斜視図である。
【符号の説明】
1:ディスプレイ装置、2:センタークラスタ、20:ピン、21:下脚用ガイド溝、3:画面部、30:画面、31:突起、32:孔、33:カバー、4:連結ブラケット、40:レール部(制御手段)、41:レール部、5:駆動ブラケット、6:ガイドレール、60:レール部、61:貫通孔、7:固定金具、70:突起、71:係合孔、8:スロット部、90:支持ピン、91:ばね、10:画面カバー、11:画面カバー用当接部、12:支持金具、120:上脚部、121:下脚部、122:上脚係合孔、123:下脚係合孔、13:下脚係合ピン、14:駆動アーム、140:支持金具用係合孔、141:駆動部材用係合孔、15:上脚係合ピン、16:駆動部材、160:突起、161:下方開口端、17:画面カバー引き込み部材、170:側面、171:駆動部材用ガイド溝、172:上脚用ガイド溝、18:収納部、180:収納口。

Claims (5)

  1. 画面のチルト角調整および開閉移動が可能なディスプレイ装置であって、
    直線方向に往復動可能な駆動ブラケットと、該駆動ブラケットの移動方向と略垂直に配置され該画面を持つ画面部と、該駆動ブラケットの該画面部側の一端と該画面部の上端との間を連結する連結ブラケットと、該画面部の下端の移動を制御する制御手段と、を有し、該画面部のチルト角調整時には該制御手段が該画面部の下端の移動を抑止し、該画面部の開閉時には該制御手段による抑止が解除され該画面部が該駆動ブラケットの移動方向に移動することを特徴とするディスプレイ装置。
  2. 前記画面部は、さらに該画面部の側面に対向して設けられた突起と係合し前記開閉移動の際の該画面部の動きをガイドするガイドレールを該側面に備える請求項1に記載のディスプレイ装置。
  3. さらに、前記チルト角調整で前記画面部が傾くことにより開口し該画面部が起き上がることにより閉口する収納口を該画面部の上方に持つ収納部と、該収納部に出入り自在に収納され前記画面を覆う画面カバーと、を備え、
    該画面カバーの出入りに同期して該収納口が開口する請求項1に記載のディスプレイ装置。
  4. 前記画面カバーは、前記画面を覆うとき該画面カバーの周囲に配置されたパネルと略面一となるように配置される請求項3のディスプレイ装置。
  5. 前記画面カバーが前記収納部に収納されると前記収納口が閉口する請求項3に記載のディスプレイ装置。
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