JP3887462B2 - 液体加熱装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば食品の揚げ物機、フライヤー、茹麺機等の液体加熱装置に係わり、特に液槽内の液体を効率良く加熱し得る液体加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油槽内部に貯めた油によって食品を揚げる液体加熱装置としての揚げ物機は、例えば実開昭61−64837号公報に開示されている。この揚げ物機51は、図11に示すように、油槽52の底部53の一端側の下方に油槽52内のカス物を溜める溜め部54を突設形成すると共に、油槽52の底部53裏面にバーナ55からの熱を導く凹状の熱導路56を上方に突出して形成し、この熱導路56内に断面十字形状のフィン57を固定したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この揚げ物機51にあっては、バーナ55が、油槽52の底部53に設けられた熱導路56の長手方向トの上流側に配置されているため、バーナ55の炎による燃焼ガスがこの熱導路56内を流れ、この時フィン57によって熱効率がある程度向上するものの、フィン57の長手方向に沿った下方にバーナ55の炎が位置せず、フィン57自体の温度を十分に高めることが難しい。
【0004】
また、油槽52の底部53に形成される熱導路56が、その長手方向と直交する方向に所定の間隔を有して設けられると共に、フィン57の外周端が熱導路56内面に接触しておらず所定の間隔を有しているため、フィン57により伝熱面積を大きくすることができない。その結果、十分な熱効率を得ることが困難であるという問題点があった。
【0005】
また、フィン57自体が断面十字形状の複雑な形状であるため、その部品コストがアップすると共に、油槽52の底部53に凹状の熱導路56を形成する必要があるため、油槽52の製造コストがアップする等、揚げ物機51自体の構造が複雑化かつ高価になり易いという問題点があった。
【0006】
さらに、熱導路56内に断面十字形状のフィン57が固定的に配設されているため、フィン57の熱導路56内の奥側(上方側)部分に付着した煤等の除去が困難となって、バーナ55部の清掃作業が面倒であると共に、油槽52の底部53が略水平状態となっているため、カス物がこの底部53上に堆積し易くその除去作業が面倒となる等、揚げ物機51自体のメンテナンスを容易に行うことが困難であるという問題点があった。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、請求項1ないし5記載の発明の目的は、十分な熱効率が得られると共に、構成簡易で安価に形成することができ、かつメンテナンスの容易な液体加熱装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、平面視略方形状に形成された液槽の底部下方にバーナユニットを配置し、バーナユニットのバーナで液槽の底部を加熱して液槽内の液体を昇温させる液体加熱装置であって、前記液槽の底部に一対の平坦な加熱面と該加熱面より下方で両加熱面間に位置する低温槽を形成し、前記各加熱面の裏面にバーナ方向に向けて突出しかつ加熱面の長手方向に沿って複数のフィンを並設固着すると共に、前記各加熱面に対してバーナユニットをそれぞれ配置して、各バーナユニットの長手方向の一方側に、前記フィンの長手方向及びその直交方向に沿った複数列の炎口と前記フィン内に燃焼ガスの流れを生成させ得るファンが設けられたバーナを配置し、当該バーナユニットの長手方向の他方側に排気部を配置したことを特徴とする。
【0009】
このように構成することにより、液槽内に所定量貯められた液体は、液槽の底部の加熱面がバーナユニットのバーナの燃焼で加熱されることにより昇温されて所定温度となる。この時、バーナの燃焼による燃焼ガスが、加熱面に固着されているフィン内をバーナユニットに設けたファンからの送風によって加熱面の長手方向に強制的に流れる。この燃焼ガスのフィン内での流れにより、伝熱面積が大きくなって熱効率が高められると共に、フィンは加熱面からバーナ方向に突出させて設けるだけで良く、その形状が簡略化されかつメンテナンスも容易になる。また、バーナユニットの長手方向の一方側に設けたバーナの複数列の炎口が、液槽の加熱面の裏面に設けたフィンの下方に対向配置され、この炎口からの炎によって加熱面(フィン)が加熱され、そして、この加熱面を加熱した燃焼ガスが、フィン内を流れてバーナユニットの他方側に設けた排気部から外部に排気されて、液槽の加熱面裏面に設けたフィン内に燃焼ガスが効率良く流れ、熱効率が一層高められる。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、バーナユニットのバーナの、複数列の炎口の上方で各炎口間に位置する個所に二次空気の流れを制御する制御部材が設けられていることを特徴とする。このように構成することにより、バーナの複数列の炎口から上方に向けて吐出する炎(内炎)間に、制御部材で制御された二次空気が供給されるため、この二次空気で外炎が拡散され、バーナの安定した燃焼状態が得られて熱効率が一層高められる。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、液槽の加熱面が傾斜面で形成されていることを特徴とする。このように構成することにより、液槽内の加熱面上に堆積し易いカス物が、傾斜面によって自動的に低温槽内に落下収容されるため、液槽からのカス物の除去が簡単となって、メンテナンスが一層容易に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図9は、本発明に係わる液体加熱装置の一実施例を示し、図1がその一部を破断した斜視図、図2がその正面図、図3がフィンの断面図、図4がその側面図、図5がバーナユニットの平面図、図6がその側面図、図7が図5のA−A線矢視図、図8が図5のB−B線矢視図、図9が液体加熱装置の動作を説明するための原理図である。
【0014】
図1〜図4において、液体加熱装置1は、下部に4本の脚3が設けられた略直方体形状の筐体2を有し、この筐体2内には1対の液槽4が配置されると共に、この液槽4の下部にはバーナユニット5がそれぞれ配置されている。液槽4は、上面に開口4aを有する略直方体形状に形成されて、その底部には加熱面を形成する傾斜面6と、この傾斜面6より下方に突出した状態で設けられた低温槽7とが形成されている。
【0015】
傾斜面6は、液槽4の長手方向イに沿って外側から内側に向かって所定角度(例えば図2のα=15度〜40度、好ましくはα=30度程度)傾斜し、この傾斜面6の裏面には、フィン8が突出して固着されている。このフィン8は、図3及び図4に示すように、底壁部8aと一対の側壁部8bを有する断面コ字状に形成されて、傾斜面6の長手方向(液槽4の長手方向イと同じ方向)に沿って一端側から他端側の略全長に亘って、底壁部8aが傾斜面6の裏面にシーム溶接等によって一体的に固着されている。
【0016】
また、低温槽7は傾斜面6の下縁から下方に、すなわち液槽4の長手方向イと直交する方向の一端側下方に設けられており、この低温槽7の底面の長手方向の前端側には、排液バルブ10が取り付けられた排液口9(図2参照)が形成されている。そして、この一対の液槽4は、その低温槽7が互いに近接する状態(互いの傾斜面6が内側下方に向けて傾斜する状態)で、筐体2に取り付けられている。
【0017】
筐体2の前面には、後述するバーナユニット5を作動制御するための、電源ブレーカ11や温度設定器12等が設けられ、筐体2の後面側には排気ダクト13が配設されている。この排気ダクト13は、その先端が液槽4の上面より上方に突出する状態で配設され、上面には排気孔14が多数形成されると共に、排気ダクト13の前面には、フライバスケット掛け15が固定されている。
【0018】
なお、液槽4の開口4a部の一方側(筐体2の前方側)には、他方側(筐体2の後方側)に向かって下方に傾斜し、例えば揚げようとする食品を案内しつつ液槽4内の水や油等の液体18内に供給し得る案内板16(図1参照)が着脱可能にそれぞれ設けられている。また、液槽4及び排気ダクト13等は、例えばステンレススチール板によって形成されている。
【0019】
液槽4の下部に配置されるバーナユニット5は、図5〜図8に示すように、全体形状が細長い直方体形状に形成され、液槽4の長手方向イと同一方向の一方側の略半分には上面に開口19aを有するバーナ19が配置され、他方側の略半分には上面に開口20aを有する排気部20が配置されている。バーナ19はブンゼン式バーナで形成され、先端側が2方向に分岐された混合管21と、この混合管21の先端に連結され多数の炎口22aが列状に複数列(図では4列)並設されたバーナヘッド22を有している。
【0020】
混合管21は、その基端側にノズルホルダ23のノズル24と一次空気吸入口25が設けられ、この基端側から2方向に分岐されて、先端側がバーナヘッド22の長手方向の両端部に連結されている。なお、ノズルホルダ23は、バーナ19のL字状のバーナ後板26の垂直部26aに設けられた圧力調整器27に接続され、この圧力調整器27には一対のガス弁28、29が接続されている。
【0021】
前記バーナヘッド22の上方で、列状の各炎口22aの間及び両側の炎口22aの外側には、二次空気の流れを制御するパイプ30が列状の炎口22aと平行な状態で配設されている。なお、列状の炎口22aのうち、一方側の炎口22aの一端側上部には点火電極31が設けられ、他方側の炎口22aの一端側上部には炎検出器32が設けられている。
【0022】
また、バーナ19のバーナヘッド22と反対側のバーナ底板34外部にはファン35が配設されている。このファン35は、リード線36が接続されたファンモータ37と図示しない回転ファンを有し、バーナ底板34に設けた開口34a部にファン固定板38によって固定されている。このファン35の吐出口となる開口34aと混合管21の基端側の下部に設けられた多孔板39との間には、ファン35により供給される二次空気を制御するための、多数の孔が穿設された均圧板40が設けられている。
【0023】
一方、バーナユニット5の長手方向イの他方側に設けられる排気部20は、前記バーナ後板26の水平部26bに傾斜状態で固定された排気板41を有し、この排気板41の傾斜角度β(図8参照)は、前記液槽4の傾斜面6の傾斜角度αと略同一に設定されている。なお、バーナ後板26の後端部には、排気部20を前記排気ダクト13に連結し得るダクト連結部42が設けられている。
【0024】
そして、このように構成されたバーナユニット5は、前記液槽4の傾斜面6の下部でかつ低温槽7の外側に配設されている。この時、バーナユニット5は、バーナ19の開口19a内と排気部20の開口20a内で排気板41の上部に、液槽4の傾斜面6の裏面に固定したフィン8が位置する状態で取り付けられ、また排気部20のダクト連結部42には排気ダクト13の下端が連結される。これにより、バーナ19の燃焼によって生成される熱(燃焼ガス)が、液槽4の傾斜面6の裏面にバーナユニット5の長手方向イに沿って設けられたフィン8内を連続して流れ、排気ダクト13から液体加熱装置1外へ排気されることになる。
【0025】
次に、上記液体加熱装置1の動作を図9に基づいて説明する。なお、図9は上記液体加熱装置1を原理的に示したもので、図1〜図8と同一部位には同一符号を付して説明する。先ず電源ブレーカ11をオンさせ温度設定器12で設定温度等が設定され、ノズル24と一次空気吸入口25から混合管21内にガスと一次空気が供給されると、混合管21内でこれが混合されて混合気体が生成される。
【0026】
この混合気体は、混合管21の下流側からバーナヘッド22内に流入し、バーナヘッド22の各炎口22aから上方に吐出する。そして、この混合気体が点火電極31の放電による火花で点火されることにより、バーナ19が燃焼する。また、例えばガスの供給と同時に作動するファン35によって、二次空気が均圧板40及び多孔板39の孔からバーナ19内に供給され、この二次空気は炎口22aの上部に設けたパイプ30により、その流れが図9の矢印ホに示す如く偏寄させられる。この偏寄させられた二次空気で外炎が拡散されてバーナ19が燃焼する。
【0027】
そして、バーナ19の燃焼により、その上方に位置する液槽4の傾斜面6の長手方向の略半分の部分が加熱される。この加熱は、傾斜面6にフィン8が設けられていない場合は、バーナ19による燃焼ガスが図9の矢印ロの如く、傾斜面6の長手方向と直交する方向に傾斜面6の裏面を上部方向に素早く流れ、傾斜面6全域に燃焼ガスを所定時間当てることができず加熱効率が劣る。
【0028】
しかし、傾斜面6にフィン8を設けることにより、矢印ロ方向に流れる燃焼ガスの多くを矢印ニの如くフィン8内に、すなわち傾斜面6の長手方向に沿って流すことができる。そして、この燃焼ガスはフィン8の長手方向に沿って、バーナ19上部から排気部20上部に流れ、傾斜面6全域に燃焼ガスを略均一に当てることができ、この時、断面コ字状のフィン8によって伝熱面積を大きくすることができる。
【0029】
また、傾斜面6の長手方向に対してフィン8を平行に設けた場合、フィン8内に燃焼ガスが滞留し易いが、上記液体加熱装置1にあっては、バーナ19に二次空気供給用のファン35を設けているため、このファン35の送風により、フィン8内に燃焼ガスを強制的に流すことができる。さらに、フィン8の並設方向(傾斜面6の傾斜方向で長手方向と直交する方向)に沿ってバーナヘッド22の炎口22aが4列並設されているため、各フィン8の長手方向の略半分の下方に列状の炎口22aが位置する状態となり、各フィン8に各炎が直接作用しその温度が高められる。
【0030】
そして、液槽4のバーナ19上部の傾斜面6を加熱しつつフィン8内を流れた燃焼ガスは、下流側の排気部20上部に連続して設けられているフィン8内を流れて、排気部20のダクト連結部42に連結されている排気ダクト13から上方に流れ、その排気孔14から外部に排気される。この排気部20から排気ダクト13への排気も、前述したようにファン35による送風で強制的に行われ、排気ダクト13の幅方向に均一化された状態で排気されることになる。
【0031】
このようにしてバーナ19の燃焼で傾斜面6が加熱されると、液槽4内に貯められている液体18が加熱されて、液槽4内に矢印ハの如く液体18の対流が生成されて、液体18が昇温される。この液体18の温度は、図示しない温度センサで検出され、前記温度設定器12で設定された温度以上になった時点で、バーナ19の燃焼が停止される。また、温度が所定値以下に下がった場合は、バーナ19が再びオンとなって燃焼し、このバーナ19のオン・オフ動作を繰り返すことにより、液槽4内の液体18が所定の温度に維持される。
【0032】
そして、所定温度に設定された油等の液体18で、例えば食品を揚げると、そのカス物Wが発生するが、このカス物Wは、傾斜面6から矢印ヘの如く低温槽7内に落下して堆積するため、液体18の加熱に大きく影響する傾斜面6上へのカス物Wの堆積がなくなり、加熱効率の低下が防止される。なお、低温槽7は、バーナ19の側部に配置されているため、炎(熱)の影響をほとんど受けずに、液槽4の上部に対して極めて低い温度となり対流等が発生しない。したがって、低温槽7の底部のカス物Wは、液体18の対流により攪拌されることがなく沈殿した状態となり、食品等の揚げ作業時の上部の液体18の汚れが防止される。
【0033】
このように上記実施例の液体加熱装置1にあっては、液槽4の底部の傾斜面6の裏面に、その長手方向に沿ってフィン8を突出固着されているため、フィン8内にバーナ19の燃焼による燃焼ガスを流すことができると共に、フィン8の長手方向の略半分の下方にバーナ19の多数の炎口22aを列状に4列並設しているため、フィン8自体の温度、すなわちフィン8内に流れる燃焼ガスの温度を高めることができる等、熱効率を大幅に向上させることができる。
【0034】
特に、フィン8を断面コ字状に形成して、その底壁部8aを液槽4の傾斜面6裏面に溶接等によって密着固定すると共に、隣合うフィン8の側壁部8bを密着しているため、このフィン8によって伝熱面積を大きく形成することができ、熱効率の一層の向上が図れる。その結果、液槽4内の液体18を極めて短い時間で所定温度まで加熱することができ、例えば上記液体加熱装置1を食品の揚げ物機として使用すれば、効率良い揚げ作業を行うことが可能になる。
【0035】
また、フィン8は断面コ字状でその底壁部8aが、液槽4の平坦な傾斜面6の裏面に固着されているため、フィン8自体の形状が簡略化されると共に、傾斜面6に従来のような凹状の加工を施す必要もなくなり、フィン8や液槽4等の構成が簡略化されて液体加熱装置1を安価に形成し得ると共に、フィン8の傾斜面6への取り付けもシーム溶接等により容易に行うことができる。
【0036】
さらに、液槽4の底部に傾斜面6と低温槽7が形成されているため、液槽4内に発生するカス物Wを傾斜面6を介して低温槽7に自動的に落下沈殿させることができ、例えばこのカス物Wを液槽4の開口4aから除去したり、排液バルブ10を開けることによって除去でき、液槽4の清掃が容易に行えると共に、カス物Wが低温槽7内に沈殿しているため、カス物Wが液槽4内で対流することがなくなり、液体18の汚れを防ぐこともできる。
【0037】
また、フィン8は側壁部8b間が開口しているため、フィン8内に付着した煤等を例えばブラシで簡単に除去することができ、バーナユニット5部の清掃を容易に行うことができる。特に、液槽4の傾斜面6の下部に、バーナ19と排気部20が一体化されたバーナユニット5が取り付けられているため、このバーナユニット5を取り外すだけでフィン8が外部に露出し、その清掃が一層簡単となる。これらのことから、液体加熱装置1のメンテナンスを容易に行うことが可能になる。
【0038】
なお、上記実施例においては、液槽4に傾斜面6と低温槽7を設ける場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものでもなく、例えば傾斜面6を従来のように略平坦な面としても良い。このように構成しても、フィン8の長手方向に沿ってその下部に炎口22aが列状に位置するため、従来例に比較して熱効率を十分に高めることができる。また、上記実施例においては、液体加熱装置1に液槽4が2つ設けられている場合について説明したが、本発明は液槽4が1つであっても良いし、3つ以上であっても良い。
【0039】
さらに、上記実施例においては、フィン8を断面コ字状に形成し、その各側壁部8bを密着させる状態で液槽4の傾斜面6の裏面に固着したが、例えば図10に示すように、断面コ字状のフィン8を所定の間隔を有して固着するようにしても良い。また例えば図4の二点鎖線で示すように、フィン8の側壁部8bに、フィン8の反りを防止するための溝8cを長手方向に沿って所定間隔で設けるようにしても良いし、図4の三点鎖線で示すように、フィン8の側壁部8bの高さh1、h2をその長手方向で異ならせるようにしても良い。
【0040】
また、上記実施例においては、液槽4を平面視長方形状に形成したが、正方形状に形成しても良いし、ファン35からの二次空気の流れを制御する制御部材としては、パイプ30の他に、例えば丸棒や角棒等の棒状部材、あるいは適宜厚さの板体を使用することもできる。また、上記実施例における液槽4の形状、フィン8の数、長さ及びバーナ19の炎口22aの列数等も一例であって、各発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1ないし3記載の発明によれば、液槽の加熱面の裏面にその長手方向に沿ってフィンを突出固着すると共に、バーナユニットに二次空気を供給し得るファンを設けているため、バーナユニットのバーナの燃焼による燃焼ガスをフィンに沿って加熱面の長手方向に強制的に流すことができて、十分な熱効率を得ることができる。
【0042】
また、フィンは断面コ字状に形成することができると共に液槽の加熱面の裏面に直接固着することができるため、フィンや液槽等の構成を簡略化させ得て装置自体を安価に形成することができる。さらに、フィンが突出方向に開口しているため、その清掃が簡単になると共に、液槽の低温槽内に例えば揚げ物作業時に発生するカス物を沈殿させることができて、その除去が簡単となる等、液体加熱装置のメンテナンスを容易に行うことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる液体加熱装置の一実施例を示す一部を破断した斜視図
【図2】同その正面図
【図3】同フィンの断面図
【図4】同その側面図
【図5】同バーナユニットの平面図
【図6】同その側面図
【図7】同図5のA−A線矢視図
【図8】同図5のB−B線矢視図
【図9】同液体加熱装置の動作を説明するための原理図
【図10】フィンの他の取付構造を示す断面図
【図11】従来の液体加熱装置の概略側面図
【符号の説明】
1・・・・・・液体加熱装置
4・・・・・・液槽
4a・・・・・開口
5・・・・・・バーナユニット
6・・・・・・傾斜面
7・・・・・・低温槽
8・・・・・・フィン
8a・・・・・底壁部
8b・・・・・側壁部
10・・・・・排液バルブ
13・・・・・排気ダクト
18・・・・・液体
19・・・・・バーナ
19a・・・・開口
20・・・・・排気部
20a・・・・開口
22・・・・・バーナヘッド
22a・・・・炎口
30・・・・・パイプ
35・・・・・ファン
39・・・・・多孔板
40・・・・・均圧板
41・・・・・排気板
Claims (3)
- 平面視略方形状に形成された液槽の底部下方にバーナユニットを配置し、該バーナユニットのバーナで前記液槽の底部を加熱して液槽内の液体を昇温させる液体加熱装置であって、
前記液槽の底部に一対の平坦な加熱面と該加熱面より下方で両加熱面間に位置する低温槽を形成し、前記各加熱面の裏面にバーナ方向に向けて突出しかつ加熱面の長手方向に沿って複数のフィンを並設固着すると共に、前記各加熱面に対してバーナユニットをそれぞれ配置して、各バーナユニットの長手方向の一方側に、前記フィンの長手方向及びその直交方向に沿った複数列の炎口と前記フィン内に燃焼ガスの流れを生成させ得るファンが設けられたバーナを配置し、当該バーナユニットの長手方向の他方側に排気部を配置したことを特徴とする液体加熱装置。 - 前記バーナユニットは、そのバーナの複数列の炎口の上方で各炎口間に位置する個所に二次空気の流れを制御する制御部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の液体加熱装置。
- 前記液槽の加熱面が傾斜面で形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の液体加熱装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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