JP3886144B1 - 接合材料、電子部品および接合構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】270℃以上の溶融温度を有し、鉛を含まない接合材料を、安価で提供する。
【解決手段】Biを主成分とする合金を含み、前記合金は、0.2〜0.8重量%のCuと、0.02〜0.2重量%のGeとを含む接合材料を用い、電子部品の素子と電極とを接合する。
【選択図】図6

Description

本発明は、鉛を含まない接合材料およびこれを含む電子部品等に関し、例えば270℃以上の溶融温度を有する鉛フリーはんだに関する。
基板上に実装される電子部品が、素子と電極とこれらを接合する接合材料とを具備する場合、接合材料には、はんだ材料が一般に用いられている。
電子部品は、更に、別の接合材料を用いて、マザーボードに実装される。例えばチップインダクタのような電子部品とマザーボードとを接合する接合材料には、一般に融点が200〜230℃のはんだ材料が用いられている。
電子部品をマザーボードに実装する際には、主に熱風方式のリフロー装置により、電子部品をマザーボードとともに加熱し、融点が200〜230℃のはんだ材料を溶融させる。このとき、電子部品の温度は230〜260℃に達するが、電子部品の内部で素子と電極とを接合しているはんだ材料が溶融すると、最終製品に不良を生じる可能性がある。よって、電子部品の内部に用いる接合材料は、リフロー装置内で到達する電子部品の最高温度よりも高い溶融温度を有することが要求される。そこで、電子部品の内部で素子と電極とを接合するはんだ材料には、例えば、鉛を主成分として含み、約15重量%のSnを含む、溶融温度288℃のPb−Sn合金が用いられている。
しかし、Pb−Sn合金を用いる場合、廃棄物中のはんだ材料から、鉛が土壌に溶出することが懸念される。近年、地球環境保護への関心が高まってきており、鉛を含まないはんだ(鉛フリーはんだ)の開発が進められている。例えば、溶融温度が200〜250℃のPb−Sn合金からなるはんだ材料は、Sn−Ag合金もしくはSn−Cu合金からなるはんだ材料に置き換えられつつある。溶融温度が260℃以上のはんだ材料としては、主成分であるBiと少量のAgとを含むはんだ材料が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−353590号公報(第7頁、表1)
上述のように、溶融温度の高いはんだ材料を得るために、Biに少量のAgを添加することが提案されている。しかし、Biに少量のAgを添加すると、BiとAgとの共晶合金(例えば97.5重量%のBiと2.5重量%のAgとを含む共晶合金(Bi−2.5%Ag))が生成する。このような共晶合金の溶融温度は比較的低く、Bi−2.5%Agの溶融温度は262℃である。
一方、電子部品とマザーボードとをはんだ材料で接合する場合、電子部品は約260℃まで加熱されることがある。チップインダクタのような熱容量の小さな電子部品は、リフロー装置による加熱温度の上限よりも、10℃程度高い耐熱温度(少なくとも270℃程度)を有する必要がある。よって、Biと少量のAgとを含むはんだ材料は、熱容量の小さな電子部品には用いることができない。
BiにAg以外の元素を添加すると、更に溶融温度が低下する場合もある。例えば96重量%のBiと4重量%のZnからなる共晶合金(Bi−4%Zn)の溶融温度は255℃、58重量%のBiと42重量%のSnからなる共晶合金(Bi−42%Sn)の溶融温度は138℃、35重量%のBiと65重量%のInからなる共晶合金(Bi−65%In)の溶融温度は72℃である。これらの共晶合金は、添加元素の量が微量であっても局所的に生成するため、注意が必要である。
鉛フリーはんだの開発においては、Agの含有量を減少させることも重要である。家庭用の電気機器や電子機器は、安価に生産することが求められる。Agは1g当たりの価格が約40円と高価であるため、その使用量は少ない方が望ましい。鉛フリーはんだには、溶融温度が220〜230℃のSn−3%Ag−0.5%Cu合金が一般的に用いられている。このような合金においても、材料価格を安価にするために、Agの量を0.3重量%程度に減少させる取り組みが進められている。
本発明は、上記を鑑み、例えば270℃以上の溶融温度を有し、鉛を含まない接合材料を、安価で提供することを目的の1つとする。
本発明は、Biを主成分とする合金を含み、前記合金は、0.2〜0.8重量%のCuと、0.02〜0.2重量%のGeとを含む接合材料に関する。
本発明は、また、Biを主成分とする合金を含み、前記合金は、0.2〜0.8重量%のCuと、0.02〜0.2重量%のGeと、0.02〜0.08重量%のNiとを含む接合材料に関する。
本発明は、また、電子素子と、電子素子と接続される電極と、電子素子と電極とを接合する接合材料とを具備し、接合材料は、Biを主成分とする合金を含み、前記合金は、0.2〜0.8重量%のCuと、0.02〜0.2重量%のGeとを含む電子部品に関する。
本発明は、また、電子素子と、電子素子と接続される電極と、電子素子と電極とを接合する接合材料とを具備し、接合材料は、Biを主成分とする合金を含み、前記合金は、0.2〜0.8重量%のCuと、0.02〜0.2重量%のGeと、0.02〜0.08重量%のNiとを含む電子部品に関する。
本発明は、また、電子部品と、電子部品を搭載する基板と、電子部品と基板とを接合する第1の接合材料とを具備し、第1の接合材料は、第1の合金を含み、電子部品は、電子素子と、電子素子と接続される電極と、電子素子と電極とを接合する第2の接合材料とを具備し、第2の接合材料は、Biを主成分とする第2の合金を含み、第2の合金は、0.2〜0.8重量%のCuと、0.02〜0.2重量%のGeとを含み、第2の合金は、第1の合金よりも高い溶融温度を有する接合構造体に関する。
本発明は、また、電子部品と、電子部品を搭載する基板と、電子部品と基板とを接合する第1の接合材料とを具備し、第1の接合材料は、第1の合金を含み、電子部品は、電子素子と、電子素子と接続される電極と、電子素子と電極とを接合する第2の接合材料とを具備し、第2の接合材料は、Biを主成分とする第2の合金を含み、第2の合金は、0.2〜0.8重量%のCuと、0.02〜0.2重量%のGeと、0.02〜0.08重量%のNiとを含み、第2の合金は、第1の合金よりも高い溶融温度を有する接合構造体に関する。
本発明によれば、例えば270℃以上の溶融温度を有し、鉛を含まない接合材料を、安価で提供することができる。本発明の接合材料を熱容量の小さな電子部品に用いることにより、電子部品をマザーボードへ実装する際に発生する不良を抑制することができる。
実施の形態1
本実施形態の接合材料は、Biを主成分とする合金を含み、前記合金は、0.2〜0.8重量%のCuと、0.02〜0.2重量%のGeとを含む。Cuの含有量は0.4〜0.6重量%が好ましく、Geの含有量は0.02〜0.05重量%が好ましい。Biを主成分とする合金が3元合金(3種の元素からなる合金)である場合、CuとGe以外の残部はBiのみからなる。
このような接合材料は、270℃以上の溶融温度を有するため、例えばチップインダクタのような小型の電子部品に用いるのに適している。電子部品の内部で用いられている接合材料の溶融温度が高いため、リフロー装置を用いて電子部品をマザーボードに実装する際に電子部品の不良が抑制される。また、本実施形態の接合材料は、高価な元素(例えばAg)を含まないため、安価で製造することができ、更に、鉛を含まないため、鉛フリーの電気機器や電子機器を提供することができる。
270℃以上の溶融温度を有する接合材料を得る場合、共晶点温度が270℃以上である2元合金(2種の元素からなる合金)をベース(母材)に用いることが有効である。多くの元素の中から共晶点温度が270℃以上となる元素の組み合わせを選ぶ際、重視すべき点は、元素の毒性の有無と価格である。Pb、Hg、Sb、Se等の元素は、毒性の点から除外される。
図1は、2元合金の共晶点温度を示している。縦軸の元素と横軸の元素との交点に示した数値は、それら2種の元素からなる合金の共晶点温度である。図1から、例えばSn−Ag合金の共晶点温度は221℃であり、Ni−Cu合金には共晶点が存在しないことがわかる。また、BiとCuとの組み合わせ、または、BiとGeとの組み合わせが、共晶点温度が270〜300℃の合金を与えることがわかる。
ここで、BiとCuとの共晶合金は、99.5重量%のBiと0.5重量%のCuとを含む(Bi−0.5%Cu)。BiとGeとの共晶合金は、99重量%のBiと1重量%のGeとを含む(Bi−1%Ge)。しかし、Geの価格はCuの約420倍と高価である。よって、安価な材料を提供する観点からは、BiとCuとの組み合わせが有利である。
図2は、BiとCuとの二元合金(Bi−Cu合金)におけるCu含有量(重量%)と、Bi−Cu合金の融点(液相温度または固相温度)との関係を示している。図2において、Cuの含有量が0.8重量%以下では、液相温度が270〜272℃であり、固相温度との温度差が小さくなっている。一方、Cuの含有量が1.0重量%を超えると、液相温度は275℃以上となり、固相温度との温度差が5℃以上に拡大している。液相温度と固相温度との間の温度では、固相と液相とが共存する。よって、液相温度と固相温度との温度差が5℃以上に大きくなると、接合材料の作業性が低下し、製造現場における生産性が低下する。以上より、Cuの含有量は0.8重量%以下であることが望ましい。一方、Cuの含有量が0.2重量%未満になると、溶融した接合材料と電極等との濡れ性が低下する。よって、Cuの含有量は0.2重量%以上であることが望ましい。また、Cuの含有量を0.4〜0.6重量%とすることにより、更に物性バランスに優れた接合材料を得ることができる。
0.2〜0.8重量%のCuを含むBi−Cu合金は、270℃未満の温度で溶融しない点では優れた接合材料である。しかし、メニスカス法による試験では、濡れ性が低いという知見が得られている。Bi−Cu合金は、99.5重量%という多量のBiを含む。そのため、合金内における酸化物の生成量が多くなっており、このことが濡れ性に影響していると考えられる。Biの酸化は、Biよりも優先的に酸化する元素を、Bi−Cu合金に微量添加することにより、抑制できると考えられる。Biよりも優先的に酸化する元素としては、Ge、Al、Li、P等が挙げられる。
図3は、99.5重量%のBiと0.5重量%のCuとからなる共晶合金(Bi−0.5%Cu)に、0.05重量%のGe、Al、LiまたはPを添加し、300℃で4時間攪拌したときに、試料中に生成する酸化物の生成量を示している。ただし、試料全体の重量は8kgである。これらの元素を添加していない試料と比較して、Geを添加した試料では、酸化物の生成が抑制されていることがわかる。これは、GeがBi−0.5%Cuの表面で優先的に酸化し、酸化膜を形成するためと考えられる。以上より、Bi−Cu合金の酸化を抑制するためには、Geの添加が適していることがわかる。
図4は、0.5重量%のCuを含むBiとCuとGeとの三元合金(Bi−Cu−Ge合金)におけるGe含有量(重量%)と、酸化物生成量との関係を示している。ただし、合金全体の重量は8kgである。図4から、Geを0.02重量%以上添加すると、酸化物の生成が抑制されるが、Geの含有量が0.3重量%以上になると、酸化物生成量が多くなることがわかる。図4は、Geの含有量は0.02〜0.2重量%が好適であり、0.02〜0.05重量が更に好適であることを示している。
実施の形態2
本実施形態の接合材料は、Biを主成分とする合金を含み、前記合金は、0.2〜0.8重量%のCuと、0.02〜0.2重量%のGeと、0.02〜0.08重量%のNiとを含む。Cuの含有量は0.4〜0.6重量%が好ましく、Geの含有量は0.02〜0.05重量%が好ましく、Niの含有量は0.02〜0.05重量%が好ましい。このような接合材料は、実施の形態1の接合材料よりも、耐衝撃性が高くなる。
耐衝撃性は、1.6mm×0.8mmサイズのチップコンデンサの側面に、60gの錘を180mmの高さから衝突させる試験により評価できる。
99.46重量%のBiと、0.5重量%のCuと、0.04重量%のGeとを含む3元合金(Bi−0.5%Cu−0.04%Ge)で接合された接合部を有するチップコンデンサを用い、上記の耐衝撃試験を行ったところ、チップコンデンサは接合部で破断した。破断後の接合部の断面を観察したところ、Bi含有量の多いα相と、Cu含有量の多いβ相との界面で破断していた。
ここで、α相とβ相との均一性は、結晶外周値により評価できる。結晶外周値とは、10μm×10μmの範囲に存在するα相の外周長さの合計として定義される。結晶外周値が大きい場合、α相とβ相との混合は十分であり、結晶外周値が小さい場合、α相とβ相との混合は不十分である。
上記試験で破断した接合部の断面で結晶外周値を測定したところ、結晶外周値は87μmであった。
図5は、0.5重量%のCuと0.04重量%のGeとを含む、BiとCuとGeとNiとの四元合金(Bi−Cu−Ge−Ni合金)におけるNi含有量(重量%)と、結晶外周値との関係(グラフA)を示している。
図5は、また、0.5重量%のCuと0.2重量%のGeとを含むBi−Cu−Ge−Ni合金におけるNi含有量(重量%)と、結晶外周値との関係(グラフB)を示している。
図5から、Ni含有量が0.02〜0.08重量%である場合に、結晶外周値が大きくなり、α相とβ相とが均一に混合されることがわかる。一方、Ni含有量が0.11重量%以上になると、結晶外周値が小さくなり、α相とβ相とが均一に混合されないことがわかる。図5から、Niの含有量は0.02〜0.08重量%が好適であり、0.02〜0.05重量%が更に好適であることがわかる。
実施の形態3
本実施形態の電子部品は、電子素子と、電子素子と接続される電極と、電子素子と電極とを接合する接合材料とを具備する。ここで、接合材料には、実施の形態1または実施の形態2の接合材料を用いることができる。
電子素子は、特に限定されないが、例えばコイル、ベアチップ、受動部品などで構成される。電子部品は、特に限定されないが、様々な表面実装部品(例えばチップインダクタやチップコンデンサのようなチップ部品など)、モジュール部品(例えばPA(Power Amp)モジュールやVCO(Voltage Controlled Oscillator)モジュールなど)、QFP(Quad Flat Package)、BGA(Ball Grid Array)や、挿入部品(例えばアキシャル部品、ラジアル部品など)が挙げられる。
本発明は、特に4.5mm×3.2mmサイズ以下の熱容量を有する電子部品を得る場合に好適である。
電子部品がチップインダクタ(3225 FAタイプ:3.2mm×2.5mm×2.2mm、松下電器産業(株)製)である場合について、図6およびその要部(破線Xで囲まれた領域)を拡大した図7を参照しながら説明する。
チップインダクタ10は、電極フレーム16と、フェライトコア11と、コイル銅線13と、電極端子14と、コイル銅線13と電極端子14とを接合する接合材料15とを具備する。フェライトコア11は磁性材料からなり、接着剤により、電極フレーム16に取り付けられている。コイル銅線13は、フェライトコア11に巻きつけられており、その一部は、電極フレーム16と連続する電極端子14に引っ掛けられている。接合材料15は、コイル銅線13と電極端子14とが、接続を維持できるように、両者を固定している。チップインダクタ10は、マザーボード(図示せず)に実装して用いられる。
実施の形態4
本実施形態の接合構造体は、電子部品と、電子部品を搭載する基板と、電子部品と基板とを接合する第1の接合材料とを具備し、第1の接合材料は、第1の合金を含む。
電子部品は、電子素子と、電子素子と接続される電極と、電子素子と電極とを接合する第2の接合材料とを具備し、第2の接合材料は、実施の形態1または実施の形態2の接合材料からなる。
第1の接合材料は、リフロー装置による加熱で溶融することが好ましく、例えば200〜230℃の溶融温度を有する。このような溶融温度を有する接合材料は、従来から数多く提案されており、当業者であれば容易に入手可能である。
第2の接合材料は、第1の接合材料よりも高い溶融温度を有する。よって、電子部品をマザーボードに実装する際に、リフロー装置を用いた場合でも、電子部品内の第2の接合材料の溶融は起こらない。よって、信頼性の高い接合構造体を得ることができる。
本発明は、270℃以上の溶融温度と、優れた耐衝撃性とを有し、かつ環境基準にも適合する接合材料を安価で提供するものである。本発明の接合材料は、チップインダクタのような熱容量の小さな電子部品に好適に用いることができ、リフロー装置を用いてマザーボードに実装される電子部品に広く適用することができる。
2元合金の共晶点温度を示す表である。 Bi−Cu合金におけるCu含有量と、Bi−Cu合金の融点との関係を示す図である。 Bi−0.5%Cuに0.05重量%のGe、Al、LiまたはPを添加した場合の酸化物生成量を示す図である。 Bi−Cu−Ge合金におけるGe含有量と、酸化物生成量との関係を示す図である。 Bi−Cu−Ge−Ni合金におけるNi含有量と、結晶外周値との関係を示す図である。 本発明の電子部品の一例の構造を示す図である。 図7の要部拡大図である。
符号の説明
10 チップインダクタ
11 フェライトコア
13 コイル銅線
14 電極端子
15 接合材料
16 電極フレーム

Claims (5)

  1. Biを主成分とする合金を含み、前記合金は、0.2〜0.8重量%のCuと、0.02〜0.2重量%のGeとを含み、残部Biおよび不可避的不純物からなる、接合材料。
  2. 前記合金は、更に、0.02〜0.08重量%のNiを含む、請求項1記載の接合材料。
  3. 電子素子と、前記電子素子と接続される電極と、前記電子素子と前記電極とを接合する請求項1または2記載の接合材料とを具備する、電子部品。
  4. 電子部品と、前記電子部品を搭載する基板と、前記電子部品と前記基板とを接合する第1の接合材料とを具備し、前記第1の接合材料は、第1の合金を含み、
    前記電子部品は、電子素子と、前記電子素子と接続される電極と、前記電子素子と前記電極とを接合する第2の接合材料とを具備し、前記第2の接合材料は、Biを主成分とする第2の合金を含み、
    前記第2の合金は、0.2〜0.8重量%のCuと、0.02〜0.2重量%のGeとを含み、残部Biおよび不可避的不純物からなり、前記第2の合金は、前記第1の合金よりも高い溶融温度を有する、接合構造体。
  5. 前記第2の合金が、更に、0.02〜0.08重量%のNiを含む、請求項4記載の接合構造体。
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