JP3885729B2 - 無線装置 - Google Patents
無線装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3885729B2 JP3885729B2 JP2002536719A JP2002536719A JP3885729B2 JP 3885729 B2 JP3885729 B2 JP 3885729B2 JP 2002536719 A JP2002536719 A JP 2002536719A JP 2002536719 A JP2002536719 A JP 2002536719A JP 3885729 B2 JP3885729 B2 JP 3885729B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wireless device
- antenna
- output
- wireless
- attenuator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/38—Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
- H04B1/40—Circuits
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/06—Receivers
- H04B1/10—Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/06—Receivers
- H04B1/10—Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference
- H04B1/109—Means associated with receiver for limiting or suppressing noise or interference by improving strong signal performance of the receiver when strong unwanted signals are present at the receiver input
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/38—Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
- H04B1/40—Circuits
- H04B1/50—Circuits using different frequencies for the two directions of communication
- H04B1/52—Hybrid arrangements, i.e. arrangements for transition from single-path two-direction transmission to single-direction transmission on each of two paths or vice versa
Description
本発明は、無線通信、特に通信範囲の制御及び整形を行う無線装置に関するものである。
背景技術
図12は、従来の無線装置を示す図である。図中、1はホストコントローラ、2は無線モジュール、3はベースバンドコントローラ、4は無縁インタフェース、5はパワーアンプ、6は低ノイズ入力アンプ、7はスイッチ、9はアンテナで逆Fアンテナである。
本図において、ホストコントローラ1は、データをベースバンドコントローラ3に転送する。ベースバンドコントローラ3は、転送されたデータを変調する。変調された電気信号は、出力アンプ5で増幅され、スイッチ7を介してアンテナ9から空間に電波として放射される。一方、空間を伝搬して来た電波は、アンテナ9で受信され、スイッチ7を介して低ノイズ入力アンプ6で増幅される。その後、増幅された電気信号は、ベースバンドコントローラ3でデータに復調され、ホストコントローラ1に転送される。
従来の無線装置においては、パワーアンプ5の出力及び低ノイズ入力アンプ6の入力感度が固定であった為、無線装置の電波の到達範囲および可聴範囲も固定されていた。したがって、例えば、到達範囲及び可聴範囲が10mである無線装置の使用者が、同等の性能を持つ他の無線装置と交信を行う場合、使用者(又は無線装置自身)は、使用者を中心として半径10mの範囲に他の無線装置が居るか居ないか判定することができた。
しかし、無線装置の使用者は、この半径10mの範囲で他の無線装置が使用者の近傍に存在するかどうかの判定ができなかった。言い換えると、使用者自身の無線装置の近傍に存在する他の無線装置が何者なのか特定することが出来なかった。また、無線装置の使用者は、他の無線装置が使用者自身に近づいてきたのか遠ざかっているのかを確認することも出来なかった。
一方で、パワーアンプ5の出力が可変である無線装置も存在する。しかし、この無線装置では、出力と入力感度の比が変化する事となり、出力に依存する電波の到達範囲と、入力感度に依存する電波の可聴範囲が同じ大きさとはならない。
例えば、ある時点で基地局となっている無線装置が出力を上げた場合、基地局の周囲の電界強度が高くなり到達範囲が広がる。したがって、広がった到達範囲内にある無線装置で基地局の電波が可聴となる。この状態で基地局から周囲の無線装置に呼びかけがあると、周囲の無線装置は基地局に応答しようと試みるが、周囲の無線装置の出力は低いままなので、基地局とのリンクは確立できない。そればかりか、周辺の無線装置は、応答を繰り返すばかりで本来の通信が出来なくなる不具合もあった。
また、ある時点で移動局となっている無線装置が出力を下げた場合、移動局の周囲の電界強度が低下して電波の到達範囲が狭まる。したがって、移動局の近傍の無線装置を除いて、移動局の周囲の無線装置には電波が届かなくなる。この状態で、移動局の近傍にない無線装置から呼びかけられると、移動局の可聴範囲は元のままであるから、移動局は、呼びかけ元の無線装置に応答しようと試みる。しかしながら移動局の出力が低い為、呼びかけ元の無線装置まで電波が到達せず、その無線装置との通信は途絶え、また新規のリンクは確立できない。そればかりか、移動局は応答を繰り返すばかりで、本来の通信が出来なくなる不具合もあった。
さらに、複数の移動局が、基地局である無線装置に対して待ち行列を生成させる環境、例えば無線装置(移動局)からの要求に基づいてサービスを提供する自動販売機(基地局)では、待ち行列の最前列、すなわち最初にサービスを行うべき相手となる無線装置を特定したり、待ち行列として登録されている無線装置の順位を区別する事は出来なかった。
発明の開示
本発明の目的は、無線装置の可聴範囲と到達範囲との比率を変更せずに動的に変更することで、通信相手の特定、特に他の無線装置が近づいてきたのか遠ざかっているのかを特定することを容易にすることである。
上記目的を達成するために、本発明によれば、無線装置において、アンテナ及び無線モジュールの間に、お互いの入出力の信号の強度を変更する装置、具体的にはアッテネータを挿入し、アッテネータを制御することで出力と入力感度を連携して上げ下げする手段を有する。
本発明の好ましい態様によれば、アッテネータの設定値で半径を2mと1mに切り換えると、半径1mで通信可能な無線装置と半径2mで通信可能な無線装置の差分から、無線装置の距離関係、特に待ち行列に登録された無線装置の順番と最前列の無線装置を特定する。
本発明の異なる態様においては、無線装置は、スイッチによりアンテナとアッテネータ付きのアンテナを切り換える事で、電波の到達範囲と可聴範囲のバランスを保ったまま、電波の到達範囲と可聴範囲の拡大縮小を行う。
本発明の他の態様においては、無線装置が、例えば10mで他の無線装置とリンクを確立し、その後、アンテナを切り換えることで、無線装置の電波の到達範囲と可聴範囲を10mと1mの間で交互に拡大縮小を行いながら交信を続ける。その結果、無線装置は、他の無線装置が1mの近傍に近づいたか遠ざかったを判定する。
さらに、本発明の他の態様においては、例えば10mの範囲で複数の他の無線装置のうちのいずれかとリンクを確立した後、電波の到達範囲と可聴範囲を10mと1mの間で交互に拡大縮小を行いながら交信を続け、1mの近傍に達した他の無線装置を特定する。
発明を実施するための最良の形態
第1図は、本発明を適用した無線装置の実施の形態を示す図である。
第1図において、1はホストコントローラ、2は無線モジュール、3はベースバンドコントローラ、4は無線インタフェース、5はパワーアンプ、6は低ノイズ入力アンプ、7及び8はスイッチ、91及び92は逆Fアンテナ、10はアッテネータである。
ホストコントローラ1は、データをベースバンドコントローラ3に転送する。転送されたデータはベースバンドコントローラ3で変調され、出力アンプ5で増幅され、スイッチ7を介して無線モジュール2の外部にあるスイッチ8に到達する。スイッチ8には、アンテナ91及びアッテネータ10を介してアンテナ92が接続されている。スイッチ8に到達したデータをアンテナを介して出力する際は、ベースバンドコントローラ3が、アンテナ91及び92のいずれか一方を選択するようスイッチ8を制御する。そして、スイッチ8によって選択されたアンテナから空間に電波が放射される。
尚、アンテナ91及び92を一つのアンテナ92のみとし、スイッチ8によってアッテネータ10を駆動するか否かを選択する構成とすることもできる。この構成においては、アンテナの本数を削減して本発明と同一の作用を生じさせることができる。
一方、空間を伝搬して来た電波は、アンテナ91及び92で受信される。受信された電波(データ)は、アンテナ91からスイッチ8、アンテナ92からアッテネータ10を介してスイッチ8に入力される。ベースバンドコントローラ3は、スイッチ8に入力されたデータのうちいずれか一方が選択されるよう、スイッチ8を制御する。選択されたデータは、無線モジュール2に入力される。無線モジュール2に入力されたデータは、低ノイズ入力アンプ6で増幅され、ベースバンドコントローラ3で復調される。復調されたデータは、ホストコントローラ1に転送される。
第2図は、第1図の無線装置の電波到達範囲を示す図である。11aは0dBm出力での電波の到達範囲、11bは−20dBm出力での電波の到達範囲を示す。本態様では、アンテナ91で出力する場合の到達範囲11aの位置及びアンテナ92で出力する場合の到達範囲11bの位置で電界強度が同一となるように、各々のアンテナの出力が設定される。
第3図は、第1図の無線装置の電波の可聴範囲を示す図である。12aは入力感度−72dBmでの可聴範囲、12bは入力感度−52dBmでの可聴範囲を示す。本態様では、スイッチ8を切り換えることで、アンテナ91が受信したデータを用いる場合には可聴範囲11a、アンテナ92が受信したデータを用いる場合には可聴範囲11bの範囲内にある同じ出力の発信源から出力される電波を受信することができる。
第4図は、本発明を適用した無線装置のリンクの確立を示す図である。図中、13は本発明を適用した無線装置、14a及び14bは従来の無線装置、15aは無線装置13の電波の到達範囲および可聴範囲、16は無線装置14aの電波の到達範囲および可聴範囲を示す。
無線装置13は、スイッチ8を切り換えることによって、アッテネータ10を介さない10dBm出力及び入力感度−72dBmで電波の送受信を行う。このときの無線装置13の電波の到達範囲及び可聴範囲、すなわち、15aの半径は10mである。
無線装置14aは、10dBm出力及び入力感度−72dBmで電波の送受信を行う。無線装置14aの電波の到達範囲及び可聴範囲、すなわち16の半径は無線装置13と同じ10mである。
第4図において、無線装置13は無線装置14aの電波の到達範囲16の内側にあり、無線装置14aは無線装置13の電波の到達範囲15aの内側にある。つまり、それぞれの無線装置の位置での電界強度は互いの出力が受信できるレベルである。よって、いずれの無線装置もお互いを呼び出せる距離にあるので、リンクが確立できる。
第5図は、第4図において、無線装置13が電波到達範囲及び可聴範囲を切換えた場合を示す図である。図中、15bは、アッテネータ10を介してアンテナ92を用いて電波を送受信した場合の無線装置13の電波の到達範囲および可聴範囲を示す。この場合、15bの半径は1mである。
また、第5図は、第4図で無線装置13とリンクが確立された無線装置14aが無線装置13の近傍に近づいている状態を示している。この場合、無線装置14aは、15bで示される無線装置13の電波の到達範囲および可聴範囲の円内に入って初めて、無線装置13の出力した電波を受信できる。
又、無線装置14aの出力は高いままであるが、無線装置13は、アッテネータ10により出力感度が−20dBm減少している。すなわち可聴範囲が15bまで狭まっている。したがって、無線装置13は、15bの円内に無線装置14aが入って初めて、無線装置14aの出力した電波を受信することができる。つまり、無線装置13が電波の到達範囲及び可聴範囲を互いの比率を保ったまま縮小することにより、無線装置13に近づいた無線装置14aとのみお互いに交信することができるようになる。
さらに、第5図において、無線装置14bが、無線装置14aの後方に順に並んでいるとする。この場合、無線装置13は、電波の到達範囲及び可聴範囲15aを用いて、無線装置14a及び無線装置14bの存在を検知する。これらの無線装置の存在を検地した後、無線装置13がアンテナを切り換えて電波の到達範囲及び可聴範囲を15bとすると、無線装置13が通信可能な無線装置は、無線装置13に接近する14aのみとなる。この場合、無線装置13は、通信可能な無線装置の差分、すなわち電波の到達範囲及び可聴範囲の変化の前後における無線装置の有無を確認することで、無線装置13から無線装置14a、無線装置14bの順に無線装置が並んでいることを特定できる。さらには、無線装置14aが無線装置13の近傍に存在する無線装置であることも特定できる。
第4図及び第5図において説明したように、無線装置13が電波の到達範囲と可聴範囲を切り換える手段を具備することで、無線装置13は、電波の到達範囲及び可聴範囲15bでリンクを確立できた無線装置14aが、リンクを確立できた時点を境に無線装置13から近づいているか遠ざかっているかを特定できる。
また、複数の無線装置が存在する場合、無線装置13は、その複数の無線装置の位置を特定できる。この場合、位置が特定される無線装置は電波の到達範囲及び可聴範囲が一定ないし10m程度の従来の無線装置で良い。
第6図は、本発明の無線装置(無線装置13)が、電波の到達範囲及び可聴範囲の切り換えをタイマによって行う場合の通信のタイミングを示す図である。図中、1301、1302、1303、1304、1305及び1306は、無線装置13からの呼び出し、14c、14dは従来の無線装置、1401、1402、1403、1404及び1405は無線装置14c及び14dからの応答を示す。第6図では、グラフの縦軸は、無線装置13から無線装置14cおよび14dまでの相対距離を示している。
時刻T0において、無線装置13は、0dBmの出力で呼び出し1301を出力する。呼び出し1301を受信した無線装置14cは、時刻T1において応答1401を返す。続けて、無線装置13は、時刻T2で呼び出し1302を出力する。呼び出し1302を受信した無線装置14cは、時刻T3に応答1402を返す。
応答1402を受信した無線装置13は、内蔵するタイマに従い、一定時間経過したのを見計らって当該装置の出力を−20dBmに切り換える。第6図では、時刻T5に出力の切り換えが完了しているように、無線装置13は出力を切り替える。無線装置13は、時刻T6に呼び出し1303を出力する。しかし、本図においては、無線装置14cが無線装置13の電波の到達範囲に居ないので、無線装置13に対して無線装置14cからの応答は帰ってこない。応答が無かった場合、無線装置13は、時刻T7において、無線装置14cが接近していないか、又は無線装置13の1mの近傍に存在しないと判断する。
続いて、無線装置13は、時刻T8において再度呼び出し1304を出力する。時刻T8において、無線装置13から1mの近傍にいる無線装置14cは、呼び出し1304を受信できる。呼び出し1304を受信した無線装置14cは、時刻T9に応答1403を返す。
応答1403を受信した無線装置13は、無線装置14cが自身から1mの近傍に存在する事を認識し、サービス提供の準備に入る。無線装置13は、サービスを準備する間、出力を0dBmに戻す。
無線装置13は、時刻T12において、0dBmの出力で呼び出し1305を出力する。呼び出し1305を受信した無線装置14dは、時刻T13に応答1404を返す。この間にサービスの準備が完了した場合、無線装置13は、時刻T14に自身の出力を−20dBmに切り換え、呼び出し1306を出力する。呼び出し1306は、無線装置13の近傍でサービス提供の開始を待っていた無線装置14cに受信される。呼び出し1306を受信した無線装置14cは、時刻T15において応答1405を返す。このやりとりによって、14cはサービスの提供を受ける。
0dBmの出力で無線装置14dの呼び出しに成功した無線装置13は、上述と同様にタイマに従い、一定時間後に当該装置の出力を−20dBmに切り換え、呼び出した無線装置14dの接近の検知を行う。接近の検知に成功した無線装置13は、無線装置14cの時と同様に、サービス提供の準備を開始する。それと同時に、無線装置13は、サービス提供の準備ができるまでの間、出力を0dBmに変更し、他の無線装置の呼び出しを行う。サービス提供の準備ができると、無線装置13は、再度出力を−20dBmに切り換る。そして、近傍で待たせておいた無線装置14dを呼び出し、サービスの提供を開始する。このように、タイマを用いることで、効率的に無線装置の接近の検知及びサービス提供を行う。
第7図は、無線装置13が他の無線装置を検出するための検知手段として輻射センサを有している場合における、電波の到達範囲及び可聴範囲の切り換えのタイミング及び通信のタイミングを示す図である。図中、1307、1308、1309、1310、1311及び1312は呼び出し、14e、14fは無線装置、1406、1407、1408、1409及び1410は応答を示している。又、縦軸は、無線装置14e及び14fと無線装置13との相対距離を示している。
無線装置13は、時刻T0において呼び出し1307を、時刻T2において呼び出し1308を出力0dBmで出力する。呼び出し1307を受信した無線装置14eは、時刻T1において、応答1406を返す。呼び出し1308を受信した無線装置14fは、時刻T3に応答1407を返す。
10mの可聴範囲内で応答する無線装置を確認した無線装置13は、出力を−20dBmに切り換える。本図においては、時刻T4に出力の切り換えが完了している。無線装置13は、ホストコントローラ1が具備する輻射センサにより、他の無線装置の接近を感知する。輻射センサにより無線装置14eの接近を感知した無線装置13は、時刻T6において呼び出し1309を出力する。本図の場合、呼び出し1309は無線装置14e宛では無いと仮定しているので、無線装置14eは無線装置13に応答を返さない。応答が無い場合、無線装置13は、呼び出した無線装置が接近していないと認識する。続いて無線装置13は、時刻T8に無線装置14e宛ての呼び出し1310を出力する。呼び出し1310を受信した無線装置14eは、時刻T9に応答1408を返す。
応答1408を受信した無線装置13は、無線装置14eが自身から半径1mの近傍に存在する事を認識し、当該無線装置近傍に到達した無線装置を確認することができる。
無線装置13は、時刻T10に呼び出し1311を出力し、無線装置14eにサービスの提供、例えば電子チケットの送付、電子マネーの送付、情報の提供等を開始する。無線装置14eが時刻T11に応答1409を返すことで、このサービスの提供は完了する。
無線装置14eに対するサービスの提供が完了するまでは、無線装置13は無線装置14e以外の無線装置の接近を感知していない。そこで、無線装置14eへのサービスの提供を完了した無線装置13は、他の無線装置へのサービスの提供を行うために、出力を0dBmに戻す。本図では時刻T12に出力の切り換えが完了する。
無線装置13は、他の無線装置へサービス提供が可能になったことを知らせるため、時刻T14に呼び出し1312を出力する。呼び出し1312を受信した無線装置14fは、時刻T15に応答1410を返す。呼び出し1312は、無線装置14fに無線装置13へ接近するように促すための呼び出しである。
0dBm出力で無線装置14fの呼び出しに成功した無線装置13は、サービス提供の準備を開始する。その間も、無線装置13は、新たに無線装置13の可聴範囲に進入した他の無線装置の呼び出しを続ける。輻射センサが無線装置13の近傍へ無線装置が接近したことを検知すると、無線装置13は、出力を−20dBmに切り換え、呼び出した無線装置の特定を行う。無線装置の特定に成功した無線装置13は、準備していたサービスを提供する。サービス提供中に別の無線装置の接近を感知した無線装置13は、そのサービス提供後に、引き続き出力−20dBmで無線装置の特定及びサービス提供を行う。
サービス提供中に別の無線装置の接近を感知しない場合は、無線装置13は、再び出力モードを0dBmに切り換えて他の無線装置を呼び出し、必要に応じて接近を促す。これにより、無線装置13は、複数の無線装置の接近を制御することができ、複数の無線装置に順次サービスを提供することが出来る。
第8図は、無線装置13における出力と入力感度の関係を示す図である。図中、130は無線装置13の入力感度、140及び141は従来の無線装置の入力感度である。
一般的に、無線装置の入力感度は、無線装置周辺のノイズレベルを考慮して設定される。具体的には、所望の感度に対して、50dBのノイズマージンが取られる。すなわち、無線装置の入力感度は、周囲の電界強度に50dBのノイズマージンを積み上げて規定される。従来の無線装置の入力感度は、−72dBmである。
図中、0mに位置する無線装置14aの出力は、10mに位置する従来の無線装置において、入力感度140で50dBのノイズマージンを加味して受信される。すなわち、従来の無線装置間では、10mの距離にある限りお互いの出力が受信できる。
次に、従来の無線装置と無線装置13の通信について説明する。従来の無線装置の出力を無線装置13が受信する場合、図中、0mに位置する無線装置14aの出力に対して、入力感度−52dBmの無線装置13が50dBのノイズマージンを確保できる距離、すなわち無線装置13が無線装置14aの出力を受信できる距離は、無線装置13の入力感度130の位置で示される1mとなる。
これに対して、無線装置13の出力を従来の無線装置が受信する場合、図中、0mに位置する無線装置13の出力は、アッテネータによって既に20dBm減衰されている。したがって、入力感度−72dBmの従来の無線装置が50dBのノイズマージンを確保できる距離、すなわち従来の無線装置が無線装置13の出力が受信できる距離は、従来の無線装置の入力感度141の位置で示される1mとなる。
以上の説明の通り、本発明を適用した無線装置は、アンテナ91を介した出力で、従来の無線装置との接続について互換性があるばかりか、アッテネータ10を挿入したアンテナ92へ切換える事で、1mの近接した距離でも従来の無線装置との接続についての互換性も確保される。
また、スイッチによりアンテナ91とアンテナ92を動的に切換える事で、例えば、電波の到達範囲および可聴範囲を10mと1mに動的に切換える事ができる。
第9図は、本発明を適用した無線装置の第1の変形例を示す図である。図中、10bはアッテネータ、101はスプリッタ、102はバランないし終端である。無線モジュール2から出力されるデータは、アッテネータ10bに入力される。アッテネータ10bに入力されたデータは、アッテネータ10b内のスプリッタ101で分岐されるたびにその強度が半分に減衰される。スプリットされたデータは、スプリッタ101の一つの枝からアンテナ9に出力される。他の枝に到達したデータは、枝の末端に装着された終端102によって終端される。
本変形例においては、スプリッタ101により出力も入力も同じ比率で減衰させることができるので、電波の到達範囲及び可聴範囲のバランスを保ったまま、それら範囲の縮小を行うことが出来る。
第10図は、本発明を適用した無線装置の第2の変形例を示す図である。図中、10cは金属片を含む減衰器である。第2の変形例においては、アンテナ9を減衰器10cでくるむ事で、無線装置の電波の到達範囲と可聴範囲のバランスを保ったまま範囲の縮小を行うことが出来る。
第11図は、本発明を適用した無線装置の第3の変形例を示す図である。図中、5aは可変出力パワーアンプ、17はミキサ回路である。ミキサ回路17は、ノイズ源170を有している。
可変出力パワーアンプ5aの最終段は、複数個のパワーアンプを有する。したがって、スイッチがONにされるパワーアンプの個数に応じて可変出力パワーアンプ5aの出力が変化する。複数個あるパワーアンプの各々は、トランジスタのサイズ及び面積は全て同じでも、バラバラでも構わない。ただし、スイッチがONされるパワーアンプのトランジスタの面積に比例して、可変出力パワーアンプ5aの出力は大きくなる。したがって、可変出力パワーアンプ5aが所望の出力を行えるように複数のパワーアンプを組み込む必要がある。ベースバンドコントローラ3は、可変出力パワーアンプ5aのONするパワーアンプの個数を制御する。例えば、可変出力パワーアンプ5aは、複数個あるパワーアンプがすべてがONの場合には、10mの到達範囲を実現し、ONされるパワーアンプの個数が1の時1mの到達範囲を実現する。
アンテナ9で受信されたデータは、ミキサ回路17に入力される。ミキサ回路17は、入力されたデータとノイズ源170で発生させたノイズとを混合して低ノイズ入力アンプ6に出力する。ノイズが混合される事で、低ノイズ入力アンプ6の入力感度は−70dBmから−50dBmに下げられる。ベースバンドコントローラ3は、ノイズ源170を直接制御する事でノイズの出力を抑制する。
本変形例によれば、可変出力パワーアンプ5a及びミキサ回路17を具備する無線インタフェース4により、電波の到達範囲と可聴範囲のバランスを保ったままそれらの範囲の縮小を行うことが出来る。また、ベースバンドコントローラ3は、可変出力パワーアンプ5aを制御することにより、電波の到達範囲を制御することが出来る。さらに、ベースバンドコントローラ3は、ノイズ源170を制御することにより可聴範囲を微調整することができる。
第13図は、本発明を適用した無線装置の第4の変形例を示す図である。図中、18は印刷回路基板、181は印刷回路基板18の内層の接地層である平板金属導体、182は印刷回路基板18の内層の電源層である平板金属導体、93及び94はアンテナである。
本図において、無線モジュール2、スイッチ8、アンテナ93及び94は印刷回路基板18の表面に実装されている。
印刷回路基板18の内層には、無線モジュール2に近い側から接地層である平板金属導体181及び電源層である平板金属導体182が配置されている。平板金属導体181及び182は、無線モジュール2及びスイッチ8に電源を供給している。
アンテナ93は、印刷回路基板18の上部から見て、平板金属導体181及び182に重なるように配置される。印刷回路基板18の上部から見ると、アンテナ93は、平板金属導体181及び182と重ならない部分が無い。
また、平板金属導体181と平板金属導体182のうち、アンテナ93に近い金属導体とアンテナ93との間の間隙は0.1mmから2mmの範囲である。この間隙は金属導体間に挿入する絶縁体フィルムの厚みに由来し、この厚みで十分な絶縁耐圧と寄生容量を実現している。本変形例の印刷回路基板18は、絶縁体フィルムと金属導体を交互にサンドイッチ状に重ねて作製される。印刷回路基板18の厚みは、基板を製造する装置により2mm程度の制約を受ける。しかし、前述の間隙が確保されていれば、印刷回路基板18が2mm程度であっても、十分な絶縁耐圧と寄生容量を実現できる。また、基盤となる絶縁体フィルム上に金属導体と絶縁体を積層していく所謂ビルドアップ基板でも前述の間隙を0.1mmないし2mmとすれば同等の性能を実現できる。
一方、アンテナ94は、印刷回路基板18の上部から見て、平板金属導体181及び182に重ならないように配置される。印刷回路基板18の上部から見ると、アンテナ94は、平板金属導体181及び182と重なる部分が無い。
無線モジュール2から出力されるデータは、スイッチ8を介してアンテナ93又は94に入力される。スイッチ8は、アンテナ93又はアンテナ94の一方に導通する様に回路を切り替える。
アンテナ93と平板金属導体181及び182の間には容量が寄生するので、アンテナ93の共振周波数が下がる。したがって、SWRが大きくなり、アンテナ93の空間への電力放射の割合は下がる。
又、アンテナ93が放射する電波の磁束成分の大半が平板金属導体181及び182に吸収される。したがって、アンテナ93が電波を放射する場合は、アンテナ94が電波を放射する場合に比べると、無線装置近傍の電界強度は弱くなる。
つまり、寄生容量の発生と磁束の吸収により、アンテナ93が空間に放射する電力はアンテナ94が空間に放射する電力よりも小さい。また、アンテナ93への入力時のアンテナ利得もアンテナ94に比べて小さい。
したがって、本変形例においては、スイッチ8がアンテナ93とアンテナ94を切り換えることで、電波の到達範囲及び可聴範囲を、例えば10mと1mというように動的に切換える事ができる。
第14図は、本発明を適用した無線装置を電車や飛行機等の座席の背もたれに装着した状態を示す図である。本図において、20は背もたれの背面、201は背もたれの背面に装着されたトレー、202はトレーを固定するラッチ、203はトレーのビーム及びヒンジ、94tはトレー上面側トレー内蔵アンテナ、94bはトレー床面側トレー内蔵アンテナである。本図は、トレー201は前席背もたれの背面20にラッチ202で固定された状態を示している。
トレー201は、内部に無線モジュール2、スイッチ8、アンテナ93、トレー上面側トレー内蔵アンテナ94t、トレー床面側トレー内蔵アンテナ94bを有している。
トレー上面側トレー内蔵アンテナ94t及びトレー床面側トレー内蔵アンテナ94bは減衰機能付きのアンテナである。トレー上面側トレー内蔵アンテナ94tはトレー上面の近傍をカバーする放射パターンを、トレー床面側トレー内蔵アンテナ94bはトレー床面側の近傍をカバーする放射パターンを有する。アンテナ93は、トレーの上面と床面側両方を広くカバーする放射パターンを有する。
無線モジュール2は、起動時にはアンテナ93を利用している。その後、無線モジュール2は、利用者へのサービスを開始する際にスイッチ8を用いて、利用するアンテナをトレー床面側トレー内蔵アンテナ94b又はトレー上面側トレー内蔵アンテナ94tに切換える。これらのアンテナに切り替えた場合、トレーに内蔵された無線装置は、トレーの近傍、具体的にはそのトレーを使用する着席者の近傍とのみ交信をすることができる。その結果、座席に座っている利用者が有する無線装置のみがトレーに内蔵された無線装置と通信することができる。
無線モジュール2は、ラッチ202がラッチ位置にある事又はトレー201のビームとヒンジ203が屈曲位置にない事を検知することでトレー201の位置を検知する。無線モジュール2は、検知された情報に基づいて、トレー210の格納時はトレー床面側トレー内蔵アンテナ94bを、引き出し時はトレー上面側トレー内蔵アンテナ94tを選択し利用する。
第15図は、本発明を適用した無線装置の第5の変形例を示す図である。本図において、183は印刷回路基板18の内層の平板金属導体、19はスイッチ、95はアンテナである。尚、スイッチ19は、リレー回路でも良い。
無線モジュール2及びアンテナ95は、印刷回路基板18の表面に実装されている。スイッチ19は印刷回路基板18の裏面に実装されている。
印刷回路基板の内層には、無線モジュール2に近い側から平板金属導体181及び平板金属導体182が配置されている。平板金属導体181及び182は、無線モジュール2及びスイッチ19に電源を供給している。
アンテナ95は、印刷回路基板18の上部から見て、平板金属導体183に重なるように配置される。印刷回路基板18の上部から見ると、アンテナ94は、平板金属導体183と重ならない部分が無い。
また、アンテナ93と平板金属導体183との間隙は0.1mmから2mmの範囲である。
無線モジュール2から出力されるデータは、アンテナ95に入力される。スイッチ19は、そのオン及びオフによって、接地層の平板金属導体181と平板金属導体183との電気的な接続を制御する。
スイッチ19によって、接地層の平板金属導体181と平板金属導体183とが電気的に接続されると、アンテナ95と平板金属導体183の間には容量が寄生する。これによってアンテナ95の共振周波数が下がり、SWRが大きくなる。したがって、アンテナ95から空間への電力放射の割合は下がる。
また、この場合、アンテナ95が放射する電波の磁束成分の大半が平板金属導体183に吸収される。したがって、無線装置近傍の電界強度は2.4GHz帯において50dB程下がり、平板金属導体183に通電しない場合に比べて、約250分の1まで弱くなる。
したがって、スイッチ19が接地層の平板金属導体181と平板金属導体183を電気的に接続すると、寄生容量と磁束の吸収により、アンテナ95が空間に放射する電力は小さくなり、また入力時のアンテナ利得も小さくなる。
逆に、スイッチ19によって接地層の平板金属導体181と平板金属導体183の接続が遮断されると、寄生容量及び磁束の吸収の効果は生じない。したがって、アンテナ95が空間に放射する電力は変化しない。
つまり、本変形例においては、スイッチ19がオンとオフを切り換えることで、無線装置の電波の到達範囲と可聴範囲を、例えば10mと1mに動的に切換える事ができる。
尚、本変形例においては、スイッチ19はMOSトランジスタのスイッチや電磁リレーを想定しているが、外部から動作のオンとオフを切り換えることができるスイッチングレギュレータでもよい。
本発明を適用した無線装置は、装置自身の可聴範囲を制御し縮小することで、無線ネットワーク内の他の無線装置を可聴範囲外の無線装置と可聴範囲内の無線装置に大別することができる。本発明を適用した無線装置は、可聴範囲外の無線装置に対しては隠れ端末として振る舞う。隠れ端末となることで可聴範囲外の無線端末には一切応答しないし、問いかけも届かない。このようにして本発明を適用した無線装置は、無線ネットワークを便宜上動的に分割することができる。
また、可聴範囲が縮小すると、可聴範囲内から可聴範囲外となった無線装置と本発明を適用した無線装置とのリンクは途絶える。したがって、本発明を適用した無線装置を用いて、意図的に複数台の無線装置とのリンクを一気に切断する無線ネットワークを構築することが出来る。
産業上の利用可能性
以上述べたように、本発明は、無線装置において電波の到達範囲及び可聴範囲を動的に変更することに有用である。又、無線装置間の相対距離を確認することに有用である。さらに、無線ネットワークにおいてより効率的にサービスの遣り取りをする場合に有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を適用した無線装置を示す図、第2図は、本発明を適用した無線装置の電波の到達範囲を示す図、第3図は、本発明の無線装置の電波の可聴範囲を示す図、第4図は、本発明の無線装置のリンク確立を示す図、第5図は、本発明の無線装置の電波の到達範囲及び可聴範囲の切り替えを示す図、第6図は、タイマによる電波の到達範囲及び可聴範囲の切り替えと通信の概要を示す図、第7図は、検地手段に基づく電波の到達範囲及び可聴範囲の切り替えと通信の概要を示す図、第8図は、本発明の無線装置の出力と入力感度の関係を示す図、第9図は、本発明を適用した無線装置の第1の変形例を示す図、第10図は、本発明を適用した無線装置の第2の変形例を示す図、第11図は、本発明を適用した無線装置の第3の変形例を示す図、第12図は、従来の技術を示す図、第13図は、本発明を適用した無線装置の第4の変形例を示す図、第14図は、本発明を座席のトレーへ実装する方式を示す図、第15図は、本発明を適用した無線装置の第5の変形例を示す図である。
Claims (17)
- ホストコントローラと、
前記ホストコントローラに接続される無線モジュールと、
第1のアンテナと、
減衰器が接続された第2のアンテナと、
前記ホストコントローラに接続され、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとを切り換えるスイッチとを有し、
前記第2のアンテナは、前記第1のアンテナよりも、通信範囲が小さく、
前記ホストコントローラは、前記スイッチを制御することにより、前記第1のアンテナまたは前記第2のアンテナのいずれかを交互に選択して他の無線装置と送受信し、前記第2のアンテナにより前記他の無線装置と送受信できた場合に、前記他の無線装置が当該無線装置に近い又は前記他の無線装置が当該無線装置に近づいていることを特定することを特徴とする無線装置。 - 請求項1記載の無線装置において、
前記減衰器はアッテネータであることを特徴とする無線装置。 - 請求項1記載の無線装置において、
前記減衰器は、前記アンテナをくるむように設置される金属片を有することを特徴とする無線装置。 - 請求項2記載の無線装置において、
前記アッテネータは、スプリッタを有するアッテネータであることを特徴とする無線装置。 - 請求項1〜3の何れかに記載の無線装置において、
前記ホストコントローラは、前記第1のアンテナにより前記他の無線装置と送受信できた後に前記第2のアンテナにより前記他の無線装置と送受信できた場合に、前記他の無線装置が当該無線装置に近い又は前記他の無線装置が当該無線装置に近づいていることを特定することを特徴とする無線装置。 - 請求項1〜3の何れかに記載の無線装置において、
タイマを有し、
前記ホストコントローラは、前記タイマにより所定時間経過したと判断した場合に、前記第1のアンテナから前記第2のアンテナへ切り換えることを特定することを特徴とする無線装置。 - 自発的に移動局にも基地局にもなり、かつ移動局時の出力及び入力感度が基地局時の出力及び入力感度と同じであり、移動局時及び基地局時の前記出力及び入力感度を動的に同じ量減衰させる減衰手段を有する無線装置であって、
前記減衰手段は、減衰器、前記減衰器に接続されたアンテナ、前記減衰器に接続されないアンテナ及びスイッチを有し、
当該無線装置は、前記スイッチにより前記減衰器に接続されたアンテナと前記減衰器に接続されないアンテナを切り換える手段を有し、
前記減衰器に接続されたアンテナは、前記減衰器に接続されないアンテナよりも、前記出力及び入力感度が小さく、
前記減衰器に接続されたアンテナと前記減衰器に接続されないアンテナとを交互に切り換えて他の無線装置と送受信し、
前記減衰器に接続されたアンテナにより前記他の無線装置と送受信できた場合に、前記 他の無線装置が当該無線装置に近い又は前記他の無線装置が当該無線装置に近づいていることを特定することを特徴とする無線装置。 - 自発的に移動局にも基地局にもなり、かつ移動局時の出力及び入力感度が基地局時の出力及び入力感度と同じであり、移動局時及び基地局時の前記出力及び入力感度を動的に同じ量減衰させる減衰手段を有する無線装置であって、
前記減衰手段は、該無線装置のアンテナの周囲もしくは該無線装置をくるむ金属導体を有し、
当該無線装置は、アンテナの放射方向に占める前記金属導体の遮蔽面積を動的に変化させることで前記出力及び入力感度を動的に変化させる手段を有し、
前記出力及び入力感度の拡大縮小を交互に切り換えて他の無線装置と送受信し、
前記出力及び入力感度を縮小して前記他の無線装置と送受信できた場合に、前記他の無線装置が当該無線装置に近い又は前記他の無線装置が当該無線装置に近づいていることを特定することを特徴とする無線装置。 - 自発的に移動局にも基地局にもなり、かつ移動局時の出力及び入力感度が基地局時の出力及び入力感度と同じであり、移動局時及び基地局時の前記出力及び入力感度を動的に同じ量減衰させる減衰手段を有する無線装置であって、
前記減衰手段は、該無線装置の入出力の減衰量が分岐の数nにより2の−n乗倍になるパワースプリッタを有し、
前記出力及び入力感度の拡大縮小を交互に切り換えて他の無線装置と送受信し、
前記出力及び入力感度を縮小して前記他の無線装置と送受信できた場合に、前記他の無線装置が当該無線装置に近い又は前記他の無線装置が当該無線装置に近づいていることを特定することを特徴とする無線装置。 - 請求項1〜3の何れかに記載の無線装置において、
前記第2のアンテナにより前記他の無線装置と送受信できた場合に、前記他の無線装置へ提供するサービスの準備を開始し、前記サービスの準備の間前記第2のアンテナから前記第1のアンテナへ切り換え、前記サービスの準備が完了した後に前記第1のアンテナから前記第2のアンテナへ切り換え、前記第2のアンテナを用いて前記他の無線装置へ前記サービスを提供することを特徴とする無線装置。 - 自発的に移動局にも基地局にもなり、かつ移動局時の出力及び入力感度が基地局時の出力及び入力感度と同じであり、移動局時及び基地局時の前記出力及び入力感度を動的に同じ量減衰させる減衰手段を有する無線装置であって、
前記減衰手段は、最終段の複数の出力増幅部が一つのアンテナに接続される出力増幅器を有し、
当該無線装置は、前記出力増幅器の有する出力増幅部の動作の数を制御する手段を有し、
前記出力及び入力感度の拡大縮小を交互に切り換えて他の無線装置と送受信し、
前記出力及び入力感度を縮小して前記他の無線装置と送受信できた場合に、前記他の無線装置が当該無線装置に近い又は前記他の無線装置が当該無線装置に近づいていることを特定することを特徴とする無線装置。 - ホストコントローラと、前記ホストコントローラに接続される無線モジュールと、第1のアンテナと、第2のアンテナと、前記無線モジュールに接続され、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとを切り換えるスイッチとを有する無線装置において、
電源層である第1の金属導体及び接地層である第2の金属導体を有する印刷回路基板を有し、
前記第1のアンテナは、前記印刷回路基板上部から見て、前記第1及び前記第2の金属導体と重ならない位置に配置され、
前記第2のアンテナは、前記印刷回路基板上部から見て、前記第1及び前記第2の金属導体と重なる位置に配置され、
前記第2のアンテナは、前記第1のアンテナよりも、通信範囲が小さく、
前記ホストコントローラは、前記スイッチを制御することにより、前記第1のアンテナまたは前記第2のアンテナを交互に切り換えて他の無線装置と送受信し、前記第2のアンテナにより前記他の無線装置と送受信できた場合に、前記他の無線装置が当該無線装置に近い又は前記他の無線装置が当該無線装置に近づいていることを特定することを特徴とする無線装置。 - 請求項12記載の無線装置において、
前記アンテナと前記印刷回路基板が有する前記金属導体との間隙は0.1ミリメートルから2ミリメートルの範囲であることを特徴とする無線装置。 - 請求項13記載の無線装置において、
前記第2のアンテナと前記印刷回路基板の間隙が0.1ミリメートルよりも大きいことを特徴とする無線装置。 - 自発的に移動局にも基地局にもなり、かつ移動局時の出力及び入力感度が基地局時の出力及び入力感度と同じであり、移動局時及び基地局時の前記出力及び入力感度を動的に同じ量減衰させる減衰手段を有する無線装置であって、
電源層である第1の金属導体、接地層である第2の金属導体及び第3の金属導体を有する印刷回路基板と、
前記第1の金属導体及び前記第3の金属導体を接続するスイッチと、
前記印刷回路基板を上部から見た場合に、前記第3の金属導体と重なるように配置されたアンテナとを有し、
前記減衰手段は、前記スイッチが導通することで前記印刷回路基板の内層の接地層と電気的に接続し、
前記出力及び入力感度の拡大縮小を交互に切り換えて他の無線装置と送受信し、
前記出力及び入力感度を縮小して前記他の無線装置と送受信できた場合に、前記他の無線装置が当該無線装置に近い又は前記他の無線装置が当該無線装置に近づいていることを特定することを特徴とする無線装置。 - 請求項10に記載の無線装置において、
前記サービスは、電子チケットの送付、電子マネーの送付又は情報の提供であることを特徴とする無線装置。 - 請求項2記載の無線装置において、
前記第2のアンテナを複数具備することを特徴とする無線装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000327007 | 2000-10-20 | ||
JP2000327007 | 2000-10-20 | ||
PCT/JP2001/009210 WO2002033837A1 (fr) | 2000-10-20 | 2001-10-19 | Equipement radio |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006270264A Division JP4301279B2 (ja) | 2000-10-20 | 2006-10-02 | 無線装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2002033837A1 JPWO2002033837A1 (ja) | 2004-03-04 |
JP3885729B2 true JP3885729B2 (ja) | 2007-02-28 |
Family
ID=18804109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002536719A Expired - Fee Related JP3885729B2 (ja) | 2000-10-20 | 2001-10-19 | 無線装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US7206561B2 (ja) |
EP (1) | EP1328070A4 (ja) |
JP (1) | JP3885729B2 (ja) |
KR (1) | KR100678529B1 (ja) |
CN (1) | CN1246974C (ja) |
WO (1) | WO2002033837A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101605052B (zh) * | 2009-06-24 | 2011-09-21 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种sdh设备主子架获取扩展子架在位信息的方法及系统 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9198127B2 (en) | 2010-10-25 | 2015-11-24 | Yamamoto Kazuhiro | Communication device |
WO2013164895A1 (ja) * | 2012-05-02 | 2013-11-07 | Yamamoto Kazuhiro | 無線基地局 |
KR101828308B1 (ko) * | 2012-07-03 | 2018-02-12 | 삼성전자 주식회사 | 안테나 제어 시스템과 이를 포함하는 단말기 및 안테나 제어 방법 |
CN104601195B (zh) * | 2014-12-17 | 2017-03-01 | 小米科技有限责任公司 | 天线控制方法及装置 |
CN107132426A (zh) * | 2017-05-02 | 2017-09-05 | 上海德科电子仪表有限公司 | 一种车载天线测量和分析转接装置 |
CN107808993B (zh) * | 2017-11-10 | 2024-01-19 | 深圳汉阳天线设计有限公司 | 一种环形共振结构的手机金属板辐射天线 |
Family Cites Families (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5361074A (en) * | 1980-05-05 | 1994-11-01 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy | Mainlobe canceller system |
JPS5782747U (ja) | 1980-11-10 | 1982-05-21 | ||
JPS6113718A (ja) * | 1984-06-29 | 1986-01-22 | Nec Corp | 無線機 |
JPH0659038B2 (ja) * | 1985-03-27 | 1994-08-03 | 京セラ株式会社 | 無線通信方式 |
JPH07115381A (ja) | 1993-10-19 | 1995-05-02 | Fujitsu Ltd | 携帯電話端末の送信電力制御回路 |
JP3601097B2 (ja) | 1995-03-01 | 2004-12-15 | 住友電気工業株式会社 | ワイヤレスカード装置およびその通信可能領域制御方法 |
JPH0951285A (ja) | 1995-08-04 | 1997-02-18 | Canon Inc | コードレス通信装置及びコードレスシステム |
US5777530A (en) * | 1996-01-31 | 1998-07-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Switch attenuator |
JPH1079683A (ja) | 1996-09-03 | 1998-03-24 | Anritsu Corp | 利得切替アンテナ付無線機 |
JP2918511B2 (ja) | 1996-11-20 | 1999-07-12 | 中越自動車用品株式会社 | 携帯電話機用シールド布及びケース |
JPH10200453A (ja) * | 1997-01-09 | 1998-07-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 受信アッテネータ回路 |
JPH10256968A (ja) | 1997-03-11 | 1998-09-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ダイバーシティ受信機 |
JPH10336068A (ja) * | 1997-06-03 | 1998-12-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 無線通信機 |
US6459915B2 (en) * | 1997-09-02 | 2002-10-01 | Matsushita Electric Industrial Co. Ltd. | External adapter for a portable cellular phone |
JPH11103259A (ja) | 1997-09-29 | 1999-04-13 | Omron Corp | 無線データ通信装置 |
JPH11178042A (ja) | 1997-12-08 | 1999-07-02 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 位置検出システム |
US6035183A (en) * | 1997-12-09 | 2000-03-07 | Nortel Networks Corporation | Basestation RSSI and BER feedback signal quality display and transmit diversity |
JPH11218571A (ja) | 1998-02-03 | 1999-08-10 | Techno Soft Systemnics:Kk | データーキャリアーの位置検出システム |
JPH11234162A (ja) * | 1998-02-09 | 1999-08-27 | Nec Corp | 携帯型通信装置 |
GB9811380D0 (en) * | 1998-05-27 | 1998-07-22 | Nokia Mobile Phones Ltd | A transciever for wireless communication |
JP3303816B2 (ja) * | 1998-12-17 | 2002-07-22 | 日本電気株式会社 | ダイバーシティ受信装置 |
US6597927B1 (en) * | 1999-05-27 | 2003-07-22 | Nortel Networks Limited | Narrow beam traffic channel assignment method and apparatus |
US6898445B2 (en) * | 2000-09-07 | 2005-05-24 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Politeness zones for wireless communication devices |
-
2001
- 2001-10-19 KR KR1020037005505A patent/KR100678529B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2001-10-19 WO PCT/JP2001/009210 patent/WO2002033837A1/ja not_active Application Discontinuation
- 2001-10-19 CN CNB018205607A patent/CN1246974C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2001-10-19 US US10/399,679 patent/US7206561B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-10-19 EP EP01978836A patent/EP1328070A4/en not_active Withdrawn
- 2001-10-19 JP JP2002536719A patent/JP3885729B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2007
- 2007-04-16 US US11/785,127 patent/US7904046B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101605052B (zh) * | 2009-06-24 | 2011-09-21 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种sdh设备主子架获取扩展子架在位信息的方法及系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20070197182A1 (en) | 2007-08-23 |
EP1328070A1 (en) | 2003-07-16 |
WO2002033837A1 (fr) | 2002-04-25 |
EP1328070A4 (en) | 2009-05-27 |
JPWO2002033837A1 (ja) | 2004-03-04 |
CN1246974C (zh) | 2006-03-22 |
US20050101360A1 (en) | 2005-05-12 |
KR100678529B1 (ko) | 2007-02-05 |
US7904046B2 (en) | 2011-03-08 |
US7206561B2 (en) | 2007-04-17 |
KR20030044022A (ko) | 2003-06-02 |
CN1481619A (zh) | 2004-03-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2400777B1 (en) | Cellular telephone with simultaneous radio and cellular communication | |
US8868145B2 (en) | Portable computing device with high-speed data communication | |
US9569003B2 (en) | Portable computing device including a three-dimensional touch screen | |
US7904046B2 (en) | Radio equipment having an attenuator between antenna and radio module | |
EP2587347A2 (en) | Portable computing device including a three-dimensional touch screen | |
WO2004032591A1 (en) | Portable wireless communication device and methods of configuring same when connected to a vehicle | |
JP2003209483A (ja) | Sar値を低減するためのシステム及び方法 | |
JP2003535551A (ja) | 無線通信端末機の通話モード/通話禁止モード自動切換装置及びその方法 | |
US7103321B2 (en) | Power amplifier bypass in a half-duplex IC | |
KR20210130063A (ko) | 전자 장치 및 전자 장치에서 송신 신호의 안테나 경로 설정 방법 | |
CN112993519A (zh) | 一种智能终端天线及信号增强控制方法 | |
JP4301279B2 (ja) | 無線装置 | |
JP4696374B2 (ja) | 携帯端末の制御システム | |
JP2001128246A (ja) | 通信システム、この通信システムで用いられる通信装置、及び通信方法 | |
JP3278644B2 (ja) | 緊急用強制送信端末 | |
JP2000092546A (ja) | 移動電話システム | |
WO2001048934A1 (en) | Cellular telephone | |
JP3699007B2 (ja) | 携帯端末の無線電源制御システム及び方法 | |
JPH1198048A (ja) | 無線固定端末装置 | |
JP3381871B2 (ja) | 携帯無線機 | |
JPH10233731A (ja) | 携帯電話の電源制御装置 | |
JPH10341194A (ja) | 携帯電話の通話領域拡大装置 | |
JPH11239091A (ja) | 無線基地局及びアンテナユニット | |
JP2001313969A (ja) | 携帯型無線送受信機において放射に対するユーザの曝露を低減させる装置および方法 | |
JP2001326625A (ja) | 無線機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A529 | Written submission of copy of amendment under section 34 (pct) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A5211 Effective date: 20030423 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040825 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040825 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20060420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060801 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061002 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061031 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |