JPH1198048A - 無線固定端末装置 - Google Patents

無線固定端末装置

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JPH1198048A
JPH1198048A JP9269166A JP26916697A JPH1198048A JP H1198048 A JPH1198048 A JP H1198048A JP 9269166 A JP9269166 A JP 9269166A JP 26916697 A JP26916697 A JP 26916697A JP H1198048 A JPH1198048 A JP H1198048A
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terminal device
fixed terminal
outdoor
antenna
reception
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JP9269166A
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English (en)
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Yutaka Saito
裕 斎藤
Akitaka Takeuchi
昭孝 竹内
Hiroshi Haruki
宏志 春木
Takashi Ui
孝 宇井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線固定端末装置において、携帯端末機の無
線機能を利用して無線回路コストを削減するとともに、
屋外アンテナ用ケーブルの伝送損失による無線通信性能
の劣化を防いで高い無線通信性能を確保する。 【解決手段】 携帯端末機100の外部アンテナ端子108
を、ケーブル600、屋内固定端末装置200及びケーブル70
0を介して、屋外固定端末装置300に接続する。屋外固定
端末装置300では、送信時には携帯端末機100からの送信
信号を増幅して屋外アンテナ307から送信し、受信時に
は屋外アンテナ307からの受信信号を低雑音増幅して携
帯端末機100へ入力する。携帯端末機の無線機能を利用
することにより、無線固定端末装置の無線回路を省いて
コストを削減できる。また、屋外固定端末装置でケーブ
ルの伝送損失を補償するので、携帯端末機を使っても高
い無線通信性能を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤレスローカ
ルループシステムの無線固定端末装置に関し、特に、携
帯端末装置を利用する無線固定端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤレスローカルループ(WLL)
は、例えば、特表平8-506471号公報及び特開平8-504071
公報に示されるように、屋内に設置された無線固定端末
装置(WAFUと呼ばれる)や、移動可能な携帯端末装
置(SU又はPSと呼ばれる)と、一定の距離を隔てて
サービスエリア内に配置され、かつ有線系のネットワー
クに接続された複数の無線基地局(RP又はBSと呼ば
れる)との間を、一般には2GHz帯のディジタル無線
通信で接続するシステムとして知られている。
【0003】従来、上記のWLLシステムにおける無線
固定端末装置は、図5に示すように、屋内に設置された
固定端末装置の内部に無線回路を配置し、高周波信号
(2GHz帯)を同軸ケーブルなどにより屋外に設置さ
れた屋外アンテナまで伝送するように構成されていた。
以下、図5を用いて従来例の説明を行なう。
【0004】図5において、800は従来の固定端末装
置、900は家庭用電話機を示す。家庭用電話機900は、固
定端末装置800にモジュラーケーブル807により接続さ
れ、固定端末装置800からの高周波信号は、同軸ケーブ
ル805により屋外アンテナ806に接続される。固定端末装
置800では、家庭用電話機900からの電話番号を制御部80
4にて変調し、送信回路803及び送受切替回路801を介し
てディジタル無線信号に変換され、屋外アンテナ806を
介して無線基地局400に上り無線信号として送出され
る。また、無線基地局400からの下り無線信号は、屋外
アンテナ806、同軸ケーブル805及び送受切替回路801を
介して受信回路802に入力され、制御部804により復調さ
れて家庭用電話機900に電話信号として出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5の従来例において
は、同軸ケーブル805による損失(一般には5ないし10
dB程度)がシステム全体の無線性能劣化を招くことに
なる。また、固定端末装置800には、受信回路802、送信
回路803及び制御部804が必要となり、加入者が携帯端末
装置を所有している場合は、これらの無線回路が二重に
必要になる。
【0006】上記のように、従来例による無線固定端末
装置においては、端末加入者が携帯端末装置と無線固定
端末装置の双方を保有しており、システム上、無線固定
端末装置と携帯端末装置を同時に使用することがない場
合において、同時に使用しない複数の無線回路コストが
二重に機器コストに含有されることになり、システム全
体のコストアップを招き、加入者のコスト負担を増大す
るという課題があった。また、上記のような従来例によ
る無線固定端末装置においては、屋内に設置された固定
端末装置と屋外アンテナを接続する同軸ケーブル(一般
には5ないし10m程度)として比較的低価格なものを使
用せざるを得ないため、その伝送損失(5ないし10dB
程度)による無線通信性能の劣化が問題となっていた。
【0007】また、上記のような従来例による無線固定
端末装置においては、固定端末通信時の高速データ伝送
に対応するために、周波数分割複信方式(FDD)によ
り同時に送受信可能な無線回路とする必要があり、無線
回路コストが増大するという課題があった。
【0008】本発明では、上記のような問題を解決し、
無線回路コストが二重に機器コストに含有されることを
防ぎ、かつ、同軸ケーブルの伝送損失による無線通信性
能の劣化を防ぎ、高い無線通信性能を確保した無線固定
端末装置を提供することを目的とする。また、高速デー
タ伝送に対応するための同時に送受信可能な無線回路が
簡単な構成で安価である無線固定端末装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決する手段】上記問題を解決するために、本
発明においては、送信増幅器及び受信増幅器を備えた屋
外固定端末装置と屋外アンテナを屋外にて接続し、屋外
固定端末装置と屋内固定端末装置とをケーブルによって
接続し、屋内固定端末装置と携帯端末装置の外部アンテ
ナ端子とを屋内にて接続した構成とする。また、アンテ
ナ共用器、送信増幅器及び受信増幅器を備えた屋外固定
端末装置と屋外アンテナとを屋外にて接続し、屋外固定
端末装置と屋内固定端末装置とをケーブルによって接続
し、屋内固定端末装置と携帯端末装置の外部アンテナ端
子とを屋内にて接続した構成とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、屋外アンテナと屋外固定端末装置と屋内固定端末装
置と携帯端末装置とを具備する無線固定端末装置であっ
て、前記屋外固定端末装置は、送信増幅器と、受信増幅
器と、外部端子と、前記屋外アンテナを前記送信増幅器
の出力か前記受信増幅器の入力かのいずれかに選択して
接続する第1高周波切替手段と、前記外部端子を前記送
信増幅器の入力か前記受信増幅器の出力かのいずれかに
選択して接続する第2高周波切替手段とを有し、前記屋
内固定端末装置は、前記屋外固定端末装置の外部端子か
ら屋内への引き込みケーブルに接続されており、前記携
帯端末装置は、前記屋内固定端末装置を接続する外部ア
ンテナ端子と内部アンテナとを切り替える切替手段を有
する無線固定端末装置であり、携帯端末装置の無線回路
を利用して通信を行なうとともに、同軸ケーブルの伝送
損失を補償して高い無線通信性能を確保するという作用
を有する。
【0011】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の無線固定端末装置において、前記屋外アンテナ
を複数設け、複数の前記屋外アンテナを選択する第3高
周波切替手段を前記屋外固定端末装置に設け、前記携帯
端末装置から出力される受信電界強度情報によって複数
の前記屋外アンテナのうち最も受信電界強度が高いアン
テナを選択する制御部を前記屋内固定端末装置に設けた
ものであり、時間分割複信方式(TDD)において、送
受信ダイバーシチ動作を行なうという作用を有する。
【0012】本発明の請求項3に記載の発明は、屋外ア
ンテナと屋外固定端末装置と屋内固定端末装置と携帯端
末装置とを具備する周波数分割複信方式(FDD)によ
る無線固定端末装置であって、前記屋外固定端末装置
は、前記屋外アンテナに接続されたアンテナ共用器と、
前記アンテナ共用器に接続された送信増幅器と、前記ア
ンテナ共用器に接続された受信増幅器と、前記送信増幅
器に接続された送信入力端子と、前記受信増幅器に接続
された受信出力端子とを有し、前記屋内固定端末装置
は、前記屋外固定端末装置の送信入力端子及び受信出力
端子から屋内への引き込みケーブルに接続され、前記携
帯端末装置は、前記屋内固定端末装置に接続する外部送
信出力端子と、前記屋内固定端末装置に接続する外部受
信入力端子と、前記外部送信出力端子及び前記外部受信
入力端子と内部アンテナとの切替手段とを有する無線固
定端末装置であり、携帯端末装置の無線回路を利用して
同時に送受信可能な無線回路を構成し、高速データ伝送
を行なうという作用を有する。
【0013】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
3記載の無線固定端末装置において、前記屋外アンテナ
としてアンテナ共用器に接続された第1屋外アンテナと
第2屋外アンテナとを設け、前記受信増幅器として前記
アンテナ共用器に接続された第1受信増幅器と前記第2
屋外アンテナに接続された第2受信増幅器とを設け、前
記第1受信増幅器及び第2受信増幅器の出力を選択する
高周波切替手段を前記屋外固定端末装置に設け、前記携
帯端末装置から出力される受信電界強度情報によって前
記第1屋外アンテナ及び第2屋外アンテナのうち受信電
界強度が高いアンテナを選択するよう前記高周波切替手
段を制御する制御部を前記屋内固定端末装置に設けたも
のであり、周波数分割複信方式(FDD)において、受
信ダイバーシチ動作を行なうという作用を有する。
【0014】本発明の請求項5に記載の発明は、屋内固
定端末装置と携帯端末装置の外部アンテナ端子とを屋内
にて随時接続し、送信時には、前記携帯端末装置の送信
部からの送信信号を前記屋内固定端末装置からケーブル
を介して屋外固定端末装置に送って送信増幅器で増幅し
て屋外アンテナから送信し、受信時には、前記屋外アン
テナからの受信信号を前記屋外固定端末装置の受信増幅
器で増幅して、前記ケーブルと前記屋内固定端末装置を
介して前記携帯端末装置の受信部に入力する無線固定端
末装置の通信方法であり、携帯端末装置の無線回路を利
用して通信を行なうとともに、同軸ケーブルの伝送損失
を補償して高い無線通信性能を確保するという作用を有
する。
【0015】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図4を用いて説明する。
【0016】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態は、屋内固定端末装置と携帯端末装置を接続し、
送信時には携帯端末装置の送信部からの送信信号を屋外
固定端末装置の送信増幅器で増幅して屋外アンテナから
送信し、受信時には屋外アンテナからの受信信号を屋外
固定端末装置の受信増幅器で増幅して携帯端末装置の受
信部に入力する無線固定端末装置である。
【0017】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
る無線固定端末装置の基本的構成を示すものである。図
1において、100は屋内の携帯端末装置、200は屋内固定
端末装置、300は屋外固定端末装置、400は無線基地局、
500は屋外の携帯端末装置を示す。無線基地局400は屋外
に設置され、屋内に設置された無線固定端末装置(10
0、200、300)や屋外の携帯端末装置500と、一般には2
GHz帯のディジタル無線通信により接続されており、
時間分割複信方式(TDD)として動作し、一般には、
約数ミリ秒毎に送信受信を繰り返して(同時に送受信は
しない)通信を行なうものである。
【0018】携帯端末装置100は、通常は屋外で使用す
る携帯端末として使用されるが、本実施の形態では、屋
内において、固定端末の無線部及び通話機能を担うもの
である。携帯端末装置100は、内蔵アンテナ101、受信回
路102、送信回路103、制御部104、送受切替部105、内部
外部アンテナ切替部106、送受切替信号107、外部アンテ
ナ端子108から構成されている。携帯端末装置100では、
制御部104によって送受切替部105、受信回路102及び送
信回路103を時間分割で制御し、送信受信を繰り返すよ
うに動作する。内部外部アンテナ切替部106は、外部ア
ンテナ端子108の検出機能により切り替えられ、外部ア
ンテナ端子108が接続されると、内部アンテナ側をOF
Fし、外部アンテナ側に接続するように動作する。外部
アンテナ端子108及び送受信切替信号107は、屋内ケーブ
ル600(一般には数mの柔軟で簡単に脱着可能なケーブ
ル)によって、屋内端末装置200に接続される。
【0019】屋内固定端末装置200は、電源部201、制御
部202より構成される。屋内固定端末装置200において、
携帯端末装置100の外部アンテナ端子108からの信号はそ
のまま屋外ケーブル700へ伝送し、送受切替信号107は制
御部202により緩衝増幅した後、送受切替信号204として
屋外ケーブル700へ伝送し、電源部201から屋外固定端末
装置300用の電源203を屋外ケーブル700へ出力する。
【0020】屋外固定端末装置300は、家屋の壁などの
屋外に設置され、送受切替回路(1)301、送信増幅器3
02、受信低雑音増幅器303、送受切替信号304、送受切替
回路(2)305、バンドパスフィルタ306、屋外アンテナ
307により構成される。高周波信号(同軸ケーブルを通
る)、送受切替信号304及び電源308は、屋外ケーブル70
0(一般には5ないし10m程度)によって屋内に引き込
まれ、屋内固定端末装置200に接続される。
【0021】以上の構成による動作を以下に説明する。
屋外固定端末装置300の送信増幅器302は、ケーブル600
及び700での送信信号の損失分(5ないし10dB程度)
を補うための電力増幅を行ない、受信低雑音増幅器303
は、屋外アンテナ307からの受信信号を最小(最短距
離)の損失にて入力され、上記ケーブル損失分だけ低雑
音増幅するように動作する。屋外固定端末装置300にお
ける送受信切替動作は、携帯端末装置100からの送受切
替信号107を基準として、送受切替回路(1)301及び
(2)305が切り替えられる。したがって、送信回路103
からの送信信号は、ケーブル600、屋内固定端末装置20
0、ケーブル700及び送信増幅器302を介して、屋外アン
テナ307から無線基地局400への上り無線信号として送出
される。また、無線基地局400からの下り無線信号は、
屋外アンテナ307、受信低雑音増幅器303、ケーブル70
0、屋内固定端末装置200及びケーブル600を介して受信
回路102に入力される。
【0022】以上のような構成により、携帯端末装置10
0に簡単に着脱可能なケーブル600を接続するだけで、屋
内にて固定端末装置として利用することができ、かつ、
屋外及び屋内ケーブルの損失を補償して、高い無線性能
を実現することができる。また、携帯端末装置100にお
いて、本実施の形態を実現するために追加される要素と
しては、送受切替信号107及び外部アンテナ端子108のみ
であるが、これらの要素は、一般の携帯端末装置におい
ては無線性能測定用端子として既に用意されている場合
が多い。また、固定端末装置として必要な要素として
は、電源部201、制御部202、送受切替回路(1)301、
送信増幅器302、受信低雑音増幅器303、送受切替信号30
4、送受切替回路(2)305、バンドパスフィルタ306、
屋外アンテナ307であり、必要最小限の無線回路のみに
よって、本実施の形態の機能を実現することができる。
【0023】以上のように本発明の第1の実施の形態に
よれば、無線固定端末装置に携帯端末装置との接続回路
を設けたので、携帯端末装置を屋内にて固定端末装置と
して利用することができ、かつ、ケーブルの損失を補償
して高い無線性能を実現できる。また、必要最小限の無
線回路によって無線固定端末装置を実現できる。
【0024】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態は、屋内固定端末装置に接続された携帯端末装置
から出力される受信電界強度情報によって、複数の屋外
アンテナのうち最も受信電界強度が高いアンテナを選択
することにより、時間分割複信方式(TDD)において
送受信ダイバーシチ動作を行なう無線固定端末装置であ
る。
【0025】本発明の第2の実施の形態の無線固定端末
装置が、第1の実施の形態と異なる点は、送受信ダイバ
ーシチ機能を追加したことである。
【0026】図2は、本発明の第2の実施の形態におけ
る無線固定端末装置の基本的構成を示すものであり、図
1における無線固定端末装置に送受信ダイバーシチ機能
を追加するように構成したものである。図2において、
図1と同一の符号のものは同一の機能を有し、109及び2
06は受信電界強度信号(RSSI)、110及び207はバー
ストタイミング信号、205は制御部、208及び311はダイ
バーシチ切替信号、310はアンテナ切替回路、314及び31
5はそれぞれ第1及び第2屋外アンテナを示す。図2に
おいて、送受信ダイバーシチ以外の動作としては、図1
の動作と同様な動作を行なう。
【0027】以下、送受信ダイバーシチの動作を説明す
る。図2において、制御部205は、バーストタイミング
信号110(基地局に同期した送受信タイミングの信号)
を時間基準として、受信電界強度信号(RSSI)109
を検出する。制御部205はまた、アンテナ切替回路310を
制御し、第1及び第2屋外アンテナ314及び315を切り替
える。ここで、制御部205は、固定端末装置が割り当て
られている受信時間単位(自受信スロット)直前に、第
1及び第2屋外アンテナ314及び315のそれぞれによる受
信電界強度信号(RSSI)109を検出し、受信時間単
位(自受信スロット)では、受信電界強度信号(RSS
I)109が大きい方の屋外アンテナ314又は315で受信す
るように制御する。また、本実施の形態におけるシステ
ムは時間分割複信方式(TDD)であり、上り下り(送
受信)の周波数が同一であることから、受信時間単位
(自受信スロット)直後の送信時間単位(自送信スロッ
ト)では、直前に受信時間単位(自受信スロット)と同
一の屋外アンテナ314又は315で送信することで、送受信
ダイバーシチを実現することができる。
【0028】以上のように、本発明の第2の実施の形態
によれば、携帯端末装置から出力される受信電界強度情
報によって屋外アンテナを選択するので、携帯端末装置
に送受信ダイバーシチ機能を持つことなく、必要最小限
の無線回路で無線固定端末装置の送受信ダイバーシチ機
能を実現できる。
【0029】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態は、屋内固定端末装置と携帯端末装置を随時接続
し、携帯端末装置の送信部からの送信信号を屋外固定端
末装置の送信増幅器で増幅して屋外アンテナから送信
し、屋外アンテナからの受信信号を屋外固定端末装置の
受信増幅器で増幅して携帯端末装置の受信部に入力する
ように構成された周波数分割複信方式(FDD)による
無線固定端末装置である。
【0030】本発明の第3の実施の形態の無線固定端末
装置が、第1の実施の形態と異なる点は、周波数分割複
信方式(FDD)による高速データ伝送に対応するよう
に構成したことである。
【0031】図3は、本発明の第3の実施の形態におけ
る無線固定端末装置の基本的構成を示すものであり、図
1における無線固定端末装置を周波数分割複信方式(F
DD)による高速データ伝送に対応するように構成した
ものである。図3において、図1と同一の符号のものは
同一の機能を有し、111は内部アンテナ外部端子切替
部、112は外部受信端子、113は外部送信端子、114は内
部外部切替制御信号、312は屋外アンテナ、313はアンテ
ナ共用器を示す。携帯端末装置100が屋内固定端末装置2
00に接続されると、内部アンテナ外部端子切替部111
は、屋内固定端末装置200から出力されている内部アン
テナ外部端子切替部111は、屋内固定端末装置200から出
力されている内部外部切替制御信号114により、外部受
信端子112及び外部送信端子113側に切り替えられる。ま
た、アンテナ共用器313は、一般には誘電体フィルタで
構成され、送信増幅器302と受信低雑音増幅器303の両方
で同時に屋外アンテナ312を共用する機能を有する。
【0032】一般に周波数分割複信方式(FDD)で
は、上り(送信)及び下り(受信)周波数が近接してお
り、アンテナ共用器313は近接した周波数におけるアイ
ソレーションを確保するために大型で高価な誘電体フィ
ルタが使用される。したがって、携帯端末装置100にお
いては、上記アンテナ共用器を内蔵することが難しいた
めに、周波数分割複信方式(FDD)であっても、受信
時間単位(自受信スロット)と送信時間単位(自受信ス
ロット)を時間的の重ならないようにして、同時に送受
信を行なわないようにしている。携帯端末装置において
は音声通話が主目的であるため、その伝送速度は一般の
は32kbps程度であり、上記の構成で必要十分であっ
た。
【0033】しかしながら、固定端末装置においては、
高速データ伝送(一般には64kbps以上)が要求され
る場合が多く、この場合には、複数の受信時間単位(自
受信スロット)と送信時間単位(自送信スロット)を利
用する必要があるために、同時に送受信可能な構成が要
求される。
【0034】携帯端末装置100の送信回路103からの送信
信号は、屋内ケーブル600、屋内固定端末装置200及び屋
外ケーブル700を介して送信増幅部302に入力され増幅さ
れた後、アンテナ共用器313を介して屋外アンテナ312か
ら送信される。このとき、アンテナ共用器313では送信
信号は受信低雑音増幅器303側には漏れ込まない。ま
た、屋外アンテナ312で受信した受信信号はアンテナ共
用器313、受信低雑音増幅器303、屋内ケーブル700、屋
内固定端末装置200及び屋外ケーブル600を介して携帯端
末装置100の受信回路102に入力される。
【0035】以上のように、本発明の第3の実施の形態
によれば、同時に送受信する機能を固定端末側に保有す
ることで、アンテナ共用器を持たない小型低価格の携帯
端末装置を利用して高速データ伝送ができる。
【0036】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態は、携帯端末装置から出力される受信電界強度情
報によって第1及び第2屋外アンテナのうち受信電界強
度が高いアンテナを選択して、周波数分割複信方式(F
DD)において受信ダイバーシチ動作を行なう無線固定
端末装置である。
【0037】本発明の第4の実施の形態の無線固定端末
装置が、第3の実施の形態と異なる点は、受信ダイバー
シチ機能を追加したことである。
【0038】図4は、本発明の第4の実施の形態におけ
る無線固定端末装置の基本的構成を示すものであり、図
3における無線固定端末装置に受信ダイバーシチ機能を
追加するように構成したものである。図4において、図
2及び図3と同一の符号のものは同一の機能を有し、31
4及び315はそれぞれ第1及び第2屋外アンテナ、316は
バンドパスフィルタ、317は第2受信低雑音増幅器、318
は受信アンテナ切替回路を示す。第2屋外アンテナ315
で受信された信号は、上り(送信)帯域の周波数成分を
除去するバンドパスフィルタ316を介して第2受信低雑
音増幅器317入力され低雑音増幅される。その出力は受
信アンテナ切替回路318によって、第1受信低雑音増幅
器303の出力とのいずれかを選択され、屋内ケーブル70
0、屋内固定端末装置200及び屋外ケーブル600を介し
て、携帯端末装置100の受信回路102に入力される。ここ
で、図2と同様に、制御部205は、受信電界強度信号
(RSSI)109が大きい方の屋外アンテナ314又は315
で受信するように制御する。
【0039】以上のように、本発明の第4の実施の形態
によれば、受信ダイバーシチ機能を持たない携帯端末装
置から出力される受信電界強度情報によって、受信電界
強度が高いアンテナを選択するので、必要最小限の無線
回路で無線固定端末装置の受信ダイバーシチ機能を実現
できる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明は、携帯端末装置を
屋内にて固定端末装置として利用するので、無線固定端
末装置の無線回路の一部を省いてコストを削減できると
いう効果を有する。
【0041】また、屋外固定端末装置の増幅器でケーブ
ル損失を補償するので、高い無線性能を必要最小限の無
線回路によって実現できるという効果を有する。
【0042】また、携帯端末装置から出力される受信電
界強度情報によって屋外アンテナを選択するので、送受
信ダイバーシチ機能を持たない携帯端末装置を利用して
必要最小限の無線回路で、時間分割複信方式(TDD)
で送受信ダイバーシチ動作を行なう無線固定端末装置が
実現できるという効果を有する。
【0043】また、同時に送受信する機能を固定端末側
に設けたので、アンテナ共用器を持たない携帯端末装置
でも高速データ伝送ができるという効果を有する。
【0044】また、携帯端末装置から出力される受信電
界強度情報によって屋外アンテナを選択するので、周波
数分割複信方式(FDD)で受信ダイバーシチ動作を行
なう無線固定端末装置が実現できるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における無線固定端末装置の
基本的構成図、
【図2】第2の実施の形態における無線固定端末装置の
基本的構成図、
【図3】第3の実施の形態における無線固定端末装置の
基本的構成図、
【図4】第4の実施の形態における無線固定端末装置の
基本的構成図、
【図5】従来例における無線固定端末装置の基本的構成
図である。
【符号の説明】
100 屋内の携帯端末装置 101 内蔵アンテナ 102、802 受信回路 103、803 送信回路 104、202、205、804 制御部 105 送受切替部 106 内部外部アンテナ切替部 107、204、304 送受切替信号 108 外部アンテナ端子 109、206 受信電界強度信号(RSSI) 110、207 バーストタイミング信号 111 内部アンテナ外部端子切替部 112 外部受信端子 113 外部送信端子 114 内部外部切替制御信号 200 屋内固定端末装置 201 電源部 203、308 電源 208、311 ダイバーシチ切替信号 300 屋外固定端末装置 301 送受切替回路(1) 302 送信増幅器 303 受信低雑音増幅器 305 送受切替回路(2) 306、316 バンドパスフィルタ 307、312、806 屋外アンテナ 310 アンテナ切替回路 313 アンテナ共用器 314 第1屋外アンテナ 315 際2屋外アンテナ 317 第2受信低雑音増幅器 318 受信アンテナ切替回路 400 無線基地局 500 屋外の携帯端末装置 600 屋内ケーブル 700 屋外ケーブル 800 固定端末装置 801 送受切替回路 805 同軸ケーブル 807 モジュラーケーブル 900 家庭用電話機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇井 孝 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋外アンテナと屋外固定端末装置と屋内
    固定端末装置と携帯端末装置とを具備する無線固定端末
    装置であって、前記屋外固定端末装置は、送信増幅器
    と、受信増幅器と、外部端子と、前記屋外アンテナを前
    記送信増幅器の出力か前記受信増幅器の入力かのいずれ
    かに選択して接続する第1高周波切替手段と、前記外部
    端子を前記送信増幅器の入力か前記受信増幅器の出力か
    のいずれかに選択して接続する第2高周波切替手段とを
    有し、前記屋内固定端末装置は、前記屋外固定端末装置
    の外部端子から屋内への引き込みケーブルに接続されて
    おり、前記携帯端末装置は、前記屋内固定端末装置を接
    続する外部アンテナ端子と内部アンテナとを切り替える
    切替手段を有することを特徴とする無線固定端末装置。
  2. 【請求項2】 前記屋外アンテナを複数設け、複数の前
    記屋外アンテナを選択する第3高周波切替手段を前記屋
    外固定端末装置に設け、前記携帯端末装置から出力され
    る受信電界強度情報によって複数の前記屋外アンテナの
    うち最も受信電界強度が高いアンテナを選択する制御部
    を前記屋内固定端末装置に設けたことを特徴とする請求
    項1記載の無線固定端末装置。
  3. 【請求項3】 屋外アンテナと屋外固定端末装置と屋内
    固定端末装置と携帯端末装置とを具備する周波数分割複
    信方式(FDD)による無線固定端末装置であって、前
    記屋外固定端末装置は、前記屋外アンテナに接続された
    アンテナ共用器と、前記アンテナ共用器に接続された送
    信増幅器と、前記アンテナ共用器に接続された受信増幅
    器と、前記送信増幅器に接続された送信入力端子と、前
    記受信増幅器に接続された受信出力端子とを有し、前記
    屋内固定端末装置は、前記屋外固定端末装置の送信入力
    端子及び受信出力端子から屋内への引き込みケーブルに
    接続され、前記携帯端末装置は、前記屋内固定端末装置
    に接続する外部送信出力端子と、前記屋内固定端末装置
    に接続する外部受信入力端子と、前記外部送信出力端子
    及び前記外部受信入力端子と内部アンテナとの切替手段
    とを有することを特徴とする無線固定端末装置。
  4. 【請求項4】 前記屋外アンテナとしてアンテナ共用器
    に接続された第1屋外アンテナと第2屋外アンテナとを
    設け、前記受信増幅器として前記アンテナ共用器に接続
    された第1受信増幅器と前記第2屋外アンテナに接続さ
    れた第2受信増幅器とを設け、前記第1受信増幅器及び
    第2受信増幅器の出力を選択する高周波切替手段を前記
    屋外固定端末装置に設け、前記携帯端末装置から出力さ
    れる受信電界強度情報によって前記第1屋外アンテナ及
    び第2屋外アンテナのうち受信電界強度が高いアンテナ
    を選択するよう前記高周波切替手段を制御する制御部を
    前記屋内固定端末装置に設けたことを特徴とする請求項
    3記載の無線固定端末装置。
  5. 【請求項5】 屋内固定端末装置と携帯端末装置の外部
    アンテナ端子とを屋内にて随時接続し、送信時には、前
    記携帯端末装置の送信部からの送信信号を前記屋内固定
    端末装置からケーブルを介して屋外固定端末装置に送っ
    て送信増幅器で増幅して屋外アンテナから送信し、受信
    時には、前記屋外アンテナからの受信信号を前記屋外固
    定端末装置の受信増幅器で増幅して、前記ケーブルと前
    記屋内固定端末装置を介して前記携帯端末装置の受信部
    に入力することを特徴とする無線固定端末装置の通信方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007074737A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Ntt Docomo Inc 交互周波数時分割のデュプレックス通信方法
US7636024B2 (en) 2003-04-24 2009-12-22 Sharp Kabushiki Kaisha Wireless communication apparatus and information processing terminal apparatus with a wireless application
FR3114162A1 (fr) * 2020-09-17 2022-03-18 Delta Dore Procede et dispositif de detection de la presence d’une antenne externe et de connexion de l’antenne externe a un module radio

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