JPH1079683A - 利得切替アンテナ付無線機 - Google Patents

利得切替アンテナ付無線機

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JPH1079683A
JPH1079683A JP8232884A JP23288496A JPH1079683A JP H1079683 A JPH1079683 A JP H1079683A JP 8232884 A JP8232884 A JP 8232884A JP 23288496 A JP23288496 A JP 23288496A JP H1079683 A JPH1079683 A JP H1079683A
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gain
carrier
transmission
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radio
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JP8232884A
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English (en)
Inventor
Kiyobumi Yotsumoto
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Anritsu Corp
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Anritsu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナの利得を切り替えることにより自局
の通達エリアを可変自在とし他局の無線通信との相互干
渉を防止して、所定範囲内で無線通信の運用形態を多様
化できること。 【解決手段】 テレコン1は電源投入でチャンネルの使
用状態を調べるためキャリアを検出する。キャリア検出
時には、利得切替器9を切り替え利得を下げキャリアが
検出されなくなったとき、その利得で基本波を連続的に
送信できる。この後、操作部2の操作で受信部側の産業
機械が遠隔操縦できる。このとき、テレコン1から無線
送信される電波は所定の通達エリアを有し、他局と通達
エリアが重なることなく、互いの干渉を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送受信で使用され
るアンテナの利得を切り替え自在な利得切替アンテナ付
無線機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特定小電力無線局を利用した遠
隔無線装置は、アンテナを介して無線電波を送受する構
成となっている。この種の遠隔無線装置としてはテレコ
ンがあり、このテレコンは電源投入とともに所定チャン
ネルで基本波を連続送信し、電源投入中は連続してこの
チャンネルを専有する。このテレコンは、操作部の操作
に基づき対応する信号を送信し、産業機械に設けられた
受信部で受信してこの産業機械を遠隔操縦する。
【0003】このテレコンには、他局(他のテレコン)
との干渉を防ぐために送信前に他局の送信電波の強度を
検知するキャリア機能が設けられている。キャリアの結
果、このチャンネルを他局が使用していないとき自局が
このチャンネルを専有して無線通信できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このテレコンの通達エ
リアを拡大するには、アンテナの利得を上げればよい。
図7に示すように構内で自局Cが利得のよいアンテナを
用いれば通達エリアを点線で示すように拡大できる。同
図では各局A〜Dがいずれも同一チャンネルを使用する
ことを前提とする。尚、この構内には他のチャンネルで
も同様に複数の各局が配置される。
【0005】しかし、自局Cがアンテナの利得を上げた
とき、この自局Cの電波の通達エリアがこの自局Cに隣
接する他局A,Dの通達エリアに重なったときにはキャ
リア機能により送信を行えなくなる問題が生じる。同時
に、自局Cは送信のみならず受信の利得も良くなるた
め、キャリア機能により他局A,Dの電波を受信しやす
くなり、電波の送信を行えなくなる不都合が生じた。
【0006】一方、図8に示すように、このテレコンが
移動体に設けられた場合(例えばディーゼル機関車やク
レーン等にテレコンが設けられた場合)には、この移動
体の自局Eの通達エリアが他局Fの通達エリアに重なる
位置に移動したとき、他局Fはキャリア機能によりこの
チャンネルを使用できない。
【0007】現在、特定小電力のテレコンは、規定では
40チャンネルを選択的に使用できるものであるが、同
一の構内ではこれを大きく超える数のテレコンを用いて
遠隔操縦が行われているため、同一チャンネルを隣接し
て使用している現状がある。このため、多数のテレコン
を用いて遠隔操縦を行うには、予め構内で使用されてい
る各テレコンの配置状態を示すマップを作成して他局と
の干渉を防止する等の工夫が行われているが、見通しの
良い場所等では隣接する他の構内で使用しているテレコ
ンの電波が到達することもある。このように、テレコン
をあるチャンネルで用いようとしたときには、自局の通
達エリアを常時可変自在な構成として他局のテレコンと
の相互干渉を防止する必要がある。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、アンテナの利得を切り替えることによ
り自局の通達エリアを可変自在とし他局の無線通信との
相互干渉を防止して、所定範囲内で無線通信の運用形態
を多様化できる利得切替アンテナ付無線機を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の利得切替アンテナ付無線機は、請求項1記
載のように、他局との間で無線電波を送信及び受信する
無線機において、前記無線機のアンテナ部(4)には、
前記無線電波の送信及び受信の利得を減衰量の可変によ
り切り替える利得切替器(9)が設けられたことを特徴
としている。
【0010】また、請求項2記載の発明は、無線電波の
送信時に該当チャンネルにおける他局のキャリアの有無
に基づき送信を開始する無線機において、前記無線機の
アンテナ部(4)には、前記無線電波の送信及び受信の
利得を減衰量の可変により切り替える利得切替器(9)
が設けられ、前記キャリアが検出されたとき、利得切替
器の利得を切り替え前記キャリアが検出されない状態と
なったときの利得で送信を開始することを特徴としてい
る。
【0011】また、請求項3記載のように、前記利得切
替器(9)は、予め複数の減衰量を有し切替スイッチの
切り替えで所望の減衰量が選択自在なプログラマブルア
ッテネータで構成され、前記無線機には、前記キャリア
の有無を判断する制御部(3)が設けられ、該制御部は
前記キャリアが検出されたとき、前記利得切替器の減衰
量を順次増加させる制御を行い、前記キャリアが検出さ
れない状態となったときの利得で送信を開始する構成と
してもよい。
【0012】また、請求項4記載の発明は、テレコン
(1)で所定のチャンネルの無線電波を使用し受信部が
設けられた産業機械を遠隔操縦する無線機において、前
記テレコン(1)は、前記無線電波の送信及び受信の利
得を切り替える利得切替器(9)が設けられたアンテナ
部(4)と、前記テレコンから該チャンネルを用いた無
線電波を送信するときにおいて、他のテレコンが該チャ
ンネルを使用している旨のキャリアが検出されたとき、
利得切替器の利得を切り替えキャリアが検出されない状
態となったときの利得で基本波を送信開始し、該チャン
ネルを前記利得に対応する所定の通達エリアで使用する
制御部(3)と、を具備することを特徴とする。
【0013】また、請求項5記載のように、前記制御部
(3)は、前記アンテナ部(4)を介して電波を送信及
び受信するRFモジュール(7)と、前記テレコン
(1)の電源が投入されたとき、前記RFモジュールで
受信されたキャリアのレベルに基づき、キャリアが非検
出と判断されたときには前記利得切替器(9)の利得を
最大とした状態で基本波を送信開始させ、また、キャリ
アの検出と判断されたときには前記利得切替器(9)の
利得を切り替え順次利得を下げてキャリアが検出されな
い状態となったとき基本波を送信開始させる処理手段
(6)とから構成することができる。
【0014】上記構成によれば、テレコン1を用いて対
応する産業機械を遠隔操縦するとき、電源の投入で使用
するチャンネルのキャリアを受信しそのレベルで他局に
よるこのチャンネルの使用状態を判断する。キャリアが
検出されないとき、テレコン1は利得切替器9の利得を
最大として基本波を連続送信し対応する通達エリアを有
して産業機械を遠隔操縦する。キャリアが検出されたと
き、制御部3は利得切替器9の利得を順次切り替え減衰
量を増加させていくことにより、キャリアが検出されな
い状態となるまで利得を下げていく。このキャリアが検
出されない状態でテレコン1は、基本波の連続送信を開
始する。これにより、テレコン1は前記切り替えられた
利得に対応した通達エリア内で産業機械を遠隔操縦でき
るようになる。この通達エリアは、他局のキャリアが検
出されない利得に下げられているため、テレコン1から
の送信電波は他局に到達せず、各局同士の通達エリアは
重ならない状態にある。これにより、各局同士での相互
干渉が防止でき、限られた範囲内であっても複数のテレ
コンを用いることができるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
を示すブロック図である。本発明では無線機として特定
小電力無線のテレコンを例に説明する。テレコン1は、
操作者が携帯して産業機械を遠隔操縦するもので、図示
しないが産業機械側には受信部が設けられ、テレコン1
の操作に対応して産業機械を制御する。
【0016】このテレコン1は図示のように、大略して
操作部2、制御部3、アンテナ部4で構成されている。
テレコン1の制御部3には、CPU等の(処理手段)6
及び無線送受のためのRFモジュール7が設けられてい
る。CPU6は、操作部2の各操作スイッチの操作に基
づき、対応する操作信号をRFモジュール7に出力す
る。RFモジュール7は、操作信号を基本波に乗せてア
ンテナ部4から無線送信する。このRFモジュール7は
一定な電波出力をアンテナ部4に供給する。
【0017】アンテナ部4には、空中線8と利得切替器
9が設けられている。利得切替器9は、空中線8を介し
て送受される無線電波の利得を切り替える。この利得切
替器9は、それぞれ異なるn個の減衰器(ATT)9a
〜9nと、減衰なしのスルーライン9sを有し、切替ス
イッチ9tの切替によりいずれか1つに切り替えられ
る。
【0018】上記構成によるテレコン1は、操作部2に
設けられた電源スイッチの投入により、受信モード(R
X)となり使用したいチャンネルのキャリア(SQ検
出)を行う。まず、CPU6はアンテナ部4〜RFモジ
ュール7で受信入力されたこのチャンネルのレベル(電
界強度)を測定する。
【0019】この測定の結果、テレコンの規定で予め定
められたレベル以下であるとき、このチャンネルは他局
で使用されていないと判断し(例えば絶対利得が2.1
4dBの空中線に誘起する電圧が2μV以上のとき使用
済と判断)、送信モード(TX)にしてこのチャンネル
を使用する基本波をRFモジュール7〜アンテナ部4か
ら送信する。
【0020】以降、このチャンネルはこのテレコン1
(自局)が電源投入されている期間中、専有して使用さ
れる。テレコン1の操作部2で各操作スイッチが操作さ
れると、その都度アンテナ部4から操作信号が無線送信
され、クレーン等の産業機械側に設けられた受信部で受
信される。受信部は、この操作信号に基づき産業機械を
対応して制御する。このように、テレコン1を用いて産
業機械を遠隔操縦できる。
【0021】上記テレコン1による電波の通達エリア
は、産業機械に到達できる距離に設定すればよい。即
ち、テレコン1から送信される電波のレベルに応じ、通
達エリアの範囲を変更することができるため、このテレ
コン1から送信される電波のレベルを変更することによ
り、他局への干渉を防止することができるようになる。
【0022】この電波のレベルの変更は、予めアンテナ
部4の利得切替器9を切り替えて行う。切替スイッチ9
tを切り替えることにより、アンテナ部4から送信及び
受信する無線電波のレベルが変更される。例えば、切り
替え前においては利得切替器9の切替スイッチ9tが減
衰なしのスルーライン9sに切り替えられていたときの
通達エリアに比して切替スイッチ9tがある減衰器9b
に切り替えられると、この減衰器9が有する減衰量分だ
け送信及び受信のレベルが低くなる。これに伴い、この
テレコン1が使用するチャンネルの通達エリアを狭くで
き、所望する産業機械を遠隔操縦でき、かつ、通達範囲
を超えた距離にはテレコン1の無線電波が送信されな
い。
【0023】例えば図1に示すように、自局のテレコン
1の通達エリアが他局の通達エリアと一部重なるときに
は、いずれか一方のテレコン1が始めにこのチャンネル
を専有すると、他方が使用できなくなる。しかしなが
ら、上記構成によれば、他局が既にこのチャンネルを実
線で示す通達エリアで使用していたときには、自局側の
テレコン1の利得切替器9で利得を切り替えて、通達エ
リアを点線で示す如く狭めることにより、同一のチャン
ネルであってもこれら隣接する自局と他局とのいずれの
テレコン1も使用することができるようになる。
【0024】逆に自局側のテレコン1の利得切替器9で
利得を切り替えて、通達エリアを点線で示す如く狭めた
状態でこのチャンネルを使用した後の場合においても、
他局では実線で示すようにこの自局に比してより大きな
通達エリアを確保できるようになる。
【0025】これにより、図3に示すように、ある構内
においては、産業機械を遠隔操縦でき得る範囲において
テレコン1側の利得切替器9の利得を切り替えて通達エ
リアをそれぞれ可変設定することにより、同一チャンネ
ルであっても、さらに多数台のテレコン1を使用できる
ようになる。従来説明した図7との比較でも明らかなよ
うに、従来では同一チャンネルが4台しか使用できなか
ったことに比して、図3に示すように同一の構内におい
てテレコン1をA〜Fの6局まで配置、使用できるよう
になった。
【0026】ここで、F局は利得切替器9の利得を減衰
させない状態で使用し、A,E局はやや減衰させた状態
で使用し、B,C,D局はより大きく減衰させた状態で
使用している。このように、産業機械の運用形態に合わ
せて必要な通達エリアに設定することにより、各局同士
の干渉を防止してそれぞれの遠隔操縦を行えるようにな
る。
【0027】尚、本発明によれば、アンテナ部4の利得
を切り替える構成であるため、無線の送信に限らず、受
信のレベルも可変できる。したがって、図2に示すよう
に、他局が既に実線の通達エリアでこのチャンネルを使
用していたとき、従来ではキャリアにより自局側はこの
チャンネルを使用することができなかったが、上記構成
によれば、利得切替器9を用いて送受いずれのレベルも
減衰できるため、この減衰状態(点線)で自局は受信で
他局のキャリアを検出せず、この後、同点線の通達エリ
アで電波を送信できるようになる。このようにアンテナ
部4の利得を切り替える構成により、キャリアの検出範
囲を送信時の通達エリアと同一にできることによる利点
がある。
【0028】また、上記構成では、遠隔操縦される産業
機械が固定配置の例を説明したが、この産業機械がクレ
ーン等のように移動体で構成されることもある。この場
合、移動体に設けられる受信部も移動する。これに伴
い、それぞれでテレコン1を使用できた場合であって
も、移動体の移動によって通達エリアが重なり一方が使
用できなくなるおそれがある。(従来の図8の例に相
当)。
【0029】しかしながら、上記構成によれば、図4に
示すように自局K側で予めアンテナ部4の利得を切り替
え通達エリアを点線の如く狭めておくことにより、移動
体に設けられた他局が通過した際であっても、これら自
局Kと他局Jの通達エリアが重ならず、いずれの局でも
それぞれテレコン1を用いた遠隔操縦を行えるようにな
る。
【0030】次に、本発明の第2の実施形態を図5を用
いて説明する。前記実施形態と同一構成部には同一符号
を附してある。この実施形態では、テレコン1が自動で
利得切り替えを実行し、最適な通達エリアを設定する構
成である。このため、利得切替器9を図示のプログラマ
ブル減衰器で構成し、CPU6の制御で減衰量を任意に
可変自在な構成とする。この利得切替器9は、電源投入
時に切替スイッチ9tがスルーライン9sに切り替えら
れており、以降、CPU6から切り替えの制御信号が入
力される都度、各減衰器9a〜9nの組み合わせで減衰
量を段階的に増加させる(利得を下げる)。
【0031】CPU6は、図6に示された処理工程で利
得切替器9の切替スイッチ9tを切り替え制御する。ま
ず、このチャンネルの使用状態を確認するため、RFモ
ジュール7を受信モードにする(SP1)。次に、他局
のキャリアのレベルを検出する。ここで、他局のキャリ
アが検出されたとき(SQ:スケルチ信号がON)、こ
のチャンネルは他局によって使用されていると判断され
る(SP2-Yes)。
【0032】したがって、自局でもこのチャンネルを使
用すべく、CPU6は利得切替器9に対し減衰量を可変
する制御信号を出力する(SP3)。当初、利得切替器
9内では切替スイッチ9tがスルーライン9sに切り替
えられれおり、1段階減衰量を増加させる制御信号を出
力する。これにより、切替スイッチ9tが対応する減衰
器9a〜9nに切り替え接続される。この状態でキャリ
アを受信する利得が1段階低下しており、再度SP2に
てキャリアが検出されるか否かが判断される。
【0033】このようにして利得切替器9を制御して減
衰量を段階的に増加させてキャリアが検出されなくなる
と(SQがOFF/SP2-No )、CPU6は、利得切
替器9の減衰量を同状態で固定保持する(SP4)。こ
の状態で、CPU6はこのテレコン1から送信可能と判
断し、送信モードに切り替える(SP5)。この送信モ
ードにより、RFモジュール7からは受信部に対し基本
波を連続送信し(SP6)、以降、受信部が設けられた
産業機械は操作部2の操作に対応して遠隔操縦される
(SP7)。
【0034】上記のように、他局からのキャリアが検出
されない程度までアンテナ部4の利得を下げることによ
り、対応して送信時の通達エリアが狭められることとな
り、このテレコン1から送信しても他局への干渉を生じ
ることがない。このとき、自局と他局の通達エリアは重
ならず、それぞれ別の産業機械を遠隔操作できる。尚、
利得を下げていく処理において、テレコン1の送信電波
が産業機械の受信部に到達できない利得以下となったと
き、CPU6はこのチャンネルを使用できないと判断す
る構成にしておくことが望ましい。
【0035】この実施の形態においても、前記実施の形
態で説明した図3,図4に示すような多様な運用形態を
設定することができ、かつ、この設定を自動化すること
ができる。このとき、当初設定された通達エリアはテレ
コン1の電源を切ることで初期状態に復帰され、減衰量
なしの状態から再度、最大限の通達エリアを有してキャ
リア検出及び送信が行われる。このように、電源投入時
毎に送受信の利得を最大状態に設定してキャリアの検出
に基づき順次利得を下げていくことにより、各局の通達
エリアを他局の通達エリアに重ならない範囲で最大化す
ることができ、通達エリアが変更されても遠隔操縦の操
作性を低下させることがない。
【0036】したがって、時間経過するうちある時期に
電源が投入された局の通達エリアは、他局の通達エリア
に重なることなく互いの干渉を防止できる。即ち経時的
に各局の送受信の通達エリアは利得の自動変更でダイナ
ミックに変化していくことになる。このように、上記構
成によればテレコン1を用いて所望する産業機械を遠隔
操縦しようとしたとき、他局のキャリアが検出された場
合であっても、通達エリアを可変してこの産業機械を遠
隔操縦することができるようになる。
【0037】尚、上記実施の形態では、産業機械を遠隔
操縦するテレコンを例に説明し、このテレコン側からみ
た無線電波の送受範囲(通達エリア)を可変する構成に
ついて説明したが、テレコンに限らず無線機同士の通達
エリアが接近するとき、それぞれ個別の通達エリアを設
定して互いの干渉を防止するものに用いることができ
る。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、アンテナ部に設けられ
た利得切替器で減衰量を可変するだけで無線電波の送信
及び受信の利得を可変することができ、送受信にかかる
電波の到達エリアを容易に可変することができるように
なる。また、使用したいチャンネルのキャリアの有無で
送信開始する構成としたとき、アンテナ部に設けられた
利得切替器で減衰量を可変し、キャリアが検出されない
状態の利得で送信を開始することができるようになる。
このとき送信の電波の到達エリアはキャリア受信時と同
様の範囲に変更されることにため、隣接する他局と通達
エリアが重ならず互いの干渉を防止できるようになる。
また、利得切替器の利得を多数得ることができるプログ
ラマブルアッテネータを用い、制御部はキャリアが検出
されない状態となるまで順次減衰量を増加させ利得を下
げていく制御を行うことで、自動的に最適な送受信の利
得を設定することができるようになる。この処理によ
り、キャリアが検出されない状態の利得となったとき、
送受信の電波の到達エリアを同様の範囲に自動的に変更
されるため、隣接する他局と通達エリアが重ならず互い
の干渉を防止できる。これにより、これら複数の各無線
機はそれぞれ隣接する他局との間での相互干渉を防止す
ることができるようになり、同一チャンネルを隣接して
複数使用する運用形態であっても各局の通達エリアを経
時的にダイナミックに変化できるようになる。また、産
業機械をテレコンで遠隔操縦する構成としたとき、この
テレコンは、所定のチャンネルで基本波を連続送信しこ
のチャンネルを専有することになるが、新たにこのチャ
ンネルを使用したいときにはキャリアを検出し、キャリ
アが検出されない状態となるまで利得を下げていくこと
により、送信時の通達エリアを狭めることができ、他局
との相互干渉を防止することができるようになる。これ
により、構内で多数のテレコンを用い各種産業機械をそ
れぞれ遠隔操縦しようとするとき、隣接する他局でこの
チャンネルを使用していても、自局のテレコンを使用し
た遠隔操縦を行えるようになる。これにより、構内での
テレコンの数が増え同一チャンネルを隣接して使用する
ときにおいて、各局の通達エリアは隣接する他局の通達
エリアに応じてダイナミックに変化していずれの局にお
いてもテレコンを使用できるようになる。特に、限られ
た構内で複数のテレコンを用いることができるようにな
る効果がある。また、テレコンは、電源投入時毎に送受
信の利得が最大状態としキャリアの検出に基づき順次利
得を下げていく構成とすることにより、各局の通達エリ
アを他局の通達エリアに重ならない範囲で最大化するこ
とができ、通達エリアが変更されても遠隔操縦の操作性
を低下させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図。
【図2】自局の通達エリアの可変状態を示す図。
【図3】構内での複数のテレコンの運用形態を示す図。
【図4】移動体の通達エリアを示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図。
【図6】第2実施形態の処理内容を示すフローチャー
ト。
【図7】従来の運用形態を示す図。
【図8】従来の移動体の通達エリアを示す図。
【符号の説明】
1…テレコン、2…操作部、3…制御部、4…アンテナ
部、6…CPU、7…RFモジュール、8…空中線、9
…利得切替器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他局との間で無線電波を送信及び受信す
    る無線機において、 前記無線機のアンテナ部(4)には、前記無線電波の送
    信及び受信の利得を減衰量の可変により切り替える利得
    切替器(9)が設けられたことを特徴とする利得切替ア
    ンテナ付無線機。
  2. 【請求項2】 無線電波の送信時に該当チャンネルにお
    ける他局のキャリアの有無に基づき送信を開始する無線
    機において、 前記無線機のアンテナ部(4)には、前記無線電波の送
    信及び受信の利得を減衰量の可変により切り替える利得
    切替器(9)が設けられ、 前記キャリアが検出されたとき、利得切替器の利得を切
    り替え前記キャリアが検出されない状態となったときの
    利得で送信を開始することを特徴とする利得切替アンテ
    ナ付無線機。
  3. 【請求項3】 前記利得切替器(9)は、予め複数の減
    衰量を有し切替スイッチの切り替えで所望の減衰量が選
    択自在なプログラマブルアッテネータで構成され、 前記無線機には、前記キャリアの有無を判断する制御部
    (3)が設けられ、該制御部は前記キャリアが検出され
    たとき、前記利得切替器の減衰量を順次増加させる制御
    を行い、前記キャリアが検出されない状態となったとき
    の利得で送信を開始する構成とされた請求項2記載の利
    得切替アンテナ付無線機。
  4. 【請求項4】 テレコン(1)で所定のチャンネルの無
    線電波を使用し受信部が設けられた産業機械を遠隔操縦
    する無線機において、 前記テレコン(1)は、前記無線電波の送信及び受信の
    利得を切り替える利得切替器(9)が設けられたアンテ
    ナ部(4)と、 前記テレコンから該チャンネルを用いた無線電波を送信
    するときにおいて、他のテレコンが該チャンネルを使用
    している旨のキャリアが検出されたとき、利得切替器の
    利得を切り替えキャリアが検出されない状態となったと
    きの利得で基本波を送信開始し、該チャンネルを前記利
    得に対応する所定の通達エリアで使用する制御部(3)
    と、を具備することを特徴とする利得切替アンテナ付無
    線機。
  5. 【請求項5】 前記制御部(3)は、前記アンテナ部
    (4)を介して電波を送信及び受信するRFモジュール
    (7)と、 前記テレコン(1)の電源が投入されたとき、前記RF
    モジュールで受信されたキャリアのレベルに基づき、キ
    ャリアが非検出と判断されたときには前記利得切替器
    (9)の利得を最大とした状態で基本波を送信開始さ
    せ、また、キャリアの検出と判断されたときには前記利
    得切替器(9)の利得を切り替え順次利得を下げてキャ
    リアが検出されない状態となったとき基本波を送信開始
    させる処理手段(6)とから構成されている請求項4記
    載の利得切替アンテナ付無線機。
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