JP2873661B2 - 移動通信方式 - Google Patents

移動通信方式

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JP2873661B2
JP2873661B2 JP1959494A JP1959494A JP2873661B2 JP 2873661 B2 JP2873661 B2 JP 2873661B2 JP 1959494 A JP1959494 A JP 1959494A JP 1959494 A JP1959494 A JP 1959494A JP 2873661 B2 JP2873661 B2 JP 2873661B2
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佳之 保田
浩 永井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の移動通信モードを
統合した移動通信方式に利用する。特に、複数の移動通
信モードのいずれか一つを選択して通信を行う技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】複数の移動通信モードを統合して運用す
る移動通信方式が従来から提案されており、例えば80
0MHzセルラ方式、1.5GHzセルラ方式および移
動体衛星通信方式を統合したものが知られている。その
ような技術の一例として、地上セルラ方式の地上波によ
り通信を行う地上移動通信モード(以下単に「地上モー
ド」という)と通信衛星を介して通信を行う衛星通信モ
ード(以下単に「衛星モード」という)とに対応して通
信できるシステム、およびそのモード間の選択アルゴリ
ズムが提案されている。以下では、地上モードと衛星モ
ードとの間のモード選択を例に説明する。
【0003】地上モードと衛星モードとを統合した移動
通信方式では、移動機が地上モードのサービスエリアと
衛星モードのサービスエリアとの間を移動した場合に、
地上モードと衛星モードとの間のモード切り替えが必要
となる。このモード切り替えを実現するためには、地上
モードのサービスエリアの圏内と圏外を検出する必要が
ある。サービスエリア圏外を検出するには、移動機にお
いて地上モードの無線基地局からの電波の受信レベルを
測定して一定時間の平均値を求め、その平均値がサービ
スエリア端を規定するレベルを一定時間継続して下回る
か否かにより行っていた。また、サービスエリア圏内を
検出するには、移動機において地上モードの無線基地局
からの電波の受信レベルの長時間および短時間の二通り
の平均値を求め、それぞれの平均値がサービスエリア端
を規定するレベルを上回っているか否かにより行ってい
た。
【0004】しかし、レベルの低下は他の要因でも発生
する可能性がある。移動通信では一般に、基地局と移動
機との間の伝搬状況により、サービスエリア内であって
も地上モードのサービスエリア端を規定するレベルを下
回る場合がある。例えば、ビル影などで受信レベルが劣
化することがある。このような地域を不感地という。不
感地内にいる移動機は、受信レベルの劣化から地上モー
ドのサービスエリア外に出たと判定し、衛星モードに切
り替えてしまう。このような不感地は局所的なものなの
で、移動機がその場所から動けば受信レベルが回復し、
移動機は地上モードのサービスエリア内に戻ったと判定
し、地上モードに切り替える。
【0005】地上モードのサービスエリア端でも同様の
ことが生じる。すなわち、そのような場所では、フェー
ジングの影響により、地上モードの受信レベルが地上モ
ードのサービスエリア端を規定するレベルの付近で変動
することがある。そのような場合、地上モードのサービ
スエリア圏外と判定しても、その後に短時間でサービス
エリア内に入ったと判定し、地上モードと衛星モードと
の間の切り替えが短時間のうちに繰り返されてしまう。
【0006】複数の移動通信モードを切り替えることの
できる移動機では、モード切り替えのたびに、切り替え
先のモードの制御チャネルを使用して位置登録メモリに
アクセスし、その内容を書き換える必要がある。そのた
め、モードの切り替えが頻繁に行われると、短時間に頻
繁に位置登録を行う必要がある。そのような現象を「モ
ード切り替えのばたつき」という。このような現象は制
御チャネルのトラヒックを圧迫する原因の一つとなって
いる。
【0007】位置登録トラヒックを抑制するひとつの方
法として、最新の位置登録情報を記憶しておき、圏外に
出る前と同じ位置登録エリアに戻った場合には位置登録
を行わない方法が知られている。また、本願発明者らに
よる先の特許出願、特願平5−46864には、衛星モ
ードから地上モードへの切り替えを行うため、受信レベ
ルが圏外判定レベルを上回ることと、より長時間の受信
レベルの平均値が圏外判定レベルからさらにばたつきを
抑えるためのヒステリシス分だけ高いレベルを上回った
こととを併用することが示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来とは別
の方法で位置登録トラヒックを抑制することのできる移
動通信方式を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点によ
ると、サービスエリアが互いに重なり無線インタフェー
スが異なる複数の移動通信モードに対応してそれぞれ設
けられた無線基地局と、複数の移動通信モードのいずれ
かを選択してそのモードの無線基地局と通信を行う移動
機とを備え、移動機は、複数の移動通信モードの少なく
ともひとつのモードの受信レベルを測定する受信レベル
測定手段と、この受信レベル測定手段の測定結果に基づ
いて移動通信モードの切り替えを行うモード切替手段と
を含む移動通信方式において、少なくともひとつのモー
ドの無線基地局は、そのモードのサービスゾーンを構成
するゾーン毎に、そのモードと他の移動通信モードとの
間のモード切り替えの許可または不許可をそのゾーン内
の移動機に通知する手段を含み、移動機は通知する手段
からの通知にしたがってモード切替手段を制御する手段
を含むことを特徴とする移動通信方式が提供される。
【0010】複数の移動通信モードは地上波により通信
を行う地上移動通信モードと衛星を介して通信を行う衛
星通信モードとを含み、地上移動通信モードのサービス
エリアは複数のゾーンに分割され、受信レベル測定手段
は地上移動通信モードの受信レベルを測定する手段を含
み、モード切替手段は、地上移動通信モードの受信レベ
ルが低下し、かつ周辺ゾーンへのゾーン切り替えが不可
能な場合に、衛星通信モードを選択する手段を含み、複
数のゾーンのうちサービスエリアの周辺部のゾーンは、
地上移動通信モードから衛星通信モードへの切り替えは
許可されるがその逆の切り替えは許可されないゾーンに
設定され、周辺部のゾーンの内側のゾーンは、衛星通信
モードから地上移動通信モードへの切り替えは許可され
るがその逆の切り替えは許可されないゾーンに設定され
ることがよい。
【0011】本発明の第二の観点によると、無線インタ
フェースが異なる複数の移動通信モードの少なくともひ
とつのモードの受信レベルを測定する受信レベル測定手
段と、この受信レベル測定手段の測定結果に基づいて移
動通信モードの切り替えを行うモード切替手段とを備え
た移動機において、複数の移動通信モードの少なくとも
ひとつのモードの無線基地局からの移動通信モードの切
り替えの許可または不許可の通知にしたがってモード切
替手段を制御する手段を備えたことを特徴とする移動機
が提供される。
【0012】
【作用】少なくともひとつのモードのサービスエリアを
構成するゾーンについて、そのゾーン毎に、そのモード
と他の移動通信モードとの間の切り替えの許可または不
許可を設定する。これについて、地上モードと衛星モー
ドとを切り替える場合を例に説明する。
【0013】地上モードと衛星モードとを切り替える場
合には、地上モードのサービスエリアを構成する無線基
地局のゾーンについて、地上モードから衛星モードへの
切り替えは許可するが衛星モードから地上モードへの切
り替えは許可しないゾーンと、衛星モードから地上モー
ドへの切り替えは許可するが地上モードから衛星モード
への切り替えは許可しないゾーンとに分ける。それぞれ
のゾーンの無線基地局では、報知情報内にモード切り替
えの許可または不許可の情報を伝えるための信号領域を
設け、そのゾーン内の移動機に通知する。移動機では、
その信号領域の内容から、現在の在圏位置がいかなるモ
ード間の移行が可能かを検出する。
【0014】地上モードから衛星モードへの切り替えを
許可する無線基地局のゾーン内で地上モードの受信レベ
ルが地上モードのサービスエリアを規定するレベルを下
回り、かつ周辺ゾーンへのゾーン切り替えが不可能な場
合には、移動機は地上モードのサービスエリア圏外に出
たと判定し、衛星モードを選択する。地上モードから衛
星モードへの切り替えを許可しない無線基地局のゾーン
内で地上モードの受信レベルが地上モードのサービスエ
リアを規定するレベルを下回り、かつ周辺ゾーンへのゾ
ーン切り替えが不可能な場合には、移動機は不感地に入
ったと判定し、引き続き地上モードを選択する。
【0015】衛星モードを選択している移動機が地上モ
ードのサービスエリア内に入り、地上モードの受信レベ
ルが地上モードのサービスエリアを規定するレベルを上
回った場合に、サービスエリアの端に位置する衛星モー
ドから地上モードへの切り替えを許容しない無線基地局
のゾーン内では、モード切り替えのばたつきが発生する
可能性があるため、移動機は引き続き衛星モードを選択
する。その後、衛星モードから地上モードへの切り替え
を許可する無線基地局のゾーンに移行し、そのゾーンの
地上モードの受信レベルが地上モードのサービスエリア
を規定するレベルを上回った場合に、地上モードを選択
する。
【0016】移動機における地上モードの各無線基地局
ゾーンにおける地上、衛星間のモード切り替えの許可、
不許可の識別は、基地局から送出される制御チャネル中
のモード選択許可情報により行われる。
【0017】従来は、地上モードと衛星モードとの間の
切り替えを移動機における地上モード基地局からの伝搬
の受信レベルによって判定するため、地上モードのサー
ビスエリアを構成する無線基地局のゾーンを区別せず、
どのゾーンでも地上モードと衛星モードとの間の切り替
えが可能であった。これに対し本発明は、地上モードか
ら衛星モードへのモード切り替え、および衛星モードか
ら地上モードへのモード切り替えがそれぞれ可能な無線
基地局のゾーンを限定することが異なる。
【0018】
【実施例】図1は本発明実施例の移動通信方式を示すブ
ロック構成図である。ここでは、地上モードと衛星モー
ドとの間の選択動作を例に説明する。
【0019】この実施例は、サービスエリアが互いに重
なり無線インタフェースが異なる衛星モードと地上モー
ドとに対応してそれぞれ衛星モード基地局4および地上
モート基地局8を備え、衛星モードまたは地上モードを
選択してそのモードの無線基地局と通信を行う移動機と
して地上/衛星デュアルモード移動機9を備える。地上
モードのサービスエリアすなわち地上モードサービスエ
リア11は複数のゾーン(無線基地局ゾーン)に分割さ
れ、それぞれに地上モード基地局8が配置される。ただ
し、図では地上モード基地局8をひとつのみ示す。衛星
モードのサービスエリアすなわち衛星モードサービスエ
リア10は地上モードサービスエリア11を包含する形
で設定され、衛星モード基地局4と地上/衛星デュアル
モード移動機9との間の通信は通信衛星5を介して行わ
れる。衛星モード基地局4は衛星モード交換機3を介し
て移動通信網2に接続され、地上モード基地局8は地上
モード交換機7を介して移動通信網2に接続され、地上
モードの移動機と衛星モードの移動機との間の通信を可
能にする。移動通信網2は一般電話網1に接続され、一
般電話網1の端末との通信を可能にする。衛星モード交
換機3および地上モード交換機7には位置登録のための
位置登録メモリ6が接続される。
【0020】地上/衛星デュアルモード移動機9は、地
上モードの受信レベルを測定し、その測定結果に基づい
て移動通信モードの切り替えを行うことができる。具体
的には、測定した受信レベルがあらかじめ定められたし
きい値を越えた状態または下回る状態があらかじめ定め
られた時間経過したとき、他の通信モードへの切り替え
が適切と判断する。地上モードの受信レベルを測定する
ことで、基本的には、地上モードサービスエリア11内
では地上モードを選択し、その圏外では衛星モードを選
択することができる。
【0021】ここで本実施例の特徴とするところは、地
上モードサービスエリア11を構成するゾーンが、地上
モードから衛星モードへの切り替えは許可するが衛星モ
ードから地上モードへの切り替えは許可しないゾーン
と、衛星モードから地上モードへの切り替えは許可する
が地上モードから衛星モードへの切り替えは許可しない
ゾーンとに分けられたことにある。すなわち、地上モー
ド基地局8は、そのモードのサービスゾーンを構成する
ゾーン毎に、そのモードと他の移動通信モードとの間の
モード切り替えの許可または不許可をそのゾーン内の移
動機に通知し、地上/衛星デュアルモード移動機9はそ
の通知にしたがってモード切替を制御する。
【0022】図2は地上モード基地局8の送信する報知
情報の信号構成例を示す。無線フレーム内には、無線ゾ
ーンを識別するための従来からの報知情報に加え、モー
ド切り替えの許可または不許可を示す情報が挿入され
る。
【0023】図3は地上/衛星デュアルモード移動機9
の構成例を示すブロック図である。この地上/衛星デュ
アルモード移動機9は、地上モード系と衛星モード系と
の二つの無線系をもち、モード切り替え制御回路により
どちらかのモードで通信が可能となっている。
【0024】すなわち、地上モード系としては、地上無
線機制御回路31と、送信音声の符号化を行う地上用音
声符号器32と、符号化された信号を変調増幅する地上
用送信機33と、送受信共用器34と、地上用送受信ア
ンテナ35と、基地局からの信号を受信して増幅復調す
る地上用受信機36と、受信した信号を音声に復号する
地上用音声復号器37とを備える。同様に衛星モード系
としては、衛星無線機制御回路41と、衛星用音声符号
器42と、衛星用送信機43と、送受信共用器44と、
衛星用送受信アンテナ45と、衛星用受信機46と、衛
星用音声復号器47とを備える。
【0025】また、共用回路として、ハンドセット21
と、制御信号切り替えスイッチ22と、送信音声切り替
えスイッチ23と、受信音声切り替えスイッチ24と、
モード切り替え制御回路25とを備える。
【0026】図4および図5はモード切り替えの制御の
流れを示す図であり、図4はモード切り替え制御回路2
5による衛星モードから地上モードへのモード切り替
え、図5はモード切り替え制御回路25による地上モー
ドでのゾーン切り替えおよび地上無線機制御回路31に
よる地上モードから衛星モードへのモード切り替えの制
御の流れを示す。
【0027】いずれの場合にも、モード切り替え制御回
路25は、地上モードの報知情報により通知されたモー
ド切り替えの許可または不許可を示す情報を受け取る
と、どのようなモード切り替えが可能かを判断する。現
在のモードが衛星モード(その場合でも地上モードの制
御信号は受信している)であり、地上モードへの切り替
えが許可されている場合には、地上モードの受信レベル
が第一のしきい値を越えたときにモード選択タイマを起
動し、その動作終了時に受信レベルがまだそのしきい値
を越えているときには、衛星モードから地上モードへの
切り替えを行う。現在のモードが地上モードであり、衛
星モードへの切り替えが許可されている場合には、地上
モードの受信レベルが第二のしきい値(第一のしきい値
と同じ値でもよい)より低下したときにモード選択タイ
マを起動し、その動作終了時に受信レベルがまだそのし
きい値を下回っているときには、地上モードから衛星モ
ードへの切り替えを行う。これ以外の場合にはモードの
切り替えは行わない。
【0028】この実施例の動作をさらに詳しく説明する
ため、まず、ゾーン配置および不感地について説明す
る。
【0029】図6は地上モードサービスエリアを構成す
る無線基地局ゾーンの構成例を示す。この図では、各ゾ
ーンを六角形の領域で表す。サービスエリア(地上モー
ドサービスエリア)の最も外側のゾーン61(図では網
かけで示す)は、地上モードから衛星モードへの切り替
えは許可するが、衛星モードから地上モードへの切り替
えは許可しないゾーンである。ゾーン61の内側のゾー
ン62は、衛星モードから地上モードへの切り替えは許
可するが地上モードから衛星モードへの切り替えは許可
しないゾーンである。
【0030】図7は不感地の例を示す。地上モードの無
線基地局71のゾーン72内にある建築物73の無線基
地局71とは反対の側では、建築物73により無線基地
局71からの電波が遮られ、受信レベルがサービスエリ
アを規定するレベルを下回る不感地74となることがあ
る。
【0031】図8は受信レベルの変動とモード選択との
関係を示す図であり、(a)は地上/衛星デュアルモー
ド移動機(以下単に「移動機」という)が図6の不感地
を通過する場合の受信レベルの変動を示し、(b)は従
来の地上モードの圏外判定アルゴリズムを用いて地上モ
ードと衛星モードとの間の切り替えを行う場合のモード
選択のようすを示す。移動機が不感地に近づくと受信レ
ベルは低下し、不感地に入ると受信レベルがサービスエ
リアを規定するレベルを下回るようになる(時刻
1 )。地上モードを選択している移動機は、その時点
でサービスエリアの圏外に出たと判断し、衛星モードに
切り替え、衛星モードの制御チャネルを用いて位置登録
を行う。その後、移動機が動くことにより受信レベルが
回復し、不感地を出ると受信レベルがサービスエリアを
規定するレベルを上回るようになる(時刻t2 )。衛星
モードを選択している移動機は、その時点でサービスエ
リアに入ったと判断し、地上モードに切り替え、地上モ
ードの制御チャネルを用いて位置登録を行う。
【0032】これに対し本実施例では、地上モードの無
線基地局ゾーン内に不感地がある場合、そのゾーンが地
上モードから衛星モードへの切り替えを禁止しているゾ
ーンならば、移動機はモード切り替えを行わない。この
ため、不感地による位置登録のトラヒックを減らすこと
ができる。
【0033】図9は図6に示したゾーン構成を地上/衛
星デュアルモード移動機が移動するようすを示し、図1
0はそのときの受信レベルの変動とゾーン選択およびモ
ード切り替えの動作との関係を示す。ここで、地上衛星
デュアルモード移動機91は地上モードのサービスエリ
ア外から衛星モードから地上モードへの切り替えを許容
しないゾーン92を通過し、衛星モードから地上モード
への切り替えを許可するゾーン93へ動くものとする。
ゾーン93は、衛星モードから地上モードへの切り替え
を許可しないゾーン94および95と、衛星モードから
地上モードへの切り替えを許可するゾーン96、97お
よび98とに隣接する。
【0034】図10において、(a)は受信レベルの変
動を示す。地上/衛星デュアルモード移動機91がゾー
ン92に近づくと、ゾーン92の受信レベルが高くな
り、ある時点T1 でサービスエリアを規定するレベルを
上回る。そこでフェージングがあると、ゾーン92の受
信レベルがある時点T2 でサービスエリアを規定するレ
ベルを下回り、その後の時点T3 で再びサービスエリア
を規定するレベルを上回るようになる。地上/衛星デュ
アルモード移動機91がゾーン92を通ってゾーン93
に近づくと、そのゾーン93の受信レベルが高くなり、
ある時点T4 でサービスエリアを規定するレベルを上回
る。その後、フェージングのためにゾーン93の受信レ
ベルがある時点T5 で再びサービスエリアを規定するレ
ベルを下回り、その後の時点T6 で受信レベルが再びサ
ービスエリアを規定するレベルを上回る。時点T4 、T
5 、T6 における地上/衛星デュアルモード移動機91
の位置はゾーン92と93との重なり合った場所であ
り、ゾーン92の受信レベルはサービスエリアを規定す
るレベルを上回っている。ゾーン93の中に入っていく
と、ゾーン92の端に近づき、ある時点T7 でゾーン9
2の受信レベルがサービスエリアを規定するレベルを下
回るようになる。この時点T7 では地上/衛星デュアル
モード移動機91がゾーン93内にいるので、ゾーン9
3の受信レベルはサービスエリアを規定するレベルを上
回っている。
【0035】図10(b)は従来の地上モードの圏外判
定アルゴリズムを用いた場合の地上モードにおけるゾー
ン選択と地上モードと衛星モードとの間のモード切り替
えとを示す。この場合に移動機は、時点T1 で地上モー
ドのサービスエリア内のゾーン92に入ったと判定し、
通信モードを衛星モードから地上モード(ゾーン92)
へ切り替え、地上モードの制御チャネルを用いて位置登
録を行う。時点T2 では地上モードのサービスエリア圏
外へ出たと判定し、地上モード(ゾーン92)から衛星
モードへ切り替え、衛星モードの制御チャネルを用いて
位置登録を行う。時点T3 では地上モードのサービスエ
リア内のゾーン92に入ったと判定し、衛星モードから
地上モード(ゾーン92)へ切り替え、地上モードの制
御チャネルを用いて位置登録を行う。その後に移動機
は、ゾーン92の受信レベルがサービスエリアを規定す
るレベルを上回っている間は、地上モード(ゾーン9
2)を引き続き選択する。時点T7 において移動機に
は、地上モードのゾーン93へのゾーン切り替え、また
は衛星モードへのモード切り替えの二つの選択肢がある
が、地上モードのサービスエリア内では地上モードを優
先するという条件により、地上モード(ゾーン93)へ
のゾーン切り替えを行い、地上モードの制御チャネルを
用いて位置登録を行う。
【0036】(c)はモード切り替えの制限を行った場
合のゾーン選択およびモード切り替えの動作を示す。地
上/衛星デュアルモード移動機91は、時点T1 で地上
モードのサービスエリア内のゾーン92に入ったと判定
するが、ゾーン92は衛星モードから地上モードへの切
り替えが禁止されているので、引き続き衛星モードを選
択する。ゾーン92の中を通り、時点T4 で地上/衛星
デュアルモード移動機91はゾーン93に入ったと判定
し、またゾーン93は衛星モードから地上モードへの切
り替えを許可しているので、衛星モードから地上モード
(ゾーン93)に切り替え、地上モードの制御チャネル
を用いて位置登録を行う。時点T5 で地上/衛星デュア
ルモード移動機91は地上モードのサービスエリアから
出たと判定するが、ゾーン93では地上モードから衛星
モードへの切り替えが禁止されており、またこの場合、
ゾーン92の受信レベルがサービスエリアを規定するレ
ベルを上回っているので、地上モードのゾーン92への
ゾーン切り替えを行い、地上モードの制御チャネルを用
いて位置登録を行う。時点T7 において、ゾーン92で
は地上モードから衛星モードへの切り替えが許可れてお
り、地上/衛星デュアルモード移動機91には、地上モ
ードのゾーン93への切り替え、または衛星モードへの
モード切り替えの二つの選択肢がある。しかし、地上モ
ードのサービスエリア内では地上モードを優先するとい
う条件により、地上/衛星デュアルモード移動機91は
地上モードのゾーン93へのゾーン切り替えを行い、地
上モードの制御チャネルを用いて位置登録を行う。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動通信
方式は、ゾーン毎にモード切り替えの許可または不許可
を設定することにより、不感地やサービスエリアの端に
おける必要以上のモード切り替えを抑制することがで
き、制御チャネルのトラヒックを緩和できる。
【0038】特に地上モードと衛星モードとの間でモー
ド切り替えを行う場合には、地上モードのサービスエリ
アを地上モードから衛星モードへの切り替えは許可する
が衛星モードから地上モードへの切り替えを許可しない
ゾーンと、衛星モードから地上モードへの切り替えは許
可するが地上モードから衛星モードへの切り替えを許可
しないゾーンとに分ける。これにより、地上モードから
衛星モードへの切り替えを許可しないゾーンでは、不感
地によるモード切り替えとモード切り替えに伴う位置登
録トラヒックを減らすことができる。
【0039】また、地上モードのサービスエリアの周辺
部のゾーンを地上モードから衛星モードへの切り替えは
許可するがその逆の切り替えは不許可とし、その内側の
ゾーンを衛星モードから地上モードへの切り替えは許可
するがその逆の切り替えは不許可とすることにより、衛
星モードのサービスエリアから地上モードのサービスエ
リアに入る場合には、地上モード選択後はそのゾーンの
受信レベルが劣化しても他の地上モードのゾーンにゾー
ン切り替えを行い、衛星モードへのモード切り替えを行
わないようにできる。このため、モード切り替えのばた
つきも発生せず、モード切り替えに伴う位置登録トラヒ
ックを最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の移動通信方式を示すブロック構
成図。
【図2】地上モード基地局の送信する報知情報の信号構
成例を示す図。
【図3】地上/衛星デュアルモード移動機の構成例を示
すブロック図。
【図4】衛星モードから地上モードへのモード切り替え
の制御の流れを示す図。
【図5】地上モードでのゾーン切り替えおよび地上モー
ドから衛星モードへのモード切り替えの制御の流れを示
す図。
【図6】地上モードサービスエリアを構成する無線基地
局ゾーンの構成例を示す図。
【図7】不感地の例を示す図。
【図8】受信レベルの変動とモード選択との関係を示す
図。
【図9】図6に示したゾーン構成を地上/衛星デュアル
モード移動機が移動するようすを示す図。
【図10】受信レベルの変動とゾーン選択およびモード
切り替えの動作との関係を示す図。
【符号の説明】
1 一般電話網 2 移動通信網 3 衛星モード交換機 4 衛星モード基地局 5 通信衛星 6 位置登録メモリ 7 地上モード交換機 8 地上モード基地局 9 地上/衛星デュアルモード移動機 10 衛星モードサービスエリア 11 地上モードサービスエリア 21 ハンドセット 22 制御信号切り替えスイッチ 23 送信音声切り替えスイッチ 24 受信音声切り替えスイッチ 25 モード切り替え制御回路 31 地上無線機制御回路 32 地上用音声符号器 33 地上用送信機 34 送受信共用器 35 地上用送受信アンテナ 36 地上用受信機 37 地上用音声復号器 41 衛星無線機制御回路 42 衛星用音声符号器 43 衛星用送信機 44 送受信共用器 45 衛星用送受信アンテナ 46 衛星用受信機 47 衛星用音声復号器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービスエリアが互いに重なり無線イン
    タフェースが異なる複数の移動通信モードに対応してそ
    れぞれ設けられた無線基地局と、 前記複数の移動通信モードのいずれかを選択してそのモ
    ードの無線基地局と通信を行う移動機とを備え、 前記移動機は、前記複数の移動通信モードの少なくとも
    ひとつのモードの受信レベルを測定する受信レベル測定
    手段と、この受信レベル測定手段の測定結果に基づいて
    移動通信モードの切り替えを行うモード切替手段とを含
    む移動通信方式において、 前記複数の移動通信モードの少なくともひとつのモード
    の無線基地局は、そのモードのサービスゾーンを構成す
    るゾーン毎に、そのモードと他の移動通信モードとの間
    のモード切り替えの許可または不許可をそのゾーン内の
    移動機に通知する手段を含み、 前記移動機は前記通知する手段からの通知にしたがって
    前記モード切替手段を制御する手段を含むことを特徴と
    する移動通信方式。
  2. 【請求項2】 前記複数の移動通信モードは地上波によ
    り通信を行う地上移動通信モードと衛星を介して通信を
    行う衛星通信モードとを含み、 前記地上移動通信モードのサービスエリアは複数のゾー
    ンに分割され、 前記受信レベル測定手段は前記地上移動通信モードの受
    信レベルを測定する手段を含み、 前記モード切替手段は、前記地上移動通信モードの受信
    レベルが低下し、かつ周辺ゾーンへのゾーン切り替えが
    不可能な場合に、前記衛星通信モードを選択する手段を
    含み、 前記複数のゾーンのうちサービスエリアの周辺部のゾー
    ンは、前記地上移動通信モードから前記衛星通信モード
    への切り替えは許可されるがその逆の切り替えは許可さ
    れないゾーンに設定され、 前記周辺部のゾーンの内側のゾーンは、前記衛星通信モ
    ードから前記地上移動通信モードへの切り替えは許可さ
    れるがその逆の切り替えは許可されないゾーンに設定さ
    れた請求項1記載の移動通信方式。
  3. 【請求項3】 無線インタフェースが異なる複数の移動
    通信モードの少なくともひとつのモードの受信レベルを
    測定する受信レベル測定手段と、 この受信レベル測定手段の測定結果に基づいて移動通信
    モードの切り替えを行うモード切替手段とを備えた移動
    機において、 前記複数の移動通信モードの少なくともひとつのモード
    の無線基地局からの移動通信モードの切り替えの許可ま
    たは不許可の通知にしたがって前記モード切替手段を制
    御する手段を備えたことを特徴とする移動機。
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