JP2918511B2 - 携帯電話機用シールド布及びケース - Google Patents

携帯電話機用シールド布及びケース

Info

Publication number
JP2918511B2
JP2918511B2 JP9057537A JP5753797A JP2918511B2 JP 2918511 B2 JP2918511 B2 JP 2918511B2 JP 9057537 A JP9057537 A JP 9057537A JP 5753797 A JP5753797 A JP 5753797A JP 2918511 B2 JP2918511 B2 JP 2918511B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mobile phone
case
cloth
shield
shield cloth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9057537A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10209671A (ja
Inventor
善之 西部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHUETSU JIDOSHA YOHIN KK
Original Assignee
CHUETSU JIDOSHA YOHIN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CHUETSU JIDOSHA YOHIN KK filed Critical CHUETSU JIDOSHA YOHIN KK
Priority to JP9057537A priority Critical patent/JP2918511B2/ja
Publication of JPH10209671A publication Critical patent/JPH10209671A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2918511B2 publication Critical patent/JP2918511B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Aerials With Secondary Devices (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話機(簡
易型携帯電話機:PHSを含む)から発する電磁波がそ
の電話機により通話している使用者の頭部に到達するの
を防止するために使用される携帯電話機用シールド布と
携帯電話機用ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、室外に持ち出して移動しながらで
も自由に通話することができる携帯電話機が急激に普及
している。この携帯電話機は、その電話機本体が小型軽
量化されてだれでも気楽に持ち運ぶことができる便利な
ものであり、また、その電話機から発信される電波を受
信する所定の基地局等が設置されているサービスエリア
内であれば通話のみならずファックス等のデータ通信も
可能になってきている。このため、このような携帯電話
機は、ビジネスにはもちろんこと個人的なレベルでも使
用されることが多く、その利用者層も職種や年齢等を問
わず多様化している。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】ところで、この種の携
帯電話機は、主に800MHz,950MHz,1,5
00MHz(1.5GHz),1,9GHz等の無線周
波数帯を使用して無線電送が行われており、従って、電
話機本体からは電磁波(マイクロ波)が発せられてい
る。また、現在市販されている携帯電話機は、その通話
時には通常、電話機本体を耳部に押し当てるような恰好
で使用するようになっている。このため、最近になって
から、この携帯電話機による通話中においては携帯電話
機から放射される電磁波がその使用者の頭部に吸収され
て健康に害を及ぼす危険があることが指摘されている。
【0004】例えば、わが国よりも先に携帯電話機が普
及しているアメリカ等において、携帯電話機により頻繁
に長時間通話をしていると、頭部に吸収される電磁波の
影響で脳腫瘍やアルツハイマー病、さらには癌まで引き
起こす可能性があることが報告されている。また、携帯
電話機が発する低レベルの電磁波が実験用ネズミの脳内
DNA分子を分裂させる事実が発見され、このようなD
NA分子の分裂が脳腫瘍等の発達を助長する可能性があ
ることが報告されている。なお、これらの報告は、その
いずれも携帯電話機からの電磁波と脳腫瘍等の発病との
明らかな因果関係について確認したとしているわけでは
ないが、少なくとも携帯電話機からの電磁波が人体に何
らかの影響を与えて有害であることを教示している。
【0005】一方、このような携帯電話機からの電磁波
が人体に影響を及ぼす危険性があるという指摘がなされ
ている昨今、携帯電話機そのものにおいて電磁波対策を
施したという報告などは特に見受けられない。
【0006】従って、この発明は、上記したような携帯
電話機から発する電磁波による人体への影響を解消する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
特に携帯電話機の通話使用中において携帯電話機から放
射される電磁波がその使用者の頭部に到達するのを確実
に、しかも簡単に防止することができる携帯電話機用シ
ールド布と携帯電話機用ケースを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得る請
求項1に係る携帯電話機用シールド布は、携帯電話機と
その使用者の頭部との間に介在せしめるシールド布であ
って、糸径30〜70μmの合成繊維を縦70〜180
本/インチ及び横70〜180本/インチの織密度で織
った織物素材に、銅とニッケルとをこの順に、メッキ量
が銅3〜9g/m2 、ニッケル1〜3g/m2 となり且
つ銅とニッケルの重量比が20:10〜35:10とな
るようにそれぞれ無電解メッキした金属メッキ織物から
なることを特徴とするものである。
【0008】すなわち、この携帯電話機用シールド布
は、基本的に、特定の織物素材に特定条件で銅とニッケ
ルとをこの順に無電解メッキして形成される金属メッキ
織物からなるものである。
【0009】まず、織物素材は、糸径30〜70μm、
好ましくは35〜45μmの合成繊維を用いて形成され
る。合成繊維の糸径が30μm未満では、後述する織密
度とも関連するが、織物における繊維どうしの間隙(メ
ッシュ)が大きくなり過ぎて電磁波が通り抜けやすくな
りそのシールド性能が十分得られにくくなる等の問題が
ある。反対に70μmを超えると、やはり後述する織密
度とも関連するが、繊維どうしの間隙が小さくなり過ぎ
て通話時の音声(音波)が通りにくくなったり、透視性
が劣る等の問題がある。この織物素材を合成繊維以外
の、例えば綿糸等の天然繊維で形成した場合には、後述
の無電解メッキを良好に施すことができず、炭素繊維等
の他の人造繊維で形成した場合には耐洗濯性やその織物
(布)の強度の点において劣る等の不具合がある。この
ため、織物素材は合成繊維、好ましくはポリエステル系
繊維、アクリル系繊維等により形成する。
【0010】このような糸径の合成繊維により織物素材
を形成する場合、その織密度は、縦70〜180本/イ
ンチ及び横70〜180本/インチの織密度、好ましく
は縦及び横の双方とも85〜145本/インチの織密度
である。この織密度が縦横ともに70本/インチ未満で
ある場合には、前述の繊維糸径と関連して、繊維どうし
の間隙が大きくなり過ぎて電磁波が通り抜けやすくなり
そのシールド性能が十分得られにくくなる等の問題があ
る。反対に縦横ともに180本/インチを超える場合に
は、得られるシールド布における通気性や透視性が悪く
なり、その結果、携帯電話機をシールド布により包み込
むようにして電話を使用する際に、音声の伝達性がわる
くなったり電話操作用のボタンや液晶パネル等の視認性
がわるくなる。また、この織物素材の織り組織は、特に
限定されるものではないが、十分な電磁波シールド性能
をはじめ音声伝達性、通気性、透視性が得られ、しかも
織物における繊維どうしの間隙(メッシュ)が均一にな
る組織が好ましい。
【0011】そして、金属メッキ織物は、このような織
物素材に対して銅を無電解メッキした後、ニッケルを無
電解メッキすることにより得られるものであるが、この
場合、メッキ量が銅3〜9g/m2 、ニッケル1〜3g
/m2 、好ましくは銅4.5〜7.5g/m2 、ニッケ
ル1.5〜2.5g/m2 となり、しかも、そのときの
銅とニッケルの重量比が20:10〜35:10、好ま
しくは25:10〜35:10となるようにメッキを施
す。つまり、上記のメッキ量の範囲を前提とした上で、
銅とニッケルとの重量比に基づいて無電解メッキをする
とよい。これにより、携帯電話機から放射される電磁波
を最も効果的にシールドするシールド性能が得られる。
ここでシールドとは、電磁波のエネルギーを吸収したり
或いは反射させたりして、そのエネルギーが伝わってい
くのを防止することをいう。
【0012】特に、上記重量比が20:10よりも小さ
な比率、即ち銅の割合が少なくなってニッケルの割合が
多くなると(例えば15:10)、携帯電話機からの電
磁波に対する十分なシールド性能が得られず、特に10
00MHz以下の周波数帯に対するシールド性能が悪く
なる。反対に、この重量比が35:10よりも大きな比
率、即ち銅の割合が多くなってニッケルの割合が少なく
なると(例えば50:10)、例えば1000MHz以
下のような低周波数帯側でのシールド性能はよくなる反
面、例えば1.5GHz以上のような高周波数帯側での
シールド性能がわるくなってしまう。また、ニッケルの
割合が少ないため下層側の銅メッキ被膜を十分に被覆す
ることができず、銅の酸化を防止する効果が低下し、銅
の酸化によりシールド性能も低下してしまうという不具
合がある。なお、この無電界メッキのメッキ率は25〜
35%程度である。
【0013】このような銅とニッケルによる無電解メッ
キを前記した織物素材に施して得られる金属メッキ織物
は、その厚さが0.05〜1.20mm、好ましくは
0.075〜0.090mmのものである。この厚さが
0.05mm未満では、織物が薄くなり過ぎて十分なシ
ールド性能が得られにくくなる等の不具合があり、逆に
1.20mmを超えると、使用上の利便性に劣る等の不
具合がある。また、この金属メッキ織物は、銅メッキ及
びニッケルメッキを施した後、その表面にさらにカーボ
ン等の導電性部粒子を混合した合成樹脂からなる表面樹
脂層を塗工形成することが好ましい。
【0014】また、この携帯電話機用シールド布は、少
なくとも携帯電話機の通話使用中に携帯電話機とその使
用者の頭部との間に介在させた状態で使用できるもので
あれば、その形状や寸法等については特に限定されな
い。このシールド布の形状としては、例えば、四角形、
丸形、三角形、楕円形等の平面的形状や、携帯電話機を
収納できる袋形状、アンテナ部の一部(使用者頭部側の
部分)をも包み込むケース形状等の立体的形状等が挙げ
られるが、携帯電話機とその使用者頭部の間に簡単に介
在せしめて必要最低限のシールド効果を発揮し得る観点
からすると、特に四角形状の1種であるハンカチ形状が
好ましい。そして、このシールド布は、最終的に、前記
した金属メッキ織物を所定の形状に裁断することにより
得られる。また、前記したような立体的形状からなるシ
ールド布の場合には、金属メッキ織物を裁断した後、そ
の立体的形状にするために必要な加工を行うことにより
得られる。
【0015】さらに、この携帯電話機用シールド布は、
携帯電話機に固定するための固定手段を備えているもの
である。
【0016】この場合、その固定手段は、シールド布を
少なくとも携帯電話機とその使用者頭部の間に介在させ
る際に、そのシールド布を携帯電話機側に固定させてお
くためのものである。従って、固定手段は、実際に使用
する際にシールド布を携帯電話機に容易に固定すること
ができるものであれば特に制約されないが、その固定を
より簡単にかつ迅速に行うことができるとともにその固
定を解除すること(取り外すこと)も容易にできる観点
から、面状ファスナー(ベルベットファスナー)が好ま
しい。この面状ファスナーを使用する場合には、一対の
面状ファスナー構成部材を貼り合わせた状態で当初シー
ルド布に予め貼付しておき、シールド布を初めて使用す
る際に、そのファスナー部材のうちの携帯電話機側に固
着するファスナー構成部材を剥がし取って携帯電話機に
粘着シール等により貼付し、しかる後、携帯電話機側に
貼付したファスナー部材に対してシールド部材(に貼付
したファスナー部材)を貼り合わせることにより固定す
ればよい。
【0017】また、固定手段は、前記した金属メッキ織
物の片面の少なくとも一部に設ける接着層であってもよ
い。その接着層は、所定の形状及び寸法からなるシール
ド布を携帯電話機の所定箇所に貼り付けるためのもので
あり、接着剤を層状に塗工したり粘着テープ等を貼り付
けることにより形成される。また、接着層は、シールド
布を使用する時点で、両面テープを貼りつけることによ
り形成されるものであってもよい。以上のように接着層
を設ける場合、シールド布は、携帯電話機の貼り付ける
部位の形状や広さに対応させた形状や寸法になるように
構成される。
【0018】さらに、この携帯電話機用シールド布は、
前記した金属メッキ織物の少なくとも片面に支持材を積
層し、この積層体の片面の一部に固定手段を設け、その
固定手段が設けられていない積層体領域の少なくとも一
部を非通話時には携帯電話機の通話面側に折り曲げてお
くとともに通話時には携帯電話機の引き出したアンテナ
と携帯電話機使用者の頭部との間に少なくとも介在する
ように展開させて使用するものである。
【0019】この場合、支持材は、金属メッキ織物の片
面又は両面に層状に積層されてその織物の形状を保持し
得る材料であれば如何なるものでもよいが、例えば、合
成樹脂フィルム又は薄板、合成皮革、布材、紙類等であ
る。また、金属メッキ織物と支持材からなる積層体の一
部を通話時に電話機の引き出したアンテナと電話機使用
者の頭部との間に介在させる際に、その積層体部分が型
崩れすることなくその間に確実に位置しているようにす
る観点からは、その支持材として少なくとも合成樹脂薄
板を使用することが好ましい。固定手段は、このときの
積層体からなるシールド布を携帯電話側に固定すること
ができるものであれば如何なるものでもよく、例えば、
前記した面状ファスナーや接着層である。ここで、携帯
電話機の通話面とは、通話のために使用される通話部
(マイクやスピーカーが配置されている部分)や操作部
などが配置された側の面をいう。
【0020】また、前記した目的を達成し得る請求項7
に係る携帯電話機用ケースは、携帯電話機を収容したま
まの状態で通話することが可能な構成からなるケースで
あって、そのケース全体のうち少なくとも携帯電話機の
通話面側を位置させるケース正面に請求項1記載のシー
ルド布を張りめぐらせたものである。
【0021】この携帯電話機用ケースにおいては、その
ケース全面に請求項1記載のシールド布を張りめぐらせ
てもよい。また、そのケース正面にのみ前記シールド布
を張りめぐらせた場合には、その正面以外のケース面
(背面、側面など)には他の電磁波シールド布を貼りめ
ぐらすようにする。電磁波シールド布とは、電磁波をシ
ールドするための布材料であり、既存のシールド布や請
求項1記載のシールド布の糸径等の条件が異なるものを
含むものであるが、望ましくは請求項1記載のシールド
布である。
【0022】また、この携帯電話機用ケースは、ケース
正面は、その裏面側に前記シールド布が全面的に張りめ
ぐらされ、かつ、その表面側のうち携帯電話機の操作部
及び表示部が位置する領域が少なくとも透明樹脂フィル
ムで形成されているとともに、携帯電話機の通話部が位
置する領域のシールド布以外の部材には貫通孔が形成さ
れた構造になっているものである。
【0023】さらに、この携帯電話機用ケースは、電磁
波シールド布の少なくとも片面に支持材を積層した積層
体からなり、その積層体の一部領域を非通話時にはケー
ス正面側に折り曲げておくとともに通話時には携帯電話
機の引き出したアンテナと携帯電話機使用者の頭部との
間に介在するように展開させて使用するシールド翼体を
ケース正面側に取り付けたものである。
【0024】
【作用】上述したような携帯電話機用シールド布は、前
記のごとき構成の金属メッキ織物にて形成されているた
め、優れた電磁波シールド性能が得られる。そして、こ
のシールド布は通話の際に携帯電話機とその使用者の頭
部の間に介在せしめられ、このシールド布によって携帯
電話機から発せられる電磁波のうち使用者の頭部にむか
う電磁波が吸収さたり反射されて遮断される。しかも、
このシールド布は、上記した金属メッキ織物にて形成さ
れているため、通気性と透視性にも優れている。
【0025】また、固定手段を備えたシールド布は、そ
の固定手段を介して携帯電話機に固定した状態で使用さ
れ、また、使用中の携帯電話機に対するシールド部材の
位置が一定に保たれてずれにくくなる。
【0026】さらに、積層体構造にしたシールド布は、
固定手段を介して携帯電話機側に固定した状態で使用さ
れる。そして、その固定手段がない積層体領域の一部
を、非通話時には携帯電話機の通話面側に折り曲げた状
態にしておき、通話時には携帯電話機の引き出したアン
テナとその電話使用者の頭部との間に介在するように展
開させる。これにより通話時に引き出したアンテナから
発せられる電磁波のうち使用者の頭部にむかう電磁波が
遮断される。
【0027】一方、上述したような携帯電話機用ケース
は、携帯電話機を収容したままの状態での通話が可能で
あり、この通話の際にケース正面に張りめぐらされたシ
ールド布が携帯電話機の通話面とその使用者の頭部の間
に介在し、このシールド布によって携帯電話機から発せ
られる電磁波のうち使用者の頭部にむかう電磁波が遮断
される。また、ケース正面以外のケース領域に前記シー
ルド布又は他の電磁波シールド布を張りめぐらせた場合
には、より良好な電磁波シールド作用が得られる。
【0028】また、ケース正面の一部を透明樹脂フィル
ムで形成したり貫通孔を形成した構造のケースは、携帯
電話機の通話部、操作部および表示部がある通話面側
に、前記したごとき良好な通気性や透視性を有するシー
ルド布が存在するため、携帯電話機がケース内に収容さ
れているのにもかかわらず通話時の音声伝達が良好にな
されるとともに、その電話の操作部及び表示部の視認が
(たとえ透明樹脂フィルムが介在しても)可能になる。
【0029】さらに、ケース正面にシールド翼体を取り
付けたケースは、そのシールド翼体が通話時に携帯電話
機の引き出したアンテナと携帯電話機使用者の頭部との
間に介在するように展開され、このシールド翼体によっ
て引き出したアンテナから発せられる電磁波のうち使用
者の頭部にむかう電磁波が遮断される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0031】《携帯電話機用シールド布》この発明の携
帯電話機用シールド布1は、図1に示すように、例えば
ハンカチのような四角形状に形成された金属メッキ織物
2から構成されている。図中、点線で示す2aは織物の
耳を示す。
【0032】この金属メッキ織物2は、糸径30〜70
μmのポリエステル系繊維等の合成繊維を縦70〜18
0本/インチ及び横70〜180本/インチの織密度と
なるように従来公知の織機により織り上げた織物素材
に、銅とニッケルとをこの順にそれぞれ従来公知の無電
解メッキ法によりメッキした後、そのニッケルメッキ被
膜の表面全面に表面樹脂層を形成することにより得られ
る。図2は、金属メッキ織物(織物素材)を構成する1
本の合成繊維を拡大して示す断面図であり、この図にお
いて3は合成繊維、4は銅メッキ被膜、5はニッケルメ
ッキ被膜、6は表面樹脂層である。
【0033】上記織物素材への銅とニッケルとの無電解
メッキは、メッキ量が銅3〜9g/m2 、ニッケル1〜
3g/m2 となり、しかも銅とニッケルの重量比が2
0:10〜35:10となるように行われる。従って、
織物繊維に対して最初に銅をメッキして銅メッキ被膜4
を形成し、その後にニッケルをメッキしてニッケルメッ
キ被膜5を形成する。また、この無電解メッキにおいて
は、各金属を析出させる対象が合成繊維からなる織物素
材であるため、あらかじめ導電化処理しておく必要があ
る。
【0034】表面樹脂層6は、例えば、ブラックカーボ
ンを適量(例えば5%)混合した黒ニス樹脂をコーティ
ング法によりコートして形成される。
【0035】携帯電話機用シールド布1は、このような
無電解メッキと樹脂コートを施した後に得られる金属メ
ッキ織物2をハンカチ形状になるよう1つずつ裁断する
ことにより得られる。このようにして得られる携帯電話
機用シールドハンカチは、簡易型携帯電話機(PHS)
用のシールド布として使用する場合には例えば1辺が1
4cmの正方形とし、また、一般の携帯電話機用のシー
ルド布として使用する場合には例えば20cm×22〜
29cmの長方形とすればよい。
【0036】また、このハンカチ形状からなるシールド
布1は、図1に示すように、そのほぼ中央位置に固定部
材としての面状ファスナー(ベルベットファスナー)7
を取り付けることができるようになっている。この面状
ファスナー7は、例えば、図3に示すように、互いに貼
り合わせることができる1対のファスナー構成部材8
a,8bを粘着剤層9を介してシールド布1(金属メッ
キ織物2)に貼付できるようになっており、携帯電話機
側に貼付するファスナー構成部材8aの上面側には粘着
剤層9を介して剥離紙10が積層されている。なお、面
状ファスナー7の取り付け位置は、シールド布を携帯電
話機に固定して使用する際に、そのシールド布が電話と
使用者の頭部との間に確実に介在する状態になる得る位
置であればよく、従ってシールド布1の中央部以外の位
置であってもよい。
【0037】この面状ファスナー7が取り付けられた携
帯電話機用シールド布1を使用する場合は、図4(a)
に示すように、まずシールド布1から面状ファスナー7
の携帯電話機側ファスナー構成部材8aを剥がしてから
剥離紙10を取り除いた後、そのファスナー構成部材8
aを携帯電話機20の前面上部にある空きスペースに粘
着剤層9を介して貼り付ける。これにより、シールド布
1側にはファスナー構成部材8bのみが残ることにな
る。次いで、シールド布1を使用するに当たって、シー
ルド布1側のファスナー構成部材8bと携帯電話機20
側のファスナー構成部材8aとを貼り合わせることによ
り、同図(b)に示すようにシールド布1を携帯電話機
20に固定できるようになっている。なお、図4に示す
携帯電話機20は簡易型携帯電話機であり、図中におい
て21は送受信用の固定式アンテナ、22は各種の操作
ボタン類が配設された操作部、23は表示用パネル部、
24は音声入力部(マイク)、25は音声出力部(スピ
ーカー部)である。
【0038】次に、このような携帯電話機用シールド布
1の使用方法について説明する。
【0039】図5及び図6は、ハンカチ形状の携帯電話
機用シールド布1を簡易型携帯電話機20に使用する場
合について示している。この場合は、前記したようにシ
ールド布1を拡げた状態で面状ファスナー7を介して簡
易型携帯電話機20に固定した後(図4b)、図5に示
すように、シールド布1が取り付けられた携帯電話機2
0を通話する使用者が手11でもって耳12にかるく押
し当てる。このときシールド布1は、携帯電話機20と
使用者の頭部13との間に位置する状態になるととも
に、その使用者の側頭部13を覆い隠すような状態にな
る。
【0040】これにより、携帯電話機20から発する電
磁波15は、図6に示すように、そのシールド布1によ
り反射又は吸収されることにより遮断されて頭部13へ
は到達しなくなる。この結果、携帯電話機20の電磁波
が脳内に吸収されるというおそれはない。
【0041】またこの際、固定式のアンテナ21は、シ
ールド布1によってすべて覆い隠されることがなく頭部
13側以外の方向に対して開放された状態にあるため、
通話時の無線電波の送受信には何ら支障がない。従っ
て、シールド布1を簡易型携帯電話機20に使用する場
合には、アンテナ21による通話時の無線電波の送受信
を確保する観点から、シールド布1により携帯電話機全
体を包み込まず、拡げた平面状態で使用する必要があ
る。
【0042】図7及び図8は、ハンカチ形状の携帯電話
機用シールド布1を一般の携帯電話機30に使用する場
合について示している。この場合は、前記したように面
状ファスナー7を、シールド布1と携帯電話機30に取
り付け、例えば、図9に示すようにシールド布1を携帯
電話機30の前面側に伸縮式のアンテナ31も包み込ま
れるように90度傾けた状態で、面状ファスナー7を介
して取り付け(同図a)、その左右両角部1a,1bを
電話機本体を包み込むような状態になるよう携帯電話機
30の裏面側30aにそれぞれ折り曲げた後(同図
b)、図7に示すようにシールド布1で包み込んだ携帯
電話機30を通話する使用者が手11でもって耳12に
かるく押し当てる。このときシールド布1は、携帯電話
機20と使用者の頭部13との間に位置する状態にな
る。
【0043】これにより、携帯電話機20から発する電
磁波15は、図8に示すように、電話機本体をアンテナ
31をも包み込むように巻かれたシールド布1により反
射又は吸収されることにより遮断されて頭部13へは到
達しなくなる。この結果、携帯電話機30の電磁波が脳
内に吸収されるおそれはない。
【0044】またこの際、伸縮式のアンテナ31は、図
7や図8に示すように、シールド布1によってすべて覆
い隠されることがなく携帯電話機の裏面側30aにおい
て頭部13側とは反対側に開放された状態にあるため、
通話時の無線電波の送受信には何ら支障がない。従っ
て、シールド布1を一般の携帯電話機30に使用する場
合においても、アンテナ31による通話時の無線電波の
送受信を確保する観点から、シールド布1によりアンテ
ナ31全体を包み込まず、少なくとも頭部13側とは反
対側のアンテナ部分がある程度開放されるような包み方
でもって使用する必要がある。
【0045】ここで、図7に示すように、携帯電話機3
0は使用者の耳と口元を結ぶ線にほぼ沿った状態で使用
される関係から、そのアンテナ31は実際には頭部13
から少し遠ざかる状態になる。従って、この場合には、
一杯に伸ばしたアンテナ31の先端部のみが一部露出す
るような状態でシールド布1により携帯電話機30を包
みこんで使用しても、シールド布1から露出したアンテ
ナ31の先端部が頭部13から離れた位置にあるため、
そのアンテナ先端部から発する電磁波が頭部13へ到達
するのをある程度防ぐことができる。しかし、電磁波の
頭部への到達を確実に防ぐ観点からは、図7に例示した
ようにシールド布1によりアンテナ31の頭部13側を
完全に包みこむようにして使用することが望ましい。
【0046】さらに、この発明のシールド布1は、面状
ファスナー7により携帯電話機20,30に固定した状
態で使用するようにしているので、携帯電話機に対する
取り付けと取り外しが簡単に行えるとともに、使用中に
取り付け位置がずれにくく使用者の頭部に対する電磁波
シールド効果が確実に得られる。また、このシールド布
1は通気性がよいため通話時の音声の伝達性が損なわれ
ず、このシールド布1の未装着の状態のときと同様にご
く自然な通話を行うことができ、しかも、透視性がよい
ため操作ボタン類のシールド布1の上からでも視認して
何ら問題なく操作することができる。
【0047】《積層体タイプのシールド布》図10及び
図11は、伸縮式のアンテナ(31)を備えたタイプの
携帯電話機(30)に有効な携帯電話機用シールド布の
一形態例を示すもので、図10はその斜視図、図11は
その断面図である。
【0048】この図10や図11に示すシールド布1
は、このシールド布1を携帯電話機に固定する領域であ
る固定部40と、この固定部40との境界部47におい
て折り曲げ可能で通話時に立ち上げるように展開して使
用する領域である立ち上げ部41とで構成されている。
そして、固定部40は前記した金属メッキ織物2の両面
に支持材としての合成皮革(レザー)42,43を積層
した積層体構造になっており、立ち上げ部41は固定部
40の金属メッキ織物2と合成皮革42の間に支持材と
しての合成樹脂薄板44をさらに積層した積層体構造に
なっている。
【0049】また、固定部40は、このシールド布1を
使用する携帯電話機30の通話面側における上部領域に
固定される程度の寸法形状にて形成されており、一方の
立ち上げ部41はその自由端となっている端部41aが
携帯電話機30の伸縮式アンテナ31を最大に引き出し
たときのアンテナ先端部31aを超え、そのアンテナ3
1全体を覆い隠す程度の寸法形状に形成されている(図
12b参照)。この例では、携帯電話機31の通話面と
ほぼ同じ面積と形状になるように形成されている。
【0050】さらに、固定部40の所定箇所には、この
シールド布1を携帯電話機に固定するための固定手段7
がに設けられている。この固定手段7としては、この例
では前記したような面状ファスナー構成部材8a,8b
からなる面状ファスナー(図3参照)を使用している。
このときの固定手段7は面状ファスナーに限定されるも
のではなく、例えば粘着剤層や接着剤層等であってもよ
い。また、固定部40の金属メッキ織物2を除くフィル
ム42,43には、通話時の音声の伝達を確保するため
音声通過用の貫通孔45が所定箇所に所定数だけ穿設さ
れている。
【0051】このような積層体タイプのシールド布1を
使用するに当たっては、伸縮式アンテナ31を備えた携
帯電話機30の通話面における上部位置(この例では音
声出力部25を含む領域)に対し、固定部40を固定手
段7を介して固定することにより、そのシールド布全体
が取り付けられる(図11や図12b参照)。この際、
固定手段7が面状ファスナーであれば、その構成部材の
一方(8a)を電話機30側にあらかじめ取り付けてお
き、その構成部材8aに対して固定部40側に取り付け
られている他方の構成部材8bを結合させることにより
シールド布を取り付ければよい。また面状ファスナーで
ある場合には、シールド布を電話機から簡単に取り外す
ことも可能である。また、固定手段7が接着層などであ
れば、その接着層を介してシールド布を電話機に直接貼
り付けることになる。
【0052】そして、このシールド布1は、携帯電話機
30による通話をしていないときには、図11や図12
aに示すように、その立ち上げ部41を境界部47を境
にして携帯電話機30の通話面側に折り曲げておく。こ
れにより、シールド布1は、その全体が携帯電話機30
の通話面内におさまる状態となり電話機から飛び出した
部分がないため、電話機の取り扱い上邪魔になることは
ない。
【0053】一方、アンテナ31を引き出した状態で携
帯電話機30による通話をするときには、図12bに示
すように、その立ち上げ部41を引き出したアンテナ3
1側に向けて立ち上げるように展開させる。そして、こ
のシールド布1を展開させた状態の携帯電話機30を手
でもって耳に押し当てて通話をするが、このとき、シー
ルド布1は携帯電話機の引き出されたアンテナ31と使
用者の頭部との間に挟み込まれるかっこうで位置するこ
とになる。この際、立ち上げ部41は合成樹脂薄板44
を積層させた構造になっているため、アンテナ側に起こ
して立ち上げた際にもその形状がくずれることなくアン
テナと使用者の頭部との間に確実に介在するようにな
る。これにより、引き出されたアンテナ31から発せら
れる電磁波のうち使用者の頭部にむかう電磁波はシール
ド布1(の立ち上げ部41)により遮断されて頭部へは
到達しにくくなる。
【0054】また、この通話の際、音声出力部25周辺
にはシールド布1の固定部40が存在しており、この固
定部40のある領域においても電話機30から発する電
磁波が使用者の頭部へむかうのが遮られる。そして、こ
の固定部40には金属メッキ織物2を除くフィルム4
2,43に音声通過用の貫通孔45が設けられており、
金属メッキ織物2そのものは通気性が良好であるため、
電話機30の音声出力部25からの通話音声も良好に伝
わり通話には何ら支障がない。
【0055】なお、この積層構造タイプのシールド布1
の場合、使用する携帯電話機30の大きさが異なること
を想定して、サイズの異なるものを複数個用意してお
き、携帯電話機の大きさに応じて適切なサイズのシール
ド布を使い分けることができるようにしておく。
【0056】また、固定部40は、携帯電話機30の上
部のみに固定する寸法形状のものに限定されず、電話機
の上部から中央部又は下部まで届くような寸法形状にし
ても構わない。さらに、立ち上げ部41の先端部41a
側には、この立ち上げ部を電話機側に折り曲げた際にそ
の立ち上げ部が電話機に確実に固定されるようにするた
め、面状ファスナー等の固定手段を設けてもよい。
【0057】さらに、必要であれば、立ち上げ部41に
おける支持材としての合成皮革42,43を透明な樹脂
フィルムに代え、かつ支持材としての合成樹脂薄板44
を透明な樹脂薄板に代えてもよい。このように構成した
場合、立ち上げ部41は非通話時に携帯電話機の通話面
側に折り曲げられてるため電話機の操作部22、表示パ
ネル部23等を覆い隠すような状態になるが、立ち上げ
部41が優れた透視性を有するメッキ織物2と透明な支
持材とで構成されたものとなるため、その操作部22、
表示パネル部23等を透かして見ることができる。
【0058】《携帯電話機用ケース》図13及び図14
は、この発明の携帯電話機用ケースの一形態例を示すも
ので、図13はその斜視図、図14は図13のQ−Q線
断面図である。
【0059】この携帯電話機用ケース50は、携帯電話
機20(30)を収容する収容部51を形成するための
ケース正面部50a、側面部50b及び背部50cと、
ケース正面部50aの上部から延設されるケース蓋部5
2とでその主要部が構成されている。
【0060】ケース正面部50aは、その表面側のうち
で、収容部51に収容した携帯電話機の操作部22と表
示パネル部23が位置する領域が少なくとも透明樹脂フ
ィルム60で形成され、それ以外の領域が他のケース構
成部材61で形成されている。また、透明樹脂フィルム
60とケース構成部材61の背面にあたる裏面側は、前
記した構成からなるシールド布1(金属メッキ織物2)
が全面的に張りめぐらされている。さらに、携帯電話機
の通話部である音声入力部24が位置する領域の透明樹
脂フィルム60とその通話部である音声出力部(25)
が位置する領域のケース構成部材61とには、通話時の
音声が各部材60,61を通過しやすようにするため、
複数個の貫通孔62が穿設されている。この貫通孔62
は、シールド布1には設けていない。
【0061】透明樹脂フィルム60としては、透明性に
優れ、操作部22の操作ボタンを押す際に容易に変形す
る合成樹脂フィルムなどを使用することができ、この例
では無色透明の塩化ビニル樹脂フィルムを使用してい
る。前記ケース構成部材61としては、特に透明性を必
要とするものではなく、合成皮革、布材などを使用する
ことができ、この例ではレザーを使用している。貫通孔
62は、携帯電話機の音声入力部や音声出力部の位置に
ほぼ合致するような位置に設ければよく、その数や孔形
状については任意であり、図示した例のものに限定され
ない。
【0062】ケースの側面部50b及び背面部50c
は、その表面側がケース正面部50aと同じケース構成
部材61で形成され、その裏面側が電磁波シールド布6
3で形成されている。この例では、電磁波シールド布6
3として、ケース正面50aで使用するシールド布1
(金属メッキ織物2)を同様に使用している。この場合
のシールド布は上記織密度の関係から透視性及び通気性
は劣るものであるが、電磁波シールド性能はより優れた
ものである。また、ケース側面部50bの上端は、正面
部50a及び背面部50cの上端よりも高さが低くなる
ように形成されている。さらに、ケース蓋部52は、ケ
ース正面部50aを構成しているケース構成部材61と
シールド布1とがそのまま延長された状態で形成されて
いる。この蓋部52は、携帯電話機の収容時にアンテナ
21(31)にあたることを回避するため中程がくびれ
た形状に形成されている。
【0063】そして、これらのケース正面部50a,側
面部50b及び背面部50cは、その各境界部における
構成材料どうしの端部が縁部材(合成皮革、布材など)
64とともに縫い合わされて結合されている。また、ケ
ース正面部50aの透明性フィルム部材50とケース構
成部材51の接合部は、直接縫い合わされて結合されて
いる。さらに、蓋部52の先端側裏面には面状ファスナ
ー7(の一方の構成部材8a)が固着されており、これ
と対の面状ファスナー7の他方の構成部材8bがケース
背面部50bの上端部表面に固着されている。
【0064】特に、ケース正面部50aにおけるシール
ド布1と透明樹脂フィルム60とは、接着剤により重ね
合わせて接合させているが、この両者の接合具合はきわ
めて良好である。これは他の既製の電磁波シールド布で
は得られない特性である。また、この場合、透明樹脂フ
ィルム60の変形しやすさはシールド布1によって妨げ
られることはなく良好に保持される。
【0065】また、この実施例におけるケース50で
は、そのケース背面部50cに、ズボンのベルト等に挟
み込んでケース50を取り付けるための取付け片53が
設けられている。この取付け片53は、前記したケース
構成部材51により形成されており、その上端部がケー
ス背面部50cに縫い付けられている。また、取付け片
53は、その下端部に面状ファスナー7(の一方の構成
部材8a)が固着されており、これと対の面状ファスナ
ーの他方の構成部材8bがケース背面部50bの下端部
表面に固着されている。
【0066】次に、この携帯電話機用ケース50の使用
方法について説明する。
【0067】まず、図14に示すように携帯電話機20
を携帯電話機用ケース50の収容部51内に入れる。こ
のとき、携帯電話機の通話部や操作部等のある通話面が
ケース正面部50a側に位置するような状態で収容す
る。収容後、図15や図16に示すようにケース蓋部5
2を携帯電話機20の上部を越えるようにしてケース背
面部50b側に折り曲げ、面状ファスナー7により背面
部50bにとめる。これにより、携帯電話機20はその
アンテナ20と上部一部のみが露出した状態で収容部5
1内に固定される。
【0068】このように携帯電話機20を収容すると、
図15に示すように、携帯電話機の操作部22と表示パ
ネル部23がケース正面部50aの透明性フィルム部材
50にて形成されている領域に位置するようになる。こ
の際、操作部22と表示パネル部23は透明樹脂フィル
ム60及びシールド布1の下方に位置することになる
が、フィルム60の透明性とシールド布1の良好な透視
性とにより、ケース外部から見ることができる。特に、
上記シールド布1はその透視性が優れたものであるた
め、その操作部22や表示部23を鮮明に視認できるこ
とを可能にしている。また、操作部22の各操作ボタン
類22aは、その透明性フィルム部材50の上から押し
て操作することができる。これにより、携帯電話機にお
ける通話使用時の各操作をはじめ、各機能に関する設定
操作などをケース50内に収容したままで容易に行うこ
とができる。
【0069】また、通話時には、図16に示すように携
帯電話機20を収容したケース50の正面側を、使用者
の耳12にかるく押しあてて使用する。この際、携帯電
話機の音声入力部24と音声出力部は、図15に示すよ
うにケース正面部50aの下部及び上部に形成した貫通
孔52の近傍に位置するようになっているため、通話時
の音声がシールド布1と透明樹脂フィルム60又はケー
ス構成部材51を通して良好に伝わる。このため、携帯
電話機をケース50に収容したままでも、何ら支障なく
通話をすることができる。
【0070】そして、この通話の際には、ケース正面5
0aから蓋部52にかけてはその裏面側にシールド布1
が張りめぐらされているため、シールド布1が携帯電話
機20とその使用者の頭部13との間に自然に介在する
ことになる。これにより、携帯電話機20から発する電
磁波がシールド布1のある領域に関しては遮断されて頭
部13へは到達しなくなる。この結果、携帯電話機20
の電磁波が脳内に吸収される率を低減することができ
る。
【0071】また、このケース50では、そのケース側
面部50bや背面部50cの内側にもシールド布1(金
属メッキ織物2)からなる電磁波シールド布63を張り
めぐらしているため、この電磁波シールド布63によっ
ても通話時において携帯電話機から発する電磁波を遮断
することができる。この他、このケース50を取付け片
53を利用してズボンのベルト等に挟み込んで取り付け
た場合においても、ケース側面部50bや背面部50c
の内側に配された電磁波シールド布63により、携帯電
話機の受信時に発する電磁波がケース50を取り付けた
人体側に吸収されるのを防止することができる。
【0072】なお、この携帯電話機用ケース50では、
ケース側面部50bや背面部50cに張りめぐらす電磁
波シールド布63として、糸径が70μmを超える条件
である以外は同じ構成からなるシールド布1(金属メッ
キ織物2)を使用してもよい。この場合、そのシールド
布は透視性や通気性が劣るものとなるが、反対に電磁波
シールド効果は高まり、しかもコスト低減を図ることが
できる。また、このケース50は、収容する携帯電話の
大きさの違いを考慮して、複数種のサイズ(例えばL,
M,Sの各サイズ)を用意しておき、使用する携帯電話
の大きさに応じて使い分けるようにする。
【0073】《シールド翼体付き携帯電話機用ケース》
図17〜図19は、伸縮式のアンテナ(31)を備えた
タイプの携帯電話機(30)に有効な携帯電話機用ケー
スの一形態例を示すもので、図17はその斜視図、図1
8はその正面図、図19はその側面図である。
【0074】この携帯電話機用ケース70は、そのケー
ス正面側にシールド翼体(以下、「シールドフラップ」
とも称す)を取り付けたことを特徴とするものである。
ここでは、ケース本体については前記した携帯電話機用
ケース50(図13〜図16)と同じ構成からなるもの
を使用している。また、シールドフラップ80は前記し
た積層体タイプのシールド布1(図10〜図12)と基
本的に同じ構成からなるものである。このシールドフラ
ップ80に関しては、その固定部40をケース正面側の
上部に対してあらかじめ固定(縫い付けたり、接着方法
等により固定)している点で、前記した積層体タイプの
シールド布1と異なっているのみである。
【0075】このようなシールドフラップ80を取り付
けた携帯電話機用ケース70は、その収容部に伸縮式ア
ンテナ31を備えた携帯電話30を収容した後、携帯電
話機30による通話をしていないときには、図17や図
19に示すように、その立ち上げ部41を固定部40と
の境界部47を境にして携帯電話機30の通話面側に折
り曲げておく。
【0076】これにより、シールドフラップ80は、そ
の全体がケース80の正面70a内におさまる状態とな
りケースから飛び出した部分がないため、電話機の取り
扱い上邪魔になることはない。また、この際、シールド
フラップ80は、固定部40、立ち上げ部41の表層部
がケースと同じ合成皮革のレザーにて形成されているた
め、ケース50に対して違和感はなく一体的なものとし
て扱われる。
【0077】一方、アンテナ31を引き出した状態で携
帯電話機30による通話をするときには、図18や図1
9に示すように、その立ち上げ部41を引き出したアン
テナ31側に向けて立ち上げるように展開させる。そし
て、このシールドフラップ80(の立ち上げ部41)を
展開させた状態でかつ携帯電話機30を収容した状態の
携帯電話機用ケース70を手でもって耳に押し当てて通
話をするが、このとき、シールド布1は携帯電話機の引
き出されたアンテナ31と使用者の頭部との間に挟み込
まれるかっこうで位置することになる。この際、立ち上
げ部41は透明樹脂薄板44を積層させた構造になって
いるため、アンテナ側に起こして立ち上げた際にも形が
くずれることなくアンテナと使用者の頭部との間に確実
に介在するようになる。
【0078】これにより、引き出されたアンテナ31か
ら発せられる電磁波のうち使用者の頭部にむかう電磁波
はシールドフラップ80(の立ち上げ部41)により遮
断されて頭部へは到達しにくくなる。また、この通話の
際、内部に金属メッキ織物2が張りめぐらされている固
定部40のある領域においても電話機30から発する電
磁波が使用者の頭部へむかうのが遮られる。
【0079】そして、シールドフラップ80の固定部4
0には、ケース正面上部側に設けられた貫通孔62に対
応する位置に音声通過用の貫通孔45が設けられてお
り、両貫通孔はほぼ一致するため、電話機30の音声出
力部25からの通話音声も良好に伝わり通話には何ら支
障がない。
【0080】なお、このシールドフラップ80は、あら
かじめケース正面に取り付けておくものではなく、前記
した積層構造タイプのシールド布1のように必要に応じ
て固定手段7を介してケース正面に取り付けるようにし
てもよい。これにより、シールドフラップ80は、伸縮
式のアンテナ31を備えた携帯電話機30を使用すると
きにのみ取り付けて使用し、固定式のアンテナ21を備
えた簡易型携帯電話機20を使用するときには取り外し
ておくことができる。
【0081】
【実施例】次に、この発明の一実施例について説明す
る。
【0082】まず、糸径が35〜45μmのポリエステ
ル繊維を用いて、縦140本/インチ及び横140本/
インチの織密度となるように従来公知の織機により平織
りして織物素材を得た。次いで、この織物素材に対し
て、メッキ量が銅3〜9g/m 2 、ニッケル1〜3g/
2 となる範囲内においてその銅とニッケルの重量比が
図20に示すような各比率となるメッキ条件で銅とニッ
ケルとをそれぞれ無電解メッキして、厚さ0.06mm
の金属メッキ織物を得た。次いで、その金属メッキ織物
を20cm×22cmの寸法に裁断してハンカチ形状の
携帯電話機用シールド布を得た。
【0083】得られた携帯電話機シールド布を用いて電
磁波のシールド性能を測定した。その測定は、シールド
ボックスの中の送信用プローブアンテナと受信用プロー
ブアンテナとの間にサンプルであるシールド布をセット
し、送信した電磁波の強度(入射電界強度:Ei (V/
m))と受信した電磁波の強度(伝送電界強度:E
t(V/m))とを計測して下記の関係式からシールド
効果SE(dB)を算出することにより行った。このと
きの測定した電磁波の周波数帯は2.000MHz
(2.0GHz)までとした。 SE=20log(Ei /Et
【0084】この測定の結果を図20に示す。なお、図
中においてシールド効果については、前記関係式より得
られるSE(dB)による表示の他に、減衰率(%)に
よる換算表示も併せて行った。減衰率は{(Ei
t )/Ei }×100(%)により求めた。なお、こ
の発明においてはシールド効果の目標値をSEで40
(dB)以上、減衰率で90(%)以上としている。
【0085】図20の結果から、メッキ時における銅と
ニッケルの重量比が20:10、25:10、30:1
0、35:10のときに、携帯電話機から発生している
電磁波の周波数帯(およそ800Hz〜2.0GHz)
に対するシールド効果が目標値以上(減衰率で90%以
上)の良好な結果が得られた。特に、後者の3つ、さら
には後者の2つの重量比の場合において非常に高いシー
ルド効果が得られることが確認できた。
【0086】一方、上記重量比が50:10のように、
銅の割合が高くなると、1.0GHz以下の周波数帯に
対するシールド効果が高まるが、1.5GHz以上の周
波数帯に対しては30:10のものよりも逆に悪くなっ
てしまう。しかも、この場合には、ニッケルの割合が少
なくなるため銅メッキ被膜が経時的に酸化されやすくな
り、これによるシールド効果の低下も認められた。反対
に、その重量比が15:10のように、ニッケルの割合
が高くなると、シールド効果が全体的に低下してしまう
傾向にあり、特に1.0GHz以下の周波数帯に対する
シールド効果が低下する。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の携帯電
話機用シールド布は、特定の織物素材に対して銅とニッ
ケルとをこの順に特定のメッキ条件でそれぞれ無電界メ
ッキしたものであって、携帯電話機の通話使用中にこの
携帯電話機とその使用者の頭部との間に介在せしめるだ
けのものであるため、シールド布そのものにおいて優れ
た電磁波シールド性能が得られることにとどまらず、そ
の通話使用中において携帯電話機から放射される電磁波
(およそ800Hz〜2.0GHzの周波数帯の電磁
波)がその使用者の頭部に到達するのを確実に、しかも
簡単に防止することができる。これにより、携帯電話機
から発する電磁波により人体(特に頭部)が危険にさら
される心配がなく、安心して携帯電話機による通話を行
うことができる。
【0088】そして、このシールド布は、上記のような
電磁波シールド性能に加えて良好な通気性や透視性を有
するものであるため、携帯電話機と使用者との間にシー
ルド布が介在しても何ら支障なく通話をはじめ携帯電話
機に配置されたボタン類の操作や表示部の確認を行うこ
とができる。
【0089】また、このシールド布をハンカチ形状とし
た場合には、より取り扱い易く、携帯電話機とその使用
者頭部の間に簡単に介在せしめて必要最低限のシールド
効果を十分に得ることができる。
【0090】また、このシールド布を固定手段により携
帯電話機に固定するようにした場合には、そのシールド
布の使用中においてシールド布が携帯電話機に対して位
置ずれしにくくなるため、前記した使用者の頭部に対す
る優れた電磁波シールド効果がより確実に得られる。し
かも、その固定手段として面状ファスナーを採用した場
合には、シールド布の携帯電話機への取り付けや取り外
しがより簡単にでき、さらに取り扱いやすいものとな
る。
【0091】さらに、積層体タイプのシールド布は、必
要に応じて携帯電話機に直接固定して使用することがで
きるものであり、特に通話時においてシールド布を構成
する積層体の一部を引き出したアンテナと携帯電話使用
者の頭部との間に介在させるように展開して使用するこ
とにより、引き出したアンテナから発せられる電磁波の
うち使用者の頭部にむかう電磁波を確実に遮断すること
ができる。このため伸縮式のアンテナを備えた携帯電話
機における電磁波シールド対策には有効となる。また、
非通話時においては、携帯電話機の通話面側に折り曲げ
て収容しておくことができ、電話機取り扱い上邪魔にな
ることはない。さらに、このシールド布は、既製の携帯
電話機用ケースに取り付けて使用することも可能であ
る。
【0092】一方、この発明の携帯電話機用ケースは、
携帯電話機を収容したままの状態で通話することができ
ることはもちろんのこと、そのケース正面部には少なく
とも前述したように優れた電磁波シールド性能を有する
シールド布が張りめぐらされており、そのシールド布が
通話使用中の携帯電話機とその使用者の頭部との間に自
然に介在することになるため、その通話使用中において
ケースに収容された携帯電話機から放射される電磁波が
その使用者の頭部に到達するのを防止することができ
る。また、ケースの側面や背面側にも電磁波シールド布
を張りめぐらせた場合には、より一層電磁波シールド効
果を得ることが可能となる。
【0093】また、収納時に携帯電話機の通話面が位置
するケース正面は、上述したような通気性や透視性が良
好なシールド布で少なくとも形成され、さらには透明性
フィルム部材で形成されて貫通孔も形成されるため、携
帯電話機がケース内に収容されているのにもかかわら
ず、その携帯電話機の操作部及び表示部を良好に視認し
たり操作することができ、しかも、通話も何ら支障なく
行うことができる。
【0094】さらに、ケース正面にシールド翼体が取り
付けられている場合には、特に通話時においてそのシー
ルド翼体の一部を引き出したアンテナと携帯電話使用者
の頭部との間に介在させるように展開して使用すること
により、引き出したアンテナから発せられる電磁波のう
ち使用者の頭部にむかう電磁波を確実に遮断することが
できる。このため伸縮式のアンテナを備えた携帯電話機
をケースに収容して使用する場合の電磁波シールド対策
には有効となる。また、非通話時においては、ケース正
面側に折り曲げて収容しておくことができ、ケース取り
扱い上邪魔になることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る携帯電話機用シー
ルド布を示す斜視図である。
【図2】 携帯電話機用シールド布を構成する合成繊維
1本の構成を示す断面図である。
【図3】 固定手段(面状ファスナー)の構成を示す断
面図である。
【図4】 携帯電話機用シールド布の固定手段(面状フ
ァスナー)による携帯電話機への取り付け方法を示す説
明図である。
【図5】 簡易型携帯電話機に対する使用状態を示す斜
視図である。
【図6】 図5の使用状態を概略的に示す正面図であ
る。
【図7】 一般の携帯電話機に対する使用状態を示す斜
視図である。
【図8】 図7の使用状態を概略的に示す正面図であ
る。
【図9】 図7の場合における携帯電話機用シールド布
の使用方法を示す説明図である。
【図10】 この発明の一実施例に係る積層体タイプの
携帯電話機用シールド布を示す平面図である。
【図11】 図10のシールド布の断面図である。
【図12】 図10のシールド布を携帯電話機に固定し
て使用する状態を示すもので、(a)は非通話時の使用
状態を示す正面図、(b)は通話時の使用状態を示す正
面図である。
【図13】 この発明の一実施例に係る携帯電話機用ケ
ースを示す斜視図である。
【図14】 図13のQ−Q線に沿う断面図である。
【図15】 携帯電話機を収容した時のケース状態を示
す正面図である。
【図16】 携帯電話機を収容した時のケース状態を示
す側面図である。
【図17】 この発明の一実施例に係るシールド翼体を
取り付けた携帯電話機用ケースを示す斜視図である。
【図18】 図17のケースの使用状態を示す正面図で
ある。
【図19】 図17のケースの使用状態を示す側面図で
ある。
【図20】 携帯電話機用シールド布の電磁波シールド
効果の測定結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1…携帯電話機用シールド布、2…金属メッキ織物、3
…合成繊維、4…銅メッキ被膜、5…ニッケルメッキ被
膜、7…固定手段、8a,b…面状ファスナーの構成部
材、13…使用者の頭部、20,30…携帯電話機、2
2…操作部、23…表示部、31…伸縮式アンテナ、4
0…固定部、41…立ち上げ部、42,43,44…支
持材、50,70…携帯電話機用ケース、50a,70
a…ケース正面、60…透明樹脂フィルム、62…貫通
孔、63…電磁波シールド布、80…シールド翼体。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 7/32 H04B 7/26 V

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話機とその使用者の頭部との間に
    介在せしめるシールド布であって、 糸径30〜70μmの合成繊維を縦70〜180本/イ
    ンチ及び横70〜180本/インチの織密度で織った織
    物素材に、銅とニッケルとをこの順に、メッキ量が銅3
    〜9g/m2 、ニッケル1〜3g/m2 となり且つ銅と
    ニッケルの重量比が20:10〜35:10となるよう
    にそれぞれ無電解メッキした金属メッキ織物からなる
    とを特徴とする携帯電話機用シールド布。
  2. 【請求項2】 シールド布がハンカチ形状に形成されて
    いる請求項1記載の携帯電話機用シールド布。
  3. 【請求項3】 シールド布が携帯電話機に固定するため
    の固定手段を備えている請求項1又は2記載の携帯電話
    機用シールド布。
  4. 【請求項4】 固定手段が面状ファスナーである請求項
    3記載の携帯電話機用シールド布。
  5. 【請求項5】 固定手段が金属メッキ織物の片面の少な
    くとも一部に形成される接着層である請求項3記載の携
    帯電話機用シールド布。
  6. 【請求項6】 前記金属メッキ織物の少なくとも片面に
    支持材を積層し、この積層体の片面の一部に固定手段を
    設け、その固定手段が設けられていない積層体領域の少
    なくとも一部を非通話時には携帯電話機の通話面側に折
    り曲げておくとともに通話時には携帯電話機の引き出し
    たアンテナと携帯電話機使用者の頭部との間に少なくと
    も介在するように展開させて使用する請求項3記載の携
    帯電話機用シールド布。
  7. 【請求項7】 携帯電話機を収容したままの状態で通話
    することが可能な構成からなるケースであって、そのケ
    ース全体のうち少なくとも携帯電話機の通話面側を位置
    させるケース正面に請求項1記載のシールド布を張りめ
    ぐらせたことを特徴とする携帯電話機用ケース。
  8. 【請求項8】 ケース正面以外のケース領域に電磁波シ
    ールド布を張りめぐた請求項7記載の携帯電話機用ケー
    ス。
  9. 【請求項9】 前記ケース正面は、その裏面側に前記シ
    ールド布が全面的に張りめぐらされ、かつ、その表面側
    のうち携帯電話機の操作部及び表示部が位置する領域が
    少なくとも透明樹脂フィルムで形成されているととも
    に、携帯電話機の通話部が位置する領域のシールド布以
    外の部材には貫通孔が形成された構造になっている請求
    項7又は8記載の携帯電話機用ケース。
  10. 【請求項10】 電磁波シールド布の少なくとも片面に
    支持材を積層した積層体からなり、その積層体の一部領
    域を非通話時にはケース正面側に折り曲げておくととも
    に通話時には携帯電話機の引き出したアンテナと携帯電
    話機使用者の頭部との間に介在するように展開させて使
    用するシールド翼体をケース正面側に取り付けた請求項
    7〜9のいずれかに記載の携帯電話機用ケース。
JP9057537A 1996-11-20 1997-03-12 携帯電話機用シールド布及びケース Expired - Fee Related JP2918511B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9057537A JP2918511B2 (ja) 1996-11-20 1997-03-12 携帯電話機用シールド布及びケース

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-309381 1996-11-20
JP30938196 1996-11-20
JP9057537A JP2918511B2 (ja) 1996-11-20 1997-03-12 携帯電話機用シールド布及びケース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10209671A JPH10209671A (ja) 1998-08-07
JP2918511B2 true JP2918511B2 (ja) 1999-07-12

Family

ID=26398600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9057537A Expired - Fee Related JP2918511B2 (ja) 1996-11-20 1997-03-12 携帯電話機用シールド布及びケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2918511B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100678529B1 (ko) 2000-10-20 2007-02-05 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 무선 장치
JP2002258067A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Mitsubishi Cable Ind Ltd 光ファイバ配線板
JP4486399B2 (ja) * 2004-04-16 2010-06-23 セーレン株式会社 電子機器筐体開口部用保護材
JP5078418B2 (ja) * 2007-04-20 2012-11-21 旭化成ケミカルズ株式会社 電池ケース
US9055798B2 (en) * 2012-01-31 2015-06-16 Tumi, Inc. RFID-shielded articles and methods thereof
JP5930890B2 (ja) * 2012-07-10 2016-06-08 住友重機械工業株式会社 電力変換装置及び電力変換装置を搭載したショベル
JP6293407B2 (ja) * 2012-08-24 2018-03-14 セーレン株式会社 磁界シールド性電磁波シールド材
JP5503044B1 (ja) * 2013-03-28 2014-05-28 ソフトバンクモバイル株式会社 収納器
WO2015021486A1 (en) * 2013-08-09 2015-02-12 Prince Lionheart, Inc. Mobile device cover with detachable emf blocker
JP2015056534A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 三菱電機株式会社 電子機器
KR101567957B1 (ko) * 2015-10-06 2015-11-11 황승규 전자파 차폐부재가 구비된 휴대전화 케이스
JP2019044290A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 学 羽澤 電磁波保護システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10209671A (ja) 1998-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2918511B2 (ja) 携帯電話機用シールド布及びケース
US20020009976A1 (en) Radiation protection device for cellular telephones
US6855883B1 (en) Electromagnetic wave blocking material and electromagnetic wave blocking case
US6947764B2 (en) Device for radiation shielding wireless transmit/receive electronic equipment such as cellular telephones from close proximity direct line-of-sight electromagnetic fields
WO1994021054B1 (en) Accessory for a mobile communication device
US20020071551A1 (en) Cellular phone electromagnetic wave earpiece shield
EP0915572A1 (en) Shielding system for mobile and radio telephones
JP3049925U (ja) 携帯電話機用シールドパッド及びそのパッドを有する携帯電話機用収容ケース
JP6443960B2 (ja) 携帯電話カバー
CN209825495U (zh) 一种手机信息安全管理器
KR200216783Y1 (ko) 전자파 차단장치
CN201601710U (zh) 防辐射手机
JP3050242U (ja) 携帯電話機ケース
JP3086324U (ja) 携帯電話の電磁波防止カバー
JPH10308595A (ja) 電磁波遮断用携帯電話ケース
JP2006074696A (ja) 無線電話機用拭き具
JP3035244U (ja) 電話機用電磁波遮蔽シール
JPH1132824A (ja) 携帯電話機カバー
JP3032758U (ja) 携帯電話機用電磁波遮蔽ケ−ス
GB2363003A (en) An anti-radiation shield
JP3049530U (ja) 電磁シールド用の粘着シート
WO1997016058A1 (en) Radio communication device and its cover
JP2813336B2 (ja) 無線電話機の後付けパッド及びその製造方法
CN216490628U (zh) 防尘保护膜
JPH10112594A (ja) 携帯無線通話機用ケース

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees