JPH10308595A - 電磁波遮断用携帯電話ケース - Google Patents
電磁波遮断用携帯電話ケースInfo
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- JPH10308595A JPH10308595A JP9130547A JP13054797A JPH10308595A JP H10308595 A JPH10308595 A JP H10308595A JP 9130547 A JP9130547 A JP 9130547A JP 13054797 A JP13054797 A JP 13054797A JP H10308595 A JPH10308595 A JP H10308595A
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- Japan
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- mobile phone
- antenna
- electromagnetic wave
- phone case
- case
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 通信感度を落とすことなく使用者の頭部方向
への電磁波が遮断される構造とする。 【解決手段】 携帯電話使用中に頭部の方向になる筐体
前面側及び上面側に電磁波シールド構造の素材を用い、
筐体両側面側を電磁波シールドの無い通常の素材を用い
て、頭部方向への電磁波の放射を遮断した構造の携帯電
話ケースを用いている。さらに、上記上面側の電磁波シ
ールド構造の素材に高周波的に短絡一体化された電磁波
シールド構造の素材から成るアンテナキャップ３が設け
られる。該アンテナキャップは、頭部を斜めにカットさ
れた円錐形の筒であって、このカットされた開口部は該
キャップをアンテナに装着した時、頭部と反対方向に向
くように作られている。
への電磁波が遮断される構造とする。 【解決手段】 携帯電話使用中に頭部の方向になる筐体
前面側及び上面側に電磁波シールド構造の素材を用い、
筐体両側面側を電磁波シールドの無い通常の素材を用い
て、頭部方向への電磁波の放射を遮断した構造の携帯電
話ケースを用いている。さらに、上記上面側の電磁波シ
ールド構造の素材に高周波的に短絡一体化された電磁波
シールド構造の素材から成るアンテナキャップ３が設け
られる。該アンテナキャップは、頭部を斜めにカットさ
れた円錐形の筒であって、このカットされた開口部は該
キャップをアンテナに装着した時、頭部と反対方向に向
くように作られている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は携帯電話ケース、
特に携帯電話使用時の頭部への電磁波を遮断するための
電磁波シールド効果を有する電磁波遮断用携帯電話ケー
スに関する。
特に携帯電話使用時の頭部への電磁波を遮断するための
電磁波シールド効果を有する電磁波遮断用携帯電話ケー
スに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、パソコンやテレビ等の電気製品か
ら生じる電磁波の人体への影響が問題になっている。特
に、携帯電話は出力は弱いが、頭部の直ぐ近くで用いる
ため電磁波を防止する必要性が生じている。また、該電
磁波によって、補聴器等の医療機器が誤動作したり、心
臓のペースメーカーが故障したりする事故が社会問題と
なっている。
ら生じる電磁波の人体への影響が問題になっている。特
に、携帯電話は出力は弱いが、頭部の直ぐ近くで用いる
ため電磁波を防止する必要性が生じている。また、該電
磁波によって、補聴器等の医療機器が誤動作したり、心
臓のペースメーカーが故障したりする事故が社会問題と
なっている。
【０００３】電磁波を出さないためには電磁波シールド
をしてしまえばよいが、携帯電話の場合は無線通信をす
る必要上電磁波を出さない訳にはいかないので、頭部方
向への電磁波のみを遮る工夫が必要である。従来、この
目的のため携帯電話を使用する使用者側にシールドを行
った耳覆いを用いたり（特開平８−７８８７４号公
報）、携帯電話の線条アンテナに頭部方向に金属板を設
けて、頭部方向への電磁波を遮断する試み（特開平９−
４６７５６号公報）がなされているが、前者は耳覆いを
わざわざ取り付けるのが煩わしく、また後者の構造は遮
断効果が大きなものではなかった。
をしてしまえばよいが、携帯電話の場合は無線通信をす
る必要上電磁波を出さない訳にはいかないので、頭部方
向への電磁波のみを遮る工夫が必要である。従来、この
目的のため携帯電話を使用する使用者側にシールドを行
った耳覆いを用いたり（特開平８−７８８７４号公
報）、携帯電話の線条アンテナに頭部方向に金属板を設
けて、頭部方向への電磁波を遮断する試み（特開平９−
４６７５６号公報）がなされているが、前者は耳覆いを
わざわざ取り付けるのが煩わしく、また後者の構造は遮
断効果が大きなものではなかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話から生じる電
磁波の人体への影響は、特に近接する頭部への影響が問
題になる。従って、理想的には、頭部方向への電波が全
て遮断されるのが好ましいが、携帯電話に使用されるア
ンテナ及び周波数帯（８００ＭＨｚ〜１．５ＧＨｚ）で
は回り込みがあり、一方向のみを完全に遮断することは
不可能である。また、前述の如く、携帯電話は通信を行
わなければならないので、上記頭部への電磁波遮断を行
うことにより通信感度が落ちては何にもならないという
問題がある。
磁波の人体への影響は、特に近接する頭部への影響が問
題になる。従って、理想的には、頭部方向への電波が全
て遮断されるのが好ましいが、携帯電話に使用されるア
ンテナ及び周波数帯（８００ＭＨｚ〜１．５ＧＨｚ）で
は回り込みがあり、一方向のみを完全に遮断することは
不可能である。また、前述の如く、携帯電話は通信を行
わなければならないので、上記頭部への電磁波遮断を行
うことにより通信感度が落ちては何にもならないという
問題がある。
【０００５】この発明は、通信感度を落とすことなく、
携帯電話使用中に頭部方向への電磁波が遮断される構造
の携帯電話ケースを提供することを目的とする。また、
さらには、市販の汎用携帯電話に何ら特別な加工を加え
ずに、また使用者側に何ら特別な道具を装着すること無
しに特別なシールド構造の携帯電話ケースのみを用いる
ことにより、頭部方向への電磁波を極力遮断し、携帯電
話の通信に必要な頭部以外の方向への電磁波の送受信感
度を落とさないような工夫をした構造の携帯電話ケース
を提供することを目的とする。
携帯電話使用中に頭部方向への電磁波が遮断される構造
の携帯電話ケースを提供することを目的とする。また、
さらには、市販の汎用携帯電話に何ら特別な加工を加え
ずに、また使用者側に何ら特別な道具を装着すること無
しに特別なシールド構造の携帯電話ケースのみを用いる
ことにより、頭部方向への電磁波を極力遮断し、携帯電
話の通信に必要な頭部以外の方向への電磁波の送受信感
度を落とさないような工夫をした構造の携帯電話ケース
を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明に係る携帯電話
ケースは、携帯電話使用中に頭部の方向になる携帯電話
機筐体前面側及び上面側に電磁波シールド構造の素材を
用い、該筐体両側面側を電磁波シールドの無い通常の素
材を用いて、使用時に使用者の頭部方向への電磁波の放
射を遮断した構造の携帯電話ケースを用いている。な
お、筐体後面側は特にシールド構造としなくてもよい
が、ケース全体をシールド構造とする観点からは後面側
もシールド構造の素材を用いることが考えられる。
ケースは、携帯電話使用中に頭部の方向になる携帯電話
機筐体前面側及び上面側に電磁波シールド構造の素材を
用い、該筐体両側面側を電磁波シールドの無い通常の素
材を用いて、使用時に使用者の頭部方向への電磁波の放
射を遮断した構造の携帯電話ケースを用いている。な
お、筐体後面側は特にシールド構造としなくてもよい
が、ケース全体をシールド構造とする観点からは後面側
もシールド構造の素材を用いることが考えられる。
【０００７】さらに、上記上面側の電磁波シールド構造
の素材に高周波的に短絡一体化された電磁波シールド構
造のアンテナキャップが設けられる。該アンテナキャッ
プは、頭部を斜めにカットされた円錐形の筒であって、
このカットされた開口部は該キャップを携帯電話の線条
アンテナに装着した時、前面から見てほぼ斜め横上方、
正確には該開口部がやや後方、すなわち使用者の頭部と
反対方向に向くように作られている。上記円錐形の筒状
をしたアンテナキャップは一枚の布を折り曲げて上記斜
めにカットされた円錐形の上面と底面の間の距離が一番
短い稜面で袋閉じされており、該袋閉じの部分には金属
製のピンが設けられている。
の素材に高周波的に短絡一体化された電磁波シールド構
造のアンテナキャップが設けられる。該アンテナキャッ
プは、頭部を斜めにカットされた円錐形の筒であって、
このカットされた開口部は該キャップを携帯電話の線条
アンテナに装着した時、前面から見てほぼ斜め横上方、
正確には該開口部がやや後方、すなわち使用者の頭部と
反対方向に向くように作られている。上記円錐形の筒状
をしたアンテナキャップは一枚の布を折り曲げて上記斜
めにカットされた円錐形の上面と底面の間の距離が一番
短い稜面で袋閉じされており、該袋閉じの部分には金属
製のピンが設けられている。
【０００８】該金属製のピンはアンテナキャップ装着
時、携帯電話本体の線条アンテナと高周波的に導通する
構造となっており、携帯電話本体の線条アンテナの外部
への補助アンテナとして機能する。すなわち、上記アン
テナキャップが装着されるということは、アンテナをそ
の部分で電磁波シールドすることに他ならず、通信感度
が低下する可能性があるので、上記ピンは携帯電話の線
条アンテナの端部を上記アンテナキャップにより形成さ
れるシールドの外部に露出させる役目を担っている。
時、携帯電話本体の線条アンテナと高周波的に導通する
構造となっており、携帯電話本体の線条アンテナの外部
への補助アンテナとして機能する。すなわち、上記アン
テナキャップが装着されるということは、アンテナをそ
の部分で電磁波シールドすることに他ならず、通信感度
が低下する可能性があるので、上記ピンは携帯電話の線
条アンテナの端部を上記アンテナキャップにより形成さ
れるシールドの外部に露出させる役目を担っている。
【０００９】携帯電話においては、アンテナが存在する
筐体上部からの電磁波放射が多い。前記カバーケースは
上部においてマジックテープで着脱させるため、通常の
作り方をすると、筐体上部においてカバーが細くなっ
て、筐体前面の左右上部が外部に露出される構造となる
が、この発明においては電磁波の放射を極力抑えるた
め、なるべき筐体幅のままで上部までカバーを作り、シ
ールドカバーが筐体の前面の左右上部をも覆い隠す構造
としている。
筐体上部からの電磁波放射が多い。前記カバーケースは
上部においてマジックテープで着脱させるため、通常の
作り方をすると、筐体上部においてカバーが細くなっ
て、筐体前面の左右上部が外部に露出される構造となる
が、この発明においては電磁波の放射を極力抑えるた
め、なるべき筐体幅のままで上部までカバーを作り、シ
ールドカバーが筐体の前面の左右上部をも覆い隠す構造
としている。
【００１０】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について図を
参照して説明する。図１は、この発明の電磁波遮断用携
帯電話ケースの基本的構成を示す。図１は、携帯電話筐
体にこの発明の携帯電話ケースが装着されている図であ
る。図５に全体の外観図が示されている。図１におい
て、１は携帯電話ケースの本体である。３はこの携帯電
話ケースの本体に連接するアンテナキャップであり、携
帯電話ケースの前面側（送受話側）及び上面側（アンテ
ナの設置される上側の面、図３の１０、１１）は電磁波
シールド素材で作られており、上記アンテナキャップと
携帯電話ケースの前面側及び上面側とは高周波的に短絡
されている。筐体の両側面側（図３の７、８）は該側面
方向への電磁波の送受信が可能なように電磁波シールド
がされていない素材で作られている。筐体の底面側は、
電磁波シールド素材を用いてもよいが、携帯電話ケース
を作る時、底面側は前記両側面側ケース部分と一体の布
材で作られるので、通常は電磁波シールドがされていな
い。筐体の背面方向は頭部と反対方向になるので特に電
磁波シールドする必要は無いが、シールド効果を高める
ためこの実施例では電磁波シールド素材を用いている。
参照して説明する。図１は、この発明の電磁波遮断用携
帯電話ケースの基本的構成を示す。図１は、携帯電話筐
体にこの発明の携帯電話ケースが装着されている図であ
る。図５に全体の外観図が示されている。図１におい
て、１は携帯電話ケースの本体である。３はこの携帯電
話ケースの本体に連接するアンテナキャップであり、携
帯電話ケースの前面側（送受話側）及び上面側（アンテ
ナの設置される上側の面、図３の１０、１１）は電磁波
シールド素材で作られており、上記アンテナキャップと
携帯電話ケースの前面側及び上面側とは高周波的に短絡
されている。筐体の両側面側（図３の７、８）は該側面
方向への電磁波の送受信が可能なように電磁波シールド
がされていない素材で作られている。筐体の底面側は、
電磁波シールド素材を用いてもよいが、携帯電話ケース
を作る時、底面側は前記両側面側ケース部分と一体の布
材で作られるので、通常は電磁波シールドがされていな
い。筐体の背面方向は頭部と反対方向になるので特に電
磁波シールドする必要は無いが、シールド効果を高める
ためこの実施例では電磁波シールド素材を用いている。
【００１１】なお、上記電磁波シールド素材は、図６に
図示されるように導電性を有する繊維がメッシュ状に編
まれている電磁波遮断ネットを粘着シート又は接着シー
ト３１に貼り合わせた素材構造のものを用いている。図
６で３３は剥離紙である。あるいは、図７に図示される
ような装飾的要素を備えたシート素材４１の裏面に電磁
波遮断ネット２２を貼り合わせたものでもよい。電磁波
遮断ネット２２は、金属繊維、カーボン繊維等の導電性
を有するミクロンオーダーの電磁波遮断材となるべき繊
維と、基材となるべきポリエステルのような合成繊維と
を縒り合わせた導電性を有する繊維が、例えばトリコッ
ト編み機のような一般の編み機によって編まれたもので
ある。この目の粗さは，１．５ｍｍ以下となっている。
図示されるように導電性を有する繊維がメッシュ状に編
まれている電磁波遮断ネットを粘着シート又は接着シー
ト３１に貼り合わせた素材構造のものを用いている。図
６で３３は剥離紙である。あるいは、図７に図示される
ような装飾的要素を備えたシート素材４１の裏面に電磁
波遮断ネット２２を貼り合わせたものでもよい。電磁波
遮断ネット２２は、金属繊維、カーボン繊維等の導電性
を有するミクロンオーダーの電磁波遮断材となるべき繊
維と、基材となるべきポリエステルのような合成繊維と
を縒り合わせた導電性を有する繊維が、例えばトリコッ
ト編み機のような一般の編み機によって編まれたもので
ある。この目の粗さは，１．５ｍｍ以下となっている。
【００１２】また、ダイヤル部分や液晶表示部分には、
図８に図示されるような透明な可とう性を有するポリ塩
化ビニル等の軟質シート材５１、５３と前記と同様の電
磁波ネット５２のサンドイッチ構造から成る透光性の電
磁波遮断材を用いる。軟質材５１、５３はラミネート加
工により貼り合わされている。
図８に図示されるような透明な可とう性を有するポリ塩
化ビニル等の軟質シート材５１、５３と前記と同様の電
磁波ネット５２のサンドイッチ構造から成る透光性の電
磁波遮断材を用いる。軟質材５１、５３はラミネート加
工により貼り合わされている。
【００１３】図９は、電磁波遮断材の他の例で、収縮率
の小さい、すなわち伸びにくいトリコット地から成る合
成皮革の基布６１及び電磁波ネット２２から成ってい
る。基布６１の電磁波遮断ネット２２を貼り合わせた面
にポリウレタンコーティングして、合成皮革の表面層６
３が形成されている。
の小さい、すなわち伸びにくいトリコット地から成る合
成皮革の基布６１及び電磁波ネット２２から成ってい
る。基布６１の電磁波遮断ネット２２を貼り合わせた面
にポリウレタンコーティングして、合成皮革の表面層６
３が形成されている。
【００１４】アンテナキャップは図１の（ｂ）、（ｃ）
に示されるように、略円錐形の形状であって上部の方が
下部の方よりアンテナとの空隙が少ない形状となってい
る。アンテナキャップの上部は、図２の（ａ）に示され
るようにＶ字カットがなされ、略楕円状の開口が形成さ
れている。また、該アンテナキャップの下方も図１に見
られるように（矢印４の部分）、やや開口が空く形状に
なっている。該アンテナキャップをアンテナに装着した
とき、上記上下の開口部から電波が放射もしくは受信さ
れる。特に、アンテナキャップの下部方向は、図１
（ａ）の６に点線で示されるように、携帯電話の線条ア
ンテナは筐体内部の中央部付近に給電点があるので、ア
ンテナキャップの下部開口部と併せて、前記筐体側面方
向のシールドされていない部分から電磁波が放射もしく
は受信される。アンテナキャップの前記ケースの覆い部
分に取りつけられる箇所はゴム等の弾性体を介して取り
つけられている。該弾性体取りつけ部材は、アンテナキ
ャップの線条アンテナへの装着時の余裕を与え、装着を
楽にすると共にキャップが容易に脱落しないように丈夫
にしている。
に示されるように、略円錐形の形状であって上部の方が
下部の方よりアンテナとの空隙が少ない形状となってい
る。アンテナキャップの上部は、図２の（ａ）に示され
るようにＶ字カットがなされ、略楕円状の開口が形成さ
れている。また、該アンテナキャップの下方も図１に見
られるように（矢印４の部分）、やや開口が空く形状に
なっている。該アンテナキャップをアンテナに装着した
とき、上記上下の開口部から電波が放射もしくは受信さ
れる。特に、アンテナキャップの下部方向は、図１
（ａ）の６に点線で示されるように、携帯電話の線条ア
ンテナは筐体内部の中央部付近に給電点があるので、ア
ンテナキャップの下部開口部と併せて、前記筐体側面方
向のシールドされていない部分から電磁波が放射もしく
は受信される。アンテナキャップの前記ケースの覆い部
分に取りつけられる箇所はゴム等の弾性体を介して取り
つけられている。該弾性体取りつけ部材は、アンテナキ
ャップの線条アンテナへの装着時の余裕を与え、装着を
楽にすると共にキャップが容易に脱落しないように丈夫
にしている。
【００１５】アンテナキャップは一枚のシールド素材を
二つ折りして前側を閉じることによって円錐状の筒が形
成されるが、該前側の閉じしろの部分に図２の５に示さ
れるような金属製のピンの補助アンテナが設けられてい
る。該ピンの上端は図２（ｂ）に示されるようにアンテ
ナキャップの内部で携帯電話本体の線条アンテナ上部と
高周波的に短絡する構造となっている。従って、送受信
電波は、シールド構造の外部に露出された該補助アンテ
ナからも有効に放射もしくは受信される。アンテナキャ
ップを線条アンテナに装着したとき、該補助アンテナは
自然に外方（筐体後面方向）すなわち頭部と逆の方向に
向くように携帯電話ケース上部覆い１０に取り付けられ
ており、主たる放射方向は外方であって頭部方向への放
射は少ない。
二つ折りして前側を閉じることによって円錐状の筒が形
成されるが、該前側の閉じしろの部分に図２の５に示さ
れるような金属製のピンの補助アンテナが設けられてい
る。該ピンの上端は図２（ｂ）に示されるようにアンテ
ナキャップの内部で携帯電話本体の線条アンテナ上部と
高周波的に短絡する構造となっている。従って、送受信
電波は、シールド構造の外部に露出された該補助アンテ
ナからも有効に放射もしくは受信される。アンテナキャ
ップを線条アンテナに装着したとき、該補助アンテナは
自然に外方（筐体後面方向）すなわち頭部と逆の方向に
向くように携帯電話ケース上部覆い１０に取り付けられ
ており、主たる放射方向は外方であって頭部方向への放
射は少ない。
【００１６】携帯電話ケース１の前面には、図１（ａ）
２に示されるように、筐体前面の液晶表示面及びダイヤ
ル表示面に対して透明なラミネートシート構造の電磁波
シールド素材が用いられている。該ラミネートシート部
分は内部にシールド用の導電性ネットが張られた三層構
造のラミネート構造である。シートは柔軟性があり、ケ
ースをかぶせた状態でダイヤルを押すことができる。
２に示されるように、筐体前面の液晶表示面及びダイヤ
ル表示面に対して透明なラミネートシート構造の電磁波
シールド素材が用いられている。該ラミネートシート部
分は内部にシールド用の導電性ネットが張られた三層構
造のラミネート構造である。シートは柔軟性があり、ケ
ースをかぶせた状態でダイヤルを押すことができる。
【００１７】図３（ａ）（ｂ）には、本発明の携帯電話
ケースの左右側面図が示されており、図３（ｃ）には同
じく上面図が示されている。図３において、１４はバン
ド等への取りつけ用クリップである。図３（ａ）の１３
が携帯電話の前面側、すなわちダイヤルボタン等が存在
する側である。アンテナキャップ端面等の弱いところは
図３（ｃ）のようにトリミングテープで補強されてい
る。図４には、アンテナキャップの取りつけ方が示され
ている。通常は同図（ａ）のように、キャップを付けた
状態で通話するが、電界強度が弱くて聞こえにくい時は
同図（ｂ）のようにキャップをはずし線条アンテナを伸
ばして用いる。
ケースの左右側面図が示されており、図３（ｃ）には同
じく上面図が示されている。図３において、１４はバン
ド等への取りつけ用クリップである。図３（ａ）の１３
が携帯電話の前面側、すなわちダイヤルボタン等が存在
する側である。アンテナキャップ端面等の弱いところは
図３（ｃ）のようにトリミングテープで補強されてい
る。図４には、アンテナキャップの取りつけ方が示され
ている。通常は同図（ａ）のように、キャップを付けた
状態で通話するが、電界強度が弱くて聞こえにくい時は
同図（ｂ）のようにキャップをはずし線条アンテナを伸
ばして用いる。
【００１８】この発明の電磁波遮断用携帯電話ケースを
汎用の携帯電話に装着した場合と装着しない場合との比
較実験を行った。その結果、筐体から３０ｃｍ以内の至
近距離における９４６ＭＨｚにおける磁場、電場、電力
密度の測定結果は以下のとおりであった。 （１）携帯電話前面方向の磁束密度減衰率は約８０％で
あったが、側面方向の減衰率は３０〜４０％であった。
（ここで、減衰率とは、電磁波遮断用携帯電話ケースを
携帯電話に装着しなかった場合を１とした時の、ケース
を装着した時の磁束密度の大きさの比を％で表示したも
のである。） （２）携帯電話前面方向において、１０ｃｍ以内におけ
る電場の減衰率は８０％程度、電力密度の減衰率は９０
％以上であった。
汎用の携帯電話に装着した場合と装着しない場合との比
較実験を行った。その結果、筐体から３０ｃｍ以内の至
近距離における９４６ＭＨｚにおける磁場、電場、電力
密度の測定結果は以下のとおりであった。 （１）携帯電話前面方向の磁束密度減衰率は約８０％で
あったが、側面方向の減衰率は３０〜４０％であった。
（ここで、減衰率とは、電磁波遮断用携帯電話ケースを
携帯電話に装着しなかった場合を１とした時の、ケース
を装着した時の磁束密度の大きさの比を％で表示したも
のである。） （２）携帯電話前面方向において、１０ｃｍ以内におけ
る電場の減衰率は８０％程度、電力密度の減衰率は９０
％以上であった。
【００１９】
【発明の効果】この発明の電磁波遮断用携帯電話ケース
を用いると、携帯電話の使用時に使用者の頭部への電磁
波の放射が非常に少なく、頭部への悪影響が大幅に防止
される。また、補聴器等の医療機器が誤動作したり、心
臓のペースメーカーが故障したりする事故を防ぐことが
できる。
を用いると、携帯電話の使用時に使用者の頭部への電磁
波の放射が非常に少なく、頭部への悪影響が大幅に防止
される。また、補聴器等の医療機器が誤動作したり、心
臓のペースメーカーが故障したりする事故を防ぐことが
できる。
【００２０】一方、頭部以外への電磁波の送受信は十分
行われるので、通話感度の低下は生じない。すなわち、
携帯電話のアンテナからの至近距離指向性が頭部方向の
み低下することになり、遠距離指向性は従来のアンテナ
パターンとさほど差違が無いという顕著な効果が具現で
きる。
行われるので、通話感度の低下は生じない。すなわち、
携帯電話のアンテナからの至近距離指向性が頭部方向の
み低下することになり、遠距離指向性は従来のアンテナ
パターンとさほど差違が無いという顕著な効果が具現で
きる。
【図１】この発明の携帯電話ケースの全体図を示す図で
ある。
ある。
【図２】アンテナキャップの詳細図である。
【図３】この発明の携帯電話ケースの両側面図及び上面
図である。
図である。
【図４】この発明のアンテナキャップの使用形態を示す
図である。
図である。
【図５】この発明の携帯電話ケースの全体斜視図を示す
図である。
図である。
【図６】電磁波シールド素材の例を示すである。
【図７】電磁波シールド素材の他の例を示すである。
【図８】透光性の電磁波遮断材の例を示すである。
【図９】電磁波遮断材の他の例（収縮率の小さい素材）
を示す図である。
を示す図である。
１ 携帯電話機ケース本体 ２ 携帯電話機ケースの透明ラミネートシート ３ アンテナキャップ ４ 携帯電話の線条アンテナ ５ 補助アンテナ ６ 携帯電話筐体内部の線条アンテナ ７ 携帯電話機ケースの左側面 ８ 携帯電話機ケースの右側面 ９ アンテナキャップの上部開口 １０、１１ 携帯電話機ケースの上部覆い １２ 補助アンテナの接触部 １３ 携帯電話機ケースの前面 １４ クリップ １５ トリミングテープ
Claims (5)
- 【請求項１】頭部への電磁波を遮断するための電磁波シ
ールド効果を有する電磁波遮断用携帯電話ケースにおい
て、 携帯電話使用中に使用者の頭部の方向になる携帯電話筐
体前面側及び上面側に電磁波シールド構造の素材を用
い、該筐体両側面側を電磁波シールドの無い通常の素材
を用いて前記携帯電話ケースを作り、該ケースを携帯電
話に装着して通話したとき使用者の頭部方向への電磁波
の放射を遮断したことを特徴とする電磁波遮断用携帯電
話ケース。 - 【請求項２】前記筐体後面側もシールド構造の素材を用
いたことを特徴とする前記請求項１記載の電磁波遮断用
携帯電話ケース。 - 【請求項３】携帯電話ケース上面側の電磁波シールド構
造の覆い部分に高周波的に短絡一体化された電磁波シー
ルド構造の素材からなるアンテナキャップが設けられて
いることを特徴とする前記請求項１または２記載の電磁
波遮断用携帯電話ケース。 - 【請求項４】前記アンテナキャップは、頭部を斜めにカ
ットされた円錐形の筒であって、このカットされた開口
部は該キャップを携帯電話本体の線条アンテナに装着し
た時、使用者の頭部と反対方向に向くように作られてい
ることを特徴とする前記請求項３記載の電磁波遮断用携
帯電話ケース。 - 【請求項５】前記アンテナキャップは一枚の布を折り曲
げて一番短い稜面で袋閉じされており、該袋閉じ部分に
アンテナキャップを携帯電話本体の線条アンテナに装着
した時、携帯電話本体の線条アンテナと高周波的に導通
する構造となっている補助アンテナ用のピンが設けられ
ていることを特徴とする前記請求項３または４記載の電
磁波遮断用携帯電話ケース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9130547A JPH10308595A (ja) | 1997-05-06 | 1997-05-06 | 電磁波遮断用携帯電話ケース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9130547A JPH10308595A (ja) | 1997-05-06 | 1997-05-06 | 電磁波遮断用携帯電話ケース |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10308595A true JPH10308595A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=15036897
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9130547A Withdrawn JPH10308595A (ja) | 1997-05-06 | 1997-05-06 | 電磁波遮断用携帯電話ケース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10308595A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT505775B1 (de) * | 2008-02-21 | 2009-04-15 | Hannes Witte | Strahlenschutzeinrichtung |
| JP2015165984A (ja) * | 2010-01-06 | 2015-09-24 | アップル インコーポレイテッド | 電子装置に使用するための折り返し可能なケース |
| JP2017017590A (ja) * | 2015-07-02 | 2017-01-19 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | カバーおよび携帯電子機器 |
| JP6376717B1 (ja) * | 2018-06-22 | 2018-08-22 | 株式会社芦川 | スマートキーの電波漏れ防止用具 |
-
1997
- 1997-05-06 JP JP9130547A patent/JPH10308595A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT505775B1 (de) * | 2008-02-21 | 2009-04-15 | Hannes Witte | Strahlenschutzeinrichtung |
| JP2015165984A (ja) * | 2010-01-06 | 2015-09-24 | アップル インコーポレイテッド | 電子装置に使用するための折り返し可能なケース |
| US9760118B2 (en) | 2010-01-06 | 2017-09-12 | Apple Inc. | Foldable case for use with an electronic device |
| US10591956B2 (en) | 2010-01-06 | 2020-03-17 | Apple Inc. | Foldable case for use with an electronic device |
| JP2017017590A (ja) * | 2015-07-02 | 2017-01-19 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | カバーおよび携帯電子機器 |
| JP6376717B1 (ja) * | 2018-06-22 | 2018-08-22 | 株式会社芦川 | スマートキーの電波漏れ防止用具 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040706 |