JP3042897U - 携帯電話機用電磁波遮蔽シール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 形状、寸法の相違する各種の携帯用電話機、
ＰＨＳ、コードレスフォンの受音部に合致するように簡
単に裁断して貼着し、健康障害を起こす懸念があると言
われる携帯用電話機から発生する電磁波を、受音の際、
効率よく電波遮蔽し、人体の脳や聴覚部へ与える影響を
除去する。 【構成】 銅粒子付着透音性シート２と、銀粒子付着透
音性シート４の間に、両面粘着有孔シート３を介在さ
せ、前記の銅粒予付着透音性シール２又は銀粒子付着透
音性シート４の一方の表面に、離形被紙付き両面粘着有
孔シート５を貼着すると共に、他方の表面に片面粘着有
孔装飾シート１を貼着し、適宜な寸法及び形状に自在に
裁断できる積層状シートに構成したことを特徴としてい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、形状、寸法の相違する各種の携帯用電話機の受音部に合致するよう に簡単に裁断して貼着し、健康障害を起こす懸念があると言われる携帯用電話機 から発生する電磁波を効率よくシールドし、人体の脳や聴覚部へ与える影響を除 去する携帯電話機用電磁波遮蔽シールに関する。

【０００２】 ［従来の技術］ 脳は丈夫な頭骸骨で守られていて一般的な物理的刺激や電波等の刺激などに害 されることは無いが、携帯電話機が発生する電磁波は、携帯電話機の受音部から 放射し、頭骸骨に守られていない聴覚部の耳から脳に伝わり、脳に関係する健康 障害を起こすと言われている。

【０００３】 従来、携帯電話機の受音部から放射される電磁波による健康障害を防止するた めの手段として、スピーカーを内蔵する受音部を被うようにした電磁波遮蔽シー ト内蔵の定型かつ定寸法状の電磁波遮蔽体を嵌着させていた。その電磁波遮蔽体 は、樹脂繊維などを基材とする織物に銅やニッケルを無電解メッキ法等により付 着させた金属化繊維織物を、予め形状、寸法を決めて成形又は打ち抜き、ケース に収納して図４に例示する如く携帯電話機７の受音部１０に嵌着していた。

【０００４】 ［考案が解決しようとする課題］ 携帯用電話機はメーカーにより形状及び寸法が多種あり、受音部の形状寸法も 千差万別であるが、従来の携帯電話機用電磁波遮蔽シートは、特定の携帯電話機 の受音部の形状及び寸法を対象として一律に構成された枠体に嵌合されているの で、形状及び寸法が合致する対象の携帯電話機の場合は便利であるが、どの携帯 電話機の受音部にも的確に合致するものではなかった。従って、不適合の場合は 電磁波遮蔽シートから逸脱した受音部分から漏洩した電磁波が耳から入り、聴覚 部分を刺激して健康障害を起こす欠点があった。また、従来の電磁波遮蔽シート は、銅やニッケルを使用しているので、銀を利用したものよりは一般的に電磁波 遮蔽効果が低かった。

【０００５】 ［課題を解決するための手段］ 本考案は、銅粒子付着透音性シートと、銀粒子付着透音性シートの間に、両面 粘着有孔シートを介在させ、前記の銅粒子付着透音性シール又は銀粒子付着透音 性シートの一方の表面に、被紙付き両面粘着有孔シートを貼着すると共に、他方 の表面に片面粘着有孔装飾シートを貼着し、各種の携帯電話機の受音部に適合す るように適宜な寸法及び形状に自在に裁断できる積層状シートに構成したもので ある。

【０００６】 ［作用］ 本考案は、ポリエステル樹脂を基材とした不織布又は織物に銅粒子又は銀粒子 を付着させた透音性シールと、両面又は片面粘着有孔シートを、交互に重ね合わ せ貼り付けて積層シートに構成したものであるから、挟等で簡単に裁断すること ができる。従って、メーカーにより携帯電話機の受音部の形状及び寸法が相違し ても、その受音部に適合する形状、寸法に自由に裁断することができ、使用に際 しては、両面粘着有孔シートの表面の離形被紙を剥がして、受音部の表面に簡単 に貼り付けることができる。

【０００７】 本考案を構成する銅粒子付着透音性シート及び銀粒子付着透音性シートは、無 電解メッキ法、金属溶射法等により、ポリエステル樹脂を基材とした透音性を有 する不織布や織物に、銅や銀の粒子を付着させた金属化シートで構成する。また 、両面粘着有孔シート及び片面粘着有孔装飾シートは、透音孔を穿設してあるの で、携帯電話機の受音部に貼着した際、音声を明瞭に聞くことができる。

【０００８】 ［実施例］ 図１及び図２に示す１実施例について説明する。銅粒子付着透音性シート２と 、銀粒子付着透音性シート４の間に、両面粘着有孔シート３を粘着させて介在さ せ、前記銅粒子付着透音性シール２の表面に、片面粘着有孔装飾シート１を貼着 し、前記銀粒子付着透音性シート４の表面に、表面側に離形被紙６を付着させた 離形被紙付き両面粘着有孔シート５を貼着して積層状シートに構成する。この積 層状シートは、図１及び図３に点線表示する如く楕円、四角形等、適宜な寸法及 び形状に自在に裁断できる金属化積層状シートに構成される。

【０００９】 前記の銅粒子付着透音性シート２及び銀粒子付着透音性シート４は、ポリエス テル樹脂製の不織布や織物を基材とし、その表面に、図２及び図５に示す如く銅 粒子又は銀粒子を付着させる。付着させる手段は、無電解メッキ法や金属溶射法 等により行う。

【００１０】 図３は任意の形状、寸法の複数の透音孔７を明けた両面粘着有孔シート３、離 形被紙付き両面粘着有孔シート５及び片面粘着有孔装飾シート１を使用し、適宜 の形状、寸法に裁断して複数枚のシートを製作する場合の実施例を示す。この場 合、携帯電話機９の受音部１０に貼着した時音声を通過させるために、適宜形状 及び寸法に裁断する時、図３に点線表示する如く必ず１個以上の孔を含んだ形状 、寸法に裁断することが必要である。

【００１１】 このように構成される本考案は、各種の携帯電話機９の受音部１０の形状及び 寸法に適合するように、挟等により容易に裁断し、離形被紙６を剥がした後、図 ６に示す如く簡単に受音部１０の表面側に貼着することができる。

【００１２】 ［考案の効果］ 本考案は、電磁波遮蔽効果の大きい銅粒子付着透音性シートと銀粒子付着透音 性シートを、粘着シートを利用して積層シートに構成したものであるから、各種 の携帯電話機の受音部に合致するように適宜の形状及び寸法に裁断して、受音部 に簡単に貼着することにより、健康障害を起こす懸念のある携帯電話機の発生電 磁波を効果的に遮蔽することができる。また、形状、寸法の相違する各種の携帯 電話機を所有する場合は、それぞれの受音部に適合するように裁断して使用する ことができるので極めて経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る電磁波遮蔽シートの１実施例斜視
図である。

【図２】図１に示す電磁波遮蔽シートの分解状態におけ
る各シートの斜視図である。

【図３】本考案に係る電磁波遮断シートの他の実施例斜
視図である。

【図４】本考案の構成要素である銅粒予付着透音性シー
ト及び銀粒子付着透音性シートの斜視図である。

【図５】本考案の構成要素である両面粘着有孔シート及
び片面粘着有孔装飾シートの斜視図である。

【図６】本考案を携帯電話機の受音部に貼着した使用状
態図である。

【符号の説明】

１． 片面粘着有孔装飾シート ２． 銅粒子付着透音性シート ３． 両面粘着有孔シート ４． 銀粒子付着透音性シート ５． 離形被紙付き両面貼着有孔シート ６． 離形被紙 ７． 透音孔 ８． 銅又は銀粒子 ９． 携帯電話機 １０．受音部

【手続補正書】

【提出日】平成９年５月２６日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 銅粒子付着透音性シート２と、銀粒子付
   着透音性シート４の間に、両面粘着有孔シート３を介在
   させ、前記の銅粒子付着透音性シール２又は銀粒子付着
   透音性シート４の一方の表面に、離形被紙付き両面粘着
   有孔シート５を貼着すると共に、他方の表面に片面粘着
   有孔装飾シート１を貼着し、適宜な寸法及び形状に自在
   に裁断できる積層状シートに構成したことを特徴とする
   携帯電話機用電磁波遮蔽シール。