JP3883586B2 - チェンジャーシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えばディスク状に形成されている記録媒体を複数個収納し、選択的に再生動作等を実行させることができるチェンジャーシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)などのディスク状記録媒体がオーディオ用などに広く普及しており、近年、例えばCDチェンジャープレーヤーなどで知られるように複数のディスクを収納して選択的に再生を行なうことができるチェンジャーシステムも開発されている。
【0003】
このようなチェンジャーシステムでは、CDを保持する保持手段、例えばトレイを例えば5枚収納できるストッカが設けられ、そのストッカからトレイを再生ヘッドのあるローディング位置や、CDの挿入/排出を行なう位置の間で移動させることができるようになされている。
例えば挿入/排出位置にトレイを移動させることでユーザーがCDを装填したり、或はストッカに収納されていたCDを取り出すことができる。またトレイをローディング位置に移動させることで、そのトレイに搭載されているCDの再生動作を行なうことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば通常のCDプレーヤでよく知られているように、装填されたCDについて演奏曲順をユーザーが指定できるプログラム演奏モードがあるが、これをチェンジャーシステムで採用する場合は、収納されている複数のCDにまたがって演奏トラックの順番をユーザーが指定できるようにすることが可能となる。
【0005】
例えば演奏曲順として、▲1▼第2のディスクの3曲目、▲2▼第1のディスクの5曲目、▲3▼第5のディスクの7曲目・・・・・・などというようにプログラム指定を行なうことが可能となる。
このプログラム指定データは内部のメモリに保持され、再生操作がなされると制御手段はその曲順に従って(必要に応じてローディングディスクを交換しながら)再生制御を行なっていくことになる。
【0006】
ここで、プログラム指定データはディスクがイジェクトされた場合は、ユーザーが他のディスクを装着する可能性があるため、通常、消去されるものであるが、チェンジャーシステムの場合は収納された複数のディスクのうち選択的にイジェクトできるものがあり、この場合、イジェクト操作されたディスクだけが交換される可能性が生じることになるのみである。従って、イジェクト操作が行なわれた時点でプログラム指定データを全て消去しまうと、有効なデータ(即ちイジェクトされていないディスクのうちで曲順指定されているデータ)までもが消去され、不都合であるという問題がある。
なお、CD以外の記録媒体、例えばミニディスクなどに対応するチェンジャーシステムにおいても事情は同様である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような問題点に鑑みて、入力された再生順序指定データ(プログラム指定データ)についてのイジェクトに伴う消去動作を工夫し、有効なデータが消去されないようにすることを目的とする。
【0008】
このため、複数の記録媒体がそれぞれ所定のストック位置に収納されるストッカ手段と、上記記録媒体から情報を読み出す再生手段と、上記ストック位置と、上記記録媒体が再生される再生位置と、上記記録媒体が筐体外に突出される挿脱位置との間にて上記記録媒体を搬送する搬送手段と、上記搬送手段が上記挿脱位置に達したことを検出する検出手段と、データの再生順序を指定する再生順序指定データを記憶する記憶手段と、上記再生順序指定データに基づいて複数の記録媒体に対する再生動作が行われるように上記再生手段及び上記搬送手段を制御すると共に、上記記憶手段に上記再生順序指定データが記憶されている際に上記再生順序指定データに含まれるデータが記録された記録媒体が上記搬送手段により上記挿脱位置に搬送され上記検出手段により上記挿脱位置に達したことが検出された場合には上記再生順序指定データから上記挿脱位置に達した記録媒体に記録されたデータにかかるデータ部分を削除し、上記再生順序指定データに含まれないデータを記録した記録媒体が上記搬送手段により上記挿脱位置に搬送され上記検出手段により上記挿脱位置に達したことが検出された場合には上記再生順序指定データの編集がなされないように上記記憶手段を制御する制御手段とを制御する制御手段とを備えるようにする。
【0009】
また、この構成において、上記記録媒体の上記挿脱位置への移動命令が入力される操作手段を備え、上記制御手段は、上記操作手段の操作に基づいて上記記録媒体の上記挿脱位置への移動を開始させるようにする。
【0010】
【作用】
チェンジャーシステムの場合は、収納された複数の記録媒体のうち選択的にイジェクトできるものがあり、この場合、イジェクト操作された記録媒体だけが交換される可能性が生じることになるため、プログラム指定データのうち、その記録媒体にかかるデータのみを削除すればよい。
【0011】
また、例えばこのとき、或るディスクがイジェクト操作がされたことに応じて、その記録媒体に関するデータをプログラム指定データから削除すると、イジェクトまでの搬送に或る程度の時間がかかるため、操作はされたが、実際にはイジェクトされなかった記録媒体についてのデータが削除されてしまう可能性がある。つまり、イジェクト操作後にすぐに他の操作がなされてチェンジャーシステムがそれに対応したような場合である。そこで、搬送動作で記録媒体が挿脱位置領域に達したことを検出してから、その記録媒体に関するデータをプログラム指定データから削除するようにすれば、実際にイジェクトされた記録媒体のみについての削除となる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明していくが、まずディスクチェンジャー装置のメカニカルな構造について説明し、その後、本発明の要旨となるプログラム指定データに関する動作について説明する。なお、ディスクチェンジャー装置の構造の説明においては図10〜図21を用いるが、図示する構造部位のうち、本発明と直接関連する部位のみの説明にとどめる。
【0013】
説明は次の順序で行う。
1.チェンジャー装置の全体構成
2.サブトレイ及びストッカの構造
3.メイントレイ、スライダの構造と水平搬送動作
4.エレベータブロックの構造と水平搬送動作
5.カム板による垂直搬送動作
6.水平搬送状態のセンサ手段
7.ディスク有無のセンサ手段
8.垂直搬送状態のセンサ手段
9.チェンジャープレーヤ装置の構成
10.プログラム再生
11.イジェクト動作に伴うプログラム指定データの編集
【0014】
<1.チェンジャー装置の全体構成>
ディスクチェンジャー装置の要部の分解斜視図を図10に示す。
このチェンジャー装置は、シャーシ1を有し、シャーシ1の底板部2上には、ディスクのチャッキングを行なうディスクテーブル6やディスクからの信号再生を行なう光学ヘッド7を有するディスクドライブ部5が配設されている。また、シャーシ1の後方側には複数のディスクをそれぞれサブトレイ14に載せた状態で収納することができるストッカ8が、ビス10によって取り付けられる。ストッカ8はサブトレイ14を5枚収納できるように構成されており、各サブトレイ14は第1のストック高さ位置から第5のストック高さ位置までに積層状に収納される。
【0015】
さらに、シャーシ1におけるディスクドライブ部5の上方側には、エレベータブロックベース44及びエレベータブロックトップ67からなるエレベータブロックが配設される。
【0016】
このエレベータブロックベース44及びエレベータブロックトップ67はビス65により一体化されているとともに、エレベータブロックベース44の支持ピン47、48がシャーシ1の両側壁部3,4に形成されたガイドスリット21,22に挿通した状態とされていることによって、このエレベータブロックはエレベータ機構を介して昇降可能とされ、即ち、ディスクドライブ部5に近接する部位から、ストッカ8の最上段のストック位置に相当する高さ位置(第5のストック高さ位置)まで移動することができるようになされている。
【0017】
このエレベータブロックにはメイントレイ75が支持されており、このメイントレイ75は水平方向には、エレベータブロック内に収納される位置状態(プレイ位置)から、エレベータブロックより前方に側に突出した位置状態(イジェクト位置)まで移動可能とされている。さらにプレイ位置にある状態において、エレベータブロックに保持されて垂直方向に搬送される。
【0018】
またメイントレイ75にはストッカ8に収納されているサブトレイ14が選択的に収納されるようになされる。即ちメイントレイ75がエレベータブロックに保持されて昇降され、ストッカ8の或るストック位置に相対する状態となった時に、そのストック位置に収納されているサブトレイ14は、メイントレイ75に組み込まれたスライダ88によって引き出されてメイントレイ75内に引き込まれて係合されるようになされる。また、逆にメイントレイ75から引き出されてストッカ8に収容される。
【0019】
従ってサブトレイ14は、水平方向には、ストッカ8に収納された位置状態(ストック位置)からメイントレイ75に組み込まれた位置(プレイ位置)まで搬送されるとともに、メイントレイ75とともにプレイ位置とイジェクト位置の間で搬送される。また、垂直方向にはメイントレイ75とともにエレベータブロックに保持されて搬送されることになる。
【0020】
ディスクは各々サブトレイ14に載置されるものであり、サブトレイ14がイジェクト位置に搬送されることでユーザーはディスクの装填/取り出しを行なうことができ、また、サブトレイ14がストック位置に搬送されることで、ディスクはストッカ8に収納されたこととなる。また、或るサブトレイ14に載置されているディスクは、メイントレイ75とともにサブトレイ14がディスクドライブ部5の位置(ローディング位置)まで搬送されることによってディスクドライブ部5のディスクテーブル6にチャッキングされてスピンドルモータによって回転され、光学ヘッド7によって再生されることになる。
【0021】
シャーシ1の側壁部3,4の外側には、第1のカム板24及び第2のカム板23が取り付けられる。
第1のカム板24には水平方向に長孔となる支持スリット28,29,30が形成され、また第2のカム板23にも、同様の位置に水平方向に長孔となる支持スリット25,26,27が形成されている。
そして、側壁部3,4の外側には支持ピン18,19,20が形成されており、支持ピン18が支持スリット25,28に、支持ピン19が支持スリット26,29に、支持ピン20が支持スリット27,30に、それぞれ挿通していることによって、第1,第2のカム板24,23は、シャーシ1に対して水平方向に移動可能に支持されていることになる。
【0022】
第1のカム板24にはカム溝33が設けられ、また第2のカム板23にはカム孔31が形成されている。そして上述したようにシャーシ1のガイドスリット21を挿通しているエレベータブロックベース44の支持ピン47,48は、第2のカム板23にはカム孔31を挿通して第1のカム板24にはカム溝33に達している。
【0023】
そして、第1,第2のカム板24,23が所定の範囲でシャーシ1に対して水平方向に前後に移動を繰り返すことにより、支持ピン47,48は、カム孔31及びカム溝33に案内されて上方又は下方に移動される。即ち、第1,第2のカム板24,23の水平方向の前後繰り返し移動動作によりエレベータブロックがシャーシ1内で昇降動作されることになる。
71は天板を示し、ビス74によってシャーシ1の上面に取り付けられる。
【0024】
<2.サブトレイ及びストッカの構造>
これらの各構造部位についての搬送時、ストック時等の位置関係や動作状態を図11〜図21で説明していく。
図11はサブトレイ14を示す。このサブトレイ14は直径12cmのディスクに対応してこれを搭載するための大径凹部124と、直径8cmのディスクに対応する小径凹部125が形成され、2種類のサイズのディスク(CD)を載置することができるようになされている。
【0025】
122はサブトレイ14がローディング位置に搬送された際に、載置されているディスクを光学ヘッド7及びディスクテーブル6に臨ませるための切欠部である。また、このサブトレイ14の一側側にはバネ部127を介して突起部16が形成されており、また係合凹部15が形成されている。
さらに、サブトレイ14の後方及び両側の縁部にはやや薄肉とされた鍔部126が形成されている。
また123はサブトレイ14にディスクが搭載されているか否かを検出するセンサの動作ために形成されているセンサ孔であり、これについては後述する。
【0026】
このサブトレイ14は、図12に示すようにストッカ8に収納される。5枚のサブトレイ14はそれぞれストック位置が決められており、第1〜第5のストック高さ位置H1 〜H5 となるストック位置においてメイントレイ75との間でストッカ8からの取り出し及びストッカ8への収納が行なわれる。
【0027】
図13にストッカ8に収納されている状態のサブトレイ14を示す。ストッカ8には、図12からわかるように各ストック位置に嵌合凹部11が形成されており、また、各ストック位置を仕切る棚部材12が形成されているが、サブトレイ14は鍔部126が棚部材12に支持された状態で収納される。また、サブトレイ14が完全に収納された状態で図13のように突起部16が嵌合凹部11に嵌入することで、収納位置状態が保持される。
【0028】
突起部16は、サブトレイ14のストッカ8への収納動作中にバネ部127の弾性変形により嵌合凹部11に対して嵌入し、またストッカ8からの引き出し動作中にバネ部127の弾性変形により嵌合凹部11から脱却する。なお、119はサブトレイ14に載置されたディスク301の上面に臨むように形成された突起であり、サブトレイ14がストック位置に或る場合の、大径凹部124からのディスクの脱落を防止するものである。
【0029】
<3.メイントレイ、スライダの構造と水平搬送動作>
図14はメイントレイ75及びスライダ88を示している。メイントレイ75は、上面側及び下面側の中央部分及び後方側が開放された薄い筺体状に形成されており、後方側よりサブトレイ14を挿入係合することができるように構成されている。
【0030】
上面側の開放部位となる切欠部76は、サブトレイ14が挿入された際に、サブトレイ14上に載置されているディスクを上面側に臨ませるためのもので、これによってサブトレイ14と係合したメイントレイ75がイジェクト位置に搬送された時に、サブトレイ14上のディスクの装填/脱却が可能となる。また、下面側の開放部位となる切欠部80は、サブトレイ14が挿入係合されたメイントレイ75がローディング位置に搬送された際に、サブトレイ14の切欠部122とともにディスクを光学ヘッド7及びディスクテーブル6に臨ませるためのものである。
78は、サブトレイ14のセンサ孔123とともに、ディスクの搭載有無を検出するセンサの動作ために形成されているセンサ孔である。
【0031】
メイントレイ75の一側側部分にはスライダ88が、図14中、矢印Aで示す方向に移動可能な状態で収納されており、その移動動作によりメイントレイ75に対してサブトレイ14を引き込み、またサブトレイ14をストッカ8に収納させることになる。
このためスライダ88にはメイントレイ75の内方側に向いた側縁部に、係合突起90が形成されており、この係合突起90はサブトレイ14の係合凹部15と係合されるようになっている。
【0032】
即ち、図16に示すようにスライダ88がメイントレイ75おり後方に突出した状態で係合突起90が、そのときのメイントレイ75のストック高さ位置におけるストック位置に収納されているサブトレイ14の係合凹部15と係合し、この状態でスライダ88がメイントレイ75に引き込まれることによってサブトレイ14もメイントレイ75に引き込まれ、図17の挿入係合状態となる。また、逆に図17の状態からスライダ88がメイントレイ75の後方に引き出されることによってサブトレイ14もメイントレイ75の後方に引き出され、ストッカ8に収納されることになる。
【0033】
なお、メイントレイ75上にサブトレイ14が挿入されておらず、またスライダ88が引き出されていない状態では当然係合突起90と係合凹部15は係合していないため、ストッカ8からのサブトレイ14の搬送の際には、まず係合状態にもっていかなければならない。
このため、メイントレイ75はまず光学ヘッド7に近接するローディング位置まで搬送され、その位置でスライダ88が後方に引き出される。この位置はストッカ8よりも下方の位置となるため、スライダ88の引き出し動作に障害はない。
【0034】
そして、スライダ88を引き出した状態でストッカ8から取り出すべきサブトレイ14が収納されているストック高さ位置まで垂直方向にメイントレイ75の搬送動作が行なわれる。この垂直搬送動作時に、係合突起90は図12に一点鎖線Bで示すように各サブトレイ14の係合凹部15内を上下に通過することになる。
【0035】
従って、メイントレイ75が所定のストック高さ位置まで搬送されたときには、係合突起90はそのストック位置に収納されているサブトレイ14の係合凹部15内に位置していることになり、従って、図16、図17のようにスライダ88の移動に伴ってサブトレイ14の引き込み及び引き出しが可能となる。
【0036】
<4.エレベータブロックの構造と水平搬送動作>
図15はエレベータブロックを示す。上述したようにエレベータブロックはエレベータブロックトップ67とエレベータブロックベース44によって形成されているが、このエレベータブロックトップ67とエレベータブロックベース44による空間内にメイントレイ75が収納される。そして、このエレベータブロックからはメイントレイ75は前方側(イジェクト位置)に引き出されることができるようになされている。
【0037】
エレベータブロック内にメイントレイ75が収納されている状態は上記図16、図17で示した状態となる(エレベータブロックベース44を一点鎖線で示している)。
そして、図17の状態から、メイントレイ75(及びサブトレイ14)は図18に示すようにイジェクト位置に引き出される。
【0038】
エレベータブロックトップ67にはチャッキングプレート68が形成されており、エレベータブロックがローディング位置まで降りた状態で、エレベータブロック内部のメイントレイ75に収納されたサブトレイ14に搭載されているディスクは、チャッキングプレート68とディスクテーブル6に挟持されてチャッキングされることになる。
また、エレベータブロックベース44の切欠部46はディスクを光学ヘッド7及びディスクテーブル6に臨ませるためのものである。
【0039】
エレベータブロックベース44には、上述したスライダ88の移動及びメイントレイ75の移動のため(即ち水平方向の搬送動作)のための水平搬送モータ51が搭載されている。水平搬送モータ51の駆動力は駆動プーリ52から従動プーリ53,54に伝達される。そして、従動プーリ53の回転はギア55を介して図20に示されるピニオンギア132を回転させる。詳細な説明は省くが、このピニオンギア132は、イジェクト動作(オープン/クローズ)の際に図14に示したメイントレイ75のラックギア81と噛合することになり、これによってメイントレイ75の、エレベータブロックに収納されたプレイ位置からイジェクト位置との間での移動が行なわれる。
【0040】
また、従動プーリ54の回転はギア56を介してピニオンギア57に伝達される。詳細な説明は省くが、このピニオンギア57は、メイントレイ75がプレイ位置(エレベータブロック収納状態)にあるときに、スライダ88の下部のラックギア89と噛合することになり、これによりスライダ88の移動、即ちサブトレイ14の水平方向の移動が行なわれる。
【0041】
<5.カム板による垂直搬送動作>
図19はシャーシ1に取り付けられた第1、第2のカム板24,23の状態を示している。
上述のように第1、第2のカム板24,23は、シャーシに対して支持スリット28,29,30及び支持スリット25,26,27の長孔の範囲内で前後動作可能な状態に取り付けられているが、この前後移動動作はエレベータブロックの昇降動作を実行させる昇降モータ37によりなされる。昇降モータ37の駆動力は駆動プーリ36からギア系を介してカムギア41に伝達される。カムギア41には長円状のカム溝38が形成され、カム溝38には第2のカム板23に植設された倣いピン43が係合している。これにより、第2のカム板23は、カムギア41が1回転する毎に図中Cで示した前後方向に、2往復動作を行なうことになる。
【0042】
そして、エレベータブロックベース44の支持ピン47,48は、第2のカム板23のカム孔31と第1のカム板24にはカム溝33に挿通しているが、第2のカム板24の往復動作により、稲妻状に形成されているカム溝33内を、カム孔31に案内されて上下に移動することになり、即ち、これによってエレベータブロックの昇降動作が実行される。なお、昇動作時と降動作時では昇降モータ37の回転が逆方向とされる。
【0043】
エレベータブロックの昇降動作として、図21はディスクドライブ部5によって再生動作可能なローディング位置にある状態を示し、また図20は、エレベータブロックが、第3のサブトレイ14をストッカ8に対して引き出し及び収納可能な第3のストック高さ位置H3 にある状態を示している。
【0044】
<6.水平搬送状態のセンサ手段>
このような構造のチェンジャー装置における搬送動作を模式的に示すと、水平方向には図6のように3つの搬送位置間の移動を、また垂直方向には図7のように7つの搬送位置間の移動を行なうことになる。
ここで、水平方向にはサブトレイ14がストック位置/プレイ位置/イジェクト位置の、3つの搬送位置のいづれの位置にある状態であるかが絶対的に検知できるように4つのセンサ手段が設けられている。
この4つのセンサ手段は図15に示されるようにエレベータブロックに搭載されているもので、フォトインタラプタ59、ストック検出スイッチ60、オープン/クローズスイッチ58、アウトスイッチ61の4つである。。
【0045】
フォトインタラプタ59はエレベータブロックベース44に配され、図14に示されるスライダ88の下面部に突設された被検出突起91を検出するもので、スライダ88がメイントレイ75内に引き込まれ、サブトレイ14がプレイ位置とされている際にオンとなり、それ以外の場合はオフとなる。
【0046】
アウトスイッチ61はエレベータブロックトップ67に配されており、スライダ88に対するロックレバー84の回動位置を検出するようになされている。ロックレバー84についての詳細な動作説明は省略するが、ロックレバー84はメイントレイ75がプレイ位置近傍からイジェクト位置までの間にある場合において、スライダ88の移動を阻止するためのものであり、軸受部85が軸突起82に支持されて回動される。そして下面側の突起86はスライダ88の溝92に係合しており、スライダ88の移動位置に伴ってロックレバー84の回動動作が行なわれる。
【0047】
即ち、ロックレバーの回動はスライダ88がメイントレイ75の内部に収納された場合と、引き出された場合との間に行なわれ、結局、アウトスイッチ61は、サブトレイ14がストック位置からプレイ位置に至る迄の間と、サブトレイ14がメイントレイ75の内部に収納された場合(即ちプレイ位置又はイジェクト位置)にある場合とで、オン/オフが切り換わる。
【0048】
ストック検出スイッチ60はエレベータブロックベース44の後端部に設けられており、スライダ88がサブトレイ14をストック位置まで搬送した位置状態において、スライダ88に形成されている押圧突起93によりオンとされる。つまり、水平方向の搬送位置がストック位置状態であることを検出する。
【0049】
オープン/クローズスイッチ58はエレベータブロックベース44の前端部近傍に設けられており、エレベータブロックに対してメイントレイ75がプレイ位置からイジェクト位置まで搬送される間において、メイントレイ75によって押圧される。
この4つのセンサ手段による出力は図8のようになり、これらの信号により、常に現在、水平方向においてどのような搬送状態にあるかが判別できる。
【0050】
<7.ディスク有無のセンサ手段>
なお、エレベータブロックベース44には発光素子62が、またエレベータブロックトップ67には受光素子63が設けられ、対向状態とされているが、これはサブトレイ14上のディスク有無を検出するセンサとなる。
【0051】
即ち、エレベータブロック内にサブトレイ14が挿入係合されたメイントレイ75が収容されている際には、発光素子62から受光素子63に達する垂直線上には、メイントレイ75のセンサ孔78及びサブトレイ14のセンサ孔123が位置することになり、つまり、発光素子62と受光素子63の間はサブトレイ14とメイントレイ75によっては妨害されていない。
【0052】
従って、サブトレイ14にディスクが載置されていなければ発光素子62の出力光は受光素子63で受光され、またディスクが存在するときは、受光されないため、受光素子63の出力はディスク有無の情報となる。
【0053】
そして、このようにディスク有無のセンサ手段がサブトレイ14及びメイントレイ75の中央近傍位置に設けられていることにより、イジェクト位置からプレイ位置までの搬送の際のディスク有無検出動作だけでなく、ストック位置からプレイ位置への搬送の際のディスク有無検出を行なうことができる。
【0054】
つまり、このディスク有無のセンサ手段によれば、ストッカ8内の各サブトレイ14についても、単にメイントレイ75に引き込むだけでそのサブトレイ14にディスクが搭載されているか否かを検出することができ、各サブトレイのディスク搭載状態を検出したいときに、一々サブトレイ14をローディング位置まで搬送してチャッキングし、光学ヘッド7でTOC読込動作を行ない、その結果により(TOCが読めたか否か)ディスク有無を判別するというような時間のかかる煩雑な動作は不要となる。これによってストッカ8内のディスク収納状態の迅速な検出や、ディスク無の場合の迅速な対応動作が可能となる。
【0055】
例えばユーザーがディスクの搭載されていないサブトレイを指定して再生を行なわせる操作をしたような場合に、サブトレイ14をメイントレイ75に引き込んだ時点でディスク無しがわかるため、その旨の表示などの対応動作も迅速に行なうことができる。
【0056】
<8.垂直搬送状態のセンサ手段>
このチェンジャー装置における垂直方向の搬送動作については、図7のようにローディング位置HLD、踊り場位置HDM、第1〜第5のストック高さ位置H1 〜H5 の7つの搬送位置間の移動を行なうことになるが、垂直方向での7つの搬送位置を検出するためにイニシャルスイッチ45及びカウントスイッチ40という2つのセンサ手段が形成される。
【0057】
イニシャルスイッチ45は図20、図21に示されるようにエレベータブロックがローディング位置HLD(最下方位置)まで下がったときに押圧されるようになされており、つまり、ローディング位置HLDを示す絶対アドレス検出手段となる。
【0058】
カウントスイッチ40は図19に示すように、第2のカム板23の当接部42によって押圧可能な位置に配されており、上述した第2のカム板23の前後動作によってオン/オフされる。
つまり、第2のカム板23の前後動作によってエレベータブロックは1段階ずつ上昇又は下降を行なうことになるが、その1段階の昇降動作に応じてスイッチングが行なわれることになり、このカウントスイッチ40は1段階の昇降動作を検出する相対アドレス検出手段となる。
【0059】
このようなイニシャルスイッチ45及びカウントスイッチ40の出力は図9のようになる。
ローディング位置HLDではイニシャルスイッチ45の出力により、絶対的に位置検出がなされ、また上昇/下降動作が行なわれると、1段階毎にカウントスイッチ40のスイッチングパルスが得られるため、ローディング位置HLDを初期位置として、上昇時にはスイッチングパルスによるカウンタのインクリメント、下降時にはスイッチングパルスによるカウンタのデクリメントを行なっていくことで、現在の垂直方向のアドレスを判別することができる。
【0060】
このようにイニシャルスイッチ45及びカウントスイッチ40のみによって高さ方向の搬送位置を検出することで、7つの搬送位置毎にセンサを設けることに比べてセンサ搭載に関する経済性ははるかに向上する。また、この方式の場合、例えより多段階に搬送される(例えばより多数のディスクを収納できるようにする)ようにした場合でもセンサ手段は2つでよいという利点もある。
【0061】
<9.チェンジャープレーヤ装置の構成>
続いて、以上のようなチェンジャー機構の本実施例のチェンジャープレーヤ装置としての全体の回路ブロックについて説明していく。
図1はチェンジャープレーヤ装置のブロック図であり、上述したシャーシ1内に構成されるチェンジャー機構において、ローディング位置まで搬送されたディスクはスピンドルモータによってCLV回転駆動されるとともに、光学ヘッド7によってそのピット情報が読み取られる。
【0062】
つまり、光学ヘッド7におけるレーザダイオードから照射されたレーザ光は、回折格子、ビームスプリッタ、1/4波長板などの光学系を経て、対物レンズからディスク記録面に照射される。そしてその反射光は上記光学系からビームスプリッタによって取り出され、シリンドリカルレンズなどを介してディテクタに照射され、電気信号に変換される。
【0063】
101はRF演算部であり、光学ヘッド7のディテクタによって取り出された信号が供給され、演算処理により再生データとしてのRF信号、フォーカスエラー信号EF、トラッキングエラー信号ETを生成する。
フォーカスエラー信号EF、トラッキングエラー信号ETはサーボ回路106に供給され、フォーカスドライブ信号FD、トラッキングドライブ信号TDとして光学ヘッド7の対物レンズを支持する2軸機構に印加される。
またトラッキングエラー信号ETに基づいてスレッドドライブ信号SDも生成され、光学ヘッド7をディスク半径方向に駆動するスレッド機構に供給される。
【0064】
RF演算部101から出力されたRF信号はデコーダ102に供給され、EFM復調やCIRCエラー訂正処理などが施される。そしてD/A変換器103でアナログ音声信号(L,R)に変換され、増幅部104を介してスピーカ105から音声として出力される。
【0065】
またデコーダ102ではサブコードデータCSUB やスピンドルサーボのためのクロック誤差信号ESPなどが取り出され、コントローラ100に供給される。
コントローラ100はマイクロコンピュータによって構成されており、ユーザーの操作やサブコードデータCSUB に応じて各部を制御する。またスピンドルサーボ信号SSをサーボ回路7に供給し、スピンドルドライブ信号SPDをスピンドルモータに印加させたり、トラックジャンプ信号(ジャンプパルス)TJによりサーボ回路7を制御し、光学ヘッド7のアクセス動作を実行させる。
【0066】
また100aはコントローラ100に内蔵される(ただし別体で構成してもよい)RAMを示し、このRAM100aはストックされる各ディスクについて、それぞれのTOCデータを記憶しておくことができるようになされている。また、プログラム演奏モードにおいてユーザーがプログラム指定入力を行なった場合は、その入力データ(曲順)を記憶することになる。
【0067】
なお、ストッカ8に収納されているディスクにおいて、まだTOCを読み込んでいないディスクが存在した場合には、コントローラ100はそのディスクに対してTOC読込動作が可能なチャンスがきた時点(再生操作やイジェクト操作等がなされていない時点)でTOC読込を実行させ、RAM100aに記憶させるようにしている。
【0068】
109は装置の外筺パネル上に設けられる各種操作キーによる操作部であり、ディスクチェンジャー機構に対するディスク(サブトレイ14)の収納/取出等の操作キー、再生、停止、早送り、早戻し、AMSなどのCD操作キー、シャッフル再生、プログラム再生等の再生モード操作キーが設けられている。またユーザーの電源操作(2次電源)の操作スイッチも設けられる。
【0069】
上記のCD操作キーとしては、例えば図4のような操作キーが配されている。即ち、現在サブトレイ14によって搬送され、例えばローディング位置などに搬送されていて再生準備状態にあるディスクの操作を行なうものとして、再生キー(及び一時停止キー)220、停止キー221、早送り/早戻しキー223、AMSキー222、及びオープン/クローズキー224が設けられる。
【0070】
また、『DISC 1』〜『DISC 5』として示されるディスク選択再生キー201〜205が設けられ、ストッカ8内のディスクを直接選択して再生できるようになされている。例えばディスク選択再生キー201が押された場合は、ストック高さ位置H1 にストックされているディスクがローディング位置HLDまで搬送されて再生動作が行なわれることになる。
【0071】
またディスク選択再生キー201〜205に並んでディスク選択オープン/クローズキー211〜215が設けられ、サブトレイを直接選択してイジェクト位置まで搬送させ、またイジェクト状態から内部側へ搬送できるようになされている。例えばディスク選択オープン/クローズキー211を押せば、ストック高さ位置H1 のサブトレイがイジェクトされ、そのサブトレイに対してディスクを装填/脱却させることができる。
【0072】
図1における108は表示部である。表示部108では再生中のCDの時間情報、各種モード状態などがコントローラ100の制御に基づいて表示される。
【0073】
この表示部108の一部として図4のようにディスク選択再生キー201〜205上にLED表示部231〜235が設けられており、この表示動作により各サブトレイの状態が判別できるようになされている。
例えば、サブトレイ上にディスクが保持されているか否か、サブトレイがストッカ内にあるか、サブトレイが搬送対象とされ即ちそのサブトレイ上のディスクが再生準備状態にあるか、が判別される。
【0074】
一例としては、例えばサブトレイ上にディスクがある場合はそのサブトレイに対応するLED表示部が赤色点灯され、ディスクがない場合は消灯されている。さらにディスクを載せたサブトレイがローディング位置に搬送されて、そのディスクが再生準備状態とされているときは、そのサブトレイに対応するLED表示部が緑色点灯されるなどの点灯方式でユーザーに各サブトレイの状態が識別されるようになされている。もちろんこれ以外にも状態識別のための点灯方式は各種考えられ、上記緑色点灯に変えて例えば赤色点滅などとしてもよい。
【0075】
また、表示部108の一部として、例えば液晶パネルなどにより図5のような表示パネル240が設けられる。
この表示パネル240は、例えば動作状況やモード、演奏時間等を表示できるものである。
【0076】
107は電源回路であり、商用交流電源を整流、平滑して直流動作電源電圧を各部を供給する。商用交流電源にコンセントが接続された状態では1次電源がオンとされ、いわゆるスタンバイ電源電圧V2 を出力し、コントローラ100等に供給している。また、ユーザーが電源操作スイッチをオンとすることに応じて、動作電源電圧V1 を各部に供給する。
【0077】
コントローラ100にはコンセントが接続されている場合は常にスタンバイ電源電圧V2 が供給されているため、ユーザーが電源操作スイッチをオンとしておらず、コンセントのみが接続されているがいわゆる動作オフであるスタンバイ状態においてもある程度の動作を行なうことができ、場合によっては電源回路107に対して自動的に動作電源電圧V1 を出力させるように制御も行なうことができるようになされている。
【0078】
110はモータドライバ部であり、このモータドライバ部110によって上述した昇降モータ37及び水平搬送モータ51が駆動される。モータドライバ部110にはコントローラ100からモータ制御情報SMDが供給され、モータドライバ部110はこれに応じて昇降モータ37又は水平搬送モータ51に動作電流を印加することにより、昇降モータ37、水平搬送モータ51の回転方向及び回転動作期間はコントローラ100によって制御されることになる。
【0079】
また、チェンジャー機構からコントローラ100に対しては、上述した各種センサ手段からの信号SSEN が供給され、コントローラ100がチェンジャー機構における各種状態を検知することができるようになされている。即ち、水平方向の搬送位置の検知のためにフォトインタラプタ59、ストック検出スイッチ60、オープン/クローズスイッチ58、アウトスイッチ61からの信号が供給され、また垂直方向の搬送位置の検知のためにイニシャルスイッチ45、カウントスイッチ40からの信号が供給され、さらに、サブトレイ14上のディスク有無の検出のために受光素子63からの信号が供給される。
【0080】
<10.プログラム再生>
このような本実施例のチェンジャープレーヤ装置においては、再生モードの1つとしてプログラム再生モードが用意されており、ユーザーが収納されている5枚のディスクの内から曲を指定して順番に再生させていくことができる。
【0081】
プログラム再生を行なう場合、ユーザーはプログラムモードの操作を行なって、再生させたい順にプログラムステップとしてディスク及びトラックの指定入力を行なっていく。トラックの指定としては1つの任意のトラックを指定するか、全てのトラックをまとめて指定することができる。
まず、ユーザーが最初の再生させるものから順にプログラムステップ1としてトラックを指定入力しく場合には、コントローラ100はRAM100aに保持されている第1〜第5のディスクのTOCデータを参照し例えば図5のような表示を行なう。
【0082】
まず、プログラムモードに操作されることで、図5(a)のように『PROGRAM』というモード表示243を実行する。そして『STEP 1』というようにプログラムステップナンバ表示244を行ない、ユーザーの入力を促す。
そして、まずユーザーがディスク1を指定した時点で『DISC 1』という指定ディスク表示245が行なわれ、そのディスクのTOCデータからトラック数を判別してディスクに記録されているトラックの表示(ミュージックカレンダー表示)242を行なう。
【0083】
次に、ユーザーがトラック指定としてオールトラックを指定入力したとすると、『TRACK ALL』というように入力に応じた指定トラック表示246を行ない、続いてTOCデータから第1のディスクの総演奏時間情報を得、例えばそれが50分1秒であったら、積算時間表示247を『50:01』とする。
即ち、プログラムステップ1として第1のディスクの全曲を再生するという指定が行なわれたことになる。
【0084】
続いてプログラムステップ2としてユーザーが第3のディスクのトラック5(第5曲目)の入力を行なったとすると、表示は図5(b)のようになり、入力内容に応じた指定ディスク表示245、指定トラック表示245が行なわれ、またTOCデータを参照して、ミュージックカレンダー表示242や、積算時間表示247が行なわれる。例えば第3のディスクのトラック5の演奏時間が3分20秒であったとすると、プログラムステップ1の50分1秒に3分20秒が加算され、53分21秒の表示となる。
【0085】
さらにプログラムステップ3としてユーザーが第2のディスクのトラック1(第1曲目)の入力を行なったとすると、表示は図5(c)のようになる。
以下も同様にパネル表示部240でガイドされてプログラム指定が行なわれる。なお、積算時間の表示は、必ずしも常に実行しなくてもよく、例えば積算時間が100分を越えたら表示しないようにするなどの表示方式をとってもよい。
【0086】
例えばこのようにパネル表示部240でガイドされてユーザーはプログラムステップ毎に指定入力を行なっていくと、そのプログラム指定データがRAM100aに保持され、再生時に参照されて再生楽曲が選ばれることになる。
例えばユーザーがプログラムステップ7まで指定した場合は、例えば図3(a)のようなプログラム指定データがRAM100aに保持されていることになる。
【0087】
この状態で再生操作がなされると、コントローラはRAM100aを参照して、まず第1のディスクの全曲を再生させ、その後第3のディスクの5曲目を再生させ、その後第2のディスクの1曲目を再生させ・・・・・ というように動作制御を行なうことになる。
【0088】
<11.イジェクト動作に伴うプログラム指定データの編集>
ところで、このようにプログラム指定データがRAM100aに保持されている状態で、或るディスクがイジェクトされた場合は、本実施例では、コントローラ100は図2に示す処理で、プログラム指定データから、そのイジェクトされたディスクにかかる指定データが削除されプログラム指定データが編集されるようにしている。
【0089】
プログラム指定データがRAM100aに保持されている状態で(F100)、或るディスクに対してイジェクト操作がなされた場合(F101)、すなわちオープン/クローズキー211〜215又は224のいづれかのキー操作がなされた場合は、処理はステップF102に進み、コントローラ100はイジェクト対象となったディスク(サブトレイ14)のイジェクト位置までの搬送動作を開始する。
【0090】
ここで、コントローラ100は図8の水平方向のアドレスを検知するセンサの状態を監視して(F103)、図8におけるオープン/クローズ搬送中の状態になることを待機する。
そして、オープン/クローズ搬送中の状態となった以降、即ちサブトレイ14に積載されているディスクが機器外部(イジェクト位置領域)に出た時点で、ステップF106に進む。
【0091】
ただし、搬送動作がこのイジェクト位置領域に達する前に、もしオープン/クローズキー211〜215又は224のいづれかで他のサブトレイを指定するイジェクト操作がなされた場合は、現在搬送中のサブトレイ14をストック位置に戻し、新たに指定されたサブトレイ14をイジェクト対象として(F104,F105) 、ステップF102でそのサブトレイ14をイジェクト位置に搬送する動作を開始させる。そしてイジェクト位置領域まで搬送がなされることを待機する(F103)。
【0092】
或るサブトレイがイジェクト位置領域に達したら、ステップF106で、プログラム指定データからそのサブトレイに搭載される第nのディスクについての指定データを削除することになる。
【0093】
例えば図3(a)のプログラム指定データが保持されている際に、第3のディスク(第3のサブトレイ)がイジェクト位置領域まで搬送された時点で、その第3のディスクについての指定データである、プログラムステップ2,4,5の入力内容が削除され、残されたデータで前づめされて図3(b)のように新たにプログラムステップ1〜4のデータとなるように編集される。
【0094】
なお、イジェクト位置領域まで搬送されたディスクについてはプログラムされていなければ、当然、プログラム指定データの削除編集は行なわれない。例えば図3(a)のプログラム指定データが保持されている際に、第4のディスク(第4のサブトレイ)がイジェクト位置領域まで搬送されても、プログラム指定データには削除すべきデータは存在しないため、編集はなされない。
【0095】
なお、ステップF106でプログラム指定データの編集をした後、イジェクト動作によりディスクが交換される可能性が生じるために同様に必要な処理として、RAM100aに保持されているそのディスクについてのTOCデータも消去される(F107)。
【0096】
以上のようにイジェクトされるディスクについてのみプログラム指定が削除されることにより、それ以外のまだ有効とされるプログラム指定データは保持され、特に再入力しなくてもプログラム再生を行なうことができることとなる。
【0097】
また、実際に或るディスクについてのプログラム指定データが不要となる場合とは、そのディスクが装置から脱却された可能性が生じた場合であり、即ち、機器外部に搬送された場合である。
このため本実施例では、上記のようにRAM100aにおけるプログラム指定データの編集実行のタイミングは、オープン/クローズキー(211〜215,又は224)が押された直後ではなく、実際にサブトレイがイジェクト位置領域に搬送され、オープン状態になった時点としており、これにより最も適正な編集動作が実行されることになる。
【0098】
例えばユーザーがオープン/クローズキー211を押し、直後、即ちまだ第1のディスクが表出する状態まで搬送されていない時点で、操作の間違いに気が付いてオープン/クローズキー212を押し直したような場合には、コントローラ100は第1のディスクの搬送を中止して第2のディスクの搬送動作制御にうつることになり、結局第2のディスクをイジェクトさせるため、実際には第1のディスクは全くイジェクトされないこともある。従ってこのような場合第1のディスクについてのプログラム指定データを削除することは適当ではないが、本実施例はこのような不適当な編集動作は生じないことになる。
【0099】
また、イジェクト操作時に編集を行なってしまうようにした場合は、その編集を無駄にしないために、一旦操作された限りはそのディスクをイジェクトさせ、その間他の操作キーを受け付けないという方式もあるが、操作を受け付けない期間を設けることで、操作性は当然悪化してしまうことになる。この点でも本実施例の処理は操作性を阻害しない方式として有用である。
【0100】
なお、実施例ではイジェクト位置領域としてオープン/クローズ搬送中の状態からイジェクト位置までとし、つまりサブトレイ14が機器筺体から表出し始めた時点でプログラム指定データの編集を実行するようにしたが、イジェクト位置領域を完全なイジェクト位置のみと設定し、つまり図8でイジェクト位置となる検出信号状態が得られた時点でプログラム指定データの編集を実行するようにしてもよい。
【0101】
以上本発明の実施例としての構成及び動作について詳述してきたが、本発明は実施例に限定されることなく、要旨の範囲内で各種変形して各種チェンジャー機器に適用できることはいうまでもない。
もちろんCDチェンジャー以外にもミニディスクやカセットテープ状記録媒体についてのチェンジャーシステムとして本発明は実現できる。
【0102】
また、複数のディスクを積層上にストックするチェンジャーシステムで説明したが、いわゆるルーレット方式といわれるように大型トレイ上に平面方向に複数枚のディスクを載置させるようなチェンジャーシステムなど、他のストック方式のチェンジャーシステムであっても、ディスク等を選択的にイジェクトできるものであれば本発明を適用できる。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、記憶手段に再生順序指定データが保持されている際に、その再生順序指定データによる指定に含まれる記録媒体が挿脱位置まで搬送されたら、その記録媒体についてのみ再生順序指定が削除されるようにしているため、それ以外のまだ有効とされる再生順序指定データは保持され、その後もプログラム再生のためのデータとして有効に用いることができるという効果がある。
【0104】
また、実際に或る記録媒体についての再生順序指定データが不要となる場合とは、その記録媒体が実際に挿脱(イジェクト)位置まで搬送された場合であるため、搬送動作が挿脱位置領域に達したことを検出してから、その記録媒体に関しての再生順序指定データの削除編集を行なうようにすることで、最も適正な編集動作が実行されることになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のチェンジャープレーヤ装置のブロック図である。
【図2】実施例のイジェクト時のプログラム指定データの編集処理のフローチャートである。
【図3】実施例のプログラム指定データの編集処理の説明図である。
【図4】実施例の操作部及び表示部の一部の説明図である。
【図5】実施例の表示部の表示状態例の説明図である。
【図6】実施例のチェンジャー機構の水平搬送動作の説明図である。
【図7】実施例のチェンジャー機構の垂直搬送動作の説明図である。
【図8】実施例のチェンジャー機構の水平搬送動作に対する検出信号の説明図である。
【図9】実施例のチェンジャー機構の垂直搬送動作に対する検出信号の説明図である。
【図10】実施例のチェンジャー機構の分解斜視図である。
【図11】実施例のチェンジャー機構のサブトレイの平面図である。
【図12】実施例のチェンジャー機構のストッカの斜視図である。
【図13】実施例のチェンジャー機構のストッカ内のサブトレイの説明図である。
【図14】実施例のチェンジャー機構のメイントレイ及びスライダの斜視図である。
【図15】実施例のチェンジャー機構のエレベータブロックの斜視図である。
【図16】実施例のチェンジャー機構の水平搬送動作の説明図である。
【図17】実施例のチェンジャー機構の水平搬送動作の説明図である。
【図18】実施例のチェンジャー機構の水平搬送動作の説明図である。
【図19】実施例のチェンジャー機構の垂直搬送動作の説明図である。
【図20】実施例のチェンジャー機構の垂直搬送動作の説明図である。
【図21】実施例のチェンジャー機構の垂直搬送動作の説明図である。
【符号の説明】
1 シャーシ
5 ディスクドライブ部
6 ディスクテーブル
7 光学ヘッド
8 ストッカ
14 サブトレイ
23 第2のカム板
24 第1のカム板
37 昇降モータ
40 カウントスイッチ
44 エレベータブロックベース
45 イニシャルスイッチ
51 水平搬送モータ
58 オープン/クローズスイッチ
59 フォトインタラプタ
60 ストック検出スイッチ
61 アウトスイッチ
62 発光素子
63 受光素子
67 エレベータブロックトップ
75 メイントレイ
88 スライダ
100 コントローラ
100a RAM
101 RF演算部
102 デコーダ
106 サーボ回路
108 表示部
109 操作部
110 モータドライブ部
201〜205 ディスク選択再生キー
211〜215 ディスク選択オープン/クローズキー
220 再生キー
221 停止キー
222 AMSキー
223 早送り/早戻しキー
224 オープン/クローズキー
231〜235 LED表示部
240 表示パネル
242 ミュージックカレンダー
243 モード表示
244 プログラムステップ表示
245 指定ディスク表示
246 指定トラック表示
247 積算時間表示

Claims (2)

  1. 複数の記録媒体がそれぞれ所定のストック位置に収納されるストッカ手段と、
    上記記録媒体から情報を読み出す再生手段と、
    上記ストック位置と、上記記録媒体が再生される再生位置と、上記記録媒体が筐体外に突出される挿脱位置との間にて上記記録媒体を搬送する搬送手段と、
    上記搬送手段が上記挿脱位置に達したことを検出する検出手段と、
    データの再生順序を指定する再生順序指定データを記憶する記憶手段と、
    上記再生順序指定データに基づいて複数の記録媒体に対する再生動作が行われるように上記再生手段及び上記搬送手段を制御すると共に、上記記憶手段に上記再生順序指定データが記憶されている際に上記再生順序指定データに含まれるデータが記録された記録媒体が上記搬送手段により上記挿脱位置に搬送され上記検出手段により上記挿脱位置に達したことが検出された場合には上記再生順序指定データから上記挿脱位置に達した記録媒体に記録されたデータにかかるデータ部分を削除し、上記再生順序指定データに含まれないデータを記録した記録媒体が上記搬送手段により上記挿脱位置に搬送され上記検出手段により上記挿脱位置に達したことが検出された場合には上記再生順序指定データの編集がなされないように上記記憶手段を制御する制御手段と
    を備えるチェンジャーシステム。
  2. 上記記録媒体の上記挿脱位置への移動命令が入力される操作手段を備え、
    上記制御手段は、上記操作手段の操作に基づいて上記記録媒体の上記挿脱位置への移動を開始させることを特徴とする請求項1記載のチェンジャーシステム。
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