JPH0765491A - 媒体記録再生装置 - Google Patents

媒体記録再生装置

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Publication number
JPH0765491A
JPH0765491A JP23415693A JP23415693A JPH0765491A JP H0765491 A JPH0765491 A JP H0765491A JP 23415693 A JP23415693 A JP 23415693A JP 23415693 A JP23415693 A JP 23415693A JP H0765491 A JPH0765491 A JP H0765491A
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JP
Japan
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medium
disc
storage
disk
recording
Prior art date
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Pending
Application number
JP23415693A
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English (en)
Inventor
Hideaki Muramatsu
秀哲 村松
Toshiaki Tenmyo
賢昭 天明
Makoto Yamazaki
誠 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0765491A publication Critical patent/JPH0765491A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 殊にオートチェンジャー装置として複数のM
Dを収納する際の操作性の向上及び該収納されたMDに
対する迅速なアクセスの向上を図ることができる媒体記
録再生装置を提供することにある。 【構成】 複数の収納部(50a〜50d)を一定方向
に積層し、各収納部(50a〜50d)にディスクを夫
々収納するストッカ5と、ディスクを挿入するディスク
挿入口2と、ディスクに記録された情報を再生するプレ
ーヤ部4と、前記一定方向に移動可能で、かつ該プレー
ヤ部4に近接可能に備え、収納駆動信号に応じて装着中
のディスクをストッカ5に収納するキャリア3と、ディ
スクに対する収納指令を入力するストックキー102
と、収納指令に応じてキャリア3に装着中のディスク
を、プレーヤ部4に最も近接した収納部50dからプレ
ーヤ部4に近接する方向とは反対方向の収納部へと順次
収納させる前記収納駆動信号を送出するCPU233と
有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報を担う記録媒体を
記録又は再生する媒体記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報を記録した記録媒体として、コンパ
クトディスク(以下、単にCDと称する)が広く知られ
ている。最近では、複数のCDをマガジンと称する収納
手段に収納して、該マガジンを装着したプレーヤを自動
車のトランク内に収納し、ヘッドユニットと称する本体
装置を運転席近くに配置するCDオートチェンジャー装
置が普及してきている。
【0003】一方、近年、保護用のカートリッジケース
に情報記録用ディスクを収納した記録媒体で、光磁気記
録方式のミニディスクカートリッジ(以下、MDと称す
る)が提案されている。このMDは、記録された情報を
再生するばかりでなく、新たに記録すること、及び既に
記録された情報の書き換えも可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかるMDに対して記
録又は再生を行う媒体記録再生装置としては、現在、種
々の製品企画がなされている段階である。
【0005】本発明の目的とするところは、MD等の取
扱いにおける簡便性の向上、殊にオートチェンジャー装
置として複数のMDを収納する際の操作性の向上及び該
収納されたMDに対する迅速なアクセスの向上を図るこ
とができる媒体記録再生装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、複数の収納領域を一定方向
に積層し、各収納領域に記録媒体を夫々収納する媒体収
納手段と、記録媒体を挿入する挿入口と、記録媒体に記
録された情報を再生し、又は記録媒体に新たな情報を記
録する媒体駆動手段と、前記一定方向に移動可能で、か
つ該媒体駆動手段に近接可能に備え、収納駆動信号に応
じて装着中の記録媒体を前記媒体収納手段に収納する搬
送手段と、記録媒体に対する収納指令を入力する操作手
段と、前記収納指令に応じて前記搬送手段に装着中の記
録媒体を、前記媒体駆動手段に最も近接した収納領域か
ら前記媒体駆動手段に近接する方向とは反対方向の収納
領域へと順次収納させる前記収納駆動信号を送出する制
御手段と有することを特徴とする。
【0007】また、請求項5に係る発明は、複数の収納
領域を一定方向に積層し、各収納領域に記録媒体を夫々
収納する媒体収納手段と、記録媒体を挿入する挿入口
と、記録媒体に記録された情報を再生し、又は記録媒体
に新たな情報を記録する媒体駆動手段と、前記一定方向
に移動可能で、かつ該媒体駆動手段に近接可能に備え、
装着中の記録媒体を前記媒体収納手段に収納する搬送手
段と、前記収納領域に記録媒体が収納されていない空き
収納領域を検出する収納媒体検出手段と、所定信号に応
じて前記媒体駆動手段に最も近接した収納領域から前記
媒体駆動手段に近接する方向とは反対方向の収納領域へ
と順次収納させる収納順序の配列に空き収納領域が生じ
た場合、該空き収納領域の次に収納されている記録媒体
を、前記搬送手段に対して改めて前記収納順序にて収納
させる制御手段とを有することを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に係る発明によれば、該媒体記録再生
装置内に直接、記録媒体を挿入し収納する場合、記録媒
体を挿入する毎に各記録媒体を収納する収納領域を指定
する操作を行うことなく、該挿入された記録媒体を前記
媒体駆動手段に装着するまでの搬送時間が短い、すなわ
ち前記媒体駆動手段に最も近接する収納領域から順次に
収納するようにしたので、該媒体記録再生装置における
操作性を良好にすることができると共に、各収納領域に
収納する記録媒体が少ない場合には、再生又は記録時に
おいて各収納領域に収納された記録媒体に対して前記媒
体駆動手段におけるアクセスを迅速に行うことができ
る。
【0009】請求項5に係る発明によれば、収納順序に
おける配列を損なう空き収納領域、すなわち歯抜けが生
じた場合には、空き収納領域の次の収納領域に収納され
た記録媒体を、媒体駆動手段に最も近接する空き収納領
域、すなわち前記媒体駆動手段に装着するまでの搬送時
間が短い空き収納領域に順次詰めるように収納して、歯
抜けを無くすようにしたので、該媒体記録再生装置の操
作性を良好にすることができる共に、各収納領域に収納
する記録媒体が少ない場合には、再生又は記録時におい
て各収納領域に収納された記録媒体に対して前記媒体駆
動手段におけるアクセスを迅速に行うことができる。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の媒体記録再生
装置である車載用MDオートチェンジャー装置(以下、
単にMD装置と称する)の実施例について説明する。
【0011】該MD装置は、MDを挿入して、該MDに
記録した情報を記録及び/あるいは再生するものであ
る。
【0012】まず、該MD装置に用いられる一般的なM
Dについて説明する。図2は一般的なMDの構成を示す
平面図である。
【0013】図2において、60はカートリッジケー
ス、202は該カートリッジケース60に収納された直
径6cm程度の光ディスク又は光磁気ディスクである情
報記録用のディスク本体、203はカートリッジケース
60に設けられた該ディスク本体202にアクセスする
アクセス用孔、204は該アクセス用孔203を開閉す
るスライドシャッター(以下、単にシャッターと称す
る)である。該シャッター204は使用時以外は閉じら
れているので、ディスク本体202が外部環境から保護
され、実用性や耐久性に優れている。
【0014】尚、このMDの種類には、予め固定した情
報が記録された読出専用のプリマスタード(PRE−
M)タイプと、書込可能なレコーダブル(RECORD
ABLE)タイプとがある。プリマスタードタイプのシ
ャッター204はカートリッジケース60の片面のみに
設けられ、後述するピックアップからの光ビームをディ
スク本体202のディスク面に照射することができる。
また、レコーダブルタイプのシャッター204はカート
リッジケース60の両面に設けられ、ディスク本体20
2への記録時には、光ビームを照射するディスク面と反
対側のディスク面とに、磁界をかける磁気ヘッドが当接
する構造となっている。
【0015】以下、特にこだわらない限り、説明の便宜
上、前記カートリッジケース60及びディスク本体20
2を含めて該記録媒体であるMDを総称してディスクと
いう。
【0016】では、次に該ディスクを再生及び/あるい
は記録を行う本実施例におけるMD装置について説明す
る。尚、図面中の矢印X1,X2は該MD装置の前後方
向を示すものであり、矢印Y1,Y2は該MD装置の上
下方向を示すものである。そこで、矢印X1側を手前
側、矢印X2側を奥側とし、矢印Y1側を下側、矢印Y
2側を上側とする。
【0017】図1はディスク挿入時のMD装置における
内部構造の概略を示す断面図である。
【0018】図1においてMD装置は、直方体状の機器
ケース1と、該機器ケース1内部に設けられた後述する
主要部とから構成されている。
【0019】該機器ケース1正面の上側縁部にはディス
クを挿入する挿入口であるディスク挿入口2が形成され
ており、該ディスク挿入口2には該MD装置内への異物
の侵入を防止する、後述する挿入防止シャッター36が
開閉自在に取り付けられている。
【0020】また、機器ケース1の正面部には、エスカ
ッション28が取り付けてあり、該エスカッション28
には、後述する挿入口29が形成されている。該挿入口
29は前記ディスク挿入口2に対向しており、前記挿入
防止シャッター36と共に該MD装置内への異物の侵入
を防止する防塵ドア30が開閉自在に取り付けられてい
る。
【0021】また、該機器ケース1内に設けられた主要
部としては、挿入されたディスクを搬送及び保持する搬
送手段であるキャリア3と、該挿入されたディスクを回
転駆動する媒体駆動手段であるプレーヤ部4と、該挿入
されたディスクを収納する媒体収納手段であるストッカ
5とから構成されている。
【0022】前記キャリア3は、前記ディスク挿入口2
の奥側にて昇降可能に配置されており、該キャリア3の
上部には、挿入されたディスクを装着(ローディング)
したり、又は装着しているディスクを前記ストッカ5に
収納したり、又は前記ディスク挿入口2から排出したり
するための後述する搬送ローラ215が回転可能に設け
られている。
【0023】また、該キャリア3には、該ディスクの挿
入、装着、排出等を検出するための各種センサーが設け
られており、ディスクの挿入を検出するディスク挿入セ
ンサー216aや、ディスク装着完了を検出するローデ
ィング完了センサー216bや、イジェクトセンサー2
16cや、ディスクが抜取られたか否かを検出するディ
スク抜取センサー216d等がある。
【0024】前記ローディング完了センサー216b
は、搬送ローラ215によりローディングされたディス
クの端部が、図1のWの位置に至ることにより完全に装
着されたことを検出するものである。また、前記イジェ
クトセンサー216cは、ディスクが前記ディスク挿入
口2から取出可能となる位置(リロード位置)にまで排
出されたことを検出するものである。前記ディスク抜取
センサー216dは、前記ディスク挿入口2の近傍に設
けられ、キャリア3からディスク挿入口2に排出(リロ
ード位置までの移動、すなわち一部を突出した状態)さ
れたディスクが抜取られたか否かを検出するものであ
る。
【0025】また、該キャリア3には、該キャリア3の
昇降位置を正確に検出するキャリア位置センサー(図示
せず)が設けられており、該キャリア位置センサーによ
り、キャリア3の位置と、ディスク挿入口2及びストッ
カ5の後述する各収納部の位置とを相対向させることに
より、ディスクの前後方向における水平移動をスムーズ
に行わしめる。
【0026】また、前記プレーヤ部4は、前記キャリア
3の下方で該キャリア3と対向して配置されており、該
プレーヤ部4には図示しないダンパ及び防振スプリング
により遊動可能に機器ケース1に取り付けられている。
このため、ディスクの回転駆動時には、前記ダンパ及び
防振スプリングによってフローティング状態となり、外
部から受ける機器ケース1への振動が該プレーヤ部4に
伝達するのを防止することができる。尚、ディスクの回
転駆動時でない場合には、該プレーヤ部4は機器ケース
1に固定される構造となっている。また、ディスクの回
転駆動時である場合には、ディスクを装着したキャリア
3と、プレーヤ部4とが連結状態となっている。
【0027】該プレーヤ部4において、219はディス
ク回転駆動用のスピンドルモーター、220はディスク
(ディスク本体202)を装着するターンテーブルであ
る。221はディスクに光ビームを照射して情報の読取
を行うピックアップ部(PU)であり、ターンテーブル
220に装着されたディスクの半径方向にスライドする
構造となっている。また、該プレーヤ部4には、カート
リッジケース60の当接により、該ターンテーブル22
0上にディスクが装着されたことを検出するディスク装
着完了センサー216eが設けられている。
【0028】また、前記ストッカ5は、ディスクを収納
する4つの収納領域である収納部50a〜50dを上下
方向に積層した直方体状のケースであり、前記ディスク
挿入口2から見て前記キャリア3よりもさらに奥側に昇
降可能に配置されている。前記収納部50a〜50d
は、識別番号#1〜#4に区別され、収納部50aを#
4、収納部50bを#3、収納部50cを#2、収納部
50dを#1とする。尚、該識別番号#1〜#4は、後
述するディスク整列処理における整列順序及びストック
モード時の収納順序に対応するものであり、#1から順
次に#2、#3、#4の順序としている。
【0029】各収納部50a〜50dには、手前側にデ
ィスクが挿入可能な開口部が形成され、これら各開口部
の奥側にディスクを水平に収納可能なスペースが設けら
れている。各収納部50a〜50dには、ディスクの収
納完了を検出するストック完了センサー(51a〜51
d)と、バネの付勢力によりディスクの排出又は吸引を
行うディスク排出吸引機構(図示せず)とが夫々設けら
れている。
【0030】では、次に前記キャリア3及びストッカ5
を昇降動させる昇降機構6について説明する。図3は図
1のA方向からの矢視で示される左右のエレベータプレ
ートとキャリアとストッカとの関係を示す平面図、図4
は図3のB方向からの矢視図、図5は図3のC方向から
の矢視図である。
【0031】この昇降機構6は、前記機器ケース1の
左、右側面部1L、1Rに内方に前後方向(手前側X1
から奥側X2、奥側X2から手前側X1)に移動可能に
設けられた左、右のエレベータプレート7L、7Rを備
えており、左のエレベータプレート7Lには、図4に示
すように手前側X1が低くなるような階段状の孔から成
るホルダ用カム8と、ストッカ用カム9とが形成してあ
り、このホルダ用カム8の最上段から4段目までの各段
部を#1a〜#4aとし、最下段部を#Pとする。そし
て、前記エレベータプレート7Lには、前記ホルダ用カ
ム8の最下段部#Pに連続して孔部10が形成してあ
る。また、前記ストッカ用カム9は上段部#U及び下段
部#Dを有するクランク状の孔である。
【0032】また、前記機器ケース1の左側面部1Lに
は、縦方向に長い保持孔11と、縦方向に長いガイド孔
12と、このガイド孔12の下端部に連なる孔部13と
が形成してあり、保持孔11はストッカ用カム9に交差
し、孔部13は前記孔部10に重なるようになってい
る。また、左のエレベータプレート7Lの手前側にはシ
ャッター側カム作動ピン34と開閉部材側カム作動ピン
35とが上下に位置させて設けてある。
【0033】また、右のエレベータプレート7Rには、
図5に示すように手前側X1と奥側X2とに位置させて
奥側X2が低くなるような階段状の孔から成るホルダ用
カム13、14が形成してあり、これらホルダ用カム1
3、14の最上段から4段目までの各段部を#1a〜#
4aとし、最下段部を#Pとする。そして、前記エレベ
ータプレート7Rには、前記ホルダ用カム13,14の
最下段部#Pに連続して孔部15,16が形成してあ
る。右のエレベータプレート7Rには、奥側X2に位置
させてストッカ用カム17とが形成してあり、このスト
ッカ用カム17は上段部#U及び下段部#Dを有するク
ランク状の孔である。
【0034】また、前記機器ケース1の右側面部1Rに
は、縦方向に長い保持孔18と、縦方向に長いガイド孔
19、20と、これらのガイド孔19、20の下端部に
連なる孔部21、22とが形成してあり、保持孔18は
ストッカ用カム17に交差し、孔部19、20は前記孔
部15、16に重なるようになっている。
【0035】左右のエレベータプレート7L、7Rは駆
動機構(図示せず)によりそれぞれが反対方向に移動さ
れるものである。すなわち、左のエレベータプレート7
Lが手前側X1に移動する時、右のエレベータプレート
7Rが奥側X2に移動し、また、左のエレベータプレー
ト7Lが奥側X2に移動する時、右のエレベータプレー
ト7Rが手前側X1に移動する。
【0036】また、前記キャリア3の左、右側部にはホ
ルダピン23、24、25が取り付けてあり、前記スト
ッカ5の左、右側部にはストッカピン26、27が取り
付けてある。
【0037】そして、左のホルダピン23が左のエレベ
ータプレート7Lのホルダ用カム8及び前記ガイド孔1
2に挿通させてあり、右の手前側X1のホルダピン24
が右のエレベータプレート7Rのホルダ用カム13及び
前記ガイド孔19に挿通させてあり、右の奥側X2のホ
ルダピン25が右のエレベータプレート7Rのホルダ用
カム14及び前記ガイド孔20に挿通させてある。
【0038】また、前記ストッカ5の左のストッカピン
26は左のエレベータプレート7Lのストッカ用カム9
及び前記保持孔11に挿通してあり、右のストッカピン
27は右のエレベータプレート7Rのストッカ用カム1
7及び前記保持孔18に挿通してある。
【0039】上記の構成において、前記キャリア3の下
降動作を行う場合は、前記駆動機構の駆動により、左の
エレベータプレート7Lが奥側X2(後退)に移動し、
右のエレベータプレート7Rが手前側X1(前進)に移
動する。前記ホルダ用カム8は手前側X1が低くなって
いるために、左のエレベータプレート7Lの後退によ
り、ホルダ用カム8に挿入されたホルダピン23はガイ
ド孔12に案内されて下降し、また、前記ホルダ用カム
13、14は奥側X2が低くなっているために、右のエ
レベータプレート7Rの前進により、ホルダ用カム1
3、14に挿入されたホルダピン24、25はガイド孔
19、20に案内されて下降する。したがって、前記キ
ャリア3は垂直方向に下降し、ホルダピン23、24、
25がホルダ用カム8、13、14の各段部#1a〜#
4aのいずれかに位置することにより、キャリア3に保
持されたディスクが前記収納部50a〜50dの開口部
に対向する位置まで下降する。
【0040】また、前記キャリア3の上昇は、前記駆動
機構の逆方向の駆動により、左のエレベータプレート7
Lを手前側X1(前進)に移動させ、右のエレベータプ
レート7Rを奥側X2(後退)に移動させることによ
り、上記した下降の場合とは逆動作によって行われる。
【0041】また、前記ストッカ5の4段目の収納部5
0dへディスクを収納する場合、キャリア3のホルダピ
ン23、24、25がホルダ用カム8、13、14の段
部#4aまで下降すると、ストッカピン26、27はス
トッカ用カム9、17の下段部#Dから上段部#Uへと
移動する。そのために、前記ストッカ5は保持孔11、
18に沿って上昇し、キャリア3に保持されたディスク
と収納部50dとが対向する。
【0042】では、次に前記機器ケース1のディスク挿
入口2及び前記エスカッション28の挿入口29を開閉
する開閉機構について説明する。図6は該開閉機構の平
面図、図7は同開閉機構の正面図、図8は同開閉機構の
側面における左のエレベータプレートの説明図、図9は
防塵ドア開閉部材の側面図、図10は挿入防止シャッタ
ーの側面図である。
【0043】前記エスカッション28の挿入口29に
は、前述した防塵ドア30が左右の支軸部31をエスカ
ッション28に設けた支承部32に回転可能に支承され
て、かつ図示されないばね(閉塞用ばね)により挿入口
29を閉塞するように取り付けてある。また、この防塵
ドア30の左端部には突起部33が設けてある。
【0044】前記機器ケース1の左、右面部1L、1R
の手前側X1には前記挿入防止シャッター36が支軸3
7により上下方向に揺動可能に取り付けてある。すなわ
ち、この挿入防止シャッター36は前面のシャッター本
体39の左右にアーム部40、41を有し、これらのア
ーム部40、41を前記支軸37により前記機器ケース
1の左、右面部1L、1Rの手前側X1に枢着されて前
記シャッター本体39が前記ディスク挿入口2を開閉可
能にしている。そして、左のアーム部40には、その先
側下部にカム部42及び係合部43が、先側上部にはば
ね係止部44がそれぞれ形成してある。
【0045】また、前記機器ケース1の左面部の手前側
X1には、前記挿入防止シャッター36と同軸で防塵ド
ア開閉部材45が揺動可能に設けてある。すなわち、こ
の防塵ドア開閉部材45は図9に示すように断面コ字形
状の部材本体45aを有し、この部材本体45aには軸
孔46が設けてあり、また、部材本体45aの内側面部
には、手前側X1に突出させてレバー部47が、また、
奥側X2に位置させてばね係止部48がそれぞれ形成し
てある。また、部材本体45aの外側面部には、奥側X
2に突出させてアーム部49が設けてあり、このアーム
部49にカム部50及び係合部51が形成してある。
【0046】そして、前記防塵ドア開閉部材45は、前
記部材本体45aの軸孔46に前記支軸37を貫通させ
た状態で、前記機器ケース1の左面部L1の手前側X1
に設けてあり、防塵ドア開閉部材45のばね係止部48
と前記挿入防止シャッター36のばね係止部44との間
にはスプリング52が掛け渡してある。
【0047】従って、このスプリング52の付勢力によ
り前記挿入防止シャッター36は図8において反時計回
り方向に回動して、これのシャッター本体39が前記デ
ィスク挿入口2を閉じており、また、前記スプリング5
2の付勢力により前記防塵ドア開閉部材45は時計回り
方向に回動してこれのレバー部47が前記防塵ドア30
の突起部33の下方に位置している。
【0048】次に上記のように構成された前記防塵ドア
30及び挿入防止シャッター36の開閉機構における動
作について説明する。前記キャリア3のホルダピン2
3、24、25がホルダ用カム8、13、14の段部#
2aの位置(キャリア3が収納部50bと対向する位
置、すなわち後述するようにキャリア3の待機位置)に
あって、キャリア3がディスクの受取り位置(機器ケー
ス1のディスク挿入口2に対向する位置)にいない場合
には、前記ディスクを前記エスカッション28の挿入口
29に挿入すると、前記防塵ドア30は前記ディスクの
先端部に押され、前記閉塞ばねの弾発力に抗して左右の
支軸部31を中心にして図13に示すように時計回り方
向に回動して挿入口29を開くが、機器ケース1のディ
スク挿入口2は前記挿入防止シャッター36のシャッタ
ー本体39で閉塞されているために、前記ディスクは装
置本体内に挿入されない(図12、図13参照)。
【0049】上記したように、前記キャリア3の上昇
は、前記駆動機構の逆方向の駆動により、左のエレベー
タプレート7Lを手前側X1(前進)に移動させ、右の
エレベータプレート7Rを奥側X2(後退)に移動させ
ることにより、上記した下降の場合とは逆動作によって
行われる。この動作により、前記キャリア3が待機位置
から受取り位置に上昇する。
【0050】左のエレベータプレート7Lの手前側X1
(前進)への移動により前記シャッター側カム作動ピン
34が前記挿入防止シャッター36のカム部42に接し
て、この挿入防止シャッター36を時計回り方向に回動
させると共に、前記開閉部材側カム作動ピン35が前記
防塵ドア開閉部材45のカム部50に接して、この防塵
ドア開閉部材45を反時計回り方向に回動させる。この
ために、スプリング52は伸長され、前記挿入防止シャ
ッター36のシャッター本体39は前記機器ケース1の
ディスク挿入口2を開放し、前記防塵ドア開閉部材45
のレバー部47が前記防塵ドア30の突起部33を下方
から持ち上げて、この防塵ドア30を回動させて前記エ
スカッション28の挿入口29を開放する(図14〜図
18参照)。そして、前記シャッター側カム作動ピン3
4が前記挿入防止シャッター36の係合部43に係合し
て前記機器ケース1のディスク挿入口2を開放した状態
を保持すると共に、前記開閉部材側カム作動ピン35が
前記防塵ドア開閉部材45の係合部49に係合して前記
エスカッション28の挿入口29を開放した状態を保持
する(図19参照)。
【0051】上記のように、前記キャリア3が待機位置
から受取り位置に至る過程で、前記挿入防止シャッター
36のシャッター本体39は前記機器ケース1のディス
ク挿入口2を開放し、前記防塵ドア開閉部材45のレバ
ー部47が前記防塵ドア30の突起部33を下方から持
ち上げて、この防塵ドア30を回動させて前記エスカッ
ション28の挿入口29を開放するようになり、前記キ
ャリア3が受取り位置に至ると前記機器ケース1のディ
スク挿入口2及び前記エスカッション28の挿入口29
は完全に開放される。このために、前記ディスクは妨害
されることなく前記キャリア3に挿入される。
【0052】尚、前記ディスク挿入口2に開閉自在に設
けられた挿入防止シャッター36は、前記キャリア3が
該ディスク挿入口2に対向する位置にある時にロック解
除状態とし、前記キャリア3が収納部50aの開口部に
対向する位置以外にある時にロック状態としている。従
って、該キャリア3が待機状態である場合には、該キャ
リア3は前記収納部50bの開口部に対向する位置にあ
り、前記挿入防止シャッター36をロック状態にして、
キャリア待機時における該MD装置内への異物侵入を防
止するようにしている。
【0053】尚、図19に示すように防塵ドア30及び
挿入防止シャッター36が全開状態となると、前記シャ
ッター側カム作動ピン34及び当接する係合部43及び
係合部51の端面は、該シャッター側カム作動ピン34
及び前記開閉部材側カム作動ピン35が固着されたエレ
ベータプレート7Lの移動方向と平行となるので、該エ
レベータプレート7Lの停止位置(キャリア3が最上位
置となった場合の停止位置)に位置ずれが生じても、防
塵ドア30及び挿入防止シャッター36が過回転状態と
ならず、当該装置の故障が防止される。
【0054】また、前記エスカッション28の正面部に
は、操作入力を行う操作手段又は情報表示機能を備えた
前面パネルが設けられている。図20は該前面パネルを
示す平面図である。
【0055】図20において、102は挿入したディス
クを装置内のストッカ5に収納する収納指令を入力する
ストックキーである。103乃至106は各収納部(5
0a〜50d)に収納した4枚のディスク、もしくは、
これら各収納部(50a〜50d)を特定するための収
納媒体指定であるMD指定キー(以下、単にNo.キー
と称する)であり、107は予備記録媒体である5枚目
のディスクを指定するための予備媒体指定である予備M
D指定キーα(以下、単にαキーと称する)である。1
03a乃至107aは、各キーに設けられたLEDイン
ジケータ(以下、単にNo.ランプと称する)である。
尚、No.キー103は収納部50aに係るディスク指
定、No.キー104は収納部50bに係るディスク指
定、No.キー105は収納部50cに係るディスク指
定、No.キー106は収納部50dに係るディスク指
定のキーである。
【0056】108はディスクを演奏する場合の演奏指
令を入力するプレイ/ポーズキーであり、プレイ中でな
いときにこのキーを押下すると、プレイモードとなり、
ディスクのプレイ中にこのキーを押下するとポーズモー
ド又はストップモードとなる。109乃至111は特殊
なプレイモードを設定する入力キーであり、RPTキー
109は繰り返し演奏するリピート演奏モードを、RD
Mキー110は各ディスク及び/あるいは各トラック
(曲)をランダムに演奏するランダム演奏モードを、S
CNキー111は各トラックの最初の部分だけを次々に
演奏するスキャン(サーチ)演奏モードを設定するもの
である。
【0057】112は一つ先のトラックの演奏の指令を
入力するキーであり、113は一つ後のトラックの演奏
の指令を入力するキーである。114及び115は早送
りキー及び早戻しキーであり、プレイモード中にこのキ
ーを押下すると、いわゆるキュー/レビューによるサー
チ演奏となる。116はディスクをイジェクト、すなわ
ち排出する排出指令を入力するイジェクトキーである。
117は該装置の動作状態を表示するLCD表示器であ
る。該表示器117は例えば最大15桁の文字、記号、
数字を表示することができる。
【0058】また、先に説明したキャリア3を図21に
基づいてより詳細に説明する。図21はキャリア3の構
造を示す平面図であり、ディスクを装着した状態を示し
ている。図21において、321はキャリアの骨格をな
すシャーシ、322はディスクをスムーズにローディン
グ又はイジェクトするためのガイド、215は図1にお
いて説明した搬送ローラである。324は搬送ローラ2
15を回転させるローラ軸、325はローラ軸324の
端部を回転自在に支持する支持アーム、326はカート
リッジケース60を押圧するために支持アーム325を
引っ張るバネ、327は支持アーム326を回転自在に
シャーシ321に係合する支点軸である。
【0059】かかる構成により、搬送ローラ215はバ
ネ326により付勢され、ディスクのケース60に圧接
される。そのため、ローラ駆動機構(図示せず)により
搬送ローラ215が回転すると、ディスクはガイド32
2に沿ってX1−X2方向(前後方向)にスライドす
る。図21で明らかなように、搬送ローラ215はシャ
ッター204に接触しない位置に偏倚して設けられてい
る。したがって、搬送時に搬送ローラ215によりシャ
ッター204が開いて、ディスク面を破損するという不
具合を回避することができる。また、搬送ローラ215
の圧接によりシャッター204が変形して開閉に支障を
きたすのを防止することができる。
【0060】尚、このように構成されたMD装置は、本
出願人により特願平4−329694、特願平4−28
0052及び実願平4−82016として出願されてい
る。
【0061】では、次に該MD装置を制御する制御部、
及び信号処理部について説明する。図22は該制御部及
び信号処理部の構成を示すブロック図である。尚、スピ
ンドルモータ219、ターンテーブル220、ピックア
ップ221、ディスク本体202及び表示器117は既
に述べたので説明を省略する。
【0062】図22において、222は前記ピックアッ
プ221から出力される高周波信号を増幅するRFアン
プ、223は該RFアンプ222から得られる信号をデ
ジタル信号に変換すると共に、所定の処理を行う信号処
理部である。224は該信号処理部223からのデータ
をメモリ225に書き込み、また読み出すためのメモリ
コントローラである。224Aはメモリ225より読み
出された圧縮データを伸長する音声圧縮/伸長部であ
る。尚、図示されていないが、当該MD装置内に磁気ヘ
ッドを設け、記録可能な構成とした場合、この音声圧縮
/伸長部224Aは音声信号を圧縮し、この圧縮音声信
号を該磁気ヘッドに送出する。226は音声データに種
々の音響補正を施すデジタルフィルタ、227はデジタ
ル信号である音声データをアナログ信号に変換して、ア
ナログ音声信号を送出するD/Aコンバータ、228は
該アナログ音声信号を増幅するオーディオアンプ、22
9は該増幅されたアナログ音声信号を音声出力するスピ
ーカである。
【0063】230は前記RFアンプ222からの読取
同期信号成分、その他の信号を受けて、駆動制御信号を
生成するサーボ処理部である。231は該サーボ処理部
230からの駆動制御信号により、前記ピックアップ2
21の光ビームの照射手段、トラッキングアクチュエー
タ、フォーカスアクチュエータ(いずれも図示せず)を
駆動する駆動信号を生成するドライバー、232は前記
サーボ処理部230からの駆動制御信号に応じて、前記
スピンドルモータ219等のメカ駆動機構を駆動させる
駆動信号を生成するドライバーである。
【0064】233はこの装置を制御するとともに、ヘ
ッドユニット(図示せず)と通信を行う制御手段として
のCPUである。234は図20に示すエスカッション
28の前面パネルに設けられたキーの入力を受けて、そ
の入力データをCPU233に供給するキー入力インタ
ーフェースである。235はCPU233によって制御
されるディスクローディング機構であり、上記した各種
センサー(216a〜216e)及びアクチュエータ等
により構成され、キャリア3の動作を制御する。236
はCPU233によって制御されるディスクストック機
構であり、ストック完了センサー(51a〜51d)及
びアクチュエータ等により構成され、ストッカ5の動作
を制御する。また、237はCPU233から出力され
る表示データに基づいて表示器117を駆動する表示用
ドライバーである。尚、この例は再生のみを対象とした
ものであるが、磁気ヘッドを設けるようにすれば記録/
再生システムの構成となることはいうまでもない。
【0065】次に該MD装置におけるCPU233の動
作を図23乃至図36のフローチャートに基づいて説明
する。尚、本発明の主旨となるストックモードにおいて
は図33及び図34のフローチャートに相当する。図2
3は該MD装置のCPU233における主な処理動作を
示すメインルーチンのフローチャートである。
【0066】図23において該MD装置への電源がON
されると、前記ストッカ5の各収納部(50a〜50
d)及びキャリア3内にあるディスクに係るディスクデ
ータが、車両のバックアップ電源にて前記メモリ225
に保持されているか否かを判定する(ステップS1)。
【0067】ディスクデータが保持されていなければ、
前記ディスク挿入センサー216a、ローディング完了
センサー216b、イジェクトセンサー216c、ディ
スク抜取センサー216d、ディスク装着完了センサー
216e、ストック完了センサー(51a〜51d)等
の各センサーにより前記収納部(50a〜50d)及び
キャリア3内にあるディスクを検知してディスクデータ
を作成し、該ディスクデータ(ストッカ5のどの収納部
にディスクが収納されているか等を示すデータ)を前記
メモリ225に記憶させる(ステップS2)。
【0068】次にストックキー102が押下されたか否
かを判定する(ステップS3)。ストックキー102が
押下されたのでなければ、イジェクトキー116が押下
されたか否かを判定する(ステップS4)。イジェクト
キー116が押下されたのでなければ、プレイキー10
8が押下されたか否かを判定する(ステップS5)。プ
レイキー108が押下されたのでなければ、ステップS
3に移行する。
【0069】また、ステップS1にてディスクデータが
保持されているのであれば、ステップS3に移行する。
【0070】また、ステップS3にてストックキー10
2が押下されたのであれば、ディスクを前記ストッカ5
に収納するストックモードに移行してから(ステップS
6)、ステップS4に移行する。
【0071】また、ステップS4にてイジェクトキー1
16が押下されたのであれば、ディスクをMD装置内か
ら排出させるイジェクトモードに移行してから(ステッ
プS7)、ステップS5に移行する。
【0072】また、ステップS5にてプレイキー108
が押下されたのであれば、ディスクの再生等を行うプレ
イモードに移行してから(ステップS8)、ステップS
3に移行する。
【0073】では、次に各イジェクトモード、ストック
モード、プレイモードにおけるCPU233の処理動作
について説明する。
【0074】では、図24乃至図26に基づいて第1実
施例のイジェクトモードにおけるCPU233の処理動
作について説明する。
【0075】図24においてαフラグが“1”であるか
否か判定する(ステップS11)。
【0076】では、このαフラグについて説明する。図
23に示したようにストックキー102が入力される
と、ストックモードに移行し、後述するようにストッカ
5の収納部(50a〜50d)を指定するNo.キー
(103〜106)の入力待ちの状態となるが、この際
にαキー107(図20)が入力されると、前記ディス
ク挿入口2より挿入されたディスクは、仮に収納部(5
0a〜50d)のいずれかが空き状態であっても、これ
ら収納部には収納されず、直接プレーヤ部4上に装着さ
れる。そして、αフラグが“1”となり、該ディスク
は、該MD装置内から排出されるまで、これらの収納部
に収納されることはない。
【0077】従って、αフラグが“1”のときは各収納
部(50a〜50d)にディスクが収納されていても、
これらのディスクに対するアクセスは禁止され、記録及
び/あるいは再生は、αキー107により直接プレーヤ
部4上に装着されたディスクに対するものだけとなる。
【0078】αフラグが“1”のときにイジェクトキー
116が入力されると、α指定されたディスク(つまり
プレーヤ部4上に装着されたディスク)が該MD装置内
から即座に排出され、αフラグは“0”となる。αフラ
グが“0”になれば、各収納部(50a〜50d)に収
納された任意のディスクを引き出して、該ディスクに対
するアクセスが再び可能となる。
【0079】このようにαフラグが“1”のときは、当
該MD装置が複数のディスクを収納可能とする、いわゆ
るオートチェンジャー装置であるにもかかわらず、αキ
ー107の入力により指定された一枚のディスクを収容
する一枚ものプレーヤとして機能することとなる。
【0080】尚、後述するがストックモードとなった後
に、ストッカ5の収納部(50a〜50d)が満杯であ
るにもかかわらず、ディスクを当該MD装置内に挿入し
た場合には、自動的にαフラグが“1”となる。
【0081】上記のように説明したαフラグをふまえて
図24に戻る。
【0082】ステップS11にてαフラグが“1”であ
れば、イジェクトモードに移行したことをユーザーに通
知する“EJECT MODE”を表示させ(ステップ
S12)、該キャリア3内のディスクがプレイ中である
か否かを判定する(ステップS13)。
【0083】該ディスクがプレイ中であれば、該プレイ
動作を停止させ(ステップS14)、該ディスクをイジ
ェクト処理してリロード位置に待機させる(ステップS
15)。次にイジェクト処理が完了したことをユーザー
に通知する“EJECT END”を表示させ(ステッ
プS16)、該CPU233内部の図示せぬタイマーを
スタートさせ(ステップS17)、図25に示すE1に
移行する。尚、前記タイマーは、所定時間、例えば10
秒間を監視しているものとする。
【0084】図25に示すE1において現在リロード位
置にあるディスクが引抜かれたか否かを判定する(ステ
ップS22)。該リロード位置にあるディスクが引抜か
れたのでなければ、該リロード位置にあるディスクが押
込まれたか否かを判定する(ステップS23)。該ディ
スクが押込まれたのであれば、ローディング準備完了を
ユーザーに通知する“STOCK LOAD”を表示さ
せ(ステップS24)、該ディスクをローディング処理
してキャリア3内に収容させ(ステップS25)、αフ
ラグが“1”であるか否を判定する(ステップS2
6)。αフラグが“1”であれば、後述する図35に示
すP1に移行する。
【0085】また、ステップS22にてディスクが引抜
かれたのであれば、後述する図26に示すE2に移行す
る。
【0086】また、ステップS23にてディスクが押込
まれたのでなければ、ステップS17にてスタートした
タイマーが10秒間経過したか否かを判定する(ステッ
プS27)。10秒が経過したのでなければ、ステップ
S22に移行し、また、10秒が経過したのであれば、
“STOCK LOAD”を表示させ(ステップS2
8)、該ディスクをローディング処理してキャリア3内
に収容させ(ステップS29)、αフラグが“1”であ
るか否かを判定する(ステップS30)。
【0087】αフラグが“1”であれば、該キャリア3
内に収容されたディスクをプレーヤ部4に装着させ(ス
テップS31)、現在表示中の“STOCK LOA
D”を消灯させ(ステップS32)、メインルーチンに
移行する。尚、ステップS30にてαフラグが“1”で
あれば、ステップS31にてディスクをプレーヤ部4に
装着させるようにしたが、該ディスクをプレーヤ部4以
外の位置に配置するようにしても良い。
【0088】また、ステップS30にてαフラグが
“1”でなければ、該キャリア3内に収容されたディス
クを、前記メモリ225に記憶されたディスクデータに
基づいて元の収納部(以前、そのディスクが収納されて
いた収納部)に収納させ(ステップS33)、キャリア
3の位置を待機位置、例えば収納部50bに対向する位
置(挿入防止シャッター36のロックが解除される直前
の位置)に移動させて(ステップS34)、“EJEC
T MODE”を表示させ(ステップS35)、図26
に示すE3に移行する。尚、ステップS34を省略し、
ステップS33にてディスクを元の収納部に戻したら、
キャリア3をその位置のままで待機させるようにしても
良い。また、ステップS26にてαフラグが“1”でな
ければ、ステップS33に移行する。尚、ステップS2
6にてαフラグが“1”であれば、図35に示すP1に
移行するようになっているが、ステップS31に移行す
るようにしても良い。
【0089】図26に示すE3において、イジェクトキ
ー116が押下されたか否かを判定する(ステップS3
6)。イジェクトキー116が押下されたのでなけれ
ば、プレイキー108が押下されたか否かを判定する
(ステップS37)。プレイキー108が押下されたの
でなければ、ストックキー102が押下されたか否かを
判定する(ステップS38)。
【0090】ステップS37にてプレイキー108が押
下されたのであれば、図23のプレイモード(ステップ
S8)に移行する。また、ステップS38にてストック
キー102が押下されたのであれば、図23のストック
モード(ステップS6)に移行する。
【0091】ステップS38にてストックキー102が
押下されたのでなければ、αキー107又はNo.キー
(103〜106)が押下されたか否かを判定する(ス
テップS41)。No.キー(103〜106)又はα
キー107が押下されたのでなければ、ステップS36
に移行する。また、ステップS41にてNo.キー(1
03〜106)又はαキー107が押下されたのであれ
ば、該押下されたNo.キー(103〜106)に対応
する収納部(50a〜50d)のディスク、又前記押下
されたαキー107に相当するαディスクがあるか否か
判定する(ステップS42)。
【0092】No.キー(103〜106)に対応した
収納部(50a〜50d)のディスク、又はαキー10
7に相当するαディスクがなければ、該当ディスクが無
いことをユーザーに通知する“NO DISC”を表示
させ(ステップS43)、ステップS36に移行する。
【0093】また、ステップS42にてNo.キー(1
03〜106)に対応した収納部(50a〜50d)の
ディスク、又は前記αキー107に相当するαディスク
があれば、現在、キャリア3内にディスクがあるか否か
を判定する(ステップS44)。
【0094】該キャリア3内にディスクがあるのであれ
ば、前記押下されたNo.キー(103〜106)に対
応した収納部(50a〜50d)のディスク、又は前記
押下されたαキー107に相当するαディスクと、該キ
ャリア3内のディスクとが同一であるか否かを判定する
(ステップS45)。
【0095】該キャリア3内のディスクが同一でなけれ
ば、該キャリア3内のディスクを元の収納部に収納させ
(ステップS46)、前記押下されたNo.キー(10
3〜106)に対応する収納部(50a〜50d)のデ
ィスク、又は前記押下されたαキー107に相当するα
ディスクをキャリア3内に収容させ(ステップS4
7)、図24に示すE4に移行する。
【0096】また、ステップS44にてキャリア3内に
ディスクがなければ、ステップS47に移行する。ま
た、ステップS45にてキャリア3内のディスクが同一
でなければ、図24に示すE4に移行する。
【0097】また、図24におけるステップS11にて
αフラグが“1”でなければ、MD装置内にディスクが
あるか否かを判定する(ステップS18)。ディスクが
あれば、“EJECT MODE”を表示させ(ステッ
プS19)、該MD装置内にディスクが複数枚あるか否
かを判定する(ステップS20)。ディスクが複数枚で
あれば、図26に示すE3に移行する。また、ステップ
S20にて該ディスクが複数枚でなければ、ステップS
13に移行する。
【0098】また、ステップS18にてMD装置内にデ
ィスクがなければ、ディスクが無いことをユーザーに通
知する“NO DISC”を表示させ(ステップS2
1)、メインルーチンに移行する。
【0099】また、前述した図25におけるステップS
22にてディスクが引抜かれたのであれば、図26に示
すE2に移行するのであるが、図26に示すE2におい
ては、キャリア3を待機位置(収納部50bに対向する
位置)に移動させ(ステップS48)、ステップS22
にて引抜かれたディスクがαディスクであるか否かを判
定する(ステップS49)。αディスクであれば、現在
のαフラグを“0”にして(ステップS50)、引き抜
かれたディスクに対応するNo.ランプ(103a〜1
07a)を消灯させ(ステップS51)、MD装置内に
ディスクがあるか否かを判定する(ステップS52)。
【0100】MD装置内にディスクがあれば、ステップ
S36に移行し、MD装置内にディスクがなければ、表
示中の“EJECT MODE”を消灯させ(ステップ
S53)、メインルーチンに移行させる。また、ステッ
プS36にてイジェクトキー116が押下されたのであ
れば、ステップS53に移行する。
【0101】だが、第1実施例のイジェクトモードによ
れば、各収納部(50a〜50d)に収納されたディス
クがイジェクト処理されると、各収納部(50a〜50
d)間に空き収納領域である空き収納部が生じてしま
う。
【0102】そこで、このような各収納部(50a〜5
0d)間における空き収納部、すなわち歯抜けを防止す
るために、次に示すような第2実施例のイジェクトモー
ドが考えられる。
【0103】では、次に該第2実施例のイジェクトモー
ドにおけるCPU233の処理動作を図27及び図28
に基づいて説明する。尚、第1実施例と重複する処理動
作については、同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0104】第2実施例のイジェクトモードにおけるC
PU233の処理動作としては、第1実施例の処理動作
にストッカ5内のディスクを順次に整列させ、各収納部
(50a〜50d)間における空き収納部を防止するデ
ィスク整列処理を加えたものである。
【0105】図27においてステップS36にてイジェ
クトキー116が押下されたのであれば、ディスク整列
処理を施す(ステップS54)。尚、図示していない
が、ステップS37及びステップS38において、肯定
判断が行われた場合にも、このディスク整列処理を実行
してから、それぞれ図23のプレイモード(ステップS
8)又はストックモード(ステップS6)に移行するよ
うにしても良い。
【0106】該ディスク整列処理としては図28に示す
ように、#1(収納部50d)内にディスクがあるか否
かを判定する(ステップS61)。#1内にディスクが
あれば、#2(収納部50c)内にディスクがあるか否
かを判定する(ステップS62)。#2内にディスクが
あれば、#3(収納部50b)内にディスクがあるか否
かを判定する(ステップS63)。#3内にディスクが
あれば、メインルーチンに移行する。
【0107】また、ステップS61にて#1内にディス
クがなければ、#2(収納部50c)内にディスクがあ
るか否かを判定する(ステップS64)。#2内にディ
スクがあれば、該ディスクを#1内に収納して該ディス
クデータを修正し(ステップS65)、#3(収納部5
0b)内にディスクがあるか否かを判定する(ステップ
S66)。
【0108】#3内にディスクがあれば、該ディスクを
#2内に収納して該ディスクデータを修正し(ステップ
S67)、#4(収納部50a)内にディスクがあるか
否かを判定する(ステップS68)。#4内にディスク
があれば、該ディスクを#3内に収納して該ディスクデ
ータを修正する(ステップS69)。
【0109】また、ステップS64にて#2内にディス
クがなければ、#3(収納部50b)内にディスクがあ
るか否かを判定する(ステップS70)。#3内にディ
スクがあれば、該ディスクを#1内に収納して該ディス
クデータを修正し(ステップS71)、#4(収納部5
0a)内にディスクがあるか否かを判定する(ステップ
S72)。#4内にディスクがあれば、該ディスクを#
2内に収納して該ディスクデータを修正する(ステップ
S73)。
【0110】また、#4(収納部50a)内にディスク
があるか否かを判定する(ステップS74)。#4内に
ディスクがあれば、該ディスクを#1内に収納して該デ
ィスクデータを修正する(ステップS75)。
【0111】また、ステップS62にて#2内にディス
クがなければ、ステップS66に移行し、ステップS6
6にて#3内にディスクがなければ、ステップS72に
移行し、ステップS72にて#4内にディスクがなけれ
ば、メインルーチンに移行する。また、ステップS74
にて#4内にディスクがなければ、同様にメインルーチ
ンに移行する。また、ステップS63にて#3内にディ
スクがなければ、ステップS68に移行し、ステップS
68にて#4内にディスクがなければ、メインルーチン
に移行する。
【0112】従って、上記第2実施例のイジェクトモー
ドによれば、該ディスク整列処理により、#1〜#4間
の収納部(50a〜50d)からディスクが抜かれたと
しても、該ディスクを抜かれた空き収納部に#1(収納
部50d)から順次にディスクを詰めるようにしたの
で、各収納部(50a〜50d)間における空き収納
部、すなわち歯抜けが生じるといった事態を打開するこ
とができる共に、1枚や2枚といった少数枚のディスク
を前記収納部50c及び収納部50dに収納することに
より、前記収納部50c及び収納部50dはよりプレー
ヤ部4に近接しているので、ディスク再生時においては
該収納部50c及び収納部50dに収納したディスクを
敏速にプレーヤ部4に装着することができる。
【0113】尚、該ディスク整列処理は、収納部からデ
ィスクが排出されたときとしたが、該ディスク整列処理
を促す操作キーを前記前面パネルに設けるようにして、
平時においても該操作キーの入力による所定信号に応じ
て該ディスク整列処理を行うようにしても良い。また、
該所定信号は操作キーの入力によるものでなく、電源投
入時の信号であってもよい。
【0114】また、該ディスク整列処理は収納部50a
を#4、収納部50bを#3、収納部50cを#2、収
納部50dを#1としたが、収納部50aを#1、収納
部50bを#2、収納部50cを#3、収納部50dを
#4とするようにしても良い。また、他のディスク整列
順序であっても様々な効果を上げられることはいうまで
もない。
【0115】では、次に第1実施例のストックモードに
おけるCPU233の処理動作を図29及び図30に基
づいて説明する。
【0116】図29においてαフラグが“1”であるか
否かを判定する(ステップS81)。αフラグが“1”
でなければ、該MD装置内、すなわちキャリア3内及び
ストッカ5の各収納部(50a〜50d)内にディスク
が満杯であるか否かを判定する(ステップS82)。該
MD装置内にディスクが満杯でなければ、ストックモー
ドに移行したことをユーザーに通知する“STOCK
MODE”を表示させ(ステップS83)、キャリア3
内にディスクがあるか否かを判定する(ステップS8
4)。
【0117】キャリア3内にディスクがあれば、ユーザ
ーに待機を促す“WAIT”を表示させ(ステップS8
5)、現在プレイ中であるか否かを判定する(ステップ
S86)。プレイ中であれば、該プレイ動作を停止させ
(ステップS87)、該ディスクを元の収納部(ディス
ク取出し前に収納されていた収納部)内に収納させる
(ステップS88)。
【0118】次にキャリア3を待機位置へ移動させて
(ステップS89)、ストック準備完了をユーザーに通
知する“STOCK STANDBY”を表示させて
(ステップS90)、図30に示すM1に移行する。
【0119】図30のM1において、ストックキー10
2が押下されたか否かを判定する(ステップS10
1)。ストックキー102が押下されたのでなければ、
プレイキー108が押下されたか否かを判定する(ステ
ップS102)。プレイキー108が押下されたのでな
ければ、イジェクトキー116が押下されたか否かを判
定する(ステップS103)。イジェクトキー116が
押下されたのでなければ、αキー107又はNo.キー
(103〜106)が押下されたか否かを判定する(ス
テップS104)。
【0120】No.キー(103〜106)又はαキー
107が押下されたのでなければ、ステップS101に
移行し、また、ステップS104にてNo.キー(10
3〜106)又はαキー107が押下されたのであれ
ば、該押下されたNo.キー(103〜106)に対応
する収納部(50a〜50d)のディスク、又は押下さ
れたαキー107に対応するαディスクがあるか否かを
判定する(ステップS105)。該押下されたNo.キ
ー(103〜106)に対応する収納部(50a〜50
d)のディスク、又は押下されたαキー107に相当す
るαディスクがあれば、該押下されたNo.キー(10
3〜106)に対応する収納部(50a〜50d)内に
収納されるディスクがあることを示す“DISC”を表
示させ(ステップS106)、ステップS101に移行
する。また、該押下されたNo.キー(103〜10
6)に対応する収納部(50a〜50d)のディスク、
又はαディスクがなければ、該押下されたNo.キー
(103〜106)に対応する収納部(50a〜50
d)が空き収納部であり、該空き収納部にディスクが収
納可能である旨をユーザーに通知する“STOCK L
OAD”を表示させ(ステップS107)、キャリア3
をディスク挿入口2に対向する挿入口位置へ移動させて
(ステップS108)、ディスクがディスク挿入口2か
ら挿入されたか否かを判定する(ステップS109)。
ディスクが挿入されたのであれば、図29に示すM2に
移行する。
【0121】また、ステップS101にてストックキー
102が押下されたのであれば、表示中の“STOCK
STANDBY”を消灯させ(ステップS110)、
メインルーチンに移行する。また、ステップS102に
てプレイキー108が押下されたのであれば、図23の
プレイモード(ステップS8)に移行する。また、ステ
ップS103にてイジェクトキー116が押下されたの
であれば、図23のイジェクトモード(ステップS7)
に移行する。
【0122】また、ステップS109にてディスクが挿
入されたのであれば、該ディスクをローディング処理し
てキャリア3内に収容させ、図29に示すM2に移行す
るのであるが、図29に示すM2において、該挿入され
たディスクがαディスクであるか否かを判定する(ステ
ップS93)。αディスクであれば、αフラグを“1”
にして(ステップS94)、αキー107に該当するN
o.ランプ107aを点灯させ(ステップS95)、後
述する図35に示すP1に移行する。
【0123】また、ステップS93にて該挿入されたデ
ィスクがαディスクでなければ、該No.キー(103
〜106)に該当する収納部(50a〜50d)に該デ
ィスクを収納させ(ステップS96)、当該収納部(5
0a〜50d)に対応したNo.キー(103〜10
6)に該当するNo.ランプ(103a〜106a)を
点灯させ(ステップS97)、現在のキャリア3の位置
が待機位置であるか否かを判定する(ステップS9
8)。
【0124】キャリア3の位置が待機位置であれば、ス
テップS90に移行する。キャリア3の位置が待機位置
でなければ、ユーザーに待機を促す“WAIT”を表示
させ(ステップS99)、ステップS89に移行する。
【0125】また、ステップS84にてキャリア3内に
ディスクがなければ、ステップS98に移行する。
【0126】また、ステップS81にてαフラグが
“1”であれば、ストッカ5内に収納されずに直接プレ
ーヤ部4上に装着されるディスク(αディスク)である
ことを示すα−DISCを表示させ(ステップS9
1)、ステップS82にてMD装置内にディスクが満杯
であれば、すなわち全ての収納部(50a〜50d)内
にディスクが収納され、しかもキャリア3内にもディス
クが収容されていれば、該MD装置内にはディスクが満
杯であることをユーザーに通知する“FULL DIS
C”を表示させ(ステップS92)、メインルーチンに
移行する。
【0127】だが、第1実施例のストックモードによれ
ば、αディスクをローディングすると、直ぐに曲の先頭
から再生が行われてしまうので、ユーザーの曲の選択行
為ができず使い勝手に問題が生じる。
【0128】そこで、このような事態を打開するために
第2実施例のストックモードが考えられる。
【0129】では、次に第2実施例のストックモードに
おけるCPU233の処理動作を図30及び図31に基
づいて説明する。尚、第1実施例のストックモードにお
ける処理動作と重複するものには、同一の符号を付して
その説明を省略する。
【0130】第2実施例のストックモードにおける処理
動作は、第1実施例のストックモードにおける処理動作
に加えて、αディスクにおける識別情報であるTOC情
報を予めメモリ225に記憶した後、ポーズ状態にして
おくことである。尚、前記TOC情報とは、Table of C
ontents の略称であり、例えばアルバム名、アーティス
ト名、曲毎の演奏時間、演奏トータル時間や製造番号等
といったディスク固有の識別情報である。
【0131】図31においてステップS81乃至ステッ
プS92の処理動作を行ってから、図30に示すM1に
移行し、図30のM1にてステップS101乃至ステッ
プS110の処理動作を行い、ステップS109にてデ
ィスクがディスク挿入口2に挿入されたのであれば、図
31に示すM3に移行する。
【0132】図31に示すM3において該挿入されたデ
ィスクがαディスクであるか否かを判定する(ステップ
S121)。該挿入されたディスクがαディスクであれ
ば、αフラグを“1”にして(ステップS122)、α
キー107に該当するNo.ランプ107aを点灯させ
(ステップS123)、該αディスクをプレーヤ部4に
装着させる(ステップS124)。
【0133】次に該プレーヤ部4に装着されたαディス
クのTOC情報を読込ませ、該TOC情報をメモリ22
5に記憶させ(ステップS125)、該ディスクにおけ
る曲頭のアドレスで一時停止させ(ステップS12
6)、タイマーをスタートさせ(ステップS127)、
一時停止の解除を促す“ポーズを解除して下さい”を表
示させる(ステップS128)。
【0134】次にタイマーにて所定時間が経過したか否
かを判定する(ステップS129)。所定時間が経過し
たのであれば、後述する図35に示すP1に移行する。
また、所定時間が経過したのでなければ、プレイキー1
08が押下されたか否かを判定する(ステップS13
0)。プレイキー108が押下されたのでなければ、ス
トップキー117が押下されたか否かを判定する(ステ
ップS131)。ストップキー117が押下されたので
あれば、ポーズ動作を解除、すなわち停止させ(ステッ
プS132)、メインルーチンに移行する。尚、ステッ
プS129にて所定時間が経過したのであれば後述する
図35に示すP1に移行するようにしたが、停止するよ
うにしても良い。
【0135】また、ステップS130にてプレイキー1
08が押下されたのであれば、後述する図35に示すP
1に移行し、ステップS131にてストップキー117
が押下されたのでなければ、ステップS129に移行す
る。
【0136】また、ステップS121にて挿入されたデ
ィスクがαディスクでなければ、図30におけるステッ
プS104及びステップS105にて指定された該N
o.キー(103〜106)に該当する収納部(50a
〜50d)に該ディスクを収納させ(ステップS13
3)、当該収納部(50a〜50d)に対応したNo.
キー(103〜106)に該当するNo.ランプ(10
3a〜106a)を点灯させ(ステップS134)、現
在のキャリア3の位置が待機位置であるか否かを判定す
る(ステップS135)。
【0137】キャリア3の位置が待機位置であれば、ス
テップS90に移行する。キャリア3の位置が待機位置
でなければ、“WAIT”を表示させ(ステップS13
6)、ステップS89に移行する。
【0138】また、ステップS84にてキャリア3内に
ディスクがなければ、ステップS135に移行する。
【0139】従って、上記第2実施例のストックモード
によれば、αディスクのプレーヤ部4装着時に該αディ
スクのTOC情報を読込んで、該TOC情報をメモリ2
25に記憶した後、ポーズするようにしたので、例えば
プレイを実行する前に選曲動作を行うことができて、使
い勝手が良い。
【0140】また、第1実施例のストックモードによれ
ば、各収納部(50a〜50d)内に収納する各ディス
クにおけるTOC情報の読込みは、各ディスクを再生す
る際にTOC情報を読み込むようにしていたので、少な
くとも収納後、最初に再生を行う際にはTOC読込み時
間が必要であり、時間が掛かるといった事態が生じた。
【0141】そこで、このような事態を打開するために
第3実施例のストックモードが考えられている。
【0142】では、次に該第3実施例のストックモード
におけるCPU233の処理動作を図30及び図32に
基づいて説明する。尚、第1実施例のストックモードに
おける処理動作と重複するものには、同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0143】第3実施例のストックモードにおける処理
動作は、第1実施例のストックモードにおける処理動作
に加えて、各収納部(50a〜50d)に収納する各デ
ィスクのTOC情報を予めメモリ225に記憶しておく
ことである。
【0144】図32においてステップS81乃至ステッ
プS92の処理動作を行ってから、図30に示すM1に
移行し、図30のM1にてステップS101乃至ステッ
プS110の処理動作を行い、ステップS109にてデ
ィスクがディスク挿入口2に挿入されたのであれば、図
32に示すM7に移行する。
【0145】図32に示すM7において、ステップS1
09にて挿入されたディスクがαディスクであるか否か
を判定する(ステップS141)。αディスクであれ
ば、αフラグを“1”にし(ステップS142)、該α
キー107に該当するNo.ランプ107aを点灯させ
(ステップS143)、後述する図35に示すP1に移
行する。
【0146】また、ステップS141にてαディスクで
なければ、該ディスクをプレーヤ部4に装着させ(ステ
ップS144)、該ディスクにおけるTOC情報と、該
ディスクがPRE−Mタイプであるか又はRECORD
ABLEタイプであるかを識別するディスク情報とを読
み込んでメモリ225に記憶保持させ(ステップS14
5)、該記憶保持されたTOC情報の内容、例えば該デ
ィスクに記録されているアルバム名や、その演奏トータ
ル時間等を表示させる(ステップS146)。
【0147】次にステップS104にて指定されたN
o.キー(103〜106)に対応する収納部(50a
〜50d)に該ディスクを収納させ(ステップS14
7)、当該指定されたNo.キー(103〜106)に
該当するNo.ランプ(103a〜106a)を点灯さ
せ(ステップS148)、現在のキャリア3の位置が待
機位置であるか否かを判定する(ステップS149)。
【0148】キャリア3の位置が待機位置でなければ、
“WAIT”を表示させ(ステップS150)、ステッ
プS89に移行する。キャリア3の位置が待機位置であ
れば、ステップS90に移行する。また、ステップS8
4にてキャリア3内にディスクがなければ、ステップS
149に移行する。もちろん、この第3実施例において
も、第2実施例のようにαディスク挿入後はTOC情報
を読み取って、ポーズ状態とするようにしても良い。
【0149】従って、上記第3実施例のストックモード
によれば、ディスクを各収納部(50a〜50d)に収
納する際に、まず当該収納するディスクを前記プレーヤ
部4に装着し、各ディスクのTOC情報を読込んで、該
TOC情報をメモリ225に記憶してから各収納部(5
0a〜50d)に収納するようにしたので、前記収納部
(50a〜50d)に収納した各ディスクを再生する際
には、該メモリ225に格納したTOC情報に基づい
て、TOC情報を利用した選曲機能動作等を敏速に行う
ことができる。
【0150】ところで、第1実施例のストックモードに
よれば、各収納部(50a〜50d)にディスクを収納
する場合には、No.キー(103〜106)にて所望
の収納部(50a〜50d)を指定しなければならない
といった事態が生じた。
【0151】そこで、このような事態を打開するために
本発明の主旨となる第4実施例のストックモードが考え
られる。
【0152】では、次に該第4実施例のストックモード
におけるCPU233の処理動作を図33及び図34に
基づいて説明する。尚、第1実施例のストックモードに
おける処理動作と重複するものには、同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0153】第4実施例のストックモードにおける処理
動作は、第1実施例のストックモードにおける処理動作
に加えて、各ディスクを所定の収納順序で順次に各収納
部(50a〜50d)に収納するようにしたものであ
る。
【0154】図33においてステップS81乃至ステッ
プS88の処理動作を行った後、キャリア3の位置をデ
ィスク挿入口2の位置へと移動させ(ステップS16
1)、“STOCK LOAD”を表示させ(ステップ
S162)、図34に示すM4に移行する。
【0155】図34に示すM4において、ストックキー
102が押下されたか否かを判定する(ステップS17
1)。ストックキー102が押下されたのでなければ、
プレイキー108が押下されたか否かを判定する(ステ
ップS172)。プレイキー108が押下されたのでな
ければ、イジェクトキー116が押下されたか否かを判
定する(ステップS173)。イジェクトキー116が
押下されたのでなければ、前記ディスク挿入口2にディ
スクが挿入されたか否かを判定する(ステップS17
4)。
【0156】ディスクが挿入されたのでなければ、ステ
ップS171に移行し、また、ディスクが挿入されたの
であれば、図中のM6に移行する。尚、ステップS17
1、ステップS172、ステップS173、ステップS
174からなるループにおいては、所定時間内に何等入
力なく、しかもディスク挿入がなかったら、自動的に該
ストックモードを終了し、他のモードに移行するように
しても良い。
【0157】M6においてステップS174にて挿入さ
れたディスクがαディスクであるか否かを判定する(ス
テップS175)。αディスクであれば、αフラグを
“1”にして(ステップS176)、該αキー107に
該当するNo.ランプ107aを点灯させ(ステップS
177)、後述する図35に示すP1に移行する。
【0158】また、ステップS175にてディスクがα
ディスクでなければ、#1(収納部50d)内にディス
クがあるか否かを判定する(ステップS178)。#1
内にディスクがなければ、#1内に該挿入されたディス
クを収納させ(ステップS179)、ディスクが収納さ
れた収納部(収納部50a〜50d)に該当するNo.
ランプ(103a〜106a)を点灯させる(ステップ
S180)。
【0159】次に全ての収納部(50a〜50d)が満
杯であるか否かを判定する(ステップS181)。全て
の収納部(50a〜50d)が満杯であれば、表示中の
“STOCK LOAD”を消灯させ(ステップS18
2)、現在のキャリア3の位置が待機位置であるか否か
を判定する(ステップS183)。現在のキャリア3の
位置が待機位置でなければ、キャリア3の位置を待機位
置へと移動させ(ステップS184)、メインルーチン
に移行する。また、ステップS183にて現在のキャリ
ア3の位置が待機位置であれば、メインルーチンに移行
する。
【0160】ステップS171にてストックキー102
が押下されたのであれば、ステップS182に移行す
る。
【0161】また、ステップS172にてプレイキー1
08が押下されたのであれば、図23のプレイモード
(ステップS8)に移行し、また、ステップS173に
てイジェクトキー116が押下されたのであれば、図2
3のイジェクトモード(ステップS7)に移行する。
【0162】また、ステップS178にて#1内にディ
スクがあれば、#2(収納部50c)内にディスクがあ
るか否かを判定する(ステップS185)。#2内にデ
ィスクがなければ、#2内に前記挿入されたディスクを
収納させ(ステップS186)、ステップS180に移
行する。また、ステップS185にて#2内にディスク
があれば、#3(収納部50b)内にディスクがあるか
否かを判定する(ステップS187)。#3内にディス
クがなければ、#3内に前記挿入されたディスクを収納
させ(ステップS188)、ステップS180に移行す
る。また、ステップS187にて#3内にディスクがあ
れば、#4(収納部50a)内に前記挿入されたディス
クを収納させ(ステップS189)、ステップS180
に移行する。
【0163】また、ステップS181にてストッカ5が
満杯でなければ、図33に示すM5に移行する。
【0164】図33に示すM5において現在のキャリア
3の位置がディスク挿入口2に対向する挿入口位置であ
るか否かを判定する(ステップS163)。挿入口位置
であれば、ステップS162に移行し、挿入口位置でな
ければ、“WAIT”を表示させ(ステップS16
4)、ステップS161に移行する。また、ステップS
84にてキャリア3内にディスクがなければ、ステップ
S163に移行する。
【0165】従って、上記第4実施例のストックモード
によれば、No.キー(103〜106)によるキー選
択を必要とすることなく、ディスクを予め設定された所
定の収納順序で敏速に各収納部(50a〜50d)に収
納することができる。
【0166】第4実施例のストックモードにおいては、
所定の収納順序としてストッカ5の下から一番目の収納
部50dを#1、二番目の収納部50cを#2、三番目
の収納部50bを#3、四番目の収納部50aを#4と
してある。従って、1枚や2枚といった少数枚のディス
クを前記収納部50c及び収納部50dに収納すること
により、前記収納部50c及び収納部50dはよりプレ
ーヤ部4に近接しているので、ディスク再生時において
は該収納部50c及び収納部50dに収納したディスク
を敏速にプレーヤ部4に装着することができる。
【0167】尚、前記ディスク挿入口2及び挿入口29
の開閉機構は、前記収納部50aの対向位置、すなわち
ディスク挿入口2の対向位置である挿入口位置に前記キ
ャリア3がある場合、前記挿入防止シャッター36の回
動に応じて前記ディスク挿入口2及び挿入口29を開状
態にしている。前記収納部50aに収納されたディスク
を再生するような場合、前記キャリア3は待機位置から
挿入口位置に移動して前記ディスク挿入口2を開状態に
し、該開状態のディスク挿入口2から該MD装置内に異
物が侵入するといった場合も考えられる。
【0168】そこで、所定の収納順序で自動的にディス
クを収納する第4実施例のストックモード時において
は、前記収納部50aを#4とし、すなわち該収納部5
0aに対して一番最後にディスクを収納させるようにし
たので、前記ディスク挿入口2が開口して該ディスク挿
入口2から異物が侵入するといった機会を極力低減する
ことができる。
【0169】また、該第4実施例のストックモードにお
ける所定の収納順序を次のようにしても良好な効果を上
げることができる。
【0170】まず、前記収納部50aを#1、収納部5
0bを#2、収納部50cを#3、収納部50dを#4
とする収納順序にした場合には、少数枚のディスクを収
納する際にディスク挿入口2に近接した収納部50aか
ら順次にディスクを収納するようにしたので、該ディス
ク収納に要する時間が短くて済むという効果がある。
【0171】また、前記収納部50aを#4、収納部5
0bを#1、収納部50cを#2、収納部50dを#3
とする収納順序にした場合には、前記ディスク挿入口2
から異物が侵入するといった機会を極力低減しながら、
ディスクを各収納部に敏速に収納することができる。
【0172】また、前記収納部50aを#4、収納部5
0bを#3、収納部50cを#1、収納部50dを#2
とする収納順序にした場合にも同様の効果を得ることが
できる。
【0173】では、次にプレイモードにおけるCPU2
33の処理動作を図35及び図36に基づいて説明す
る。尚、ディスク再生中にプレイキー108を押下する
と、ストップ又はポーズとなり、さらに押下すると再び
再生が行われる。ストップ又はポーズの際に他のモード
キーが押下されたときは、そのモードに移行する。
【0174】図35においてαフラグが“1”であるか
否かを判定する(ステップS201)。αフラグが
“1”であれば、プレイモードに移行したことをユーザ
ーに通知する“PLAY MODE”を表示させ(ステ
ップS202)、プレーヤ部4上にディスクがあるか否
かを判定する(ステップS203)。プレーヤ部4上に
ディスクがなければ、該ディスクをプレーヤ部4に装着
させ(ステップS204)、プレイ動作に移行させ(ス
テップS205)、表示中の“PLAY MODE”を
消灯させ(ステップS206)、メインルーチンに移行
する。
【0175】また、ステップS203にてプレーヤ部4
上にディスクがあれば、ステップS205に移行する。
【0176】また、ステップS201にてαフラグが
“1”でなければ、MD装置内にディスクがあるか否か
を判定する(ステップS207)。MD装置内にディス
クがなければ、“NO DISC”を表示させ(ステッ
プS208)、メインルーチンに移行する。
【0177】また、ステップS207にてMD装置内に
ディスクがあれば、“PLAY MODE”を表示させ
(ステップS209)、ディスクが複数枚であるか否か
を判定する(ステップS210)。ディスクが複数枚で
なければ、キャリア3内にディスクがあるか否かを判定
する(ステップS211)。キャリア3内にディスクが
あれば、ステップS203に移行する。キャリア3内に
ディスクがなければ、ディスクをキャリア3内に収容さ
せ(ステップS212)、ステップS204に移行す
る。
【0178】また、ステップS210にてディスクが複
数枚あるのであれば、図36に示すP2に移行する。
【0179】図36に示すP2において、プレイキー1
08が押下されたか否かを判定する(ステップS22
1)。プレイキー108が押下されたのでなければ、ス
トックキー102が押下されたか否かを判定する(ステ
ップS222)。ストックキー102が押下されたので
なければ、イジェクトキー116が押下されたか否かを
判定する(ステップS223)。イジェクトキー116
が押下されたのでなければ、No.キー(103〜10
6)又はαキー107が押下されたか否かを判定する
(ステップS224)。No.キー(103〜106)
又はαキー107が押下されたのであれば、該No.キ
ー(103〜106)に対応する収納部(50a〜50
d)の該当ディスク、又はαキー107に相当するαデ
ィスクがあるか否かを判定する(ステップS225)。
該当ディスク、又はαディスクがあれば、現在、キャリ
ア3内にディスクがあるか否かを判定する(ステップS
226)。キャリア3内にディスクがなければ、ステッ
プS224及びステップS225にて指定された収納部
(50a〜50d)の該当ディスク、又はαディスクを
キャリア3内に収容させ(ステップS227)、該ディ
スクをプレーヤ部4上に装着させ(ステップS22
8)、プレイ動作に移行させて(ステップS229)、
ステップS221に移行する。
【0180】また、ステップS221にてプレイキー1
08が押下されたのであれば、図35に示すP3に移行
する。また、ステップS222にてストックキー102
が押下されたのであれば、図23のストックモード(ス
テップS6)に移行し、また、ステップS223にてイ
ジェクトキー116が押下されたのであれば、図23の
イジェクトモード(ステップS7)に移行する。
【0181】また、ステップS224にてNo.キー
(103〜106)又はαキー107が押下されたので
なければ、ステップS221に移行する。また、ステッ
プS225にて該当するディスクがなければ、該当する
ディスクがないことを示す“NO DISC”を表示さ
せ(ステップS232)、ステップS221に移行す
る。
【0182】また、ステップS226にてキャリア3内
にディスクがあれば、該キャリア3内のディスクとステ
ップS224にて指定された収納部(50a〜50d)
の該当ディスクとが同一であるか否かを判定する(ステ
ップS233)。同一であれば、ステップS228に移
行する。また、同一でなければ、該キャリア3内のディ
スクを元の収納部に収納させ(ステップS234)、ス
テップS227に移行する。
【0183】尚、該プレイモードにおいては、図36の
P2の処理に移行してから所定時間が経過したか否かの
判定をステップS221の直前に設け、当該所定時間が
経過したと判定された場合(すなわち、各種キー入力が
ない場合、あるいは受け付けられない場合)に、自動的
に所定の順序で、例えば収納部50aや収納部50dと
いった収納部に収納されたディスクから順番に演奏する
ようにしても良い。
【0184】尚、上記実施例においては、キャリア3と
プレーヤ部4とが独立した構成としたが、他の実施例と
して、プレーヤ部4がキャリア3に組み込まれて一体構
造とする。かかる構成により、プレーヤ部4が図1のY
1及びY2方向に変位するので、キャリア3に装着され
たディスクを迅速に回転駆動することができる。
【0185】また、上記実施例においては、αキー10
7の入力に応じてαフラグを“1”とするようにした
が、ストッカ5が収納不可能な状態、例えば全ての収納
部(50a〜50d)が満杯の場合や、何等かの理由で
ストッカ5が故障した場合等をCPU233が検知して
前記αフラグを“1”とするようにしても良く、殊に該
ストッカ5が故障したことを検知する場合には、該スト
ッカ5の故障状態を検知する故障検知手段を該MD装置
内に設け、該故障検知手段からの検知信号に応じて前記
αフラグを“1”とするようにしても良い。
【0186】また、上記実施例においてはキャリア3の
待機位置を収納部50bの開口部に対向する位置とした
が、当該収納部50bに対向する位置に限らず、前記デ
ィスク挿入口2に対向する位置、すなわち該ディスク挿
入口2を開口させる位置でなければどこでも良い。例え
ば、該待機位置が収納部50cと対向する位置である場
合には、収納順序を収納部50cから収納部50d、収
納部50a、収納部50bとするようにしたり、収納部
50cから収納部50d、収納部50b、収納部50a
等とするようにしても良い。また、前記待機位置は各収
納部(50a〜50d)の対向位置ばかりでなく、収納
部50aと収納部50bとの中間位置や、収納部50b
と収納部50cとの中間位置、収納部50cと収納部5
0dとの中間位置、又は収納部50dとプレーヤ部4と
の中間位置等であっても良い。
【0187】また、上記実施例においては、前記ディス
ク挿入口2に対する挿入防止シャッター36の開閉動作
を前記キャリア3の昇降動作に連動して行うようにした
が、前記キャリア3の昇降動作に限らず、所定入力、例
えば電気的指令に応じて前記挿入防止シャッター36の
開閉動作を行うようにしても良い。
【0188】また、上記実施例においては、再生専用の
MD装置について述べたが、記録も可能なMD装置につ
いても同じ構成とすることにより、同一の効果を得るこ
とができる。さらに、プレイ/ポーズキー108は、プ
レイ/ストップキーとしても良く、また、ストップキー
やポーズキーをプレイキーとは別に設けても良い。
【0189】また、上記実施例においては最大5枚まで
のディスクが収納可能であるが、前記ストッカ5の収納
部の数を増やすことにより、より多くの枚数のディスク
を収納することができることは言うまでもない。
【0190】また、上記実施例においては、記録媒体を
MDとしたためにMD装置に適用して説明したが、記録
媒体をCD,ビデオディスク等の光記録媒体、又はフロ
ッピーディスク等の磁気記録媒体にすることにより、こ
れら記録媒体を取り扱う装置についても同様に適用可能
であることは言うまでもない。
【0191】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、該媒体記
録再生装置内に直接、記録媒体を挿入し収納する場合、
記録媒体を挿入する毎に各記録媒体を収納する収納領域
を指定する操作を行うことなく、該挿入された記録媒体
を前記媒体駆動手段に装着するまでの搬送時間が短い、
すなわち前記媒体駆動手段に最も近接する収納領域から
順次に収納するようにしたので、該媒体記録再生装置に
おける操作性を良好にすることができると共に、各収納
領域に収納する記録媒体が少ない場合には、再生又は記
録時において各収納領域に収納された記録媒体に対して
前記媒体駆動手段におけるアクセスを迅速に行うことが
できる。
【0192】請求項5に係る発明によれば、収納順序に
おける配列を損なう空き収納領域、すなわち歯抜けが生
じた場合には、空き収納領域の次の収納領域に収納され
た記録媒体を、媒体駆動手段に最も近接する空き収納領
域、すなわち前記媒体駆動手段に装着するまでの搬送時
間が短い空き収納領域に順次詰めるように収納して、歯
抜けを無くすようにしたので、該媒体記録再生装置の操
作性を良好にすることができる共に、各収納領域に収納
する記録媒体が少ない場合には、再生又は記録時におい
て各収納領域に収納された記録媒体に対して前記媒体駆
動手段におけるアクセスを迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による車載用MDオートチェン
ジャー装置における内部構造の概略を示す断面図であ
る。
【図2】一般的なMDの構成を示す平面図である。
【図3】図1のA方向からの矢視で示される左右のエレ
ベータプレートとキャリアとストッカとの関係を示す平
面図である。
【図4】図3のB方向からの矢視図である。
【図5】図3のC方向からの矢視図である。
【図6】ディスク挿入口及び挿入口の開閉機構を示す平
面図である。
【図7】同開閉機構を示す正面図である。
【図8】同開閉機構の側面における左のエレベータプレ
ートを示す説明図である。
【図9】防塵ドア開閉部材を示す側面図である。
【図10】挿入防止シャッターの側面図である。
【図11】同開閉機構を示す動作説明図である。
【図12】ディスク挿入時における同開閉機構を示す動
作説明図である。
【図13】ディスク挿入時における同開閉機構を示す動
作説明図である。
【図14】ディスク挿入時における同開閉機構を示す動
作説明図である。
【図15】ディスク挿入時における同開閉機構を示す動
作説明図である。
【図16】ディスク挿入時における同開閉機構を示す動
作説明図である。
【図17】ディスク挿入時における同開閉機構を示す動
作説明図である。
【図18】ディスク挿入時における同開閉機構を示す動
作説明図である。
【図19】ディスク挿入時における同開閉機構を示す動
作説明図である。
【図20】前面パネルを示す平面図である。
【図21】キャリアの構造を示す平面図である。
【図22】該車載用MDオートチェンジャー装置の構成
を示すブロック図である。
【図23】該車載用MDオートチェンジャー装置におけ
るCPUのメインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図24】第1実施例のイジェクトモードにおけるCP
Uの処理動作を示すフローチャートである。
【図25】第1実施例のイジェクトモードにおけるCP
Uの処理動作を示すフローチャートである。
【図26】第1実施例のイジェクトモードにおけるCP
Uの処理動作を示すフローチャートである。
【図27】第2実施例のイジェクトモードにおけるCP
Uの処理動作を示すフローチャートである。
【図28】第2実施例のイジェクトモードにおけるCP
Uの処理動作を示すフローチャートである。
【図29】第1実施例のストックモードにおけるCPU
の処理動作を示すフローチャートである。
【図30】第1実施例のストックモードにおけるCPU
の処理動作を示すフローチャートである。
【図31】第2実施例のストックモードにおけるCPU
の処理動作を示すフローチャートである。
【図32】第3実施例のストックモードにおけるCPU
の処理動作を示すフローチャートである。
【図33】本発明の主旨となる第4実施例のストックモ
ードにおけるCPUの処理動作を示すフローチャートで
ある。
【図34】本発明の主旨となる第4実施例のストックモ
ードにおけるCPUの処理動作を示すフローチャートで
ある。
【図35】プレイモードにおけるCPUの処理動作を示
すフローチャートである。
【図36】プレイモードにおけるCPUの処理動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
2 ディスク挿入口(挿入口) 3 キャリア(搬送手段) 4 プレーヤ部(媒体駆動手段) 5 ストッカ(媒体収納手段) 50a〜50d 収納部(収納領域) 51a〜51d ストック完了センサー(収納媒体検出
手段) 102 ストックキー(操作手段) 233 CPU(制御手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の収納領域を一定方向に積層し、各
    収納領域に記録媒体を夫々収納する媒体収納手段と、 記録媒体を挿入する挿入口と、 記録媒体に記録された情報を再生し、又は記録媒体に新
    たな情報を記録する媒体駆動手段と、 前記一定方向に移動可能で、かつ該媒体駆動手段に近接
    可能に備え、収納駆動信号に応じて装着中の記録媒体を
    前記媒体収納手段に収納する搬送手段と、 記録媒体に対する収納指令を入力する操作手段と、 前記収納指令に応じて前記搬送手段に装着中の記録媒体
    を、前記媒体駆動手段に最も近接した収納領域から前記
    媒体駆動手段に近接する方向とは反対方向の収納領域へ
    と順次収納させる前記収納駆動信号を送出する制御手段
    とを有することを特徴とする媒体記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記挿入口は、前記媒体収納手段の一定
    方向に対して前記媒体駆動手段とは反対側に位置するこ
    とを特徴とする請求項1記載の媒体記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記収納領域に記録媒体が収納されてい
    ない空き収納領域を検出する収納媒体検出手段を有し、 前記制御手段は、前記媒体駆動手段に最も近接した収納
    領域から前記媒体駆動手段に近接する方向とは反対方向
    の収納領域へと順次収納させる収納順序の配列を損なう
    記録媒体が前記挿入口より排出されたときに、前記搬送
    手段に対して所定のタイミングで改めて前記収納順序に
    て収納させることを特徴とする請求項1又は2記載の媒
    体記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記所定のタイミングとは、前記挿入口
    から記録媒体を排出する前記搬送手段の排出動作が完了
    したタイミングであることを特徴とする請求項3記載の
    媒体記録再生装置。
  5. 【請求項5】 複数の収納領域を一定方向に積層し、各
    収納領域に記録媒体を夫々収納する媒体収納手段と、 記録媒体を挿入する挿入口と、 記録媒体に記録された情報を再生し、又は記録媒体に新
    たな情報を記録する媒体駆動手段と、 前記一定方向に移動可能で、かつ該媒体駆動手段に近接
    可能に備え、装着中の記録媒体を前記媒体収納手段に収
    納する搬送手段と、 前記収納領域に記録媒体が収納されていない空き収納領
    域を検出する収納媒体検出手段と、 所定信号に応じて前記媒体駆動手段に最も近接した収納
    領域から前記媒体駆動手段に近接する方向とは反対方向
    の収納領域へと順次収納させる収納順序の配列に空き収
    納領域が生じた場合、該空き収納領域の次に収納されて
    いる記録媒体を、前記搬送手段に対して改めて前記収納
    順序にて収納させる制御手段とを有することを特徴とす
    る媒体記録再生装置。
JP23415693A 1993-08-26 1993-08-26 媒体記録再生装置 Pending JPH0765491A (ja)

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JP23415693A JPH0765491A (ja) 1993-08-26 1993-08-26 媒体記録再生装置

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