JP3883503B2 - 収穫機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ニンジン収穫機などの収穫機で、収穫物が落下供給される回収容器を着脱自在に備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば収穫機としての従来のニンジン収穫機では、回収容器として袋を用い、落下供給されてくるニンジンを収容するようにその袋の両端部に袋支持杆を挿通させて袋を吊り支持していた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11ー18555号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術によるときは、収容量を多くするために大きな袋を用いた場合、大重量となるが、袋支持杆としは袋の両端部を挿通できる太さのものに限定されるため、大重量となる大袋を安定吊り支持することが難しかった。
【0005】
本発明の目的は、回収容器が大袋で合っても安定支持できるようにする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明による収穫機の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0007】
〔特徴〕
収穫物が落下供給される回収容器を着脱自在に備えた収穫機であって、前記回収容器を載置支持する支持姿勢と先端を下げた排出姿勢とに切り換え操作自在な回収デッキを設け、この回収デッキを支持姿勢に固定するロック状態と回収デッキの排出姿勢への切り換えを許容する解除状態とに切り換え自在なデッキロック手段を設け、このデッキロック手段は、前記回収デッキの排出姿勢から支持姿勢への切り換えに伴って自動的にロック状態に切り換えられる一方人為操作で解除状態に切り換えられる手段であり、前記回収デッキがアクチュエータで昇降されるものであって、前記回収容器への収穫物回収量を検出する回収センサの検出結果に基づき回収容器内の収穫物群の上面がほぼ設定レベルに維持されるように前記アクチュエータを制御する回収制御手段を設けてある点にある。
【0008】
〔作用〕
回収容器を回収デッキで載置支持するのであって、回収デッキは大重量に耐え得るものに構成することができるから、回収容器が大重量となる大容量の大袋であっても、確実に支持することができる。
しかも、回収デッキを排出姿勢に切り換え操作自在に構成して、回収デッキ上の回収容器を回収デッキの傾斜で滑り排出することができるようにしてあるから、回収容器が大重量のものであってもその大重量を回収容器を軽作業で排出させることができる。
その上、回収デッキの排出姿勢から支持姿勢への切り換えに伴っては、デッキロック機構が自動的にロック状態になるが、デッキロック手段を解除状態にするには、人為操作が必要であるから、回収デッキのロック解除を作業者の意図に基づいて行わせることができ、回収デッキが不測に排出姿勢に切り換わることを防止することができる。
【0009】
そして、アクチュエータ及び回収制御手段を設けて、収穫物の回収に伴い回収容器内の収穫物群の上面をほぼ設定レベルに維持するようにしてあるから、回収容器への落下供給の落差を可及的に小さくかつほぼ設定値に保持することができる。
【0010】
〔効果〕
従って、回収容器の大容量化を図ることで回収量が大重量となってもその回収容器を確実に支持することができ、しかも、その大重量の回収容器を容易に回収デッキ上から排出することができ、その上、回収容器の支持姿勢へのロックを自動的に行って回収デッキを支持姿勢に切り換えての回収容器の支持を確実化できるようになった。
【0011】
又、回収容器の大容量化を測って多量に収穫物を回収できながらも、落下衝撃を可及的に小さくして収穫物の傷みを少なくできるようになった。
【0012】
請求項2に係る本発明による収穫機の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0013】
〔特徴〕
上記請求項1に係る本発明による収穫機において、前記回収デッキがその上下移動範囲の下限にまで下降したとき作動する満杯報知手段を設けてある点にある。
【0014】
〔作用〕
満杯報知手段を設けて回収容器内に収穫物が満杯収容されたときこれを報知するようにしてあるから、作業者がずっと回収状況を監視する必要がない。
【0015】
〔効果〕
従って、回収容器に収穫物を確実かつ正確に満杯収容できるようになった。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1〜図4に示すように、収穫機の一例で、また、根菜収穫機の一例でもある人参収穫機Aは、走行機台28に支持された左右のクローラ走行装置3,3で走行自在な機体1に、圃場から人参を収穫する収穫部a、運転部d、原動部f等に各種の機械装置類を配置することで1条用として構成されている。
【0017】
前記機体1上における各部のレイアウトは、人参を圃場から抜き取るとともに人参の茎葉部を除去する前記収穫部aを機体1の左側に配備し、この収穫部aで収穫された人参(収穫物の一例)を機体1の右側へ向けて横送り搬送する選別コンベヤbを機体1の後部に配備し、この選別コンベヤbで送られてくる人参を上方へ搬送する持上げコンベヤcを機体1の右側の後部に、かつ、前記運転部dを機体1の右側の前部にそれぞれ配備し、前記運転部dの後に、持上げコンベヤcで搬送されてくる人参を布製の収容袋(回収容器の一例)2に回収するための回収部eを設けたものである。エンジンEを有する前記原動部fは、運転座席4の下部に配置されている。
【0018】
前記収穫部aは、人参の抜取りに先立って圃場を切り崩して柔らかくするためのソイラ機構5、人参の茎葉部を上方に引き上げる左右一対の引上げ機構6、引き上げられた人参の茎葉部を左右一対のベルト7で挟持して圃場から抜き取って後方上方に持上げる抜取り機構8、左右一対の回転刃によって茎葉部をその根元部位で切断する葉切り機構9、前記抜取り機構8で運ばれる人参を持ち換えて歯切り機構9に好適な姿勢で送るために左右一対の挟持ベルトで成る位置揃え搬送機構10等から構成されている。80は切断された茎葉を機外に排出するための茎葉排出機構である。
【0019】
前記選別コンベヤbは、前後方向の軸心を有する左右のスプロケット11,12に巻回された前後一対のチェーン13に、多数のコンベヤバー14を架設して構成されており、前記収穫部aの後端部から排出されてくる人参をやや持上げながら右に横送りさせるように機能する(図6参照)。
【0020】
前記持上げコンベヤcは、図5にも示すように、前記選別コンベヤbから送られてきた人参をほぼ水平に若干距離前方に搬送する下部前送り部15と、この下部前送り部15からの人参を垂直に近い急角度で上方に搬送する持上げ部16と、この持上げ部16からの人参をほぼ水平に若干距離前方に搬送する上部前送り部17とから構成されている。具体的には、左右に配置された複数のスプロケット29〜34とガイド19とで側面視で略Z形状に左右の搬送チェーン20を巻掛け、これら左右の搬送チェーン20に亘って、前後方向に適宜の間隔を空けて起伏自在な受け板21を多数取付けて構成されている。
【0021】
前記回収部eは、収容袋2を吊下げる枠体22と、収容袋2の底部分2aを載置支持する昇降自在でかつその昇降位置に維持自在な回収デッキの一例である昇降台23とを、前記持上げコンベヤcにおける上部前送り部17の下方に配置して構成されている。前記昇降台23は、電動油圧シリンダ27によって駆動昇降されるようになっている。また、前記収容袋2は、その上端の開口部2bを、枠体22や枠体70に吊設された前後左右の計4箇所に配置されたクリップ(大きな洗濯バサミのようなもの)83で挟持することで吊下げられている。
【0022】
前記運転部dは、前記原動部f上に配置された運転座席4、前記機体1の右側前端に立設された操縦塔24、これら運転座席4と操縦塔24との前後間に形成されたフロアステップ25等から構成されている。そして、前記機体1における選別コンベヤbの前側で、かつ、前記収穫部aと回収部eの左右間には作業用スペース26が形成されている(図2参照)。この作業用スペース26は、機体1に形成された作業デッキであって、補助作業者が、前記選別コンベヤb上で横送りされる人参の選別作業、選別された非回収用の人参(形の歪な人参、傷が付いた人参、未生育の人参等)を専用の回収箱(図示省略)に回収する作業等を行うために形成されている。
【0023】
ここで、人参収穫機Aによる一連の人参収穫作用について概略説明する。前記ソイラ機構5で圃場を切り崩して柔らかくした状態で、左右の引き上げ機構6によって上方に引き上げられた茎葉部を抜取り機構8で挟持して人参を圃場から抜き取るとともに後方上方に搬送し、葉切り機構9で茎葉部を除去した人参を選別コンベヤbによって右に送る。切断された茎葉部は、突起付きチェン81と摺動レール82とで成る茎葉排出機構80により後方に挟持搬送されて機体1の後方に落下排出される。
【0024】
前記選別コンベヤbでは、不良人参等の非回収人参が取り除かれて回収すべき人参を持上げコンベヤcに向けて横送りし、この持上げコンベヤcで前方上方に持上げられた人参は、持上げコンベヤcの終端下方の回収部eに配置された収容袋2に落下されて回収される。前記運転部dでは、運転座席4に運転者が着座して機体進行の操縦を行い、作業用スペース26では、補助作業者が選別コンベヤb上での人参選別作業や非回収人参の回収作業等が行われる。
【0025】
次に、前記持上げコンベヤcについて詳細説明する。図5〜図8に示すように、搬送チェーン20を、下部前送り部15部位に装備された駆動スプロケット29及び緊張輪体30と、位置固定の第1〜第4円板状輪体31〜34と、ガイド19とに亘って巻回させて、側面視で略Z状の搬送経路(図5では略逆Z形状である)を形成してある。緊張輪体30は、第1円板状輪体31の回転軸31aを中心として揺動自在で、かつ、巻バネ36で引張り付勢されたテンションアーム30aに支承されている。
【0026】
前記左右の搬送チェーン20には、人参を載せて移動可能とするためのコンベヤバー20bが架設されるとともに、搬送方向に適宜の間隔を空けた状態で搬送チェーン20の構成部品であるピンを左右つないだ形状のロングピン20aに、屈曲板材製のブラケット37を揺動自在に支持させてある。そして、前記ブラケット37には、受け板21がリベットやボルト止め等の連結手段によって架設装備してあり、ブラケット37の左右量端部にはベアリング38が取付けてある。このベアリング38は、ガイド部材39に摺接案内されて受け板21の姿勢を制御するためのものであり、前記ガイド部材39は、下部前送り部15から持上げ部16の終端に亘って配設されている。
【0027】
以上により、図5及び図8(イ)に示すように、前記受け板21は、ガイド部材39によってベアリング38が案内される区間では、人参を乗せ付けるに適した緩い後上がり姿勢に維持され、選別コンベヤbからの人参を的確に受け板21に乗せ付けて持上げ搬送する。この緩い後上がり姿勢により、選別コンベヤbからの人参を受け板21の後端部で人参を引っ掛けてしまう場合に、人参に与えるダメージを小さくできる利点がある。また、前記下部前送り部15の始端部には、後端部が枠体70に取付けられて前下がり傾斜する姿勢のゴム板71が設けられており、前記選別コンベヤbから送られてくる人参をソフトに受けるクッション機能と、その人参をコンベヤバー20bに乗るように滑らせて前送りするガイド機能とが発揮されるように構成されている。
【0028】
前記上部前送り部17では、持上げ部16を上りきった直後にガイド部材39の後端が位置するように設定してあるので、受け板21は、重力によって後上がり姿勢からコンベヤバー20bにもたれ掛る水平姿勢に変化し、その結果、第3輪体33に巻き付いて回動移動する際の受け板21の先端を、極力第3輪体33の軸心33aに近づけることができ、旋回移動する経路では受け板21の先端側程増速されることを最小限度に抑制できるようにしてある。これにより、前記持上げコンベヤc終端にて受け板21で放出される人参に極力勢いが付かないようになり、下方に配置された収容袋2に向けてソフトに人参を落下供給できるようにしてある。
【0029】
前記ガイド部材39は、前記下部前送り部15の始端部に位置する第1輪体31の直ぐ前方の位置から、前記上部前送り部17の始端に位置する第2輪体32部位に亘る範囲に設けられており、前記受け板21の作用姿勢は、下部前送り部15のほぼ始端位置から上部前送り部17の始端部にかけて維持されるように構成されている。前記下部前送り15においても受け板21を作用姿勢に設定することにより、選別コンベヤbの終端から落ちてくる前後向き姿勢の人参は、後上がり傾斜した受け板21の後端に当たる不安定な状態になり、それによって人参の姿勢変動が促され、持上げ部16での受け板21に載置されるに適した左右向き姿勢に迅速に姿勢変更される、という好ましい作用が発揮されるようになる。
【0030】
また、前記受け板21の作用姿勢が上部前送り部17の始端部位まで維持されるので、持上げ部16で持上げられてきた人参を、上部前送り部17における水平移動するコンベヤバー20b部位に確実に送り届けることができ、人参が上部前送り部17に到達した後に後方移動して、持上げ部17に逆戻りするとか落下するといった不都合が生じないように設定されている。
【0031】
図7に示すように、終端輪体である第3輪体33から前方(根菜移動方向下流側)に少し離れた箇所には、縦向き姿勢で幅広なゴム板製の衝立て72を吊下げ支持されている。これにより、前記持上げコンベヤcの終端から前方下方に向けて放出された人参は、衝立て72に衝突してその移動方向がほぼ真下の向きに変更され、第3輪体33から前方に所定距離離れた位置に一定して落下されるようになる。その結果、収容袋2の前後及び左右の中央位置に人参を落下供給し続けることが可能になり、前後又は左右に偏った位置で落下供給し続ける場合に比べて、人参が収容袋2から零れ出る寸前の状態、すなわち満杯になったときの収容量を最大にできる点で有利である。
【0032】
次に、前記回収部eについて詳細説明する。図9〜図12に示すように、平面視で矩形を呈する回収部eは、左右方向で機体内側で前後一対の主支柱40,40と、機体外側で前後一対のガイド支柱41,41とを基にした枠体22を有し、落下収穫物を受け入れる口には、収容袋2内への収穫物回収量を検出する回収センサSの一例である光電センサを構成する発光部Saと受光部Sbとが前後方向に対向配置する状態で設置されている。前記昇降台23は、主支柱40,40に対して昇降移動自在に支持される台本体23Aと、これに前後移動可能に支持された載せ台23Bとで構成されている。
【0033】
前記主支柱40は、断面が略C形状のチャンネル材であり、その内部には、前記台本体23Aに装備された上下一対の計4個のベアリング42を配置されており、下端が前記機体1に取付けられたアクチュエータの一例である電動油圧シリンダ27の伸縮ロッド27a先端に装備されたスプロケット43には、一端が台本体23Aにかつ他端が左右の主支柱40に架設された横フレーム材44にそれぞれ連結されたチェーン45が巻掛けられており、これによって台本体23Aを駆動昇降及びその昇降位置にて維持自在な昇降装置46が構成されている。前記伸縮ロッド27a先端のスプロケット43は動滑車として機能するから、台本体23Aは、電動油圧シリンダ27の伸縮量の倍の量でもって昇降移動される。
【0034】
前記電動油圧シリンダ27は、図18に示すように、前記回収センサSの検出結果に基づきマイクロプロセッサー利用の回収制御手段Cにより収容袋2内の人参群の上面をほぼ設定レベルに維持するように作動制御される。
【0035】
人参収穫機は、図18に示すように、前記回収デッキ、つまり、収容袋2内の回収人参が満杯となって昇降台23の載せ台23aが上下移動範囲の下限にまで下降したとき作動する満杯報知手段を備えている。この満杯報知手段は、載せ台23aが下限まで下降したことを検出する下限センサeSを設け、ブザーなどの報知装置100を設け、前記回収制御手段Cに下限センサSeが検出作動したとき報知装置100を作動させる制御機能を付与することで構成されている。
【0036】
前記昇降台23の昇降状況は次の通りである。
収穫作業開始時は、空の収容袋2を上下に圧縮した状態で昇降台23に載せ付けておく。その収容袋2内に人参がないことで回収センサSの検出結果に基づいて昇降台23が最も上方の開始位置に上昇している。人参の回収が進んで収容袋2が次第に膨らみ、人参の積層高さも高くなって行くことが回収センサSで検出され、その検出結果に基づいて電動油圧シリンダ27が駆動されて、人参群の上面を設定レベルに位置させるように昇降台23が下降させられる。そして、このような昇降台23の回収に伴う下降で人参の最上部が収容袋2上端の開口部2bに達するように、つまり、満杯になるまで回収が継続されるのである。
【0037】
前記台本体23Aを構成する前後一対の横枠部材47,48のそれぞれに支承された左右一対のベアリング68,69は、前記載せ台23Bを構成するように前後一対の断面が略C形状のチャンネル材で成る横フレーム49,50に内装されている。従って、載せ台23Bは所定範囲内で台本体23Aに対して横移動自在であり、機体1の横外方に突出した排出位置(図10参照)と、左右方向で機体1の内側に退入した回収位置(図11参照)とに切換え自在である。
【0038】
前記載せ台23Bは、主載置板53と延長載置板54とで構成されている。前記主載置板53は、前述の横フレーム49,50と、これらを連結一体化する内側パイプ51及び外側パイプ52とで成る枠体上に固着されており、延長載置板54は、外側パイプ52に前後軸心52aで上昇揺動自在に枢支されている。前記内側パイプ51の前後両端のそれぞれにはベアリング55が支持してあり、これらベアリング55は、前記主支柱40とガイド支柱41とに亘って固着された前後の仕切り壁56,57の外側(前仕切り壁56の前側と、後仕切り壁57の後側)に位置している。但し、前後の仕切り壁56,57には、内側パイプ51の自由な昇降移動を許容するための上下に長い縦切欠き56a,57aが形成されており、載せ台23Bが回収位置にある状態(図11参照)においてのみ、昇降台23が自由に昇降移動できるように構成されている。
【0039】
図11〜図14に示すように、前記載せ台23Bが排出位置にあるときには、台本体23Aに対して載せ台23Bの外側端が下がる方向へ所定角度揺動自在に構成してある。すなわち、前記前後の仕切り壁56,57には、縦切欠き56a,57aの下端部から続く左右方向の横切り欠き56b、57b、及びこれらに続く横外で上方に向かう斜め切り欠き56c,57cが形成されている。そして、載せ台23Bが排出位置に移動された状態では、前後の横フレーム49,50が、横枠部材47,48に支持された機体左右方向で内側のベアリング68から左右方向で外れた状態に設定されている。
【0040】
従って、前記斜め切り欠き56c,57cの存在により、外側のベアリング69を支点として、内側パイプ51のベアリング55が斜め切り欠き56c,57cの上限に接当位置するまで、載せ台23Bは、その先端側が下がる方向に揺動移動する排出揺動が可能である。それによって、図14や図17に示すように、載せ台23Bを傾いた取出し姿勢にすることができ、人参の収容された重い収容袋2を昇降台23から楽に取り出せるように構成してある。
【0041】
そして、前記昇降台23の載せ台23Bを支持姿勢に保持して回収位置にある載せ台23Bの排出位置に向けての移動、つまりは、排出姿勢への揺動を阻止するロック状態と、載せ台23Bの排出位置への移動を許容して排出姿勢への揺動を許容する解除状態とに切り換え自在なデッキロック手段rが設けられている。 前記デッキロック手段rは、下方のロック位置に重量付勢されていて、ロック位置に位置することにより前記回収位置にある載せ台23Bの内側パイプ51に接当して載せ台23Bの排出位置への移動を阻止する一方、載せ台23Bの排出位置から回収位置への移動に伴い前記内側パイプ51に押圧されることにより内側パイプ51の回収位置への移動を許容するように付勢力に抗して解除位置に押し上げられるラチェット58を設け、支軸周りに解除姿勢に揺動することにより前記ラチェット58をロック解除位置にまでロッド59を介して引き上げる解除レバー60を設け、前記載せ台23Bが回収位置及び排出位置に位置するときに前記ロッド59に連設のピン状の係合部61を弾性挾持してロッド59をロック解除位置に保持するとともに、前記載せ台23Bが排出位置において排出姿勢に揺動したとき前記係合部61に対する弾性挾持を解除するキャッチャー62を後述するアーム部材65に取り付けて構成されている。
【0042】
つまり、載せ台23Bが排出姿勢に揺動することでラチェット58がロック位置に下降位置し、その状態で載せ台23Bを排出位置に揺動位置させた後に回収位置に移動させることにより、ラチェット58が一端ロック解除位置側に上昇した後内側パイプ51の通過でロック位置に下降し、載せ台23Bは、回収位置に自動ロックされる。そして、解除レバー60を解除位置に操作することでラチェット58によるロックが解除され、その状態がキャッチャー62による係合部61の弾性挾持により保持され、その後、載せ台23Bを排出位置に移動させて排出姿勢に揺動させることにより、前記キャッチャー62による解除保持が解除されてラチェット58がロック位置に下降位置する。
【0043】
図9、図12、図13に示すように、前記載せ台23Bの排出揺動を穏やかに行わせるためのダンパ機構64を装備させてある。すなわち、前仕切り壁56の下端部における左右中間部位に、載せ台24Bの揺動に伴い前後方向の支点Pで揺動するアーム部材65を、その先端側が機体1の左右方向で支点Pの内側に位置させて設け、このアーム部材65の先端側部分と前側のガイド支柱41とに亘って架設される第1及び第2ダンパユニット66,67を設けてダンパ機構64が構成されている。
【0044】
前記アーム部材65は、前仕切り壁56の前側に配置されており、その最先端側の第1ダンパユニット66を、通常は伸長付勢されて短縮側にダンパ作用する圧縮型に、かつ、第2ダンパユニット67を、通常は短縮付勢されて伸長側にダンパ作用する引張り型にそれぞれ構成してある。第1ダンパユニット66による伸長付勢力は、第2ダンパユニット67による短縮付勢力よりも強いので、自由状態ではアーム部材65を最も下方に揺動した待機位置(図12に示す位置)に維持している。
【0045】
前記載せ台23Bを突出移動させると、その状態では載せ台23Bの重心位置が外側のベアリング69よりも外側に位置している結果、重力によって排出揺動しようとするが、第1ダンパユニット66の伸張付勢力が強いので、アーム部材65に形成された凹入部65aにベアリング55が接当した状態、すなわち、実質的に排出揺動しない状態[図示しないが、図13(イ)に描かれた姿勢から僅かに載せ台23Bが傾いた状態]に載せ台23Bが維持される。
【0046】
これに対して、収容袋2に人参が沢山収容された状態(図15参照)において載せ台23Bを突出移動させると、その重い状態では載せ台23Bが排出揺動しようとする力が第1ダンパユニット66の伸張付勢力に十分勝り、第1ダンパユニット66のダンパ作用が発揮されることによって載せ台23Bが排出揺動する状態となり、重力によってアーム部材65と共に載せ台23Bの排出揺動がゆっくりと行われて取出し姿勢(図16参照)に移行する。
【0047】
そして、重い収容袋2が載せ台23Bから除去されて軽くなると、第1ダンパユニット66の伸長付勢力によって載せ台23Bの基端側のベアリング55に、アーム部材65を介して下降付勢力が作用し、載せ台23Bが、アーム部材65が待機位置に戻る方向に復帰揺動される。この場合には、第2ダンパユニット67による伸び側のダンパ作用が発揮されるので、排出姿勢にある載せ台23Bはゆっくりと戻り揺動して水平姿勢に自動復帰されるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 人参収穫機の左側面図
【図2】 人参収穫機の平面図
【図3】 人参収穫機の背面図
【図4】 人参収穫機の右側面図
【図5】 持上げコンベヤを示す側面図
【図6】 持上げコンベヤ下部の構造を示す拡大側面図
【図7】 持上げコンベヤ上部の構造を示す拡大側面図
【図8】 受け板及びコンベヤバーの取付構造の背面図
【図9】 回収部の構造を示す側面図
【図10】 回収部の平面図
【図11】 昇降台の昇降構造を示す側面図
【図12】 ダンパ機構の構造を示す回収部の正面図
【図13】 排出揺動前の載せ台の側面図
【図14】 排出揺動した載せ台の側面図
【図15】 排出揺動後の載せ台の側面図
【図16】 ロック機構の斜視図
【図17】 満タン収容袋の機外排出状態を示す作用図
【図18】 自動昇降装置を示す回収部の側面図
【符号の説明】
2 回収容器
23 回収デッキ
r デッキロック手段
27 アクチュエータ
S 回収センサ
C 回収制御手段

Claims (2)

  1. 収穫物が落下供給される回収容器を着脱自在に備えた収穫機であって、前記回収容器を載置支持する支持姿勢と先端を下げた排出姿勢とに切り換え操作自在な回収デッキを設け、この回収デッキを支持姿勢に固定するロック状態と回収デッキの排出姿勢への切り換えを許容する解除状態とに切り換え自在なデッキロック手段を設け、このデッキロック手段は、前記回収デッキの排出姿勢から支持姿勢への切り換えに伴って自動的にロック状態に切り換えられる一方人為操作で解除状態に切り換えられる手段であり、前記回収デッキがアクチュエータで昇降されるものであって、前記回収容器への収穫物回収量を検出する回収センサの検出結果に基づき回収容器内の収穫物群の上面がほぼ設定レベルに維持されるように前記アクチュエータを制御する回収制御手段を設けてある収穫機。
  2. 前記回収デッキがその上下移動範囲の下限にまで下降したとき作動する満杯報知手段を設けてある請求項1記載の収穫機。
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