JP3861038B2 - 根菜収穫機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人参、大根、玉ねぎ等の根菜を圃場から抜き取って回収する根菜収穫機に係り、詳しくは、根菜を傷付けること無く一度に沢山回収できるようにする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の根菜収穫機は、特開2001−275431号公報で開示されたもののように、
根菜を圃場から抜き取るとともに根菜の茎葉部を除去する収穫部を機体の左側に装備し、その後端部から出てくる茎葉部の除去された根菜を選別コンベヤで右方に送り、運転部後方における機体上に配置された作業デッキに置かれた複数の容器に根菜を回収するように構成されていた。このように、走行機体上において根菜を回収させる構成を採ることにより、機体後方において根菜を回収させる場合に比べて、機体の後方バランスを改善して質量の集中化が図れ、操縦安定性に優れる利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術の根菜収穫機では、複数の容器の場所の入れ替え作業や選別を行うための補助者の作業スペースを設けるために、機体から後方に突出する小荷台や、機体から右側方に張り出た前後長さの長い大荷台、及び大荷台から後方突出する補助荷台といった複数の荷台を設けていたので、これら各荷台が折りたたみ格納できるようにされてはいるが、作業走行中では機体が前後左右に大型化する点で好ましくないものであった。
【0004】
また、機体に搭載される各容器は小容量のものであるため、根菜が満載された容器と空の容器との交換作業を頻繁に行う必要があるとともに、機体上に容器を置くための広い載置スペースを要する割には全体としての根菜回収量が少ないので、収穫作業を中断して回収した根菜を倉庫等の収容箇所に運ぶ頻度も多く、収穫作業効率の点でも改善の余地が残されていた。
【0005】
本発明の目的は、作業用スペースが機体からは横や後にはみ出ないようにしながら、機体上に設置される回収部での根菜回収量を増やすことが可能となるよう、改善された根菜収穫機を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1の構成〕
請求項1の構成は、根菜収穫機において、根菜を圃場から抜き取るとともに根菜の茎葉部を除去する収穫部と、収穫部で収穫された根菜を機体に搭載された根菜回収用の容器に落下投入すべく、収穫部から送られてくる根菜を上方へ搬送する持上げコンベヤとを設け、
持上げコンベヤを、複数の輪体に亘って巻掛けられた無端回動帯と、これに起伏揺動自在に枢支される受け板と、この受け板の姿勢を設定するためのガイド部材とから構成し、ガイド部材は、受け板を、これに根菜を載せ付けて持上げ移動できるよう無端回動帯に対して起立揺動した作用姿勢に維持するものに構成されるとともに、
複数の輪体のうちの持上げコンベヤ終端に位置する終端輪体部位においては、受け板を、ガイド部材による作用姿勢から、無端回動帯に沿うべく倒伏揺動した横臥姿勢に切換えるように構成するとともに、前記持上げコンベヤに、前記収穫部から送られてくる根菜を受止めてほぼ水平に若干距離横方向に搬送する下部横送り部を設け、この下部横送り部においては、前記受け板を搬送方向上手側ほど上位となる作用姿勢に切換えてあることを特徴とする。
【0007】
〔請求項1の構成による作用、効果〕
請求項1の構成によれば、収穫されて茎葉の除去された根菜を、上方に持上げてから容器に投入して回収させるので、機体上に載置される容器の高さを高くすることができ、それによって回収根菜量を従来に比べて増大させることができる。これにより、従来と同じ回収量に設定しながら容器数を減らして作業スペースを生み出し、機体から外側にはみ出す荷台を縮小又は不要にするとか、従来よりも回収量を増加しながら容器数も減らして、機体から外側にはみ出す荷台を解消して機体上に作業用スペースを確保するといった構造が可能になる。
【0008】
持上げコンベヤを、無端回動帯に起伏揺動自在に枢支した受け板を、ガイド部材を用いて根菜を載せて持上げ可能となる起立揺動した作用姿勢に設定する、というバケットコンベヤ構造としたので、急角度で上方に持上げるに適した搬送装置であって、横方向の寸法を大きくすること無く根菜を高い位置に搬送できるようになる。この場合、無端回動帯に枢支連結された受け板は、輪体を通過する際には円運動するので、受け板先端側ほど輪体中心に対する径が大きくなって増速されるようになり、根菜を放出して容器に投入するようになる持上げコンベヤ終端の輪体部位では、円運動する受け板による根菜放出速度が増速され、落下ショックも増す不都合を招くことにつながる。
【0009】
そこで、持上げコンベヤ終端に位置する終端輪体部位においては、受け板を、ガイド部材による作用姿勢から、無端回動帯に沿うべく倒伏揺動した横臥姿勢に切換えるようにしてあるから、受け板先端側の輪体軸心に対する径の増加率を抑制することができ、容器への根菜放出速度が極力増速されないように設定することが可能になる。その結果、容器への放出ショックに起因した根菜の傷付きおそれを軽減して良好な状態で根菜を回収できるようになり、根菜の品質向上に寄与できるものが得られた。
【0010】
又、下部横送り部においてもほぼ水平に若干距離横方向に搬送するとともに受け板を搬送方向上手側ほど上位となる作用姿勢に設定してあるので、収穫部の終端から落ちてくる横向き姿勢(例:前後向き姿勢)の人参は、後上がり傾斜した受け板の後端に当たる不安定な状態になり、それによって人参の姿勢変動が促され、持上げ部での受け板に載置されるに適した横向き姿勢(例:左右向き姿勢)に迅速に姿勢変更される、という好ましい作用が発揮されるようになる。その結果、持上げコンベヤにおいて、ガイド部材を下部横送り部の始端部位までに亘って設定して、下部横送り部でも受け板を作用姿勢にするという経済的な手段としながら、収穫部からの根菜を持上げ部に適した姿勢に素早く変更できるという効率に優れた持上げコンベヤが得られる利点がある。
【0011】
〔請求項2の構成〕
請求項2の構成は、請求項1の構成において、持上げコンベヤを、収穫部から送られてきた根菜を上方に搬送する持上げ部と、この持上げ部からの根菜をほぼ水平に若干距離横方向に搬送する上部横送り部とから構成し、ガイド部材による受け板の作用姿勢が、持上げ部から上部横送り部の中間部まで維持されるように構成してあることを特徴とするものである。
【0012】
〔請求項2の構成による作用、効果〕
例えば、上部横送りを設けず、持上げ部の終端から直接根菜を放出する場合では、上下向きに配備される持上げ部の存在により、その横に配置される容器に対する根菜放出位置である持ち上げ部終端の位置が横方向に偏ってしまうが、請求項2の構成によれば、持上げ部で持上げられた根菜を若干距離ほぼ水平移動させるので、その下方に配置される容器に対する根菜放出位置(すなわち、持上げコンベヤの終端位置)を、容器の上部開口の中央部といった所望の位置に設定できるようになる。従って、容器回収に好適な位置でもって根菜を落下投入することができ、容器外に落下させてしまう不都合なく、確実に容器内に根菜を回収できるとか、横方向寸法の大なる容器を用いることができて、回収量増大が図れる等の効果を奏することができる。
【0013】
ところで、持上げ部では受け板を作用姿勢に維持して、根菜を落とすこと無く確実に持上げ移動できるようにしてあるとともに、上部横送り部の終端では前述のように、受け板を横臥姿勢に切換えることで根菜を傷めることのないようソフトに放出させるようにしてあり、その受け板の姿勢切換えを、本請求項2では上部横送り部の中間部に設定してある。これにより、持上げ部から送られてきた根菜は、上部横送り部の始端部でも作用姿勢に維持される受け板により、持上げ部に逆戻りするとか、それによって落下してしまうといった逆戻りによる不都合を回避できて確実に横送りできるようにしながら、上部横送り部終端からの根菜のソフトな放出状態が得られるのである。
【0014】
〔請求項3の構成〕
請求項3の構成は、請求項1又は2の構成において、終端輪体から根菜移動方向に離れた箇所に弾性部材を配設して、持上げコンベヤの終端から放出された根菜を弾性部材に接当させて、その移動方向を下向きに変更するように構成してあることを特徴とするものである。
【0015】
〔請求項3の構成による作用、効果〕
持上げコンベヤの終端から容器に落下投入される根菜は、上部横送り部から横方向に放出されて斜め下方に落下するので、そのままでは容器の開口、すなわち容器を横幅の広いものに設定しなければならない不利がある。そこで、本請求項3の構成では、持上げコンベヤの終端から放出された根菜を接当させて、その移動方向を下向きに変更する弾性部材を設けたので、持上げコンベヤから放出された根菜をほぼ真下に落とすことができる。故に、根菜の落下経路を、横宝庫上の移動成分の無い垂直落下に近いものにでき、横方向寸法の短い容器、すなわち縦長の容器を採用できるとともに、回収部の横方向寸法を縮小できて、機体のコンパクト化に寄与できるようになる利点がある。
【0016】
〔請求項4の構成〕
請求項4の構成は、請求項1〜3の構成において、終端輪体から下方に離れた箇所に帯状の弾性部材を配設し、持上げコンベヤの終端から放出された根菜が弾性部材で一旦受止められてから容器に落下するように構成してあることを特徴とするものである。
【0017】
〔請求項4の構成による作用、効果〕
請求項4の構成によれば、持上げコンベヤの終端から放出された根菜は、容器の上方に配備された弾性部材に一旦受止められてから容器に落下するので、落下衝撃を弱めることができて回収された根菜の痛み具合を改善できるとともに、根菜を受止める部材が帯状の弾性部材であるから、根菜を傷つけることが無いように受止め、かつ、弾性部材間から根菜を再度落とせるようになる。その結果、帯状弾性部材の複数を配備する構造工夫により、根菜回収量の増大化や機体のコンパクト化に寄与できるよう、根菜を高く持上げる持上げコンベヤを採用しながら、その落差によって根菜を傷付けることが回避され、品質の良い根菜回収が行えるものを提供することができた。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4に、根菜収穫機の一例である人参収穫機Aが示されている。すなわち、走行機台28に支持された左右のクローラ走行装置3,3で走行自在な機体1に、圃場から人参を収穫する収穫部a、運転部d、原動部f等に各種の機械装置類を配置して、1条用の人参収穫機Aを構成してある。
【0019】
機体1上における各部のレイアウトは、人参を圃場から抜き取るとともに人参の茎葉部を除去する収穫部aを機体1の左側に配備し、収穫部aで収穫された人参を機体1の右側へ向けて横送り搬送する選別コンベヤbを機体1の後部に配備し、選別コンベヤbで送られてくる人参を上方へ搬送する持上げコンベヤcを機体1の右側の後部に、かつ、運転部dを機体1の右側の前部にそれぞれ配備し、運転部dの後に、持上げコンベヤcで搬送されてくる人参を収容袋(容器の一例)2に回収するための回収部eを設けて構成されている。エンジンEを有する原動部fは、運転座席4の下部に配置されている。
【0020】
収穫部aは、人参の抜取りに先立って圃場を切り崩して柔らかくするためのソイラ機構5、及び人参の茎葉部を上方に引き上げる左右一対の引上げ機構6,6、引き上げられた人参の茎葉部を左右一対のベルト7,7で挟持して圃場から抜き取って後方上方に持上げる抜取り機構8、左右一対の回転刃によって茎葉部をその根元部位で切断する葉切り機構9、および抜取り機構8で運ばれる人参を持ち換えて歯切り機構9に好適な姿勢で送るために左右一対の挟持ベルトで成る位置揃え搬送機構10等から構成されている。80は切断された茎葉を機外に排出するための茎葉排出機構である。
【0021】
選別コンベヤbは、前後方向の軸心を有する左右のスプロケット11,12に巻回された前後一対のチェーン13,13に、多数のコンベヤバー14を架設して構成されており、収穫部aの後端部から排出されてくる人参をやや持上げながら右に横送りさせるよう機能する(図6参照)。
【0022】
持上げコンベヤcは、図5にも示すように、選別コンベヤbから送られてきた人参をほぼ水平に若干距離前方に搬送する下部前送り部15と、この下部前送り部15からの人参を垂直に近い急角度で上方に搬送する持上げ部16と、この持上げ部16からの人参をほぼ水平に若干距離前方に搬送する上部前送り部17とから構成されている。左右に配置されたスプロケット29〜34とガイド19とで側面視で略Z形状に巻掛けされた左右の搬送チェーン20,20に亘って、前後方向に適宜の間隔を空けて起伏自在な受け板21を多数取付けてある。
【0023】
回収部eは、収容袋2を吊下げる枠体22と、収容袋2を載置支持して昇降自在で、かつ、その昇降された位置に維持自在な昇降台23とを、持上げコンベヤcにおける上部前送り部17の下方に配置して構成されている。布製の収容袋2の底部分2aが載置される昇降台23は、電動油圧シリンダ27によって駆動昇降されるようになっている。
【0024】
運転部dは、原動部f上に配置された運転座席4、機体1の右側前端に立設された操縦塔24、及び、運転座席4と操縦塔24との前後間に形成されたフロアステップ25等から構成されている。そして、機体1における選別コンベヤbの前側で、かつ、収穫部aと回収部eの左右間には作業用スペース26が形成してある(図2参照)。この作業用スペース26は、機体1に形成された作業デッキであって、補助作業者が、選別コンベヤb上で横送りされる人参の選別作業、選別された非回収用の人参(形の歪な人参、傷が付いた人参、未生育の人参等)を専用の回収箱(図示省略)に回収する作業等を行うために形成されている。
【0025】
ここで、人参収穫機Aによる一連の人参収穫作用について概略説明しておく。ソイラ機構5で圃場を切り崩して柔らかくした状態で、左右の引き上げ機構6,6によって上方に引き上げられた茎葉部を抜取り機構8で挟持して人参を圃場から抜き取るとともに後方上方に搬送し、葉切り機構9で茎葉部を除去した人参を選別コンベヤbによって右に送るとともに、切断された茎葉部は、突起付きチェン81と摺動レール82とで成る茎葉排出機構80によって後方に挟持搬送され、機体1の後方に落下排出される。
【0026】
選別コンベヤbでは、不良人参等の非回収人参が取り除かれて回収すべき人参を持上げコンベヤcに向けて横送りし、持上げコンベヤcで前方上方に持上げられた人参を、持上げコンベヤcの終端下方の回収部eに配置された収容袋2に落下させて回収するようになる。運転部dでは、運転座席4に運転者が着座して機体進行の操縦を行い、作業用スペース26では、補助作業者が選別コンベヤb上での人参選別作業や非回収人参の回収作業等が行われる。
【0027】
次に、持上げコンベヤについて詳細説明する。図5〜図8に示すように、搬送チェーン20を、下部前送り部15部位に装備された駆動スプロケット29及び緊張輪体30と、位置固定の第1〜第4円板状輪体31〜34と、ガイド19とに亘って巻回させて、側面視で略Z状の搬送経路(図5では略逆Z形状である)を形成してある。緊張輪体30は、第1円板状輪体31の回転軸31aを中心として揺動自在で、かつ、巻バネ36で引張り付勢されたテンションアーム30aに支承されている。
【0028】
左右の搬送チェーン20,20には、人参を載せて移動可能とするためのコンベヤバー20bが架設されるとともに、搬送方向に適宜の間隔を空けた状態で搬送チェーン20の構成部品であるピンを左右つないだ形状のロングピン20aに、屈曲板材製のブラケット37を揺動自在に支持してある。そして、ブラケット37には、受け板21がリベットやボルト止め等の連結手段によって架設装備してあるとともに、ブラケット37の左右量端部にはベアリング38が取付けてある。ベアリング38は、ガイド部材39に摺接案内されて受け板21の姿勢を制御するためのものであり、ガイド部材39は、下部前送り部15から持上げ部16の終端に亘って配設されている。
【0029】
これにより、図5及び図8(イ)に示すように、受け板21は、ガイド部材39によってベアリング38が案内される区間では、人参を乗せ付けるに適した緩い後上がり姿勢に維持され、選別コンベヤbからの人参を的確に受け板21に乗せ付けて持上げ搬送する。この緩い後上がり姿勢により、選別コンベヤbからの人参を受け板21の後端部で人参を引っ掛けてしまう場合に、人参に与えるダメージを小さくできる利点がある。また、下部前送り部15の始端部には、後端部が枠体70に取付けられて前下がり傾斜する姿勢のゴム板71を設けてあり、選別コンベヤbから送られてくる人参をソフトに受けるクッション機能と、その人参をコンベヤバー20bに乗るように滑らせて前送りするガイド機能とが発揮されるように構成してある。
【0030】
上部前送り部17では、持上げ部16を上りきった直後にガイド部材39の後端が位置するように設定してあるので、受け板21は、重力によって後上がり姿勢からコンベヤバー20bにもたれ掛る水平姿勢に変化するから、第3輪体33に巻き付いて回動移動する際の受け板21の先端を、極力第3輪体33の軸心33aに近づけることができ、旋回移動する経路では受け板21の先端側程増速されることを最小限度に抑制できるようにしてある。これにより、持上げコンベヤc終端にて受け板21で放出される人参に極力勢いが付かないようになり、下方に配置された収容袋2に向けてソフトに人参を落下供給できるようにしてある。
【0031】
ガイド部材39は、下部前送り部15の始端部に位置する第1輪体31の直ぐ前方の位置から、上部前送り部17の始端に位置する第2輪体32部位に亘る範囲に設けてあり、受け板21の作用姿勢は、下部前送り部15のほぼ始端位置から上部前送り部17の始端部に架けて維持されるように構成してある。下部前送り15においても受け板21を作用姿勢に設定することにより、選別コンベヤbの終端から落ちてくる前後向き姿勢の人参は、後上がり傾斜した受け板21の後端に当たる不安定な状態になり、それによって人参の姿勢変動が促され、持上げ部16での受け板21に載置されるに適した左右向き姿勢に迅速に姿勢変更される、という好ましい作用が発揮されるようになる。
【0032】
また、受け板21の作用姿勢が上部前送り部17の始端部位まで維持されるので、持上げ部16で持上げられてきた人参を、上部前送り部17における水平移動するコンベヤバー20b部位に確実に送り届けることができ、上部前送り部17に到達した後に後方移動して、持上げ部17に逆戻りするとか落下するといった不都合が生じないように設定されている。
【0033】
図7に示すように、終端輪体である第3輪体33から前方(根菜移動方向)に少し離れた箇所に、縦向き姿勢で幅広なゴム板製の衝立て(弾性部材の一例)72を吊下げ支持してある。これにより、持上げコンベヤcの終端から前方下方に向けて放出された人参は、衝立て72に衝突してその移動方向がほぼ真下の向きに変更され、第3輪体33から前方に所定距離離れた位置に一定して落下されるようになる。その結果、収容袋2の前後及び左右の中央位置に人参を落下供給し続けることが可能になり、前後又は左右に偏った位置で落下供給し続ける場合に比べて、人参が収容袋2から零れ出る寸前の状態、すなわち満タンになったときの収容量を最大にできる点で有利である。
【0034】
また、第3輪体33から下方に若干距離離れた箇所に、左右に長い帯状のゴム板製のクッションシート73を前後に適宜の間隔を空けて複数個架設してある。これにより、持上げコンベヤcの終端から放出されて落下する人参をクッションシート73で一旦受止めてから、これらクッションシート73前後間から収容袋2内へと落下するように、すなわち、上下中間位置にて人参の落下速度が、一旦零又はほぼ零にリセットされるようになる。その結果、収容袋2内における落下による衝撃を軽減することができ、極力人参を傷つけない良好な状態で回収できるように構成してある。
【0035】
次に、回収部eについて詳細説明する。図9〜図12に示すように、平面視で矩形を呈する回収部eは、左右方向で機体内側で前後一対の主支柱40,40と、機体外側で前後一対のガイド支柱41,41とを基にした枠体22を有するとともに、昇降台23は、主支柱40,40に対して昇降移動自在に支持される台本体23Aと、これに前後移動可能に支持された載せ台23Bとで構成されている。
【0036】
断面が略C形状のチャンネル材で成る主支柱40の内部には、台本体23Aに装備された上下一対の計4個のベアリング42を配置してあるとともに、下端が機体1に取付けられた電動油圧シリンダ27の伸縮ロッド27a先端に装備されたスプロケット43に、一端が台本体23Aに、かつ、他端が左右の主支柱40,40に架設された横フレーム材44にそれぞれ連結されたチェーン45を巻掛けてあり、これによって台本体23Aを駆動昇降及びその昇降位置にて維持自在な昇降装置46を構成してある。伸縮ロッド27aのスプロケット43は動滑車として機能するから、台本体23Aは、電動油圧シリンダ27の伸縮量の倍の量でもって昇降移動される。
【0037】
台本体23Aを構成する前後一対の横枠部材47,48のそれぞれに支承された左右一対のベアリング68,69は、載せ台23Bを構成するべく前後一対の断面が略C形状のチャンネル材で成る横フレーム49,50に内装されている。従って、載せ台23Bは所定範囲内で台本体23Aに対して横移動自在であり、機体1の横外方に突出した排出位置(図10参照)と、左右方向で機体1の内側に退入した回収位置(図11参照)とに切換え自在である。
【0038】
載せ台23Bは、前述の横フレーム49,50と、これらを連結一体化する内側パイプ51及び外側パイプ52とで成る枠体上に固着された主載置板53と、外側パイプ52に前後軸心52aで上昇揺動自在に枢支された延長載置板54とで構成されている。内側パイプ51の前後両端にはベアリング55が支持してあり、これらベアリング55は、主支柱40とガイド支柱41とに亘って固着された前後の仕切り壁56,57の外側(前仕切り壁56の前側と、後仕切り壁57の後側)に位置している。但し、前後の仕切り壁56,57には、内側パイプ51の自由な昇降移動を許容するための上下に長い縦切欠き56a,57aを形成してあり、載せ台23Bが回収位置にある状態(図11参照)においてのみ、昇降台23が自由に昇降移動できるように構成してある。
【0039】
図11〜図13に示すように、載せ台23Bが排出位置にあるときには、台本体23Aに対して載せ台23Bの外側端が下がる方向へ所定角度揺動自在に構成してある。すなわち、前後の仕切り壁56,57には、縦切欠き56a,57aの下端部から続く左右方向の横切り欠き56b、57b、及びこれらに続く横外で上方に向かう斜め切り欠き56c,57cを形成してある。載せ台23Bが排出位置に移動された状態では、前後の横フレーム49,50は、横枠部材47,48に支持された機体左右方向で内側のベアリング68から左右方向で外れた状態に設定されている[図13(イ)参照]。
【0040】
従って、斜め切り欠き56c,57cの存在により、外側のベアリング69を支点として載せ台23Bを、内側パイプ51のベアリング55が斜め切り欠き56c,57cの上限に接当する位置まで、載せ台23Bを、その先端側が下がる方向に揺動移動する排出揺動が可能である。それによって図16や図13(ロ)に示すように、載せ台23Bを傾いた取出し姿勢にすることができ、人参の収容された重い収容袋2を昇降台23から楽に取り出せるように構成してある。
【0041】
図12〜図14に示すように、前仕切り壁56部位には、回収位置にある載せ台23Bの排出位置へ向けての移動を阻止するロック機構rを設けてある。すなわち、前仕切り壁56における縦切欠き56aの右側近傍に、横切り欠き56bに干渉しないように、上下長さの長い上筒58と上下長さの短い下筒59とを固着してあるとともに、これら上下の筒58,59に抜き差し自在なロックロッド60と、これを天秤アーム61と連動部材62とを介して昇降操作自在な操作ハンドル63とを設けて、ロック機構rを構成してある。天秤アーム61は、操作ハンドル63に固着されたピン軸63bに枢支連結されている。
【0042】
つまり、支点63aで揺動操作自在な操作ハンドル63を、その前側の被操作部63Aを上昇揺動させたロック位置(図14に実線で示す位置)に操作すると、上筒58に挿通されているロックロッド60を下筒59に挿通することができ、内側パイプ51の移動を阻止することで載せ台23Bを回収位置に維持することができる。そして、被操作部63Aが下降する方向に操作ハンドル63を揺動させてロック解除位置(図14に仮想線で示す位置)に操作すると、ロックロッド60を持上げ移動して、その下端が横切り欠き56bよりも上昇した状態になる(図13参照)。従ってこのロック解除位置では、ロックロッド60が退避移動してベアリング55の横外への移動が許容されるから、内側パイプ51の左右移動が自在となり、載せ台23Bを回収位置から右方に引き出した排出位置に移動自在なロック解除状態が得られるのである。
【0043】
図9、図12、図13に示すように、載せ台23Bの排出揺動を穏やかに行わせるためのダンパ機構64を装備してある。すなわち、前仕切り壁56の下端部における左右中間部位に、前後方向の支点Pで揺動するアーム部材65を、その先端側が機体1の左右方向で支点Pの内側に位置させて設けるとともに、このアーム部材65の先端側部分と前側のガイド支柱41とに亘って架設される第1及び第2ダンパユニット66,67を設けてダンパ機構64が構成されている。
【0044】
アーム部材65は、前仕切り壁56の前側に配置されており、その最先端側の第1ダンパユニット66を、通常は伸長付勢されて短縮側にダンパ作用する圧縮型に、かつ、第2ダンパユニット67を、通常は短縮付勢されて伸長側にダンパ作用する引張り型にそれぞれ構成してある。第1ダンパユニット66による伸長付勢力は、第2ダンパユニット67による短縮付勢力よりも強いので、自由状態ではアーム部材65を最も下方に揺動した待機位置(図12に示す位置)に維持している。
【0045】
載せ台23Bを突出移動させると、その状態では載せ台23Bの重心位置が外側のベアリング69よりも外側に位置しており、従って、重力によって排出揺動しようとするが、第1ダンパユニット66の伸張付勢力が強いので、アーム部材65に形成された凹入部65aにベアリング55が接当した状態、すなわち、実質的に排出揺動しない状態[図示しないが、図13(イ)に描かれた姿勢から僅かに載せ台23Bが傾いた状態]に載せ台23Bが維持される。
【0046】
これに対して、収容袋2に人参が沢山収容された状態(図15参照)において載せ台23Bを突出移動させると、その重い状態では載せ台23Bが排出揺動しようとする力が第1ダンパユニット66の伸張付勢力に十分勝り、第1ダンパユニット66のダンパ作用が発揮されることによって載せ台23Bが排出揺動する状態となり、重力によってアーム部材65と共に載せ台23Bの排出揺動がゆっくりと行われて取出し姿勢(図16参照)に移行する。
【0047】
そして、重い収容袋2が載せ台23Bから除去されて軽くなると、第1ダンパユニット66の伸長付勢力によって載せ台23Bの基端側のベアリング55に、アーム部材65を介して下降付勢力が作用し、載せ台23Bが、アーム部材65が待機位置に戻る方向に復帰揺動される。この場合には、第2ダンパユニット67による伸び側のダンパ作用が発揮されるので、排出姿勢にある載せ台23Bはゆっくりと戻り揺動して水平姿勢に自動復帰されるのである。
【0048】
〔別実施形態〕
持上げコンベヤcの搬送チェーン20に代えて、搬送ベルトや、心材入りゴム製の歯付きベルト等でも良く、これらを総称して「無端回動帯」と定義する。
【0049】
持上げコンベヤcにおける下部前送り部15や上部前送り部17の送り方向は、左右方向や後方向でも良く、要は「横」方向であれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 人参収穫機の左側面図
【図2】 人参収穫機の平面図
【図3】 人参収穫機の背面図
【図4】 人参収穫機の右側面図
【図5】 持上げコンベヤを示す側面図
【図6】 持上げコンベヤ下部の構造を示す拡大側面図
【図7】 持上げコンベヤ上部の構造を示す拡大側面図
【図8】 (イ)は受け板のチェーンへの取付構造を示す背面図、(ロ)はコンベヤバーの取付構造を示す背面図
【図9】 回収部の構造を示す側面図
【図10】 回収部の平面図
【図11】 昇降台の昇降構造を示す側面図
【図12】 ダンパ機構の構造を示す回収部の正面図
【図13】 載せ台の揺動構造を示し、(イ)は排出揺動前の状態を示す側面図、(ロ)は排出揺動した状態を示す側面図
【図14】 ロック機構の構造を示す要部の側面図
【図15】 収容袋が満タンになった状態を示す人参収穫機の側面図
【図16】 満タン収容袋の機外排出状態を示す作用図
【符号の説明】
1 機体
2 容器
15 下部横送り部
16 持上げ部
17 上部横送り部
20 無端回動帯
21 受け板
33 終端輪体
39 ガイド部材
72 弾性部材
73 弾性部材
a 収穫部
c 持上げコンベヤ
R 輪体

Claims (4)

  1. 根菜を圃場から抜き取るとともに根菜の茎葉部を除去する収穫部と、
    前記収穫部で収穫された根菜を機体に搭載された根菜回収用の容器に落下投入すべく、前記収穫部から送られてくる根菜を上方へ搬送する持上げコンベヤとを設け、
    前記持上げコンベヤを、複数の輪体に亘って巻掛けられた無端回動帯と、これに起伏揺動自在に枢支される受け板と、この受け板の姿勢を設定するためのガイド部材とから構成し、前記ガイド部材は、前記受け板を、これに根菜を載せ付けて持上げ移動できるよう前記無端回動帯に対して起立揺動した作用姿勢に維持するものに構成されるとともに、
    前記複数の輪体のうちの持上げコンベヤ終端に位置する終端輪体部位においては、前記受け板を、前記ガイド部材による前記作用姿勢から、前記無端回動帯に沿うべく倒伏揺動した横臥姿勢に切換えるように構成するとともに、前記持上げコンベヤに、前記収穫部から送られてくる根菜を受止めてほぼ水平に若干距離横方向に搬送する下部横送り部を設け、この下部横送り部においては、前記受け板を搬送方向上手側ほど上位となる作用姿勢に切換えてある根菜収穫機。
  2. 前記持上げコンベヤを、前記収穫部から送られてきた根菜を上方に搬送する持上げ部と、この持上げ部からの根菜をほぼ水平に若干距離横方向に搬送する上部横送り部とから構成し、前記ガイド部材による前記受け板の作用姿勢が、前記持上げ部から前記上部横送り部の中間部まで維持されるように構成してある請求項1に記載の根菜収穫機。
  3. 前記終端輪体から根菜移動方向に離れた箇所に弾性部材を配設して、
    前記持上げコンベヤの終端から放出された根菜を前記弾性部材に接当させて、その移動方向を下向きに変更するように構成してある請求項1又は2に記載の根菜収穫機。
  4. 前記終端輪体から下方に離れた箇所に帯状の弾性部材を配設し、前記持上げコンベヤの終端から放出された根菜が前記弾性部材で一旦受止められてから前記容器に落下するように構成してある請求項1〜3のいずれか1項に記載の根菜収穫機。
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