JP6869497B2 - 作物収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、圃場の人参や大根、玉葱等の作物を収穫し、収穫した作物を運搬用のコンテナに回収する根菜収穫機に関する。
作物収穫機の一例である人参収穫機が、特許文献1に開示されている。
特許文献1の人参収穫機では、収穫された人参が搬送装置(特許文献1の図2及び図4の48)により搬送されており、搬送装置の終端部の下側のコンテナ載置部に載置されたコンテナ(特許文献1の図2及び図4のC)に、搬送装置の終端部から出てくる人参が投入されて回収される。
コンテナが人参で満杯になると、作業者はコンテナをコンテナ載置部から移動させて、これと同時に空のコンテナをコンテナ載置部に載置するのであり、作業者はこのような作業を繰り返す。
特開2008−54625号公報
前述のように、作業者がコンテナをコンテナ載置部から移動させる場合、作業者はコンテナを手で持ちながら押すことにより、コンテナをコンテナ載置部から移動させることになる。
この場合、人参で満杯のコンテナは重いものであるので(例えば20〜30kg)、コンテナを手で持ちながら押すことにより、コンテナをコンテナ載置部から移動させるという作業を繰り返すことは、作業者にとって大きな負担になることがある。
本発明は、圃場の人参や大根、玉葱等の作物を収穫し、収穫した作物を運搬用のコンテナに回収する作物収穫機において、コンテナをコンテナ載置部から楽に移動させることができるように構成することを目的としている。
(構成)
本発明の特徴は、作物収穫機において次のように構成することにある。
圃場の作物を収穫する収穫部と、
収穫された作物を搬送する搬送装置と、
前記搬送装置の終端部に下側に備えられて、前記搬送装置の終端部から出てくる作物を回収するコンテナが載置されるコンテナ載置部とが備えられ、
前記コンテナ載置部のコンテナを前記コンテナ載置部から移動させる移動装置と、
人為的に操作されるもので、前記移動装置を作動させる操作具とが備えられ、
前記操作具が、作業者により踏み操作される操作ペダルであり、
前記移動装置に、コンテナを前記コンテナ載置部から移動させる移動部と、踏み操作される前記操作具の踏み作動を前記移動部に機械的に伝達して前記移動部を作動させる連係機構とが備えられ、
前記操作具の踏み作動とは別に、前記移動部の作動に補助作動力を付与する作動補助部が備えられている。
(作用及び発明の効果)
本発明によると、収穫された作物が搬送装置により搬送され、搬送装置の終端部の下側のコンテナ載置部に載置されたコンテナに、搬送装置の終端部から出てくる作物が回収される状態において、コンテナ載置部のコンテナが作物で満杯になると、作業者が操作具を操作して移動機構を作動させることにより、コンテナをコンテナ載置部から楽に移動させることができるのであり、コンテナをコンテナ載置部から移動させるという作業を繰り返しても、作業者にとって大きな負担になることは少ない。
移動装置を作業者の人為的な操作力によって作動させるように構成する場合、本発明によると、作業者が操作具(操作ペダル)を踏み操作する人為的な操作力により、移動装置を作動させている。
作業者において手よりも足のほうが充分に大きな人為的な操作力を楽に発揮することができるので、作業者が操作具(操作ペダル)を踏み操作することにより、コンテナをコンテナ載置部から楽に移動させることができるのであり、コンテナをコンテナ載置部から移動させるという作業を繰り返しても、作業者にとって大きな負担になることは少ない。
この場合、作業者の手が空くので、作業者は手で別の作業を行いながら操作ペダルを踏み操作するということが可能であり、作業能率の向上が期待できる。
本発明によると、前述のように作業者が操作具(操作ペダル)を踏み操作する人為的な操作力により移動装置を作動させる場合、作動補助部から補助作動力が移動装置に付与されるので、コンテナをコンテナ載置部から楽に移動させることができるのであり、コンテナをコンテナ載置部から移動させるという作業を繰り返しても、作業者にとって大きな負担になることは少ない。
人参収穫機の左側面図である。 人参収穫機の右側面図である。 人参収穫機の平面図である。 人参収穫機の背面図である。 人参をコンテナに回収する作業の流れを示すコンテナ載置部、接触部及び所定位置(コンテナ移動装置)の付近の背面図である。 人参をコンテナに回収する作業の流れを示すコンテナ載置部、接触部及び所定位置(コンテナ移動装置)の付近の背面図である。 人参をコンテナに回収する作業の流れを示すコンテナ載置部、接触部及び所定位置(コンテナ移動装置)の付近の背面図である。 人参をコンテナに回収する作業の流れを示すコンテナ載置部、接触部及び所定位置(コンテナ移動装置)の付近の背面図である。 人参をコンテナに回収する作業の流れを示すコンテナ載置部、接触部、所定位置(コンテナ移動装置)及びコンテナ収容部の付近の平面図である。 人参をコンテナに回収する作業の流れを示すコンテナ載置部、接触部、所定位置(コンテナ移動装置)及びコンテナ収容部の付近の平面図である。 制御装置と各部の連係状態を示す図である。 発明の実施の第1別形態において、人参をコンテナに回収する作業の流れを示すコンテナ載置部、接触部及び所定位置(コンテナ移動装置)の付近の背面図である。
本発明の実施形態における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、以下のように記載している。作物収穫機の一例である人参収穫機(機体)の収穫作業時における前進側の進行方向が「前」であり、後進側の進行方向が「後」である。前後方向での前向き姿勢を基準として右側に相当する方向が「右」であり、左側に相当する方向が「左」である。
[1]
人参収穫機の全体について説明する。
図1,2,3に、作物収穫機の一例である人参収穫機が示されており、右及び左のクローラ走行装置1に支持された機体の前部の右部に運転部2が備えられ、機体の前部の左部に収穫部3が備えられている。
図1,2,3に示すように、収穫部3の後部から出て来た人参A(作物に相当)を機体の右側に搬送しながらコンテナ18に投入する搬送装置14が、機体の左右方向に沿って機体の後部に備えられており、搬送装置14の前側に、空のコンテナ18の載置部20が備えられている。
搬送装置14から人参Aが投入されたコンテナ18を載置する為のコンテナデッキ15(コンテナ収容部21)が、運転部2の右の外側に機体の前後方向に沿って備えられている。
[2]
収穫部3について説明する。
図1,2,3に示すように、収穫部3は、引き起こし装置4、土ほぐし刃5、引き抜きベルト6及び根切り装置7等を備えて構成されている。
図1,2,3に示すように、機体の進行に伴って、引き起こし装置4により圃場の人参Aの葉部A1が上方に引き起こされながら、土中に入り込んだ土ほぐし刃5が振動して人参Aの横側の土が崩される。引き抜きベルト6により人参Aの葉部A1が挟持されて人参Aが引き抜かれ、人参Aの先端部のひげ根が根切り装置7により切断されて、人参Aが引き抜きベルト6により後方上方に搬送される。
図1,3,4に示すように、機体の左部において、引き抜きベルト6の上部の後側に葉部搬送ベルト8及び回転刃9が備えられ、葉部搬送ベルト8及び回転刃9の下側に搬送ベルト10が備えられている。葉部搬送ベルト8の後部に、斜め後方下方に傾斜する案内板11が備えられ、機体の左部の後部に、水平姿勢の回収板12が備えられている。
図1,3,4に示すように、引き抜きベルト6により後方上方に搬送された人参Aの葉部A1が、葉部搬送ベルト8に受け渡されて挟持され、葉部搬送ベルト8により人参Aが後方に搬送されながら、回転刃9により人参Aと葉部A1との間が切断されて、人参Aが搬送ベルト10に落下する。葉部A1は、葉部搬送ベルト8により後方に搬送されて、案内板11に放出され、案内板11から回収板12に落下して回収される。
前述のように、葉部A1を圃場に放出せずに回収することによって、圃場に人参Aの残差が残ることによる病害や連作障害の発生を抑えることができるのであり、回収した葉部A1を家畜の餌等に利用することができる。
[3]
搬送装置14について説明する。
図2,3,4に示すように、機体の後部において、搬送ベルト10の後部の右部から左右方向に沿って、搬送装置14が備えられており、搬送ベルト10の搬送方向と斜めに交差する案内部材13が、搬送ベルト10の上側に備えられている。
これにより、図2,3,4に示すように、葉部搬送ベルト8から落下した人参Aが、搬送ベルト10により後方に搬送されるのであり、人参Aが案内部材13に達すると案内部材13により搬送ベルト10から搬送装置14に案内されて、搬送装置14により人参Aが機体の右側に搬送される。
図2,3,4に示すように、左右方向に沿った平板状の前及び後の支持フレーム19が機体の後部に連結されており、前及び後の支持フレーム19に搬送装置14が支持されている。
図2,3,4に示すように、前及び後の支持フレーム19の左部及び右部に駆動軸(図示せず)及び従動軸(図示せず)が前後方向に支持され、駆動軸及び従動軸に亘って前及び後の搬送チェーン(図示せず)が取り付けられており、前及び後の搬送チェーンに亘って、多数の丸棒状(丸パイプ状)の搬送体(図示せず)が自由に回転自在に支持されて、搬送装置14が構成されている。
図2,3,4に示すように、後の支持フレーム19の上部に、手摺り部26が左右方向に沿って固定されている。後の支持フレーム19の上部に、搬送装置14の作動スイッチ25及び停止スイッチ27が備えられており、搬送装置14の上面を照らすライト23が備えられている。
[4]
搬送装置14の終端部の下側に配置されたコンテナ載置部29について説明する。
図2,3,4に示すように、平板状のコンテナ載置部29が備えられて、コンテナ載置部29の端部に支持フレーム30が連結されており、前及び後の支持フレーム19の右部の前後方向の横軸芯P1周りに、支持フレーム30の上部が上下に揺動自在(昇降自在)に支持されている。コンテナ載置部29は、第2位置H及び第1位置L(図5及び図6参照)の範囲で揺動自在であり、コンテナ載置部29を上昇側に付勢するガスダンパー24が備えられている。
図3に示すように、コンテナ載置部29の開口部に、ローラー22が前後方向の横軸芯周りに自由に回転自在に支持されている。
平板状の操作部38がコンテナ載置部29の開口部に配置されて、前後方向の横軸芯周りに上下に揺動自在に支持されており、操作部38を上昇側に付勢するバネ(図示せず)が備えられている。
図5に示すように、操作部38にフック状の係合部38aが備えられており、コンテナ載置部29の下側の部分に、ピン状の係止部36が機体に固定されている。
これにより、図7に示すように、コンテナ載置部29が第1位置Lに位置した状態において、操作部38の係合部38aを係止部36に係合させることにより、コンテナ載置部29を第1位置Lに保持することができる。
図5に示すように、コンテナ載置部29の裏面に、ポテンショメータ型式の第3センサー33が連結されており、操作部38の昇降を第3センサー33により検出することができる。
図7に示すように、コンテナ載置部29にコンテナ18を載置していない状態においてバネにより操作部38がコンテナ載置部29の開口部から上昇する。これにより、第3センサー33がコンテナ18の存在を検出しない状態となるのであり、操作部38の係合部38aが係止部36に係合する状態となる(保持状態)。
図5及び図6に示すように、コンテナ載置部29にコンテナ18を載置した状態において、コンテナ18の底部が接触して操作部38が下降する。これにより、第3センサー33がコンテナ18の存在を検出する状態となるのであり、操作部38の係合部38aが係止部36から外れる状態となる(保持解除状態)。
[5]
作業者用の椅子16及び作業者デッキ17について説明する。
図1,2,3,4に示すように、機体の後部に連結された支持フレーム39が、機体の後側及び上側に延出されて、支持フレーム39に作業者用の椅子16が備えられている。
作業者用の椅子16の下側において、機体の後部に作業者デッキ17が連結されて、作業者デッキ17が機体の後側に延出されている。
図1,2,3,4に示すように、作業者用の椅子16は、平面視で、搬送装置14の終端部及びコンテナ載置部29の後側に位置しており、作業者用の椅子16の座面は、搬送装置14の上面と略同じ高さに配置されている。
図1,2,3,4に示すように、作業者デッキ17は、作業者用の椅子16の下側と、搬送装置14の終端部及びコンテナ載置部29の後側と、後述するコンテナデッキ15(支持台41)の横側とに亘る範囲で備えられている。
以上のようにして、作業者用の椅子16及び作業者デッキ17が、搬送装置14の後側に位置するように機体に備えられている。
[6]
コンテナデッキ15について説明する。
図2,3,4に示すように、機体の右部(運転部2の右の外側)において、前後方向に沿って、コンテナデッキ15が備えられている。
図2,3,4に示すように、搬送装置14の終端部の下側のコンテナ載置部29に、人参Aの回収用の箱状のコンテナ18が載置されるのであり(図5参照)、搬送装置14の終端部から出てきた人参Aがコンテナ18に投入されて回収される(図6参照)。
コンテナ18が人参Aで満杯になると、作業者は、コンテナ18をコンテナデッキ15に移動させるのであり(図7,8,9参照)、空のコンテナ18をコンテナ載置部29に載置する(図5参照)。
図3に示すように、前後方向に配置された縦フレーム42,43、縦フレーム42,43に亘って連結された横フレーム44等により、平面視で前後方向に長い長方形状に、コンテナデッキ15の全体が構成されている。コンテナデッキ15(縦フレーム43)が、機体の右部の前後方向の横軸芯P2周りに、図2,3,4に示す作業位置及び起立した格納位置に姿勢変更可能に支持されている。
図2,3,4に示すように、コンテナデッキ15において、コンテナ載置部29の右側部に、コンテナ移動装置28が備えられており、コンテナ移動装置28からコンテナデッキ15の前部に亘って、コンテナ収容部21が備えられている。
[7]
コンテナ移動装置28について説明する。
図3に示すように、コンテナ移動装置28の位置に、横フレーム46が縦フレーム42,43に亘って連結されており、ローラー47が前後方向の軸芯周りに回転自在に横フレーム46に支持されている。
図2及び図3に示すように、前後方向に沿って右及び左の搬送チェーン35が回転自在に支持されており、搬送チェーン35に、2組の丸パイプ状の押し部35a,35bが180度の位相差を持って取り付けられている。
搬送チェーン35の押し部35a,35bが接触することにより、搬送チェーン35の押し部35a,35bの存否を検出する位置センサー37(図11参照)が、コンテナ移動装置28の前部に備えられている。
図3及び図4に示すように、コンテナ移動装置28の上面(コンテナ18の底部がローラー47に支持された位置)に、所定位置E1が設定されている。所定位置E1は、平面視で、横向き姿勢(平面視で、コンテナ18の長辺部が左右方向に向き、コンテナ18の短辺部が前後方向に向く姿勢)のコンテナ18の外周部と略同じ形状(四角形状)となっている。
図3及び図5に示すように、所定位置E1(コンテナ移動装置28)の右部(縦フレーム42の部分)に、接触部40が前後方向の横軸芯周りに上下揺動自在に支持されて、バネ(図示せず)により接触部40が上側に付勢されている。リミットスイッチ型式の第1センサー31が、接触部40の下側に備えられている。
図8に示すように、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置している状態(コンテナ18の底部がローラー47に支持された状態)において、コンテナ18が接触部40に接触して、接触部40が押し下げられて第1センサー31に接触する。
コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置していないと、接触部40が第1センサー31から上側に離れる。
これにより、コンテナ18が接触部40に接触するか否かによって、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に存在するか否かが、第1センサー31により検出される。
図2,3,4に示すように、平面視で四角形状の支持台41が、所定位置E1(コンテナ移動装置28)の後側でローラー47よりも少し高い位置において、コンテナデッキ15に連結されており、支持台41にコンテナ18を載置することができる。
図3に示すように、支持台41の前辺部が、所定位置E1(コンテナ移動装置28)の後辺部に沿った状態となっており、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置した状態で、コンテナ18の後面部が支持台41の前辺部に接する状態となっている。これにより、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)から後側に移動しようとしても、支持台41によってコンテナ18が止められる。
[8]
コンテナ収容部21について説明する。
図3に示すように、コンテナ移動装置28からコンテナデッキ15の前部に亘って、右及び左の案内レール45が備えられて、右及び左の案内レール45の間に案内板48が備えられている。コンテナデッキ15の前部にストッパー49が備えられており、ストッパー49は起立した作用姿勢及び倒伏した非作用姿勢に姿勢変更自在に構成されている。
図3に示すように、コンテナ18の横向き姿勢(平面視で、コンテナ18の長辺部が左右方向に向き、コンテナ18の短辺部が前後方向に向く姿勢)において、3個のコンテナ18がコンテナ収容部21に前後方向に並んで載置できるように、コンテナ収容部21の前後方向の長さが設定されている。
図3に示すように、コンテナデッキ15の前後方向に沿って、3個のコンテナセンサー34が備えられており、コンテナ18の底部がコンテナセンサー34に接触することによって、コンテナ18が存在するか否かが、コンテナセンサー34の各々の位置で検出される。
[9]
コンテナ載置部29と所定位置E1(コンテナ移動装置28)との間の構造について説明する。
後述する[13]に記載のように、コンテナ載置部29に載置されたコンテナ18が人参Aで満杯になると、作業者は、図6,7,8に示すように、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させる。
図3に示すように、コンテナ載置部29と所定位置E1(コンテナ移動装置28)との間に、ローラー50が前後方向の横軸芯周りに回転自在に支持されており、ローラー50の上面とローラー47の上面とが、略同じ高さに設定されている。
図3及び図5に示すように、コンテナ載置部29と所定位置E1(コンテナ移動装置28)との間に、平面視で台形状の接触部51が、前後方向の横軸芯P4周りに上下に揺動自在に支持されており、バネ(図示せず)により接触部51が上昇側に付勢されている。
接触部51のコンテナ載置部29側の部分に、ローラー51aが、前後方向の横軸芯周りに回転自在に支持されている。
図5に示すように、ポテンショメータ型式の第2センサー32が、接触部51の下側に備えられており、接触部51の昇降を第2センサー32により検出することができる。コンテナ18が接触部51に載っていない状態において、バネにより接触部51が上昇しており、固定のロッド52に接当することによって接触部51が上限位置に位置しており、第2センサー32がコンテナ18の存在を検出しない状態となる。
図7に示すように、コンテナ18が接触部51に載った状態において、コンテナ18の底部が接触部51に接触して、接触部51が下降するのであり、第2センサー32がコンテナ18の存在を検出する状態となる。接触部51が下降した際に、接触部51の端部が縦フレーム43に接当することによって、接触部51の下限位置が決められる。
[10]
図11に示すように、制御装置53が備えられており、第1,2,3センサー31,32,33の検出信号、位置センサー37の検出信号、3個のコンテナセンサー34の検出信号が、制御装置53に入力されている。搬送装置14の作動スイッチ25及び停止スイッチ27の操作信号が、制御装置53に入力されている。
図11に示すように、コンテナ移動装置28を後述する[15]に記載の自動状態及び手動状態に設定する設定スイッチ54、コンテナ移動装置28を手動状態に設定した状態での作動スイッチ55が、後の支持フレーム19の上部に備えられており(図3及び図4参照)、設定スイッチ54及び作動スイッチ55の操作信号が制御装置53に入力されている。
図11に示すように、制御装置53に、牽制部56がソフトウェアとして備えられている。牽制部56は、第2センサー32及び第3センサー33のうちの少なくとも一方がコンテナ18の存在を検出する状態であると、コンテナ移動装置28の作動を阻止する。
牽制部56は、第2センサー32がコンテナ18の存在を検出しない状態、且つ、第3センサー33がコンテナ18の存在を検出しない状態であると、コンテナ移動装置28の作動を許容する。
この人参収穫機では、搬送装置14の終端部から出てきた人参Aをコンテナ18に回収し、コンテナ18が人参Aで満杯になると、人参Aで満杯のコンテナ18をコンテナデッキ15に移動させ、空のコンテナ18をコンテナ載置部29に載置するという作業を繰り返す。
前述のように、人参Aをコンテナ18に回収する作業において、後述する[11]〜[16]に記載のように、制御装置53により搬送装置14及びコンテナ移動装置28が操作される。
図8に示す状態はコンテナ18がコンテナ載置部29に載置されておらず、コンテナ載置部29が第1位置Lに保持された状態(バネにより操作部38が上昇側に操作されて、操作部38の係合部38aが係止部36に係合した状態(保持状態))である。
図8に示す状態において、空のコンテナ18をコンテナ載置部29に載置すると、図5に示すように、コンテナ18の底部が接触して操作部38が下降し、操作部38の係合部38aが係止部36から外れる状態(保持解除状態)となるので、ガスダンパー24によりコンテナ載置部29(コンテナ18)が第2位置Hに上昇する。
図2及び図5に示すように、搬送装置14の下側(前及び後の支持フレーム19の間)に、移動部57が左右方向に移動自在に支持されている。図5に示す状態は、背面視で移動部57の先端部が支持フレーム30の左隣に位置する待機位置に位置した状態である。
図1,2,3,4,5に示すように、操作ペダル59(操作具に相当)が、前後方向の横軸芯P3周りに揺動自在に支持されており、操作ペダル59の踏み部59aが作業者デッキ17から上側に出ている。操作ペダル59に連係アーム58(連係機構に相当)が連結されており、連係アーム58が移動部57に接続されている。これにより、移動部57及び連係アーム58等によって、移動装置60が構成されている。
図2及び図5に示すように、搬送装置14の下側(前及び後の支持フレーム19の間)に、作動補助部61が備えられている。作動補助部61は、畜力用のバネ(図示せず)が内装された単動型シリンダに構成されており、図5に示す状態は、バネに畜力された力が放出されて、ピストン61aが突出作動した状態である。
後述する[12]に記載のように、コンテナ載置部29が第2位置Hから第1位置Lに下降するのに伴って、コンテナ載置部29の下降作動が作動補助部61のピストン61aに伝達されて、作動補助部61のピストン61aが収縮作動し、作動補助部61のバネに畜力される。
[11]
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その1)。
図5に示す状態は、前項[10]に記載のように、第1位置Lに保持されたコンテナ載置部29に、空のコンテナ18を載置して、ガスダンパー24によりコンテナ載置部29が第2位置Hに上昇した状態であり、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置していない状態である。
移動部57が待機位置に位置した状態であり、作動補助部61のピストン61aが突出作動した状態(作動補助部61のバネから力が放出された状態)である。
この場合、図5に示すように、横向き姿勢(平面視で、コンテナ18の長辺部が左右方向に向き、コンテナ18の短辺部が前後方向に向く姿勢)で、コンテナ18がコンテナ載置部29に載置されている。
図5に示す状態において、コンテナ18の底部が操作部38に接触して、操作部38が下降側に操作されており(操作部38の係合部38aの保持解除状態)、第3センサー33がコンテナ18の存在を検出する状態となっている。
コンテナ18が接触部51に載っていないことにより、接触部51が上限位置に位置しており、第2センサー32がコンテナ18を検出しない状態となっている。
コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置していないことにより、第1センサー31がコンテナ18の存在を検出しない状態となっており、コンテナ移動装置28は停止している。
図5及び図6に示すように、人参Aが搬送装置14によりコンテナ18に向って搬送されてくる。図1,2,3,4に示すように、作業者用の椅子16(作業者デッキ17)に作業者が着座しており、作業者は搬送装置14により搬送される人参Aを目視して、傷がある等の不良の人参Aが発見されると、作業者は搬送装置14から不良の人参Aを取り出す。
この場合、図5に示すように、搬送装置14において、人参Aは搬送されながら自転可能な状態となる(人参Aの搬送中での振動や人参Aどうしの接触、作業者が人参Aに手を当てて人参Aを自転させようとする動作等により、人参Aが搬送されながら、自転する状態となる)。
前述のように搬送装置14において、人参Aが搬送されながら自転可能な状態となることにより、人参Aの自転により人参Aが反転して、作業者が人参Aの表面及び裏面を目視できるようになるのであり、不良の人参Aが発見され易くなる。
図3,4,11に示すように、停止スイッチ27を操作することにより、搬送装置14を停止させることができるのであり、作動スイッチ25を操作することにより、搬送装置14を作動させることができる。このように搬送装置14を停止させることによって、搬送装置14から不良の人参Aを容易に取り出すことができる。
[12]
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その2)。
前項[11]に記載のように、人参Aが搬送装置14により搬送されてきて、搬送装置14の終端部に達すると、人参Aが搬送装置14の終端部から、コンテナ載置部29のコンテナ18に投入されて回収される。
この場合、図5に示すように、コンテナ載置部29(コンテナ18)が第2位置Hに位置しており、コンテナ載置部29(コンテナ18)が上昇して搬送装置14の終端部に接近した状態(コンテナ載置部29(コンテナ18)と搬送装置14の終端部との間隔が狭い状態)となっている。
これにより、図5に示すように、搬送装置14の終端部とコンテナ載置部29(コンテナ18)との高さの差が小さなものとなっており、搬送装置14の終端部から投入された人参Aがコンテナ18の底部に衝突する際の衝撃が小さくなって、人参Aの損傷が抑えられる。
図5から図6に示すように、搬送装置14からコンテナ18に人参Aが投入されるのに伴って、人参Aの重量によりガスダンパー24が収縮作動して、コンテナ載置部29が下降していくのであり、コンテナ18が人参Aで満杯になると、コンテナ載置部29が第1位置Lに達して停止する。
この場合、図5から図6に示すように、コンテナ載置部29が第2位置Hから第1位置Lに下降するのに伴って、コンテナ載置部29の下降作動が作動補助部61のピストン61aに伝達されて、作動補助部61のピストン61aが収縮作動するのであり、作動補助部61のバネに畜力される。
図6に示すように、コンテナ載置部29が第1位置Lに達すると、作動補助部61のピストン61aが収縮限度まで収縮作動して、ロック機構(図示せず)が作動する。これにより、作動補助部61のピストン61aが収縮限度で保持されるのであり、作動補助部61のバネが畜力状態で保持される。
図6に示すように、接触部51が上限位置に位置した状態で、接触部51のローラー51aは、ローラー50(図3参照)よりも上側に位置している。
これにより、接触部51が上限位置に位置した状態で、コンテナ載置部29が第1位置Lに達して停止すると、コンテナ18の右面部が接触部51のローラー51aに接する状態となるのであり、振動等によるコンテナ18の所定位置E1(コンテナ移動装置28)への移動が、接触部51のローラー51aによって止められる。
図6に示すように、コンテナ載置部29が第1位置Lに位置した状態で、コンテナ18がコンテナ載置部29に載置された状態であると、操作部38が下降側に操作されており(操作部38の係合部38aの保持解除状態)、第3センサー33がコンテナ18の存在を検出する状態となっている。
[13]
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その3)。
図6に示すように、コンテナ載置部29が第1位置Lに達して停止すると、作業者は、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に向けて押し出す。
この場合、図6から図7に示すように、作業者が操作ペダル59(踏み部59a)を踏み操作すると、連係アーム58により移動部57が、待機位置からガスダンパー24と支持フレーム30の間を通って移動して、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に向けて押し出す。
これと同時に図6から図7に示すように、操作ペダル59(踏み部59a)の踏み操作に伴って、作動補助部61のロック機構が解除操作され、作動補助部61のバネに畜力された力が放出されて、作動補助部61のピストン61aが収縮限度から突出作動し、ガスダンパー24と支持フレーム30の間を通って移動して、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に向けて押し出す(作動補助部61が移動部57の作動に補助作動力を付与する状態に相当)。
前述のように、移動部57及び作動補助部61により、コンテナ18がコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に向けて押し出されるのに伴って、作業者がコンテナ18を所定位置E1(コンテナ移動装置28)に向けて手で補助的に押すことによって、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させることができる。
この後、操作ペダル59(踏み部59a)の踏み操作を止めると、図5に示すように、移動部57は待機位置に戻り、操作ペダル59(踏み部59a)は元の位置に上昇する。
作動補助部61は、作動補助部61のバネに畜力された力が放出されて、作動補助部61のピストン61aが突出作動した状態のままとなる。
図6から図7に示すように、コンテナ18がコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動する状態において、コンテナ18が接触部51のローラー51aの上側に載る状態となり、接触部51が下限位置に達するまで下降側に操作される。
コンテナ18により接触部51が下降側に操作されると、第2センサー32がコンテナ18を検出する状態となる。
図7に示すように、コンテナ18が操作部38から右側に離れると、バネにより操作部38が上昇側に操作される。これにより、第3センサー33がコンテナ18の存在を検出しない状態となるのであり、操作部38の係合部38aが係止部36に自動的に係合する状態となって(保持状態)、コンテナ載置部29が第1位置Lに保持される。
図7に示すように、接触部51が下限位置に位置する状態(接触部51の端部が縦フレーム43に接当した状態)において、接触部51(ローラー51a)の上面が、ローラー50(図3参照)の上面、及びローラー47の上面(所定位置E1(コンテナ移動装置28)の高さ)と略同じ高さに位置している。
これにより、図7及び図8に示すように、コンテナ18の底部が接触部51(ローラー51a)、ローラー50(図3参照)、ローラー47に安定して支持されながら、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させることができる。
[14]
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その4)。
図8に示すように、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させると、コンテナ18がローラー47により支持された状態となるのであり、コンテナ18が接触部40に接触し、接触部40が下降して、第1センサー31がコンテナ18の存在を検出する状態となる。
この場合、第1センサー31がコンテナ18の存在を検出する状態となることにより、コンテナ移動装置28が作動する状態となる。
しかしながら、コンテナ18の全ての部分が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置せずに、コンテナ18の一部(底部)が接触部51に載っていると、コンテナ18により接触部51が下降側に操作された状態が維持されて、第2センサー32がコンテナ18を検出する状態が維持される。
前述のように、第1センサー31がコンテナ18の存在を検出する状態となっても、第2センサー32がコンテナ18を検出する状態であれば、コンテナ移動装置28は停止している(牽制部56によりコンテナ移動装置28の作動が阻止される)。
図8に示すように、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させて、コンテナ18の全ての部分が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置する状態とすると、第1センサー31がコンテナ18の存在を検出する状態となり、コンテナ18が接触部51から外れて、接触部51が上限位置に上昇し、第2センサー32がコンテナ18を検出しない状態となる。
[15]
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その5)。
前項[14]に記載のように、第1センサー31がコンテナ18の存在を検出する状態となり、第2センサー32及び第3センサー33がコンテナ18を検出しない状態となると、コンテナ移動装置28が作動可能な状態となる。
図11に示すように、設定スイッチ54によりコンテナ移動装置28を自動状態に設定していれば、第1センサー31がコンテナ18の存在を検出する状態となり、第2センサー32及び第3センサー33がコンテナ18を検出しない状態となると、コンテナ移動装置28が遅れることなく作動して、コンテナ18を所定位置E1(コンテナ移動装置28)からコンテナ収容部21に移動させる。
図11に示すように、設定スイッチ54により、コンテナ移動装置28を手動状態に設定していれば、第1センサー31がコンテナ18の存在を検出する状態となり、第2センサー32及び第3センサー33がコンテナ18を検出しない状態となっても、コンテナ移動装置28は作動しないのであり、この状態で作業者が作動スイッチ55を操作すると、コンテナ移動装置28が作動する。
これによって、設定スイッチ54によりコンテナ移動装置28を手動状態に設定した状態で、作業者が作動スイッチ55を操作することにより、以下のような作業を行うことができる。
コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置する状態(第1センサー31がコンテナ18の存在を検出する状態で、第2センサー32及び第3センサー33がコンテナ18を検出しない状態)において、空の次のコンテナ18をコンテナ載置部29に載置して、次のコンテナ18が人参Aで満杯になると、作業者が次のコンテナ18をコンテナ載置部29から手で持ち上げて、所定位置E1(コンテナ移動装置28)のコンテナ18の上に積み重ねる。
前述の状態で、作業者が作動スイッチ55を操作してコンテナ移動装置28を作動させることにより、2段に積み重ねられたコンテナ18を、図9に示すように、所定位置E1(コンテナ移動装置28)からコンテナ収容部21に移動させることができる。
前述のように、コンテナ移動装置28がコンテナ18を所定位置E1(コンテナ移動装置28)からコンテナ収容部21に移動させて停止した後において、第1位置Lに保持されたコンテナ載置部29に空のコンテナ18を載置すると、コンテナ18の底部が接触して操作部38が下降し、操作部38の係合部38aが係止部36から外れる状態(保持解除状態)となり、ガスダンパー24によりコンテナ載置部29(コンテナ18)が第2位置Hに上昇するのであり、図5及び前項[11]に記載の状態に戻る。
[16]
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その6)。
図9に示すように、コンテナ移動装置28は、搬送チェーン35の押し部35aが位置センサー37に接触した位置で停止しており、搬送チェーン35の押し部35bが支持台41の前辺部の後側の下側に位置している。
図3に示すように、支持台41の前辺部が所定位置E1(コンテナ移動装置28)の後辺部に沿った状態となっており、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)から後側に移動しようとしても、支持台41によってコンテナ18が止められている(前項[7]参照)。
これにより、平面視で、所定位置E1(コンテナ移動装置28)のコンテナ18の後面部が、搬送チェーン35の押し部35b(押し部35a)を越えて後側に位置することはない。
前述の状態においてコンテナ移動装置28が作動すると、図9に示すように、搬送チェーン35が回転駆動されて、搬送チェーン35の押し部35bがコンテナ18の後面部に当たってコンテナ18を前側に押すのであり、コンテナ18が横向き姿勢のままでローラー47に支持されながら前側に移動して案内レール45に載る。
搬送チェーン35の押し部35bが位置センサー37に接触すると、コンテナ移動装置28(搬送チェーン35)が停止するのであり、横向き姿勢のコンテナ18がコンテナ収容部21において図9に示す位置に移動して停止する。
図9に示す状態において、3個のコンテナセンサー34のうち、1個目のコンテナセンサー34にコンテナ18が載って、1個目のコンテナセンサー34がコンテナ18を検出する状態となるのであり、搬送チェーン35の押し部35aが支持台41の前辺部の後側の下側に位置する状態となる。
前述の状態において、次のコンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させた後に、コンテナ移動装置28が作動すると、図10に示すように、搬送チェーン35の押し部35aがコンテナ18を前側に押すのであり、コンテナ18が横向き姿勢のままでローラー47に支持されながら前側に移動し、案内レール45に載っている横向き姿勢のコンテナ18を前側に押しながら案内レール45に載る。
搬送チェーン35の押し部35aが位置センサー37に接触すると、コンテナ移動装置28(搬送チェーン35)が停止するのであり、横向き姿勢のコンテナ18がコンテナ収容部21において図10に示す位置に移動して停止する。
図10に示す状態において、3個のコンテナセンサー34のうち、1個目及び2個目のコンテナセンサー34にコンテナ18が載って、1個目及び2個目のコンテナセンサー34がコンテナ18を検出する状態となるのであり、搬送チェーン35の押し部35bが支持台41の前辺部の後側の下側に位置する状態となる。
以上の作業を繰り返すことにより、3個の横向き姿勢のコンテナ18(コンテナ18を2段に積み重ねた場合には、6個の横向き姿勢のコンテナ18)を、コンテナ収容部21前後方向に並べて収容することができる。
3個の横向き姿勢のコンテナ18(コンテナ18を2段に積み重ねた場合には、6個の横向き姿勢のコンテナ18)を、コンテナ収容部21に収容すると、全てのコンテナセンサー34がコンテナ18を検出する状態となる。これにより、警報ブザー(図示せず)が作動して、コンテナ収容部21が満杯であることが報知されるのであり、コンテナ移動装置28の停止状態が維持される(コンテナ移動装置28の作動が阻止される)。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、移動部57及び操作ペダル59(連係アーム58)、作動補助部61を廃止して、以下に示すように構成してもよい。
図12に示すように、搬送装置14の下側(前及び後の支持フレーム19の間)に、ストロークの長い電動シリンダ62(アクチュエータに相当)が左右方向に沿って備えられており、電動シリンダ62は制御装置53によって操作される。これにより、電動シリンダ62等により、移動装置60が構成されている。
電動スイッチで構成された操作ペダル63(操作具に相当)が、作業者デッキ17に備えられており、操作ペダル63の操作信号が制御装置53に入力されている。
図12に示すように、コンテナ載置部29が第1位置Lに達して停止した状態において作業者が操作ペダル63を踏み操作すると、操作ペダル63の操作信号に基づいて、電動シリンダ62がガスダンパー24と支持フレーム30の間を通って伸長作動して、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に向けて押し出す。
電動シリンダ62のストロークを長いものに設定しなければ、電動シリンダ62がコンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に向けて押し出すのに伴って、作業者がコンテナ18を所定位置E1に向けて手で補助的に押すことにより、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させることができる。
電動シリンダ62のストロークを充分に長いものに設定すれば、作業者がコンテナ18を所定位置E1(コンテナ移動装置28)に向けて手で補助的に押さなくても、電動シリンダ62だけでコンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させることができる。
図12において、コンテナ載置部29が第1位置Lに位置することを検出する位置センサー(図示せず)を備えて、以下のように構成してもよい。コンテナ載置部29が第1位置Lに位置することを位置センサーが検出する状態となり、且つ、第3センサー33がコンテナ18を検出する状態となり、且つ、第1センサー31及び第2センサー32がコンテナ18を検出しない状態となると、電動シリンダ62の伸長作動が許容されるように構成する。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明の実施の第1別形態]において、電動シリンダ62に代えて、コンテナ移動装置28と同様に、押し部を備えた搬送チェーン(図示せず)、及び搬送チェーンを回転駆動する電動モータ(アクチュエータに相当)等を備えて、移動装置60を構成してもよい。
電動スイッチで構成された操作ペダル63に代えて、作業者が手で操作する操作スイッチ(図示せず)を、操作具として使用してもよい。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、操作ペダル59に代えて、長い操作レバー(図示せず)(操作具に相当)を備え、操作レバーにより移動部57を突出作動させるように構成してもよい。
移動部57を充分に長いものに設定すれば、作業者がコンテナ18を所定位置E1(コンテナ移動装置28)に向けて手で補助的に押さなくても、移動部57だけでコンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させることができる。
本発明は、人参収穫機ばかりではなく、大根収穫機や玉葱収穫機等の作物収穫機にも適用できる。
3 収穫部
14 搬送装置
18 コンテナ
29 コンテナ載置
57 移動部
58 連係機構
59,63 操作具、操作ペダル
60 移動装置
61 作動補助部
A 作物

Claims (1)

  1. 圃場の作物を収穫する収穫部と、
    収穫された作物を搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置の終端部に下側に備えられて、前記搬送装置の終端部から出てくる作物を回収するコンテナが載置されるコンテナ載置部とが備えられ、
    前記コンテナ載置部のコンテナを前記コンテナ載置部から移動させる移動装置と、
    人為的に操作されるもので、前記移動装置を作動させる操作具とが備えられ、
    前記操作具が、作業者により踏み操作される操作ペダルであり、
    前記移動装置に、コンテナを前記コンテナ載置部から移動させる移動部と、踏み操作される前記操作具の踏み作動を前記移動部に機械的に伝達して前記移動部を作動させる連係機構とが備えられ、
    前記操作具の踏み作動とは別に、前記移動部の作動に補助作動力を付与する作動補助部が備えられている作物収穫機。
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