JP6869497B2 - 作物収穫機 - Google Patents
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Description
特許文献1の人参収穫機では、収穫された人参が搬送装置(特許文献1の図2及び図4の48)により搬送されており、搬送装置の終端部の下側のコンテナ載置部に載置されたコンテナ(特許文献1の図2及び図4のC)に、搬送装置の終端部から出てくる人参が投入されて回収される。
この場合、人参で満杯のコンテナは重いものであるので(例えば20〜30kg)、コンテナを手で持ちながら押すことにより、コンテナをコンテナ載置部から移動させるという作業を繰り返すことは、作業者にとって大きな負担になることがある。
本発明の特徴は、作物収穫機において次のように構成することにある。
圃場の作物を収穫する収穫部と、
収穫された作物を搬送する搬送装置と、
前記搬送装置の終端部に下側に備えられて、前記搬送装置の終端部から出てくる作物を回収するコンテナが載置されるコンテナ載置部とが備えられ、
前記コンテナ載置部のコンテナを前記コンテナ載置部から移動させる移動装置と、
人為的に操作されるもので、前記移動装置を作動させる操作具とが備えられ、
前記操作具が、作業者により踏み操作される操作ペダルであり、
前記移動装置に、コンテナを前記コンテナ載置部から移動させる移動部と、踏み操作される前記操作具の踏み作動を前記移動部に機械的に伝達して前記移動部を作動させる連係機構とが備えられ、
前記操作具の踏み作動とは別に、前記移動部の作動に補助作動力を付与する作動補助部が備えられている。
本発明によると、収穫された作物が搬送装置により搬送され、搬送装置の終端部の下側のコンテナ載置部に載置されたコンテナに、搬送装置の終端部から出てくる作物が回収される状態において、コンテナ載置部のコンテナが作物で満杯になると、作業者が操作具を操作して移動機構を作動させることにより、コンテナをコンテナ載置部から楽に移動させることができるのであり、コンテナをコンテナ載置部から移動させるという作業を繰り返しても、作業者にとって大きな負担になることは少ない。
移動装置を作業者の人為的な操作力によって作動させるように構成する場合、本発明によると、作業者が操作具(操作ペダル)を踏み操作する人為的な操作力により、移動装置を作動させている。
作業者において手よりも足のほうが充分に大きな人為的な操作力を楽に発揮することができるので、作業者が操作具(操作ペダル)を踏み操作することにより、コンテナをコンテナ載置部から楽に移動させることができるのであり、コンテナをコンテナ載置部から移動させるという作業を繰り返しても、作業者にとって大きな負担になることは少ない。
この場合、作業者の手が空くので、作業者は手で別の作業を行いながら操作ペダルを踏み操作するということが可能であり、作業能率の向上が期待できる。
本発明によると、前述のように作業者が操作具(操作ペダル)を踏み操作する人為的な操作力により移動装置を作動させる場合、作動補助部から補助作動力が移動装置に付与されるので、コンテナをコンテナ載置部から楽に移動させることができるのであり、コンテナをコンテナ載置部から移動させるという作業を繰り返しても、作業者にとって大きな負担になることは少ない。
人参収穫機の全体について説明する。
図1,2,3に、作物収穫機の一例である人参収穫機が示されており、右及び左のクローラ走行装置1に支持された機体の前部の右部に運転部2が備えられ、機体の前部の左部に収穫部3が備えられている。
搬送装置14から人参Aが投入されたコンテナ18を載置する為のコンテナデッキ15(コンテナ収容部21)が、運転部2の右の外側に機体の前後方向に沿って備えられている。
収穫部3について説明する。
図1,2,3に示すように、収穫部3は、引き起こし装置4、土ほぐし刃5、引き抜きベルト6及び根切り装置7等を備えて構成されている。
搬送装置14について説明する。
図2,3,4に示すように、機体の後部において、搬送ベルト10の後部の右部から左右方向に沿って、搬送装置14が備えられており、搬送ベルト10の搬送方向と斜めに交差する案内部材13が、搬送ベルト10の上側に備えられている。
搬送装置14の終端部の下側に配置されたコンテナ載置部29について説明する。
図2,3,4に示すように、平板状のコンテナ載置部29が備えられて、コンテナ載置部29の端部に支持フレーム30が連結されており、前及び後の支持フレーム19の右部の前後方向の横軸芯P1周りに、支持フレーム30の上部が上下に揺動自在(昇降自在)に支持されている。コンテナ載置部29は、第2位置H及び第1位置L(図5及び図6参照)の範囲で揺動自在であり、コンテナ載置部29を上昇側に付勢するガスダンパー24が備えられている。
平板状の操作部38がコンテナ載置部29の開口部に配置されて、前後方向の横軸芯周りに上下に揺動自在に支持されており、操作部38を上昇側に付勢するバネ(図示せず)が備えられている。
これにより、図7に示すように、コンテナ載置部29が第1位置Lに位置した状態において、操作部38の係合部38aを係止部36に係合させることにより、コンテナ載置部29を第1位置Lに保持することができる。
作業者用の椅子16及び作業者デッキ17について説明する。
図1,2,3,4に示すように、機体の後部に連結された支持フレーム39が、機体の後側及び上側に延出されて、支持フレーム39に作業者用の椅子16が備えられている。
作業者用の椅子16の下側において、機体の後部に作業者デッキ17が連結されて、作業者デッキ17が機体の後側に延出されている。
以上のようにして、作業者用の椅子16及び作業者デッキ17が、搬送装置14の後側に位置するように機体に備えられている。
コンテナデッキ15について説明する。
図2,3,4に示すように、機体の右部(運転部2の右の外側)において、前後方向に沿って、コンテナデッキ15が備えられている。
コンテナ18が人参Aで満杯になると、作業者は、コンテナ18をコンテナデッキ15に移動させるのであり(図7,8,9参照)、空のコンテナ18をコンテナ載置部29に載置する(図5参照)。
コンテナ移動装置28について説明する。
図3に示すように、コンテナ移動装置28の位置に、横フレーム46が縦フレーム42,43に亘って連結されており、ローラー47が前後方向の軸芯周りに回転自在に横フレーム46に支持されている。
搬送チェーン35の押し部35a,35bが接触することにより、搬送チェーン35の押し部35a,35bの存否を検出する位置センサー37(図11参照)が、コンテナ移動装置28の前部に備えられている。
コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置していないと、接触部40が第1センサー31から上側に離れる。
これにより、コンテナ18が接触部40に接触するか否かによって、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に存在するか否かが、第1センサー31により検出される。
コンテナ収容部21について説明する。
図3に示すように、コンテナ移動装置28からコンテナデッキ15の前部に亘って、右及び左の案内レール45が備えられて、右及び左の案内レール45の間に案内板48が備えられている。コンテナデッキ15の前部にストッパー49が備えられており、ストッパー49は起立した作用姿勢及び倒伏した非作用姿勢に姿勢変更自在に構成されている。
コンテナ載置部29と所定位置E1(コンテナ移動装置28)との間の構造について説明する。
後述する[13]に記載のように、コンテナ載置部29に載置されたコンテナ18が人参Aで満杯になると、作業者は、図6,7,8に示すように、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させる。
接触部51のコンテナ載置部29側の部分に、ローラー51aが、前後方向の横軸芯周りに回転自在に支持されている。
図11に示すように、制御装置53が備えられており、第1,2,3センサー31,32,33の検出信号、位置センサー37の検出信号、3個のコンテナセンサー34の検出信号が、制御装置53に入力されている。搬送装置14の作動スイッチ25及び停止スイッチ27の操作信号が、制御装置53に入力されている。
牽制部56は、第2センサー32がコンテナ18の存在を検出しない状態、且つ、第3センサー33がコンテナ18の存在を検出しない状態であると、コンテナ移動装置28の作動を許容する。
前述のように、人参Aをコンテナ18に回収する作業において、後述する[11]〜[16]に記載のように、制御装置53により搬送装置14及びコンテナ移動装置28が操作される。
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その1)。
図5に示す状態は、前項[10]に記載のように、第1位置Lに保持されたコンテナ載置部29に、空のコンテナ18を載置して、ガスダンパー24によりコンテナ載置部29が第2位置Hに上昇した状態であり、コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置していない状態である。
移動部57が待機位置に位置した状態であり、作動補助部61のピストン61aが突出作動した状態(作動補助部61のバネから力が放出された状態)である。
コンテナ18が接触部51に載っていないことにより、接触部51が上限位置に位置しており、第2センサー32がコンテナ18を検出しない状態となっている。
コンテナ18が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置していないことにより、第1センサー31がコンテナ18の存在を検出しない状態となっており、コンテナ移動装置28は停止している。
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その2)。
前項[11]に記載のように、人参Aが搬送装置14により搬送されてきて、搬送装置14の終端部に達すると、人参Aが搬送装置14の終端部から、コンテナ載置部29のコンテナ18に投入されて回収される。
これにより、接触部51が上限位置に位置した状態で、コンテナ載置部29が第1位置Lに達して停止すると、コンテナ18の右面部が接触部51のローラー51aに接する状態となるのであり、振動等によるコンテナ18の所定位置E1(コンテナ移動装置28)への移動が、接触部51のローラー51aによって止められる。
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その3)。
図6に示すように、コンテナ載置部29が第1位置Lに達して停止すると、作業者は、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に向けて押し出す。
作動補助部61は、作動補助部61のバネに畜力された力が放出されて、作動補助部61のピストン61aが突出作動した状態のままとなる。
コンテナ18により接触部51が下降側に操作されると、第2センサー32がコンテナ18を検出する状態となる。
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その4)。
図8に示すように、コンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させると、コンテナ18がローラー47により支持された状態となるのであり、コンテナ18が接触部40に接触し、接触部40が下降して、第1センサー31がコンテナ18の存在を検出する状態となる。
しかしながら、コンテナ18の全ての部分が所定位置E1(コンテナ移動装置28)に位置せずに、コンテナ18の一部(底部)が接触部51に載っていると、コンテナ18により接触部51が下降側に操作された状態が維持されて、第2センサー32がコンテナ18を検出する状態が維持される。
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その5)。
前項[14]に記載のように、第1センサー31がコンテナ18の存在を検出する状態となり、第2センサー32及び第3センサー33がコンテナ18を検出しない状態となると、コンテナ移動装置28が作動可能な状態となる。
人参Aをコンテナ18に回収する作業の流れについて説明する(その6)。
図9に示すように、コンテナ移動装置28は、搬送チェーン35の押し部35aが位置センサー37に接触した位置で停止しており、搬送チェーン35の押し部35bが支持台41の前辺部の後側の下側に位置している。
これにより、平面視で、所定位置E1(コンテナ移動装置28)のコンテナ18の後面部が、搬送チェーン35の押し部35b(押し部35a)を越えて後側に位置することはない。
前述の[発明を実施するための形態]において、移動部57及び操作ペダル59(連係アーム58)、作動補助部61を廃止して、以下に示すように構成してもよい。
電動スイッチで構成された操作ペダル63(操作具に相当)が、作業者デッキ17に備えられており、操作ペダル63の操作信号が制御装置53に入力されている。
前述の[発明の実施の第1別形態]において、電動シリンダ62に代えて、コンテナ移動装置28と同様に、押し部を備えた搬送チェーン(図示せず)、及び搬送チェーンを回転駆動する電動モータ(アクチュエータに相当)等を備えて、移動装置60を構成してもよい。
電動スイッチで構成された操作ペダル63に代えて、作業者が手で操作する操作スイッチ(図示せず)を、操作具として使用してもよい。
前述の[発明を実施するための形態]において、操作ペダル59に代えて、長い操作レバー(図示せず)(操作具に相当)を備え、操作レバーにより移動部57を突出作動させるように構成してもよい。
移動部57を充分に長いものに設定すれば、作業者がコンテナ18を所定位置E1(コンテナ移動装置28)に向けて手で補助的に押さなくても、移動部57だけでコンテナ18をコンテナ載置部29から所定位置E1(コンテナ移動装置28)に移動させることができる。
14 搬送装置
18 コンテナ
29 コンテナ載置部
57 移動部
58 連係機構
59,63 操作具、操作ペダル
60 移動装置
61 作動補助部
A 作物
Claims (1)
- 圃場の作物を収穫する収穫部と、
収穫された作物を搬送する搬送装置と、
前記搬送装置の終端部に下側に備えられて、前記搬送装置の終端部から出てくる作物を回収するコンテナが載置されるコンテナ載置部とが備えられ、
前記コンテナ載置部のコンテナを前記コンテナ載置部から移動させる移動装置と、
人為的に操作されるもので、前記移動装置を作動させる操作具とが備えられ、
前記操作具が、作業者により踏み操作される操作ペダルであり、
前記移動装置に、コンテナを前記コンテナ載置部から移動させる移動部と、踏み操作される前記操作具の踏み作動を前記移動部に機械的に伝達して前記移動部を作動させる連係機構とが備えられ、
前記操作具の踏み作動とは別に、前記移動部の作動に補助作動力を付与する作動補助部が備えられている作物収穫機。
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