JP3882621B2 - カーテンウォール - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の駆体に鋼製の支持部材を介してマリオンを固定し、そのマリオンに取付けた無目にパネルやガラス等の外装材を取付けて構成されるカーテンウォールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記したカーテンウォールは、建築物に沿って立設される作業足場を利用して建築物の外壁側に設置される。その作業足場は立設時に倒壊の危険性があるために、特許第2549053号公報に記載されたカーテンウォールのように、建築物の駆体に固定されるパネル支持構造体の一つ、具体的には横材に、ナット部材(ファスナ連結手段)を設け、そのナット部材に作業足場に連結された足場支持ボルト(第2ファスナ)を連結することで、作業足場の倒れ防止を図っているものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記ナット部材は、外装材の1つである小パネルの設置部に対応させて設けられているために、ナット部材に足場支持ボルトを連結してあると、外装材を小パネルの設置部以外の個所にしか取付けることができず、作業足場を上方から順次解体しつつ、ナット部材から足場支持ボルトを取り外した時に、小パネルを取付けるようになっている。また、カーテンウォールのメンテナンスを行う場合、再び作業足場を立設させることから、作業足場を上方へ順次組み立てると共に、小パネルを取り外さなければならない煩わしさがあった。更に、取り外した小パネルを作業の邪魔にならない位置に移動させなければならない煩わしさがあった。そこで、本発明の課題は、作業足場の倒れ防止を図ると共に、作業足場の立設及び撤去を容易に行えるようにしたカーテンウォールを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題解決のために、本願は、建築物の駆体に鋼製の支持部材を介してマリオンを固定し、そのマリオンに取付けた無目にパネルやガラス等の外装材を取付けて構成されるカーテンウォールにおいて、上記マリオンに鋼製ブラケットを取付け、その鋼製ブラケットを上記支持部材と連結し、鋼製ブラケットには、建築物に沿って立設される作業足場に連結された連結控え水平支持部材を保持するための鋼製の足場控え保持部材を連結して、足場控え保持部材から駆体に到る間をこれらの鋼製部材により結合し、足場控え保持部材の一方の端面を外装材の前面と略同一面に配置した。
【0005】
具体的に、建築物の駆体に鋼製の支持部材を介してマリオンを固定し、そのマリオンに取付けた無目にパネルやガラス等の外装材を取付けて構成されるカーテンウォールにおいて、上記マリオンに鋼製ブラケットを取付け、その鋼製ブラケットを上記支持部材と連結し、鋼製ブラケットには、無目の後側壁面を当接させる鋼製の無目保持部材が連結されており、建築物に沿って立設される作業足場に連結された連結控え水平支持部材を保持するための鋼製の足場控え保持部材に一体に設けた鋼製の結合部によって、無目と無目保持部材とを一体に結合させると共に、足場控え保持部材の一方の端面を外装材の前面と略同一面に配置した。前記無目には外装材の前面と略同一面となる前側壁面が長手方向に形成され、その前側壁面に設けた貫通孔内に配置される足場控え保持部材と前記貫通孔との隙間をシール部材で覆った。
【0006】
【発明の実施の形態】
実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜3に示すように、カーテンウォール1は、建築物の駆体2に鋼製の支持部材3を介して固定されたマリオン4に無目5が取付けられ、その無目5にパネルやガラス等の外装材6を取付けて構成されたものである。具体的に説明する。アルミ材等から成るマリオン4には、図2〜3に示すように、長手方向に貫通した貫通部4aが設けられている。その貫通部4aには、断面が略コ字状に形成された鋼製ブラケット7が複数挿入されている。各鋼製ブラケット7は、建築物の駆体2に固定された支持部材3の近くに配置され、ボルト8によってマリオン4と共に支持部材3に連結されている。支持部材3に固定されたマリオン4の左右側面4bには、後述する無目5の後側壁面5aを当接させる鋼製の無目保持部材9が複数配置されている。鋼製ブラケット7の近くに配置された無目保持部材9a,9bは、ボルト10によってマリオン4を挟んで鋼製ブラケット7に連結され、その他の無目保持部材9cは、ボルト11によってマリオン4の側面4bに取付けられている。
【0007】
アルミ材等から成る無目5には、外装材6の前面と略同一面となる前側壁面5bが長手方向に形成されている。そして、前記鋼製ブラケット7に連結された一方の無目保持部材9aに当接させる無目5の前側壁面5bには、貫通孔12が設けてある。その貫通孔12内に、建築物に沿って立設される作業足場30に取付具(図示しない)により連結された連結控え水平支持部材(本実施形態では足場支持ボルトとする)31を保持するための鋼製の足場控え保持部材13が配置されている。その足場控え保持部材13の一方の端面を外装材6の前面と略同一面に配置してあり、端面側には前記足場支持ボルト31をねじ込むための雌ネジ部13aが形成されている。また、足場控え保持部材13と前記貫通孔12との隙間をシール部材14で塞ぎ、貫通孔12を通って雨水等の無目内部への侵入防止を図っている。前記取付具(図示しない)は、足場支持ボルト31を保持する位置を調節できるように構成されたものである。
【0008】
前記足場控え保持部材13には、鋼製の結合部13b(結合ネジ軸)が一体に設けられている。貫通孔12が設けてある無目5にはナット部材15が備えてある。無目5の後側壁面5a及び無目保持部材9aを貫通する前記結合部13bの端部に、ナット部材16を取付け、ナット部材15とナット部材16によって、無目5と無目保持部材9aとを一体に結合させている。そして、足場控え保持部材13が設置されない無目5は、無目5に備えられたボルト17とナット部材18によって無目保持部材9b,9cに取付けられている。よって、足場控え保持部材13は、鋼製の支持部材3、鋼製ブラケット7、鋼製の無目保持部材9a、鋼製の結合部13bを介して駆体2に連結されている。尚、本実施形態では、図3〜4に示すように、足場控え保持部材13をマリオン4の右側に設置した無目保持部材9aに取付けてあるが、マリオン4の左側に設置した無目保持部材9bに取付けてもよい。
【0009】
次に、上記のように構成されるカーテンウォール1を建築物の外壁側に設置する手順について説明する。先ず、建築物の外壁側に作業足場30を立設する。下側作業足場30aを設置し、駆体2に打ち込んだアンカー32に、作業足場30aに取付具(図示しない)により連結された足場支持ボルト31をねじ込む。次に、作業足場30aの上部に上側作業足場30bを設置し、駆体2に打ち込んだアンカー32に、作業足場30bに取付具(図示しない)により連結された足場支持ボルト31をねじ込む。このことを繰り返し、倒れ防止を図りながら作業足場30を立設する(図5)。
【0010】
前記作業足場30を利用して、駆体2に鋼製の支持部材3が固定される。マリオン4には複数の鋼製ブラケット7が取付けられ、各鋼製ブラケット7は、ボルト8によってマリオン4と共に支持部材3に連結される。マリオン4の左右側面4bには,鋼製の無目保持部材9が複数設置され、前記鋼製ブラケット7の近くに設置された無目保持部材9a,9bは、ボルト10によってマリオン4を挟んで鋼製ブラケット7に連結される。その他の無目保持部材9cは、ボルト11によってマリオン4の側面4bに取付けられる。その後、鋼製ブラケット7に連結された一方の無目保持部材9aには、鋼製の足場控え保持部材13に一体に設けた鋼製の結合部13bによって、貫通孔12を設けた無目5が結合される。その他の無目保持部材9b,9cには、ボルト17によって貫通孔12を設けてない無目5が取付けられる。
【0011】
各無目5がマリオン4に取付けられると、地面に近い位置にある駆体2と作業足場30とを連結している足場支持ボルト31をアンカー32から取り外すと共に、取付具(図示しない)を作業足場30から取り外す。そして、取付具(図示しない)を足場控え保持部材13に対応した位置に取り付けた後、取付具(図示しない)からの突出し長さを調節した足場支持ボルト31を足場控え保持部材13にねじ込む。同様の作業を最上部にある足場支持ボルト31まで順次行う。各足場控え保持部材13は、鋼製の結合部13b,鋼製の無目保持部材9,鋼製ブラケット7及び鋼製の支持部材3を介して駆体2に連結されているから、足場控え保持部材13に足場支持ボルト31をねじ込むことで、作業足場30の倒れ防止が図られる。その後、足場控え保持部材13が外装材6の取付けに影響しない位置に配置されていることから、各足場控え保持部材13に各足場支持ボルト31を保持させた状態のまま、全ての無目5に外装材6が取付けられ、カーテンウォール1が建築物の外壁側に設置される(図1)。そして、作業足場30の撤去作業が行われ、作業足場30は上方から順次解体される。
【0012】
上記したカーテンウォール1では、作業足場30に連結された足場支持ボルト31を、鋼製部材3,7,9,13bを介して駆体2に結合された鋼製の足場控え保持部材13に保持させることで、作業足場30の倒れ防止が容易に図れる。そして、足場控え保持部材13を無目5に設けた貫通孔12内に配置し、その足場控え保持部材13に一体に設けた結合部13bによって、無目5と無目保持部材9とを一体に結合させるようにしたので、従来のように、足場支持ボルトをナット部材に連結させる毎に、小パネル取り外し、その小パネルを作業の邪魔にならない位置に移動させるようなことをしなくてもよい。更に、足場控え保持部材13の一方の端面を外装材6の前面と略同一面に配置してあることから、足場控え保持部材13に足場支持ボルト31を保持させた状態のまま、外装材6の取付け取り外しが行えるから、作業足場の撤去時には、外装材6を取付けながら作業足場30を順次解体するという危険な同時作業を行う必要がない。そして、カーテンウォール1のメンテナンス等による作業足場30の立設時には、外装材6を取り外さなくてもよく、速やかに作業足場30が立設できる。
【0013】
尚、本実施形態では、マリオン4に設けた貫通部4aに鋼製ブラケット7を取付けて説明したが、図6〜8に示すように、断面が略T字状に形成されたマリオン40であって、そのマリオン40の左右側面40aに、マリオン40の細部40bから基部40cに沿うように階段状に形成された鋼製ブラケット41を取付けるようにしてもよい。その場合には、建築物の駆体2に固定された鋼製の支持部材3にボルト42によって鋼製の保持ブラケット43が連結されており、その保持ブラケット43に、マリオン40と共に鋼製ブラケット41がボルト8aによって連結される。
【0014】
鋼製ブラケット41は、マリオン40の細部40b側に配置される足場控え保持部材取付部41aの上下幅を、マリオン40の基部40c側に配置される取付部41bの上下幅に対して狭くしてある。そして、左右の鋼製ブラケット40の足場控え保持部材取付部41a間に、鋼製の足場控え保持部材44がボルト45によって連結してある。マリオン40の前面40dから駆体2に向けて孔46が設けてあり、その孔46内に、前記足場控え保持部材44が配置されている。その足場控え保持部材44の一方の端面を外装材6の前面と略同一面に配置してあり、端面側には上記した足場支持ボルト31をねじ込むための雌ネジ部44aが形成されている。また、足場控え保持部材44と前記孔46との隙間をシール部材47で塞ぎ、孔46を通って雨水等のマリオン40内部への侵入防止を図っている。
【0015】
【発明の効果】
以上のように本発明は、鋼製部材を介して駆体に連結された足場控え保持部材に、作業足場に連結された連結控え水平支持部材を保持させることで、作業足場の倒れ防止が図れる。そして、前記足場控え保持部材の一方の端面を外装材の前面と略同一面に配置したことで、作業足場に連結された連結控え水平支持部材を保持させた状態のまま、外装材の取付け取り外しができるために、カーテンウォールの設置後、作業足場の立設及び撤去が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカーテンウォールを示す図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図3のIV視であって、足場控え保持部材を省略した図である。
【図5】建築物の外壁側に作業足場を立設させる参考図である。
【図6】他の実施形態を示す図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】図7のVIII視であって、足場控え保持部材を省略した図である。
【符号の説明】
1 カーテンウォール
2 駆体
3 支持部材
4 マリオン
5 無目
5a 後側壁面
5b 前側壁面
6 外装材
7 鋼製ブラケット
9 無目保持部材
12 貫通孔
13 足場控え保持部材
13b 結合部
14 シール部材
30 作業足場
31 足場支持ボルト
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の駆体に鋼製の支持部材を介してマリオンを固定し、そのマリオンに取付けた無目にパネルやガラス等の外装材を取付けて構成されるカーテンウォールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記したカーテンウォールは、建築物に沿って立設される作業足場を利用して建築物の外壁側に設置される。その作業足場は立設時に倒壊の危険性があるために、特許第2549053号公報に記載されたカーテンウォールのように、建築物の駆体に固定されるパネル支持構造体の一つ、具体的には横材に、ナット部材(ファスナ連結手段)を設け、そのナット部材に作業足場に連結された足場支持ボルト(第2ファスナ)を連結することで、作業足場の倒れ防止を図っているものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記ナット部材は、外装材の1つである小パネルの設置部に対応させて設けられているために、ナット部材に足場支持ボルトを連結してあると、外装材を小パネルの設置部以外の個所にしか取付けることができず、作業足場を上方から順次解体しつつ、ナット部材から足場支持ボルトを取り外した時に、小パネルを取付けるようになっている。また、カーテンウォールのメンテナンスを行う場合、再び作業足場を立設させることから、作業足場を上方へ順次組み立てると共に、小パネルを取り外さなければならない煩わしさがあった。更に、取り外した小パネルを作業の邪魔にならない位置に移動させなければならない煩わしさがあった。そこで、本発明の課題は、作業足場の倒れ防止を図ると共に、作業足場の立設及び撤去を容易に行えるようにしたカーテンウォールを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題解決のために、本願は、建築物の駆体に鋼製の支持部材を介してマリオンを固定し、そのマリオンに取付けた無目にパネルやガラス等の外装材を取付けて構成されるカーテンウォールにおいて、上記マリオンに鋼製ブラケットを取付け、その鋼製ブラケットを上記支持部材と連結し、鋼製ブラケットには、建築物に沿って立設される作業足場に連結された連結控え水平支持部材を保持するための鋼製の足場控え保持部材を連結して、足場控え保持部材から駆体に到る間をこれらの鋼製部材により結合し、足場控え保持部材の一方の端面を外装材の前面と略同一面に配置した。
【0005】
具体的に、建築物の駆体に鋼製の支持部材を介してマリオンを固定し、そのマリオンに取付けた無目にパネルやガラス等の外装材を取付けて構成されるカーテンウォールにおいて、上記マリオンに鋼製ブラケットを取付け、その鋼製ブラケットを上記支持部材と連結し、鋼製ブラケットには、無目の後側壁面を当接させる鋼製の無目保持部材が連結されており、建築物に沿って立設される作業足場に連結された連結控え水平支持部材を保持するための鋼製の足場控え保持部材に一体に設けた鋼製の結合部によって、無目と無目保持部材とを一体に結合させると共に、足場控え保持部材の一方の端面を外装材の前面と略同一面に配置した。前記無目には外装材の前面と略同一面となる前側壁面が長手方向に形成され、その前側壁面に設けた貫通孔内に配置される足場控え保持部材と前記貫通孔との隙間をシール部材で覆った。
【0006】
【発明の実施の形態】
実施の形態について図面を参照して説明する。図1〜3に示すように、カーテンウォール1は、建築物の駆体2に鋼製の支持部材3を介して固定されたマリオン4に無目5が取付けられ、その無目5にパネルやガラス等の外装材6を取付けて構成されたものである。具体的に説明する。アルミ材等から成るマリオン4には、図2〜3に示すように、長手方向に貫通した貫通部4aが設けられている。その貫通部4aには、断面が略コ字状に形成された鋼製ブラケット7が複数挿入されている。各鋼製ブラケット7は、建築物の駆体2に固定された支持部材3の近くに配置され、ボルト8によってマリオン4と共に支持部材3に連結されている。支持部材3に固定されたマリオン4の左右側面4bには、後述する無目5の後側壁面5aを当接させる鋼製の無目保持部材9が複数配置されている。鋼製ブラケット7の近くに配置された無目保持部材9a,9bは、ボルト10によってマリオン4を挟んで鋼製ブラケット7に連結され、その他の無目保持部材9cは、ボルト11によってマリオン4の側面4bに取付けられている。
【0007】
アルミ材等から成る無目5には、外装材6の前面と略同一面となる前側壁面5bが長手方向に形成されている。そして、前記鋼製ブラケット7に連結された一方の無目保持部材9aに当接させる無目5の前側壁面5bには、貫通孔12が設けてある。その貫通孔12内に、建築物に沿って立設される作業足場30に取付具(図示しない)により連結された連結控え水平支持部材(本実施形態では足場支持ボルトとする)31を保持するための鋼製の足場控え保持部材13が配置されている。その足場控え保持部材13の一方の端面を外装材6の前面と略同一面に配置してあり、端面側には前記足場支持ボルト31をねじ込むための雌ネジ部13aが形成されている。また、足場控え保持部材13と前記貫通孔12との隙間をシール部材14で塞ぎ、貫通孔12を通って雨水等の無目内部への侵入防止を図っている。前記取付具(図示しない)は、足場支持ボルト31を保持する位置を調節できるように構成されたものである。
【0008】
前記足場控え保持部材13には、鋼製の結合部13b(結合ネジ軸)が一体に設けられている。貫通孔12が設けてある無目5にはナット部材15が備えてある。無目5の後側壁面5a及び無目保持部材9aを貫通する前記結合部13bの端部に、ナット部材16を取付け、ナット部材15とナット部材16によって、無目5と無目保持部材9aとを一体に結合させている。そして、足場控え保持部材13が設置されない無目5は、無目5に備えられたボルト17とナット部材18によって無目保持部材9b,9cに取付けられている。よって、足場控え保持部材13は、鋼製の支持部材3、鋼製ブラケット7、鋼製の無目保持部材9a、鋼製の結合部13bを介して駆体2に連結されている。尚、本実施形態では、図3〜4に示すように、足場控え保持部材13をマリオン4の右側に設置した無目保持部材9aに取付けてあるが、マリオン4の左側に設置した無目保持部材9bに取付けてもよい。
【0009】
次に、上記のように構成されるカーテンウォール1を建築物の外壁側に設置する手順について説明する。先ず、建築物の外壁側に作業足場30を立設する。下側作業足場30aを設置し、駆体2に打ち込んだアンカー32に、作業足場30aに取付具(図示しない)により連結された足場支持ボルト31をねじ込む。次に、作業足場30aの上部に上側作業足場30bを設置し、駆体2に打ち込んだアンカー32に、作業足場30bに取付具(図示しない)により連結された足場支持ボルト31をねじ込む。このことを繰り返し、倒れ防止を図りながら作業足場30を立設する(図5)。
【0010】
前記作業足場30を利用して、駆体2に鋼製の支持部材3が固定される。マリオン4には複数の鋼製ブラケット7が取付けられ、各鋼製ブラケット7は、ボルト8によってマリオン4と共に支持部材3に連結される。マリオン4の左右側面4bには,鋼製の無目保持部材9が複数設置され、前記鋼製ブラケット7の近くに設置された無目保持部材9a,9bは、ボルト10によってマリオン4を挟んで鋼製ブラケット7に連結される。その他の無目保持部材9cは、ボルト11によってマリオン4の側面4bに取付けられる。その後、鋼製ブラケット7に連結された一方の無目保持部材9aには、鋼製の足場控え保持部材13に一体に設けた鋼製の結合部13bによって、貫通孔12を設けた無目5が結合される。その他の無目保持部材9b,9cには、ボルト17によって貫通孔12を設けてない無目5が取付けられる。
【0011】
各無目5がマリオン4に取付けられると、地面に近い位置にある駆体2と作業足場30とを連結している足場支持ボルト31をアンカー32から取り外すと共に、取付具(図示しない)を作業足場30から取り外す。そして、取付具(図示しない)を足場控え保持部材13に対応した位置に取り付けた後、取付具(図示しない)からの突出し長さを調節した足場支持ボルト31を足場控え保持部材13にねじ込む。同様の作業を最上部にある足場支持ボルト31まで順次行う。各足場控え保持部材13は、鋼製の結合部13b,鋼製の無目保持部材9,鋼製ブラケット7及び鋼製の支持部材3を介して駆体2に連結されているから、足場控え保持部材13に足場支持ボルト31をねじ込むことで、作業足場30の倒れ防止が図られる。その後、足場控え保持部材13が外装材6の取付けに影響しない位置に配置されていることから、各足場控え保持部材13に各足場支持ボルト31を保持させた状態のまま、全ての無目5に外装材6が取付けられ、カーテンウォール1が建築物の外壁側に設置される(図1)。そして、作業足場30の撤去作業が行われ、作業足場30は上方から順次解体される。
【0012】
上記したカーテンウォール1では、作業足場30に連結された足場支持ボルト31を、鋼製部材3,7,9,13bを介して駆体2に結合された鋼製の足場控え保持部材13に保持させることで、作業足場30の倒れ防止が容易に図れる。そして、足場控え保持部材13を無目5に設けた貫通孔12内に配置し、その足場控え保持部材13に一体に設けた結合部13bによって、無目5と無目保持部材9とを一体に結合させるようにしたので、従来のように、足場支持ボルトをナット部材に連結させる毎に、小パネル取り外し、その小パネルを作業の邪魔にならない位置に移動させるようなことをしなくてもよい。更に、足場控え保持部材13の一方の端面を外装材6の前面と略同一面に配置してあることから、足場控え保持部材13に足場支持ボルト31を保持させた状態のまま、外装材6の取付け取り外しが行えるから、作業足場の撤去時には、外装材6を取付けながら作業足場30を順次解体するという危険な同時作業を行う必要がない。そして、カーテンウォール1のメンテナンス等による作業足場30の立設時には、外装材6を取り外さなくてもよく、速やかに作業足場30が立設できる。
【0013】
尚、本実施形態では、マリオン4に設けた貫通部4aに鋼製ブラケット7を取付けて説明したが、図6〜8に示すように、断面が略T字状に形成されたマリオン40であって、そのマリオン40の左右側面40aに、マリオン40の細部40bから基部40cに沿うように階段状に形成された鋼製ブラケット41を取付けるようにしてもよい。その場合には、建築物の駆体2に固定された鋼製の支持部材3にボルト42によって鋼製の保持ブラケット43が連結されており、その保持ブラケット43に、マリオン40と共に鋼製ブラケット41がボルト8aによって連結される。
【0014】
鋼製ブラケット41は、マリオン40の細部40b側に配置される足場控え保持部材取付部41aの上下幅を、マリオン40の基部40c側に配置される取付部41bの上下幅に対して狭くしてある。そして、左右の鋼製ブラケット40の足場控え保持部材取付部41a間に、鋼製の足場控え保持部材44がボルト45によって連結してある。マリオン40の前面40dから駆体2に向けて孔46が設けてあり、その孔46内に、前記足場控え保持部材44が配置されている。その足場控え保持部材44の一方の端面を外装材6の前面と略同一面に配置してあり、端面側には上記した足場支持ボルト31をねじ込むための雌ネジ部44aが形成されている。また、足場控え保持部材44と前記孔46との隙間をシール部材47で塞ぎ、孔46を通って雨水等のマリオン40内部への侵入防止を図っている。
【0015】
【発明の効果】
以上のように本発明は、鋼製部材を介して駆体に連結された足場控え保持部材に、作業足場に連結された連結控え水平支持部材を保持させることで、作業足場の倒れ防止が図れる。そして、前記足場控え保持部材の一方の端面を外装材の前面と略同一面に配置したことで、作業足場に連結された連結控え水平支持部材を保持させた状態のまま、外装材の取付け取り外しができるために、カーテンウォールの設置後、作業足場の立設及び撤去が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカーテンウォールを示す図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図3のIV視であって、足場控え保持部材を省略した図である。
【図5】建築物の外壁側に作業足場を立設させる参考図である。
【図6】他の実施形態を示す図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】図7のVIII視であって、足場控え保持部材を省略した図である。
【符号の説明】
1 カーテンウォール
2 駆体
3 支持部材
4 マリオン
5 無目
5a 後側壁面
5b 前側壁面
6 外装材
7 鋼製ブラケット
9 無目保持部材
12 貫通孔
13 足場控え保持部材
13b 結合部
14 シール部材
30 作業足場
31 足場支持ボルト
Claims (3)
- 建築物の駆体に鋼製の支持部材を介してマリオンを固定し、そのマリオンに取付けた無目にパネルやガラス等の外装材を取付けて構成されるカーテンウォールにおいて、上記マリオンに鋼製ブラケットを取付け、その鋼製ブラケットを上記支持部材と連結し、鋼製ブラケットには、建築物に沿って立設される作業足場に連結された連結控え水平支持部材を保持するための鋼製の足場控え保持部材を連結して、足場控え保持部材から駆体に到る間をこれらの鋼製部材により結合し、足場控え保持部材の一方の端面を外装材の前面と略同一面に配置してあることを特徴とするカーテンウォール。
- 建築物の駆体に鋼製の支持部材を介してマリオンを固定し、そのマリオンに取付けた無目にパネルやガラス等の外装材を取付けて構成されるカーテンウォールにおいて、上記マリオンに鋼製ブラケットを取付け、その鋼製ブラケットを上記支持部材と連結し、鋼製ブラケットには、無目の後側壁面を当接させる鋼製の無目保持部材が連結されており、建築物に沿って立設される作業足場に連結された連結控え水平支持部材を保持するための鋼製の足場控え保持部材に一体に設けた鋼製の結合部によって、無目と無目保持部材とを一体に結合させると共に、足場控え保持部材の一方の端面を外装材の前面と略同一面に配置してあることを特徴とするカーテンウォール。
- 無目には外装材の前面と略同一面となる前側壁面が長手方向に形成され、その前側壁面に設けた貫通孔内に配置される足場控え保持部材と前記貫通孔との隙間をシール部材で覆ってあることを特徴とする請求項2記載のカーテンウォール。
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