JP3881280B2 - 運転支援装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、運転支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両周辺に存在する障害物や先行車などを検出、もしくは自車両の車線内位置などを検出してドライバーへ情報提供を行うシステムや、検出結果に基づいてドライバーの運転操作を補助もしくは代替するシステムが多く提案されている。これらシステムにおいて発生する検出対象の見落としや誤認はドライバーから見て十分なシステムの利便性と安全性を確保することに対して大きな問題となっている。ここで、見落としとは「危険対象物があるのに無いとすること」、誤認とは「危険対象物が無いのにあるとすること」と定義する。
【0003】
すなわち、安全性向上のため「見落とし」を回避すべく障害物検出感度をより敏感にすると「誤認」が多く発生するので、ドライバーから見てシステムの利便性が下がり実用上容認できない。また、逆に「誤認」を抑えるべく障害物検出感度をより鈍感にすると安全性が低下して使い物にならなくなる。
【0004】
この問題点に対して、見落としや誤認の生じる頻度を低減させる装置がいくつか提案されている。例えば特開平6−148328号公報の「車両用障害物認識装置」では、複数の小領域に分割した車両周辺の領域について、それぞれの小領域ごとに障害物が存在する確率及び障害物が存在しない確率の少なくとも一方を表す確率値を記憶し積算し検出の信頼性を向上する装置において、車両の変位及び方位角の変化前と変化後の前記小領域の対応に基づいて前記記憶値の更新を行うことによってさらに信頼性を向上させる手法が提案されている。
【0005】
また、特開平10−112000号公報の「障害物認識装置」では、複数のセンサ部を備えた障害物認識装置において、センサ部の計測範囲の各地点が「障害物あり」、「障害物なし」、「不明」の3領域の評価のうちいずれに属するかを判定する手段と、その判定結果の確からしさを算出する手段を備え、前記算出された確からしさをもって複数のセンサ部の検出結果の融合を容易にし検出の信頼性を向上させる手法が提案されている。
【0006】
さらに、特開2000−180537号公報の「スキャン式レーダーの制御対象物体識別方法」では、検出距離、位置偏差、検出ビーム本数、及び相対速度、物体の状態(静止しているか動いているか)を考慮して存在確率値及び自車線確率値を求め、その結果得られた確率値から検出された物体が制御対象となる先行車両であるかどうかを判断するようにして信頼性を向上した車間距離制御システムが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現在の技術では上記提案されている手法などを用いても見落としや誤認の発生を皆無にすることは不可能である。一方、これら情報提供や運転操作の補助もしくは代替を行うシステムにおいて、検出手段が見落としや誤認を発生し誤った内容の情報提供が行われたとしても、誤った情報提供の発生がある程度の頻度に抑えられていればドライバーから見てシステムの利便性は容認できるものになる可能性がある。
【0008】
また、検出結果に基づいてドライバーの運転操作を補助もしくは代替するシステムにおいて、検出手段が見落としや誤認を発生して運転操作の補助もしくは代替がシステムによって確実に行われなくても、発生する誤動作が危険性の十分小さいものであり、ドライバーによって回避することの出来るものであれば、ドライバーからみてシステムの安全性は容認できるものになる可能性がある。
【0009】
すなわち、検出手段が見落としや誤認の発生が完全に排除されたものでなくても前記システムの利便性と安全性を両立して実用できるものになる可能性がある。
【0010】
ところで、これら情報提供や運転操作の補助もしくは代替を行うシステムにおいて、提供された情報の信頼性やシステムによって行われている運転操作の補助操作や代替操作の信頼性は、ドライバーからみたシステムの利便性に対して大きな意味を持つ。
【0011】
例えば車両周辺に存在する障害物車などを検出してドライバーへ情報提供を行うシステムにおいて、障害物検出結果の信頼性が低いにもかかわらず信頼性が高い場合と同様の情報提供を行うと、ドライバーは信頼性を知りえないため、情報提供が行われるたびに障害物の存在を意識して緊張することになる。そのため、ドライバーは煩わしさを感じさせられる。前記問題が生じないように、信頼性が低いときには情報提供を行わない様にすることも考えられるが、安全性確保の観点から好ましくない。
【0012】
また、検出結果に基づいてドライバーの運転操作を補助もしくは代替するシステムにおいては、ドライバーはシステム動作の信頼性を知りえないため、常にシステムの誤動作に備えて緊張を維持する必要があり、ドライバーから見たシステムの利便性が損なわれる。
【0013】
この発明は上記問題に鑑みて為されたもので、提供された情報の信頼性やシステムによって行われている運転操作の補助動作や代替動作の信頼性をドライバーが自然に知り得る手段を提供することにより、システムの利便性と安全性をドライバーからみて容認できるレベルに両立させることを可能にする運転支援装置を得ることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る運転支援装置は、車両周辺の障害物を検出する障害物検出手段と、前記障害物検出手段により検出された障害物の位置情報を音声で出力する障害物情報提供手段とを備えた運転支援装置において、前記障害物検出手段は、検出結果の信頼性指標値を計算する機能を備えるとともに、前記障害物情報提供手段は、前記障害物検出手段から出力される信頼性指標値の大小に応じて提供する音声情報の内容の切り替えを判定する障害物情報提供判定部を備え、前記障害物情報提供手段は、前記障害物検出手段から出力される障害物の位置情報に基づいて車両が障害物に接触する可能性の高い所定エリア内に存在すると判定された場合には、前記障害物検出手段から出力される信頼性指標値があらかじめ設定された閾値以上であるときは衝突に関する警告的な内容の音声情報を提供し、それ以外の場合は衝突に関する注意を促す内容の音声情報を提供すると共に、車両が障害物に接触する可能性の高い所定エリア外に存在すると判定された場合には、前記障害物検出手段から出力される信頼性指標値があらかじめ設定された閾値以上であるときは障害物の存在に関する断定的な内容の音声情報を提供し、それ以外の場合は障害物の存在に関する推量的な内容の音声情報を提供することを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る運転支援装置を示すブロック図であり、駐車支援システムに適用した例である。図1に示すように、実施の形態1に係る運転支援装置は、車両周辺の障害物を検出する複数の障害物検出手段1と、これら障害物検出手段1により検出された障害物の位置情報を音声で出力する音声情報提供手段2とを備えている。
【0022】
ここで、障害物検出手段1は、図2に示すように、車両周辺、つまり、車両前方、車両右前側方、車両右側方、車両右後側方、車両後方、車両左後側方、車両左側方、車両左前側方にそれぞれ設置されており、図示の如く検出エリアを有する超音波センサである。
【0023】
図3は、障害物検出手段1の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、障害物検出手段1は、送信タイミング信号を送信部1bに送信すると共に、受信部1cからの受信信号に基づいて障害物までの距離(位置情報)と検出信頼性指標値を計算する検出制御部1aと、検出制御部1aからの送信タイミング信号に基づいて障害物に対して超音波信号を送信する送信部1bと、障害物に反射して戻ってきた反射信号を受信し受信信号として検出制御部1aに入力する受信部1cとを備えている。
【0024】
上記構成においては、検出制御部1aにより、一定の周期で送信タイミング信号を発生し、送信部1bは、その送信タイミング信号に従って超音波信号を障害物に向けて送信する。受信部1cでは送信部1bより送信され、障害物に反射して戻ってきた反射信号を受信し、受信信号として検出制御部1aに入力する。これに基づき、検出制御部1aでは、受け取った受信信号より障害物までの距離(位置情報)と検出信頼性指標値(検出の確からしさ)を計算する。以下、障害物までの距離の計算方法と検出信頼性指標値の計算方法を説明する。
【0025】
まず、上記検出制御部1aによる障害物までの距離の計算方法について説明する。図4は、受信部1cより入力される受信信号の例を示す。実施の形態1に係る検出制御部1aでは、図4に示すように、自らが設定する送信タイミング信号の立ち上がりから受信信号のレベルがあらかじめ設定された検出しきい値を超えるまでの時間を検出タイミングTとしている。検出しきい値は、例えば検出対象とする障害物のうち検出時の受信信号レベルが最小のものの各距離における検出レベルなどを設定すれば良い。検出しきい値の例を図5に示す。検出タイミングTは、障害物までの距離と比例関係にあるので、検出タイミングTにあらかじめ設定された所定の定数を乗じて障害物までの距離を計算する。
【0026】
次に、上記検出制御部1aによる検出信頼性指標値(検出の確からしさ)の計算方法について説明する。検出信頼性指標値の計算方法について、反射信号の強度を用いる方法、連続して検出した回数を用いる方法、反射信号の強度の積算値を用いる方法を例示する。
【0027】
<反射信号の強度を用いる方法>
図4に示す受信信号のピーク値を検出強度Pと検出タイミングTに対応した検出しきい値を用いて検出信頼性指標値を計算する。検出強度Pと検出しきい値を比較するとき、検出強度Pが検出しきい値より十分大きいということは、検出結果がノイズなど(検出レベルが相対的に低い)を誤検出したものである可能性が低いことを意味する。すなわち、検出強度Pが検出しきい値に対して大きいほど検出信頼性は高いと言える。そこで、検出強度Pを検出しきい値で除した値を検出信頼性指標値とすれば、容易に検出信頼性指標値を計算することが出来る。
【0028】
<連続して検出した回数を用いる方法>
ノイズなどの誤検出は散発的に発生する。ノイズなどの誤検出が発生する確率をSとすると、n回続けて検出される可能性はSnであり、これより、n回連続して検出されたデータが正しい確率は(1−Sn)になる。前記確率Sをあらかじめ実験的に求めて設定しておき、前記式を用いてデータが正しい確率を計算すれば容易に検出信頼性指標値を計算することが出来る。
【0029】
<反射信号の強度の積算値を用いる方法>
検出強度Pが検出しきい値より十分大きいということは、検出結果がノイズなど(検出レベルが相対的に低い)を誤検出したものである可能性が低いことを意味し、また、連続して検出される確率は連続検出回数に応じて指数的に減少するので、検出強度Pを所定回数積算した値を検出信頼性指標値とすれば、容易に検出信頼性指標値を計算することが出来る。なお、障害物が検出されなかった場合は検出強度を0として計算すれば良い。
【0030】
次に、図1に示す障害物情報提供手段2について説明する。図6は、障害物情報提供手段2の内部構成図である。図6に示すように、障害物情報提供手段2は、各障害物検出手段で検出された障害物の位置情報と検出結果の信頼性指標値との入力に基づいて提供する音声情報の切替判定を行う複数の障害物情報提供判定部2aと、この障害物情報提供判定部2aからの出力に基づいて音声情報を出力する音声出力部2bとを備えている。
【0031】
障害物情報提供判定部2aは、障害物検出手段1が障害物を検出して位置情報を出力したとき、出力された位置情報より障害物が車両近傍で車両が障害物に接触する可能性の高い所定エリア内に存在するか否かを判定し、接触する可能性の高い所定エリア内に存在すると判定された場合は、信頼性指標値があらかじめ設定されている所定の値より大きければ、図7(a)に示す「警告的な内容の音声情報リスト」の音声情報を、それ以外の場合は、図7(b)に示す「注意を促す内容の音声情報リスト」の音声情報を出力するように音声出力部2bに要求する。
【0032】
また、障害物情報提供判定部2aは、接触する可能性の高い所定エリア外に存在すると判定された場合は、信頼性指標値があらかじめ設定されている所定の値より大きければ、図7(c)に示す「断定的な内容の音声情報リスト」の音声情報を、それ以外の場合は、図7(d)に示す「推量的な内容の音声情報リスト」の音声情報を出力するように音声出力部2bに要求する。図8は、障害物情報提供判定部2aの上述した動作をまとめた説明図である。
【0033】
音声出力部2bは、障害物情報提供判定部2aより要求された音声情報リストのなかから、音声出力を要求した障害物情報提供判定部2aに対応したエリアの音声情報を選択して音声信号を出力する。
【0034】
したがって、実施の形態1によれば、障外物検出結果の信頼性指標値(検出の確からしさ)に応じて音声情報の内容を切り替えを行うので、ドライバーは提供された情報の信頼性を知ることが出来る。
【0035】
また、信頼性指標値があらかじめ設定された閾値以上であるときは断定的な内容の音声情報を提供し、それ以外の場合は推量的な内容の音声情報を提供することによって、ドライバーに情報の信頼性を自然な形で意識させることが出来る。
【0036】
さらに、信頼性指標値があらかじめ設定された閾値以上であるときは警告的な内容の音声情報を提供し、それ以外の場合は注意を促す内容の音声情報を提供することによって、ドライバーに情報の信頼性を自然な形で意識させることが出来る。
【0037】
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2では、特開2000−180537号公報で例示されている車間距離制御装置に適用した例を示す。図9は、上記公報に開示された車間距離制御装置にこの発明を適用したシステムの機能ブロック図である。図9に示す車間距離制御装置10には、特開2000−180537号公報で例示されている車間距離制御装置と同様な、先行車両を検出する先行車検出手段10aと、検出された先行車との車間距離を制御する車間距離制御手段10bとを備えている。そして、先行車検出手段10aに、図1に示す実施の形態1に係る障害物検出手段1を内蔵しているもので、検出結果の信頼性指標値(検出の確からしさ)が障害物情報提供手段2に出力される。なお、図9では、障害物検出手段1を、先行車検出手段10aに内蔵しているが、車間距離制御装置10に内蔵するようにしてもよい。
【0038】
ここで、障害物情報提供手段2には、車間距離制御装置10より検出信頼性指標値が入力されている。この検出結果の信頼性指標値としては、例えば特開2000−180537号公報に開示された検出物体の存在確率を求める方法で求めた存在確率を用いれば良い。障害物情報提供手段2は、入力された信頼性指標値があらかじめ設定された閾値より大きい状態から小さい状態に変化したときに、「前方ご注意ください」
という内容の音声信号を出力しドライバーに注意を促す。上記閾値との大小関係の判断を行う際に、信頼性指標値のゆらぎによって短い間隔で音声信号が繰り返し発生するのを防止するため、閾値はヒステリシスを持たせたものがより好ましい。
【0039】
一方、信頼性指標値が上記あらかじめ設定された閾値もしくは別途あらかじめ設定された閾値より小さい状態であれば、障害物情報提供手段2は、所定の時間間隔で
「車間距離のコントロールが不安定になっています」
という内容の音声信号を繰り返し出力しドライバーに注意を促す。
【0040】
したがって、実施の形態2によれば、車間距離制御装置10において、信頼性指標値(検出の確からしさ)が低下したときに、注意を促す音声情報を提供するので、ドライバーはシステムによって行われている車間距離制御動作の信頼性を自然に知り得る。
【0041】
また、車間距離制御装置10において、信頼性指標値(検出の確からしさ)が低いときに、注意を促す音声情報を提供するので、ドライバーはシステムによって行われている車間距離制御動作の信頼性を自然に知り得る。
【0042】
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3では、特開平11−110042号公報で例示されている操舵制御装置に適用した例を示す。図10は、上記公報に開示された操舵制御装置にこの発明を適用したシステムの機能ブロック図である。図10に示す操舵制御装置20には、特開平11−110042号公報で例示されている操舵制御装置と同様な、自車両の車線内位置を検出する車線内位置検出手段20aと、検出された車線内位置の検出結果に基づいて車線内走行を維持する制御を行う操舵制御手段20bとを備えている。そして、車線内位置検出手段20aに、図1に示す実施の形態1に係る障害物検出手段1を内蔵しているもので、検出結果の信頼性指標値(検出の確からしさ)が障害物情報提供手段2に出力される。なお、図10では、障害物検出手段1を、車線内位置検出手段20aに内蔵しているが、操舵制御装置20に内蔵するようにしてもよい。
【0043】
ここで、障害物情報提供手段2には、操舵制御装置20より信頼性指標値が入力されている。この信頼性指標値としては、特開平11−110042号公報で開示された位置検出手段として用いられているカメラが捕らえた画像のガイドウエイ部の輝度レベルもしくはガイドウエイ部とその他の部分の輝度比などを用いれば良い。前記輝度レベルや輝度比は、カメラがどの程度鮮明にガイドウエイを認識できていることを示すので検出信頼性指標値となり得る。障害物情報提供手段2は、入力された信頼性指標値があらかじめ設定された閾値より大きい状態から小さい状態に変化したときに、
「ハンドルの動きにご注意ください」
という内容の音声信号を出力しドライバーに注意を促す。上記閾値との大小関係の判断を行う際に、信頼性指標値のゆらぎによって短い間隔で音声信号が繰り返し発生するのを防止するため、閾値はヒステリシスを持たせたものがより好ましい。
【0044】
一方、信頼性指標値が上記あらかじめ設定された閾値もしくは別途あらかじめ設定された閾値より小さい状態であれば音声情報提供手段は所定の時間間隔で
「自動操舵の動作が不安定になっています」
という内容の音声信号を繰り返し出力してドライバーに注意を促す。
【0045】
したがって、実施の形態3によれば、操舵制御装置20において、信頼性指標値(検出の確からしさ)が低下したときに、注意を促す音声情報を提供するので、ドライバーはシステムによって行われている車線維持制御動作の信頼性を自然に知り得る。
【0046】
また、操舵制御装置20において、信頼性指標値(検出の確からしさ)が低いときに、注意を促す音声情報を提供するので、ドライバーはシステムによって行われている車線維持制御動作の信頼性を自然に知り得る。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、障外物検出結果の信頼性指標値(検出の確からしさ)に応じて音声情報の内容を切り替えを行うので、ドライバーは提供された情報の信頼性を知ることが出来る。
【0048】
また、信頼性指標値があらかじめ設定された閾値以上であるときは断定的な内容の音声情報を提供し、それ以外の場合は推量的な内容の音声情報を提供することによって、ドライバーに情報の信頼性を自然な形で意識させることが出来る。
【0049】
また、信頼性指標値があらかじめ設定された閾値以上であるときは警告的な内容の音声情報を提供し、それ以外の場合は注意を促す内容の音声情報を提供することによって、ドライバーに情報の信頼性を自然な形で意識させることが出来る。
【0050】
また、車間距離制御装置において、信頼性指標値(検出の確からしさ)が低下したときに、注意を促す音声情報を提供するので、ドライバーはシステムによって行われている車間距離制御動作の信頼性を自然に知り得る。
【0051】
また、車間距離制御装置において、信頼性指標値(検出の確からしさ)が低いときに、注意を促す音声情報を提供するので、ドライバーはシステムによって行われている車間距離制御動作の信頼性を自然に知り得る。
【0052】
また、操舵制御装置において、信頼性指標値(検出の確からしさ)が低下したときに、注意を促す音声情報を提供するので、ドライバーはシステムによって行われている車線維持制御動作の信頼性を自然に知り得る。
【0053】
さらに、操舵制御装置において、信頼性指標値(検出の確からしさ)が低いときに、注意を促す音声情報を提供するので、ドライバーはシステムによって行われている車線維持制御動作の信頼性を自然に知り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る運転支援装置を示すブロック図であり、駐車支援システムに適用した例である。
【図2】 図1の障害物検出手段1の検出エリアを示す説明図である。
【図3】 図1の障害物検出手段1の内部構成図である。
【図4】 図1の障害物検出手段1の検出動作の説明図である。
【図5】 図1の障害物検出手段1のしきい値設定例の説明図である。
【図6】 図1の障害物情報提供手段2の内部構成図である。
【図7】 図1の障害物情報提供手段2の音声情報の例を示す説明図である。
【図8】 図1の障害物情報提供手段2の動作の説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に係る運転支援装置を示すブロック図であり、車間距離制御に適用した例である。
【図10】 この発明の実施の形態3に係る運転支援装置を示すブロック図であり、操舵制御装置に適用した例である。
【符号の説明】
1 障害物検出手段、1a 検出制御部、1b 送信部、1c 受信部、2 障害物情報提供手段、2a 障害物情報提供判定部、2b 音声出力部、10 車間距離制御装置、10a 先行車検出手段、10b 車間距離制御手段、20
操舵制御装置、20a 車線内位置検出手段、20b 操舵制御手段。
Claims (1)
- 車両周辺の障害物を検出する障害物検出手段と、
前記障害物検出手段により検出された障害物の位置情報を音声で出力する障害物情報提供手段と を備えた運転支援装置において、
前記障害物検出手段は、検出結果の信頼性指標値を計算する機能を備えるとともに、
前記障害物情報提供手段は、前記障害物検出手段から出力される信頼性指標値の大小に応じて提供する音声情報の内容の切り替えを判定する障害物情報提供判定部を備え、
前記障害物情報提供手段は、前記障害物検出手段から出力される障害物の位置情報に基づいて車両が障害物に接触する可能性の高い所定エリア内に存在すると判定された場合には、前記障害物検出手段から出力される信頼性指標値があらかじめ設定された閾値以上であるときは衝突に関する警告的な内容の音声情報を提供し、それ以外の場合は衝突に関する注意を促す内容の音声情報を提供すると共に、車両が障害物に接触する可能性の高い所定エリア外に存在すると判定された場合には、前記障害物検出手段から出力される信頼性指標値があらかじめ設定された閾値以上であるときは障害物の存在に関する断定的な内容の音声情報を提供し、それ以外の場合は障害物の存在に関する推量的な内容の音声情報を提供する ことを特徴とする運転支援装置。
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