JP3877434B2 - 変調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信分野及びコンピュータ分野で広く使用されているビットシリアル信号の変調装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気信号の変調は、通信分野では最も古くから行われており、例えば無線通信においては、FM変調及びAM変調等によりアナログの電気信号を変調することが行われている。また、コンピュータ分野では、磁気ディスク及び光ディスク等の記録装置において、ビットシリアルのデータ信号を変調して記録することが行われている。
光ディスク装置は、大容量、可換性、高信頼性等により、画像・イメージ情報の記録再生からコンピュータ用のコード記録が可能なもの迄、需要が急速に拡大した分野であり、これに使用される光ディスクは、年々、その大容量化の要望が高まっている。
【0003】
図13は、光ディスク装置に使用される従来の変調装置の構成例を示したブロック図である。この変調装置は、4ビットのそれぞれ異なる16種類(4ビットから2×2×2×2種類となる)のビットシリアル信号毎の、分割器(図示せず)が分割したブロックを、これらのビットシリアル信号を初期値として、4ビット毎に畳込み変換する16個の畳込み変換回路10a〜10pと、畳込み変換回路10a〜10pが変換したそれぞれのブロックをNRZI変換する16個のNRZI変換回路12a〜12pとを備えている。NRZI変換は、ビットシリアル信号が“1”のときは極性反転し、“0”のときは極性反転しないように符号化する変換方法である。
【0004】
また、この変調装置は、NRZI変換回路12a〜12pがそれぞれNRZI変換したブロックの、6ビット毎のディジタル累積電荷をそれぞれ演算する16個の累積電荷演算回路13a〜13pと、累積電荷演算回路13a〜13pが演算したディジタル累積電荷の絶対値の、ブロック毎の最大値DSVmax をそれぞれ求める16個の最大値回路14a〜14pと、最大値回路14a〜14pがそれぞれ求めた最大値DSVmax が最小であるブロックを検出する最小値検出回路15とを備えている。
ディジタル累積電荷は、信号が“1”のときは+1として、“0”のときは−1として所定数ビット毎にその和を演算し累積させたものである。
【0005】
また、この変調装置は、最小値検出回路15が検出したブロックの最終ディジタル累積電荷DSVend を選択して、累積電荷演算回路13a〜13pに、次の各ブロックのディジタル累積電荷の初期値DSVinitとして与える最終ディジタル累積電荷の選択回路16と、最小値検出回路15が検出したブロックを選択して、変調したビットシリアル信号として出力する選択回路17とを備えている。選択回路17は、NRZI変換回路12a〜12pがそれぞれNRZI変換した16種類のブロックを、最大値DSVmax が最小であるブロックが選択される迄記憶しておく。そして、選択されたブロックを出力し、他ブロックは消去する。
【0006】
以下に、このような構成の変調装置の動作を説明する。
分割器(図示せず)が元データから分割した256ビットのブロックは、その先頭部に4ビットのそれぞれ異なる16種類のビットシリアル信号が付加され、これらのビットシリアル信号を初期値として、畳込み変換回路10a〜10pが、4ビット毎に畳込み変換する。
【0007】
畳込み変換されたそれぞれのブロックは、光ディスクに記録するデータを作成する為及びディジタル累積電荷を計算する為に、NRZI変換回路12a〜12pがNRZI変換し、選択回路17に与えられ記憶されると共に、累積電荷演算回路13a〜13pに与えられ、6ビット毎のディジタル累積電荷がそれぞれ演算される。
最大値回路14a〜14pは、累積電荷演算回路13a〜13pが演算したディジタル累積電荷の絶対値の、ブロック毎の最大値DSVmax をそれぞれ求め、最小値検出回路15は、最大値回路14a〜14pが求めた最大値DSVmax が最小であるブロックを検出する。
【0008】
最終ディジタル累積電荷の選択回路16は、最小値検出回路15が検出したブロックの最終ディジタル累積電荷DSVend を選択して、累積電荷演算回路13a〜13pに、次の各ブロックのディジタル累積電荷の初期値DSVinit(各ブロックのその直前迄のディジタル累積電荷)として与える。
選択回路17は、最小値検出回路15が検出したブロックを選択し、変調したビットシリアル信号として、例えば、光ディスクに記録する為のLD(レーザダイオード)駆動信号又は磁界変調信号として出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来の変調装置では、決められた規則により機械的に変調を行う為、入力データにより、変調後のデータが伝送路に合わなかったり、復調系が苦手とする場合が存在する。例えば、入力データが図14(a)に示すような“01”の連続であるとき、変調後の変調データも(b)に示すように“01”の連続となる。このようなデータを光ディスクに磁界変調記録すると、(c)に示すような光ディスク記録マークとなる。
【0010】
このような記録マークの再生信号は、着目したサンプリングデータの前後のサンプリングデータの値も使用して、データ系列として最も確からしいデータ系列を推定して行くビタビ検出器では、(d)に示すように、PR(1,1)MLの期待値に対して、波形干渉の為に中間値(期待値P1,P3)の連続となり、パスメモリにはパスマージが発生しない。このように、ビタビ検出器のパスメモリ長より長く中間値が連続すると、ビタビ検出器はデータを検出できない問題があった。
【0011】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、第1発明では、伝送系に合わない変調パターン及び復調系が苦手とする変調パターンを除去できる変調装置を提供することを目的とする。
第2〜5発明では、伝送系に合わない変調パターン及び復調系が苦手とする変調パターンが連続することを防止できる変調装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る変調装置は、ビットシリアル信号を所定長毎のブロックに分割し、分割したブロックに、等ビット長を有しそれぞれ異なるビットシリアル信号を付加し、該ビットシリアル信号を付加した各ブロックに所定の1又は複数の変換処理を施し、該変換処理を施した各ブロックの内から所定の条件により選択し、選択したブロックを変調したビットシリアル信号として出力する変調装置において、ビットシリアル信号の所定のパターンを設定する少なくとも1つの設定回路と、前記変換処理を施した各ブロックから、前記設定回路が設定したパターンを検出する複数の検出回路と、該検出回路が前記パターンを検出したときは当該ブロックを除去する除去回路とを備えることを特徴とする。
【0013】
この変調装置では、ビットシリアル信号を所定長毎に分割したブロックに、等ビット長を有しそれぞれ異なるビットシリアル信号を付加し、このビットシリアル信号を付加した各ブロックに所定の1又は複数の変換処理を施し、変換処理を施した各ブロックの内から所定の条件により選択したブロックを、変調したビットシリアル信号として出力する。設定回路はビットシリアル信号の所定のパターンを設定し、所定の1又は複数の変換処理を施した各ブロックから、複数の検出回路が、設定回路が設定したパターンを検出する。除去回路は、検出回路が前記パターンを検出したときは当該ブロックを除去する。これにより、伝送系に合わない変調パターン又は復調系が苦手とする変調パターンを除去することができる。
【0014】
第2発明に係る変調装置は、ビットシリアル信号を所定長毎のブロックに分割し、分割したブロックに、等ビット長を有しそれぞれ異なるビットシリアル信号を付加する回路と、該回路が該ビットシリアル信号を付加した各ブロックに所定の1又は複数の変換処理を施す回路と、該回路が該変換処理を施した各ブロックの内から所定の条件により選択し、選択したブロックを変調したビットシリアル信号として出力する選択手段とを備える変調装置において、ビットシリアル信号の所定のパターンを設定する少なくとも1つの設定回路と、前記変換処理を施した各ブロックから、前記設定回路が設定したパターンを検出する複数の検出回路と、該検出回路がそれぞれ前記パターンを検出した回数を計数する複数の計数回路とを備え、前記選択手段は、該計数回路が計数した回数が小さい前記ブロックを優先して選択することを特徴とする。
【0015】
この変調装置では、ビットシリアル信号を所定長毎に分割したブロックに、等ビット長を有しそれぞれ異なるビットシリアル信号を付加し、このビットシリアル信号を付加した各ブロックに所定の1又は複数の変換処理を施し、変換処理を施した各ブロックの内から所定の条件により選択したブロックを、変調したビットシリアル信号として出力する。設定回路はビットシリアル信号の所定のパターンを設定し、所定の1又は複数の変換処理を施した各ブロックから、複数の検出回路が、設定回路が設定したパターンを検出し、複数の計数回路が、検出回路がそれぞれ前記パターンを検出した回数を計数する。選択手段は、計数回路が計数した回数が小さいブロックを優先して選択する。これにより、伝送系に合わない変調パターン又は復調系が苦手とする変調パターンが連続することを防止できる。
【0016】
第3発明に係る変調装置は、ビットシリアル信号を所定長毎のブロックに分割し、分割したブロックに、等ビット長を有しそれぞれ異なるビットシリアル信号を付加する回路と、該回路が該ビットシリアル信号を付加した各ブロックに所定の1又は複数の変換処理を施す回路と、該回路が該変換処理を施した各ブロックの内から所定の条件により選択し、選択したブロックを変調したビットシリアル信号として出力する選択手段とを備える変調装置において、前記所定の条件は複数であり、前記選択手段は、前記所定の条件毎に、各ブロックが該所定の条件に適合するか否かを判定する為の判定回路を備え、該判定回路の少なくとも1つは、ビットシリアル信号の所定のパターンを設定する設定回路と、前記変換処理を施した各ブロックから、前記設定回路が設定したパターンを検出する複数の検出回路と、該検出回路がそれぞれ前記パターンを検出した回数を計数する複数の計数回路とを有し、該各計数回路が計数した各回数を判定結果とし、複数の前記判定回路の判定結果に基づきブロックを選択することを特徴とする。
【0017】
この変調装置では、ビットシリアル信号を所定長毎に分割したブロックに、等ビット長を有しそれぞれ異なるビットシリアル信号を付加し、このビットシリアル信号を付加した各ブロックに所定の1又は複数の変換処理を施し、変換処理を施した各ブロックの内から所定の条件により選択したブロックを、変調したビットシリアル信号として出力する。選択手段が、変換処理を施した各ブロックの内から選択する為の所定の条件は複数であり、複数の判定回路は、前記所定の条件毎に、各ブロックがその所定の条件に適合するか否かを判定する。選択手段は、複数の判定回路の判定結果に基づきブロックを選択する。判定回路の少なくとも1つは、設定回路が、ビットシリアル信号の所定のパターンを設定し、所定の1又は複数の変換処理を施した各ブロックから、複数の検出回路が、設定回路が設定したパターンを検出し、複数の計数回路が、検出回路がそれぞれ前記パターンを検出した回数を計数する。判定回路は、各計数回路が計数した各回数を判定結果とする。これにより、伝送系に合わない変調パターン又は復調系が苦手とする変調パターンが連続することを防止できる。
【0020】
第4発明に係る変調装置は、前記判定回路の1つは、前記変換処理を施した各ブロックのディジタル累積電荷を演算する複数の累積電荷演算回路と、該複数の累積電荷演算回路が演算した前記ディジタル累積電荷の絶対値のブロック毎の最大値を求める複数の最大値回路とを備え、該各最大値回路が求めた各最大値を判定結果とすることを特徴とする。
【0021】
この変調装置では、複数の累積電荷演算回路が、所定の1又は複数の変換処理を施した各ブロックのディジタル累積電荷を演算し、複数の最大値回路が、複数の累積電荷演算回路が演算したディジタル累積電荷の絶対値のブロック毎の最大値を求める。判定回路は、各最大値回路が求めた各最大値を判定結果とする。これにより、伝送系に合わない変調パターン又は復調系が苦手とする変調パターンが連続することを防止できる。
【0022】
第5発明に係る変調装置は、前記選択手段は、前記各判定回路の判定結果にそれぞれ所定の重みを付加する複数の重み付加回路を備え、該複数の重み付加回路がそれぞれ所定の重みを付加した判定結果に基づきブロックを選択することを特徴とする。
【0023】
この変調装置では、複数の重み付加回路が、各判定回路の判定結果にそれぞれ所定の重みを付加し、選択手段は、複数の重み付加回路がそれぞれ所定の重みを付加した判定結果に基づきブロックを選択するので、伝送系に合わない変調パターン又は復調系が苦手とする変調パターンが連続することを防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る変調装置の実施の形態1の構成を示すブロック図である。この変調装置は、元データakであるビットシリアル信号の所定長毎のブロックに所定の1又は複数の変換処理を施す変調回路3と、ビットシリアル信号の、伝送系に合わないパターン又は復調系が苦手とするパターンを設定する特定パターン設定回路1(設定回路)と、変調回路3が変換処理を施した各ブロックから、特定パターン設定回路1が設定したパターンを検出し、検出した回数を計数し、検出した当該ブロックを除去又はその回数が少ないブロックを優先して選択し、変調データbkとして出力する特定パターン除去回路2(検出回路、除去回路)とを備えている。
【0025】
図2は、本発明に係る変調装置の実施の形態1の構成を詳細に示すブロック図である。この変調装置は、4ビットのそれぞれ異なる16種類(4ビットから2×2×2×2種類となる)のビットシリアル信号毎の、分割器(図示せず)が分割したブロックを、これらのビットシリアル信号を初期値として、4ビット毎に畳込み変換する16個の畳込み変換回路10a〜10p(変換処理を施す回路)と、畳込み変換回路10a〜10pが変換したそれぞれのブロックをNRZI変換する16個のNRZI変換回路12a〜12p(変換処理を施す回路)とを備えている。NRZI変換は、ビットシリアル信号が“1”のときは極性反転し、“0”のときは極性反転しないように符号化する変換方法である。
【0026】
また、この変調装置は、NRZI変換回路12a〜12pがそれぞれNRZI変換したブロックの、6ビット毎のディジタル累積電荷をそれぞれ演算する16個の累積電荷演算回路13a〜13p(判定回路)と、累積電荷演算回路13a〜13pが演算したディジタル累積電荷の絶対値の、ブロック毎の最大値DSVmax をそれぞれ求める16個の最大値回路14a〜14p(判定回路)とを備えている。
ディジタル累積電荷は、信号が“1”のときは+1として、“0”のときは−1として所定数ビット毎にその和を演算し、累積させたものである。
【0027】
また、この変調装置は、ビットシリアル信号の、伝送系に合わないパターン又は復調系が苦手とするパターンを設定する特定パターン設定回路1と、NRZI変換回路12a〜12pがそれぞれNRZI変換したブロックから、特定パターン設定回路1が設定したパターンを検出し、検出した回数と最大値回路14a〜14pから与えられたブロック毎の最大値DSVmax とを勘案して、ブロックを選択し変調データとして出力する特定パターン除去回路2とを備えている。
【0028】
また、この変調装置は、特定パターン除去回路2が選択したブロックの最終ディジタル累積電荷DSVend を選択して、累積電荷演算回路13a〜13pに、次の各ブロックのディジタル累積電荷の初期値DSVinitとして与える最終ディジタル累積電荷の選択回路16を備えている。特定パターン除去回路2は、NRZI変換回路12a〜12pがそれぞれNRZI変換した16種類のブロックを、パターンを検出した回数と最大値DSVmax とを勘案してブロックが選択される迄記憶しておく。そして、選択されたブロックを出力し、他ブロックは消去する。
【0029】
以下に、このような構成の変調装置の動作を説明する。
分割器(図示せず)が元データから分割した256ビットのブロックは、その先頭部に4ビットのそれぞれ異なる16種類のビットシリアル信号が付加され、これらのビットシリアル信号を初期値として、畳込み変換回路10a〜10pが、4ビット毎に畳込み変換する。
【0030】
畳込み変換されたそれぞれのブロックは、光ディスクに記録するデータを作成する為及びディジタル累積電荷を計算する為に、NRZI変換回路12a〜12pがNRZI変換し、特定パターン除去回路2に与えられると共に、累積電荷演算回路13a〜13pに与えられ、6ビット毎のディジタル累積電荷がそれぞれ演算される。
最大値回路14a〜14pは、累積電荷演算回路13a〜13pが演算したディジタル累積電荷の絶対値の、ブロック毎の最大値DSVmax をそれぞれ求め、特定パターン除去回路2に与える。
【0031】
特定パターン設定回路1は、ビットシリアル信号の、伝送系に合わないパターン及び復調系が苦手とするパターンを設定する。
特定パターン除去回路2は、NRZI変換回路12a〜12pがそれぞれNRZI変換したブロックから、特定パターン設定回路1が設定したパターンを検出し、検出した回数と最大値回路14a〜14pから与えられたブロック毎の最大値DSVmax とを勘案して、ブロックを選択し、変調したビットシリアル信号として、例えば、光ディスクに記録する為のLD(レーザダイオード)駆動信号又は磁界変調信号として出力する。
【0032】
最終ディジタル累積電荷の選択回路16は、特定パターン除去回路2が選択したブロックの最終ディジタル累積電荷DSVend を選択して、累積電荷演算回路13a〜13pに、次の各ブロックのディジタル累積電荷の初期値DSVinit(各ブロックのその直前迄のディジタル累積電荷)として与える。
【0033】
図3は、畳込み変換回路10a〜10pの構成例を示すブロック図である。各畳込み変換回路10a〜10pは、分割されたブロックを、4ビット毎に直並列変換する直並列変換回路20と、直並列変換回路20が直並列変換した4ビットの並列信号d0,d1,d2,d3を記憶するシフトレジスタ21とを備え、シフトレジスタ21の出力信号d0,d1,d2,d3は、それぞれ排他的論理和回路22a〜22dの一方の入力端子に与えられる。排他的論理和回路22a〜22dの各出力信号d0´,d1´,d2´,d3´は、シフトレジスタ24に記憶される。
【0034】
また、シフトレジスタ24には、4ビット毎の畳込み変換の初期値となる4ビットのビットパラレル信号が、分割されたブロックの先頭部に付加されるように、レジスタ23からも与えられる。
シフトレジスタ24の各出力信号d0´,d1´,d2´,d3´は、それぞれ排他的論理和回路22a〜22dの他方の入力端子に与えられ、排他的論理和回路22a〜22dは、それぞれ4ビット分シフトした2つのデータの排他的論理和を求め、シフトレジスタ24に4ビットの並列信号として記憶させる。
シフトレジスタ24は、4ビットの並列信号が入力されるとき、その1ビット前の4ビットの並列信号を並直列変換回路25に与え、並直列変換回路25は、4ビットの並列信号を直列信号に変換して出力する。
【0035】
図4は、NRZI変換回路12a〜12pの構成例を示すブロック図である。各NRZI変換回路12a〜12pは、並直列変換回路25(図3)からの直列信号が、排他的論理和回路26の一方の入力端子に与えられ、排他的論理和回路26の出力信号は、シフトレジスタ27に記憶される。シフトレジスタ27の出力信号は、排他的論理和回路26の他方の入力端子に与えられ、排他的論理和回路26は、1ビット分シフトした2つのデータの排他的論理和を求め、シフトレジスタ27経由でNRZI変換符号として出力する。
【0036】
図5は、累積電荷演算回路13a〜13p及び最大値回路14a〜14p(図2)の詳細な構成例を示すブロック図である。NRZI変換回路12a〜12pから出力されたNRZI変換符号に変換された各ブロックは、直並列変換回路30に与えられ、6ビットの並列信号e0,e1,e2,e3,e4,e5に変換され、シフトレジスタ31に記憶される。
【0037】
シフトレジスタ31の出力信号e0,e1,e2,e3,e4,e5は、加算回路32により加算され、加算された値は乗算回路33により2倍にされる。2倍にされた値は、減算回路34により6を減算される。
これは、(e0+e1+e2+e3+e4+e5)×2−6=(2e0−1)+(2e1−1)+(2e2−1)+(2e3−1)+(2e4−1)+(2e5−1)から、出列信号e0,e1,e2,e3,e4,e5が“1”のときは+1として、“0”のときは−1として6ビット毎にその和を演算することと同じである。
【0038】
減算回路34から出力された6ビット毎のディジタル電荷は、加算回路35に与えられ、選択回路36を介して与えられる、それ以前のディジタル累積電荷が加算され、ディジタル累積電荷として出力される。加算回路35から出力されたディジタル累積電荷は、絶対値回路38とシフトレジスタ39とに与えられ、シフトレジスタ39の出力は、選択回路36と最終ディジタル累積電荷の選択回路16(図2)とに与えられる。
【0039】
NRZI変換符号に変換され、直並列変換回路30に与えられる各ブロックは、カウンタ37にも与えられビット単位で計数される。カウンタ37は、計数値が“6”,“6n”(nは2≦n≦65の整数)のときに、選択回路36にそれぞれの選択信号を与える。
選択回路36は、計数値が“6”のときの選択信号を与えられたときは、最終ディジタル累積電荷の選択回路16(図2)からの、その直前ブロックの最終ディジタル累積電荷DSVend を、今回ブロックのディジタル累積電荷の初期値DSVinitとして選択し加算回路35に与える。
選択回路36は、計数値が“6n”のときの選択信号を与えられたときは、シフトレジスタ39からの、その直前6ビットのディジタル累積電荷DSVを選択し加算回路35に与える。
【0040】
絶対値回路38は、与えられたディジタル累積電荷の絶対値を求めて、比較回路40及び選択回路41に、それぞれ入力信号b及び入力信号Lとして与える。選択回路41の出力は、シフトレジスタ42に記憶され、シフトレジスタ42の出力は、その時点におけるディジタル累積電荷の絶対値の最大値DSVmax として、特定パターン除去回路2(図2)にあたえられ、比較回路40及び選択回路41に、それぞれ入力信号a及び入力信号Hとして与えられる。
比較回路40は、入力信号a,bがa≧bのときは、入力信号Hを選択する選択信号を、a<bのときは、入力信号Lを選択する選択信号を、選択回路41に与える。これにより、選択回路41は、その時点におけるディジタル累積電荷の絶対値の最大値DSVmax を選択することができる。
【0041】
図6は、特定パターン除去回路2(図2)の構成例を示すブロック図である。特定パターン除去回路2は、NRZI変換回路12a〜12pがNRZI変換符号に変換した各ブロックが、それぞれ特定パターン一致回数カウンタ4a〜4p(検出回路、計数回路、判定回路)に1ビットずつ与えられシフトされる。特定パターン一致回数カウンタ4a〜4pは、特定パターン設定回路1が設定したビットシリアル信号のパターンが並列信号として与えられ、この並列信号とNRZI変換回路12a〜12pから与えられたブロックとを、ブロックが1ビットずつ与えられシフトされる都度比較し、両者が一致した回数をカウントする。
【0042】
特定パターン一致回数カウンタ4a〜4pは、ブロック単位で両者が一致した回数をパターン選択信号作成器5(選択手段)に与えると共に、NRZI変換回路12a〜12pから与えられたブロックを選択回路6(除去回路、選択手段)に送り込む。パターン選択信号作成器5は、最大値回路14a〜14p(図2)からの各ブロック毎の、その時点におけるディジタル累積電荷の絶対値の最大値DSVmax も与えられ、ブロック毎のこれらの最大値DSVmax と特定パターン一致回数カウンタ4a〜4pからの一致回数とを勘案して、ブロックを選択する為の選択信号を作成し、選択回路6及び最終ディジタル累積電荷の選択回路16に与える。選択回路6は、与えられた選択信号に従って、特定パターン一致回数カウンタ4a〜4pから送り込まれた各ブロックから1ブロックを選択し、変調データとして出力する。
【0043】
図7は、特定パターン一致回数カウンタ4a〜4p(図6)の構成例を示すブロック図である。特定パターン一致回数カウンタ4a〜4pは、特定パターン設定回路1が設定したビットシリアル信号のパターンが、並列信号として特定パターンメモリ7に与えられ記憶される。特定パターンメモリ7が記憶するパターンは、各ビット毎に排他的論理和回路ex1〜exn(nは特定パターンの桁数)の一方の入力端子に与えられる。
一方、NRZI変換回路12a〜12pがNRZI変換符号に変換した各ブロックが、選択回路9aを通じてシフトレジスタ9に1ビットずつ与えられシフトされる。シフトレジスタ9が記憶するデータは、入力側からnビット目(nは特定パターンの桁数)迄の各ビット毎にその順序で排他的論理和回路ex1〜exnの他方の入力端子に与えられる。
【0044】
排他的論理和回路ex1〜exnの各出力は、反転されて論理積回路8に与えられ、論理積回路8は、与えられた排他的論理和回路ex1〜exnの各出力の反転信号が全て“1”、つまり、排他的論理和回路ex1〜exn毎に2入力が全て一致したときに“1”を出力し、カウンタ8aがこれをカウントする。
カウンタ8aは、各ブロックがシフトレジスタ9にnビット入力された時点からブロックの桁数分(ここでは260ビット)入力された時点迄カウントし、その時点で、そのカウント値がラッチ回路8bによりラッチされる。ラッチ回路8bがラッチしたカウント値は、一致回数としてパターン選択信号作成器5に与えられる。カウンタ8aは、各ブロックがシフトレジスタ9にn−1ビット入力された時点でリセットされる。
【0045】
シフトレジスタ9は、NRZI変換符号に変換されたブロックが入力される都度、選択回路9a,9bを通じて、シフトレジスタ9の桁数分リングシフトされ、選択回路9aは、ブロックが入力されるときは、ブロックを選択してシフトレジスタ9へ通過させ、選択回路9bは、ブロックが入力されるときは、ブロックを選択回路6へ出力する。
【0046】
図8は、パターン選択信号作成器5(図6)の構成例を示すブロック図である。パターン選択信号作成器5は、最大値回路14a〜14p(図2)からのブロック毎の、その時点におけるディジタル累積電荷の絶対値の最大値DSVmax が乗算回路44(重み付加回路)に与えられ、乗算回路44は、与えられた各最大値DSVmax に重みを表す係数K2を乗じて、ブロック毎の加算回路45a〜45pに与える。
一方、特定パターン一致回数カウンタ4a〜4pからの一致回数が乗算回路43(重み付加回路)に与えられ、乗算回路43は、与えられた各一致回数に重みを表す係数K1を乗じて、ブロック毎の加算回路45a〜45pに与える。
【0047】
加算回路45a〜45pは、与えられた、重みを付加された一致回数及び最大値DSVmax を加算し、最小値選択回路46に与える。最小値選択回路46は、与えられた、重みを付加された一致回数及び最大値DSVmax の加算値から最小値を選択し、当該ブロックを選択する為の選択信号を作成し、選択回路6及び最終ディジタル累積電荷の選択回路16に与える。
【0048】
パターン選択信号作成器5は、係数K1,K2を適宜定めることにより、特定パターンの出現を少なくするか、ディジタル累積電荷を小さく(DCフリー性を良くする)するかを調節することができ、例えば、係数K1を大きくすると、特定パターン一致回数カウンタ4a〜4pがカウントした値が1であっても、当該ブロックを除去することができる。
尚、ビットシリアル信号の、伝送系に合わないパターン又は復調系が苦手とするパターンが複数存在する場合は、図7において、特定パターン設定回路1、特定パターンメモリ7、論理積回路8、カウンタ8a、ラッチ回路8b、排他的論理和回路ex1〜exn群及び乗算回路43をそれぞれ複数備えて(シフトレジスタ9は共用する)、それぞれのパターンをカウントし、カウントした値に重みを付加して、加算回路45a〜45pにより加算するすることも可能である。
【0049】
実施の形態2.
図9は、図1に示した変調装置の実施の形態2の構成を詳細に示すブロック図である。この変調装置は、4ビットのそれぞれ異なる16種類(4ビットから2×2×2×2種類となる)のビットシリアル信号毎の、分割器(図示せず)が分割したブロックを、これらのビットシリアル信号を初期値として、4ビット毎に畳込み変換する16個の畳込み変換回路10a〜10p(変換処理を施す回路)と、畳込み変換回路10a〜10pが変換したそれぞれのブロックを(1,7;2,3)走長制限符号に変換する16個の走長制限符号変換回路11a〜11p(変換処理を施す回路)と、(1,7;2,3)走長制限符号に変換したそれぞれのブロックをNRZI変換する16個のNRZI変換回路12a〜12p(変換処理を施す回路)を備えている。
【0050】
NRZI変換は、ビットシリアル信号が“1”のときは極性反転し、“0”のときは極性反転しないように符号化する変換方法である。
また、記録符号には、“0”が連続する個数(Run)の最小値をd、最大値をkとし、mビットのデータをnビットの符号に変換する(d,k;m,n)RLL(Run Length Limited;走長制限)符号がある。
【0051】
この走長制限符号は、再生時にセルフクロッキングを行うために、時間情報が重畳されており、再生信号にPLL(位相同期ループ)を同期発振させて再生クロックを作成するときに、“0”が連続し過ぎると、PLLの同期が不安定になるため、Runの最大値kを制限している。
光磁気ディスク装置では、ピットポジション記録の場合には、(2,7;1,2)走長制限符号が採用され、エッジポジション記録の場合には、(1,7;2,3)走長制限符号が採用されている。
【0052】
この変調装置は、また、NRZI変換回路12a〜12pがそれぞれNRZI変換したブロックの、6ビット毎のディジタル累積電荷をそれぞれ演算する16個の累積電荷演算回路13a〜13p(判定回路)と、累積電荷演算回路13a〜13pが演算したディジタル累積電荷の絶対値の、ブロック毎の最大値DSVmax をそれぞれ求める16個の最大値回路14a〜14p(判定回路)とを備えている。
【0053】
また、この変調装置は、ビットシリアル信号の、伝送系に合わないパターン又は復調系が苦手とするパターンを設定する特定パターン設定回路1と、NRZI変換回路12a〜12pがそれぞれNRZI変換したブロックから、特定パターン設定回路1(設定回路)が設定したパターンを検出し、検出した回数と最大値回路14a〜14pから与えられたブロック毎の最大値DSVmax とを勘案して、ブロックを選択し変調データとして出力する特定パターン除去回路2(検出回路、除去回路)とを備えている。その他の構成及び動作は、実施の形態1で説明した構成及び動作と同様であるので、説明を省略する。
【0054】
実施の形態3.
図10は、図1に示した変調装置の実施の形態3を詳細に示すブロック図である。この変調装置は、2ビットのそれぞれ異なる4種類のビットシリアル信号(“00”,“01”,“10”,“11”)毎の、分割器(図示せず)が分割したブロックを、これらのビットシリアル信号を初期値として、2ビット毎に畳込み変換する4個の畳込み変換回路50a〜50d(変換処理を施す回路)と、畳込み変換したそれぞれのブロックを(2,7;1,2)走長制限符号に変換する4個の走長制限符号変換回路51a〜51d(変換処理を施す回路)と、(2,7;1,2)走長制限符号に変換したそれぞれのブロックをNRZI変換する4個のNRZI変換回路52a〜52d(変換処理を施す回路)とを備えている。
【0055】
また、この変調装置は、NRZI変換回路52a〜52dがそれぞれNRZI変換したブロックの、4ビット毎のディジタル累積電荷をそれぞれ演算する4個の累積電荷演算回路53a〜53d(判定回路)と、累積電荷演算回路53a〜53dが演算したディジタル累積電荷の絶対値の、ブロック毎の最大値DSVmax をそれぞれ求める4個の最大値回路54a〜54d(判定回路)とを備えている。
【0056】
また、この変調装置は、ビットシリアル信号の、伝送系に合わないパターン及び復調系が苦手とするパターンを設定する特定パターン設定回路1(設定回路)と、NRZI変換回路52a〜52dがそれぞれNRZI変換したブロックから、特定パターン設定回路1が設定したパターンを検出し、検出した回数と最大値回路54a〜54dから与えられたブロック毎の最大値DSVmax とを勘案して、ブロックを選択し変調データとして出力する特定パターン除去回路2a(検出回路、除去回路)とを備えている。
【0057】
この変調装置は、また、特定パターン除去回路2aが選択したブロックの最終ディジタル累積電荷DSVend を選択して、累積電荷演算回路53a〜53dに、次の各ブロックのディジタル累積電荷の初期値DSVinitとして与える最終ディジタル累積電荷の選択回路56を備えている。特定パターン除去回路2aは、NRZI変換回路52a〜52dがそれぞれNRZI変換した4種類のブロックを、パターンを検出した回数と最大値DSVmax とを勘案してブロックが選択される迄記憶しておく。そして、選択されたブロックを出力し、他ブロックは消去する。
【0058】
以下に、このような構成の変調装置の動作を説明する。
元データから分割された128ビットのブロックは、その先頭部に2ビットのそれぞれ異なる4種類のビットシリアル信号が付加され、これらのビットシリアル信号を初期値として、畳込み変換回路50a〜50dが、2ビット毎に畳込み変換する。
畳込み変換されたそれぞれのブロックは、走長制限符号変換回路51a〜51dが(2,7;1,2)走長制限符号に変換し、1ビットを2ビット相当に変換する。
【0059】
(2,7;1,2)走長制限符号に変換されたそれぞれのブロックは、光ディスクに記録するデータを作成する為及びディジタル累積電荷を計算する為に、NRZI変換回路52a〜52dがNRZI変換し、特定パターン除去回路2aに与えられると共に、累積電荷演算回路53a〜53dに与えられ、4ビット毎のディジタル累積電荷がそれぞれ演算される。
最大値回路54a〜54dは、累積電荷演算回路53a〜53dが演算したディジタル累積電荷の絶対値の、ブロック毎の最大値DSVmax をそれぞれ求め、特定パターン除去回路2aに与える。
【0060】
特定パターン設定回路1は、ビットシリアル信号の、伝送系に合わないパターン又は復調系が苦手とするパターンを設定する。
特定パターン除去回路2aは、NRZI変換回路52a〜52dがそれぞれNRZI変換したブロックから、特定パターン設定回路1が設定したパターンを検出し、検出した回数と最大値回路54a〜54dから与えられたブロック毎の最大値DSVmax とを勘案して、ブロックを選択し、変調したビットシリアル信号として、例えば、光ディスクに記録する為のLD(レーザダイオード)駆動信号又は磁界変調信号として出力する。
【0061】
最終ディジタル累積電荷の選択回路56は、特定パターン除去回路2aが選択したブロックの最終ディジタル累積電荷DSVend を選択して、累積電荷演算回路53a〜53dに、次の各ブロックのディジタル累積電荷の初期値DSVinit(各ブロックのその直前迄のディジタル累積電荷)として与える。
【0062】
図11は、畳込み変換回路50a〜50d(図10)の構成例を示すブロック図である。各畳込み変換回路50a〜50dは、分割されたブロックを、2ビット毎に直並列変換する直並列変換回路60と、直並列変換回路60が直並列変換した2ビットの並列信号d0,d1を記憶するシフトレジスタ61とを備え、シフトレジスタ61の出力信号d0,d1は、それぞれ排他的論理和回路62a,62bの一方の入力端子に与えられる。排他的論理和回路62a,62bの各出力信号d0´,d1´は、シフトレジスタ64に記憶される。
【0063】
また、シフトレジスタ64には、2ビット毎の畳込み変換の初期値となる2ビットのビットパラレル信号が、分割されたブロックの先頭部に付加されるように、レジスタ63からも与えられる。
シフトレジスタ64の各出力信号d0´,d1´は、それぞれ排他的論理和回路62a,62bの他方の入力端子に与えられ、排他的論理和回路62a,62bは、それぞれ2ビット分シフトした2つのデータの排他的論理和を求め、シフトレジスタ64に2ビットの並列信号として記憶させる。
シフトレジスタ64は、2ビットの並列信号が入力されるとき、その1ビット前の2ビットの並列信号を並直列変換回路65に与え、並直列変換回路65は、2ビットの並列信号を直列信号に変換して出力する。
【0064】
NRZI変換回路52a〜52d(図10)の構成例は、上述したNRZI変換回路12a〜12pの構成例(図4)と同様であるので説明を省略する。
図12は、累積電荷演算回路53a〜53d及び最大値回路54a〜54d(図8)の詳細な構成を示すブロック図である。NRZI変換回路52a〜52dから出力されたNRZI変換符号に変換された各ブロックは、直並列変換回路70に与えられ、4ビットの並列信号e0,e1,e2,e3に変換され、シフトレジスタ71に記憶される。
畳込み変換回路50a〜50d(図10)により畳込み変換された2ビット毎の信号は、(2,7;1,2)走長制限符号に変換されることにより、4ビット毎の信号に変換されているので、4ビット毎にディジタル累積電荷を求める。
【0065】
シフトレジスタ71の出力信号e0,e1,e2,e3は、加算回路72により加算され、加算された値は乗算回路73により2倍にされる。2倍にされた値は、減算回路74により4を減算される。
これは、(e0+e1+e2+e3)×2−4=(2e0−1)+(2e1−1)+(2e2−1)+(2e3−1)から、出列信号e0,e1,e2,e3が“1”のときは+1として、“0”のときは−1として4ビット毎にその和を演算することと同じである。
【0066】
減算回路74から出力された4ビット毎のディジタル電荷は、加算回路75に与えられ、選択回路76を介して与えられる、それ以前のディジタル累積電荷が加算され、ディジタル累積電荷として出力される。加算回路75から出力されたディジタル累積電荷は、絶対値回路78とシフトレジスタ79とに与えられ、シフトレジスタ79の出力は、選択回路76と最終ディジタル累積電荷の選択回路56(図10)とに与えられる。
【0067】
NRZI変換符号に変換され、直並列変換回路70に与えられる各ブロックは、カウンタ77にも与えられビット単位で計数される。カウンタ77は、計数値が“4”,“4n”(nは2≦n≦65の整数)のときに、選択回路76にそれぞれの選択信号を与える。
選択回路76は、計数値が“4”のときの選択信号を与えられたときは、最終ディジタル累積電荷の選択回路56(図10)からの、その直前ブロックの最終ディジタル累積電荷DSVend を、今回ブロックのディジタル累積電荷の初期値DSVinitとして選択し加算回路75に与える。
選択回路76は、計数値が“4n”のときの選択信号を与えられたときは、シフトレジスタ79からの、その直前4ビットのディジタル累積電荷DSVを選択し加算回路75に与える。
【0068】
絶対値回路78は、与えられたディジタル累積電荷の絶対値を求めて、比較回路40及び選択回路41に、それぞれ入力信号b及び入力信号Lとして与える。
選択回路41の出力は、シフトレジスタ42に記憶され、シフトレジスタ42の出力は、その時点におけるディジタル累積電荷の絶対値の最大値DSVmax として、特定パターン除去回路2a(図10)に与えられ、比較回路40及び選択回路41に、それぞれ入力信号a及び入力信号Hとして与えられる。
【0069】
比較回路40は、入力信号a,bがa≧bのときは、入力信号Hを選択する選択信号を、a<bのときは、入力信号Lを選択する選択信号を、選択回路41に与える。これにより、選択回路41は、その時点におけるディジタル累積電荷の絶対値の最大値DSVmax を選択することができる。
特定パターン除去回路2a(図10)の構成及び動作は、実施の形態1で説明した特定パターン除去回路2(図6〜8)の構成及び動作と同様(但しブロックの桁数及び系列数が異なる)であるので、説明を省略する。
【0070】
【発明の効果】
第1発明に係る変調装置によれば、伝送系に合わない変調パターン及び復調系が苦手とする変調パターンを除去することができるので、データ再生の精度が向上する。
【0071】
第2〜5発明に係る変調装置によれば、伝送系に合わない変調パターン及び復調系が苦手とする変調パターンが連続することを防止できるので、データ再生の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変調装置の実施の形態1の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る変調装置の実施の形態1の構成を詳細に示すブロック図である。
【図3】図2に示す変調装置の畳込み変換回路の構成例を示すブロック図である。
【図4】図2に示す変調装置のNRZI変換回路の構成例を示すブロック図である。
【図5】図2に示す変調装置の累積電荷演算回路及び最大値回路の構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る変調装置の実施の形態1の特定パターン除去回路の構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示す特定パターン一致回数カウンタの構成例を示すブロック図である。
【図8】図6に示すパターン選択信号作成器の構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明に係る変調装置の実施の形態2の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明に係る変調装置の実施の形態3の構成を示すブロック図である。
【図11】図10に示す変調装置の畳込み変換回路の構成例を示すブロック図である。
【図12】図10に示す変調装置の累積電荷演算回路及び最大値回路の構成例を示すブロック図である。
【図13】従来の変調装置の構成例を示すブロック図である。
【図14】従来の変調装置の動作を説明する為の説明図である。
【符号の説明】
1 特定パターン設定回路(設定回路)
2,2a 特定パターン除去回路(検出回路、除去回路)
3 変調回路
4a〜4p 特定パターン一致回数カウンタ(検出回路、計数回路、判定回路)
5 パターン選択信号作成器(選択手段)
6 選択回路(除去回路、選択手段)
9a,9b,16,56 選択回路
7 特定パターンメモリ
8 論理積回路
8a カウンタ
8b ラッチ回路
9 シフトレジスタ
10a〜10p,50a〜50d 畳込み変換回路(変換処理を施す回路)
11a〜11p,51a〜51d 走長制限符号変換回路(変換処理を施す回路)
13a〜13p,53a〜53d 累積電荷演算回路(判定回路)
14a〜14p,54a〜54d 最大値回路(判定回路)
43,44 乗算回路(重み付加回路)
45a〜45p 加算回路
46 最小値選択回路
Claims (5)
- ビットシリアル信号を所定長毎のブロックに分割し、分割したブロックに、等ビット長を有しそれぞれ異なるビットシリアル信号を付加し、該ビットシリアル信号を付加した各ブロックに所定の1又は複数の変換処理を施し、該変換処理を施した各ブロックの内から所定の条件により選択し、選択したブロックを変調したビットシリアル信号として出力する変調装置において、
ビットシリアル信号の所定のパターンを設定する少なくとも1つの設定回路と、前記変換処理を施した各ブロックから、前記設定回路が設定したパターンを検出する複数の検出回路と、該検出回路が前記パターンを検出したときは当該ブロックを除去する除去回路とを備えることを特徴とする変調装置。 - ビットシリアル信号を所定長毎のブロックに分割し、分割したブロックに、等ビット長を有しそれぞれ異なるビットシリアル信号を付加する回路と、該回路が該ビットシリアル信号を付加した各ブロックに所定の1又は複数の変換処理を施す回路と、該回路が該変換処理を施した各ブロックの内から所定の条件により選択し、選択したブロックを変調したビットシリアル信号として出力する選択手段とを備える変調装置において、
ビットシリアル信号の所定のパターンを設定する少なくとも1つの設定回路と、前記変換処理を施した各ブロックから、前記設定回路が設定したパターンを検出する複数の検出回路と、該検出回路がそれぞれ前記パターンを検出した回数を計数する複数の計数回路とを備え、前記選択手段は、該計数回路が計数した回数が小さい前記ブロックを優先して選択することを特徴とする変調装置。 - ビットシリアル信号を所定長毎のブロックに分割し、分割したブロックに、等ビット長を有しそれぞれ異なるビットシリアル信号を付加する回路と、該回路が該ビットシリアル信号を付加した各ブロックに所定の1又は複数の変換処理を施す回路と、該回路が該変換処理を施した各ブロックの内から所定の条件により選択し、選択したブロックを変調したビットシリアル信号として出力する選択手段とを備える変調装置において、
前記所定の条件は複数であり、前記選択手段は、前記所定の条件毎に、各ブロックが該所定の条件に適合するか否かを判定する為の判定回路を備え、該判定回路の少なくとも1つは、ビットシリアル信号の所定のパターンを設定する設定回路と、前記変換処理を施した各ブロックから、前記設定回路が設定したパターンを検出する複数の検出回路と、該検出回路がそれぞれ前記パターンを検出した回数を計数する複数の計数回路とを有し、該各計数回路が計数した各回数を判定結果とし、複数の前記判定回路の判定結果に基づきブロックを選択することを特徴とする変調装置。 - 前記判定回路の1つは、前記変換処理を施した各ブロックのディジタル累積電荷を演算する複数の累積電荷演算回路と、該複数の累積電荷演算回路が演算した前記ディジタル累積電荷の絶対値のブロック毎の最大値を求める複数の最大値回路とを備え、該各最大値回路が求めた各最大値を判定結果とする請求項3記載の変調装置。
- 前記選択手段は、前記各判定回路の判定結果にそれぞれ所定の重みを付加する複数の重み付加回路を備え、該複数の重み付加回路がそれぞれ所定の重みを付加した判定結果に基づきブロックを選択する請求項3又は4記載の変調装置。
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