JP2000011548A - 変調装置 - Google Patents

変調装置

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JP2000011548A
JP2000011548A JP10181239A JP18123998A JP2000011548A JP 2000011548 A JP2000011548 A JP 2000011548A JP 10181239 A JP10181239 A JP 10181239A JP 18123998 A JP18123998 A JP 18123998A JP 2000011548 A JP2000011548 A JP 2000011548A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送系に合わない変調パターン及び復調系が
苦手とする変調パターンを除去することができる変調装
置の提供。 【解決手段】 ビットシリアル信号を所定長毎のブロッ
クに分割し、分割したブロックに、等ビット長を有しそ
れぞれ異なるビットシリアル信号を付加し、このビット
シリアル信号を付加した各ブロックに所定の1又は複数
の変換処理を施し、変換処理を施した各ブロックの内か
ら所定の条件により選択し、選択したブロックを変調し
たビットシリアル信号として出力する変調装置。ビット
シリアル信号の所定のパターンを設定する少なくとも1
つの設定回路1と、前記変換処理を施した各ブロックか
ら、設定回路1が設定したパターンを検出する複数の検
出回路4a〜4pと、検出回路4a〜4pが前記パター
ンを検出したときは当該ブロックを除去する除去回路6
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信分野及びコン
ピュータ分野で広く使用されているビットシリアル信号
の変調装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気信号の変調は、通信分野では最も古
くから行われており、例えば無線通信においては、FM
変調及びAM変調等によりアナログの電気信号を変調す
ることが行われている。また、コンピュータ分野では、
磁気ディスク及び光ディスク等の記録装置において、ビ
ットシリアルのデータ信号を変調して記録することが行
われている。光ディスク装置は、大容量、可換性、高信
頼性等により、画像・イメージ情報の記録再生からコン
ピュータ用のコード記録が可能なもの迄、需要が急速に
拡大した分野であり、これに使用される光ディスクは、
年々、その大容量化の要望が高まっている。
【0003】図13は、光ディスク装置に使用される従
来の変調装置の構成例を示したブロック図である。この
変調装置は、4ビットのそれぞれ異なる16種類(4ビ
ットから2×2×2×2種類となる)のビットシリアル
信号毎の、分割器(図示せず)が分割したブロックを、
これらのビットシリアル信号を初期値として、4ビット
毎に畳込み変換する16個の畳込み変換回路10a〜1
0pと、畳込み変換回路10a〜10pが変換したそれ
ぞれのブロックをNRZI変換する16個のNRZI変
換回路12a〜12pとを備えている。NRZI変換
は、ビットシリアル信号が“1”のときは極性反転し、
“0”のときは極性反転しないように符号化する変換方
法である。
【0004】また、この変調装置は、NRZI変換回路
12a〜12pがそれぞれNRZI変換したブロック
の、6ビット毎のディジタル累積電荷をそれぞれ演算す
る16個の累積電荷演算回路13a〜13pと、累積電
荷演算回路13a〜13pが演算したディジタル累積電
荷の絶対値の、ブロック毎の最大値DSVmax をそれぞ
れ求める16個の最大値回路14a〜14pと、最大値
回路14a〜14pがそれぞれ求めた最大値DSVmax
が最小であるブロックを検出する最小値検出回路15と
を備えている。ディジタル累積電荷は、信号が“1”の
ときは+1として、“0”のときは−1として所定数ビ
ット毎にその和を演算し累積させたものである。
【0005】また、この変調装置は、最小値検出回路1
5が検出したブロックの最終ディジタル累積電荷DSV
end を選択して、累積電荷演算回路13a〜13pに、
次の各ブロックのディジタル累積電荷の初期値DSVin
itとして与える最終ディジタル累積電荷の選択回路16
と、最小値検出回路15が検出したブロックを選択し
て、変調したビットシリアル信号として出力する選択回
路17とを備えている。選択回路17は、NRZI変換
回路12a〜12pがそれぞれNRZI変換した16種
類のブロックを、最大値DSVmax が最小であるブロッ
クが選択される迄記憶しておく。そして、選択されたブ
ロックを出力し、他ブロックは消去する。
【0006】以下に、このような構成の変調装置の動作
を説明する。分割器(図示せず)が元データから分割し
た256ビットのブロックは、その先頭部に4ビットの
それぞれ異なる16種類のビットシリアル信号が付加さ
れ、これらのビットシリアル信号を初期値として、畳込
み変換回路10a〜10pが、4ビット毎に畳込み変換
する。
【0007】畳込み変換されたそれぞれのブロックは、
光ディスクに記録するデータを作成する為及びディジタ
ル累積電荷を計算する為に、NRZI変換回路12a〜
12pがNRZI変換し、選択回路17に与えられ記憶
されると共に、累積電荷演算回路13a〜13pに与え
られ、6ビット毎のディジタル累積電荷がそれぞれ演算
される。最大値回路14a〜14pは、累積電荷演算回
路13a〜13pが演算したディジタル累積電荷の絶対
値の、ブロック毎の最大値DSVmax をそれぞれ求め、
最小値検出回路15は、最大値回路14a〜14pが求
めた最大値DSVmax が最小であるブロックを検出す
る。
【0008】最終ディジタル累積電荷の選択回路16
は、最小値検出回路15が検出したブロックの最終ディ
ジタル累積電荷DSVend を選択して、累積電荷演算回
路13a〜13pに、次の各ブロックのディジタル累積
電荷の初期値DSVinit(各ブロックのその直前迄のデ
ィジタル累積電荷)として与える。選択回路17は、最
小値検出回路15が検出したブロックを選択し、変調し
たビットシリアル信号として、例えば、光ディスクに記
録する為のLD(レーザダイオード)駆動信号又は磁界
変調信号として出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
変調装置では、決められた規則により機械的に変調を行
う為、入力データにより、変調後のデータが伝送路に合
わなかったり、復調系が苦手とする場合が存在する。例
えば、入力データが図14(a)に示すような“01”
の連続であるとき、変調後の変調データも(b)に示す
ように“01”の連続となる。このようなデータを光デ
ィスクに磁界変調記録すると、(c)に示すような光デ
ィスク記録マークとなる。
【0010】このような記録マークの再生信号は、着目
したサンプリングデータの前後のサンプリングデータの
値も使用して、データ系列として最も確からしいデータ
系列を推定して行くビタビ検出器では、(d)に示すよ
うに、PR(1,1)MLの期待値に対して、波形干渉
の為に中間値(期待値P1,P3)の連続となり、パス
メモリにはパスマージが発生しない。このように、ビタ
ビ検出器のパスメモリ長より長く中間値が連続すると、
ビタビ検出器はデータを検出できない問題があった。
【0011】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであり、第1発明では、伝送系に合わない変
調パターン及び復調系が苦手とする変調パターンを除去
できる変調装置を提供することを目的とする。第2〜6
発明では、伝送系に合わない変調パターン及び復調系が
苦手とする変調パターンが連続することを防止できる変
調装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る変調装置
は、ビットシリアル信号を所定長毎のブロックに分割
し、分割したブロックに、等ビット長を有しそれぞれ異
なるビットシリアル信号を付加し、該ビットシリアル信
号を付加した各ブロックに所定の1又は複数の変換処理
を施し、該変換処理を施した各ブロックの内から所定の
条件により選択し、選択したブロックを変調したビット
シリアル信号として出力する変調装置において、ビット
シリアル信号の所定のパターンを設定する少なくとも1
つの設定回路と、前記変換処理を施した各ブロックか
ら、前記設定回路が設定したパターンを検出する複数の
検出回路と、該検出回路が前記パターンを検出したとき
は当該ブロックを除去する除去回路とを備えることを特
徴とする。
【0013】この変調装置では、ビットシリアル信号を
所定長毎に分割したブロックに、等ビット長を有しそれ
ぞれ異なるビットシリアル信号を付加し、このビットシ
リアル信号を付加した各ブロックに所定の1又は複数の
変換処理を施し、変換処理を施した各ブロックの内から
所定の条件により選択したブロックを、変調したビット
シリアル信号として出力する。設定回路はビットシリア
ル信号の所定のパターンを設定し、所定の1又は複数の
変換処理を施した各ブロックから、複数の検出回路が、
設定回路が設定したパターンを検出する。除去回路は、
検出回路が前記パターンを検出したときは当該ブロック
を除去する。これにより、伝送系に合わない変調パター
ン又は復調系が苦手とする変調パターンを除去すること
ができる。
【0014】第2発明に係る変調装置は、ビットシリア
ル信号を所定長毎のブロックに分割し、分割したブロッ
クに、等ビット長を有しそれぞれ異なるビットシリアル
信号を付加する回路と、該回路が該ビットシリアル信号
を付加した各ブロックに所定の1又は複数の変換処理を
施す回路と、該回路が該変換処理を施した各ブロックの
内から所定の条件により選択し、選択したブロックを変
調したビットシリアル信号として出力する選択手段とを
備える変調装置において、ビットシリアル信号の所定の
パターンを設定する少なくとも1つの設定回路と、前記
変換処理を施した各ブロックから、前記設定回路が設定
したパターンを検出する複数の検出回路と、該検出回路
がそれぞれ前記パターンを検出した回数を計数する複数
の計数回路とを備え、前記選択手段は、該計数回路が計
数した回数が小さい前記ブロックを優先して選択するこ
とを特徴とする。
【0015】この変調装置では、ビットシリアル信号を
所定長毎に分割したブロックに、等ビット長を有しそれ
ぞれ異なるビットシリアル信号を付加し、このビットシ
リアル信号を付加した各ブロックに所定の1又は複数の
変換処理を施し、変換処理を施した各ブロックの内から
所定の条件により選択したブロックを、変調したビット
シリアル信号として出力する。設定回路はビットシリア
ル信号の所定のパターンを設定し、所定の1又は複数の
変換処理を施した各ブロックから、複数の検出回路が、
設定回路が設定したパターンを検出し、複数の計数回路
が、検出回路がそれぞれ前記パターンを検出した回数を
計数する。選択手段は、計数回路が計数した回数が小さ
いブロックを優先して選択する。これにより、伝送系に
合わない変調パターン又は復調系が苦手とする変調パタ
ーンが連続することを防止できる。
【0016】第3発明に係る変調装置は、ビットシリア
ル信号を所定長毎のブロックに分割し、分割したブロッ
クに、等ビット長を有しそれぞれ異なるビットシリアル
信号を付加する回路と、該回路が該ビットシリアル信号
を付加した各ブロックに所定の1又は複数の変換処理を
施す回路と、該回路が該変換処理を施した各ブロックの
内から所定の条件により選択し、選択したブロックを変
調したビットシリアル信号として出力する選択手段とを
備える変調装置において、前記所定の条件は複数であ
り、前記選択手段は、前記所定の条件毎に、各ブロック
が該所定の条件に適合するか否かを判定する為の判定回
路を備え、該複数の判定回路の判定結果に基づきブロッ
クを選択することを特徴とする。
【0017】この変調装置では、ビットシリアル信号を
所定長毎に分割したブロックに、等ビット長を有しそれ
ぞれ異なるビットシリアル信号を付加し、このビットシ
リアル信号を付加した各ブロックに所定の1又は複数の
変換処理を施し、変換処理を施した各ブロックの内から
所定の条件により選択したブロックを、変調したビット
シリアル信号として出力する。選択手段が、変換処理を
施した各ブロックの内から選択する為の所定の条件は複
数であり、複数の判定回路は、前記所定の条件毎に、各
ブロックがその所定の条件に適合するか否かを判定す
る。選択手段は、複数の判定回路の判定結果に基づきブ
ロックを選択する。これにより、伝送系に合わない変調
パターン又は復調系が苦手とする変調パターンが連続す
ることを防止できる。
【0018】第4発明に係る変調装置は、前記判定回路
は、ビットシリアル信号の所定のパターンを設定する少
なくとも1つの設定回路と、前記変換処理を施した各ブ
ロックから、前記設定回路が設定したパターンを検出す
る複数の検出回路と、該検出回路がそれぞれ前記パター
ンを検出した回数を計数する複数の計数回路とを備え、
該各計数回路が計数した各回数を判定結果とすることを
特徴とする。
【0019】この変調装置では、設定回路が、ビットシ
リアル信号の所定のパターンを設定し、所定の1又は複
数の変換処理を施した各ブロックから、複数の検出回路
が、設定回路が設定したパターンを検出し、複数の計数
回路が、検出回路がそれぞれ前記パターンを検出した回
数を計数する。判定回路は、各計数回路が計数した各回
数を判定結果とする。これにより、伝送系に合わない変
調パターン又は復調系が苦手とする変調パターンが連続
することを防止できる。
【0020】第5発明に係る変調装置は、前記判定回路
の1つは、前記変換処理を施した各ブロックのディジタ
ル累積電荷を演算する複数の累積電荷演算回路と、該複
数の累積電荷演算回路が演算した前記ディジタル累積電
荷の絶対値のブロック毎の最大値を求める複数の最大値
回路とを備え、該各最大値回路が求めた各最大値を判定
結果とすることを特徴とする。
【0021】この変調装置では、複数の累積電荷演算回
路が、所定の1又は複数の変換処理を施した各ブロック
のディジタル累積電荷を演算し、複数の最大値回路が、
複数の累積電荷演算回路が演算したディジタル累積電荷
の絶対値のブロック毎の最大値を求める。判定回路は、
各最大値回路が求めた各最大値を判定結果とする。これ
により、伝送系に合わない変調パターン又は復調系が苦
手とする変調パターンが連続することを防止できる。
【0022】第6発明に係る変調装置は、前記選択手段
は、前記各判定回路の判定結果にそれぞれ所定の重みを
付加する複数の重み付加回路を備え、該複数の重み付加
回路がそれぞれ所定の重みを付加した判定結果に基づき
ブロックを選択することを特徴とする。
【0023】この変調装置では、複数の重み付加回路
が、各判定回路の判定結果にそれぞれ所定の重みを付加
し、選択手段は、複数の重み付加回路がそれぞれ所定の
重みを付加した判定結果に基づきブロックを選択するの
で、伝送系に合わない変調パターン又は復調系が苦手と
する変調パターンが連続することを防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。 実施の形態1.図1は、本発明に係る変調装置の実施の
形態1の構成を示すブロック図である。この変調装置
は、元データakであるビットシリアル信号の所定長毎
のブロックに所定の1又は複数の変換処理を施す変調回
路3と、ビットシリアル信号の、伝送系に合わないパタ
ーン又は復調系が苦手とするパターンを設定する特定パ
ターン設定回路1(設定回路)と、変調回路3が変換処
理を施した各ブロックから、特定パターン設定回路1が
設定したパターンを検出し、検出した回数を計数し、検
出した当該ブロックを除去又はその回数が少ないブロッ
クを優先して選択し、変調データbkとして出力する特
定パターン除去回路2(検出回路、除去回路)とを備え
ている。
【0025】図2は、本発明に係る変調装置の実施の形
態1の構成を詳細に示すブロック図である。この変調装
置は、4ビットのそれぞれ異なる16種類(4ビットか
ら2×2×2×2種類となる)のビットシリアル信号毎
の、分割器(図示せず)が分割したブロックを、これら
のビットシリアル信号を初期値として、4ビット毎に畳
込み変換する16個の畳込み変換回路10a〜10p
(変換処理を施す回路)と、畳込み変換回路10a〜1
0pが変換したそれぞれのブロックをNRZI変換する
16個のNRZI変換回路12a〜12p(変換処理を
施す回路)とを備えている。NRZI変換は、ビットシ
リアル信号が“1”のときは極性反転し、“0”のとき
は極性反転しないように符号化する変換方法である。
【0026】また、この変調装置は、NRZI変換回路
12a〜12pがそれぞれNRZI変換したブロック
の、6ビット毎のディジタル累積電荷をそれぞれ演算す
る16個の累積電荷演算回路13a〜13p(判定回
路)と、累積電荷演算回路13a〜13pが演算したデ
ィジタル累積電荷の絶対値の、ブロック毎の最大値DS
Vmax をそれぞれ求める16個の最大値回路14a〜1
4p(判定回路)とを備えている。ディジタル累積電荷
は、信号が“1”のときは+1として、“0”のときは
−1として所定数ビット毎にその和を演算し、累積させ
たものである。
【0027】また、この変調装置は、ビットシリアル信
号の、伝送系に合わないパターン又は復調系が苦手とす
るパターンを設定する特定パターン設定回路1と、NR
ZI変換回路12a〜12pがそれぞれNRZI変換し
たブロックから、特定パターン設定回路1が設定したパ
ターンを検出し、検出した回数と最大値回路14a〜1
4pから与えられたブロック毎の最大値DSVmax とを
勘案して、ブロックを選択し変調データとして出力する
特定パターン除去回路2とを備えている。
【0028】また、この変調装置は、特定パターン除去
回路2が選択したブロックの最終ディジタル累積電荷D
SVend を選択して、累積電荷演算回路13a〜13p
に、次の各ブロックのディジタル累積電荷の初期値DS
Vinitとして与える最終ディジタル累積電荷の選択回路
16を備えている。特定パターン除去回路2は、NRZ
I変換回路12a〜12pがそれぞれNRZI変換した
16種類のブロックを、パターンを検出した回数と最大
値DSVmax とを勘案してブロックが選択される迄記憶
しておく。そして、選択されたブロックを出力し、他ブ
ロックは消去する。
【0029】以下に、このような構成の変調装置の動作
を説明する。分割器(図示せず)が元データから分割し
た256ビットのブロックは、その先頭部に4ビットの
それぞれ異なる16種類のビットシリアル信号が付加さ
れ、これらのビットシリアル信号を初期値として、畳込
み変換回路10a〜10pが、4ビット毎に畳込み変換
する。
【0030】畳込み変換されたそれぞれのブロックは、
光ディスクに記録するデータを作成する為及びディジタ
ル累積電荷を計算する為に、NRZI変換回路12a〜
12pがNRZI変換し、特定パターン除去回路2に与
えられると共に、累積電荷演算回路13a〜13pに与
えられ、6ビット毎のディジタル累積電荷がそれぞれ演
算される。最大値回路14a〜14pは、累積電荷演算
回路13a〜13pが演算したディジタル累積電荷の絶
対値の、ブロック毎の最大値DSVmax をそれぞれ求
め、特定パターン除去回路2に与える。
【0031】特定パターン設定回路1は、ビットシリア
ル信号の、伝送系に合わないパターン及び復調系が苦手
とするパターンを設定する。特定パターン除去回路2
は、NRZI変換回路12a〜12pがそれぞれNRZ
I変換したブロックから、特定パターン設定回路1が設
定したパターンを検出し、検出した回数と最大値回路1
4a〜14pから与えられたブロック毎の最大値DSV
max とを勘案して、ブロックを選択し、変調したビット
シリアル信号として、例えば、光ディスクに記録する為
のLD(レーザダイオード)駆動信号又は磁界変調信号
として出力する。
【0032】最終ディジタル累積電荷の選択回路16
は、特定パターン除去回路2が選択したブロックの最終
ディジタル累積電荷DSVend を選択して、累積電荷演
算回路13a〜13pに、次の各ブロックのディジタル
累積電荷の初期値DSVinit(各ブロックのその直前迄
のディジタル累積電荷)として与える。
【0033】図3は、畳込み変換回路10a〜10pの
構成例を示すブロック図である。各畳込み変換回路10
a〜10pは、分割されたブロックを、4ビット毎に直
並列変換する直並列変換回路20と、直並列変換回路2
0が直並列変換した4ビットの並列信号d0,d1,d
2,d3を記憶するシフトレジスタ21とを備え、シフ
トレジスタ21の出力信号d0,d1,d2,d3は、
それぞれ排他的論理和回路22a〜22dの一方の入力
端子に与えられる。排他的論理和回路22a〜22dの
各出力信号d0´,d1´,d2´,d3´は、シフト
レジスタ24に記憶される。
【0034】また、シフトレジスタ24には、4ビット
毎の畳込み変換の初期値となる4ビットのビットパラレ
ル信号が、分割されたブロックの先頭部に付加されるよ
うに、レジスタ23からも与えられる。シフトレジスタ
24の各出力信号d0´,d1´,d2´,d3´は、
それぞれ排他的論理和回路22a〜22dの他方の入力
端子に与えられ、排他的論理和回路22a〜22dは、
それぞれ4ビット分シフトした2つのデータの排他的論
理和を求め、シフトレジスタ24に4ビットの並列信号
として記憶させる。シフトレジスタ24は、4ビットの
並列信号が入力されるとき、その1ビット前の4ビット
の並列信号を並直列変換回路25に与え、並直列変換回
路25は、4ビットの並列信号を直列信号に変換して出
力する。
【0035】図4は、NRZI変換回路12a〜12p
の構成例を示すブロック図である。各NRZI変換回路
12a〜12pは、並直列変換回路25(図3)からの
直列信号が、排他的論理和回路26の一方の入力端子に
与えられ、排他的論理和回路26の出力信号は、シフト
レジスタ27に記憶される。シフトレジスタ27の出力
信号は、排他的論理和回路26の他方の入力端子に与え
られ、排他的論理和回路26は、1ビット分シフトした
2つのデータの排他的論理和を求め、シフトレジスタ2
7経由でNRZI変換符号として出力する。
【0036】図5は、累積電荷演算回路13a〜13p
及び最大値回路14a〜14p(図2)の詳細な構成例
を示すブロック図である。NRZI変換回路12a〜1
2pから出力されたNRZI変換符号に変換された各ブ
ロックは、直並列変換回路30に与えられ、6ビットの
並列信号e0,e1,e2,e3,e4,e5に変換さ
れ、シフトレジスタ31に記憶される。
【0037】シフトレジスタ31の出力信号e0,e
1,e2,e3,e4,e5は、加算回路32により加
算され、加算された値は乗算回路33により2倍にされ
る。2倍にされた値は、減算回路34により6を減算さ
れる。これは、(e0+e1+e2+e3+e4+e
5)×2−6=(2e0−1)+(2e1−1)+(2
e2−1)+(2e3−1)+(2e4−1)+(2e
5−1)から、出列信号e0,e1,e2,e3,e
4,e5が“1”のときは+1として、“0”のときは
−1として6ビット毎にその和を演算することと同じで
ある。
【0038】減算回路34から出力された6ビット毎の
ディジタル電荷は、加算回路35に与えられ、選択回路
36を介して与えられる、それ以前のディジタル累積電
荷が加算され、ディジタル累積電荷として出力される。
加算回路35から出力されたディジタル累積電荷は、絶
対値回路38とシフトレジスタ39とに与えられ、シフ
トレジスタ39の出力は、選択回路36と最終ディジタ
ル累積電荷の選択回路16(図2)とに与えられる。
【0039】NRZI変換符号に変換され、直並列変換
回路30に与えられる各ブロックは、カウンタ37にも
与えられビット単位で計数される。カウンタ37は、計
数値が“6”,“6n”(nは2≦n≦65の整数)の
ときに、選択回路36にそれぞれの選択信号を与える。
選択回路36は、計数値が“6”のときの選択信号を与
えられたときは、最終ディジタル累積電荷の選択回路1
6(図2)からの、その直前ブロックの最終ディジタル
累積電荷DSVend を、今回ブロックのディジタル累積
電荷の初期値DSVinitとして選択し加算回路35に与
える。選択回路36は、計数値が“6n”のときの選択
信号を与えられたときは、シフトレジスタ39からの、
その直前6ビットのディジタル累積電荷DSVを選択し
加算回路35に与える。
【0040】絶対値回路38は、与えられたディジタル
累積電荷の絶対値を求めて、比較回路40及び選択回路
41に、それぞれ入力信号b及び入力信号Lとして与え
る。選択回路41の出力は、シフトレジスタ42に記憶
され、シフトレジスタ42の出力は、その時点における
ディジタル累積電荷の絶対値の最大値DSVmax とし
て、特定パターン除去回路2(図2)にあたえられ、比
較回路40及び選択回路41に、それぞれ入力信号a及
び入力信号Hとして与えられる。比較回路40は、入力
信号a,bがa≧bのときは、入力信号Hを選択する選
択信号を、a<bのときは、入力信号Lを選択する選択
信号を、選択回路41に与える。これにより、選択回路
41は、その時点におけるディジタル累積電荷の絶対値
の最大値DSVmax を選択することができる。
【0041】図6は、特定パターン除去回路2(図2)
の構成例を示すブロック図である。特定パターン除去回
路2は、NRZI変換回路12a〜12pがNRZI変
換符号に変換した各ブロックが、それぞれ特定パターン
一致回数カウンタ4a〜4p(検出回路、計数回路、判
定回路)に1ビットずつ与えられシフトされる。特定パ
ターン一致回数カウンタ4a〜4pは、特定パターン設
定回路1が設定したビットシリアル信号のパターンが並
列信号として与えられ、この並列信号とNRZI変換回
路12a〜12pから与えられたブロックとを、ブロッ
クが1ビットずつ与えられシフトされる都度比較し、両
者が一致した回数をカウントする。
【0042】特定パターン一致回数カウンタ4a〜4p
は、ブロック単位で両者が一致した回数をパターン選択
信号作成器5(選択手段)に与えると共に、NRZI変
換回路12a〜12pから与えられたブロックを選択回
路6(除去回路、選択手段)に送り込む。パターン選択
信号作成器5は、最大値回路14a〜14p(図2)か
らの各ブロック毎の、その時点におけるディジタル累積
電荷の絶対値の最大値DSVmax も与えられ、ブロック
毎のこれらの最大値DSVmax と特定パターン一致回数
カウンタ4a〜4pからの一致回数とを勘案して、ブロ
ックを選択する為の選択信号を作成し、選択回路6及び
最終ディジタル累積電荷の選択回路16に与える。選択
回路6は、与えられた選択信号に従って、特定パターン
一致回数カウンタ4a〜4pから送り込まれた各ブロッ
クから1ブロックを選択し、変調データとして出力す
る。
【0043】図7は、特定パターン一致回数カウンタ4
a〜4p(図6)の構成例を示すブロック図である。特
定パターン一致回数カウンタ4a〜4pは、特定パター
ン設定回路1が設定したビットシリアル信号のパターン
が、並列信号として特定パターンメモリ7に与えられ記
憶される。特定パターンメモリ7が記憶するパターン
は、各ビット毎に排他的論理和回路ex1〜exn(n
は特定パターンの桁数)の一方の入力端子に与えられ
る。一方、NRZI変換回路12a〜12pがNRZI
変換符号に変換した各ブロックが、選択回路9aを通じ
てシフトレジスタ9に1ビットずつ与えられシフトされ
る。シフトレジスタ9が記憶するデータは、入力側から
nビット目(nは特定パターンの桁数)迄の各ビット毎
にその順序で排他的論理和回路ex1〜exnの他方の
入力端子に与えられる。
【0044】排他的論理和回路ex1〜exnの各出力
は、反転されて論理積回路8に与えられ、論理積回路8
は、与えられた排他的論理和回路ex1〜exnの各出
力の反転信号が全て“1”、つまり、排他的論理和回路
ex1〜exn毎に2入力が全て一致したときに“1”
を出力し、カウンタ8aがこれをカウントする。カウン
タ8aは、各ブロックがシフトレジスタ9にnビット入
力された時点からブロックの桁数分(ここでは260ビ
ット)入力された時点迄カウントし、その時点で、その
カウント値がラッチ回路8bによりラッチされる。ラッ
チ回路8bがラッチしたカウント値は、一致回数として
パターン選択信号作成器5に与えられる。カウンタ8a
は、各ブロックがシフトレジスタ9にn−1ビット入力
された時点でリセットされる。
【0045】シフトレジスタ9は、NRZI変換符号に
変換されたブロックが入力される都度、選択回路9a,
9bを通じて、シフトレジスタ9の桁数分リングシフト
され、選択回路9aは、ブロックが入力されるときは、
ブロックを選択してシフトレジスタ9へ通過させ、選択
回路9bは、ブロックが入力されるときは、ブロックを
選択回路6へ出力する。
【0046】図8は、パターン選択信号作成器5(図
6)の構成例を示すブロック図である。パターン選択信
号作成器5は、最大値回路14a〜14p(図2)から
のブロック毎の、その時点におけるディジタル累積電荷
の絶対値の最大値DSVmax が乗算回路44(重み付加
回路)に与えられ、乗算回路44は、与えられた各最大
値DSVmax に重みを表す係数K2を乗じて、ブロック
毎の加算回路45a〜45pに与える。一方、特定パタ
ーン一致回数カウンタ4a〜4pからの一致回数が乗算
回路43(重み付加回路)に与えられ、乗算回路43
は、与えられた各一致回数に重みを表す係数K1を乗じ
て、ブロック毎の加算回路45a〜45pに与える。
【0047】加算回路45a〜45pは、与えられた、
重みを付加された一致回数及び最大値DSVmax を加算
し、最小値選択回路46に与える。最小値選択回路46
は、与えられた、重みを付加された一致回数及び最大値
DSVmax の加算値から最小値を選択し、当該ブロック
を選択する為の選択信号を作成し、選択回路6及び最終
ディジタル累積電荷の選択回路16に与える。
【0048】パターン選択信号作成器5は、係数K1,
K2を適宜定めることにより、特定パターンの出現を少
なくするか、ディジタル累積電荷を小さく(DCフリー
性を良くする)するかを調節することができ、例えば、
係数K1を大きくすると、特定パターン一致回数カウン
タ4a〜4pがカウントした値が1であっても、当該ブ
ロックを除去することができる。尚、ビットシリアル信
号の、伝送系に合わないパターン又は復調系が苦手とす
るパターンが複数存在する場合は、図7において、特定
パターン設定回路1、特定パターンメモリ7、論理積回
路8、カウンタ8a、ラッチ回路8b、排他的論理和回
路ex1〜exn群及び乗算回路43をそれぞれ複数備
えて(シフトレジスタ9は共用する)、それぞれのパタ
ーンをカウントし、カウントした値に重みを付加して、
加算回路45a〜45pにより加算するすることも可能
である。
【0049】実施の形態2.図9は、図1に示した変調
装置の実施の形態2の構成を詳細に示すブロック図であ
る。この変調装置は、4ビットのそれぞれ異なる16種
類(4ビットから2×2×2×2種類となる)のビット
シリアル信号毎の、分割器(図示せず)が分割したブロ
ックを、これらのビットシリアル信号を初期値として、
4ビット毎に畳込み変換する16個の畳込み変換回路1
0a〜10p(変換処理を施す回路)と、畳込み変換回
路10a〜10pが変換したそれぞれのブロックを
(1,7;2,3)走長制限符号に変換する16個の走
長制限符号変換回路11a〜11p(変換処理を施す回
路)と、(1,7;2,3)走長制限符号に変換したそ
れぞれのブロックをNRZI変換する16個のNRZI
変換回路12a〜12p(変換処理を施す回路)を備え
ている。
【0050】NRZI変換は、ビットシリアル信号が
“1”のときは極性反転し、“0”のときは極性反転し
ないように符号化する変換方法である。また、記録符号
には、“0”が連続する個数(Run)の最小値をd、
最大値をkとし、mビットのデータをnビットの符号に
変換する(d,k;m,n)RLL(Run Length Limit
ed;走長制限)符号がある。
【0051】この走長制限符号は、再生時にセルフクロ
ッキングを行うために、時間情報が重畳されており、再
生信号にPLL(位相同期ループ)を同期発振させて再
生クロックを作成するときに、“0”が連続し過ぎる
と、PLLの同期が不安定になるため、Runの最大値
kを制限している。光磁気ディスク装置では、ピットポ
ジション記録の場合には、(2,7;1,2)走長制限
符号が採用され、エッジポジション記録の場合には、
(1,7;2,3)走長制限符号が採用されている。
【0052】この変調装置は、また、NRZI変換回路
12a〜12pがそれぞれNRZI変換したブロック
の、6ビット毎のディジタル累積電荷をそれぞれ演算す
る16個の累積電荷演算回路13a〜13p(判定回
路)と、累積電荷演算回路13a〜13pが演算したデ
ィジタル累積電荷の絶対値の、ブロック毎の最大値DS
Vmax をそれぞれ求める16個の最大値回路14a〜1
4p(判定回路)とを備えている。
【0053】また、この変調装置は、ビットシリアル信
号の、伝送系に合わないパターン又は復調系が苦手とす
るパターンを設定する特定パターン設定回路1と、NR
ZI変換回路12a〜12pがそれぞれNRZI変換し
たブロックから、特定パターン設定回路1(設定回路)
が設定したパターンを検出し、検出した回数と最大値回
路14a〜14pから与えられたブロック毎の最大値D
SVmax とを勘案して、ブロックを選択し変調データと
して出力する特定パターン除去回路2(検出回路、除去
回路)とを備えている。その他の構成及び動作は、実施
の形態1で説明した構成及び動作と同様であるので、説
明を省略する。
【0054】実施の形態3.図10は、図1に示した変
調装置の実施の形態3を詳細に示すブロック図である。
この変調装置は、2ビットのそれぞれ異なる4種類のビ
ットシリアル信号(“00”,“01”,“10”,
“11”)毎の、分割器(図示せず)が分割したブロッ
クを、これらのビットシリアル信号を初期値として、2
ビット毎に畳込み変換する4個の畳込み変換回路50a
〜50d(変換処理を施す回路)と、畳込み変換したそ
れぞれのブロックを(2,7;1,2)走長制限符号に
変換する4個の走長制限符号変換回路51a〜51d
(変換処理を施す回路)と、(2,7;1,2)走長制
限符号に変換したそれぞれのブロックをNRZI変換す
る4個のNRZI変換回路52a〜52d(変換処理を
施す回路)とを備えている。
【0055】また、この変調装置は、NRZI変換回路
52a〜52dがそれぞれNRZI変換したブロック
の、4ビット毎のディジタル累積電荷をそれぞれ演算す
る4個の累積電荷演算回路53a〜53d(判定回路)
と、累積電荷演算回路53a〜53dが演算したディジ
タル累積電荷の絶対値の、ブロック毎の最大値DSVma
x をそれぞれ求める4個の最大値回路54a〜54d
(判定回路)とを備えている。
【0056】また、この変調装置は、ビットシリアル信
号の、伝送系に合わないパターン及び復調系が苦手とす
るパターンを設定する特定パターン設定回路1(設定回
路)と、NRZI変換回路52a〜52dがそれぞれN
RZI変換したブロックから、特定パターン設定回路1
が設定したパターンを検出し、検出した回数と最大値回
路54a〜54dから与えられたブロック毎の最大値D
SVmax とを勘案して、ブロックを選択し変調データと
して出力する特定パターン除去回路2a(検出回路、除
去回路)とを備えている。
【0057】この変調装置は、また、特定パターン除去
回路2aが選択したブロックの最終ディジタル累積電荷
DSVend を選択して、累積電荷演算回路53a〜53
dに、次の各ブロックのディジタル累積電荷の初期値D
SVinitとして与える最終ディジタル累積電荷の選択回
路56を備えている。特定パターン除去回路2aは、N
RZI変換回路52a〜52dがそれぞれNRZI変換
した4種類のブロックを、パターンを検出した回数と最
大値DSVmax とを勘案してブロックが選択される迄記
憶しておく。そして、選択されたブロックを出力し、他
ブロックは消去する。
【0058】以下に、このような構成の変調装置の動作
を説明する。元データから分割された128ビットのブ
ロックは、その先頭部に2ビットのそれぞれ異なる4種
類のビットシリアル信号が付加され、これらのビットシ
リアル信号を初期値として、畳込み変換回路50a〜5
0dが、2ビット毎に畳込み変換する。畳込み変換され
たそれぞれのブロックは、走長制限符号変換回路51a
〜51dが(2,7;1,2)走長制限符号に変換し、
1ビットを2ビット相当に変換する。
【0059】(2,7;1,2)走長制限符号に変換さ
れたそれぞれのブロックは、光ディスクに記録するデー
タを作成する為及びディジタル累積電荷を計算する為
に、NRZI変換回路52a〜52dがNRZI変換
し、特定パターン除去回路2aに与えられると共に、累
積電荷演算回路53a〜53dに与えられ、4ビット毎
のディジタル累積電荷がそれぞれ演算される。最大値回
路54a〜54dは、累積電荷演算回路53a〜53d
が演算したディジタル累積電荷の絶対値の、ブロック毎
の最大値DSVmax をそれぞれ求め、特定パターン除去
回路2aに与える。
【0060】特定パターン設定回路1は、ビットシリア
ル信号の、伝送系に合わないパターン又は復調系が苦手
とするパターンを設定する。特定パターン除去回路2a
は、NRZI変換回路52a〜52dがそれぞれNRZ
I変換したブロックから、特定パターン設定回路1が設
定したパターンを検出し、検出した回数と最大値回路5
4a〜54dから与えられたブロック毎の最大値DSV
max とを勘案して、ブロックを選択し、変調したビット
シリアル信号として、例えば、光ディスクに記録する為
のLD(レーザダイオード)駆動信号又は磁界変調信号
として出力する。
【0061】最終ディジタル累積電荷の選択回路56
は、特定パターン除去回路2aが選択したブロックの最
終ディジタル累積電荷DSVend を選択して、累積電荷
演算回路53a〜53dに、次の各ブロックのディジタ
ル累積電荷の初期値DSVinit(各ブロックのその直前
迄のディジタル累積電荷)として与える。
【0062】図11は、畳込み変換回路50a〜50d
(図10)の構成例を示すブロック図である。各畳込み
変換回路50a〜50dは、分割されたブロックを、2
ビット毎に直並列変換する直並列変換回路60と、直並
列変換回路60が直並列変換した2ビットの並列信号d
0,d1を記憶するシフトレジスタ61とを備え、シフ
トレジスタ61の出力信号d0,d1は、それぞれ排他
的論理和回路62a,62bの一方の入力端子に与えら
れる。排他的論理和回路62a,62bの各出力信号d
0´,d1´は、シフトレジスタ64に記憶される。
【0063】また、シフトレジスタ64には、2ビット
毎の畳込み変換の初期値となる2ビットのビットパラレ
ル信号が、分割されたブロックの先頭部に付加されるよ
うに、レジスタ63からも与えられる。シフトレジスタ
64の各出力信号d0´,d1´は、それぞれ排他的論
理和回路62a,62bの他方の入力端子に与えられ、
排他的論理和回路62a,62bは、それぞれ2ビット
分シフトした2つのデータの排他的論理和を求め、シフ
トレジスタ64に2ビットの並列信号として記憶させ
る。シフトレジスタ64は、2ビットの並列信号が入力
されるとき、その1ビット前の2ビットの並列信号を並
直列変換回路65に与え、並直列変換回路65は、2ビ
ットの並列信号を直列信号に変換して出力する。
【0064】NRZI変換回路52a〜52d(図1
0)の構成例は、上述したNRZI変換回路12a〜1
2pの構成例(図4)と同様であるので説明を省略す
る。図12は、累積電荷演算回路53a〜53d及び最
大値回路54a〜54d(図8)の詳細な構成を示すブ
ロック図である。NRZI変換回路52a〜52dから
出力されたNRZI変換符号に変換された各ブロック
は、直並列変換回路70に与えられ、4ビットの並列信
号e0,e1,e2,e3に変換され、シフトレジスタ
71に記憶される。畳込み変換回路50a〜50d(図
10)により畳込み変換された2ビット毎の信号は、
(2,7;1,2)走長制限符号に変換されることによ
り、4ビット毎の信号に変換されているので、4ビット
毎にディジタル累積電荷を求める。
【0065】シフトレジスタ71の出力信号e0,e
1,e2,e3は、加算回路72により加算され、加算
された値は乗算回路73により2倍にされる。2倍にさ
れた値は、減算回路74により4を減算される。これ
は、(e0+e1+e2+e3)×2−4=(2e0−
1)+(2e1−1)+(2e2−1)+(2e3−
1)から、出列信号e0,e1,e2,e3が“1”の
ときは+1として、“0”のときは−1として4ビット
毎にその和を演算することと同じである。
【0066】減算回路74から出力された4ビット毎の
ディジタル電荷は、加算回路75に与えられ、選択回路
76を介して与えられる、それ以前のディジタル累積電
荷が加算され、ディジタル累積電荷として出力される。
加算回路75から出力されたディジタル累積電荷は、絶
対値回路78とシフトレジスタ79とに与えられ、シフ
トレジスタ79の出力は、選択回路76と最終ディジタ
ル累積電荷の選択回路56(図10)とに与えられる。
【0067】NRZI変換符号に変換され、直並列変換
回路70に与えられる各ブロックは、カウンタ77にも
与えられビット単位で計数される。カウンタ77は、計
数値が“4”,“4n”(nは2≦n≦65の整数)の
ときに、選択回路76にそれぞれの選択信号を与える。
選択回路76は、計数値が“4”のときの選択信号を与
えられたときは、最終ディジタル累積電荷の選択回路5
6(図10)からの、その直前ブロックの最終ディジタ
ル累積電荷DSVend を、今回ブロックのディジタル累
積電荷の初期値DSVinitとして選択し加算回路75に
与える。選択回路76は、計数値が“4n”のときの選
択信号を与えられたときは、シフトレジスタ79から
の、その直前4ビットのディジタル累積電荷DSVを選
択し加算回路75に与える。
【0068】絶対値回路78は、与えられたディジタル
累積電荷の絶対値を求めて、比較回路40及び選択回路
41に、それぞれ入力信号b及び入力信号Lとして与え
る。選択回路41の出力は、シフトレジスタ42に記憶
され、シフトレジスタ42の出力は、その時点における
ディジタル累積電荷の絶対値の最大値DSVmax とし
て、特定パターン除去回路2a(図10)に与えられ、
比較回路40及び選択回路41に、それぞれ入力信号a
及び入力信号Hとして与えられる。
【0069】比較回路40は、入力信号a,bがa≧b
のときは、入力信号Hを選択する選択信号を、a<bの
ときは、入力信号Lを選択する選択信号を、選択回路4
1に与える。これにより、選択回路41は、その時点に
おけるディジタル累積電荷の絶対値の最大値DSVmax
を選択することができる。特定パターン除去回路2a
(図10)の構成及び動作は、実施の形態1で説明した
特定パターン除去回路2(図6〜8)の構成及び動作と
同様(但しブロックの桁数及び系列数が異なる)である
ので、説明を省略する。
【0070】
【発明の効果】第1発明に係る変調装置によれば、伝送
系に合わない変調パターン及び復調系が苦手とする変調
パターンを除去することができるので、データ再生の精
度が向上する。
【0071】第2〜6発明に係る変調装置によれば、伝
送系に合わない変調パターン及び復調系が苦手とする変
調パターンが連続することを防止できるので、データ再
生の精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変調装置の実施の形態1の構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明に係る変調装置の実施の形態1の構成を
詳細に示すブロック図である。
【図3】図2に示す変調装置の畳込み変換回路の構成例
を示すブロック図である。
【図4】図2に示す変調装置のNRZI変換回路の構成
例を示すブロック図である。
【図5】図2に示す変調装置の累積電荷演算回路及び最
大値回路の構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明に係る変調装置の実施の形態1の特定パ
ターン除去回路の構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示す特定パターン一致回数カウンタの構
成例を示すブロック図である。
【図8】図6に示すパターン選択信号作成器の構成例を
示すブロック図である。
【図9】本発明に係る変調装置の実施の形態2の構成を
示すブロック図である。
【図10】本発明に係る変調装置の実施の形態3の構成
を示すブロック図である。
【図11】図10に示す変調装置の畳込み変換回路の構
成例を示すブロック図である。
【図12】図10に示す変調装置の累積電荷演算回路及
び最大値回路の構成例を示すブロック図である。
【図13】従来の変調装置の構成例を示すブロック図で
ある。
【図14】従来の変調装置の動作を説明する為の説明図
である。
【符号の説明】
1 特定パターン設定回路(設定回路) 2,2a 特定パターン除去回路(検出回路、除去回
路) 3 変調回路 4a〜4p 特定パターン一致回数カウンタ(検出回
路、計数回路、判定回路) 5 パターン選択信号作成器(選択手段) 6 選択回路(除去回路、選択手段) 9a,9b,16,56 選択回路 7 特定パターンメモリ 8 論理積回路 8a カウンタ 8b ラッチ回路 9 シフトレジスタ 10a〜10p,50a〜50d 畳込み変換回路(変
換処理を施す回路) 11a〜11p,51a〜51d 走長制限符号変換回
路(変換処理を施す回路) 13a〜13p,53a〜53d 累積電荷演算回路
(判定回路) 14a〜14p,54a〜54d 最大値回路(判定回
路) 43,44 乗算回路(重み付加回路) 45a〜45p 加算回路 46 最小値選択回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビットシリアル信号を所定長毎のブロッ
    クに分割し、分割したブロックに、等ビット長を有しそ
    れぞれ異なるビットシリアル信号を付加し、該ビットシ
    リアル信号を付加した各ブロックに所定の1又は複数の
    変換処理を施し、該変換処理を施した各ブロックの内か
    ら所定の条件により選択し、選択したブロックを変調し
    たビットシリアル信号として出力する変調装置におい
    て、 ビットシリアル信号の所定のパターンを設定する少なく
    とも1つの設定回路と、前記変換処理を施した各ブロッ
    クから、前記設定回路が設定したパターンを検出する複
    数の検出回路と、該検出回路が前記パターンを検出した
    ときは当該ブロックを除去する除去回路とを備えること
    を特徴とする変調装置。
  2. 【請求項2】 ビットシリアル信号を所定長毎のブロッ
    クに分割し、分割したブロックに、等ビット長を有しそ
    れぞれ異なるビットシリアル信号を付加する回路と、該
    回路が該ビットシリアル信号を付加した各ブロックに所
    定の1又は複数の変換処理を施す回路と、該回路が該変
    換処理を施した各ブロックの内から所定の条件により選
    択し、選択したブロックを変調したビットシリアル信号
    として出力する選択手段とを備える変調装置において、 ビットシリアル信号の所定のパターンを設定する少なく
    とも1つの設定回路と、前記変換処理を施した各ブロッ
    クから、前記設定回路が設定したパターンを検出する複
    数の検出回路と、該検出回路がそれぞれ前記パターンを
    検出した回数を計数する複数の計数回路とを備え、前記
    選択手段は、該計数回路が計数した回数が小さい前記ブ
    ロックを優先して選択することを特徴とする変調装置。
  3. 【請求項3】 ビットシリアル信号を所定長毎のブロッ
    クに分割し、分割したブロックに、等ビット長を有しそ
    れぞれ異なるビットシリアル信号を付加する回路と、該
    回路が該ビットシリアル信号を付加した各ブロックに所
    定の1又は複数の変換処理を施す回路と、該回路が該変
    換処理を施した各ブロックの内から所定の条件により選
    択し、選択したブロックを変調したビットシリアル信号
    として出力する選択手段とを備える変調装置において、 前記所定の条件は複数であり、前記選択手段は、前記所
    定の条件毎に、各ブロックが該所定の条件に適合するか
    否かを判定する為の判定回路を備え、該複数の判定回路
    の判定結果に基づきブロックを選択することを特徴とす
    る変調装置。
  4. 【請求項4】 前記判定回路の少なくとも1つは、ビッ
    トシリアル信号の所定のパターンを設定する設定回路
    と、前記変換処理を施した各ブロックから、前記設定回
    路が設定したパターンを検出する複数の検出回路と、該
    検出回路がそれぞれ前記パターンを検出した回数を計数
    する複数の計数回路とを備え、該各計数回路が計数した
    各回数を判定結果とする請求項3記載の変調装置。
  5. 【請求項5】 前記判定回路の1つは、前記変換処理を
    施した各ブロックのディジタル累積電荷を演算する複数
    の累積電荷演算回路と、該複数の累積電荷演算回路が演
    算した前記ディジタル累積電荷の絶対値のブロック毎の
    最大値を求める複数の最大値回路とを備え、該各最大値
    回路が求めた各最大値を判定結果とする請求項3又は4
    記載の変調装置。
  6. 【請求項6】 前記選択手段は、前記各判定回路の判定
    結果にそれぞれ所定の重みを付加する複数の重み付加回
    路を備え、該複数の重み付加回路がそれぞれ所定の重み
    を付加した判定結果に基づきブロックを選択する請求項
    3〜5の何れかに記載の変調装置。
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