JP3876882B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの制御装置に関し、特に、排気通路に排気微粒子を捕集するフィルタ部材を備えたエンジンの制御装置に関する。
従来、エンジン、例えばディーゼルエンジンにおいては、排気ガス中に含まれるカーボン等の排気微粒子(パティキュレート)を大気に放出しないよう排気通路に配設したフィルタ部材(パティキュレートフィルタ)により捕集(トラップ)することが行われている。
フィルタ部材に捕集された排気微粒子量が捕集可能な飽和容量にまで達すると、捕集された排気微粒子を燃焼させて、フィルタ機能を再生することが行われている。特許文献1には、フィルタ部材が再生時期になった時に再生を促すための警告ランプを点灯して、この警告ランプの点灯中に乗員が再生開始スイッチをマニュアル操作すると、所定時間燃料噴射量を増量することによってアイドル回転数つまり排気ガス温度を上昇させて、フィルタ部材に捕集されている排気微粒子を燃焼除去することが開示されている。
特開平4−86319号公報
前述のように、車両の停車中に、エンジンを運転しつつフィルタ部材の再生(手動再生)を行う場合、エンジンの排気ガスを大気に開放する排気口からは、かなり高温(高熱)の排気ガスが排出されることになる。つまり、手動再生中にあっては、通りすがりの者等が不用意に排気口近づいてしまって、高温の排気ガスを浴びてしまう熱害を受けてしまうことも考えられる。
上記熱害の防止のためには、手動再生を行う際のエンジン回転数を比較的小さい回転数に設定して、排気ガス温度の上昇度合いを抑制することが考えらえるが、この場合は、再生までにより長い時間を要してしまうことになる。すなわち、再生が終了するまでの運転者の待ち時間がより長くなってしまい、運転者が積極的に手動再生を行うことを避ける事態にもつながりかねず、好ましくないものとなる。
本発明は、以上のような課題に勘案してなされたもので、その目的は、停車状態でエンジンを運転しつつ行われるフィルタ部材の再生時間を極力短くすることと、通りすがりの者等が不用意に熱害を受けてしまう事態の防止とを共に高い次元で満足できるようにしたエンジンの制御装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあってはその第1の解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
エンジンの排気通路に配設され、排気ガス中の排気微粒子を捕集するフィルタ部材と、
前記フィルタ部材に捕集された排気微粒子の捕集量に関連するパラメータを検出する捕集量検出手段と、
乗員によりマニュアル操作され、前記フィルタ部材の再生を開始させる指令を行う手動再生スイッチと、
車両が停車していることを検出する停車検出手段と、
前記捕集量検出手段により検出された排気微粒子の捕集量が所定値以上で、かつ前記停車検出手段により車両の停車が検出されたとき、乗員に手動再生を促す指示を行う手動再生指示手段と、
前記該手動再生指示手段による手動再生を促す指示中に、前記手動再生スイッチが手動再生開始状態に操作されたとき、前記フィルタ部材に流入される排気ガスの温度を上昇させるべくエンジンを所定回転数に制御することにより、該フィルタ部材に捕集された排気微粒子を燃焼除去して該フィルタ部材を再生させるための手動再生手段と、
車室内または車両付近での乗員の有無を検出する乗員検出手段と、
前記乗員検出手段により乗員が居ないことが検出されたときは、乗員が居ることが検出された場合に比して、前記所定回転数を小さい回転数に設定する所定回転数設定手段と、
を備えたものとしてある。
前記目的を達成するため、本発明にあってはその第2の解決手法として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項2に記載のように、
エンジンの排気通路に配設され、排気ガス中の排気微粒子を捕集するフィルタ部材と、
前記フィルタ部材に捕集された排気微粒子の捕集量に関連するパラメータを検出する捕集量検出手段と、
前記捕集量検出手段により検出された排気微粒子の捕集量が第1所定値以上のときで、かつ車両の走行中であること含む所定の自動再生条件が満足されたときに、前記フィルタ部材に流入される排気ガスの温度を上昇させるべくエンジンの制御態様を変更することにより、該フィルタ部材に捕集された排気微粒子を燃焼除去して該フィルタ部材を再生させるための自動再生手段と、
乗員によりマニュアル操作され、前記フィルタ部材の再生を開始させる指令を行う手動再生スイッチと、
車両が停車していることを検出する停車検出手段と、
前記捕集量検出手段により検出された排気微粒子の捕集量が前記第1所定値よりも大きな値に設定された第2所定値以上で、かつ前記停車検出手段により車両の停車が検出されたとき、乗員に手動再生を促す指示を行う手動再生指示手段と、
前記該手動再生指示手段による手動再生を促す指示中に、前記手動再生スイッチが手動再生開始状態に操作されたとき、前記フィルタ部材に流入される排気ガスの温度を上昇させるべくエンジンを所定回転数に制御することにより、該フィルタ部材に捕集された排気微粒子を燃焼除去して該フィルタ部材を再生させるための手動再生手段と、
車室内または車両付近での乗員の有無を検出する乗員検出手段と、
前記乗員検出手段により乗員が居ないことが検出されたときは、乗員が居ることが検出された場合に比して、前記所定回転数を小さい回転数に設定する所定回転数設定手段と、
を備えたものとしてある。
上記第1の解決手法および第2の解決手法によれば、車室内または車両付近に乗員が居るときは、手動再生手段による再生を行うときのエンジン回転数が大きい回転数に設定されるので、再生がすみやかに行われることになる。また、車室内または車両付近に居る乗員によって、通りすがりの者等が排気口に不用意に近づかないように注意喚起できるので、エンジン回転数が大きい回転数に設定されて排気ガス温度が高くなっていても、通りすがりの者等が熱害を受けてしまう事態が防止されることになる。
この一方、車室内または車両付近に乗員が居ないときは、手動再生手段による再生を行うときのエンジン回転数が小さい回転数に設定されるので、排気ガス温度が高くなり過ぎることが抑制されて、通りすがりの者等への熱害防止が図られることになる。
特に、第2の解決手法によれば、自動再生手段によって車両の走行中にもフィルタ部材の再生が行われることと合わせて、手動再生手段による再生開始判定しきい値となる第2所定値を自動再生手段による再生開始判定しきい値となる第1所定値よりも大きい値に設定して、自動再生手段による再生が行われやすくなるように設定してあるので、停車状態でエンジンを運転しつつ行われる手動再生手段によるフィルタ部材の再生を行う頻度を大幅に低減して、熱害防止や手動再生を行なうわずらわしさを解消する上でより一層好ましいものとなる。
上記第1の解決手法または第2の解決手法の少なくとも一方を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項3以下に記載のとおりである。すなわち、
車両周囲の移動物体を検出する移動物体検出手段と、
前記手動再生手段による再生実行中に、前記移動物体検出手段によって移動物体が検出されたとき、乗員に対して警報を発する内部警報手段と、
をさらに備えているようにすることができる(請求項3対応)。この場合、乗員は、常に車両周囲に気を配ることなく、警報を受けたときにのみ熱害防止のための注意喚起を行えばよいので、乗員の負担軽減の上で好ましいものとなる。
車両周囲の移動物体を検出する移動物体検出手段と、
前記手動再生手段による再生実行中に、前記移動物体検出手段によって移動物体が検出されたとき、車両の周囲に対して警報を発する外部警報手段と、
をさらに備えているようにすることができる(請求項4対応)。この場合、車両周囲の通りすがりの者等の移動物体に対して警報が発せられるので、車室内や車両付近に乗員が居ないときでも、通りすがりの者等への熱害防止をより確実に行なえることになる。
車両周囲の移動物体を検出する移動物体検出手段と、
前記手動再生手段による再生実行中に、前記移動物体検出手段によって移動物体が検出されたとき、乗員に対して警報を発する内部警報手段と、
前記手動再生手段による再生実行中に、前記移動物体検出手段によって移動物体が検出されたとき、車両の周囲に対して警報を発する外部警報手段と、
をさらに備えているようにすることができる(請求項5対応)。この場合、請求項3および請求項4に対応した利点を共に得ることができる。
ブレーキランプが前記外部警報手段として設定されていて、前記手動再生手段による再生実行中に該ブレーキランプが点灯または点滅される、ようにすることができる(請求項6対応)。この場合、、既存のブレーキランプを利用して外部警報手段を構成することができて、コスト削減の上で好ましいばかりでなく、視認性の高いブレーキランプによって効果的な報知を行うことができる。
前記手動再生手段による再生終了後、所定時間経過するまでは、前記外部警報手段による警報が継続して行われるように設定されている、ようにすることができる(請求項7対応)。この場合、手動再生が終了しても、排気口そのものやここから排出される排気ガスがなおも高温であることから、手動再生終了後も所定時間だけブレーキランプを利用した報知を継続して行うことにより、熱害をより一層効果的に防止する上で好ましいものとなる。
前記手動再生手段による再生中に、車両の停車が検出されなくなったときは、該手動再生手段による再生の終了と同時に前記外部警報手段の警報が停止される、ようにすることができる(請求項8対応)。この場合、車両が走行されるときの無駄な報知を避けることができ、また走行中でのブレーキランプ本来の機能をすみやかに確保する上で好ましいものとなる。
請求項1および請求項2に記載された本発明によれば、停車中に行われる手動再生手段によるフィルタ部材の再生を極力短時間で終了できるようにしつつ、通りすがりの者等への熱害防止の上でも好ましいものとなる。
特に請求項2に記載された発明によれば、手動再生手段によるフィルタ部材の再生を行う頻度を低減させて、熱害防止や手動再生を行うわずらわしさを解消する上でより一層好ましいものとなる。
図1において、1は4気筒ディーゼルエンジンであり、ディーゼルエンジン1(の各気筒)には、吸気通路2、排気通路3が接続されている。吸気通路2には、その上流側から下流側に向かって順次、エアクリーナ4、エアフローセンサ5、VGTターボ過給機(バリアブルジオメトリーターボ)6のブロア6a、インタークーラ7、吸気絞り弁8、吸気温度センサ9、吸気圧力センサ10が配設されている。排気通路3には、その上流側から下流側に向かって順次、VGTターボ過給機(バリアブルジオメトリーターボ)6のタービン6b、タービン6bに流入する排気ガス流速を制御する可動ベーン6c、酸化触媒11、フィルタ部材(パティキュレートフィルタ)12が配設されている。
上記フィルタ部材12の上下流には、排気圧力センサ13、14が配設されており、各排気圧力センサ13と14との差圧に基づいてフィルタ部材12に堆積した(捕集された)排気微粒子量を検出するよう構成されている。また、フィルタ部材12には温度センサ15が設けられている。
インタークーラ7下流側の吸気通路2とターボ過給機6上流側の排気通路3とが排気ガス還流通路16によって接続されている。この排気ガス還流通路16のには、負圧アクチュエータ式の排気ガス還流弁17と、排気ガスをエンジンの冷却水によって冷却するためのクーラ18とが配設されている。
19は燃料噴射ポンプであり、燃料タンク(図示省略)からの燃料を蓄圧手段としてのコモンレール20に供給する。コモンレール20は、各気筒の燃焼室1aに配設された燃料噴射弁21(図1では1つのみ図示)に接続されるとともに、そのコモンレール20には、燃料噴射圧センサ22と、コモンレール19内に蓄圧された燃料の圧力が許容圧力以上になった時開弁して燃料タンク側に燃料をリリーフするための安全弁23が設けられている。
図1中、50は、マイクロコンピュータを利用して構成されたコントロールユニットである。図2には、コントロールユニット50に対する入・出力関係が示される。コントロールユニット50へは、前述した各圧力センサ13、14からの信号が入力される他、センサ、スイッチ等31、32、34〜38からの信号が入力される。31は、車速を検出する車速センサである。32は、通りすがりの者等の移動物体を検出するセンサであり、例えばマイクロ波や赤外線を利用したセンサ(レーダ)を用いることができる。34は、エンジン回転数を検出する回転数センサである。35は、マニュアル操作によって手動再生(の開始)を指令する手動再生スイッチである。36は、キーレスエントリ用の携帯キーであり、無線によって車両と情報をやりとりして、乗員が携帯キーを持って車両から所定距離(例えば3m)離間したときに、この乗員の離間を検出して自動的にドアロックが行われるようになっている。37は、車室内での乗員の有無を検出するセンサであって、例えばシートに装備された着座センサによって構成されている。この着座センサ37は、運転者の有無を検出するものであれば、運転席シートのみに設けることもできるが、運転者に限定されない乗員の有無を検出する場合には、全てのシートに着座センサを設ければよい。38は、自動変速機のレンジ位置を検出するものであり、特に停車を検出するために、走行レンジ位置以外のレンジ位置としてのP(パーキング)レンジあるいはN(ニュートラル)レンジを検出するものとなっている。
コントロールユニット50からの制御信号は、前述の燃料噴射弁21に出力される他、各種アクチュエータ類41、42、44、45に出力される。41は、乗員に対して手動再生を実行させるマニュアル操作を促すものであり、実施形態では、車室内ランプの点灯(あるいは点滅)によって手動再生を促す指示を行うものされている。42は、車両の周囲に通りすがりの者等の移動物体が存在することを乗員に対して警報するもので(内部警報装置)、車室内の適宜のランプを点灯(あるいは点滅)させることによって構成するようにしてもよいが(ただし上記ランプ41とは区別できるものとする)、例えばブザー等の音によって警報を行うのが、警報による注意喚起をより効果的に行う上で好ましいものとなる。44は、手動再生中であることを乗員に報知するための報知手段であり、ランプや表示画面等によって構成される。45は、ブレーキランプであり、手動再生が実行されていることを車両周囲の移動物体に報知するための報知手段としのて機能を果たすようになっている。
上記ブレーキランプ45は、基本的にブレーキペダルを踏み込み操作したときに点灯されるが、後述するように、手動再生実行中には点灯または点滅されるようになっている。ブレーキランプ45は車体後面に左右一対設けられている一方、実施形態では、エンジンの排気口はこの左右一対のブレーキランプ45の間において、車体後部に位置されて後方に向けて大気に開放されている。したがって、ブレーキランプ45は、この排気口を挟んで左右一対存在することになるので、点灯あるいは点滅されたブレーキランプ45による車両周囲の移動物体への報知効果(警報効果)は相当に高いものとなる。また、ブレーキランプ45は、車体後端部に左右一対設けられるのみならず、左右一対のブレーキランプの中間位置の高い位置にも設けられるのが一般的であるので(合計3箇所にブレーキランプ45が存在される)、ブレーキランプ45を利用した報知効果は極めて高いものとなる。
なお、車室内での警報(報知)となる前記各機器類41、42、44は、既存のランプを利用する他、専用のランプを用いたり、ナビゲーションシステムの表示画面や専用の表示画面を用いたり、さらにはランプと音と表示画面(特に文字表示)の任意の2つあるいは3つ全てを利用して警報(報知)する等、適宜の手法で行うことができる。
次に、エンジン1の制御状態を変更することによりフィルタ部材12の再生を行う手法についてについて説明するが、再生は、後述するように、燃料噴射弁21からの燃料噴射制御によって達成される。ただし、フィルタ部材12の再生(を行う機会)は、次の2つの態様でもって行われるようになっている。第1の再生は、車両走行中(非アイドル時)に所定の再生条件が成立したときに、フィルタ部材12の再生を自動的に行う強制再生(自動再生で、請求項2における自動再生手段に相当)である。第2の再生は、車両停車時(アイドル時)に手動再生スイッチ35がON操作されたときに、フィルタ部材12の再生を行う手動再生である(請求項1、請求項2における手動再生手段に相当)。
上記自動再生は、車両走行中であることを前提として、捕集した排気微粒子量が第1所定値A1よりも大きく、かつ所定の再生開始条件が成立したとき(例えば、車速が所定車速としての例えば30km/h以上のとき)とされる。車速以外の所定の再生開始条件として、例えば、エンジン回転数が低回転および高回転を除く所定回転領域(中回転域)であることや、この条件に代えてあるいは加えて、エンジン負荷が低負荷および高負荷を除く所定負荷領域(中負荷域)であることとして設定することもできる。要は、所定の再生開始条件は、車両走行中であって、再生に必要な温度にまで排気ガス温度を上昇できるような噴射燃料の増量を行うことができる運転状態であることが必要最小限とされ、これに加えて、再生のための噴射燃料の増量を行っても特に悪影響のない運転状態を再生開始条件として付加することもできる。
上述した自動再生(強制再生)のときは、図3(a)に示すように、圧縮行程上死点近傍で噴射される主噴射(a1)後の膨張行程において、所定量の後噴射(b1)が追加される。後噴射による酸化触媒11での後燃焼とのによってフィルタ部材12に流入される排気ガス温度を上昇することができ、フィルタ部材12に捕集された排気微粒子を燃焼除去でき、フィルタ部材12を再生することができる。
前述した手動再生は、捕集した排気微粒子量が第2所定値A2(>第1所定値A1)よりも大きくなった状態で、停車中を条件として実行される。手動再生は、図3(b)中(a3)で示すように、圧縮行程上死点近傍で噴射される主噴射の噴射量を通常時の噴射量(a2)よりも所定量増量、例えば、アイドル回転数を通常のアイドル回転数(例えば、750rpm)から手動再生用の第1目標回転数(所定回転数で、例えば、1750rpm)まで上昇させるために必要な量増量するとともに、図3(b)に示すように、主噴射(a3)の後の膨張行程において所定量の後噴射(b2)を追加実行する。これによって、主噴射の増量による排気ガス流量の増加と、後噴射の酸化触媒11での後燃焼とによってフィルタ部材12に流入される排気ガス温度を効果的に上昇させることができ、フィルタ部材12に捕集された排気微粒子を燃焼除去でき、フィルタ部材12を再生することができる。なお、後述するように、本発明では、上記第1目標回転数(所定回転数)が、車室内または車両付近での乗員の有無に応じて変更されて、乗員の居るときは手動再生を短時間で終了させるべく大きい回転数(例えば上記の1750rpm)に設定され、乗員の居ないときは通りすがりの者等への熱害防止のために小さい回転数(例えば1400rpm)に設定される。
次に、コントロールユニット50によるフィルタ部材12の再生を行う制御について、図4、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、図4のQ1において、各種センサ、スイッチ等からの信号が読み込まれた後、Q2において、フィルタ部材12に捕集されている排気微粒子の捕集量Xが検出される。この捕集量の検出は、例えば両圧力センサ13と14との検出圧力の差をみることによって行われる。
Q3においては、捕集量Xが第1所定値A1よりも大きいか否かが判別される。この第1所定値A1は、走行中にフィルタ部12の再生を行うべき状態であるか否かを判定するためのしきい値である。このQ3の判別でNOのときは、Q1に戻る。Q3の判別でYESのときは、Q4において、捕集量Xが、第2所定値A2よりも大きいか否かが判別される。この第2所定値A2は、上記第1所定値A1よりも大きい値に設定されていて、停車中にフィルタ部材12の再生を行うべき状態であるか否かを判定するためのしきい値となる。
前記Q4の判別でNOのときは、捕集量Xが、走行中にフィルタ部材12の再生を行うべき量にまでなっているときである。このときは、Q5において、再生開始条件を満足するか否かの確認のために、車速が所定値(例えば30km/h)よりも大きいか否かが判別される。このQ5の判別でNOのときは、走行中であっても、フィルタ部材12の再生のために必要な排気ガスの温度上昇が十分に得られる可能性が低いときあるいはエンジン(車両)の運転に少なからず悪影響を与える可能性があるときであるとして、Q1へ戻る。
上記Q5の判別でYESのときは、Q6において、フィルタ部材12の自動再生が実行される。すなわち、Q6においては、図3(a)に示す態様で燃料噴射弁21からの燃料噴射が実行される。これにより、排気ガス温度が上昇されて、フィルタ部材12に捕集されていた排気微粒子が燃焼除去される。
Q6の後は、Q7において、捕集量Xが、第3所定値A3よりも小さいか否かが判別される。この第3所定値A3は、フィルタ部材12の自動再生を終了するか否かを判定するためのしきい値となるもので、前記第1所定値A1および第2所定値A2よりも小さい値に設定されている(0に設定することもできる)。このQ7の判別でNOのときは、Q5に戻る。また、Q7の判別でYESのときは、Q8において、自動再生が終了される。
前記Q4の判別でYESのときは、捕集量Xが手動再生を実行すべき量にまで大きくなっている状態である。このときは、図5のQ11に移行して、車両が停車中であるか否かが判別される。この停車中であることの判別は、実施形態では、車速が0であることと、自動変速機のレンジ位置がPレンジ位置であるという両方の条件を満足したときであるとしている。停車中であることの判定は、この他に、パーキングブレーキレバーが作動されているという条件を付加する等、適宜設定できる。また、変速機が手動変速機のときは、例えば、車速が0でシフト位置がニュートラルでかつパーキングブレーキレバーが作動されているときに停車中であると判定するように設定することができる。
Q11の判別でYESのときは、Q12において、現在手動再生中であるか否かが判別される。このQ12の判別でNOのとき、つまり手動再生中でないときは、Q13において、乗員に対して手動再生の指令を行うことを促すべく、例えば再生指示ランプ41が点灯される。再生指示を促す手法としては、この他に、例えば既存の室内等を点灯あるいは点滅させたり、専用のランプを用いたり、例えばナビゲーションシステム等の表示画面に文字表示させたり、さらには音声ガイドによって行う等、適宜の手法を採択することができる。
上記Q13の後は、Q14において、手動再生スイッチ35がオン操作されたか否かが判別される。すなわち、乗員によって手動再生の開始を実行する指令の操作があったか否かが判別される。このQ14の判別でNOのときは、そのままリターンされる。Q14の判別でYESのときは、Q15において、着座センサ37からの信号に基づいて、車室内に乗員が居るか否かが判別される。このQ15の判別でYESのとき、つまり車室内に乗員が居るときは、Q16において、動再生の際のエンジン回転数となる所定回転数(目標回転数)が、大きい回転数A(例えば1750rpm)に設定される。これに対して、Q15の判別でNOのとき、つまり車室内に乗員が居ないときは、Q17において、手動再生の際のエンジン回転数となる所定回転数(目標回転数)が、上記所定回転数Aよりも小さい回転数B(例えば1400rpm)に設定される。
上記Q16あるいはQ17の後は、それぞれQ18に移行する。Q18では、手動再生が実行されると共に、手動再生中であることを乗員に報知するための報知が行われる(報知手段44の作動)。手動再生は、燃料噴射弁21からの燃料噴射を図3(b)に示すような態様でもって行って、排気ガス温度を上昇させて、フィルタ部材12に捕集されている排気微粒子を燃焼除去するものである。なお、手動再生中であることの乗員への報知は、例えば、車室内にある既存のランプを点灯あるいは点滅させたり、専用のランプを利用したり、表示画面に文字表示したり、音声ガイドにより行う等、適宜の手法を採択することができる。手動再生のときのエンジン回転数は、上記所定回転数(AまたはB)となるように運転(フィードバック制御)される。つまり、車室内に乗員が居るときは高いエンジン回転数とされるので、手動再生が短時間で終了されることになる。この一方、車室内に乗員が居ないときは、手動再生のエンジン回転数が小さい回転数とされるので、排気ガス温度の上昇が比較的低い温度に抑制されて、通りすがりの者等への熱害防止が図られることになる。
上記Q18の後は、Q19において、捕集量Xが、第4所定値A4よりも小さいか否かが判別される。この第4所定値A4は、手動再生を終了するか否かを判定するためのしきい値であって、前述した手動再生開始用の判定しきい値としての第2所定値A2よりも小さい値に設定されている。このような第4所定値A4は、実施形態では、手動再生によってフィルタ部材12を十分に再生させるために、自動再生の終了判定用となる前記第3所定値A3よりも小さい値に設定してある。勿論、第4所定値A4を第3所定値A3と同じ大きさに設定することもできる(0に設定することもできる)。
手動再生が十分に行われていない段階では、上記Q16の判別でNOとなって、Q11に戻る。Q11に戻った後のQ12の判別ではYESとなり、このときはQ13、Q14を経ることなくQ15に移行して、手動再生が実行され続けることになる。
Q18での手動再生が行われ続けると、やがてQ19の判別でYESとなる。このときは、Q20に移行して、手動再生が終了され(燃料噴射が通常の態様に復帰)、手動再生中であることを乗員に報知するランプ44が消灯される。
前記Q11の判別でNOのときは、手動再生の実行条件が満足されないときである(手動再生がまだ行われていない状態と手動再生中の状態との両方の状態がある)。このときは、Q21に移行して、手動再生中であるか否かが判別される。このQ21の判別でNOのときは、手動再生がまだ開始されていないときなので、そのままリターンされる。Q21の判別でYESのときは、手動再生中なので、Q22において、手動再生が終了され(燃料噴射が通常の態様に復帰)、手動再生中であることを示すランプ44が消灯される。
図6は、本発明の別の制御例を示すものであり、図5のフローチャートに対応している。この図6の制御例の特徴は、手動再生中に通りすがりの者等の移動物体を検出したときは、外部警報手段としてのブレーキランプ45の点灯(あるいは点滅)と、内部警報手段としての警報装置42による乗員への警報とを行うようにしてある。
以上のことを前提として、図6のQ31〜Q38は、図5のQ11〜Q18に対応した内容なので、その重複した説明は省略する。図6では、手動再生を実行するステップとなるQ38の後に、Q39において、センサ32からの信号に基づいて、車両周囲に、通りすがりの者等の移動物体が存在するか否かが判別される(センサ32は、主として排気口付近の移動物体の有無を検出するように設定されているが、車両の全周囲あるいはほぼ全周囲の移動物体を検出するものであってもよい)。このQ39の判別でNOのときは、Q40、Q41の処理を経るが、Q40、Q41の処理は図5のQ19、Q20に対応しているので、その重複した説明は省略する。
前記Q39の判別でYESのとき、つまり車両周囲に移動物体が存在するときは、Q42において、車両周囲に対して警報をすべく外部警報手段としてのブレーキランプ45が点灯され、また車室内の乗員に対して車両周囲に移動物体が存在することを注意喚起すべく、内部警報手段としての警報装置42が作動される。警報装置42は、既述のように、ランプ、音(音声ガイドを含む)、表示画面等のいずれか1つ、任意の2つの組み合わせ、さらには3つ全てを利用した警報を行うことができるが、特に音を含む警報とするのが、乗員への注意喚起効果を高める上で好ましいものとなる。
上記Q42の後は、Q43の判定処理を経るが、これは図5のQ19に対応した処理である。Q43の判別でYESのときは、手動再生の終了に関連するQ44の処理が行われる。このQ44は、図5のQ20、図6のQ41に対応した処理ではあるが、Q42の処理を経ている結果、手動再生の終了と、再生中であることの乗員への報知の終了に加えて、ブレーキランプ45の消灯(外部警報の解除)と乗員への警報解除とが行われる。ただし、手動再生終了後もしばらくの時間は通常時よりも高温の排気ガスが排出され、また排気口そのものもしばくの間は相当高温になっているので、実施形態では、手動再生の終了後所定時間(例えば30秒)経過した後に、外部警報としてのブレーキランプ45の消灯と内部警報としての警報装置42の警報解除とを行うようにしてある。なお、手動再生終了と同時にエンジン1を自動停止することも考えられるが、この場合でも、ブレーキランプ45の消灯と警報装置42の警報解除とは、エンジン停止と同時に行うのではなく、エンジン停止から所定時間経過後に行うように設定しておくのが好ましい(排気口そのものはエンジン停止後もかなりの高温状態が維持されるため)。

前記Q31の判別でNOのときは、Q45、Q46の処理を経るが、これは図5のQ21、Q22に対応した処理となっている。ただし、Q46では、Q42での処理が行われている場合をも勘案して、手動再生の終了と手動再生中であることの乗員への報知終了とに加えて、ブレーキランプ45の消灯と、警報装置42の警報解除とを行うようになっている。なお、Q46でのブレーキランプ45の消灯と警報装置42の警報解除とは、現在走行中かあるいはすみやかに走行に移行する状態であって、排気口から排出される排気ガスがいまだ高温であっても問題のない一方、走行中でのブレーキランプ45の本来の機能を確保するために、手動再生の終了と同時に行うようにしてある。
以上実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むものである。エンジンとしては、ディーゼルエンジンに限らず、ガソリンエンジン(特に排気微粒子がおおくなる直噴ガソリンエンジン)等、排気微粒子を排出適宜の形式のエンジンに適用することができる。自動再生開始判定用しきい値となる第1所定値A1と手動再生開始判定用しきい値となる第2所定値A2も同じ値に設定することもでき、第1所定値A1を第2所定値A2よりも大きい値に設定することもできるが、第1所定値A1よりも第2所定値A2を大きい値に設定する方が、極力走行中での自動再生を行う機会(頻度)を増大させて、手動再生を行う機会(頻度)を減少させる上で好ましいものとなる。
図4のQ4から図5のQ11(図6のQ21)へ移行する間に、走行中であるか否かを判別するステップを別途設けて、走行中であると判別されたときはQ5に移行する一方、走行中でないと判定されたときにQ11(Q21)へ移行するように設定してもよい(捕集量Xが第2所定値A2よりも大きいときでも、走行中であれば自動再生を行なわせる機会を確実に確保するため−手動再生を煩わしさのために避ける乗員が存在することをも考慮した対応)。
手動再生中であることを車両周囲の移動物体に報知する手法(報知手段の構成手法)としては、例えば次のようにすることもできる。車両の4隅に配置されている既存の車幅灯やハザードランプの点灯(あるいは点滅)を利用して報知するようにしてもよい。この場合、4隅全ての上記ランプを点灯(点滅)させることもできるが、少なくとも排気口を挟んで左右(前後)一対のランプを点灯(点滅)させることもできる。すなわち、通常、乗用車や小型自動車にあっては、排気口が車体後部に位置されているので(車体後方に向けて開口されることが一般的)、少なくとも排気口を挟んで左右に位置する一対の車幅灯あるいはハザードランプを点灯(点滅)させるのが好ましい(車体前部の車幅灯、ハザードランプは消灯させておくのが好ましいが、点灯あるいは点滅させることも可)。同様に、トラック、特に大型トラックでは、排気口が車体側部に位置されていることが多いので(車体側方に向けて開口される)、この場合は、排気口を挟んで前後に位置すると共に排気口と同一側の車体側部にある前後一対の車幅灯あるいはハザードランプを点灯(点滅)させるようにすればよい(排気口とは反対側の車体側部にある前後一対の車幅灯あるいはハザードランプは消灯させておくのが好ましいが、点灯あるいは点滅させることも可)。
手動再生中であることを車両周囲の移動物体に報知する手法(報知手段の構成手法)としては、上述の他に、音を用いたものであってもよい。もっとも簡単な手法としては、ブザー(ホーン)を作動させるようにすればよい。音を用いる保知としては、この他、音声ガイドによって、現在手動再生中であって、少なくとも「排気口付近が高熱(高温)になっている」旨を報知するようにするのが好ましい。とりわけ、トラックなどの商用車の多くは、バック(後退走行)するときに、音声によって後退走行することを車両周囲に報知することが既に一般化されているので、この後退走行のためのスピーカ等を有効に利用して、手動再生中における報知としての音声ガイドを行うことができる。勿論、排気口付近に、専用のランプを設けて報知するようにしてもよく、この場合、ランプの点灯あるいは点滅に加えて、例えばランプ面に排気口が高熱(高温)である旨の注意の文字表示や、上述した音声ガイドを合わせて行う等のこともできる(ランプと音との両方による報知)。
車室内または車両付近に乗員、特に運転者が居るか否かを判別するために、携帯キー36を利用することもできる。すなわち、携帯キー36から発信される無線信号は、所定距離(例えば3m)離間すると受信不能となり、車室内に運転者が居るときは受信信号が極めて強く、運転者が車室外ではあるが車両付近に居るときは弱い受信信号となるので、この受信信号の感度に応じて、車室内または車両付近での運転者の有無を検出することが可能となる。
本発明の実施形態に係る全体構成図。 コントロールユニットに対する入出力関係を示す図。 排気ガス温度上昇のための燃料噴射態様を示す図。 本発明の制御例を示すフローチャート。 本発明の制御例を示すフローチャート。 本発明の別の制御例を示すフローチャート。
符号の説明
1:ディーゼルエンジン
3:排気通路
11:酸化触媒
12:フィルタ部材(パティキュレートフィルタ)
13、14:排気圧力センサ(排気微粒子量検出手段)
21:燃料噴射弁
31:車速センサ(停車状態検出手段)
32:移動物体の検出センサ
35:手動再生スイッチ(マニュアル操作)
36:携帯キー(運転者検出)
37:着座センサ(乗員検出)
41:手動再生指示ランプ(手動再生を促す報知用)
42:警報装置(内部警報手段)
44:手動再生中であることの報知手段(乗員向け)
45:ブレーキランプ(外部警報手段)
50:コントロールユニット

Claims (8)

  1. エンジンの排気通路に配設され、排気ガス中の排気微粒子を捕集するフィルタ部材と、
    前記フィルタ部材に捕集された排気微粒子の捕集量に関連するパラメータを検出する捕集量検出手段と、
    乗員によりマニュアル操作され、前記フィルタ部材の再生を開始させる指令を行う手動再生スイッチと、
    車両が停車していることを検出する停車検出手段と、
    前記捕集量検出手段により検出された排気微粒子の捕集量が所定値以上で、かつ前記停車検出手段により車両の停車が検出されたとき、乗員に手動再生を促す指示を行う手動再生指示手段と、
    前記該手動再生指示手段による手動再生を促す指示中に、前記手動再生スイッチが手動再生開始状態に操作されたとき、前記フィルタ部材に流入される排気ガスの温度を上昇させるべくエンジンを所定回転数に制御することにより、該フィルタ部材に捕集された排気微粒子を燃焼除去して該フィルタ部材を再生させるための手動再生手段と、
    車室内または車両付近での乗員の有無を検出する乗員検出手段と、
    前記乗員検出手段により乗員が居ないことが検出されたときは、乗員が居ることが検出された場合に比して、前記所定回転数を小さい回転数に設定する所定回転数設定手段と、
    を備えていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. エンジンの排気通路に配設され、排気ガス中の排気微粒子を捕集するフィルタ部材と、
    前記フィルタ部材に捕集された排気微粒子の捕集量に関連するパラメータを検出する捕集量検出手段と、
    前記捕集量検出手段により検出された排気微粒子の捕集量が第1所定値以上のときで、かつ車両の走行中であること含む所定の自動再生条件が満足されたときに、前記フィルタ部材に流入される排気ガスの温度を上昇させるべくエンジンの制御態様を変更することにより、該フィルタ部材に捕集された排気微粒子を燃焼除去して該フィルタ部材を再生させるための自動再生手段と、
    乗員によりマニュアル操作され、前記フィルタ部材の再生を開始させる指令を行う手動再生スイッチと、
    車両が停車していることを検出する停車検出手段と、
    前記捕集量検出手段により検出された排気微粒子の捕集量が前記第1所定値よりも大きな値に設定された第2所定値以上で、かつ前記停車検出手段により車両の停車が検出されたとき、乗員に手動再生を促す指示を行う手動再生指示手段と、
    前記該手動再生指示手段による手動再生を促す指示中に、前記手動再生スイッチが手動再生開始状態に操作されたとき、前記フィルタ部材に流入される排気ガスの温度を上昇させるべくエンジンを所定回転数に制御することにより、該フィルタ部材に捕集された排気微粒子を燃焼除去して該フィルタ部材を再生させるための手動再生手段と、
    車室内または車両付近での乗員の有無を検出する乗員検出手段と、
    前記乗員検出手段により乗員が居ないことが検出されたときは、乗員が居ることが検出された場合に比して、前記所定回転数を小さい回転数に設定する所定回転数設定手段と、
    を備えていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. 請求項1または請求項2において、
    車両周囲の移動物体を検出する移動物体検出手段と、
    前記手動再生手段による再生実行中に、前記移動物体検出手段によって移動物体が検出されたとき、乗員に対して警報を発する内部警報手段と、
    をさらに備えていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  4. 請求項1または請求項2において、
    車両周囲の移動物体を検出する移動物体検出手段と、
    前記手動再生手段による再生実行中に、前記移動物体検出手段によって移動物体が検出されたとき、車両の周囲に対して警報を発する外部警報手段と、
    をさらに備えていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  5. 請求項1または請求項2において、
    車両周囲の移動物体を検出する移動物体検出手段と、
    前記手動再生手段による再生実行中に、前記移動物体検出手段によって移動物体が検出されたとき、乗員に対して警報を発する内部警報手段と、
    前記手動再生手段による再生実行中に、前記移動物体検出手段によって移動物体が検出されたとき、車両の周囲に対して警報を発する外部警報手段と、
    をさらに備えていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  6. 請求項4または請求項5において、
    ブレーキランプが前記外部警報手段として設定されていて、前記手動再生手段による再生実行中に該ブレーキランプが点灯または点滅される、ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  7. 請求項4ないし請求項6のいずれか1項において、
    前記手動再生手段による再生終了後、所定時間経過するまでは、前記外部警報手段による警報が継続して行われるように設定されている、ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  8. 請求項7において、
    前記手動再生手段による再生中に、車両の停車が検出されなくなったときは、該手動再生手段による再生の終了と同時に前記外部警報手段の警報が停止される、ことを特徴とするエンジンの制御装置。
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