JP3873361B2 - 電気面状採暖具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気カーペット等の電気採暖具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気カーペット等の電気採暖具は、一般的には図7に示す様にフェルト等の繊維質の断熱材1にコード状のチュビングヒータ等の発熱体2を均一に配設し、その上に熱融着シート3、不織布等の表布4を配置して熱プレスにより熱融着シート3を溶かしつつ断熱材1と表布4を圧着して発熱体2を固定する構成となっている。また、熱融着シート3の代わりに接着剤を使用して断熱材1と表布4を単に圧着して発熱体2を固定する構成のものもある。
【0003】
しかしながら、従来の電気採暖具では、(1)熱プレスによる圧着だけでは発熱体を断熱材に沈み込ますことができないため、表布の表面に発熱体の形が浮き出てしまう(発熱体の浮きの問題)(2)フェルト等の繊維質の断熱材はフローリング(木質床)との摩擦力が小さいため、フローリング上の電気採暖具を踏み込んだとき電気採暖具が移動する(すべりの問題)という問題がある。
【0004】
そこで、実開昭63−55008号公報に示されているような採暖具が考えられる。この考案は、図8に示すように、架橋ポリエチレン発泡体よりなる基材シート5に配管溝6を設け、この配管溝6に温水等の加熱流体を流通させる導管7を敷設した後、表面に被覆材8を被着した構成となっていて、導管7の代わりに発熱体2を使用すれば電気採暖具にも採用できるものである。すなわち、この実開昭63−55008号公報の中で明示され
ている基材シート5が、上記に述べた従来例の断熱材1に当たり、被覆材8が表布4に対応することになる。
【0005】
発泡体は、一般にぬめり性が良く、フローリング(木質床)に対する摩擦力が大きいため、市販のカーペットのすべり止めとして発泡体を使ったシート等が市販されている。
【0006】
したがって、この構成であれば、(1)発熱体の浮きの問題、(2)すべりの問題は改善される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら図8の構成では、断熱材をフェルトから発泡体にした事により発泡体内部の空気層により断熱効果が幾分増すが、床面に基材シート5(断熱材)が全面にわたり接触しているため実際十分な効果が得られない。また床面への熱伝導により、床面の温度が高くなり床面(フローリング)の変色変形等が発生していた。さらに被覆材8の上にデザイン性の良いカバー(図示せず)を置いて使用する時もカバーと被覆材8が全面にわたり接触している為十分な断熱効果が得られず、不使用時の体重が印加されていない時でもカバーからの無駄な放熱が生ずる。又発泡体の量を多くし十分な断熱効果を得ようとすると全体が重くなり電気採暖具の運搬や収納が大変になるという問題を有していた。
【0008】
また発熱体2に可とう性を与えることで折り畳み自在とすることができるが、
上記仕様では発泡体の弾性による反発力により、折り畳みがしにくいという問題を有していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、面状に配線された発熱体と、前記発熱体を覆う軟質発泡体からなる平板状の本体とを備え、前記本体の床面と接する下面には、正方形の形状で、しかも独立した凹部と凸部を経、緯方向に互い違いに連続して施し、かつ前記凹部と凸部の境界部に生じる境界線が経、緯方向に直線状となるように設定したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の電気面状採暖具は、面状に配線された発熱体と、前記発熱体を覆う軟質発泡体からなる平板状の本体とを備え、前記本体の床面と接する下面には、正方形の形状で、しかも独立した凹部と凸部を経、緯方向に互い違いに連続して施し、かつ前記凹部と凸部の境界部に生じる境界線が経、緯方向に直線状となるように設定したもので、床面への接触面積を少なくする事により熱伝導を減らし、断熱効果の改善が図れるとともに、木質床面上でのすべりも抑制できる。
【0011】
しかも、凹部と凸部の境界部に生じる直線状の境界線を折溝として利用することにより、折り畳みがしやすい電気面状採暖具が得られる。
【0012】
以下、本発明の実施例を説明する前にその参考実施例について図面を用いて説明する。
【0013】
(参考実施例)
図1、2において、熱源である発熱体2が軟質発泡体9に埋設固定され本体10を構成している。上面には、デザイン性の良いカバー11がかぶせてある。軟質発泡体9には、床面に凹部12が設けられている。また各々独立した前記凹部12の面積は各凹凸面の30%以上とすることにより、上部にカバー11等の物が載せられること等があっても、凹部12で得られる床面との間に生じる空間が確保される。
【0014】
次に作用を説明する。床面上面に凹凸があるため、全面フラットに対し凹部12の部分
だけ、床面及びカバー11への接触面積を少なく出来る。この事により熱伝導を減らし、断熱効果を増す事が出来る。
【0015】
また各々独立した凹部12の面積の割合は各凹凸面の30%以上とすることにより、例え本体10上部にカバー11等の物が載せられても、その荷重による本体10の変形が生じても、床面と凹部12の間で生じる空間は維持されることにより、空気断熱効果を最低限確保することができる。
【0016】
また床面への熱伝導により、床面の温度が高くなる事による床面(フローリング)の変色変形等を防止できる。
【0017】
また軟質発泡体9の使用量が凹部12の部分だけ少なくなり省資源とする事が出来る。
【0018】
以上の参考実施例をふまえ以下その実施例を図面とともに説明する。なお、参考実施例と同一作用を発揮する構成については同一符号を付し、説明はその参考実施例のものを援用する。
【0019】
(実施例1)
図3,4において、発熱体2は可とう性を有する。また裏面に配された、各々独立した凹部12と凸部13は3〜10cm四方の正方形の底面形状であり、互い違いに連続して構成されている。図3に示されている通り、凹部12と凸部13の境界部には、直線状の境界線14が縦横に生じる。
【0020】
次に作用を説明する。図4に示すように、本体10を収納する際、縦横に生じた境界線14を折溝として利用し折り畳む。境界線14部は軟質発泡体9の厚みが連続的に薄い位置となるため、相対的に折り畳みがしやすくなり、結果としてよりコンパクトに折り畳むことができる。
【0021】
(実施例2)
図5において、本体10の上面側及び床面側に対称的に配された、各々独立した凹部12と凸部13は3〜10cm四方の正方形の底面形状であり、互い違いに連続して構成されている。
【0022】
図5に示されている通り、凹部12と凸部13の境界部には、直線状の境界線14が縦横に生じ、かつ上面側と床面側の境界線14は、互いに一致した位置に生じる。
【0023】
次に作用を説明する。図5に示すように、本体10を収納する際、縦横に生じた境界線14を折溝として利用し折り畳む。境界線14部は軟質発泡体9の厚みが連続的に薄い位置となるため、相対的に折り畳みがしやすくなり、結果としてよりコンパクトに折り畳むことができる。特に、上面側と床面側の境界線14の位置が一致した位置にあることにより、より一層その効果は高まる。
【0024】
(実施例3)
図6において、本体10外周部には凸部13が連続して配されており、その内側には、凹凸形状が構成されている。
【0025】
そして、本体下面の外周部に凸部を配することにより、本体外周部と床面との間に隙間が生じることが無いため、本体と床面の間に空気の出入りが防がれることにより、断熱性能の向上が図れるものである。
【0026】
以上参考実施例、および各実施例の技術的意義を総括すれば以下次の通りである。
【0027】
(1)電気採暖具の両外側面に独立した凹凸加工を施した事により、床面及びカバーへの接触面積を少なくする事により熱伝導を減らし、断熱効果を増すという有利な効果を有する。また上部にカバー等の物が載せられること等があっても、凹部で得られる空気断熱効果を維持することができる。
【0028】
(2)床面への熱伝導により、床面の温度が高くなる事による床面(フローリング)の変色変形等を防止できる。さらに、軟質発泡体の使用量が凹の部分だけ少なくなり省資源とする事が出来る。
【0029】
(3)本体を収納する際、上面、及び床面の凹凸部の境界部に生じる縦横の境界線を折溝として利用し折り畳むことにより、よりコンパクトに折り畳むことができ、収納作業の軽減と収納スペースの削減が図れる。
【0030】
(4)本体下面の外周部に凸部を配することにより、本体外周部と床面との間に隙間が生じることが無いため、本体と床面の間に空気の出入りが防がれることにより、断熱性能の向上が図れるものである。
【0031】
【発明の効果】
以上のように本発明の電気面状採暖具によれば、効率的な床暖房が得られるだけでなく、その床面への熱的悪影響も阻止できるもので、しかも、コンパクトな収納が可能となるなど優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考実施例の電気面状採暖具の外観斜視図
【図2】 同電気面状採暖具の裏面図
【図3】 本発明の実施例1の電気面状採暖具の裏面図
【図4】 同電気面状採暖具の折り畳み図
【図5】 本発明の実施例2の電気面状採暖具の断面構成図
【図6】 本発明の実施例3の電気面状採暖具の断面構成図
【図7】 従来の電気面状採暖具の断面構成図
【図8】 他の従来の面状採暖具の部分断面図
【符号の説明】
1 断熱材
2 発熱体
3 熱融着シート
4 表布
5 基材シート
6 配管溝
7 導管
8 被覆材
9 軟質発泡体
10 本体
11 カバー
12 凹部
13 凸部
14 境界線
Claims (1)
- 面状に配線された発熱体と、前記発熱体を覆う軟質発泡体からなる平板状の本体とを備え、前記本体の床面と接する下面には、正方形の形状で、しかも独立した凹部と凸部を経、緯方向に互い違いに連続して施し、かつ前記凹部と凸部の境界部に生じる境界線が経、緯方向に直線状となるように設定した電気面状採暖具。
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JP08259097A JP3873361B2 (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 電気面状採暖具 |
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JP08259097A JP3873361B2 (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 電気面状採暖具 |
Publications (2)
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JPH10284227A JPH10284227A (ja) | 1998-10-23 |
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ID=13778709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP08259097A Expired - Fee Related JP3873361B2 (ja) | 1997-04-01 | 1997-04-01 | 電気面状採暖具 |
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1997
- 1997-04-01 JP JP08259097A patent/JP3873361B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10284227A (ja) | 1998-10-23 |
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