JP3872845B2 - 給湯器 - Google Patents

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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯用バーナと該給湯用バーナからの熱を給水に伝える熱交換器とを備えた給湯器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の給湯器は、熱交換器への通水の有無をフローセンサで検出し、該フローセンサによって開栓を検知したとき、給湯用バーナを点火して熱交換器を加熱し、給水を設定温度まで上昇させるようになっている。
【0003】
このように開栓と同時に加熱を開始するものでは、開栓してから設定温度の湯が出湯されるまでに時間がかかるので、開栓後しばらくは、水またはぬるま湯が出てきて不快であるばかりでなく、設定温度になるまで水を捨てたりするなど不経済であった。そこで開栓後、設定温度の湯が短時間のうちに出湯されるように改良を施した給湯器が種々提案されている。
【0004】
特開平7−167493号公報には、給湯器の燃焼停止後、一定時間が経過する前に再度出湯するとき、設定温度の湯をできるだけ短時間のうちに出すことのできる給湯器が開示されている。この給湯器では、給湯用バーナの燃焼停止後における熱交換器内部の湯温を温度センサで検出し、設定温度からの温度低下を監視している。そして、保温すべき温度の許容範囲下限まで温度が低下したとき、開栓されない状態のままで給湯用バーナを点火し、熱交換器内の湯温を設定温度近傍まで上昇させている。熱交換器内部の湯が設定温度近傍に保温されるのは、たとえば、閉栓後5分が経過するまでの間に限られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術では、一度、出湯して閉栓した後所定時間が経過するまでの間だけ熱交換器内の湯を設定温度近傍に保持しているので、たとえば、朝起きて、最初に開栓するような場合には、設定温度の湯が出湯されるまでに依然として時間がかかるという問題あった。
【0006】
また、朝起きて一度も開栓する前に熱交換器内部の水温を予め設定温度まで暖める場合には、ほぼ外気温度と等しい水温から出湯すべき設定温度まで加熱する必要があり、これを短時間で行うために熱交換器を急速に加熱すると、直接的に加熱される箇所が部分的に高温になる。このため、急速に加熱した後すぐに出湯すると、設定温度よりも高い湯が出てしまうという問題があった。さらに、開栓されない状態で熱交換器内の水温を精度良く設定温度に加熱して保持するには、給湯用バーナの燃焼制御が複雑になるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、閉栓状態で熱交換器を急速に加熱しても設定温度よりも高温の湯が出湯せず、かつ給湯用バーナの燃焼制御が容易な給湯器を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]給湯用バーナ(12)と該給湯用バーナ(12)からの熱を給水に伝える熱交換器(14)とを備えた給湯器(10)において、
前記熱交換器(14)を迂回させて給水を通すバイパス経路(38)と、
設定温度の湯が出湯口の開栓後所定時間内に出るように前記熱交換器(14)内の水を開栓前に予め加熱しておく旨の指示を受けたとき、わずかの時間だけ給湯用バーナ(12)を燃焼させ、熱交温度センサ(15)で検出される温度の上昇特性の相違を基にして前記熱交換器(14)の内部に水が存在するか否かを空焚き防止のために確認してから前記出湯口が開栓されない状態で前記給湯用バーナ(12)を燃焼させて前記熱交換器(14)内の水を前記設定温度より高い温度まで加熱してから保温する燃焼制御手段(52)と、
前記出湯口が開栓されたとき、前記熱交換器(14)からの湯と前記バイパス経路(38)を通じて熱交換器(14)を迂回させた水とを比率を調整して混合し前記設定温度まで湯温を下げて出湯する混合手段(40、54)とを設け、
熱交換器(14)が冷えた状態から開栓した場合であっても、前記燃焼制御手段(52)で加熱してから保温し設定温度の湯を短時間で出湯することができるようにしたことを特徴とする給湯器(10)。
[2]給湯用バーナ(12)と該給湯用バーナ(12)からの熱を給水に伝える熱交換器(14)とを備えた給湯器(10)において、
前記熱交換器(14)を迂回させて給水を通すバイパス経路(38)と、
設定温度の湯が出湯口の開栓後所定時間内に出るように前記熱交換器(14)内の水を開栓前に予め加熱しておく旨の指示を受けたとき、わずかの時間だけ給湯用バーナ(12)を燃焼させ、熱交温度センサ(15)で検出される温度の上昇特性の相違を基にして前記熱交換器(14)の内部に水が存在するか否かを空焚き防止のために確認してから前記出湯口が開栓されない状態で前記給湯用バーナ(12)を燃焼させ、前記熱交換器(14)内部の水が沸騰する温度よりもわずかに低く前記設定温度より高い目標温度まで急速加熱してから保温する燃焼制御手段(52)と、
前記出湯口が開栓されたとき、前記熱交換器(14)からの湯と前記バイパス経路(38)を通じて熱交換器(14)を迂回させた水とを比率を調整して混合し前記設定温度まで湯温を下げて出湯する混合手段(40、54)とを設け、
熱交換器(14)が冷えた状態から開栓した場合であっても、前記燃焼制御手段(52)で加熱してから保温し設定温度の湯を短時間で出湯することができるようにしたことを特徴とする給湯器(10)。
【0009】
前記本発明は次のように作用する。
燃焼制御手段(52)は、熱交換器(14)内の水を開栓前に予め加熱しておく旨の指示を受けたとき、出湯口が開栓されない状態で給湯用バーナ(12)を燃焼させて熱交換器(14)内の水を設定温度より高い温度まで加熱して保温する。
その際、わずかの時間だけ給湯用バーナ(12)を燃焼させ、熱交温度センサ(15)で検出される温度の上昇特性の相違を基にして熱交換器(14)の内部に水が存在するか否かを空焚き防止のために確認してから出湯口が開栓されない状態で前記給湯用バーナ(12)を燃焼させる。また、加熱は、熱交換器(14)内部の水が沸騰する温度よりもわずかに低く前記設定温度より高い目標温度まで急速加熱し、それから保温する。
【0010】
熱交換器(14)を迂回して給水を通すバイパス経路(38)を設けておき、出湯口が開栓されたとき、前記熱交換器(14)からの湯と前記バイパス経路(38)を通じて熱交換器(14)を迂回させた水とを混合手段(40、54)により混合し、設定温度まで湯温を下げて出湯する。
【0011】
開栓の有無にかかわらず、所定の指示を受けることによって、熱交換器(14)内の水を目標温度まで予め暖めて保温するので、たとえば、朝起きた後、最初に開栓した場合であっても、適温の湯を短時間で出湯することができる。
【0012】
さらに、熱交換器(14)内部の湯温を設定温度よりも高い目標温度まで予め加熱しておき、出湯の際、バイパス経路(38)からの給水と混合して設定温度まで湯温を下げるので、熱交換器(14)内部の湯を設定温度で保持する場合に比べて、保温する際の湯温の許容範囲が広くなり、給湯器(10)の燃焼制御を簡略化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施の形態における給湯器10の構成を表している。図1に示すように、給湯器10は、給湯用バーナ12と該給湯用バーナ12からの熱を給水に伝える給湯用の熱交換器14とを備えている。給湯用バーナ12は、図の左から第1燃焼面16a、第2燃焼面16bおよび第3燃焼面16cの3つの燃焼面を備えている。
【0014】
給湯器10の給湯用バーナ12には給湯用のガス配管18が接続され、ガス配管18にはガス開閉弁20が介装されている。第1から第3の燃焼面16a、16b、16cには、それぞれガス配管18から供給されるガスの量を調整する第1から第3のガス開閉弁24a〜24cが設けられており、各燃焼面を燃焼させるか否かおよび燃焼量を個別に制御できるようになっている。給湯用バーナ12への点火は、中央に配置された第2燃焼面16bで行われ、中央の燃焼面16bの近傍に点火装置25が設けられている。
【0015】
熱交換器14の出口側には、給湯用バーナ12によって直接加熱されない箇所に、熱交温度センサ15が設けられている。熱交温度センサ15は、配管内部の水温を測定するようになっている。ここでは、熱交温度センサ15としてサーミスタを用いている。このほか熱電対などを温度センサとして用いることができる。
【0016】
給湯用バーナ12の下方には、給湯用バーナ12への給排気を行う燃焼ファン26が設けられている。燃焼ファン26には、その回転速度を検出する回転速度センサ26aが取り付けられている。
【0017】
熱交換器14の入口側には、給水管28が接続され、給水管28には、給水流量を検出するフローセンサ30と給水温度を検出するサーミスタを用いた給水温度センサ32とが設けられている。また、熱交換器14の出口側には給湯管36が接続されている。
【0018】
熱交換器14と並列に、熱交換器14を迂回して給水管28と給湯管36を直接結ぶバイパス経路38が設けられている。バイパス経路38の途中には、熱交換器14に流す給水量とバイパス経路38を通じて迂回させる給水量の比率を調整するための混合弁40が設けられている。
【0019】
給湯管36は、各所の使用位置に延ばされており、その末端には図示しない水栓が設けられている。水栓は必要に応じて複数設けられるのが普通である。また給湯管36とバイパス経路38の合流点より下流側の給湯管36の途中には、出湯を規制するための水量制御弁42が、さらにその下流には、出湯される湯温を検出する出湯温度センサ44が設けられている。
【0020】
給湯器10は、その動作を制御する制御回路としての制御部50と、設定温度を定める等各種の操作を受け付けるための操作部60と、動作状態や設定内容を表示するための表示部62を備えている。操作部60および表示部62は、台所などに設置されるメインリモコンや浴室に設置される風呂リモコンである。
【0021】
給湯器10は、水栓が開栓されない状態で、熱交換器14内部の水を予め一定温度に暖めて保温しておく待機モードを備えている。待機モードが設定されているときは、開栓後、短時間のうちに設定温度の湯を出湯することができるようになっている。待機モードを設定するか否かは操作部60に配設された図示しないスイッチによって選択する。また、待機モードへの移行時刻をタイマー設定によって予約することが可能になっている。
【0022】
制御部50は、開栓されない状態で、給湯用バーナ12を点火する燃焼制御部52と、開栓された際に、出湯される湯温が、設定温度になるように混合弁40の開度を調整する混合比制御部54を備えている。燃焼制御部52は、待機モードに移行する際に急速加熱が行われるように給湯用バーナ12の燃焼面、燃焼量および燃焼時間を制御する急速加熱部52aと、熱交換器14が除々に加熱されるように給湯用バーナ12の燃焼面、燃焼量および燃焼時間を制御する微少加熱部52bを有している。
【0023】
図2は、給湯器10の有する制御部50の回路構成を表したものである。制御部50は、各種制御の中枢的機能を果たすCPU(中央処理装置)71を備えている。CPU71には、データバスやアドレスバスなどバス72を介して各種の回路装置が接続されている。
【0024】
このうち、ROM(リード・オンリ・メモリ)73は、CPU71の実行するプログラムや各種の固定的データを記憶する読み出し専用メモリである。RAM(ランダム・アクセス・メモリ)74は、プログラムを実行する上で、一時的に必要になるデータを記憶するための作業メモリである。
【0025】
タイマー部75は、時間を刻む回路部分であり、毎朝7時など、待機モードに移行する時刻を管理するほか、給湯器10の燃焼制御など各種の制御に必要な時間を管理する機能を有する。
【0026】
操作部60および表示部62は先に説明した通りである。バス72には、各種の電気的情報をCPU71に取り込むための入力ポート76と、CPU71からの各種の電気的指令を、電磁開閉弁などの各種の部品に送出するための出力ポート77が接続されている。
【0027】
入力ポート76には、熱交温度センサ15、給水温度センサ32、出湯温度センサ44、フローセンサ30、および回転速度センサ26aなどが接続されている。出力ポート77には、第1から第3のガス開閉弁24a〜24c、燃焼ファン26、点火装置25、ガス開閉弁20、比例弁22などが接続されている。
【0028】
次に図1に示した給湯器10の動作を説明する。
図3は、給湯器10が待機モードに移行する際に行う動作の流れを表したものである。待機モードを設定する操作ボタンが押されたり、予約設定された待機モードへの移行時刻が到来したとき(ステップS101)、まず、熱交換器14の内部に水が存在するか否かを空焚き防止のために確認する(ステップS102)。
【0029】
残水確認は、たとえば、わずかの時間だけ給湯用バーナ12を燃焼させ、熱交温度センサ15で検出される温度の上昇特性の相違を基にして行う。当然のことであるが、わずかの時間としたのは、熱交換器14が過熱しないようにするためである。
【0030】
熱交換器14内部に水が存在しない場合には(ステップS103;N)、その旨を表したエラーメッセージを表示部62に表示して(ステップS104)、処理を終了する(エンド)。
【0031】
熱交換器14内部に水が存在することが確認されたときは(ステップS103;Y)、熱交換器14内部の水が沸騰する温度よりもわずかに低い目標温度(ここでは、90度に設定している。)まで急速加熱する(ステップS105)。急速加熱は、給湯用バーナ12の燃焼面の全面を最小ガス量で燃焼させて行う。
【0032】
目標温度まで急速加熱する際の総加熱量は、加熱する前に熱交温度センサ15で検出された水温を基にして演算により求める。そして、求めた加熱量に相当する時間だけ給湯用バーナ12を燃焼させる。
【0033】
急速加熱を行った後は、熱交換器14内の湯温を許容温度範囲内で保温する保温モードに移行する。熱交温度センサ15で検出される温度を監視し、熱交換器14内部の湯温が許容温度範囲の下限より低下したとき(ステップS106;N)、給湯用バーナ12の中央の第2燃焼面16bだけをわずかの時間だけ燃焼させる「ちょい点火」を行う(ステップS107)。ここでは、2秒間だけ第2燃焼面16bを燃焼させている。ちょい点火による加熱時間および燃焼量は、直接加熱される部分の水が沸騰しない程度に短く設定している。
【0034】
熱交換器14内の湯温が許容温度範囲の下限を下回っていないときは(ステップS106;N)、水栓が開栓されて給水管28から熱交換器14への通水があるか否かをフローセンサ30の出力を基にして調べる(ステップS108)。開栓により通水が開始されたときは(ステップS108;Y)、給湯用バーナ12を点火して(ステップS109)給水を加熱するとともに(ステップS109)、混合弁40により、熱交換器14からの湯とバイパス経路38から給水とのミキシング比を制御し、出湯される湯温を設定温度に調整する(ステップS110)。
【0035】
通水がないときは(ステップS108;N)、待機モードが解除されたか否かを調べ(ステップS111)、待機モードが解除されない間は(ステップS111;N)、熱交換器14内の湯温をちょい点火によって許容温度範囲内に保温する。一方、待機モードが解除されたときは(ステップS111;Y)、保温動作を中止し、通常状態に戻る(エンド)。
【0036】
図4は、待機モードに移行する際における熱交換器14内部の水温の変化と、給湯用バーナ12の燃焼状況とを表している。下段の矩形波81は、給湯用バーナ12の燃焼状況を表しており、たとえば時刻T1から時刻T2までのように矩形波81がハイレベル期間、給湯用バーナ12が燃焼していることを示している。上段の特性図は、熱交温度センサ15で検出される熱交換器14内部の水温の変化を表している。
【0037】
時刻T1から時刻T2までの間、残水確認のための初期燃焼が行われ、熱伝導時間の経過した時刻T3に、温度の上昇度を基にして熱交換器14内に水が存在するか否かが判別される。そして水が存在することが確認されると、給湯用バーナ12を全面で燃焼させて時刻T4まで急速加熱を行い一気に目標温度まで湯温を上昇させる。
【0038】
時刻T4に燃焼を停止した後、保温モードに移行する。保温モードでは、常時、熱交換器14内の湯温を監視しており、許容範囲(83)の下限温度を下回った場合には(時刻T5)、ちょい点火が行われ再度加熱される。出湯すべき湯の設定温度は、図中の破線84で示すように42℃に設定されている。ここでは、保温の許容温度範囲(83)は、図中の破線85で示した沸騰温度よりもわずかに低い95℃から80℃に設定されている。
【0039】
このように、出湯する際の湯温を混合弁40によって調整するので、熱交換器14内で保温する湯温の許容温度範囲を比較的広く設定することができる。このため、急速加熱を終えた際における実際の湯温の正確さが、さほど要求されない。したがって、給湯用バーナ16の燃焼量を微妙にコントロールする必要がなく、その制御の簡略化を図ることができる。
【0040】
また、保温する温度の許容範囲が広いので、ちょい点火によって下限温度からほぼ上限温度まで湯温を上昇させれば、次回ちょい点火を行うまでの期間が長くなり、保温のための点火回数を減らすことができ、点火装置の劣化を低減できる。
【0041】
以上説明した実施の形態では、沸騰しない程度の温度に熱交換器14内部の水を保温するようにしたが、バイパスした水との混合により適宜温度を下げることができるので、人がやけどしない程度の温度や設定温度に許容誤差温度を加えた温度など、設定温度以上の温度であれば任意の温度に保温することができる。
【0042】
また、バイパス比の制御は、混合弁を用いて行っているが、該混合弁として、切り替え式の電磁弁、ギアモータ式の流量コントロールバルブを使用することができる。このほか、それぞれ途中に電磁弁を備えた複数のバイパス経路を用意し、混合に用いるバイパス経路の数を電磁弁によって変化させてバイパス比を制御しても良い。
【0043】
また、熱交換器14からバイパス経路との合流点に至るまでの途中と、バイパス経路の途中の双方の流量の制御バルブを設けると、湯の量自体を絞ることができるので、熱交換器14の湯温(目標温度)をより高く設定することができる。さらに、出湯時に、熱交換器14側に設けた制御バルブを閉栓した状態から除々に開いて出湯の温度調整を行うようにすれば、熱交換器14内部の湯温が部分的に高温になっていても、やけどするような熱い湯が出ないように適切な湯温調整を行なうことができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明にかかる給湯器によれば、熱交換器内の水を開栓前に予め加熱しておくので、朝起きた後に、一旦冷えてしまった熱交換器から最初に開栓した場合であっても、設定温度の湯を短時間で出湯することができる。また、わずかの時間だけ給湯用バーナを燃焼させ、熱交温度センサで検出される温度の上昇特性の相違を基にして熱交換器の内部に水が存在するか否かを空焚き防止のために確認するので、誤動作のおそれがない。
【0045】
また、熱交換器内部の湯温を設定温度よりも高い目標温度まで予め加熱しておき、出湯の際、バイパス経路からの給水と混合して設定温度まで湯温を下げるので、熱交換器内部の湯を設定温度で保持する場合に比べて、加熱し保温する湯温の許容範囲が広くなり、制御の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る給湯器を示す説明図である。
【図2】本発明の各種実施の形態に係る給湯器の回路構成の概要を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る給湯器が待機モードに移行する際に行う動作の流れを示す流れ図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る給湯器が待機モードに移行する際に熱交換器内の水温の変化する様子を表した説明図である。
【符号の説明】
10…給湯器
12…給湯用バーナ
14…熱交換器
15…熱交温度センサ
16a…第1の燃焼面
16b…第2の燃焼面
16c…第3の燃焼面
18…ガス配管
20…ガス開閉弁
22…比例弁22
24a…第1のガス開閉弁
24b…第2のガス開閉弁
24c…第3のガス開閉弁
25…点火装置
26…燃焼ファン
26a…回転速度センサ
28…給水管
30…フローセンサ
32…給水温度センサ
36…給湯管
38…バイパス経路
40…混合弁
42…水量制御弁
44…出湯温度センサ
50…制御部
52…燃焼制御部
52a…急速加熱部
52b…微少加熱部
54…混合比制御部
60…操作部
62…表示部
71…CPU
72…バス
73…ROM
74…RAM
75…タイマー部
76…入力ポート
77…出力ポート

Claims (2)

  1. 給湯用バーナと該給湯用バーナからの熱を給水に伝える熱交換器とを備えた給湯器において、
    前記熱交換器を迂回させて給水を通すバイパス経路と、
    設定温度の湯が出湯口の開栓後所定時間内に出るように前記熱交換器内の水を開栓前に予め加熱しておく旨の指示を受けたとき、わずかの時間だけ給湯用バーナを燃焼させ、熱交温度センサで検出される温度の上昇特性の相違を基にして前記熱交換器の内部に水が存在するか否かを空焚き防止のために確認してから前記出湯口が開栓されない状態で前記給湯用バーナを燃焼させて前記熱交換器内の水を前記設定温度より高い温度まで加熱してから保温する燃焼制御手段と、
    前記出湯口が開栓されたとき、前記熱交換器からの湯と前記バイパス経路を通じて熱交換器を迂回させた水とを比率を調整して混合し前記設定温度まで湯温を下げて出湯する混合手段とを設け、
    熱交換器が冷えた状態から開栓した場合であっても、前記燃焼制御手段で加熱してから保温し設定温度の湯を短時間で出湯することができるようにしたことを特徴とする給湯器。
  2. 給湯用バーナと該給湯用バーナからの熱を給水に伝える熱交換器とを備えた給湯器において、
    前記熱交換器を迂回させて給水を通すバイパス経路と、
    設定温度の湯が出湯口の開栓後所定時間内に出るように前記熱交換器内の水を開栓前に予め加熱しておく旨の指示を受けたとき、わずかの時間だけ給湯用バーナを燃焼させ、熱交温度センサで検出される温度の上昇特性の相違を基にして前記熱交換器の内部に水が存在するか否かを空焚き防止のために確認してから前記出湯口が開栓されない状態で前記給湯用バーナを燃焼させ、前記熱交換器内部の水が沸騰する温度よりもわずかに低く前記設定温度より高い目標温度まで急速加熱してから保温する燃焼制御手段と、
    前記出湯口が開栓されたとき、前記熱交換器からの湯と前記バイパス経路を通じて熱交換器を迂回させた水とを比率を調整して混合し前記設定温度まで湯温を下げて出湯する混合手段とを設け、
    熱交換器が冷えた状態から開栓した場合であっても、前記燃焼制御手段で加熱してから保温し設定温度の湯を短時間で出湯することができるようにしたことを特徴とする給湯器。
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