JP3871528B2 - 溶剤含有物除去用粘着シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、スクリーン印刷の際にスクリーン印刷版の裏側に裏回りしたペースト(インキ)や、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷などの印刷機のロール類に付着したインキ、その他、インクジェットプリンターのインキ、ペンキなど、溶剤含有物を除去するための粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
溶剤含有物、例えば、ペースト、インキ等の溶剤を含有して湿った状態にある半固形物は、印刷、塗料、接着剤等の分野で広く使用されている。しかし、このような溶剤含有物が、所定の部位に過剰に存在したり、不要な部位に存在する場合には、機械や機器類、手などを汚染したり、製品の品質を損なうなど種々の不具合が発生しやすい。
【0003】
例えば、スクリーン印刷においては、一定の印刷回数を経ると、スクリーン印刷版にペースト(インキ)が裏回りして被印刷物を汚染したり、印刷画像に滲みが生じて、正確で美麗な印刷ができない状態となる。従来、このようなスクリーン印刷時の滲み等を防止するために、版の裏側に裏回りしたペーストを粘着シートを用いて除去する方法が知られている。
【0004】
例えば、特開平3−74893号公報には、プリント配線板のスクリーン印刷方法として、粘着シートの粘着面にスクリーン印刷することにより版の裏に回ったペーストを除去する方法が開示されている。また、特開平6−297681号公報にも、粘着シートを版に付着させるとともに、これを剥がすことにより、裏回りしたペーストを除去する方法が記載されている。この方法は溶剤を用いてウエスや紙で拭き取る方法に比べ、ウエスや紙から発生するゴミやほこりなどの影響がなく、ゴミやほこりによる印刷不良を防止できるとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者らは、実際に粘着シートを使用してペーストやインキの除去を試みたところ、粘着シートにおいて、同じ粘着剤を使用していても、基材の種類(表面粗さ)が変わると、ペーストやインキの除去性に差が生じることを見出した。
【0006】
従って、本発明の目的は、スクリーン印刷版の裏側に裏回りしたペーストやオフセット印刷機の転写胴に残存するインキ、インクジェットプリンターのインク噴射口付近のインク汚れなどの溶剤含有物を確実に付着させて除去できる溶剤含有物除去効果の高い溶剤含有物除去用粘着シートを提供することにある。
本発明の他の目的は、粘着シートの基材の材質によらずに、上記のような溶剤含有物を確実に且つ速やかに付着させて除去できる溶剤含有物除去用粘着シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は前記目的を達成するために鋭意検討した結果、粘着シートの背面における算術平均粗さ(Ra)を特定の大きさに規定すると、基材の種類又は材質によらずに、溶剤含有物を確実に且つ速やかに付着させて除去できる溶剤含有物除去用粘着シートが得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、基材と、該基材の少なくとも片方の面に形成された粘着剤層とで構成されている溶剤含有物除去用粘着シートであって、シート背面の算術平均粗さ(Ra)が0.5μm以下であることを特徴とする溶剤含有物除去用粘着シートを提供する。
【0009】
前記粘着シートは、例えばスクリーン印刷版の清浄用の粘着シートとして用いることができる。
【0010】
本発明では、粘着シートの背面の算術平均粗さ(Ra)は、JIS B 0601に準拠した方法で測定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の溶剤含有物除去用粘着シートでは、粘着シートの背面(シート背面)における算術平均粗さ(相加平均粗さ)(Ra)が0.5μm以下となっていることが重要なポイントである。粘着シートは、通常、粘着剤層の表面がシート背面と重ね合わされた状態、特にロール状に巻かれた状態で保存や運搬等が行われており、粘着剤層の表面は、通常、シート背面と接している。従って、シート背面の表面粗さが大きいと、粘着剤層はシート背面の基材より粘弾性であるため、シート背面に接している粘着剤層の表面の表面粗さも同じ程度にまで大きくなるようになる。そのため、シート背面の算術平均粗さ(Ra)が0.5μmを越えていると、これに伴い粘着剤層の表面の平均粗さ(算術平均粗さ)も大きくなり、スクリーン印刷板との密着性が低下し、ペーストやインキ等の除去性が低下すると思われる。しかし、本発明では、シート背面の算術平均粗さ(Ra)が0.5μm以下となっているので、スクリーン印刷板等の被着体との密着性の低下が抑制又は防止されており、ペーストやインキ等の除去性の低下を抑制又は防止することができる。
【0012】
本発明では、シート背面(すなわち算術平均粗さ(Ra)が0.5μm以下である背面)は、基材の表面であってもよい。そのため、本発明では、表面の算術平均粗さ(Ra)が0.5μm以下である基材を用いることにより、粘着シートの背面における算術平均粗さを前記範囲となるようにコントロールすることができる。粘着シートの背面における算術平均粗さ(Ra)としては、0.5μm以下であれば特に制限されないが、0.3μm以下であることが好ましく、さらに0.1μm以下であることが最適である。なお、粘着シートの背面における算術平均粗さ(Ra)の下限は特にないが、一般には0.01μm(好ましくは0.02μm、さらに好ましくは0.03μm)程度である。
【0013】
本発明の粘着シートの基材としては特に制限はないが、ゴミや異物の混入を避けたい場合は、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィン系フィルム;ポリエチレンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィルムなどのプラスチックフィルムが紙粉の発生のおそれがなく好適に使用される。単にロールの清掃に使用する場合などは、基材として紙なども使用できる。また、凹凸面上のペーストやインキを除去する用途には、ポリウレタン、ポリエチレン、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)などの発泡体も基材として好適に使用される。さらに、用途によっては、基材として、不織布、布、金属箔などを用いることもできる。
【0014】
本発明では、基材としては、その表面の算術平均粗さ(Ra)が0.5μm以下のものを好適に用いることができる。そのため、基材としては、プラスチックフィルムが好適である。
【0015】
基材の厚みも特に制限されず、強度や作業性などを考慮して適宜設定できるが、一般には10〜500μm、好ましくは12〜200μm、更に好ましくは15〜100μm程度である。基材が発泡体の場合には、数mmから数十mmの厚さが一般的である。
【0016】
なお、基材は単層の形態を有していてもよく、また、複層の形態を有していてもよい。さらにまた、前記基材の表面における算術平均粗さ(Ra)が0.5μmを越えている場合、粘着シートの背面側となる方に、表面の算術平均粗さ(Ra)が0.5μm以下の基材を積層することにより、シート背面の算術平均粗さ(Ra)が0.5μm以下となるように、シート背面の算術平均粗さ(Ra)をコントロールすることができる。
【0017】
本発明の粘着シートの粘着剤層を構成する粘着剤としては、特に制限はなく、例えば、ゴム系粘着剤(例えば、天然ゴム系、スチレン−ブタジエン共重合体系、ポリイソブチレン系、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体系など)、アクリル系粘着剤など、任意の粘着剤が使用できる。これらの粘着剤の中でも、アクリル系粘着剤が好ましい。
【0018】
アクリル系粘着剤は、一般に、粘着性を与える主モノマー、凝集性を与えるコモノマー、及び粘着性を向上させたり架橋点を形成するための官能基含有モノマーより形成される。前記主モノマーとしては、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ノニル、アクリル酸デシルなどのアクリル酸C2-10アルキルエステルなどが挙げられる。
【0019】
前記凝集性を与えるコモノマーとしては、例えば、アクリル酸メチル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピルなどのメタクリル酸アルキルエステル;酢酸ビニル等のビニルエステル類;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどのスチレン系モノマー;アクリロニトリルなどが挙げられる。これらの中でも、ビニルエステル類、アクリロニトリルなどが好ましい。
【0020】
前記官能基含有モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸などのカルボキシル基又は酸無水物基含有モノマー;アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピルなどのヒドロキシル基含有モノマー;アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジルなどのエポキシ基含有モノマー;N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなどのアミド基含有モノマー;メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸t−ブチルアミノエチルなどのアミノ基含有モノマーなどが挙げられる。これらの中でも、官能基含有モノマーとして、アクリル酸などのカルボキシル基又は酸無水物基含有モノマーなどが好ましい。
【0021】
アクリル系粘着剤を形成する前記主モノマー、コモノマー及び官能基含有モノマーの割合は、除去対象となる溶剤含有物の種類(固形分の種類及び溶剤の種類)等により適宜選択できるが、例えば、全モノマー成分に対する割合として、前記主モノマーは、40〜98重量%程度、好ましくは50〜95重量%程度であり、前記コモノマーは、0〜50重量%程度、好ましくは2〜40重量%程度であり、前記官能基含有モノマーは0.5〜15重量%、好ましくは1〜10重量%程度である。
【0022】
粘着剤層には、粘着剤ポリマー(ベースポリマー)に加えて、種々の添加剤、例えば、架橋剤(例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、ウレア系架橋剤、メラミン系架橋剤、カルボン酸又は酸無水物系架橋剤、金属化合物系架橋剤など)、粘着付与剤[例えば、テルペン系樹脂(テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂など)、石油樹脂(脂肪族系、芳香族系、脂環式系)、ロジン系樹脂(ロジン、水添ロジンエステルなど)、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂等]、界面活性剤(リン酸エステル系、硫酸エステル系、スルホン酸系、カルボン酸系などのアニオン系界面活性剤;アミン塩系、第4級アンモニウム塩系などのカチオン系界面活性剤;エステル系、エーテル系、エステルエーテル系、アルカノールアミド系などのノニオン系界面活性剤;カルボキシベタイン系、グリシン系などの両性界面活性剤)、可塑剤、酸化防止剤、着色剤、帯電防止剤、充填剤、発泡剤などが含まれていてもよい。好ましい架橋剤には、イソシアネート系架橋剤などが含まれ、好ましい粘着付与剤には、テルペンフェノール樹脂などのテルペン系樹脂等が含まれる。
【0023】
これらの添加剤の使用量は、粘着性等を損なわない範囲で適宜選択できる。例えば、架橋剤の使用量は、粘着剤ポリマー(ベースポリマー)100重量部に対して、例えば1〜30重量部程度、好ましくは2〜15重量部程度である。
【0024】
なお、本発明では、粘着剤層を構成する粘着剤が、除去対象物に含まれる溶剤に対して不溶性の成分のみで構成されていてもよい。例えば、架橋剤以外の添加剤、特に可塑剤や界面活性剤などは、例えばスクリーン印刷用ペースト等に含まれる溶剤に溶出しやすいので、必要最小量にとどめるのが好ましく、さらにはそのような除去対象物に含まれる溶剤に対して可溶性のもの(該溶剤により溶出されうるもの)は添加しないのが良い。
【0025】
粘着剤層の厚みは、本発明の上記特性が得られる範囲で任意に設定でき、例えば5〜5000μm程度、好ましくは10〜2000μm程度である。
【0026】
除去対象となる溶剤含有物としては、特に限定されず、溶剤を含有して湿った状態にある半固形物、例えば、ペースト、インキ、糊、接着剤、塗料などが挙げられる。
【0027】
前記溶剤含有物に含まれる溶剤としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、ミネラルスピリットなどの脂肪族炭化水素;シクロヘキサンなどの脂環式炭化水素;トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、テトラリン、ジペンテンなどの芳香族炭化水素;メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、s−ブチルアルコール、シクロヘキシルアルコール、2−メチルシクロヘキシルアルコール、トリデシルアルコールなどのアルコール;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチルなどのエステル;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、ジアセトンアルコール、イソホロンなどのケトン;エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどのグリコール;ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどのグリコールエーテル;ブチルセロソルブアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテートなどのグリコールエーテルエステル;水などが挙げられる。スクリーン印刷インキの場合には、中沸点溶剤(沸点:約120〜230℃)や高沸点溶剤(沸点:約230〜320℃)が多く用いられており、例えば、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなど(例えば、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート/ジエチレングリコールモノブチルエーテル[9/1(重量比)])などが挙げられる。
【0028】
本発明において、溶剤含有物除去用粘着シートの使用前の粘着力としては、JIS Z 0237に準拠した方法(試験板としてSUS430BAを用い、粘着シートを試験板に圧着して1分後に測定)で、4N/25mm(400gf/25mm)以下(例えば、0.01〜4N/25mm程度)が好ましく、より好ましくは3N/25mm(300gf/25mm)以下(例えば、0.03〜3N/25mm程度)である。
【0029】
本発明の粘着シートは、コーティング法などの慣用の方法を用いて、基材上に粘着剤層を形成することにより製造できる。粘着剤層は、通常、基材の片面に形成されている。
【0030】
本発明の粘着シートでは、粘着剤層がシート背面と重ねられていても、シート背面の算術平均粗さ(Ra)が小さいので、使用時(スクリーン印刷板等の被着体に貼り付ける際)の粘着剤層における表面の算術平均粗さ(Ra)が小さくなっており、スクリーン印刷板等の被着体との密着性が高めることができる。そのため、例えば、スクリーン印刷に使用するペースト(インキ)や、オフセット印刷機などの印刷機のロール類に付着したインキ等の溶剤含有物中に含まれる溶剤を粘着剤層により効率よく吸収することができるので、粘着シートをスクリーン版の裏側やロール類等に貼り付けることにより、スクリーン版の裏側に裏回りしたペーストやロール類に付着したインキなどに含まれている溶剤をほとんど吸収して、該ペースト等を固形物化できる。従って、本発明の溶剤含有物除去用粘着シートは、例えば、スクリーン印刷版の裏側に裏回りしたペースト(インキ)や、オフセット印刷等の印刷機のロール類に付着したインキ、インクジェットプリンターのインク噴射口付近のインク汚れなどを除去するのに適している。
【0031】
【発明の効果】
本発明の溶剤含有物除去用粘着シートによれば、シート背面の算術平均粗さが小さいため、使用時における粘着剤層の表面の算術平均粗さが小さくなっているので、スクリーン印刷板との密着性が向上し、スクリーン版の裏側に裏回りしたペーストなどの被処理体に付着した溶剤含有物を確実に付着させて除去できる。そのため、スクリーン印刷の場合は滲みによる印刷不良を軽減することができ、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷の場合は各ロール類の清掃時間を短縮でき、生産性を向上できる。
【0032】
【実施例】
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0033】
実施例1
厚さ0.06mmのポリエチレンフィルム(基材)の片面に、アクリル系粘着剤[ブチルアクリレート/アクリル酸(重量比:96/4)の共重合体100重量部+イソシアネート系架橋剤15重量部]を、乾燥後の厚みが10μmとなるように塗布し、乾燥して、粘着シートを作製した。
この粘着シートの使用前の粘着力を、JIS Z 0237に準拠した測定法(但し、試験板としてSUS430BAを用い、粘着シートを試験板に圧着して1分後に測定)により測定したところ、140cN/25mmであった。
また、この粘着シートの背面の算術平均粗さ(Ra)を、JIS B 0601に準拠した方法で測定したところ、0.04μmであった。
【0034】
実施例1により得られた粘着シートを、ロール状に巻き取った状態で、温度:23℃、湿度:65%RHの条件で、10日間保管した後、実際のスクリーン印刷工程で、スクリーン印刷版の裏側に貼り付けたところ、ペーストの除去性は良好であった。
【0035】
実施例2
厚さ0.04mmのポリプロピレン/ポリエチレン(重量比:90/10)ブレンドフィルム(基材)の片面に、アクリル系粘着剤[ブチルアクリレート/アクリル酸(重量比:96/4)の共重合体100重量部+テルペンフェノール系粘着付与剤7重量部+イソシアネート系架橋剤15重量部]を、乾燥後の厚みが10μmとなるように塗布し、乾燥して、粘着シートを作製した。
この粘着シートの使用前の粘着力、およびシート背面の算術平均粗さ(Ra)を実施例1と同様にして測定したところ、140cN/25mm、0.36μmであった。
【0036】
また、実施例2により得られた粘着シートを、実施例1と同様にして、ロール状に巻き取った状態で、温度:23℃、湿度:65%RHの条件で、10日間保管した後、実施例1と同様の実際のスクリーン印刷工程で、スクリーン印刷版の裏側に貼り付けたところ、ペーストの除去性は良好であった。
【0037】
比較例1
坪量70g/m2のポリエチレンラミネート紙の片面に、アクリル系粘着剤[ブチルアクリレート/アクリル酸(重量比:96/4)の共重合体100重量部+イソシアネート系架橋剤15重量部]を、乾燥後の厚みが20μmとなるように塗布し、乾燥して、粘着シートを作製した。
この粘着シートの使用前の粘着力、およびシート背面の算術平均粗さ(Ra)を実施例1と同様にして測定したところ、100cN/25mm、0.74μmであった。
【0038】
また、比較例1により得られた粘着シートを、実施例1と同様にして、ロール状に巻き取った状態で、温度:23℃、湿度:65%RHの条件で、10日間保管した後、実施例1と同様の実際のスクリーン印刷工程で、スクリーン印刷版の裏側に貼り付けたところ、ペーストの除去性が不十分であり、印刷不良(にじみ)が発生した。
Claims (2)
- 基材と、該基材の少なくとも片方の面に形成された粘着剤層とで構成されている溶剤含有物除去用粘着シートであって、シート背面の算術平均粗さ(Ra)が0.5μm以下であることを特徴とする溶剤含有物除去用粘着シート。
- スクリーン印刷版の清浄用として用いられる請求項1記載の溶剤含有物除去用粘着シート。
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