JP3870833B2 - 穀粒乾燥機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠赤外線放射体を集穀室に配設した穀粒乾燥機の乾燥用熱風の分配装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平9−113140号公報のように、貯留タンクに通気構造の穀粒流下通路と、熱風室および排風室からなる乾燥部を接続し、該乾燥部下方に集穀室を接続し、該集穀室内に遠赤外線放射体を形成する放熱管を配備した穀粒乾燥機が開示されている。この放熱管の一端はバーナに接続され、放熱管の他端は連結U字管を介して熱風室内に接続し、バーナの熱風を放熱管を通して熱風室に導き穀粒を乾燥する一方、遠赤外線放射体の放熱管により集穀室内に遠赤外線を放射して集穀室内の穀粒を加熱する構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この穀粒乾燥機はバーナにより生成された熱風を乾燥風として穀粒に通気するだけでなく、遠赤外線放射体を加熱し、該遠赤外線放射体から放射される遠赤外線により、穀粒の内部水分を拡散し、熱効率を高める効果があるが、バーナの燃焼量が大きく、同時に乾燥用の空気量が増大すると、前記遠赤外線放射体では通気抵抗が大きく、必要乾燥風量を確保できないという問題があった。
【0004】
また、熱風室への熱風排出口を一箇所とすると、熱風室内の温度分布に偏りが生じて乾燥が均一にならない懼れがあった。本発明は、高燃焼量、大風量を必要とする穀粒乾燥機であっても、前記遠赤外線による輻射伝熱の作用をもち、かつ大容量の穀粒を乾燥処理可能な穀粒乾燥機を提供する。
【0005】
また、熱風が排出される集穀室内を一様な温度分布にし、乾燥ムラの生じない穀粒乾燥機を提供する。さらに、集穀室内の圧力変化を低減し、塵埃が特定の箇所に堆積しないようにした穀粒乾燥機を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、穀粒を貯留する貯留タンク下方に、穀粒を乾燥する多孔板からなる仕切壁面を設けた乾燥部を左右に配置し、該左右の乾燥部の下方に乾燥された穀粒を集積する集穀室を設け、該集穀室には遠赤外線放射体を備えた穀粒乾燥機において、前記左右の乾燥部それぞれの外側に設け前記集穀室と連通する左右の空間は、それぞれ左右の連通部材を介して前記遠赤外線放射体と連通し、該左右の連 通部材は、前記遠赤外線放射体の熱風の排出口から前記集穀室を形成する機壁の後外側を迂回する構成としたことを特徴とする穀粒乾燥機とする構成とした。
【0007】
遠赤外線放射体に送風された熱風は、遠赤外線放射体を遠赤外線が放射する温度に加熱したのち、遠赤外線放射体の排出口から排出され、集穀室を形成する機壁の後外側に設けた左右の連通部材を介して、左右の乾燥部それぞれの外側で集穀室と連通する左右の空間へ送られ、上方の乾燥部へと通風され、多孔板からなる仕切壁面を流下する穀粒を乾燥する。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、前記連通部材は遠赤外線放射体に送風された熱風の一部を通気し、余りの熱風は遠赤外線放射体上面に形成した開口部より排出すべく構成した。遠赤外線放射体に送風された熱風は、遠赤外線放射体を遠赤外線が放射する温度に加熱したのち、一部は連通部材を介して乾燥部の外側で集穀室と連通する空間へ送られ、上方の乾燥部へと通風され、多孔板からなる仕切壁面を流下する穀粒を乾燥し、余りの熱風は遠赤外線放射体上面に形成した開口部から上方に向け排出され、乾燥風として左右の乾燥部へ送られて、多孔板からなる仕切壁面を流下する穀粒を乾燥する。
【0009】
【発明の効果】
中央一箇所に遠赤外線放射体を配設する集穀室と、左右の乾燥部それぞれの外側に設けて集穀室と連通する左右の空間を備えると、遠赤外線放射体から排出される熱風は中央に偏り、左右両側の空間には熱風が届かず、集穀室内の温度分布に偏りが生じて、乾燥ムラの懼れを生じるが、穀粒を貯留する貯留タンク下方に、穀粒を乾燥する多孔板からなる仕切壁面を設けた乾燥部を左右に配置し、左右の乾燥部の下方に乾燥された穀粒を集積する集穀室を設け、集穀室には遠赤外線放射体を備えた穀粒乾燥機において、左右の乾燥部それぞれの外側に設け集穀室と連通する左右の空間は、それぞれ左右の連通部材を介して遠赤外線放射体と連通し、左右の連通部材は、遠赤外線放射体の熱風の排出口から集穀室を形成する機壁の後外側を迂回する構成としたことで、遠赤外線放射体と遠赤外線放射体を備えていない乾燥部それぞれの左右両外側の空間とをそれぞれ左右の連通部材を介して連通することにより、集穀室内の温度分布を一様にすることができる。
【0010】
また、連通部材を集穀室を形成する機壁の後外側に設けることにより、連通部材が乾燥部から集穀室へ流下する穀粒の妨げになることがなく、高温の連通部材に塵埃が堆積することがないため安全である。
さらに、バーナにより生成された熱風は、一部は連通部材を介して遠赤外線放射体を設けていない左右の空間に排出され、余りの熱風は遠赤外線放射体上面開口部から排出されるように、熱風の通路を複数形成することにより通路の通気抵抗が減少し、大容量の乾燥風を通気することができ、これによりバーナの燃焼容量を増大することができ、穀粒の乾燥処理量を増加できるという効果を奏する。
【0011】
【発明の実施の形態】
上記技術思想に基づき具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ本発明の穀粒乾燥機について説明する。発明に係る穀粒乾燥機の集穀室構造を適用した穀粒乾燥機の内部構成の側面断面図を図1に、同穀粒乾燥機の内部構成の平面断側図を図2、また、集穀室と遠赤外線放射体とを連通する連通部材が設けられた穀粒乾燥機の下部背面図を図3に示す。図4は遠赤外線放射体の縦断面図を示し、図5は連通部材と遠赤外線放射体とを接続した斜視図を示す。
【0012】
図1および図3において、穀粒乾燥機1は、張り込まれた穀粒を調質する貯留タンクa、その貯留穀粒を下降させつつ加熱乾燥させる乾燥部b、加熱乾燥された穀粒を集積する集穀室c、集積された穀粒を貯留タンクaに戻す昇降装置5による循環系等から構成される。
【0013】
詳細には、貯留タンクaの上部に、穀粒搬入用の搬入装置6、搬入穀粒を拡散させる拡散装置7等を備える。また、貯留タンクa下部には、集穀室cとの間を仕切って斜設した多孔板11…、により形成される穀粒が流下する通路となる左右乾燥部b,b、この多孔板11…と対向する吸引部12、12、乾燥部bの下端出口に備えた定量操出装置13,13等を備える。
【0014】
多孔板11…は貯留タンクaから穀粒を受け、この穀粒を定量操出装置13,13により所定の流下速度で乾燥部bへ導く。この時、乾燥部bが集穀室c側から熱風を受けるとともに吸引部12,12に備える吸引ファン12aが排気動作することにより、熱風が乾燥部bから吸引部12を介して排気される。この熱風が穀粒の流れを横断することにより、流下する穀粒を加熱乾燥する。
【0015】
集穀室cには、定量操出装置13,13から排出された穀粒を傾斜案内して中央部に集積するための集穀板14,14、この集穀板14,14によって集積された穀粒を搬出する下部螺旋15、集穀板14,14に臨む遠赤外線放射体16等を備える。
【0016】
集穀板14,14は、その下側に中空部を形成すべく下板14a,14aを略平行する二重構造に形成し、定量操出装置13,13下方位置から外側に向けて、傾斜角度を急にしており、定量操出装置13,13下方位置から外側に至る集穀板14,14に塵埃が堆積しないようにしている。
【0017】
また、前記集穀板14,14と下板14a,14a間のダクト状の中空部は、側壁dまたは下板14a,14a上端部に設けた開口部21と連通し、乾燥運転中に該開口部21から流入した外気が、この中空部を通過する間に加熱され、中空部下端の開口eから排出されて、機遠赤外線放射体16から排出される熱風と混合されて、乾燥部bへ通気するようになっている。
【0018】
下部螺旋15は、図3のように、移送用螺旋軸18と断面が略半円弧形の下部搬送樋19とにより、移送用螺旋軸18を落とし込んで構成する。下部搬送樋19は、二重構造の集穀板14,14の下板14a,14aの下端と嵌合している。
【0019】
この下部螺旋15に臨んで、集穀板14,14の下部開口e,eを配置し、かつ、移送穀粒によって下部開口e,eが閉塞されないように、下部開口e,eを移送用螺旋軸18による移送領域より上位に、すなわち、移送用螺旋軸18により移送される穀粒表面Sより上位に配置している。
【0020】
このように集穀板14,14の下部開口e,eを構成することにより、外気導入路g,gは、移送穀粒によって閉塞されることなく、集穀板14,14に沿って最長の経路が確保される。なお、穀粒を張り込むために、穀粒張込ホッパ4aを集穀室cの側部に開閉可能に備え、または、これに代えて昇降機5にホッパ4bを設けている。
【0021】
遠赤外線放射体16は、その前端部に熱風生成用のバーナ17を備え、バーナ17後方には遠赤外線放射体16内部の温度を均一にする保炎板17aを設けている。この保炎板17aは、バーナ17から送られた加熱空気が遠赤外線放射体16の上部側よりも下部側ほど多量に吐出すべく周囲に形成した開口部を下側ほど漸次拡大しており、保炎板17aを支持する支持体17bが遠赤該線放射体16の下面から保炎板17aに亘り設けられている。この支持体17bは遠赤外線放射体16の長手方向に略平行になっていて、加熱空気の通気抵抗を減少し、且つ保炎板17aの熱が遠赤外線放射体16の下面へよく伝導されるようにしている。また、遠赤外線放射体16は断面略U字形状の上面を開放した板体に、前端から終端にかけて漸次下方に傾斜し、両側に壁面を有する断面U字形状の仕切板18を挟み入れ、仕切板18上面には遠赤外線放射体16の入口6から仕切板18の中間部8にかけて外気を導入するダクト9を設け、仕切板18下面にはバーナ17により生成された熱風が上下に千鳥状に通過し、遠赤外線放射体16が均一に加温されるべく穀粒乾燥機1の前壁2側に傾斜して、前記仕切板18間と遠赤外線放射体16下面との間に空隙部を形成する案内板16b,16c,..が交互に配置されたもので、仕切板18終端部の下部および両側部には前記熱風が排出する排出口16a,16g,16gが形成されている。
【0022】
この両側部に形成された排出口16g,16gには、平面視L字状の連通部材22の一端22aが接続され、連通部材22の他端22bは後述する穀粒乾燥機1の後機壁3に形成した開口部3aに接続している。後機壁3の遠赤外線放射体16正面には前記排出口16aから排出される熱風と混合する乾燥用の外気吸引口10が遠赤外線放射体16の外径に略等しい大きさで設けられ、前記開口部3aは両外側の集穀室cの後壁に連通部材22の端部22bよりも大きな径で、多孔状に形成されている。
【0023】
昇降装置5は、集穀室cの下部螺旋15から受けた穀粒を搬入装置6まで昇降するバケットコンベヤ5aによって構成する。昇降装置5の上端には、搬入装置6に近接して穀粒を排出する排出部20を備える。また、循環中の穀粒の水分値を測定する水分測定装置21を昇降装置5に備える。
【0024】
上記構成の穀粒乾燥機1は、貯留タンクaに貯留された穀粒が定量繰出装置13により乾燥部bを流下する際に、吸引部12、12に吸引される乾燥用熱風を集穀室c側から多孔板11…に受けて加熱乾燥される。集穀室cに繰り出された穀粒は、集穀板14,14によって中央部に集積され、下部螺旋15によって昇降装置5に送られる。穀粒は、水分測定装置21によって水分チェックを受けつつ昇降装置5により搬入装置6まで上昇され、所定の水分値になるまで繰り返して循環乾燥される。
【0025】
この一連の処理において、乾燥部bから繰り出された穀粒が集穀板14,14を流下する間に遠赤外線放射体16による輻射熱が穀粒に放射され、穀物温度が上昇して、下部螺旋15から昇降装置5、搬入装置6を介して貯留タンクaに送られ、この貯留タンクa内を流下する間に穀粒内部の水分が穀粒表面に移流、拡散され、次回の乾燥部bにおける乾燥が進みやすくなる。
【0026】
遠赤外線放射体16を加熱した熱風は排出口16aから排出され、ダクト9に流入した外気と、外気吸引口10から流入した外気と混合して、遠赤外線放射体16上部開口部23から乾燥用風となって左右内側の乾燥部bの多孔板11,11を横断して吸引部12に至り、この間に穀粒を乾燥する。
【0027】
また、排出口16gから排出された熱風は左右の連通部材22,22を介して後機壁3外側を迂回した後、開口部3aから左右の集穀室c空間へ流入する。このとき、連通部材端部22b周囲は多孔状になっているため、外気が流入してこれと前記熱風が混合され、乾燥風となって乾燥部b外側左右の多孔板11,11を横断して吸引部12に至り穀粒を乾燥する。
【0028】
したがって、集穀室cが複数の部屋または空間に分かれていても、集穀室cの中央一箇所に配設した遠赤外線放射体を加熱した熱風を中央に偏らせることなく、他の部屋または空間に熱風を均一に分配し、集穀室c内の温度分布を一様にして乾燥ムラを防ぐ。
【0029】
また、連通部材22を後機壁3外側に設けているため、連通部材22が乾燥部bから集穀室cへ流下する穀粒の妨げになることがなく、高温の連通部材22に塵埃が堆積することがないため安全である。さらに、バーナ17により生成された熱風は一部は連通部材22を介して遠赤外線放射体16を設けていない集穀室cに排出され、余りの熱風は遠赤外線放射体16上面開口部から排出されるように、熱風の通路が複数形成されているため管路の通気抵抗が減少し、大容量の乾燥風を通気することができ、これによりバーナ17の燃焼容量を増大することができ、穀粒の乾燥処理量を増加できるという効果を奏する。
【0030】
また、連通部材22を設けない場合は、中央の集穀室cから排出された熱風は定量繰出装置13と集穀板14との狭い間隙部を通過することになり、流速が増加すると同時に圧力が減少し、集穀室c下部において発生した塵埃を乾燥部b外側の集穀室cへ搬送し、定量繰出装置13下方から外側にかけての集穀板14上に塵埃が堆積し、間隙部を閉塞するという不具合が発生するが、上記構成にすると、前記間隙部を通過する熱風が減少し、圧力低下が起こらず、このため集穀板14上の塵埃堆積を防止できる。
【0031】
つぎに、本実施例に係わる乾燥部bの機枠構成について説明する。乾燥部bおよびを吸引部12を構成する機枠zは前壁2、側壁d、後壁3により囲まれた枠内に穀粒を乾燥するための多孔板11と、乾燥運転時の穀粒による自重と圧力による変形を防止するための補強部材30とを固定したものであるが、出荷、搬送時は空隙部が多く、この空隙部の有効利用が望まれ、また、組立時はより搬送し易い構成とすることが望まれていた。
【0032】
この機枠構成は補強部材30をボルトまたは楔等により機枠zに着脱自在に構成し、出荷、搬送時は例えば搬入装置6を多孔板11,11間に収納して、補強部材30により押圧固定し、組立時は該補強部材30を取外し、搬入装置6を取り出したのち、再び補強部材30を装着固定し、補強部材として利用するものであり、また、搬送し易くするものである。
【0033】
このため、貯留タンクaの補強部材を兼用している補強部材30には図6に示すように収納部品固定用の突起30a,30b,..が設けられ、図7のように機枠四隅の縦桟31には前方、側方いずれからでも取手32を装着可能な取付穴34を形成し、適宜の取付穴34に取手32を通し、ピン33にて固定すると機枠の前方または側方のいずれの方角からでも機枠を持ち運びできるようにしている。
【0034】
図8は排出部20の構成を示す図である。昇降機5に接続した搬入装置6には排出弁20aと、該排出弁20aに接続され搬入装置6の底板6bを開閉する開閉レバー43が設けられている。排出弁20aは排出部20側部に設けられたモータ40によりリンク機構41,42を介して開閉される構成で、排出部20下端は柔軟部材44を介して排出パイプ45,45が接続されている。排出部20と柔軟部材44、および柔軟部材44と排出パイプ45とは固定バンド47により固定され、排出パイプ45同志は連結具46により結合されている。
【0035】
また、排出パイプ45には導電用突起45aが設けられており、該導電用突起45aは導線48を介して搬入装置6に設けたアース49と接続されている。前記柔軟部材44にゴムなどの絶縁体を使用すると、穀粒が排出弁20aから柔軟部材44、排出パイプ45を通って排出されるとき、穀粒と排出パイプ45との間の摩擦により静電気が発生し、静電気が排出パイプ45に帯電するという現象がおこる。しかし、排出パイプ45と前記アース49間とを導体48で連結すると静電気の発生がなく、排出パイプ45に触れたとき静電気による不快感を受けることがない。なお、前記導体48は排出パイプ45の落下防止のため、所定の径を有することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明に係る穀粒乾燥機の内部構成の側面断面図である。
【図2】 図1の穀粒乾燥機の内部構成の平面断側図である。
【図3】 集穀室と遠赤外線放射体とを連通する連通部材が設けられた穀粒乾燥機の下部背面図である。
【図4】 遠赤外線放射体の縦断面図である。
【図5】 連通部材と遠赤外線放射体とを接続した斜視図である。
【図6】 乾燥部の斜視図である。
【図7】 乾燥部の縦桟を示す平面図および隅部の拡大斜視図である
【図8】 排出部を示す図である。
【符号の説明】
1 穀粒乾燥機
3 後機壁
9 ダクト
10 外気吸引口
11 多孔板
12 吸引部
13 定量操出装置
14 集穀板
14a 下板
15 下部螺旋
16 遠赤外線放射体
16a,16g 排出口
17 バーナ
18 移送用螺旋軸
22 連通部材
23 開口部
a 貯留タンク
b 乾燥部
c 集穀室(熱風室)
d 側壁
e 下端開口
g 外気導入路
Claims (2)
- 穀粒を貯留する貯留タンク下方に、穀粒を乾燥する多孔板からなる仕切壁面を設けた乾燥部を左右に配置し、該左右の乾燥部の下方に乾燥された穀粒を集積する集穀室を設け、該集穀室には遠赤外線放射体を備えた穀粒乾燥機において、前記左右の乾燥部それぞれの外側に設け前記集穀室と連通する左右の空間は、それぞれ左右の連通部材を介して前記遠赤外線放射体と連通し、該左右の連通部材は、前記遠赤外線放射体の熱風の排出口から前記集穀室を形成する機壁の後外側を迂回する構成としたことを特徴とする穀粒乾燥機。
- 前記連通部材は遠赤外線放射体に送風された熱風の一部を通気し、余りの熱風は遠赤外線放射体上面に形成した開口部より排出すべく構成したことを特徴とする請求項1記載の穀粒乾燥機。
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