JP3494530B6 - 穀物乾燥機 - Google Patents

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興太郎 久保田
靖之 日▲高▼
友彦 市川
▲れい▼二 小條
正史 弓立
克典 河野
啓市 宮崎
栄治 西野
崇 上原
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機内を循環しながら穀粒を乾燥させる穀物乾燥機に関し、特にその加熱装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
循環式の穀物乾燥機では、機体上部の調質室底部に通気構造に形成した穀粒流下通路を接続し、これにバーナの熱風を横断させて流下する穀粒に熱風を浴びせる。そして流下通路から出た穀粒を、機体底部の集穀室に集め、これを調質室へ戻して再度流下通路を流下させ熱風を浴びせる。このように繰り返し機内を循環させて乾燥を行うのであるが、循環中穀粒が加熱されるのは穀粒流下通路を流下するときだけで、そのほかで加熱されることはない。また熱風もバーナより直接穀粒流下通路を横断し、その後は機外に放出されてしまう。このため、効率が悪く乾燥時間が長いという問題があった。そこで本発明者らは、外周に遠赤外線放射体を形成した放熱管を集穀室に設置し、この放熱管を通してバーナの熱風を供給することにより、集穀室の穀粒に放熱管の遠赤外線を照射するものを提案した(特願平7−297831号)。これによれば、穀粒は流下通路を流下するときだけでなく集穀室においても加熱され、またバーナの熱も有効に利用できるので、乾燥の品質と効率が従来より向上できるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この場合、流下通路より集穀室に落下した穀粒は、直ちに調質室へと送り出され、集穀室にとどまる時間が短いため、放熱管の遠赤外線照射を十分享受できず、遠赤外線の乾燥効果を未だ活用するに至っていないという問題があった。そこで本発明は、放熱管からの遠赤外線を十分に有効利用して乾燥の効率と品質を向上することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明では、調質室に通気構造の穀粒流下通路を接 続し、穀粒流下通路を挟んで熱風室と排風室を設けると 共に、該穀粒流下通路を機体の下部に設ける集穀室に連 通し、穀粒流下通路の穀粒を排出する繰出バルブを設 け、前記集穀室の左右方向における中央に遠赤外線放射 体を設け、前記繰出バルブの下方に流穀板を設け、流穀板の低く傾斜した先端を、集穀室を構成する樋状の集穀板の上部に向けて接近させ
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に示して説明する。図1は本発明を実施した穀物乾燥機の正面断面図、図2はその一部を断面で示す側面図である。機体1の上部に調質室2を設ける。調質室2の底部に、左右一対の傾斜板3と3つの流動規制山形14を設けて、倒立ハの字形の流穀部5を4つ形成し、それぞれの下端開口に穀粒流下通路4を接続する。穀粒流下通路4は、その平行な左右側壁を多孔板17により形成し、その下端の落下口を機体1の下部に設けた集穀室6に接続する。各落下口には繰出バルブ7を架設する。多孔板17には多数の小孔を穿設し、穀粒流下通路4に通気性を付与する。4つの穀粒流下通路4により仕切られた空間のうち、中央を第1の排風室9aとし、外側を第2の排風室9bおよび第3の排風室9cとする。そして残りの空間の第1の熱風室8aおよび第2の熱風室8bと、排風室9a、9bおよび9cとにより、穀粒流下通路4を挟むようにする。これにより、熱風が、第1の熱風室8aからその左右2本の穀粒流下通路4を横断して第1の排風室9aおよび第2の排風室9bへ、同様に、第2の熱風室8bからその左右2本の穀粒流下通路4を横断して第1の排風室9aおよび第3の排風室9cへと通風自在に形成する。これらの排風室9a、9b、および9cは、機体背面の吸引ファン11(図2参照)に接続する。
【0006】
18は放熱管で、集穀室6の中央に水平に架設し、その始端に機体正面のバーナ10を接続する。放熱管18は集穀室6内でU字状に折返し、その終端は集穀室正面を貫通して上向きに立上げ、熱風室8aおよび8bにそれぞれ接続する。放熱管18は、図3に示すように、バーナ10との接続部から所定の範囲を外管により覆って二重管構造とし、この二重管部19の外周に遠赤外線塗料(例えばオキツモ株式会社製B−600)を塗装して遠赤外線放射体を形成する。集穀室6を構成する樋状の集穀板23の谷底部には、前後方向に伸びる集穀ラセン15を設け、その送出端を上昇エレベータ16の下部入口に接続し、上昇エレベータ16の上部出口を調質室2の給穀ラセン12の始端に接続する。給穀ラセン12の終端の給穀口には拡散板13を取付ける。これにより、調質室2から穀粒流下通路4を通り、集穀室6から集穀ラセン15、上昇エレベータ16、および給穀ラセン12を経て、調質室2に戻る穀粒の循環経路を形成する。
【0007】
図4は集穀室6内の拡大断面図である。繰出バルブ7の下方に、覆い板22と、その両側縁に庇状に傾斜した流穀板21を設け、これらにより放熱管18の上方を覆うと共に、流穀板21の低くく傾斜した下端を集穀板23の上部に向けて近接させる。25はバーナ10の送風機で、26は放熱管18の保護カバー枠である。
【0008】
以上のように構成された穀物乾燥機の作用を説明する。上昇エレベータ16と給穀ラセン12により調質室2に穀粒を供給し、拡散板13により調質室2内に広く散布する。穀粒は穀粒流下通路4を埋めて繰出バルブ7まで到達する。この状態で、バーナ10を燃焼し、送風機25により熱風を放熱管18に送り出し、放熱管18の二重管部19をバーナ10の熱風により加熱し、外周に塗装した遠赤外線塗料から集穀室6内に遠赤外線を放射する。また、二重管部19により、バーナ10に近い部分の過熱を防止する。二重管部19を加熱した熱風は、引き続きU字状に折り返した放熱管18を加熱してその先端から第1の熱風室8aおよび第2の熱風室8bに供給される。そして第1の熱風室8aから穀粒流下通路4を横断して第1の排風室9aおよび第2の排風室9bに、また第2の熱風室8bから穀粒流下通路4を横断して第1の排風室9aおよび第3の排風室9cに至り、これらの排風室より吸引ファン11により機外に放出される。穀粒流下通路4を横断する際に、穀粒流下通路4を下降する穀粒の間を通過して、その表層部を乾燥する。
【0009】
放熱管18の表面温度は、バーナ10より離れるに従い熱放射した分だけ低下するが、全体の形状がU字状に折返し、先端18aがバーナ10との接続部に戻る構造であるから、放熱管18全体の長手方向の表面温度は平均化し、遠赤外線の放射量もほぼ均一になる。穀粒流下通路4を下降する穀粒は、繰出バルブ7により流穀板21上に排出され、流穀板21の傾斜に沿って集穀板23の上部へ落ち、流穀板21と集穀板23の間隙を通り、集穀板23の勾配に沿って下降する。この時、下降する穀粒は、放熱管18の遠赤外線に均一にさらされる。遠赤外線の浸透により穀粒が均一に加熱され、穀粒内の含有水分は表面へ移動し、穀粒の乾燥を早めるとともに、収縮や胴割れ等の欠陥の発生を抑える。
【0010】
集穀室6に落下した穀粒は集穀板23の谷底部に集まり、集穀ラセン15により前方に送られ、上昇エレベータ16に移載して上昇し、上昇エレベータ16の上端で給穀ラセン12に移り、調質室2の上部に戻される。以後、穀粒が保存に適した水分率(例えば12〜14%)になるまで繰り返し機内を循環する。このように、穀粒流下通路4より集穀室6内に流入した穀粒は、集穀板23上を谷底部まで滑り落ちて上昇エレベータ16に移されるまでの間、放熱管18の遠赤外線の照射を受けるのであるが、この実施の形態例では、穀粒は流穀板21に案内されて集穀板23の上部に落ちるから、集穀板23を滑り落ちる距離が長い。従って、流穀板21がなく穀粒流下通路より直接落下するものに比べ、遠赤外線の照射時間も長くなるので、遠赤外線の乾燥効果を有効に利用できる。しかも流穀板21により穀粒は集穀板23の板面に広く拡散するから、遠赤外線が平均的に照射され、乾燥にむらがない。
【0011】
図5は本発明の他の例を示す。集穀板23の上部と下部の間を屈曲して集穀板下部23bの勾配を集穀板上部23aよりも緩く形成し、流穀板21の下端を集穀板上部23aにのぞませる。24はその屈曲部を示す。このように、集穀板下部23bの勾配を緩く形成すると、穀粒の流下速度を遅くして、遠赤外線の照射時間をさらに長くできる。
【0012】
【発明の効果】
本発明では、集穀室の中央に遠赤外線放射体の放熱管を設けると共に、出バルブの下方に流穀板を設け、そして樋状の集穀板の上部に流穀板の先端を接近することにより、繰出バルブから流下する穀粒を流穀板に沿って集穀板上部に落とし、集穀板上を広い範囲にわたって流下させるから、放熱管の遠赤外線を十分照射でき、従って、穀粒の乾燥を均一にかつ早く行うことができ、穀粒の収縮や胴割れ等のない高品質の乾燥を効率良く行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穀物乾燥機の正面断面図である。
【図2】同上の一部を断面で示す側面図である。
【図3】本発明の放熱管の平面図である。
【図4】本発明の集穀室の一例の拡大断面図である。
【図5】他の例の集穀室の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 機体
2 調質室
3 傾斜板
4 穀粒流下通路
5 流穀部
6 集穀室
7 繰出バルブ
8 熱風室
9 排風室
10 バーナ
11 吸引ファン
12 給穀ラセン
13 拡散板
14 流動規制山形
15 集穀ラセン
16 上昇エレベータ
17 多孔板
18 放熱管
19 二重管部
20 放熱部
21 流穀板
22 覆い板
23 集穀板
24 屈曲部
25 送風機
26 保護カバー枠

Claims (1)

  1. 調質室に通気構造の穀粒流下通路を接続し、穀粒流下通路を挟んで熱風室と排風室を設けると共に、
    該穀粒流下通路を機体の下部に設ける集穀室に連通し、 穀粒流下通路の穀粒を排出する繰出バルブを設け、
    前記集穀室の左右方向における中央に遠赤外線放射体を 設け、
    前記繰出バルブの下方に流穀板を設け、
    前記流穀板の低く傾斜した先端を、集穀室を構成する樋状の集穀板の上部に向けて接近させてなる穀物乾燥機。
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