JP3870357B2 - 小型ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、逆止弁およびダイヤフラムを用いた小型ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2乃至図4は、従来の小型ポンプの概要を示す図で、図2は全体の構成を示し、図3、4は夫々各部分の構成等を示している。これら図において1は小型直流モーター、2はモーター1の出力軸、3はモーター1に取り付けれられたケース、4は出力軸2に固定されたカラー、5はカラー4に傾けて固定してある駆動軸、6は筒状の支持部7を有する駆動体であって、支持部7に駆動軸5を挿入することにより取り付けられており、これらにより駆動機構を構成している。8はケース3の上部にこれと重ね合わせて固定された他のケース(シリンダー部)で、その平面図である図4に示すように複数の穴(シリンダー)9を有している。10は柔かいゴムからなるダイヤフラム本体で、前記のケース8の穴9の位置に対応する個所に釣鐘状をしたダイヤフラム部11を有する。このダイヤフラム本体10のダイヤフラム部11には駆動部12が形成されていて、この駆動部12の先端が駆動体6に固定されている。13はダイヤフラム本体10の中央より図にて上方に伸びている円筒状の弁体部13aを有している吐出弁、15はその中央より図面で上方に伸びている弁室部14を有する蓋体で、この蓋体15は弁室部14に吐出弁13の弁体部13aを密着させてダイヤフラム10を挟持してケース(シリンダー部)8に固定させている。尚図3はこの蓋体15を図2において下方より見た裏面図である。16は弁室部14の先端に設けられた吐出口、17は弁18を有する吸気孔で、釣鐘状の各ダイヤフラム部11に対応する位置に夫々設けられている。また図2に示すポンプにおいて、ダイヤフラム本体10はダイヤフラム部11によりポンプ室19が形成され、このポンプ室19と弁室14aとこれに通ずる吐出口16とは溝20により連通され、溝20と弁室14aとの間には吐出弁13の弁体13aが位置する。
【0003】
上記のような小型ポンプは、小型直流モーター1の駆動によって出力軸2を介してカーラ4を回転させて駆動軸5にすりこぎ状の運動をさせ、この駆動軸5のすりこぎ状の運動により支持部7を介して、駆動部6が交互に上下動運動をする。つまり駆動機構の作動により図2に示すように駆動体6は右側が上昇している状態から、左側が上昇し右側が下降する状態へと、更に図2に示す状態へと順次変化する。これによって、ダイヤフラム本体10の駆動部12も上下動し、釣鐘状のダイヤフラム部11の容積が変化する。
【0004】
このようなダイヤフラム部11の運動によって吸気孔17を通して外部の空気を吸引し、通気溝20および弁13を通って弁室14aへ送り込まれ、吐出口16より送り出しポンプとしての作用を行なう。つまり弁室部14に密着されて通気溝20を塞いでいる吐出弁13は開かれ空気が吐出口へ流れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図2に示すように、従来のダイヤフラムを用いた小型ポンプは、各ポンプ室19から排気口16へ通ずる弁室部14とポンプ室19との境界部分に設けられる弁体部13aがポンプ室を構成するダイヤフラム部11と一体にダイヤフラム本体10を形成している。
【0006】
このようなポンプは、前述のように駆動部12の上下動によるダイヤフラム部11の運動によって吸気孔を通して外部の空気を吸引し、通気溝20および弁室14aへ送り込まれ、吐出口16より送り出してポンプ作用を行なう。
【0007】
このポンプ作用の際に、吐出弁13の弁体部13aは開き、つまり弁室14a側に倒れ、その後弁室部14に密着して通気溝20を塞ぐ。
【0008】
弁体部13aはこの運動を繰り返し行なわれる。
【0009】
弁体部13aはこのような作用の繰り返しにより、弁が内方に倒れた状態に変形することがある。つまり図5に示すように変形する。この場合、弁の開閉が完全に行なわれず、特に弁体部13aが通気溝20を閉じた状態を保つことができなくなる欠点を有している。
【0010】
ダイヤフラム輸送中に自重により弁体部13aの部分が変形する。このように弁が変形した状態でポンプを組み立てポンプを運転すると、流量等の性能が安定せず好ましくない。
【0011】
本発明は、弁が変形しても正常な逆止弁の機能を有するようにした小型ポンプを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のポンプ室を形成するダイヤフラムを少なくとも一つ形成し、このダイヤフラム部と一体形成された全体として薄い円筒状をした弁体部を有する吐出弁を有するダイヤフラム本体と、前記ダイヤフラム部を収納するシリンダー部と、吸気孔および吸気弁と前記吐出弁を介して前記吐出口へ通ずる弁室部を有するバルブハウジングと、前記ダイヤフラム部を駆動しポンプ作用を行なわしめる駆動機構とを備えたポンプで、前記吐出弁に前記弁体部を前記弁室部に密接させるための押圧部材を設けたことを特徴とする。
【0013】
本発明の小型ポンプは、前記の通りの構成で、特に吐出弁に押圧部材を配置して弁体部を弁室部に密接させることによって、ポンプ作用やその他の原因による変形のため弁体部が弁室部より離れることを防止するようにしたものである。
【0014】
又、本発明の小型ポンプは、前記吐出弁が固定用突起部を有し、前記押圧部材が固定用爪を設けた固定穴と薄い金属板よりなるばね部とを有し、前記押圧部材の固定穴に前記固定用突起部を嵌合し固定するように前記ばね部にて前記弁体部を押圧するようにしたことを特徴とするもので、これによって吐出弁への押圧部材の取り付けが簡単であり、取り付け後は位置ずれや抜け出ることがなく確実に固定されるようになる。
【0015】
更に本発明の小型ポンプは、前記弁体部に位置決め用リブを設け、前記押圧部材が複数のばね部を有し該ばね部が位置決め用リブの両側に位置するように構成したことを特徴とするもので、これにより押圧部材の取り付けの際の位置決めが容易に行ない得るようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を示す。
【0017】
本発明の小型ポンプは、ポンプのうちの特に吐出弁の部分およびその周辺構造を特徴とするもので、したがって次に述べる実施の形態のポンプは、吐出弁およびその周辺部以外のポンプ室、シリンダー部、バルブハウジング、駆動機構等の構成は、図2に示すポンプと実質上同じであるので図示するのを省略した。
【0018】
図1は本発明の要部を示す図で、吐出弁の部分を示す。
【0019】
この図において、(A)は吐出弁(B)は押圧部材の構造を示し、(C)は吐出弁に押圧部材を取り付けた状態を示す。
【0020】
図1において、(A)の吐出弁21は、従来例である図2のポンプの吐出弁13と実質上同じであるが、吐出弁21の底面21aの部分に固定用突起22が形成されている点で、図2に示す従来のポンプの吐出弁と相違する。
【0021】
また、図1(B)の押圧部材31は、固定用爪33を設けてある取付穴32aを有するベース32と、このベース32の周辺部より伸びる薄い金属板よりなるばね部34とよりなる。
【0022】
この図1(A)に示す吐出弁21の内部に図1(B)に示す押圧部材31を挿入しそのベース32の取付穴32aを吐出弁21の固定用突起22に嵌合させ固定用爪33にて抜け出ないように取りつける。このようにして吐出弁21に押圧部材31を取り付けた状態を図1(C)に示す。
【0023】
このように押圧部材31を嵌合固定した吐出弁21の弁体部23は、この押圧部材31のばね部34により外方ヘ押圧され、弁室部14の内壁面に密接するようになる。
【0024】
したがって弁体部23が変形した場合でも弁体部23はこの押圧部材31のばね部34により押圧され正常に弁として作用する。
【0025】
またポンプ作用により、溝20よりの空気により弁体部21が内側への力を受けた場合、弁体部23および押圧部材31のばね部34の押圧力に抗して弁が開かれ、空気は吐出口16の方へ流れ、正常なポンプ作用が行なわれる。
【0026】
また、ダイヤフラムを輸送する際に弁体部21に変形が生じても、押圧部材31のばね部34の作用により、常に正常な状態を保ち、逆止弁として正常に働く。
【0027】
また、図示する実施の形態においては、吐出弁21の弁体部23にリブ23aが設けられている。このリブ23aは押圧部材31の位置決め用リブである。すなわち図示するように吐出弁21の弁体部23に例えばリブ23aを縦方向に長く設け、一方押圧部材31に設けられた複数のばね部34をリブ23aの横幅程度の間隔をおいて二つリブを一対としリブ23aの数に対応するばね部34の対を形成することにより押圧部材を取り付ける際に、正しく位置決めされた状態にて取り付け固定される。
【0028】
この位置決め用リブ設けることにより、押圧部材31のばね部34が、ポンプ作用を行なう際に空気の流れる部分(図2に示すポンプの溝20の位置する部分)がばね部34により弁体部23が押圧されて弁室部14の内壁面に密接し、弁が閉じている時に空気の流れを完全に阻止し、弁としての作用が正しく行なわれる。
【0029】
このようなリブを弁体部に設ける場合、リブの形状は位置決め可能な形状であれば、どのような形状であってもよい。
【0030】
しかし、図示するような形状にすれば、ポンプ作動時に弁の振動等による騒音の発生を防止する効果も有する。
【0031】
尚図中23bは弁体部に形成されたスリットで、このスリット23bと隣のスリット23bとの間が夫々弁としての作用を行なう。また図1(B)に示すようにばね部34は図面上方に向けて夫々開く方向に向けられており、これにより吐出弁21に押圧部材31を取り付けた時に弁体部23を押圧する力が十分得られるようにしている。
【0032】
【発明の効果】
本発明のポンプは、吐出弁に押圧部材を取り付けることにより弁体部を弁室部に密接させるようにして弁体部に変形等が生じても常に良好な逆止弁としての作用を行ない得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の要部を示す図
【図2】 従来のダイヤフラムポンプの構成を示す図
【図3】 図2に示すポンプの蓋体の底面図
【図4】 図2に示すポンプのシリンダー部の平面図
【図5】 弁体部が変形した状態を示す図
【符号の説明】
21 吐出弁
22 固定用突出部
23 弁体部
23a リブ
31 押圧部材
32 ベース
33 固定用爪
34 ばね部
Claims (2)
- ポンプ室を形成するダイヤフラムを少なくとも一つ形成し、このダイヤフラム部と一体形成された全体として薄い円筒状をした弁体部を有する吐出弁を有するダイヤフラム本体と、前記ダイヤフラム部を収納するシリンダー部と、吸気孔および吸気弁と前記吐出弁を介して前記吐出口へ通ずる弁室部を有するバルブハウジングと、前記ダイヤフラム部を駆動しポンプ作用を行なわしめる駆動機構とを備えたポンプで、前記吐出弁に前記弁体部を前記弁室部に密接させるための押圧部材を設け、前記吐出弁が固定用突起部を有し、前記押圧部材が固定用爪を設けた固定穴と薄い金属板よりなるばね部とを有し、前記押圧部材の固定穴に前記固定用突起部を嵌合し固定するように前記ばね部にて前記弁体部を押圧するようにしたことを特徴とする小型ポンプ。
- 前記弁体部に位置決め用リブを設け、前記押圧部材が複数のばね部を有し該ばね部が位置決め用リブの両側に位置するように構成したことを特徴とする請求項1の小型ポンプ。
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1999
- 1999-11-12 JP JP32191499A patent/JP3870357B2/ja not_active Expired - Fee Related
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