JP3869794B2 - 建設機械の情報表示装置及び表示制御装置 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は建設機械の情報表示装置及び表示制御装置に係わり、特に、建設機械の運転室内に設けられ、車体情報やメンテナンス情報など複数の情報を表示可能な建設機械の情報表示装置及びその表示制御装置に関する。
【0002】
背景技術
近年、油圧ショベル、クレーン、トンネル掘削機、材木や岩石等の破砕機、或いは、汚染された土壌や栄養分の少ない土地の土壌を改良する土質改良機を含む建設機械は性能向上・多機能化により電子化が進み、車体情報管理や施工効率向上、或いはメンテナンス性向上を目的として、それぞれの機能毎に電子制御装置が開発・搭載されている。これらの電子制御装置はそれぞれがオペレータヘの情報提供装置を持ち、従って運転室(キャブ)内における情報提供装置が多様化かつ増加しつつある。このため、監視すべき情報の増加や操作の複雑化によりオペレータの負担が増加する、電子制御装置の増加により限られた運転室内空間への搭載が困難になる、機能毎に独立した複数種の情報提供装置の開発及び搭載が行われるためコストが増加する、などの問題を引き起こしている。これらの問題を解決するため、一つの表示画面に複数種の情報を集約して表示する表示装置が検討されている。
【0003】
例えば特開平5−288648号公報には、車体の稼動情報やメンテナンス情報等の複数の表示モードを持ちスイッチ操作により表示内容を切り換えうる管理モニタ装置が開示されている。
【0004】
また、特開平5−287782号公報には、表示部パネルに表示部とスイッチ部を設け、パワーショベルなどの掘削機の掘削状況をモニタし掘削機を模したイラストと数値情報を併用して表示、またスイッチ操作によりフロント姿勢に関する情報の表示内容を切り換えうる多機能ディスプレイモニタシステムが開示されている。
【0005】
更に、特開平10−103925号公報には、タッチパネルにより表示内容を切り換える掘削機の掘削情報モニタ装置を用いた掘削制御方法が開示されている。
【0006】
発明の開示
建設機械は車体情報管理や施工効率向上、或いはメンテナンス性向上を目的として、運転室内における情報提供装置が多様化かつ増加しつつある。このため、一つの表示画面に複数種の情報を集約して表示する表示装置が検討されているが、現状の情報表示にはいくつかの問題がある。
【0007】
特開平5−288648号公報に開示されているモニタ装置においては複数の表示モードが車両の状態または操作指示により切り換え選択され、選択されたモードに応じて対応する表示内容が一つの画面に表示される。しかしながら表示モード切り換えにより画面の表示内容を完全に切り換えてしまうために、例えば稼動情報を表示中に同時にメンテナンス情報を表示するといったような複数情報の同時閲覧はできない。
【0008】
特開平10−103925号公報及び特開平5−287782号公報にて開示されているモニタ装置も同様に、一つの画面には掘削機の車体情報等の単一機能の情報のみが表示され、画面全体を切り換えることにより表示内容を切り換えるものである。
【0009】
また、これらのモニタ装置は通常の計器盤とは独立した装置として運転室内に搭載されるため、オペレータは状況によって通常の計器盤とこれらモニタ装置の両方を注視しなければならず、操作性及び安全性の観点からも問題があった。
【0010】
本発明の目的は、複数種類の情報を複合的かつ選択的に表示することができ、オペレータの情報把握の効率向上を図ることができる建設機械の情報表示装置及びその表示制御装置を提供することである。
【0011】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、建設機械の運転室内に設けられ、車体情報やメンテナンス情報など複数の情報を表示可能な表示部を備えた建設機械の情報表示装置において、前記表示部は複数の画面を切り換え表示可能であり、前記複数の画面のそれぞれは、1つの主画面と複数の副画面とを有し、前記主画面は前記表示部の相当部分を占める大きさであり、前記複数の副画面は前記主画面より小さく、前記主画面は車体情報やメンテナンス情報を含むの複数の情報カテゴリのうちの1つの情報を詳細表示し、前記複数の副画面は少なくとも前記主画面に情報を詳細表示した情報カテゴリ以外の情報カテゴリに対応し、かつ該当する情報カテゴリ内の代表的な情報を表示することで該当する情報カテゴリの情報を簡略表示し、前記複数の副画面の1つを選択することで前記主画面に表示される情報カテゴリを選択し切り換えるための入力手段を備え、この入力手段を操作すると前記複数の副画面の1つに表示されていたカテゴリの情報を前記主画面に詳細表示し、この主画面に今まで表示されていたカテゴリの情報を、前記複数の副画面の任意の1つに簡略表示し、
前記複数の情報カテゴリ (A,B,C,D) の少なくとも1つ (B,C) はその情報カテゴリに属する複数のサブカテゴリ情報の組み合わせからなり、前記主画面 (1001,1003;3001,3003) はその内の少なくとも1つのサブカテゴリ情報を選択的に表示し、前記入力手段 (470) の操作により前記主画面に表示するサブカテゴリ情報を選択して切り換えるものとする。
【0012】
このように1つの主画面と複数の副画面を設け、詳細表示と簡略表示により複数の情報カテゴリを表示しかつその表示情報を切り換え可能とすることにより、複数種類の情報を複合的かつ選択的に表示することができ、オペレータの情報把握の効率向上を図ることができる。
【0014】
また、主画面は表示部の相当部分を占める大きさであり、複数の副画面は主画面より小さくすることにより、1つの画面に効率的に複数種類の情報を表示することができる。
【0016】
また、複数の副画面は、該当する情報カテゴリ内の代表的な情報を表示することにより、該当するカテゴリの情報を簡略表示することができる。
【0018】
また、複数の情報カテゴリの少なくとも1つを複数のサブカテゴリ情報の組み合わせにより構成して、主画にサブカテゴリ情報を選択的に表示できるようにすることにより、主画面に表示できる情報カテゴリの種類を増やすことができ、多種類の情報を複合的かつ選択的に表示することができる。
【0019】
(2)更に、上記(1)において、好ましくは、前記表示部に表示される画面は予め位置の定まった主表示領域と副表示領域を有し、前記主表示領域に前記主画面を表示し、前記副表示領域に前記複数の副画面を表示し、かつ前記複数の副画面は前記複数の情報カテゴリのそれぞれに対応して設けられる。
【0020】
これにより主画面と副画面が表示される位置が一定となり、オペレータに見やすくなる。
【0021】
(3)上記(2)において、好ましくは、前記主表示領域の主画面に情報を詳細表示した情報カテゴリに対応する副表示領域の副画面は、前記入力手段の操作で前記情報カテゴリを切り換えるとき目安となる、矢印キーを模擬した操作ガイドのイラストを表示する。
【0022】
これにより入力手段の操作で主表示領域に表示する情報カテゴリの切り換えを容易に行うことができる。
【0023】
(4)また、上記(2)において、好ましくは、前記副表示領域の複数の副画面は前記主表示領域の主画面に表示する情報カテゴリのインデックスタグの役割を持ち、前記主表示領域に対するインデックスタグを模してデザイン・レイアウトされている。
【0024】
これにより副画面を見出しとすることで、主表示領域に表示する情報カテゴリの選択を容易に行うことができる。
【0027】
(5)上記(1)において、好ましくは、前記主表示領域の主画面に前記少なくとも1つのサブカテゴリ情報を表示するとき、それが属する情報カテゴリに対応する副表示領域の副画面は、前記入力手段の操作でその情報カテゴリを切り換えるとき目安となる、矢印キーを模擬した操作ガイドのイラストを表示するとともに、その副画面と前記主表示領域は前記入力手段の操作で前記サブカテゴリ情報を切り換えるときの目安となる、矢印キーを模擬した操作ガイドのイラストを表示する。
【0028】
これにより表示する情報の種類が増えても、入力手段の操作により主表示領域に表示する情報の切り換えを容易におこなうことができる。
【0029】
(6)また、上記(1)において、好ましくは、前記複数の情報カテゴリは少なくとも計器情報及び異常警告情報を含む。
【0030】
これによりオペレータは計器情報を取得するのに運転室内の計器盤を注視する必要がなくなるか、運転室内の計器盤そのものが不要となり、計器盤と表示装置の両方を注視する必要がなくなり、操作性及び安全性が向上する。また、異常警告情報が表示されるので、メンテナンスが容易となる。
【0031】
(7)また、上記目的を達成するために、本発明は、建設機械の運転室内に設けられ、車体情報やメンテナンス情報など複数の情報を表示可能な表示部を備えた建設機械の情報表示装置の表示制御装置において、前記情報表示装置の表示部に複数の画面を切り換え表示可能であり、前記複数の画面のそれぞれを、1つの主画面と複数の副画面とで構成し、前記主画面は前記表示部の相当部分を占める大きさであり、前記複数の副画面は前記主画面より小さく、前記主画面に車体情報やメンテナンス情報を含むの複数の情報カテゴリのうちの1つの情報カテゴリの情報を詳細表示させ、前記複数の副画面を少なくとも前記主画面に情報を詳細表示した情報カテゴリ以外の情報カテゴリに対応させ、かつ該当する情報カテゴリ内の代表的な情報を表示することで該当する情報カテゴリの情報を簡略表示させる演算制御手段と、前記主画面に表示される情報カテゴリを選択するための入力手段が操作されると、前記複数の副画面の1つに表示されていたカテゴリの情報を前記主画面に詳細表示し、この主画面に今まで表示されていたカテゴリの情報を前記複数の副画面の任意の1つに簡略表示する切換手段とを備え、前記複数の情報カテゴリの少なくとも1つはその情報カテゴリに属する複数のサブカテゴリ情報の組み合わせからなり、前記演算制御手段は、前記主画面に少なくとも1つのサブカテゴリ情報を選択的に表示し、前記切換手段は、前記入力手段の操作により前記複数の副画面の1つを選択することで前記主画面に表示するサブカテゴリ情報を選択して切り換えるものとする。
【0032】
これにより上記(1)で述べたように、複数種類の情報を複合的かつ選択的に表示することができ、オペレータの情報把握の効率向上を図ることができる。
【0033】
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0034】
<第1の実施の形態>
まず、本発明の基本構成を第1の実施の形態として図1〜図13により説明する。
【0035】
<油圧ショベルの機構・油圧システム・電子回路・動作>
図1は、本発明の第1の実施の形態による情報表示装置を備えた油圧ショベルの電子制御システムを、油圧ショベル及びこれに搭載される油圧システムと共に示す図である。
【0036】
図1において、油圧ショベル1は、走行体2、旋回体3、掘削作業装置(フロント作業機)7を備えている。掘削作業装置7は、旋回体3に俯仰動可能に設けられたブーム8と、このブーム8の先端に回動可能に設けられたアーム9と、このアーム9の先端に回動可能に設けられたバケット10と、ブーム8を俯仰動させるブーム操作用の油圧シリンダ11と、アーム9を回動させるアーム操作用のシリンダ12と、バケット10を回動させるバケット操作用のシリンダ13とで構成されている。
【0037】
旋回体3はエンジン14や油圧ポンプ18等の油圧機器等の収納室4を備え、かつ旋回体3の前部左側に運転室6が設けられている。
【0038】
エンジン14は、その回転速度をある範囲に維持するための電子式のガバナ装置15を備えている。エンジン14の目標回転数Nrは目標回転数設定器16により設定される。
【0039】
油圧ポンプ18は、エンジン14によって回転駆動される。また、油圧ポンプ18は可変容量型のポンプであり、その吐出量を変える斜板19を備え、この斜板19には吐出量調整装置20が連結されている。また、斜板19の傾転位置θを検出する斜板位置検出器21及び油圧ポンプ18の吐出圧力Pdを検出する圧力検出器22が設けられている。
【0040】
ブーム操作用の油圧シリンダ11、アーム操作用のシリンダ12、バケット操作用のシリンダ13はそれぞれ制御弁24,25,26を介して油圧ポンプ18に接続され、制御弁24,25,26により油圧ポンプ18から各シリンダ11,12,13に供給される圧油の流量及び方向が調整される。制御弁24,25,26に対し操作レバー27,28,29が設けられ、操作レバー27,28,29にレバー作動器30,31,32が連結され、これらのレバー作動器30,31,32は操作レバー27,28,29の操作信号X1,X2,X3として、その操作量に対応した電気信号を出力する。
【0041】
掘削作業装置7にはブーム8の回転角度αを検出するブーム回転角検出器35、アーム9の回転角度βを検出するアーム回転角検出器36、バケット10の回転角度γを検出するバケット回転角検出器38が設けられている。
【0042】
また、上記油圧ショベルの各部位の制御を行うため、第1の制御ユニット17、第2の制御ユニット23、第3の制御ユニット33、第4の制御ユニット37が設けられ、かつ車体内外の情報をオペレータに提供するため、第1のモニタユニット45、第2のモニタユニット46、情報表示装置47が設けられている。第1〜第4の制御ユニット17,23,33,37及び第1及び第2のモニタユニット45,46と情報表示装置47は共通の通信ライン40により接続され、互いにデータの送受信を行う。
【0043】
第1の制御ユニット17はエンジン14を制御するものであり、目標回転数設定器16からの目標回転数Nrとガバナ装置15で検出された実際の回転数Neを入力して所定の演算を行い、ガバナ装置15に制御信号Rを出力する。これによりエンジン14は、実際の回転数Neが目標回転数設定器16の目標回転数Nrに一致するよう制御される。
【0044】
第2の制御ユニット23は油圧ポンプ18を制御するものであり、圧力検出器22によって検出された油圧ポンプ18の吐出圧力Pdと斜板位置検出器21によって検出された斜板19の傾転位置θと、第3の制御ユニット33からの操作信号X1〜X7を入力して所定の演算を行い、油圧ポンプ18の吐出量調整装置20に斜板19の制御信号を出力する。これにより油圧ポンプ18は、吐出量調整装置20を介してその吐出量が制御される。
【0045】
第3の制御ユニット33は制御弁24,25,26を制御するものであり、レバー作動器30,31,32からの電気信号を入力して所定の演算処理を行い、制御弁24,25,26の操作部24L,24R,25L,25R,26L,26Rに制御信号を出力する。これにより制御弁24,25,26は、操作レバー27,28,29の操作信号X1,X2,X3に従いその位置が制御され、それぞれのシリンダ11,12,13に供給される圧油の流量と流れ方向を制御する。
【0046】
また、図示しない旋回用の操作レバー装置、走行用の操作レバー装置、アタッチメント用の操作レバー装置が設けられ、第3の制御ユニット33はこれら操作レバー装置による旋回用の操作信号X4、左右走行用の操作信号X5,X6、標準的に装備されるバケット10とは別のアタッチメント用の操作信号X7を入力して所定の演算処理を行い、図示しない制御弁に制御信号を出力し、それぞれのアクチュエータ(図示せず)に供給される圧油の流量と流れ方向を制御する。
【0047】
第4の制御ユニット37は掘削作業装置7を制御するものであり、回転角検出器35,36,38からの回転角度α,β,γの各信号と第3の制御装置33からの操作レバー装置27,28,29の操作信号X1,X2,X3を入力して所定の演算処理を行い、操作信号X1,X2,X3を補正し、第3の制御ユニット33に制御駆動指令Yα,Yβ,Yγを出力する。これにより制御弁24,25,26が制御され、掘削作業装置7は例えばその動作軌跡が制御される。
【0048】
また、エンジン14には、潤滑油(エンジンオイル)の圧力Poilを計測するための油圧センサ41が設けられ、エンジンの冷却水を冷却するラジエータ51には冷却水温Twを検出する水温センサ42が設けられている。センサ41,42で検出したエンジンオイル圧力Poil、冷却水温Twの各信号は第1の制御ユニット17へ入力される。
【0049】
更に、油圧ショベル1の車体の各部位の状態をモニタリングするためのセンサとして、燃料レベル(燃料残量)Fuelを計測する燃料レベルセンサ43、油圧システムの回路に備わるフィルタ50の目詰まりを検知するためそのフィルタ圧力P fltを検出する圧力センサ44、油圧システムの作動油の温度Toを検出する油温センサ56、車体の傾斜角ξを検出する傾斜センサ49が設置されており、センサ43,44で検出した燃料レベルFuel、フィルタ圧力P flt 各信号は第1のモニタユニット45に入力され、センサ56で検出した作動油温Toの信号は第2の制御ユニット23に入力され、傾斜センサ49で検出した車体の傾斜角ξの信号は第4の制御ユニット37に入力される。
【0050】
第1のモニタユニット45は、センサ43,44で検出した燃料レベルFuel、フィルタ圧力P fltの情報を情報表示装置47に送信する。運転室6内に計器パネルがある場合は、それらの情報を計器パネルに表示する。
【0051】
第2のモニタユニット46は第1の制御ユニット17、第2の制御ユニット23、第1のモニタユニット45から通信ライン40を介して検出データ(後述)を受信し、これらのデータを処理することで異常検知履歴、機械の稼働時間、稼働状態等を時系列的にあるいは統計的に計測・記憶すると共に、これらの情報を情報表示装置47に送信する。
【0052】
情報表示装置47は第1〜第4の制御装置17,23,33,37及び第1及び第2のモニタユニット45,46から通信ライン40を介して各種情報(後述)を受信し、それらの情報を表示する。また、情報表示装置47は第4の制御ユニット37に対して例えば掘削作業装置7の目標とする作業軌跡を指示する機能を有している。
【0053】
<情報表示装置>
図2に情報表示装置47の構成を示す。情報表示装置47は入力手段としての操作部470、表示制御部471、LCD等のスクリーン472aを備えた表示部472を有している。
【0054】
操作部470は、オペレータが表示を切り替えたいときなどに押す上下方向の矢印キー470a,470b及び左右方向の矢印キー470c,470dと、制御の目標値を入力するときなどに押す増減の数値入力キー470e,470fや図示しないモードスイッチ等の種々のスイッチを有している。
【0055】
表示制御部471は、操作部470からの信号を入力するためのインターフェース471a、中央演算処理装置(CPU)471b、制御手順のプログラムや制御に必要な定数を格納するリードオンリーメモリ(ROM)471c、演算結果あるいは演算途中の数値を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)471d、出力用のインターフェース(I/F)471e、共通通信ライン40に接続されている第1〜第4の制御装置17,23,33,37及び第1及び第2のモニタユニット45,46との通信を制御する通信制御部471fとを備えている。
【0056】
情報表示装置47は運転室6内に配置されている。また、情報表示装置47の操作部470、表示制御部471、表示部472は好ましくは別体とされ、表示部472は運転室6内のオペレータの見やすい位置、例えば運転席から見て斜め右方の運転室コーナ部に取り付けられる。
【0057】
<共通通信ラインの通信データ>
図3に共通通信ライン40を介して上記制御ユニット及びモニタユニット間で送受信される通信データの詳細を表形式で示す。図中、「ID No」は個々のデータにつけられる識別番号である。○印は各制御ユニット或いはモニタユニットの送信するデータを示している。●印は各制御ユニット或いはモニタユニットの受信データを示している。通信周期はそのデータを送信する制御ユニットがそのデータを通信する間隔、つまりデータを更新する時間間隔を示している。周期中「表示操作時」は情報表示装置47の操作部470に備えられる指示ボタン(図示せず)を操作したときにのみ情報表示装置47から信号を送信することを意味する。
【0058】
また、第2のモニタユニット46は、第1の制御ユニット17から実際のエンジン回転数Ne、エンジンオイル圧力Poil、冷却水温Twのデータを、第2の制御ユニット23からポンプ吐出圧Pd、ポンプ傾転角θ、作動油温Toのデータを、第3の制御ユニット33からアーム用の操作信号X2、旋回用の操作信号X4、左右走行用の操作信号X5,X6、アタッチメント用の操作信号X7を、第1のモニタユニット45から燃料レベルFuel、フィルタ圧力P fltのデータをそれぞれ受信する。第2のモニタユニット46はそれらのデータを用いて異常検知履歴HisW、稼動時間(キーON)TmwKey、稼働時間(エンジンON)TmwEng、稼動時間(掘削)TmwExc、稼動時間(走行)TmwRun、稼動時間(旋回)TmwRot、稼動時間(ML)TmwML、稼働時間(ATT)TmwATT、エンジン回転数頻度分布HistEng、冷却水温頻度分布HistTw、作動油温頻度分布HistTo、ポンプ負荷頻度分布HistPld、掘削負荷頻度分布HistEldの各種データを作成し、第2のモニタユニット46が内蔵するRTC(時計機能)による時刻Timeの情報と共にそれらのデータを情報表示装置47に送信する。
【0059】
ここで、異常検知履歴HisWのデータは、エンジンオイル圧力Poil、冷却水温Tw、ポンプ吐出圧Pd等のデータにより作成され、稼動時間(キーON)TmwKeyは第2のモニタユニット46の電源ON時間で計算され、稼働時間(エンジンON)TmwEngはエンジン回転数NeのON時間で計算され、稼動時間(掘削)TmwExcはアーム用の操作信号X2のON時間で計算され、稼動時間(走行)TmwRunは左右走行用の操作信号X5,X6のON時間で計算され、稼動時間(旋回)TmwRotは旋回用の操作信号X4のON時間で計算され、稼動時間(ML)TmwMLは図示しないMLモードスイッチの信号のON時間で計算され、稼働時間(ATT)TmwATTはアタッチメント用の操作信号X7のON時間で計算される。
【0060】
また、エンジン回転数頻度分布HistEngはエンジン回転数Neのデータを頻度分布処理することで作成され、冷却水温頻度分布HistTwは冷却水温Twのデータを頻度分布処理することで作成され、作動油温頻度分布HistToは作動油温Toのデータを頻度分布処理することで作成され、ポンプ負荷頻度分布HistPldはポンプ吐出圧Pdのデータを頻度分布処理することで作成され、掘削負荷頻度分布HistEldはアーム用の操作信号X2がON時のポンプ吐出圧Pdのデータを頻度分布処理することで作成される。
【0061】
情報表示装置47は、第1の制御ユニット17から実際のエンジン回転数Ne、エンジンオイル圧力Poil、冷却水温Twのデータを、第2の制御ユニット23から作動油温Toのデータを、第4の制御ユニット37から制御駆動指令Yα,Yβ,Yγ、ブーム、アーム、バケットの各回転角度α,β,γ、バケット先端深さ(高さ)hx、バケット先端リーチhyのデータを、第1モニタユニット45から燃料レベルFuel、フィルタ圧力P fltのデータを、第2のモニタユニット46から上記の各種データをそれぞれ受信し、それらを切り換えかつ適宜組み合わせて表示する。
【0062】
<画面表示例>
情報表示装置47の表示部472(図2)への表示について図4〜図7により説明する。
【0063】
図4〜図7において、表示部472のスクリーン472aに表示される画面(以下、表示画面という)には複数の情報カテゴリの情報を同時に表示する。その際、複数の情報カテゴリのうちの一つのカテゴリの情報を詳細に、その他のカテゴリの情報は簡略化して表示する。どの情報カテゴリを詳細に表示するかはオペレータによる操作部470(図2)のキー操作で逐次切り換え可能である。
【0064】
表示画面は予め位置の定まった主表示領域1000と副表示領域2000とを有している。主表示領域1000は詳細表示のための領域であり、副表示領域2000は簡略化表示のための領域である。
【0065】
図4において、主表示領域1000には一つの主画面1002が表示され、副表示領域2000には情報カテゴリ数と同数の副画面2005,2006,2003,2004が表示される。各副画面は各情報カテゴリと対応している。
【0066】
同様に、図5において、主表示領域1000には一つの主画面1001が表示され、副表示領域2000には情報カテゴリ数と同数の副画面2001〜2004が表示され、図6において、主表示領域1000には一つの主画面1003が表示され、副表示領域2000には情報カテゴリ数と同数の副画面2001,2006,2007,2004が表示され、図7において、主表示領域1000には一つの主画面1004が表示され、副表示領域2000には情報カテゴリ数と同数の副画面2001,2006,2003,2008が表示される。各副画面は各情報カテゴリと対応している。
【0067】
主画面1001〜1004にはそれぞれの情報カテゴリの情報が詳細に表示される。
【0068】
主画面1001〜1004に情報が詳細表示されている情報カテゴリに対応する副画面2002,2005,2007,2008には情報カテゴリの名称やオペレータヘの操作ガイドのイラスト80,81を表示する。操作ガイドのイラスト80,81は操作部470のキー操作で情報カテゴリを切り換えるとき目安とするものであり、操作部470の上下の矢印キー470a,470b(図2)を模擬してデザインされている。その他の副画面2006,2003,2004(図4)、2001,2003,2004(図5)、2001,2006,2004(図6)、2001,2006,2003(図7)には対応する各情報カテゴリの情報を簡略表示する。簡略表示は、例えば、該当する情報カテゴリ内の代表的な情報を表示することにより行う。
【0069】
副画面2005,2006,2003,2004(図4)、2001〜2004(図5)、2001,2006,2007,2004(図6)、2001,2006,2003,2008(図7)は各情報カテゴリのインデックスタグ(見出し)の役割も果たすように配置され、主表示領域1000に対するインデックスタグを模してデザイン・レイアウトされている。
【0070】
オペレータが主表示領域1000に表示される情報カテゴリを切り換える際の操作と画面切り換えについて、図5に示す画面表示例から図4に示す画面表示例に切り換える場合を例に説明する。
【0071】
オペレータが主表示領域1000に表示される情報カテゴリを切り換える際は、現在選択されている情報カテゴリに対応する副画面2002に代わって、所望の情報カテゴリに対応する副画面2001を新たに選択することにより、主表示領域1000に詳細表示する情報カテゴリを切り換えることができる。その選択は、操作ガイドのイラスト80を目安に上向きの矢印キー470a(図2)を操作することで行える(後述)。その際、新たに選択された情報カテゴリの副画面2001に簡略表示されていた情報は主画面1002に移り詳細表示される。代わって副画面2005には選択された情報カテゴリの名称及びオペレータヘの操作ガイドのイラスト80を表示する。また、それまで選択されていた情報カテゴリの主画面1001の詳細情報は画面切り換え後は副画面2006の簡略化表示に移る。
【0072】
次に、表示部472の表示画面例を説明する。
本実施の形態では、情報カテゴリとして、図4〜図7に示すような計器情報、車体姿勢情報、稼動情報、異常警告情報の四つを設定する。以下に各情報カテゴリが選択された状態の表示画面の内容を説明する。
【0073】
《カテゴリA》図4において、表示画面の主画面1002は計器パネルに相当する画面であり、エンジン回転数1200、冷却水温1201、作動油温1202、燃料レベル1203を数値、円型メータ、棒型メータで表示する。副画面2005は選択されている情報カテゴリの名称とオペレータヘの操作ガイドのイラスト80を表示する。副画面2006,2003,2004はそれぞれ車体姿勢情報、稼動情報、異常警告情報に対応し各情報カテゴリの情報を簡略化したもの(代表的な情報)を表示する。副画面2006はバケット姿勢及び先端位置を数値及びイラストで表示する。副画面2003はエンジンON時間及び掘削累積時間を数値で表示する。副画面2004には異常発生時に異常項目を表示する。
【0074】
《カテゴリB》図5において、表示画面の主画面1001はバケット姿勢及び車体姿勢を表示する画面であり、車体左右傾斜角1100、バケット回転角1101、バケット高さ1102を数値及び実機の全体像或いは各部位を模したイラストで表示する。副画面2002は選択されている情報カテゴリの名称とオペレータヘの操作ガイドのイラスト80,81を表示する。副画面2001,2003,2004はそれぞれ計器情報、稼動情報、異常警告情報に対応し各情報カテゴリの情報を簡略化したもの(代表的な情報)を表示する。副画面2001は冷却水温及び作動油温と燃料レベルを針型メータで表示する。副画面2003,2004は前述と同様である。この点に関しては以下同じである。
【0075】
《カテゴリC》図6において、表示画面の主画面1003は稼動時間情報を表示する画面であり、キーON時間1300、エンジンON時間1301、掘削時間1302、走行時間1303、旋回時間1304,MLクレーン操作時間1305、アタッチメント操作時間1306を数値及び棒型メータで表示する。副画面2007は選択されている情報カテゴリの名称とオペレータヘの操作ガイドのイラスト80,81を表示する。副画面2001,2006,2004はそれぞれ計器情報、車体姿勢情報、異常警告情報に対応し各情報カテゴリの情報を簡略化したもの(代表的な情報)を表示する。
【0076】
《カテゴリD》図7において、表示画面の主画面1004は異常警告を表示する画面であり、異常発生履歴、故障発生履歴を発生日時と併せて表示する。副画面2008は選択されている情報カテゴリの名称とオペレータヘの操作ガイドのイラスト81を表示する。副画面2001,2006,2003はそれぞれ計器情報、車体姿勢情報、稼動情報に対応し各情報カテゴリの情報を簡略化したもの(代表的な情報)を表示する。
【0077】
<画面表示処理の説明>
上記の画面表示を行う情報表示装置47の表示制御部471(図2)による処理内容を表示状態フラグを用いて説明する。表示状態フラグには情報カテゴリ名A,B,C,Dの何れかをセットするものとする。処理フローを図8示す。
【0078】
(1)STEP10001:先ず、情報表示装置47が起動すると現在どの情報カテゴリを選択しているかを示す表示状態フラグをA、即ち計器情報に設定する。つまり、初期状態はカテゴリAに設定されることになる。
【0079】
(2)STEP10002:情報表示装置47に備えられる操作部470の上下の矢印キー470a,470b(図2)の何れかが押されていないかを判定する。押されていればSTEP10003へ、押されていない場合はSTEP10004へ処理を進める。
【0080】
(3)STEP10003:押された矢印キーに応じて表示状態フラグを切り換える処理ブロック10010を実行する。
【0081】
(4)STEP10004:主画面表示処理を行う処理ブロック10020を実行する。
【0082】
(5)STEP10005:副画面表示処理1(表示状態フラグで選択されている情報カテゴリに対応する副画面の表示処理)を行うブロック10030を実行する。
【0083】
(6)STEP10006:副画面表示処理2(表示状態フラグで選択されていない情報カテゴリに対応する副画面の表示処理)を行うブロック10040を実行する。
【0084】
(7)STEP10007:STEP10002へ戻り繰り返す。
【0085】
<処理ブロック10010の説明>
ブロック10010は押された矢印キーに応じて表示状態フラグを切り換える処理を行う。処理フローを図9に示す。
【0086】
(1)STEP10011:押された矢印キーが上矢印キー470a(以下、適宜「↑」で表す)或いは下矢印キー470b(以下適宜「↓」で表す)の何れであるかを判定する。「↑」の場合はSTEP10012aへ、「↓」の場合はSTEP10012bへ処理を進める。
【0087】
(2)STEP10012a:表示状態フラグがAの場合は何も変更せず現状を維持する。B,C,Dの場合はそれぞれ表示状態フラグをA,B,Cに変更する。STEP10013へ処理を進める。
【0088】
(3)STEP10012b:表示状態フラグがDの場合は何も変更せず現状を維持する。A,B,Cの場合はそれぞれ表示状態フラグをB,C,Dに変更する。STEP10013へ処理を進める。
【0089】
(4)STEP10013:ブロック10010を終了する。
【0090】
<処理ブロック10020の説明>
ブロック10020は表示状態フラグに従って主画面の表示処理を行う。処理フローを図10に示す。
【0091】
(1)STEP10021:表示状態フラグがAの時はSTEP10022aの処理、Bの時はSTEP10022bの処理、Cの時はSTEP10022cの処理、Dの時はSTEP10022dの処理をそれぞれ行う。
【0092】
(2)STEP10022a:通信により得たエンジン回転数、冷却水温、作動油温、燃料レベルを数値及び単位で、円型メータ或いは棒型メータを用いてグラフィカルに表示する。STEP10023へ処理を進める。
【0093】
(3)STEP10022b:まず、通信により得た車体左右傾斜角を数値及び単位で表示し、また同時に車体を後方から見たイラストを通信により得た車体左右傾斜角に合わせて回転させて表示する。次に通信により得られたバケットの回転角度を数値及び単位で表示し、また同時にバケットを側面から見たイラストを通信により得たバケット回転角度に合わせて回転させて表示する。次に通信により得られたバケット先端位置の高さを数値及び単位で表示し、また同時に基準面高さを表す水平線とそれに垂直な線にバケットを側面から見たイラストを重ねてグラフィカルに表示することによりバケットの高さを視覚的にわかりやすく表示する。STEP10023へ処理を進める。
【0094】
(4)STEP10022c:通信により得た稼動情報を表示する。第2のモニタユニット46が計測・管理するキーON時間、エンジンON時間、掘削時間、走行時間、旋回時間、MLクレーン操作時間、アタッチメント操作時間のそれぞれについて、数値及び単位で表示し、またキーON時間を100%とした時のキーON時間以外の各動作時間の相対的な割合を長さとした棒型グラフを用いてグラフィカルに表示する。STEP10023へ処理を進める。
【0095】
(5)STEP10022d:通信により異常発生情報が得られた場合には、異常内容に応じて予め関連付けられたイラスト、異常の内容を表すメッセージ、及び異常発生日時を表示する。異常発生毎に同様の表示を追加していく。通信により異常が解消されたとの情報が得られた場合は該当する異常のイラストと異常の解消を表すメッセージと異常解消日時を同様に追加表示する。STEP10023へ処理を進める。
【0096】
(6)STEP10023:ブロック10020を終了する。
【0097】
<処理ブロック10030の説明>
ブロック10030は表示状態フラグで選択されている情報カテゴリに対応する副画面の表示処理を行う。処理フローを図11に示す。
【0098】
(1)STEP10031:表示状態フラグがAの時はSTEP10032aの処理、Bの時はSTEP10032bの処理、Cの時はSTFP10032cの処理、Dの時はSTEP10032dの処理をそれぞれ行う。
【0099】
(2)STEP10032a:情報カテゴリ名「計器情報」を表示し、またオペレータヘの操作ガイド用イラスト80として下矢印キー470bを模擬した「↓」を表示する。STEP10033へ処理を進める。
【0100】
(3)STEP10032b:情報カテゴリ名「車体姿勢情報」を表示し、またオペレータヘの操作ガイド用イラスト80,81として上下の矢印キー470a、470bを模擬した「↑」「↓」を表示する。STEP10033へ処理を進める。
【0101】
(4)STEP10032c:情報カテゴリ名「稼動情報」を表示し、またオペレータヘの操作ガイド用イーラスト80,81として上下の矢印キー470a、470bを模擬した「↑」「↓」を表示する。STEP10033へ処理を進める。
【0102】
(5)STEP10032d:情報カテゴリ名「異常警告情報」を表示し、またオペレータヘの操作ガイド用イラスト80として上矢印キー470aを模擬した「↑」を表示する。STEP10033へ処理を進める。
【0103】
(6)STEP10033:ブロック10030を終了する。
【0104】
<処理ブロック10040の説明>
ブロック10040は表示状態フラグで選択されていない情報カテゴリに対応する副画面の表示処理を行う。処理フローを図12に示す。
【0105】
(1)STEP10041:表示状態フラグがAでなければ、計器情報の簡略化表示として冷却水温と作動油温を針型メータのイラストで表示する。メータは通信により得られる冷却水温、作動油温情報により針の位置を計算し逐次描画更新する。
【0106】
(2)STEP10042:表示状態フラグがBでなければ、車体姿勢情報の簡略化表示としてバケット先端位置及び回転角度を数値及び単位で表示する。また、バケットを側面から見たイラストを回転角度に応じて逐次回転させ表示する。
【0107】
(3)STEP10043:表示状態フラグがCでなければ、稼動情報の簡略化表示として通信により得られるエンジンON時間と掘削時間を数値と単位及び棒型グラフを用いて表示する。
【0108】
(4)STEP10044:表示状態フラグがDでなければ、異常警告情報の簡略化表示として通信により得られる異常警告情報により異常発生時には異常内容に応じて予め関連付けられたイラストを表示しオペレータに知らせる。また同時に異常内容を簡単なメッセージで表示する。通信により該当する異常が解消されたとの情報が得られた際は異常内容に関連付けられたイラスト及び異常内容を表すメッセージの表示を停止する。
【0109】
(5)STEP10045:ブロック10040を終了する。
【0110】
<第1の実施の形態における操作例及び画面遷移例>
第1の実施の形態の操作例として、初期状態の計器情報カテゴリAの画面から稼動情報カテゴリCの画面に切り換える手順を図13を用いて説明する。
【0111】
(1)初期状態において表示状態フラグにセットされている情報カテゴリはAである。主画面にはカテゴリAが表示される。つまり、主画面1002が表示される。
【0112】
(2)「↓」を入力する。図13に示すように表示画面は下に遷移する。表示状態フラグにセットされる情報カテゴリはBとなる。主画面にはカテゴリBが表示され主画面1001となる。
【0113】
(3)↓を入力する。図13に示すように表示画面は下に遷移する。表示状態フラグにセットされる情報カテゴリはCとなる。主画面にはカテゴリCが表示され主画面1003となる。
【0114】
以上の手順により初期状態の計器情報カテゴリAの画面から稼動情報カテゴリCの画面に切り換えることができる。
【0115】
また、更に画面を異常警告情報カテゴリDの画面に切り換える場合は、↓を入力すると、図13に示すように表示画面は下に遷移し、表示状態フラグにセットされる情報カテゴリはDとなり、主画面にはカテゴリDが表示され主画面1004となる。
【0116】
<第1の実施の形態の効果>
以上のように構成した本実施の形態によれば、情報表示装置47の表示部472の表示画面に1つの主画面を有する主表示領域1000と複数の副画面を有する副表示領域2000を設け、詳細表示と簡略表示により複数の情報カテゴリを表示しかつその表示情報を切り換え可能としたので、複数種類の情報を複合的かつ選択的に表示することができ、オペレータの情報把握の効率向上を図ることができる。
【0117】
また、主表示領域1000の主画面に情報を詳細表示した情報カテゴリに対応する副表示領域2000の副画面は、操作部470のキー操作で情報カテゴリを切り換えるとき目安となる、矢印キーを模擬した操作ガイドのイラスト80,81を表示するので、操作部470のキー操作で主表示領域1000に表示する情報カテゴリの切り換えを容易に行うことができる。
【0118】
更に、副表示領域2000の複数の副画面は主表示領域1000の主画面に表示する情報カテゴリのインデックスタグの役割を持ち、主表示領域1000に対するインデックスタグを模してデザイン・レイアウトされているため、それを見出しとして使用することで主表示領域1000に表示する情報カテゴリの選択を容易に行うことができる。
【0119】
また、表示画面に表示される複数の情報カテゴリは計器情報と異常警告情報を含むものであるため、オペレータは計器情報を取得するため運転室内の計器盤を注視する必要がなくなり、操作性及び安全性が向上する。また、本実施の形態では、運転室内に計器盤そのものをも省略可能であり、運転室内スペースの有効利用が可能となる。また、異常警告情報が表示されるので、メンテナンスが容易となる。
【0120】
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態を図14〜図34により説明する。
【0121】
第2の実施の形態は第1の実施の形態の装置構成において、情報表示装置47における各情報カテゴリ内の表示内容を更に幾つかのサブカテゴリに分け、情報カテゴリの選択・切り換え手段に加えて、情報カテゴリ中のサブカテゴリの選択・切り換え手段を追加し、表示内容を更に細かく切り換えられるようにしたものである。
【0122】
まず、図14を用いて情報カテゴリ毎の表示画面に設定される表示情報について説明する。
【0123】
《カテゴリA》第1の実施の形態と同様とする。
【0124】
《カテゴリB》カテゴリBは、図14に示すように2つのサブカテゴリ(階層2)を有し、表示画面の主画面1001は、第1の実施の形態で説明したバケット姿勢及び車体姿勢を表示する画面と、本実施の形態で新たに追加する作業装置姿勢を表示する画面の何れかを選択して表示する。バケット姿勢及び車体姿勢を表示する画面は、図15に示すように、図5に示した画面と同じである。作業装置姿勢を表示する画面は、図16に示すように、ブーム、アーム、バケットの各関節角の変化による姿勢変化を実機の全体像を含めた側面図1103で表示する。また、合わせてバケット先端位置を数値で表示する。選択されている情報カテゴリに対応する副画面2002及びそれ以外の副画面2001,2003,2004は、前者の副画面2002に操作ガイドのイラスト82が追加表示される点を除いて第1の実施の形態と同様である。操作ガイドのイラスト82は操作部470のキー操作でメインのカテゴリ(階層1)からサブカテゴリに移行するための目安とするものであり、操作部470の左矢印キー470cを模擬してデザインされている。また、主表示領域1000にも、操作部470のキー操作でサブカテゴリを切り換えるための目安として、操作部470の上下の矢印キー470a,470bを模擬した操作ガイドのイラスト83,84を表示し、かつサブカテゴリからメインのカテゴリに移行するための目安として、操作部470の右矢印キー470dを模擬した操作ガイドのイラスト85を表示する。
【0125】
《カテゴリC》カテゴリCは、図14に示すように2つのサブカテゴリ(階層2)を有し、表示画面の主画面1003は、図14に示すように、第1の実施の形態で説明した稼動時間情報を表示する画面と、本実施の形態で新たに追加する車体情報の頻度分布をグラフで表示する画面の何れかを選択して表示する。また、頻度分布のサブカテゴリは更に5つのサブカテゴリ(階層3)を有し、エンジン回転数頻度分布、冷却水温頻度分布、作動油温頻度分布、掘削負荷頻度分布、ポンプ負荷頻度分布の何れかを選択して表示する。稼動時間情報を表示する画面は、図17に示すように、図6に示した画面と同じである。エンジン回転数頻度分布を表示する画面は、図18に示すように、エンジン回転数に対する稼動時間の分布1307を表示し、冷却水温頻度分布を表示する画面は、図19に示すように、冷却水温に対する稼動時間(エンジン稼動時間)の分布1308を表示し、作動油温頻度分布を表示する画面は、図20に示すように、作動油温に対する稼動時間(エンジン稼動時間)の分布1309を表示し、掘削負荷頻度分布を表示する画面は、図21に示すように、掘削負荷に対する掘削稼動時間の分布1310を表示し、ポンプ負荷頻度分布を表示する画面は、図22に示すように、ポンプ負荷に対するポンプ稼動時間(エンジン稼動時間)の分布1311を表示する。選択されている情報カテゴリに対応する副画面2007及び副画面2001,2006,2004は、カテゴリBと同様、前者の副画面2007に操作ガイドのイラスト82が追加表示される点を除いて第1の実施の形態と同様である。また、主画面1003に稼動時間情報を表示する場合は、カテゴリBと同様、主表示領域1000に操作ガイドのイラスト83,84,85を表示する。主画面1003に頻度分布を表示する場合は、図18〜図22に示すように、主表示領域1000には更に操作ガイドのイラスト86を表示する。操作ガイドのイラスト86は操作部470のキー操作でサブカテゴリ(階層2)から更にその下のサブカテゴリ(階層3)に移行するための目安とするものであり、操作部470の左矢印キー470cを模擬してデザインされている。
【0126】
《カテゴリD》第1の実施の形態と同様とする。
【0127】
これらの表示画面には図14に示すようにラベル名をつける。カテゴリAの計器情報画面をA−0−0、カテゴリBの車体姿勢情報画面をB−1−0、カテゴリBの作業装置姿勢情報画面をB−2−0、カテゴリCの稼動情報画面をC−1−0、カテゴリCのエンジン回転数頻度分布画面をC−2−1、カテゴリCの冷却水温頻度分布画面をC−2−2、カテゴリCの作動油温頻度分布画面をC−2−3、カテゴリCの掘削負荷頻度分布画面をC−2−4、カテゴリCのポンプ負荷頻度分布画面をC−2−5、カテゴリDの異常警告情報画面をD−0−0とする。
【0128】
ここで、ラベルの1番目の文字はカテゴリの区別を表す。ラベルの2番目の文字は、サブカテゴリ(階層2)が存在すればその区別を表す。ラベルの3番目の文字は、更にサブカテゴリ(階層3)が存在すればその区別を表す。カテゴリAのようにサブカテゴリが存在しない場合はラベルの2番目と3番目は0とする。カテゴリDも同様にサブカテゴリが存在しないのでラベルの2番目と3番目は0とする。カテゴリBは階層2が2つ存在するのでそれらをそれぞれB−1,B−2とする。B−1,B−2共に階層3は存在しないのでラベルの3番目は0となりカテゴリBに属する画面のラベルはB−1−0,B−2−0となる。カテゴリCは階層2が2つ存在するのでそれらをそれぞれC−1,C−2とする。C−1は階層3は存在しないのでカテゴリC−1に属する画面のラベルはC−1−0とする。C−2について階層3が5つ存在するのでカテゴリC−2に属する画面のラベルは順にC−2−1,C−2−2,C−2−3,C−2−4,C−2−5とする。
【0129】
これによりカテゴリ切り換えによりAが選択されたときは画面A−0−0が、Bが選択されたときは画面B−1−0または画面B−2−0が、Cが選択されたときは画面C−1−0または画面C−2−1または画面C−2−2または画面C−2−3または画面C−2−4または画面C−2−5が、Dが選択されたときは画面D−0−0がそれぞれ表示されることになる。
【0130】
図23に初期状態の画面遷移ブロック図を示す。初期状態においては、図23に示すように、頻度分布にはエンジン回転数分布C−2−1からポンプ負荷頻度分布C−2−5までのうちからエンジン回転数分布C−2−1を選択し、稼働情報には稼働時間履歴C−1−0と頻度分布C−2−1のうちから頻度分布C−2−1を選択し、車体姿勢情報にはバケット姿勢及び車体傾斜B−1−0と作業装置姿勢B−2−0のうちからバケット姿勢及び車体傾斜B−1−0を選択し、それぞれ初期状態として設定しておく。カテゴリAとカテゴリDはサブカテゴリ選択肢が存在しないのでそれぞれ画面A−0−0、画面D−0−0を初期状態として設定しておく。また、初期画面はカテゴリAを表示するように設定しておく。従って情報表示装置47の起動時の初期画面として画面A−0−0が表示される。
【0131】
<画面表示処理>
以下、画面表示処理を現在の表示状態を表す表示状態フラグを用いて説明する。表示状態フラグには表示状態の遷移に従って各表示画面毎のラベル名の何れかがセットされるものとする。処理フローを図24に示す。
【0132】
(1)STEP10101:先ず、初期状態を図23の遷移ブロック図のように設定し、表示状態フラグにA−0−0をセットする。つまり、初期画面は計器情報画面に設定されることになる。
【0133】
(2)STEP10102:情報表示装置47に備えられる操作部470の何れかの矢印キーが押されていないかを判定する。押されていればSTEP10103へ、押されていない場合はSTEP10104へ処理を進める。
【0134】
(3)STEP10103:押された矢印キーに応じて表示状態フラグを切り換える処理ブロック10110を実行する。
【0135】
(4)STEP10104:主画面表示処理を行う処理ブロック10120を実行する。
【0136】
(5)STEP10105:副画面表示処理1(表示状態フラグで選択されている情報カテゴリに対応する副画面の表示処理)を行うブロック10130を実行する。
【0137】
(6)STEP10106:副画面表示処理2(表示状態フラグで選択されていない情報カテゴリに対応する副画面の表示処理)を行うブロック10140を実行する。
【0138】
(7)STEP10107:STEP10102へ戻り繰り返す。
【0139】
<処理ブロック10110の説明>
ブロック10110は押された矢印キーに応じて表示状態フラグを切り換える処理を行う。なお、図23の画面遷移ブロック図では、図の右方向がサブカテゴリの階層のより深い方に対応しているが、以下の操作例では表示画面のレイアウトに合わせて、左矢印キー470c(以下、適宜「←」で表す)をより深い階層への遷移の指示、右矢印キー470d(以下、適宜「→」で表す)をより浅い階層への遷移の指示に割り当てる。処理フローを図25〜図27に示す。
【0140】
(1)STEP10111:図25、図26、図27に示すように現在のどの階層にいるかに応じて、押された矢印キーが「↑」,「↓」,「←」,「→」の何れかを判定する。「↑」の場合はSTEP10112aへ、「↓」の場合はSTEP10112bへ、「←」の場合はSTEP10112cへ、「→」の場合はSTEP10112dへ処理を進める。
【0141】
(2)STEP10112a:図25、図26、図27に示すように、遷移ブロック図において現在選択表示されている画面より上に隣接する遷移可能な画面がある場合はその画面に遷移し、表示状態フラグに遷移先の画面のラベル名をセットする。現在の階層が2または3の場合は隣接する左の階層からのリンクを遷移先の画面に繋ぎ換える。遷移可能な画面がない場合は現在表示中の画面を維持する。STEP10113へ処理を進める。
【0142】
(3)STEP10112b:図25、図26、図27に示すように、遷移ブロック図において現在選択表示されている画面より下に隣接する遷移可能な画面がある場合はその画面に遷移し、表示状態フラグに遷移先の画面のラベル名をセットする。現在の階層が2または3の場合は隣接する左の階層からのリンクを遷移先の画面に繋ぎ換える。遷移可能な画面がない場合は現在表示中の画面を維持。STEP10113へ処理を進める。
【0143】
(4)STEP10112c:図25、図26に示すように、現在の階層が1または2かつ隣接する右の階層が存在する場合は隣接する右の階層に遷移する。その際表示状態フラグにセットするラベル名は遷移先の画面のラベル名(即ち表示状態フラグは不変)。隣接する右の階層が存在しない場合成いは現在の階層が3の場合(図27)は現在表示中の画面を維持する。STEP10113へ処理を進める。
【0144】
(5)STEP10112d:図26、図27に示すように、現在の階層が2または3の場合は隣接する左の階層の表示画面として現在の表示画面を選択し、左の階層へ遷移する。その際表示状態フラグにセットするラベル名は遷移先の画面のラベル名(即ち表示状態フラグは不変)。また、現在の階層が1の場合(図25)は現在表示中の画面を維持する。STEP10113へ処理を進める。
【0145】
(6)STEP10113:ブロック10110を終了する。
【0146】
<処理ブロック10120の説明>
ブロック10120は表示状態フラグにセットされたラベル名に対応する主画面の描画処理を行う。各々の主画面の詳細な描画処理については既に説明したので省略する。処理フローを図28に示す。
【0147】
(1)STEP10121:表示状態フラグのラベル名に対応する画面を描画する。
【0148】
(2)STEP10122:ブロック10120を終了する。
【0149】
<処理ブロック10130の説明>
ブロック10130は表示状態フラグにセットされたラベル名の1番目の文字に対応する情報カテゴリ即ち現在選択されている情報カテゴリに対応する副画面の表示処理を行う。処理フローを図29に示す。
【0150】
(1)STEP10131:表示状態フラグにセットされたラベル名の1番目の文字がAの時はSTEP10132aの処理、Bの時はSTEP10132bの処理、Cの時はSTEP10132cの処理、Dの時はSTEP10132dの処理をそれぞれ行う。
【0151】
(2)STEP10132a:情報カテゴリ名「計器情報」を表示し、またオペレータヘの操作ガイド用イラスト80として下矢印キー470dを模擬した「↓」を表示する。STEP10133へ処理を進める。
【0152】
(3)STEP10132b:情報カテゴリ名「車体姿勢情報」を表示し、またオペレータヘの操作ガイド用イラスト80,81として上下の矢印キー470a、470bを模擬した「↑」「↓」を表示する。STEP10133へ処理を進める。
【0153】
(4)STEP10132c:情報カテゴリ名「稼動情報」を表示し、またオペレータヘの操作ガイド用イラストとして上下の矢印キー470a、470bを模擬した「↑」「↓」を表示する。STEP10133へ処理を進める。
【0154】
(5)STEP10132d:情報カテゴリ名「異常警告情報」を表示し、またオペレータヘの操作ガイド用イラスト80として上矢印キー470aを模擬した「↑」を表示する、STEP10133へ処理を進める。
【0155】
(6)STEP10133:ブロック10130を終了する。
【0156】
<処理ブロック10140の説明>
ブロック10140は表示状態フラグにセットされたラベル名の1番目の文字で選択されていない情報カテゴリに対応する副画面の表示処理を行う。処理フローを図30に示す。
【0157】
(1)STEP10141:表示状態フラグにセットされたラベル名の1番目の文字がAてなければ、計器情報の簡略化表示として冷却水温と作動油温を針型メータのイラストで表示する。メータは通信により得られる冷却水温、作動油温情報により針の位置を計算し逐次描画更新する。
【0158】
(2)STEP10142:表示状態フラグにセットされたラベル名の1番目の文字がBでなければ、車体姿勢情報の簡略化表示としてバケット先端位置及び回転角度を数値及び単位で表示する。また、バケットを側面から見たイラストを回転角度に応じて逐次回転させ表示する。
【0159】
(3)STEP10143:表示状態フラグにセットされたラベル名の1番目の文字がCでなければ、稼動情報の簡略化表示として通信により得られるエンジンON時間と掘削時間を数値と単位及び棒型グラフを用いて表示する。
【0160】
(4)STEP10144:表示状態フラグにセットされたラベル名の1番目の文字がDでなければ、異常警告情報の簡略化表示として通信により得られる異常警告情報により異常発生時には異常内容に応じて予め関連付けられたイラストを表示しオペレータに知らせる。また同時に異常内容を簡単なメッセージで表示する。通信により該当する異常が解消されたとの情報が得られた際は異常内容に関連付けられたイラスト及び異常内容を表すメッセージの表示を停止する。
【0161】
(5)STEP10145:ブロック10140を終了する。
【0162】
<第2の実施の形態における具体的な操作及び画面遷移例1>
第2の実施の形態の1つめの操作例として、初期状態の計器情報画面A−0−0から作業装置姿勢B−2−0に画面を切り換える手順を、図31A〜図31Dの画面遷移ブロック図を用いて説明する。
【0163】
(1)初期状態において表示状態フラグにセットされているラベル名はA−0−0。表示状態を図31Aの画面遷移ブロック図に示す。
【0164】
(2)「↓」を入力する。図31Bの画面遷移ブロック図では表示画面は下に遷移する。表示状態フラグにセットされるラベル名はB−1−0となる。
【0165】
(3)「→」を入力する。図31Cの画面遷移ブロック図では表示画面は右に遷移する。表示状態フラグにセットされるラベル名はB−1−0のままである。
【0166】
(4)「↓」を入力する。図31Dの画面遷移ブロック図では表示画面は下に遷移し、隣接する左の階層からのリンクを遷移先の画面に繋ぎかえる。表示状態フラグにセットされるラベル名はB−2−0となる。
【0167】
以上の手順で初期状態の計器情報画面A−0−0から作業装置姿勢B−2−0に画面を切り換えることができる。
【0168】
<第2の実施の形態における具体的な操作及び画面遷移例2>
第2の実施の形態の2つめの操作例として、作業装置姿勢B−2−0から作動油温頻度分布C−2−3に画面を切り換える手順を、図32〜図38の画面遷移ブロック図を用いて説明する。
【0169】
(1)表示状態フラグにセットされているラベル名はB−2−0とする。表示状態を図32の画面遷移ブロック図に示す。
【0170】
(2)「←」を入力する。図33の画面遷移ブロック図では表示画面は左に遷移する。表示状態フラグにセットされるラベル名はB−2−0のままである。
【0171】
(3)「↓」を入力する。図34の画面遷移ブロック図では表示画面は下に遷移する。表示状態フラグにセットされるラベル名はC−2−1となる。
【0172】
(4)「→」を入力する。図35の画面遷移ブロック図では表示画面は右に遷移する。表示状態フラグにセットされるラベル名はC−2−1のままである。
【0173】
(5)「→」を入力する。図36の画面遷移ブロック図では表示画面は右に遷移する。表示状態フラグにセットされるラベル名はC−2−1のままである。
【0174】
(6)「↓」を入力する。図37の画面遷移ブロック図では表示画面は下に遷移し、隣接する左の階層からのリンクを遷移先の画面に繋ぎかえる。表示状態フラグにセットされるラベル名はC−2−2となる。
【0175】
(7)「↓」を入力する。図38の画面遷移ブロック図では表示画面は下に遷移し、隣接する左の階層からのリンクを遷移先の画面に繋ぎかえる。表示状態フラグにセットされるラベル名はC−2−3となる。
【0176】
以上の手順で作業装置姿勢B−2−0から作動油温頻度分布C−2−3に画面を切り換えることができる。
【0177】
<第2の実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、第1の実施の形態により得られる効果に加え、下記の効果が得られる。
【0178】
複数の情報カテゴリのうちカテゴリB,Cは複数のサブカテゴリ情報の組み合わせからなり、主表示領域1000の主画面はその内の1つのサブカテゴリ情報を選択的に表示し、操作部470のキー操作により主画面に表示するサブカテゴリ情報を選択・切り換え可能としたので、主表示領域1000に表示できる情報カテゴリの種類を増やすことができ、多種類の情報を複合的かつ選択的に表示することができる。
【0179】
また、主表示領域1000の主画面に選択されたサブカテゴリ情報を表示するとき、それが属する情報カテゴリに対応する副表示領域2000の副画面は、操作部470のキー操作でその情報カテゴリを切り換えるとき目安となる、矢印キーを模擬した操作ガイドのイラスト80,81を表示するとともに、その副画面と主表示領域1000は、操作部470のキー操作でサブカテゴリ情報を切り換えるときの目安となる、矢印キーを模擬した操作ガイドのイラスト82〜86を表示するので、表示する情報の種類が増えても、操作部470のキー操作で主表示領域1000に表示する情報の切り換えを容易に行うことができる。
【0180】
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態を図39により説明する。
【0181】
第1及び第2の実施の形態では、各制御ユニット及びモニタユニットと情報表示装置とを一つの共通通信ラインで接続したが、本実施の形態では、各制御ユニット及びモニタユニットをそれぞれ独立した通信ラインで情報表示装置と接続したものである。
【0182】
図39において、第1〜第4の制御ユニット17,23,33,37及び第1及び第2のモニタユニット45,46はそれぞれ個別の通信ライン90〜95により情報表示装置47と接続され、情報表示装置47はこれら通信ライン90〜95を介して各々の制御ユニット、モニタユニットからデータを授受する。情報表示装置47には、第1及び第2の実施の形態と同様の操作部470、表示制御部471、表示部472(図2)を備えている。
【0183】
本実施の形態によっても、第1及び第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0184】
<第4の実施の形態>
本発明の第4の実施の形態を図40〜図56により説明する。第1及び第2の実施の形態では、情報表示装置の表示部のスクリーンに表示した画面(表示画面)を主表示領域と副表示領域に分けたが、第4の実施の形態は、そのような明確な表示画面の領域分けは行わず、副画面の表示位置に自由度を持たせたものである。
【0185】
図40〜図43は、それぞれ第1の実施の形態における図5、図4、図6及び図7に対応する図である。図40において、表示部472(図2参照)のスクリーン472aには一つの主画面3001と、情報カテゴリ数と同数の副画面4001,4002,4003,4004が表示され、図41において、スクリーン472aには一つの主画面3002と、情報カテゴリ数と同数の副画面4003,4004,4005,4006が表示され、図42において、スクリーン472aには一つの主画面3003と、情報カテゴリ数と同数の副画面4001,4004,4006,4007が表示され、図43において、スクリーン472aには一つの主画面3004と、情報カテゴリ数と同数の副画面4001,4003,4006,4008が表示されている。主画面3001〜3004は明確な境界線で囲まれておらず、副画面以外の画面領域が主画面領域となっている。
【0186】
表示する情報カテゴリは、第2の実施の形態と同様、計器情報(カテゴリA)、車体姿勢情報(カテゴリB)、稼動情報(カテゴリC)、異常警告情報(カテゴリD)の四つを設定し、かつカテゴリBの車体姿勢情報及びカテゴリCの稼動情報はそれぞれ第2の実施の形態と同様更にサブカテゴリを有するものとする。
【0187】
主画面3001〜3004にはそれぞれカテゴリA〜Dの情報が詳細表示されている。
【0188】
主画面3001〜3004に情報が詳細表示されている情報カテゴリに対応する副画面4002,4005,4007,4008には情報カテゴリの名称が表示され、その他の副画面4001,4003,4004(図40)、4003,4004,4006(図41)、4001,4004,4006(図42)、4001,4003,4006(図43)には対応する各情報カテゴリの情報が簡略表示される。
【0189】
つまり、図40の副画面4002には情報カテゴリBの「車体姿勢」の文字が表示され、副画面4001,4003,4004にはそれぞれ計器情報、稼動情報、異常警告情報が簡略表示され、図41の副画面4005には情報カテゴリAの「計器情報」の文字が表示され、副画面4003,4004,4006にはそれぞれ稼動情報、異常警告情報、車体姿勢情報が簡略表示され、図42の副画面4007にはカテゴリCの「稼動情報」の文字が表示され、副画面4001,4004,4006にはそれぞれ計器情報、異常警告情報、車体姿勢情報が簡略表示され、図43の副画面4008にはカテゴリDの「故障履歴」の文字が表示され、副画面4001,4003,4006にはそれぞれ計器情報、稼動情報、車体姿勢情報が簡略表示される。
【0190】
また、図40〜図43において、情報カテゴリの名称が表示される副画面4002,4005,4007,4008にはカーソル3080が位置するように表示されている。図示の例では、カーソル3080は副画面4002,4005,4007,4008を太線で縁取りした画像により表示されている。カーソルの表示方法としては、それ以外に、副画面4002,4005,4007,4008を点滅表示してもよいし、副画面4002,4005,4007,4008の色調を変え、他の部位と区別してもよい。
【0191】
主画面3001〜3004の何れを選択するか(主画面にどの情報カテゴリの詳細表示するか)はカーソル3080を移動することにより行う。カーソル3080の移動は、オペレータが図44に示すような操作部470Aを用いて行う。操作部470Aは、矢印キー470a,470b,470c,470dの中央に決定キー470gを更に有する点を除いて、図2に記載した操作部470と同等である。矢印キー470a,470b,470c,470dの矢印はカーソル3080の移動方向に対応している。
【0192】
オペレータが主画面(詳細表示される情報カテゴリ)を切り換え、選択する際の操作について、図45〜図47を用いて説明する。
【0193】
まず、図40に示す画面から図41に示す画面に切り換える場合について説明する。
【0194】
図40には、上述したように、副画面4002にカーソル3080が位置している。この状態でオペレータが操作部470Aの右方向の矢印キー470dを押すと、カーソル3080は、図45に示すように副画面4001に移動する。この状態でオペレータが操作部470Aの決定キー470gを押すと、図41に示すように画面が切り換わる。つまり、主画面3001は主画面3002に切り換わり、これと同時に今まで表示されていた副画面4002は副画面4005に切り換わり、副画面4001は消え、副画面4006が現れる。また、カーソル3080は副画面4005に移動する。
【0195】
図40に示す画面から図42,図43に示す画面に切り換える場合も同様である。
【0196】
つまり、図40に示す画面状態でオペレータが操作部470Aの右方向の矢印キー470dを押し、更に下向きの矢印キー470bを押すと、カーソル3080は、図46に示すように副画面4003に移動し、この状態でオペレータが操作部470Aの決定キー470gを押すと、図42に示すように画面が切り換わる。つまり、主画面3001は主画面3003に切り換わり、これと同時に今まで表示されていた副画面4002は副画面4007に切り換わり、副画面4003は消え、副画面4006が現れる。また、カーソル3080は副画面4007に移動する。
【0197】
また、図40に示す画面状態でオペレータが操作部470Aの下向きの矢印キー470bを押すと、カーソル3080は、図47に示すように副画面4004に移動し、この状態でオペレータが操作部470Aの決定キー470gを押すと、図43に示すように画面が切り換わる。つまり、主画面3001は主画面3004に切り換わり、これと同時に今まで表示されていた副画面4002は副画面4008に切り換わり、副画面4004は消え、副画面4006が現れる。また、カーソル3080は副画面4008に移動する。
【0198】
次に、カテゴリB及びカテゴリCのサブカテゴリの選択・切り換えについて説明する。
【0199】
図48は、主画面3001にカテゴリBの車体姿勢情報を表示する図40の画面からカテゴリBのサブカテゴリ(階層2)に遷移した状態を示す図である。図40に示す画面状態でオペレータが操作部470Aの決定キー470gを押すと、図48の画面に切り換わり、副画面4002に一部重なるようにサブカテゴリのメニュー画面4010が現れる。メニュー画面4010は「バケットモニタ」と「フロントモニタ」の項目を有している。「バケットモニタ」は現在主画面3001に表示されているバケット姿勢及び車体姿勢1100,1101,1102の情報に対応し、「フロントモニタ」は図16に示した作業装置姿勢1103の情報に対応している。また、「バケットモニタ」の項目にはサブカーソル3081が位置し、現在、主画面3001に表示される車体姿勢情報がバケット姿勢及び車体姿勢1100,1101,1102の情報であることを示している。
【0200】
図48に示す画面状態でオペレータが操作部470Aの下向きの矢印キー470bを押すと、図49の画面に切り換わり、メニュー画面4010内のサブカーソル3081は「バケットモニタ」から「フロントモニタ」の項目に移動し、主画面3001には作業装置姿勢1103の情報が表示される。
【0201】
図49に示す画面状態でオペレータが操作部470Aの決定キー470gを押すと、図50の画面に切り換わり、サブカテゴリのメニュー画面4010は消え、副画面4002だけが表示される。図50を図40と比較すると、主画面3001に表示される車体姿勢情報がバケット姿勢及び車体姿勢情報1100,1101,1102から作業装置姿勢情報1103に切り換わっている。
【0202】
図51は、主画面3003にカテゴリCの稼動情報(稼動時間情報)を表示する図42の画面からカテゴリCのサブカテゴリ(階層2)に遷移した状態を示す図である。図42に示す画面状態でオペレータが操作部470Aの決定キー470gを押すと、図51の画面に切り換わり、副画面4007に一部重なるようにサブカテゴリ(階層2)のメニュー画面4020が現れる。メニュー画面4020は「累積稼動時間」と「頻度分布表」の項目を有している。「累積稼動時間」は現在主画面3003に表示されているキーON時間1300、エンジンON時間1301、掘削時間1302、走行時間1303、旋回時間1304,MLクレーン操作時間1305、アタッチメント操作時間1306の各情報に対応し、「頻度分布表」は図18〜図22に示したエンジン回転数頻度分布1307、冷却水温頻度分布1308、作動油温頻度分布1309、掘削負荷頻度分布1310、ポンプ負荷頻度分布1311の各情報に対応している。また、「累積稼動時間」の項目にはサブカーソル3081が位置し、現在、主画面3003に表示される稼動情報が累積稼動時間情報1300〜1306であることを示している。「頻度分布表」の項目には、操作部470Aの左向きの矢印キー470dを模擬してデザインされた操作ガイドのイラスト87が表示される。
【0203】
図51に示す画面状態でオペレータが操作部470Aの下向きの矢印キー470bを押すと、図52の画面に切り換わり、メニュー画面4020内のサブカーソル3081は「累積稼動時間」から「頻度分布表」の項目に移動し、主画面3003にはエンジン回転数頻度分布1307が表示される。
【0204】
図52に示す画面状態でオペレータが操作部470Aの決定キー470gを押すと、図53の画面に切り換わり、メニュー画面4020の「頻度分布表」の項目の右側に更なるサブカテゴリ(階層3)のメニュー画面4030が現れる。メニュー画面4030は「エンジン回転数」、「水温」、「作動油温」、「掘削負荷」、「ポンプ負荷」の各項目を有している。これら各項目は、それぞれ、図18〜図22に示したエンジン回転数頻度分布1307、冷却水温頻度分布1308、作動油温頻度分布1309、掘削負荷頻度分布1310、ポンプ負荷頻度分布1311の各情報に対応している。また、「エンジン回転数」の項目にはサブカーソル3082が位置し、現在、主画面3003に表示される頻度分布表がエンジン回転数頻度分布1307であることを示している。
【0205】
図53に示す画面状態でオペレータが操作部470Aの下向きの矢印キー470bを2回押すと、図54の画面に切り換わり、メニュー画面4030内のサブカーソル3082は「エンジン回転数」から「作動油温」の項目に移動し、主画面3003には冷作動油温頻度分布1309が表示される。
【0206】
図54に示す画面状態でオペレータが操作部470Aの決定キー470gを押すと、図55の画面に切り換わり、階層3のサブカテゴリのメニュー画面4030は消え、副画面4007と階層2のメニュー画面4020が表示される。図55を図52と比較すると、主画面3003に表示される稼動情報がエンジン回転数頻度分布1307から作動油温頻度分布1309に切り換わっている。
【0207】
図55に示す画面状態でオペレータが操作部470Aの決定キー470gを押すと、図56の画面に切り換わり、サブカテゴリのメニュー画面4020は消え、副画面4007だけが表示される。図56を図42と比較すると、主画面3003に表示される稼動情報がキーON時間1300、エンジンON時間1301、掘削時間1302、走行時間1303、旋回時間1304,MLクレーン操作時間1305、アタッチメント操作時間1306の各情報から作動油温頻度分布1309に切り換わっている。
【0208】
以上のように構成した本実施の形態によっても、第1及び第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0209】
なお、第4の実施の形態では、主画面3001〜3004を切り換えたとき、主画面3001〜3004に情報が詳細表示されている情報カテゴリの名称を表示する副画面4002,4005,4007,4008は常に画面左上の同じ位置に表示し、主画面3001〜3004に情報が詳細表示されている情報カテゴリ以外の情報を簡略表示する副画面4001、4003,4004,4006は、カテゴリ毎に常に同じ位置に表示したが、これら副画面の表示位置を適宜変えるようにしてもよい。例えば、図54の画面から決定キー470gを押して図41の画面に切り換えるとき、カテゴリBの車体姿勢情報を簡略表示する副画面4006を、今までカテゴリAの計器情報を簡略表示する副画面4001を表示していた位置に表示してもよいし、画面全体で最もスペースに余裕のある場所を探して表示してもよい。
【0210】
また、副画面4001〜4008の位置は、コンピュータでドラッグ操作をするときのように、操作部470Aの適当なキー操作の組み合わせにより移動できるようにしてもよい。
【0211】
また、上記第1〜第4の実施の形態では、複数の副画面は複数の情報カテゴリA,B,C,Dのそれぞれに対応して設けたが、主画面に情報が詳細表示されている情報カテゴリに対応する副画面は情報カテゴリの名称を表示するのが主目的であるので、囲いのある副画面とせず、単に文字情報だけを表示してもよい。
【0212】
産業上の利用可能性
本発明によれば、複数種類の情報を複合的かつ選択的に表示することができ、オペレータの情報把握の効率向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる情報表示装置を備えた油圧ショベルの電子制御システムを、油圧ショベル及びこれに搭載される油圧システムと共に示す図である。
図2は、上記情報表示装置の構成を示す図である。
図3は、共通通信ラインを介して制御ユニット及びモニタユニット間で送受信される通信データの詳細を表形式で示す図である。
図4は、上記情報表示装置の表示画面の一例であって、計器情報を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図5は、上記情報表示装置の表示画面の他の一例であって、車体姿勢情報を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図6は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、稼動時間情報を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図7は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、異常警告情報を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図8は、上記情報表示装置の画面表示処理の処理手順を示すフローチャートである。
図9は、図8に示した処理ブロック10010の詳細処理手順を示すフローチャートである。
図10は、図8に示した処理ブロック10020の詳細処理手順を示すフローチャートである。
図11は、図8に示した処理ブロック10030の詳細処理手順を示すフローチャートである。
図12は、図8に示した処理ブロック10040の詳細処理手順を示すフローチャートである。
図13は、第1の実施の形態における画面遷移例を示す図である。
図14は、本発明の第2の実施の形態に係わる情報表示装置おける表示画面一覧を階層に分けて示す図である。
図15は、上記情報表示装置の表示画面の一例であって、車体姿勢情報としてバケット姿勢及び車体姿勢情報を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図16は、上記情報表示装置の表示画面の他の一例であって、車体姿勢情報として作業装置姿勢情報を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図17は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、稼動情報として稼動時間情報を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図18は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、稼動情報としてエンジン回転数頻度分布を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図19は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、稼動情報として冷却水温頻度分布を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図20は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、稼動情報として作動油温頻度分布を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図21は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、稼動情報として掘削負荷頻度分布を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図22は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、稼動情報としてポンプ負荷頻度分布を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図23は、上記情報表示装置の初期状態の画面遷移ブロック図である。
図24は、上記情報表示装置の画面表示処理の処理手順を示すフローチャートである。
図25は、図24に示した処理ブロック10110の詳細処理手順を示すフローチャートである。
図26は、図24に示した処理ブロック10110の詳細処理手順を示すフローチャートである。
図27は、図24に示した処理ブロック10110の詳細処理手順を示すフローチャートである。
図28は、図24に示した処理ブロック10120の詳細処理手順を示すフローチャートである。
図29は、図24に示した処理ブロック10130の詳細処理手順を示すフローチャートである。
図30は、図24に示した処理ブロック10140の詳細処理手順を示すフローチャートである。
図31A、図31B、図31C、図31Dは、第2の実施の形態における画面遷移例1の手順を示す図である。
図32は、第2の実施の形態における画面遷移例2の手順の一部を示す図である。
図33は、第2の実施の形態における画面遷移例2の手順の一部を示す図である。
図34は、第2の実施の形態における画面遷移例2の手順の一部を示す図である。
図35は、第2の実施の形態における画面遷移例2の手順の一部を示す図である。
図36は、第2の実施の形態における画面遷移例2の手順の一部を示す図である。
図37は、第2の実施の形態における画面遷移例2の手順の一部を示す図である。
図38は、第2の実施の形態における画面遷移例2の手順の一部を示す図である。
図39は、本発明の第3の実施の形態に係わる情報表示装置を備えた油圧ショベルの電子制御システムを、油圧ショベル及びこれに搭載される油圧システムと共に示す図である。
図40は、本発明の第4の実施の形態に係わる情報表示装置の表示画面の一例であって、車体姿勢情報を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図41は、上記情報表示装置の表示画面の他の一例であって、計器情報を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図42は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、稼動時間情報を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図43は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、異常警告情報を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図44は、上記情報表示装置の操作部のキー配列を示す図である。
図45は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、図40の画面からカーソルが他の副画面に移動した状態を示す図である。
図46は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、図40の画面からカーソルが更に他の副画面に移動した状態を示す図である。
図47は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、図40の画面からカーソルが更に他の副画面に移動した状態を示す図である。
図48は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、図40の画面から副画面のメニュー画面が現れた状態を示す図である。
図49は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、図48の画面から副画面のメニュー画面操作により車体姿勢情報として作業装置姿勢情報を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図50は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、図49の画面から副画面のメニュー画面が消えた状態を示す図である。
図51は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、図42の画面から副画面のメニュー画面が現れた状態を示す図である。
図52は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、図51の画面から副画面のメニュー画面操作により稼動情報として頻度分布表を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図53は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、図52の画面から副画面のメニュー画面操作により更にその下位のメニュー画面が現れた状態を示す図である。
図54は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、図53の画面から更に下位のメニュー画面操作により頻度分布表として作動油温頻度分布を表示する主画面を選択した場合を示す図である。
図55は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、図54の画面から下位のメニュー画面が消えた状態を示す図である。
図56は、上記情報表示装置の表示画面の更に他の一例であって、図55の画面から副画面のメニュー画面が消えた状態を示す図である。
Claims (7)
- 建設機械(1)の運転室(6)内に設けられ、車体情報やメンテナンス情報など複数の情報を表示可能な表示部(472,472a)を備えた建設機械の情報表示装置において、
前記表示部(472,472a)は複数の画面を切り換え表示可能であり、前記複数の画面のそれぞれは、1つの主画面(1001-1004;3001-3004)と複数の副画面(2001-2008;4001-4008)とを有し、
前記主画面 (1001-1004;3001-3004) は前記表示部 (472,472a) の相当部分を占める大きさであり、前記複数の副画面 (2001-2008;4001-4008) は前記主画面より小さく、
前記主画面は車体情報やメンテナンス情報を含むの複数の情報カテゴリ(A,B,C,D)のうちの1つの情報を詳細表示し、
前記複数の副画面は少なくとも前記主画面に情報を詳細表示した情報カテゴリ以外の情報カテゴリに対応し、かつ該当する情報カテゴリ内の代表的な情報を表示することで該当する情報カテゴリの情報を簡略表示し、
前記複数の副画面の1つを選択することで前記主画面に表示される情報カテゴリを選択し切り換えるための入力手段(470)を備え、この入力手段を操作すると前記複数の副画面の1つに表示されていたカテゴリの情報を前記主画面に詳細表示し、この主画面に今まで表示されていたカテゴリの情報を、前記複数の副画面の任意の1つに簡略表示し、
前記複数の情報カテゴリ (A,B,C,D) の少なくとも1つ (B,C) はその情報カテゴリに属する複数のサブカテゴリ情報の組み合わせからなり、前記主画面 (1001,1003;3001,3003) はその内の少なくとも1つのサブカテゴリ情報を選択的に表示し、前記入力手段 (470) の操作により前記主画面に表示するサブカテゴリ情報を選択して切り換えることを特徴とする建設機械の情報表示装置。 - 請求項1記載の建設機械の情報表示装置において、前記表示部(472,472a)に表示される画面は予め位置の定まった主表示領域(1000)と副表示領域(2000)を有し、前記主表示領域に前記主画面(1001-1004)を表示し、前記副表示領域に前記複数の副画面(2001-2008)を表示し、かつ前記複数の副画面は前記複数の情報カテゴリ(A,B,C,D)のそれぞれに対応して設けられることを特徴とする建設機械の情報表示装置。
- 請求項2記載の建設機械の情報表示装置において、
前記主表示領域(1000)の主画面(1001-1004)に情報を詳細表示した情報カテゴリ(A,B,C,D)に対応する副表示領域(2000)の副画面(2001-2008)は、前記入力手段(470)の操作で前記情報カテゴリ(A,B,C,D)を切り換えるとき目安となる、矢印キーを模擬した操作ガイドのイラスト(80,81)を表示することを特徴とする建設機械の情報表示装置。 - 請求項2記載の建設機械の情報表示装置において、
前記副表示領域(2000)の複数の副画面(2001-2008)は前記主表示領域(1000)の主画面(1001-1004)に表示する情報カテゴリ(A,B,C,D)のインデックスタグの役割を持ち、前記主表示領域に対するインデックスタグを模してデザイン・レイアウトされていることを特徴とする建設機械の情報表示装置。 - 請求項1記載の建設機械の情報表示装置において、
前記主表示領域(1000)の主画面(1001,1003)に前記少なくとも1つのサブカテゴリ情報を表示するとき、それが属する情報カテゴリに対応する副表示領域(2000)の副画面(2002,2007)は、前記入力手段(470)の操作でその情報カテゴリを切り換えるとき目安となる、矢印キーを模擬した操作ガイドのイラスト(80,81)を表示するとともに、その副画面と前記主表示領域は前記入力手段の操作で前記サブカテゴリ情報を切り換えるときの目安となる、矢印キーを模擬した操作ガイドのイラスト(82,85)を表示することを特徴とする建設機械の情報表示装置。 - 請求項1記載の建設機械の情報表示装置において、
前記複数の情報カテゴリは少なくとも計器情報及び異常警告情報(D)を含むことを特徴とする建設機械の情報表示装置。 - 建設機械(1)の運転室(6)内に設けられ、車体情報やメンテナンス情報など複数の情報を表示可能な表示部(472,472a)を備えた建設機械の情報表示装置(47)の表示制御装置において、
前記情報表示装置(47)の表示部(472,472a)に複数の画面を切り換え表示可能であり、前記複数の画面のそれぞれを、1つの主画面(1001-1004;3001-3004)と複数の副画面(2001-2008;4001-4008)とで構成し、前記主画面 (1001-1004;3001-3004) は前記表示部 (472,472a) の相当部分を占める大きさであり、前記複数の副画面 (2001-2008;4001-4008) は前記主画面より小さく、前記主画面に車体情報やメンテナンス情報を含むの複数の情報カテゴリ(A,B,C,D)のうちの1つの情報を詳細表示させ、前記複数の副画面を少なくとも前記主画面に情報を詳細表示した情報カテゴリ以外の情報カテゴリに対応させ、かつ該当する情報カテゴリの情報を該当する情報カテゴリ内の代表的な情報を表示することで簡略表示させる演算制御手段(470,STEP1004,1005,1006)と、
前記主画面に表示される情報カテゴリを選択するための入力手段(470)が操作されると、前記複数の副画面の1つに表示されていたカテゴリの情報を前記主画面に詳細表示し、この主画面に今まで表示されていたカテゴリの情報を前記複数の副画面の任意の1つに簡略表示する切換手段(470,STEP1002,1003)とを備え、
前記複数の情報カテゴリ (A,B,C,D) の少なくとも1つ (B,C) はその情報カテゴリに属する複数のサブカテゴリ情報の組み合わせからなり、前記演算制御手段は、前記主画面 (1001,1003;3001,3003) に少なくとも1つのサブカテゴリ情報を選択的に表示し、
前記切換手段は、前記入力手段 (470) の操作により前記複数の副画面の1つを選択することで前記主画面に表示するサブカテゴリ情報を選択して切り換えることを特徴とする建設機械の情報表示装置。
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