JP3869114B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、球を貯留する貯留タンクと、前記貯留タンクから流出する球を流下案内する球案内樋と、前記球案内樋に流下案内された球をさらに流下案内するとともに、該流下案内する球の有無を検出する半端球検出機構と、を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
賞品球の払い出し流路となる球案内部における球切れを、球の有無に応じて変位を生じる半端球検出部材の変位に基づいて検出する半端球検出センサとして、例えば、光学検出器(フォトインタラプタなど)を用いた遊技機が知られている。
一般的に、上記の球案内部は、二列または三列で構成され、そのうち一列でも球切れが発生した場合には、その遊技機を停止させるなどの措置を講ずる必要がある。そのため、光学検出器を半端球検出センサとして用いる場合には、全ての列の球切れを検出すべく、それぞれの列に光学検出器が半端球検出部材とともに配設されていた。
また、これら半端球検出センサ及び半端球検出部材は、遊技機の製造工場において、実際に遊技球を球案内部に充填することにより、その動作確認が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように、球案内部の各列毎に半端球検出センサを設けることは、コスト高であるとともに、配線が複雑化するなどの問題があった。
また、案内部における球切れを検出することができないと、それが原因で、賞品球の払い出しが正確に行われないことがあり、このような賞品球の払い出しに関するトラブルは、遊技者に不信感を募らせ、遊技者の遊技に対する興味を半減させたりすることもあった。
【0004】
また、遊技機の製造工場における、半端球検出部材の動作確認及び半端球検出センサの検出確認は、遊技機に取り付けられた状態で行われるため、これら確認作業を行うには、貯留タンクに一定量以上の遊技球を入れて、下流の排出装置から少なくとも球案内部までを遊技球で充填した状態としなければならなかった。そのため、上記確認作業を行うには時間がかかり、遊技機の生産効率を低下させる原因ともなっていた。また、このような確認作業を行うために、製造工場では、多量の遊技球を用意しなければならなかった。
【0005】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、コストの低減、並びに配線の簡略化が可能であるとともに、球案内部における球切れを確実に検出することが可能な半端球検出機構を備えた遊技機を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、上記半端球検出機構を構成する半端球検出部材及び半端球検出センサの検査を容易にすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
球を貯留する貯留タンクと、
前記貯留タンクから流出する球を流下案内する球案内樋と、
前記球案内樋に流下案内された球をさらに流下案内するとともに、該流下案内する球の有無を検出する半端球検出機構と、
を備えた遊技機において、
前記半端球検出機構は、
前記球案内樋の2列の流路から2列の状態で送られてくる球を該2列の状態のまま流下案内する2列の球案内部と、
前記球案内部の所定部位各列に臨ませた状態で配設されて2列の球案内部それぞれの球の有無の状態に応じた変位を生じる第1の半端球検出部材および第2の半端球検出部材と、
一対の発光器と受光器との間に前記第1、第2の半端球検出部材が位置する状態で配置され、当該一対の発光器と受光器とにより該第1、第2の半端球検出部材の変位状態を検出する1基の光学検出器と、
を有し、
前記球案内部は、
仕切板を挟んで該仕切板の両面側に第1の流路部材と第2の流路部材とを取り付けて構成され、各流路部材のそれぞれの内側には、上段通路と、中段通路と、下段通路とからなる2列の流下通路がほぼZ状に折れた状態に形成され、
前記上段通路の下流側それぞれに前記第1、第2の半端球検出部材が前記球案内部の所定部位に回動可能に軸支され、
前記球案内部の2列の所定部位に球が有る場合には前記発光器から前記受光器へ送られる光が通光状態となって、前記1基の光学検出器により球有り状態が検出され、少なくとも前記球案内部のいずれかの列に球が無い場合には前記発光器から前記受光器へ送られる光が遮光状態となって前記1基の光学検出器により球無し状態が検出される構成とした。
【0007】
この請求項1記載の発明によれば、第1、第2の半端球検出部材が1基の光学検出器の発光器と受光器との間に配され、球案内部の2列の所定部位に球が有る場合には前記発光器から前記受光器へ送られる光が通光状態となって前記1基の光学検出器により球有り状態が検出され、球案内部のいずれかの列に球が無い場合には前記発光器から前記受光器へ送られる光が遮光状態となって前記1基の光学検出器により球無し状態が検出されるため、設置する光学検出器の数量を最小限とすることが可能となり、コストの削減、並びに、配線の簡略化が可能となる。
また、光学検出器により検出するため、機械的な機構による半端球検出センサに比べて、応答性及び制御性に優れたものとなる。
さらに、球案内部の2列の所定部位に球が有る場合に発光器から受光器へ送られる光が通光状態となって1基の光学検出器により球有り状態が検出され、球案内部のいずれかの列に球が無い場合に発光器から受光器へ送られる光が遮光状態となって1基の光学検出器により球無し状態が検出される。従って、球案内部の少なくとも1の列に球が無い状態で、球有り状態が検出されることは無くなり、球が無いのに、球有り状態が検出されて、賞球排出がされなくなるという不都合が生ずるのを防ぐことができる。
【0008】
ここで、遊技機は、例えば、パチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、或いは雀球遊技機などが挙げられる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の遊技機において、前記1基の光学検出器は、前記一対の発光器と受光器とを半端球検出基板の同一面に実装し、前記一対の発光器と受光器が前記第1、第2の半端球検出部材を両側から跨ぐ状態で設置される構成とした。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の遊技機において、前記第1、第2の半端球検出部材は、前記流路中心から前記第1の流路部材と第2の流路部材とを仕切る仕切り板方向に寄せられて、前記球案内部の所定部位に回動可能に軸支される構成とした。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図1〜図11の図面を参照しながら説明する。
【0014】
[第1の実施の形態]
図1は、この発明の第1の実施の形態の遊技機として例示するパチンコ遊技機を示す正面図である。
【0015】
この実施の形態のパチンコ遊技機100は、内部の遊技領域(後述)内に遊技球を発射して遊技を行うもので、パチンコ遊技機100の前側上半部には、ガラス板101がガラス枠102に保持された状態で左端を軸心として片開き形式に開閉自在に取り付けられている。ガラス板101の奥側には遊技領域1aを構成する遊技盤1が着脱可能に設置されている。
【0016】
遊技盤1のガイドレール2で囲まれた遊技領域1aには、特図の可変表示装置4、普図始動ゲート6,6、特別変動入賞装置5、一般入賞口8,…、特図始動口9、サイドランプ12,…などが配設されている。遊技領域1aの最下端部中央にはアウト球を回収するためのアウト穴13が設けられている。
【0017】
可変表示装置4は、例えばTVユニットなどによって構成され、可変表示遊技などの遊技関連の画像が表示されるようになっている。
【0018】
また、パチンコ遊技機100の前側下半部には、発射部(図示省略)に遊技球を供給する上受皿105、隣のカードユニット500の球貸し操作を行うためのカード操作部108、上受皿105に収容しきれない遊技球を収容する下受皿107、前記遊技領域1aに向けて遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル104などが設置されている。
【0019】
図2は、パチンコ遊技機の背面図である。
【0020】
パチンコ遊技機100の本体枠110に開閉可能に設置された遊技機本体100Aの裏機構盤100aの裏側には、予備球を貯留するための貯留タンク201、該貯留タンク201からの予備球を整列させて半端球検出機構200まで流下案内するための球案内樋202、該球案内樋202により流下案内される球の球抜きや球排出ユニット204への流下案内を行う半端球検出機構200、半端球検出機構200を介して流下案内された球を上受皿105(該上受皿105が満杯のときは下受皿107)へ排出させる球排出ユニット204、スピーカー205、操作ハンドル104の操作に基づき球を遊技領域1aに発射させるハンドルユニット206、集められた入賞球を順次検出するセーフユニット207などが配設される他、共通制御回路210、球排出用中継基盤230、カードユニット用外部接続端子基盤240、遊技機枠用外部接続端子基盤41、ターミナル基盤42等が配設されている。
【0021】
また、遊技盤1の裏面側には遊技系統の制御を行う役物制御回路220が設置され、遊技盤1の裏側に突出した特図の可変表示装置4の背部には役物制御系統の主中継基盤31、外部接続端子中継基盤32、中間接続中継基盤33等が配設されている。これら役物制御回路220、主中継基盤31、外部接続端子中継基盤32、中間接続中継基盤33等は裏機構盤100aの中央開口部30を介して、裏機構盤100aの後方に突出している。
【0022】
図3はパチンコ遊技機に備わる半端球検出機構を示す正面図、図4は半端球検出機構を示す背面図、図5は半端球検出機構を示す分解斜視図、図6は半端球検出部周辺を示す断面図である。
【0023】
半端球検出機構200は、貯留タンク201に連結された球案内樋202の2条(列)の通路から送られてくる予備球を2列の状態のまま球排出ユニット204へ流下案内するもので、図5に示すように、仕切板60と、該仕切板60を挟んでその両面側から取り付けられた流路部材80、90等とによって構成されている。 流路部材80、90のそれぞれの内側には、上段通路50A、51A、中段通路50B、51B及び下段通路50C、51Cの3つの部分からなる2条の流下通路50、51(図5、図7、図8)がほぼZ状に折れた状態に形成されている。
【0024】
これら球案内部として例示する流下通路50、51の各直線部分を形成する流路部材80、仕切板60及び流路部材90には、線材(図示省略)を差し込んで球詰まりを解消するための解除孔81,…、61,…、91,…が形成されている。
また、上段通路50A、51Aの入口付近には、流下通路50、51に流入する球の球ならしを行うレバー75が支軸75aを介して回動自在に取り付けられている。
また、上段通路50A、51Aの下流側には、流下通路50、51における球切れを検出する半端球検出部110(図6〜図8)が設けられ、上段通路50A、51Aの下流側終端部と中段通路50B、51Bの上流側始端部との接合部分には、流下通路50、51中の球を球抜き路52側へ抜き取らせるための球抜き機構120が設けられている。また、下段通路50C、51Cの終端部には、流下通路50、51の出口89、99の開閉を行うシャッター部77が設けられている。
【0025】
半端球検出部110は、図5及び図6に示すように、各流下通路50、51を流下する球の有無に応じて回動変位を生じる半端球検出部材70、71と、半端球検出部材70、71の自由端側上方位置に設置されて半端球検出部材70、71の変位状態を検出して流下通路50、51における球切れの有無を検出する半端球検出センサ72とにより構成される。
【0026】
半端球検出部材70、71は、図5に示すように、各流路部材80、90に突設された軸82、92に、各基部の軸受孔70a、71aが嵌合されて回動自在に支持されている。これら半端球検出部材70、71は、各側部に突設された回動範囲規制ピン70b、71bが流路部材80、90に設けられた回動範囲規制孔88、98に挿通されて回動範囲を制限されている。
これら半端球検出部材70、71の先端部70d、71dの側部中央には、半端球検出部材70、71に生じた変位を検出するための通光孔70c、71cが貫通した状態に形成されている。
【0027】
半端球検出センサ72は、光を用いて検出を行う1基の光学検出器により構成され、光を発する発光器72aと、該発光器72aから発せられる光を検出する受光器72bと、該受光器72bによる検出結果を出力するコネクタ72cと、これらを実装する半端球検出基盤72dとを備えている。
この半端球検出センサ72は、流路部材80、90及び仕切板60の上部に形成されたセンサ設置穴110a中に設置され(図6)、その上に蓋部材73が取り付けられている。
そして、その設置された状態において、その半端球検出センサ72の発光器72aと受光器72bが前記2つの半端球検出部材70、71の先端部70d、71dをそれらの両側から跨ぐ状態、即ち、発光器72aと受光器72bとの間に前記半端球検出部材70、71の先端部70d、71dが位置する状態となっている。
このように設置された半端球検出センサ72は、上段通路50A、51A中の半端球検出部材70、71の双方の下方に球Bが有ってこれら球Bにより半端球検出部材70、71の先端部70d、71d側が上昇された状態においては、発光器72aから発せられる光が、半端球検出部材70、71の先端部70d、71dの通光孔70c、71cを通って、受光器72bに検出される通光状態となる一方、上段通路50A、51A中の半端球検出部材70、71の少なくとも一方の下方に球Bが無い状態においては、半端球検出部材70、71の先端部70d、71dの少なくとも一方が下降した状態となって、発光器72aから発せられる光が、半端球検出部材70、71の少なくとも一方の先端部70d、71dの通光孔70c、71cの無い部分で遮断されて、受光器72bに検出されない状態配置になっている。
【0028】
球抜き機構120は、流下通路50、51中の球を球抜き路52側へ抜き取るためのもので、上段通路50A、51Aと中段通路50B、51Bとの接合部分の開口部86を開閉する開閉部材84と該開閉部材84を閉じた状態に係止可能な係止部材74とから構成されている。
開閉部材84は、その上端部を流路部材80に突設された支軸84aにより、回動自在に支持され、その背部に係合突起84bが設けられている。一方、係止部材74は、操作部74aと係止部74bとを有し、流路部材80,90の後端上部のスリット孔110c中に昇降操作自在に設置され、バネ75により、下方向への移動復帰力を付与されている。
球抜き機構120はこのように構成されていて、常時は、係止部材74がバネ75の力で下降し、その係止部74bで係合突起84bを押し下げて、開閉部材84を開かせないようにしている。が、球抜き時には、外部操作によって、係止部材74を押し上げれば、係止部74bによる係合突起84bの係止が解除され、上段通路50A、51Aの球Bの流下圧により、開閉部材84が開かれて、上段通路50A、51Aの球Bが中段通路50B、51B側に流下せずに、球抜き路52側へ流下して球抜きが行われる状態となる。
【0029】
シャッター部77は、シャッター部材77aと、バネ77cと、前記シャッター部材77a及びバネ77cを流路部材90の下端側側部に取り付けるための取付部材77bとから構成されている。そして、半端球検出機構200と球排出ユニット204とを連結した状態においては、球排出ユニット204の一部がシャッター部材77aに当たってシャッター部材77aを開く方向に押して、下段通路50C、51Cの出口89、99を開口させ、半端球検出機構200と球排出ユニット204との連結を解除すると、バネ77cの力でシャッター部材77aが移動されて、その先端側部で下段通路50C,51Cの出口89,99を閉じて、それら出口89,99から球Bがこぼれないようにする。
【0030】
この実施の形態のパチンコ遊技機100は、上記のように構成され、半端球検出機構200において、次のように、流下通路50、51を流下する球の有無の検出が行われる。
【0031】
図7は、半端球検出機構の2列の流下通路それぞれに球がある場合の、半端球検出部材の位置を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。また、図8は、半端球検出機構の2列の流下通路の一方に球が無い場合の、半端球検出部材の位置を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【0032】
流下通路50、51は、図7に示すように、通常時は、移動または停止している球B,…により充填された状態となっている。
このように流下通路50、51が球によって充填されているときには、半端球検出部材70、71は、上段通路50A、51A中の半端球検出部材70、71の下方に位置する球B,…により、それらの先端部70d、71dが押し上げられた状態となって、半端球検出センサ72の発光器72aより発せられる光が、通光孔70c、71cを通って、受光器72bに検出され、それによって、流下通路50、51の双方に球が有ることが検出される。
【0033】
この状態から、例えば、上流において生じた球詰まりなどにより、流下通路50,51に球の補充が行われないで、図8に示すように、上段通路50A、51A中の半端球検出部材70,71の下方に球B,…が無くなると、半端球検出部材70,71は、自重により、それらの側部の回動範囲規制ピン70b,71bが回動範囲規制孔88,98に係止される位置まで、軸82,92を軸芯として回動して、それらの先端部70d、71dが下降する。
この状態では、半端球検出センサ72の発光器72aから発せられる光は、通光孔70c,71cを通れず、半端球検出部材70,71の先端部70d,71dの通光孔70c,71c以外の部分により遮断されるため、受光器72bに光が検出されない遮光状態となって、流下通路50、51における球無し(球切れ)状態が検出される。
流下通路50,51の双方に限らず、その何れか一方に球切れが生じた場合においても、その何れか一方の通光孔70c、71cの位置が移動して、半端球検出部材70、71の先端部70d、71dの通光孔70c,71c以外の部分が、発光器72aから発せられる光を遮断するため、受光器72bに光が検出されない遮光状態となって、流下通路50、51における球無し(球切れ)状態が検出される。
【0034】
半端球検出センサ72は、所定時間毎に、流下通路50、51における球の有無(球切れの有無)の検出を行うため、例えば、球B,…の移動に伴って、半端球検出部材70、71が上下方向に微動しても、誤って球切れと検出することがないようになっている。
【0035】
この第1の実施の形態のパチンコ遊技機100によれば、半端球検出部材70、71が流下通路50、51の各列毎に配設されるとともに、これら複数の半端球検出部材70、71の変位に伴う球の有無の検出が、発光器72aと受光器72bとを備えた1基の半端球検出センサ72により検出されるため、設置する半端球検出センサ72の数量を最小限とすることが可能となり、コストの削減、並びに、配線の簡略化が可能となる。
また、半端球検出センサ72は、光学検出器からなるため、機械的な機構によるものと比べて、応答性及び制御性に優れたものとなる。
【0036】
また、半端球検出センサ72が、流下通路50、51の双方の半端球検出部材70、71の下方に球が有って半端球検出部材70、71の先端部70d、71d側が上昇した状態となっている場合に、それら先端部70d、71dの通光孔70c、71cを通して、発光器72aからの光を受光器72bで受光して球有り状態を検出する一方、流下通路50、51の半端球検出部材70、71の少なくとも一方の下方に球が無くて半端球検出部材70、71の少なくとも一方の先端部70d、71d側が下降した状態となっている場合に、半端球検出部材70、71の先端部70d、71dの通光孔70c、71cの無い部分により光が遮断されることによって球無し状態が検出される。従って、流下通路50、51の少なくとも一方の列に球が無い状態で、球有り状態が検出されることは無くなり、球が無いのに、球有り状態が検出されて、賞球排出がされなくなるという不都合が生ずるのを防ぐことができる。
また、半端球検出機構200が正常に働いていれば、球有り状態の場合は、必ず、球有り状態として検出されるはずであるが、例えば、半端球検出部材70、71の通光孔70c、71cにゴミなどが詰まって、球無し(球切れ)として検出される場合もある。しかし、何れの場合も、球無し状態として検出され、パチンコ遊技機100に異常が発生したことには変わり無く、流下通路50、51の何れか一方に球が無いか、或いは、通光孔70c、71cにゴミが詰まっているかの何れかの異常状態として迅速に対応することが可能となる。
【0037】
なお、半端球検出部110の配設する位置を、ここでは、流下通路50、51の上段通路50A、51Aとしたが、これに限定されるものではなく、中段通路50B、51Bや下段通路50C、51Cとしてもよい。
また、流下通路を2条としたが、2条に限定せず、2条以上であれば、何条であってもよい。
また、流下通路50、51の形状などは任意であり、その他具体的に示した細部構成、方法等は、発明の主旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0038】
[第2の実施の形態]
図9は、この発明の第2の実施の形態の遊技機として例示するパチンコ遊技機の半端球検出機構に備わる操作部を示す断面図である。図10は、図9の操作部を示す平面図である。また、図11は、図9の操作部の変形例を示す断面図である。
【0039】
この第2の実施の形態特有の部分以外は、上記第1の実施の形態におけると同様である。
この第2の実施の形態において、前述の第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0040】
この実施の形態のパチンコ遊技機100に備わる半端球検出機構200には、図9に示すように、その上端側に、外部操作により内部の半端球検出部材70、71に回動変位を生じさせる操作部130、131が、半端球検出部材70、71毎に設けられている。
操作部130、131は、半端球検出部材70、71と一体に回動するレバー130a、131aと、これらレバー130a、131aを回動させるスライドスイッチ130b、131bと、により構成されている。
【0041】
スライドスイッチ130b、131bは、図10に示すように、半端球検出機構200の上端面に形成された2条のガイド溝130c、131cに嵌入し、該ガイド溝130c、131cに沿って水平方向に摺動可能な状態で取り付けられている。
これらスライドスイッチ130b、131bは、操作部分である上端側が半端球検出機構200の外部に、それに対して、作動部分である下端側が半端球検出機構200の内部に、それぞれ配されていて、その停止位置に応じて、次に示すように、レバー130a、131aの回動状態を変化させるようになっている。
【0042】
スライドスイッチ130b、131bは、通常時は、ガイド溝130c、131cの右端側(図9において)に位置している。
このとき、スライドスイッチ130b、131bは、レバー130a、131aの回動軌道から外れた状態となっているため、レバー130a、131aの回動を係止することがない。従って、レバー130a、131aと一体に回動する半端球検出部材70、71は、前述の第1の実施の形態で示したように、流下通路50、51を流下する遊技球の有無に応じて回動変位を生じる。
一方、スライドスイッチ130b(131b)を、ガイド溝130c(131c)の左端側(図9において)の位置に移動すると、スライドスイッチ130b(131b)は、半端球検出部材70(71)の先端70d(71d)側が上昇した回動位置で、レバー130a(131a)を係止する。
【0043】
即ち、半端球検出部材70、71の下方に遊技球が無い状態において、スライドスイッチ130b、131bをガイド溝130c、131cの右端側に位置させると、半端球検出部材70、71の先端70d、71d側が下降し、一方、スライドスイッチ130b、131bをガイド溝130c、131cの左端側に位置させると、半端球検出部材70、71の先端70d、71d側が上昇した状態となる。
このように、半端球検出部材70、71の下方に遊技球が無い状態においても、スライドスイッチ130b、131bの位置を変えることによって、半端球検出部材70、71に回動変位を生じさせることができるため、従来のように流下通路50、51に遊技球を充填しなくとも、半端球検出機構200の検査が可能となる。
従って、パチンコ遊技機100の製造工場において行われる、半端球検出機構200の検査が容易となり、検査時間を短縮して、パチンコ遊技機100の生産効率を向上させることができる。
【0044】
また、スライドスイッチ130b、131bが半端球検出機構200の上端を水平方向に摺動するように設けられているため、例えば、こぼれ球などが上方向から当たっても、スライドスイッチ130b、131bが簡単に動くことはない。
また、スライドスイッチ130b、131bは、半端球検出機構200の表面からの突出が小さいため、パチンコ遊技機100の裏面に複雑に配線されたコード類が引っかかり難い。
このように、操作部130、131にスライドスイッチ130b、131bを用いたことにより、半端球検出部材70、71が誤って作動することを低減することができる。
また、スライドスイッチ130b、131b上端の操作部分が山状に形成されているため、スライドスイッチ130b、131bをガイド溝130c、131cに沿って摺動させる際にも、指をスライドスイッチ130b、131bに引っかけ易い。
【0045】
また、例えば、図11に示すように、半端球検出部材70、71と一体に回動するレバー130d、131dの自由端側を、溝130e、131eを介して半端球検出機構200の外部に挿出させることにより、操作部130、131を構成することも可能である。
この場合についても、同様に、半端球検出部材70、71の下方に遊技球が無い状態において、半端球検出機構200の外部からレバー130d、131dを回動させれば、半端球検出部材70、71に回動変位を生じさせることができるため、従来のように流下通路50、51に遊技球を充填しなくとも、半端球検出機構200の検査が可能となる。
【0046】
なお、本発明は、各実施の形態のパチンコ遊技機100に限られるものではなく、他の種類のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機及び雀球遊技機などの弾球遊技機についても適用可能である。
また、操作部130、131の取付位置は、ユニット化された半端球検出機構200の上端に限られるものではなく、半端球検出部材70、71の外部操作が可能であれば、どのような位置としてもよい。
また、半端球検出部材70、71とレバー130d、131dとを一体に形成するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
発明によれば、第1、第2の半端球検出部材が1基の光学検出器の発光器と受光器との間に配され、発光器から受光器への通光の有無によって球案内部における球の有無を検出するため、設置する光学検出器の数量を最小限とすることが可能となり、コストの削減、並びに、配線の簡略化が可能となる。
また、光学検出器により検出するため、機械的な機構によるセンサに比べて、応答性及び制御性に優れたものとなる。
【0048】
また、球案内部の列の所定部位に球が有る場合に発光器から受光器へ送られる光が通光状態となって1基の光学検出器により球有り状態が検出され、球案内部のいずれかのに球が無い場合に発光器から受光器へ送られる光が遮光状態となって1基の光学検出器により球無し状態が検出される。従って、球案内部の少なくとも1のに球が無い状態で、球有り状態が検出されることは無くなり、球が無いのに、球有り状態が検出されて、賞球排出がされなくなるという不都合が生ずるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の遊技機として例示するパチンコ遊技機を示す正面図である。
【図2】図1のパチンコ遊技機の背面図である。
【図3】パチンコ遊技機に備わる半端球検出機構を示す正面図である。
【図4】半端球検出機構を示す背面図である。
【図5】半端球検出機構を示す分解斜視図である。
【図6】半端球検出部周辺を示す断面図である。
【図7】半端球検出機構の2列の流下通路それぞれに球がある場合の、半端球検出部材の位置を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図8】半端球検出機構の2列の流下通路の一方に球が無い場合の、半端球検出部材の位置を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図9】この発明の第2の実施の形態の遊技機として例示するパチンコ遊技機の半端球検出機構に備わる操作部を示す断面図である。
【図10】図9の操作部を示す平面図である。
【図11】図9の操作部の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 遊技盤
50、51 流下通路(球案内部)
60 仕切板
80、90 流路部材
50A、51A 上段通路
50B、51B 中段通路
50C、51C 下段通路
70、71 半端球検出部材
70c、71c 通光孔
72 半端球検出センサ(光学検出器)
72a 発光器
72b 受光器
100 パチンコ遊技機(遊技機)
130、131 操作部
200 半端球検出機構
201 貯留タンク
202 球案内樋

Claims (3)

  1. 球を貯留する貯留タンクと、
    前記貯留タンクから流出する球を流下案内する球案内樋と、
    前記球案内樋に流下案内された球をさらに流下案内するとともに、該流下案内する球の有無を検出する半端球検出機構と、
    を備えた遊技機において、
    前記半端球検出機構は、
    前記球案内樋の2列の流路から2列の状態で送られてくる球を該2列の状態のまま流下案内する2列の球案内部と、
    前記球案内部の所定部位各列に臨ませた状態で配設されて2列の球案内部それぞれの球の有無の状態に応じた変位を生じる第1の半端球検出部材および第2の半端球検出部材と、
    一対の発光器と受光器との間に前記第1、第2の半端球検出部材が位置する状態で配置され、当該一対の発光器と受光器とにより該第1、第2の半端球検出部材の変位状態を検出する1基の光学検出器と、
    を有し、
    前記球案内部は、
    仕切板を挟んで該仕切板の両面側に第1の流路部材と第2の流路部材とを取り付けて構成され、各流路部材のそれぞれの内側には、上段通路と、中段通路と、下段通路とからなる2列の流下通路がほぼZ状に折れた状態に形成され、
    前記上段通路の下流側それぞれに前記第1、第2の半端球検出部材が前記球案内部の所定部位に回動可能に軸支され、
    前記球案内部の2列の所定部位に球が有る場合には前記発光器から前記受光器へ送られる光が通光状態となって、前記1基の光学検出器により球有り状態が検出され、少なくとも前記球案内部のいずれかの列に球が無い場合には前記発光器から前記受光器へ送られる光が遮光状態となって前記1基の光学検出器により球無し状態が検出されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記1基の光学検出器は、前記一対の発光器と受光器とを半端球検出基板の同一面に実装し、
    前記一対の発光器と受光器が前記第1、第2の半端球検出部材を両側から跨ぐ状態で設置されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第1、第2の半端球検出部材は、前記流路中心から前記第1の流路部材と第2の流路部材とを仕切る仕切り板方向に寄せられて、前記球案内部の所定部位に回動可能に軸支されることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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