JP3868926B2 - ディーゼル機関の排気ガス還流制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スモークとNOXの排出を抑制することができる排気還流式のディーゼル機関に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼル機関を取り巻く運転環境は、昨今規制が厳しくなりつつあり、その規制を満足する性能を備えたディーゼル機関の登場が望まれている。特許文献1の発明は、排気還流式の内燃機関に関するものである。特許文献1では、EGRガス量の減少に起因するNOX排出量の増大を回避するために、所定量以上のEGRガス量を確保するように制御する技術が開示されている。ところで、特許文献1の発明は、その特許請求の範囲の請求項1に記載されているように、構成としてスロットルバルブが必ず設けられている内燃機関に関するものである。すなわち、内燃機関と記載されているものの、実施例ではガソリン機関を例に挙げて説明されており、第1図にはスロットルバルブが記載されている。したがって、特許文献1の発明で表現されている内燃機関の中には、ディーゼル機関は明らかに包含されていない。
【0003】
特許文献1で開示されているガソリン機関からはスモーク(スス)は排出されず、基本的にNOXが排出されないように配慮すれば足りる。それに対してディーゼル機関では、EGRガス量が増加すると、NOX量は減少するがスモークの排出量が増加する。したがって、ディーゼル機関においては、特許文献1の発明を適用しても、排気ガスの規制基準を守ることができない。
【0004】
排気還流式のディーゼル機関においては、EGRガス量を制御する際には、排出されるNOX量とスモーク量の両方を同時に抑制することができる範囲内に調整する必要がある。
【0005】
【特許文献1】
特開昭63−134844号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明では、EGR率が所定範囲内に収まるように制御することにより排出されるNOXとスモークの両方を同時に抑制することができるディーゼル機関の排気還流制御装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1の発明では、吸気通路と排気通路とを連通させる排気ガス還流通路を設けたディーゼル機関において、前記吸気通路における排気ガス還流通路と合流する部分よりも上流側に第1温度センサを設け、前記吸気通路における排気ガス還流通路と合流する部分よりも下流側に第2温度センサを設け、機関負荷検出センサと機関回転数検出センサとを設け、排気ガスと混合する前の吸気温度と、機関負荷及び機関回転数から一義的に定義される適正な排気ガス還流量に対応する前記第2温度センサ設置箇所における温度値と、を予め記憶した記憶手段を設け、前記機関負荷検出センサと機関回転数検出センサ及び第1温度センサから検出された検出値に対応する前記記憶手段に記憶した温度値と、前記第2温度センサで検出した検出値と、を比較し、かつ前記検出値が前記温度値から所定範囲内にある場合には還流排気ガス量が適正であると判定し、前記検出値が前記温度値から所定範囲内にない場合には還流排気ガス量が異常であると判定する判定手段を設けた。
請求項2の発明では請求項1の発明において、前記排気ガス還流通路を通過する排気ガス流量を調整可能な絞り弁を排気ガス還流通路に設け、前記絞り弁の開度を制御する制御手段を設け、前記制御手段で絞り弁の開度を制御することにより、吸気通路の前記排気ガス還流通路連通箇所より上流側の温度値に対応する吸気通路の前記排気ガス還流通路連通箇所より下流側の温度値が、予め設定した所定範囲内に収まるようにした。
請求項3の発明では請求項1又は2の発明において、前記機関負荷検出センサと機関回転数検出センサ及び第1温度センサから検出された検出値に対応する前記記憶手段に記憶した温度値を時間的に平均化し、前記第2温度センサによる検出値の応答遅れを補正可能にした。
請求項4の発明では請求項1又は2の発明において、機関負荷又は機関回転数を急激に変化させる運転が行われるディーゼル機関において、前記判定手段は、機関負荷と機関回転数とが安定する時期にのみ還流排気ガス量の判定を実行するようになっている。
請求項5の発明では請求項1又は2の発明において、冷却水温度を検出する冷却水温度センサを設け、前記冷却水温度センサが検出した冷却水温度が所定温度に到達したことで暖機運転が完了したことを検出する検出手段を設け、暖機運転の終了後で且つ実稼動開始前、又は、実稼動終了後で且つ機関停止前のいずれかに前記判定手段により還流排気ガス量の判定を実行する。
請求項6の発明では請求項1の発明において、前記機関負荷検出センサと機関回転数検出センサ及び第1温度センサから検出された検出値に対応する前記記憶手段に記憶した温度値と、前記第2温度センサで検出した検出値と、を比較し、前記検出値が前記温度値から所定範囲内にない場合に還流排気ガス量が異常であると判定手段が判定する際に、前記所定範囲のマージンを第2温度センサの検出値が高くなる側を検出値が低くなる側よりも小さく設定した。
請求項7の発明では請求項1〜3のうちのいずれかの発明において、冷態時において、前記冷却水温度センサが検出した温度値で前記記憶手段に記憶した温度値を補正する補正手段を備えた。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明(請求項1〜7の各発明)を実施したディーゼル機関100の系統略図である。ディーゼル機関100には、途中に吸気フィルタ10を備え機関本体1内の燃焼室17に空気を供給する吸気通路3と、燃焼後の排気ガスを排出する排気通路2とが設けてある。排気通路2にはマフラー15が設けてある。
【0009】
図1に示すように、排気通路2の途中には排気還流通路4の一端が接続されており、排気還流通路4の他端は合流部9において吸気通路3と接続されている。この排気還流通路4には、電磁制御タイプのEGR弁5(絞り弁)が設けてある。EGR弁5の開度を変更することにより合流部9で空気と混合する排気ガス(EGRガス)の量を調整することができるようになっている。
【0010】
また、ディーゼル機関100には、燃焼室17に燃料を供給する燃料噴射ポンプ16が設けてある。この燃料噴射ポンプ16には、機関負荷検出センサ6が設けてある。フライホイール18には機関回転数検出センサ7が設けてある。さらに機関本体1には冷却水温度検出センサ14が設けてある。機関負荷検出センサ6、機関回転数検出センサ7及び冷却水温度検出センサ14は、詳しくは後述する判定装置13とそれぞれ配線で接続されている。
【0011】
図1に示すように吸気通路3の吸気フィルタ10と合流部9の間には、第1温度センサ11が設けてある。また、吸気通路3の合流部9の下流側には、第2温度センサ12が設けてある。
【0012】
第1温度センサ11、第2温度センサ12、機関負荷検出センサ6、機関回転数検出センサ7及び冷却水温度検出センサ14で検出された各検出信号は、それぞれ配線を介して判定装置13に伝送される。判定装置13は入力された各検出信号に基いてEGR制御装置8に指令を発し、EGR制御装置8はEGR弁5の開度を適正に調整するようになっている。
【0013】
判定装置13は、CPU20及びメモリ19(記憶手段)を備えている。機関負荷、機関回転数及び吸気フィルタ10と合流部9の間(第1温度センサ11の設置箇所)の吸気温度(以下、上流温度と呼ぶ)の組み合わせに対応する合流部9より下流側の吸気通路3内(第2温度センサ12の設置箇所)における適正な混合空気(EGRガスを含む吸気)の温度(以下、下流温度と呼ぶ)の適正値が予め実験で求めてある。これがマップとしてメモリ19に記憶されている。CPU20は、後述する様々な演算や判定を行う。以上でディーゼル機関100の排気ガス還流制御装置が構成されている。
【0014】
図2は、この機関負荷、機関回転数の変化に対応して変化する下流温度T2の適正値(標準混合ガス温度Ts:後述)の一例と、上流温度T1とを対比させたグラフである。この標準混合ガス温度Tsは、ディーゼル機関100が正常である限り、前述の機関負荷、機関回転数の組み合わせによって一義的に決まるものである。
【0015】
図2において、標準状態における機関負荷、機関回転数から一義的に決まる混合後の吸気温度を以下標準混合ガス温度Tsと呼ぶ。この標準混合ガス温度Tsを第1温度センサ11が検出した上流温度T1で補正した下流温度の目標値を補正混合ガス温度Tmrと呼ぶ。また、図1の合流部9より上流側の吸気通路3内の吸気温度を上流温度T1、合流部9より下流側の吸気通路3内の吸気温度を下流温度T2と呼ぶ。
【0016】
(請求項1の発明の実施例)
ディーゼル機関100を始動させ、機関負荷と機関回転数とが急激に変化しないとき(例えば、暖機運転が完了した後のアイドリング時)に、判定装置13は、第1温度センサ11で検出された排気ガス(EGRガス)と混合する前の吸気温度T1と、機関負荷検出センサ6、機関回転数検出センサ7とでそれぞれ検出された機関負荷及び機関回転数の組み合わせに対応するメモリ19に記憶されたマップ上の温度範囲と、第2温度センサ12で検出した実際の下流温度T2とを比較する。その際、下流温度の目標値を補正混合ガス温度Tmrを上流温度T1で補正(上流温度T1が高くなるほど補正混合ガス温度Tmrを高く補正し、逆に上流温度T1が低くなるほど補正混合ガス温度Tmrを低く補正)し、補正後の補正混合ガス温度Tmrを下流温度T2と比較するのが好ましい。
【0017】
仮に、下流温度T2がマップ上の温度範囲内にあれば、EGRガス量は適正であると判定装置13は判定する。逆に、下流温度T2が、マップ上の温度範囲より小さい場合はEGRガス量が不足しており、マップ上の温度範囲より大きい場合はEGRガス量が過剰であると判定装置13は判定する。その際には例えば、警報ランプを点灯させたり、ブザーを鳴らすことにより、オペレータに異常を知らせるようにするのが好ましい。また、このようなとき、ディーゼル機関100の用途によっては、ディーゼル機関100を停止させるようにしてもよい。
【0018】
(請求項2の発明の実施例)
請求項1の発明の実施例において、EGRガス量が少ない(EGR率が低い)と判定装置13が判定した際には、判定装置13はEGRガス量が適量となるようにEGR制御弁8に対してEGR弁5の開度を大きくする(EGR率を高くする)ように指令を出す。
【0019】
逆にEGRガス量が多い(EGR率が高い)と判定装置13が判定した際には、判定装置13はEGRガス量が適量となるようにEGR制御弁8に対してEGR弁5の開度を小さくする(EGR率を低くする)ように指令を出す。このようにしてEGR弁5の開度が調整され、EGRガス量は適量となる。
【0020】
EGR率は機関負荷と機関回転数で一義的に定義されるが、これに第1温度センサ11で検出された上流温度T1を加味することにより下流温度も一義的に決定される。そして、上流温度T1が上昇すると排気温度(EGRガス温度)も上昇し、その結果、第2温度センサ12が検出する下流温度T2も上昇する。
【0021】
そのため、第2温度センサ12で検出される下流温度T2と比較される正常な状態の下流温度(標準混合ガス温度Ts)は、例えば次式(1)で補正する必要がある。この式(1)により、適正なEGR率を確保することができる。
【式1】
ここで、Tmr:補正混合ガス温度、Ts:標準混合ガス温度、
T1:上流温度、T0:基準吸気温度(K)、
Tex:基準排気温度(K)、EGR:EGR率
【0022】
仮に上流温度T1が図2に示すように変化すると、それに追従して下流温度T2も変化する。上流温度T1が基準温度近傍を変位しているのに対し、下流温度T2は、様々な理由で許容範囲を外れる。
【0023】
図2に示すように時刻tAにおける下流温度T2は、吸気温度T1の影響を受けて、正常状態であるにも関わらず、標準混合ガス温度Tsに基く許容範囲を逸脱している。その一方で時刻tAにおける下流温度T2は、吸気温度T1で補正された補正混合ガス温度Tmrに基く適正範囲内にはあり、異常ではない。その後、時刻tBに至ると、フィルタの目詰まりやマフラーの詰まりによりEGRガス量が増え(EGR率が上がり)、時刻tBにおける下流温度T2は、補正混合ガス温度Tmrに基く適正範囲からも外れ、時刻tBにおける下流温度T2は異常であると判定装置13は判定する。
【0024】
標準混合ガス温度Tsは、予め実験で求められているが、また、標準混合ガス温度Tsは機関負荷と機関回転数から一義的に決まるものである。さらに標準混合ガス温度Tsは、吸気温度(上流温度T1)の変化に追従して変化する。この関係は、上述の式(1)としてメモリ19に予め記憶してある。
【0025】
仮に上流温度T1が変化した場合、EGRガス量が正常な場合の実測した下流温度T2は、2つの細線で挟まれた領域内(適正範囲)を推移する。逆に、この下流温度T2が2つの細線の間から逸脱すると、EGRガス量が異常であると判定することができる。
【0026】
図3は、第2温度センサ12が実測した下流温度T2の変化と、マップ上の下流温度の適正値である補正混合ガス温度Tmrとを比較したグラフである。図3では、補正混合ガス温度Tmrを中心として、下流温度の適正範囲の上限と下限とが設定されている。何らかの不具合が発生し、下流温度T2が適正範囲を外れ1た際には、判定装置13はEGR弁5の開度を補正して、下流温度T2が適正範囲内に収まるようにする。
【0027】
図4は、EGR弁5の開度と機関負荷の関係を示すグラフである。下流温度T2が適正範囲から外れている場合には、例えば式(1)により図4に示すようにマップ自体を基準値からシフトさせるのが有効である。また、グラフの傾き(係数)を変更して補正することもできる。
【0028】
EGR弁5の開度が正常でない場合には、開度の一定量補正であるマップシフトが有効である。吸気フィルタ10やマフラー15の詰まりによる差圧変化に対しては、グラフの直線の傾きを変更するのが効果的である。
【0029】
(請求項3の発明の実施例)
温度センサは、それ自体が熱容量をもっているために、どうしても応答遅れが生じてしまう。請求項3の発明では、請求項1、2の発明を実施した際の、第2温度センサ12の応答遅れに対処する。
【0030】
第2温度センサ12が検出した下流温度T2が、機関負荷や機関回転数の急激な変化に追従できないために一時的に補正混合ガス温度Tmrとの差が大きくなった場合、判定装置13は、その都度EGR制御装置8に対してEGR弁5の開度マップを補正する旨の指示を出し、燃焼が不安定になる恐れがある。つまり、判定装置13が第2温度センサ12の検出信号に基いて忠実に判定を行うと、実際にはすでに適正なEGRガス量になっているところにEGRガス量が異常であるという信号が入力されてEGR弁5の開度が変更され、さらに燃焼を悪化させてスモークやNOXを排出してしまうことが考えられる。
【0031】
このような事態を回避し、燃焼が安定するように以下で説明する前進移動平均法を採用するのが好ましい。前進移動平均法とは、機関負荷検出センサ6、機関回転数検出センサ7で検出された検出値の例えば過去4回の値(計算値)A1〜A4と、今回の実測値B5とを式(2)に代入して計算値A5を得て、この計算値A5を実測値B5の代わりに採用するものである。
【式2】
同様にA6は、次式(3)で算出される。
【式3】
【0032】
このようにして算出された計算値A1〜AXは、実測値B1〜BXと比較して変動幅が少なくなる。その上、この変動の少ない計算値A1〜AXを実測値B1〜BXの代わりに判定装置13で判定する信号として採用すると、ディーゼル機関100の燃焼が安定し、たとえ実測値B1〜BXの方が適正範囲を外れていても、計算値A1〜AXは適正範囲内にあり、NOXとスモークの排出を同時に良好に低減することができる。
【0033】
図5は負荷変動に対する下流温度T2の変化を示すグラフである。第2温度センサ12自身が熱容量を有しているために、機関負荷(機関回転数も同様)が急変したとき、第2温度センサ12の出力値(下流温度T2)は、図5に示すように遅れて徐々に追従する。
【0034】
このように実際のEGRガス量と第2温度センサ12による温度検出とがリアルタイムに対応しないことによる不具合は、上述の前進移動平均法で変動幅を抑制した機関回転数検出信号と機関負荷検出信号から補正混合ガス温度Tmrを算出することで解消することができる。その他、判定装置13に入力される機関負荷検出信号や機関回転数検出信号を用いて算出された補正混合ガス温度Tmrを同様に平均化し、変動幅を抑制するようにしても応答遅れによる不具合を解消することができる。
【0035】
また、ディーゼル機関100の運転形態によっては、EGR弁5の動作を緩慢にしても燃焼を安定化させる効果を奏する。さらに、第2温度センサ12の出力が機関負荷検出信号や機関回転数検出信号の出力よりも(例えば1秒)必ず遅れるものと仮定して、図5において符号Dで示すように所定時間(例えば1秒)送らせるだけでも実際の温度と検出した温度の差を小さくすることができる。
【0036】
(請求項4の発明の実施例)
吸気フィルタ10が目詰まりしたり、マフラー15に異物が詰まると、EGR弁5の開度が適正であったとしても、空気とEGRガスの混合比率(EGR率)が変化してしまう。したがって、吸気フィルタ10やマフラー15が清浄状態であるか否かがディーゼル機関100の燃焼に悪影響を及ぼすことがある。
【0037】
また、吸気フィルタ10やマフラー15の劣化は、ゆっくりと進行するため、常時監視する必要はない。このような場合には、アイドル運転時等の比較的燃焼が安定しているときに判定装置13による判定を行うようにする。特に自動車用のディーゼル機関は、運転状態が急激に変動(負荷変動)し易い。
【0038】
そのため、通常の運転時には判定を行わず、燃焼が安定しているときにのみ判定する。このようにすると、通常運転時においても下流温度T2(EGRガス量)は、適正範囲から大きく外れることがなく、負荷変動や回転変動の大きな用途のディーゼル機関100においてもNOXとスモークの排出を低減することができる。
【0039】
図6は、機関負荷の変動と下流温度とを対比させたグラフである。図6では、時刻t以降において負荷変動が小さくなっている。したがって、時刻tから時間t1の間、各センサによる検出を行い、これに基いて判定装置13による判定を行うようにする。
【0040】
(請求項5の発明の実施例)
冷態時(暖機運転中等の機関温度が低いとき)は、各センサは正常な検出を行いにくい。そのようなときに、例えばEGR弁5の開度を変更したりすると、却って適正値を外すことになりかねない。そこで、以下のように冷態時以外で且つ燃焼が安定している時期に判定装置13による判定を行うようにする。
【0041】
判定装置13(図1)は、暖機運転完了の検出機能を備えており、冷却水温度センサ14から入力された信号により、ディーゼル機関100が暖機運転を終了したことを認識する。暖機運転が完了したと判定装置13が認識すると、さらに判定装置13は通常運転を開始する前に各検出センサから検出信号を受け取りEGRガス量が適正か否かを判定する。
【0042】
上記の例では、暖機運転が完了した直後のアイドル運転時に判定を行う例を示したが、ディーゼル機関100の運転が終了し、ディーゼル機関100を停止させる前に判定するようにしてもよい。
【0043】
(請求項6の発明の実施例)
図7は、異なるEGR率毎の軸平均有効圧力と機関回転数の関係を示すグラフである。また、図8は排気ガス中に含まれる許容スモーク量と許容NOX量で限定される排ガス規制許容範囲と、ディーゼル機関100のEGR率の関係を示すグラフである。
【0044】
図1の機関負荷検出センサ6、機関回転数検出センサ7及び第1温度センサ11で検出した機関負荷、機関回転数及び上流温度T1に対応するメモリ19に記憶したマップ上の補正混合ガス温度Tmrが、第2温度センサ12が検出した実際の下流温度T2に対して所定温度(例えば30℃)以上外れた場合には、警報ランプを点灯させたり警報ブザーを鳴らして、ディーゼル機関100に異常があることを喚起する。
【0045】
EGR率が高くなるほど高温のEGRガス量が増えるので、吸気温度は高くなる。また、図8に示すようにEGR率が高くなるほどスモークの排出量が多くなる。
【0046】
EGR弁5の誤作動(開き過ぎ)によってEGRガス量が増大した場合には、EGR率は排ガス規制許容範囲領域(図8においてハッチングを施した領域)内をEGR曲線Aのように推移する。一方、吸気フィルタ10やマフラー15の詰まりによって空気圧とEGRガス圧の圧力バランスが崩れることにより、EGR率が増大することがある。その際には、ディーゼル機関100の吸気量そのものが減少し、結果として酸欠状態になる。このときEGR率はEGR曲線Bのように推移して、EGR曲線Aよりも早期に排ガス許容範囲領域を外れ、急激にスモークが悪化する。
【0047】
そのため、EGR率が増大する側、つまり下流温度T2が標準混合ガス温度Tmrよりも高くなる側には、判定レベル(マージン)を厳しくする必要がある。厳しくする度合いは、機関負荷によって異なるが、機関負荷が高い運転領域(定格の50%〜100%程度)ではEGR率減少側の50%程度に設定し、また、機関負荷が低い運転領域(定格の50%以下程度)では、概ねEGR率減少側の80%程度に設定するのが好ましい。
【0048】
例えば、機関負荷が高い運転領域においては、EGR率減少側(EGRガス量が不足する側)でマップ上の補正混合ガス温度Tmrよりも第2温度センサ12で実測された下流温度T2が30℃以上低ければEGR異常と判定する場合に、EGR率増加側(EGRガス量過剰側)ではマップ上の補正混合ガス温度Tmrよりも第2温度センサ12で実測された下流温度T2が15℃以上高くなればEGR異常であると判定装置13が判定するように設定しておく。
【0049】
逆に、機関負荷が低い運転領域においては、EGR率減少側でマップ上の補正混合ガス温度Tmrよりも第2温度センサ12で実測された下流温度T2が30℃以上低ければEGR異常であると判定する場合に、EGR率増加側ではマップ上の補正混合ガス温度Tmrよりも第2温度センサ12で実測された下流温度T2が24℃以上高くなればEGR異常であると判定装置13が判定するように設定しておく。
【0050】
このように下流温度T2が標準混合ガス温度Tsから所定温度以上に外れた場合には、判定装置13は異常事態であると判定し、例えば警報を発するようにしたり、ディーゼル機関100を停止させるなどの処置を講ずる。その結果、スモークとNOXの両方の排出を抑制することができる。
【0051】
(請求項7の発明の実施例)
図9は、補正混合ガス温度Tmrを冷却水温度を考慮してさらに補正したグラフである。前述の式(1)において冷却水温度を考慮すると式(4)(補正手段)となる。
【式4】
ここでT0:基準吸気温度(K)、Tex:基準排気温度(K)、
Tw0:基準冷却水温度、Tw:現在の冷却水温度、
al:冷却水温度の影響係数(エンジンによるが、例えば0.3〜0.5)
【0052】
ディーゼル機関100が、作業機用である場合は、機関負荷・機関回転数の変動が激しく、図6に示すような安定した領域は、エンジン始動直後の暖機運転時に限られるものが多い。
【0053】
暖機運転中は各部品の温度が低く、EGRガスの放熱量が多くなるためEGRガス温度は低くなる。この影響を式(4)により考慮すると、暖機運転中であっても正確にEGRガス量の判定を行うことができる。
【0054】
冷態時には、マップ上の補正混合ガス温度Tmrと実測した下流温度T2は、必ずずれるものであると仮定し、式(1)を採用せず式(4)を採用して補正混合ガス温度Tmrを算出する。
【0055】
排気ガスの温度は、機関負荷及び機関回転数により一義的に決まるものである。ところが、排気ガス(EGRガス)が流れる途中の通路の温度が低いと、熱が通路部材に奪われてしまい、EGRガスの温度が低下してしまう。低下したEGRガス温度を基準にEGR弁5の開度を設定すると、正確な判定を行うことができない。
【0056】
そこで請求項7の発明では、冷却水温度の上昇の仕方をモニタすることにより暖機運転中であるか否かを判定するようにした。排気ガス(EGRガス)の熱を奪った通路部材の温度が上昇すると、冷却水温度も上昇する。例えば、もともと300℃であったEGRガスが250℃まで低下したのか、又は200℃まで低下したのかを概ね予想することができる。それを式(4)に反映させ、判定装置13で演算するようにすれば、補正混合ガス温度Tmrを適切に補正することができる。
【0057】
【発明の効果】
請求項1の発明では、ディーゼル機関100の運転状況を把握するために機関負荷検出センサ6と機関回転数検出センサ7とを設け、上流温度T1と機関負荷及び機関回転数で一義的に定義される適正な排気ガス還流量に対応する下流温度を予め記憶した記憶手段を設け、さらに上流温度T1を検出する第1温度センサ11と下流温度T2を検出する第2温度センサ12とを設けて、記憶手段に記憶した運転状況に対応する温度値と、第2温度センサ12で検出した下流温度T2とを比較し、両者の温度差が所定範囲内であるか否かを判定する判定装置13を設けたことにより、ディーゼル機関100のEGR率が正常であるか否かを判定することができるので、異常が検出されるまではNOXとスモークの両方の排出を抑制することができ、異常が検出されたときには運転を停止したり、警報を発して適切な対策を講じる切っ掛けをつかむことができる。
【0058】
請求項1の発明を実施することにより、吸気フィルタ10の目詰まりや、マフラー15のつまりによるEGR率の変動を認識することができ、メンテナンスを行う時期を適切に判断することができる。
【0059】
請求項2の発明では、排気還流通路4にEGR弁5を設け、このEGR弁5の開度を調整して下流温度T2を適正な範囲内に入るように制御することにより、スモークやNOXの排出量を抑制するようにEGR率を制御することができる。
【0060】
請求項3の発明では、第2温度センサ12の検出の遅れを考慮して、時間的な平均を用いた判定を行うことにより、判定装置13の誤判断を回避することができ、ディーゼル機関100の燃焼変動が小さくなり、スモークやNOXの排出量を良好に抑制することができる。
【0061】
請求項4の発明では、機関負荷又は機関回転数を急激に変化させる運転が行われるディーゼル機関100において、機関負荷と機関回転数とが安定する時期にのみ判定装置13により還流排気ガス量の判定を行うようにしたので、ディーゼル機関100の通常運転時における燃焼変動を回避することができる。
【0062】
請求項5の発明では、冷却水温度を検出する冷却水温度センサ14により冷却水温度が所定温度に到達したことで暖機運転が完了したことを検出して、ディーゼル機関100の暖機が十分に行われてから判定装置13による判定を行うようにしたので、適切な判断が行いにくい冷態時における判定作業を回避し、燃焼変動を回避することができる。
【0063】
請求項6の発明では、第2温度センサ12で検出した検出値が、メモリ19に記憶したマップ上の温度値から所定範囲内にない場合にEGRガス量が異常であると判定装置13が判定する際に、この所定範囲のマージンを第2温度センサ12の検出値が高くなる側を検出値が低くなる側よりも小さく設定することにより、スモークの排出を良好に抑制することができる。
【0064】
請求項7の発明では、冷態時において、冷却水温度センサ14が検出した温度値でメモリ19(記憶手段)に記憶した温度値を補正する補正手段を備えたので、冷態時においても適切なEGR率を確保することができ、スモークとNOXの排出量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施したディーゼル機関の系統略図である。
【図2】 機関負荷、機関回転数の変化に対応して変化する下流温度T2の適正値(標準混合ガス温度Ts)の一例と、上流温度T1とを対比させたグラフである。
【図3】 第2温度センサが実測した下流温度T2の変化と、マップ上の下流温度の適正値である補正混合ガス温度Tmrとを比較したグラフである。
【図4】 EGR弁の開度と機関負荷の関係を示すグラフである。
【図5】 負荷変動に対する下流温度T2の変化を示すグラフである。
【図6】 機関負荷の変動と下流温度とを対比させたグラフである。
【図7】 異なるEGR率毎の軸平均有効圧力と機関回転数の関係を示すグラフである。
【図8】 排気ガス中に含まれる許容スモーク量と許容NOX量で限定される排ガス規制許容範囲と、ディーゼル機関のEGR率の関係を示すグラフである。
【図9】 補正混合ガス温度Tmrを冷却水温度を考慮してさらに補正したグラフである。
【符号の説明】
1 機関本体
2 排気通路
3 吸気通路
4 排気ガス還流通路
5 EGR弁(絞り弁)
6 機関負荷検出センサ
7 機関回転数検出センサ
8 EGR制御装置
9 合流部
10 吸気フィルタ
11 第1温度センサ
12 第2温度センサ
13 判定装置(判定手段、暖機運転終了の検出手段)
14 冷却水温度センサ
15 マフラー
16 燃料噴射ポンプ
17 燃焼室
18 フライホイール
19 メモリ
20 CPU
21 警報装置
Claims (7)
- 吸気通路と排気通路とを連通させる排気ガス還流通路を設けたディーゼル機関において、
前記吸気通路における排気ガス還流通路と合流する部分よりも上流側に第1温度センサを設け、
前記吸気通路における排気ガス還流通路と合流する部分よりも下流側に第2温度センサを設け、
機関負荷検出センサと機関回転数検出センサとを設け、
排気ガスと混合する前の吸気温度と、機関負荷及び機関回転数から一義的に定義される適正な排気ガス還流量に対応する前記第2温度センサ設置箇所における温度値と、を予め記憶した記憶手段を設け、
前記機関負荷検出センサと機関回転数検出センサ及び第1温度センサから検出された検出値に対応する前記記憶手段に記憶した温度値と、前記第2温度センサで検出した検出値と、を比較し、かつ前記検出値が前記温度値から所定範囲内にある場合には還流排気ガス量が適正であると判定し、前記検出値が前記温度値から所定範囲内にない場合には還流排気ガス量が異常であると判定する判定手段を設けたことを特徴とするディーゼル機関の排気ガス還流制御装置。 - 前記排気ガス還流通路を通過する排気ガス流量を調整可能な絞り弁を排気ガス還流通路に設け、前記絞り弁の開度を制御する制御手段を設け、前記制御手段で絞り弁の開度を制御することにより、吸気通路の前記排気ガス還流通路連通箇所より上流側の温度値に対応する吸気通路の前記排気ガス還流通路連通箇所より下流側の温度値が、予め設定した所定範囲内に収まるようにした、請求項1に記載のディーゼル機関の排気ガス還流制御装置。
- 前記機関負荷検出センサと機関回転数検出センサ及び第1温度センサから検出された検出値に対応する前記記憶手段に記憶した温度値を時間的に平均化し、前記第2温度センサによる検出値の応答遅れを補正可能にした請求項1又は2に記載のディーゼル機関の排気ガス還流制御装置。
- 機関負荷又は機関回転数を急激に変化させる運転が行われるディーゼル機関において、前記判定手段は、機関負荷と機関回転数とが安定する時期にのみ還流排気ガス量の判定を実行するようになっている請求項1又は2に記載のディーゼル機関の排気ガス還流制御装置。
- 冷却水温度を検出する冷却水温度センサを設け、前記冷却水温度センサが検出した冷却水温度が所定温度に到達したことで暖機運転が完了したことを検出する検出手段を設け、
暖機運転の終了後で且つ実稼動開始前、又は、実稼動終了後で且つ機関停止前のいずれかに前記判定手段により還流排気ガス量の判定を実行する、請求項1又は2に記載のディーゼル機関の排気ガス還流制御装置。 - 前記機関負荷検出センサと機関回転数検出センサ及び第1温度センサから検出された検出値に対応する前記記憶手段に記憶した温度値と、前記第2温度センサで検出した検出値と、を比較し、前記検出値が前記温度値から所定範囲内にない場合に還流排気ガス量が異常であると判定手段が判定する際に、前記所定範囲のマージンを第2温度センサの検出値が高くなる側を検出値が低くなる側よりも小さく設定した請求項1に記載のディーゼル機関の排気ガス還流制御装置。
- 冷態時において、前記冷却水温度センサが検出した温度値で前記記憶手段に記憶した温度値を補正する補正手段を備えた請求項1〜3のうちのいずれかに記載のディーゼル機関の排気ガス還流制御装置。
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