JP3868488B2 - 鏡像異性体を富化したオルト置換α,α−二芳香族メタノールの製造 - Google Patents

鏡像異性体を富化したオルト置換α,α−二芳香族メタノールの製造 Download PDF

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Description

発明の分野
本発明は、一般的な鏡像異性体合成の分野および、特に不斉α,α−二芳香族メタノールの鏡像異性体合成に関する。
発明の背景
不斉合成は、特に医薬産業において、重要性が増してきている。監督機関は、ますます、ラセミ型活性化合物をそれぞれの鏡像異性体に分離させ、活性鏡像異性体のみに販売の承認を授けることを目指している。明らかに、ラセミ混合物を単に分離する能力は重要であるが、非活性鏡像異性体を活性なものに変換するまたはキラル合成する手段なしでは、明らかに収率の50%がこの点だけで損失する。分離技術が利用できたとしても、収率の実質的損失をしばしばもたらし、または製造工程に望ましくない溶媒を導入しなければならない。従って、対称的合成に付随する生産物の著しい損失および望ましくない溶媒の使用を避けるような、高い収率および純度でキラル合成する経路の必要性がある。
近年、ベンズヒドロールの不斉合成が、相当な興味を引いている。この分野の最近の文献には、(1)キラルグリニヤール試薬での(Guette et al., Tetrahedron 1979, 35, 1807-1815)またはリチウム−水素化アルミニウム−キラルアミノアルコール複合体での(Brown et al., Tetrahedron:Asymmetry 1992, 3, 841-844およびBrown et al., Tetrahedron:Asymmetery 1991, 2, 339-342)でのベンズフェノンの不斉還元;(2)芳香族アルデヒドへのキラルチタン試薬の付加(Wang et al., Synthesis 1989, 291-292);および(3)ベンズヒドロールのブルシンとの複合体化による分離(Toda et al., Tetrahedron:Asymmetry 1991, 2, 873-874)が記載されている。
目的
本発明の目的は、鏡像異性体を富化したα,α−二芳香族メタノールの製造のための簡便な不斉合成法の提供である。
本発明の他の目的は、高収率および純度で鏡像異性体を富化したα,α−二芳香族メタノールを提供することである。
発明の要約
本発明のこれらのおよび他の目的は、式II
Figure 0003868488
〔式中、R1、R2、R3およびR4は、全て、AR1とAR2の間の中央ケトンにオルトで原子に結合している;AR1およびAR2は、それぞれ、5から7員であり、1つまたは2つの環から成る芳香族炭素環式およびヘテロ環式環からそれぞれ選択され、二環式の少なくとも一つが芳香族である;R1およびR2の一方は−OH、−SHおよび−NHR7から選択される;および他方は、H、−OH、−SH、−NHR7およびR8から選択される;R3およびR4はそれぞれ独立してHおよびR8から選択される;nおよびmはそれぞれ独立して0から、AR1およびAR2のそれぞれの残った利用可能な置換位を満たすのに充分な数から選ばれる;および各R5および各R6は、独立して、H、−OH、−SH、−NHR7およびR8から選ばれる;およびR8は下に詳述する〕
の不斉二芳香族ケトンを、式IIIまたはIIIa
Figure 0003868488
〔式中、R9はC1-6アルキル、C5-6シクロアルキルフェニルまたはイソピノカンフェイルおよびXは水素またはハロゲン〕
のイソピノカンフェイルボランの存在下で還元し、式I
Figure 0003868488
のベンゾヒドロールを、鏡像異性体富化形で製造することを含む方法により達成される。
発明の詳細な説明
本発明は、式IIのプロキラルオルト置換二芳香族ケトン化合物のケト結合を、式IIIまたはIIIa
Figure 0003868488
〔式中、R9はC1-6アルキル、C5-6シクロアルキル、フェニルまたはイソピノカンフェイルおよびXは水素またはハロゲン〕
のイソピノカンフェイルボランの存在下で還元し、対応する式Iの不斉二芳香族メタノールを鏡像異性体富化形で製造する。これらの化合物において、Xは好ましくはハロゲン、より好ましくは塩素または臭素、最も好ましくは塩素である。R9は好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、第3級ブチル、テキシル(すなわち、2,1,1−トリメチルプロピル)、シクロペンチル、フェニルまたはイソピノカンフェイルから選択される;より好ましくはイソピノカンフェイルである。R9がイソピノカンフェイルである時、それは、それぞれ式IIIおよびIIIaに示すイソピノカンフェイル構造と同じ立体配置でなければならない。最も好ましくは、式IIIの化合物は(1R)−(−)−B−ハロジイソピノカンフェイルボランおよび式IIIaの化合物は(1S)−(+)−B−ハロジイソカンフェイルボランである。式IIIおよびIIIaの化合物は、それ自体使用し得、または単離せずにその場で製造し得る。式IIIおよびIIIaの化合物は、好ましくは、King, J. Org. Chem. 1993, 58, 3731-3735;Simpson, et al., Syn. comm. 21(15&16), 1705-1714(1991);Brown, J. Org. Chem. 1984, 49, 945;および/またはBrown, J. Org. Chem. 1989, 54, 1577に記載の方法で製造する。
(1R)−(−)−B−クロロジイソピノカンフェイルボラン、(1S)−(+)−B−クロロジイソピノカンフェイルボランおよびそれらのブロモ相当物は、イソピノカンフェオールおよびイソピノカンフェイルアミン、クロロボラン硫化メチル、ボラン硫化メチルおよびα−ピネンとしてAldrich Chemicalsから入手可能である。
式IおよびIIの化合物は
Figure 0003868488
である。
AR1およびAR2は、互いに独立して、それぞれ、5から7員環を有する環の1つまたは2つの縮合環を有する炭素環式およびヘテロ環式環から選択され、少なくともR1およびR3に結合している環は芳香族である。好ましくは、AR1およびAR2の一つは炭素環であり、より好ましくは両方とも炭素環である。AR1およびAR2の一つまたは両方とも二環である時、還元すべきケトンに結合している二環の環が好ましくは炭素環であり、最も好ましくは、AR1およびAR2の両方ともが二環である場合、還元すべきケトンに結合してる各二環の環が炭素環である。二環の両方の環が芳香族である時、いずれの環も還元を意図しているケトンに結合し得る。一つの特に好ましいグループは、AR1およびAR2の両方が同じ環である時、単または二環、炭素環またはヘテロ環のいずれかである。AR1またはAR2がヘテロ環である全ての時、還元すべきと意図されているカルボニル(AR1とAR2の間)に結合している環の原子は、炭素でなければならない。
より具体的に、AR1およびAR2炭素環は、独立して、フェニル、ナフチル、インダニル、インデニル、テトラヒドロナフチル、ジヒドロナフチル、シクロヘプタフェニル、シクロヘプタジエンフェニルおよびシクロヘプタトリエンフェニルから選択され、好ましくは、フェニルおよびナフチル、最も好ましくはフェニルである。式Iおよび式IIの化合物の非常に好ましいグループは、AR1およびAR2の両方がフェニルである時である。
AR1およびAR2ヘテロ環式単環は、チエニル、フラニル、ピリジル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ジチオリル、オキサチオリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、ピラニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニルおよびトリアジニルを含む。前記の環のいずれにおいてもヘテロ原子は、例えば、“トリアゾリルなる用語”が、1,2,3−および1,2,4−トリアゾリルの両方を含むように、適当な位置を取り得る。
AR1およびAR2の好ましい単環式ヘテロ環は、フラニル、ピロリル、ピリジル、ピラゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、ピラニル、ピリダジニル、ピリミジニルおよびトリアジニルを含む;より好ましくはピリジル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニルおよびトリアジニル;最も好ましくはピリジルである。
AR1およびAR2ヘテロ環式二環は、一つまたは両方の環がヘテロ芳香族、他方の環が炭素環またはヘテロ環、および芳香族または非芳香族であるものを含む。二環の両方の環が芳香族である時、いずれの環も還元を意図されるケトンに結合し得る。このような二環式芳香族環は、ベンゾピロリル、ベンゾフラニル、チオナフテニル、ベンゾキサゾリル、ベンズピラゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾキサジニル、キノリニル、ベンゾジアジニル、ピリンデニル、ピラノピロリル、ピラノピラニル、ピラノフラニル、インドリジニル、ナフチリジニル、ピリドピリジニル、プリニル、プテリジニルおよびその部分的水素化対応物であるが、ただし、各縮合環の少なくとも一つのヘテロ環が芳香族のままである。上記融合環のいずれにおいても、“ベンゾジアジニル”なる用語が、例えば、フタラジニル、シンノリニルおよびキナゾリニルを含むように、縮合結合は環の任意の側であり得、ヘテロ原子は任意の位置であり得る。
好ましくは二環式環は、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、キノリニル、キナゾリニルのような縮合ベンゾヘテロ環およびベンゾ(部分的飽和)ヘテロ環対応物である。好ましい二環式二ヘテロ環は、ピリドピリジン、プリンおよびその部分的飽和対応物を含む。
本発明の反応は、式II
Figure 0003868488
で示されるケト基を還元し、式I
Figure 0003868488
される対応するアルコールに、実質的に鏡像体が過剰となるように還元する。式IIおよびIの化合物において、AR1およびAR2は上記で定義の意味、R1−R4は全て各AR基と中央ケトン(式II中)または対応するヒドロキシ基(式I中)を結合している結合に対してオルトである。R1およびR2の一つは−OH、−SHおよび−NHR7から選択されなければならない;および他のR1およびR2はH、−OH、−SH、−NHR7およびR8から選択される;好ましくは、R1およびR2の一方が−OHおよび他方がH、−OH、−SH、−NHR7およびR8から選択される;より好ましくは、第2のR1およびR2はHまたは−OHである。R7はH、C1−C7アルキル、C1−C7アルカノイルおよびC1−C7アルコキシカルボニルからなる群から選択される。好ましくは、R7はH、C1−C7アルキル、C1−C7アルカノイルからなる群から選択され、より好ましくは、R7はHである。
3およびR4はそれぞれ独立してHおよびR8からなる群から選択される。
nおよびmはそれぞれ独立して0から、それが関連するAR基の遊離置換位の数までの整数から選ばれる。好ましくは、nは0から3、より好ましくは0または1、最も好ましくはmとnの一方が0およびmとnの他方が1である。
各R5および各R6は、独立して、R8、H、−OH、−SHおよび−NHR7からなる群から選ばれる(ここで、R7は上記で定義の意味);好ましくは、HおよびR8である。
8は、下記式IV、ハロゲン(好ましくは、F、ClまたはBr、より好ましくはF)、ニトロ、カルボキシ、−Si(R14)3(式中、各R14はそれぞれ独立して、H、C1−C3アルキルおよびフェニルから選択される)、C1−C7アルコキシ、C1−C7アルカノイルオキシ、C1−C7アルコキシカルボニル、C1−C7アルキルチオ、−N(R15)2(式中、各R15基は独立してR7または、両方のR15基が、それらが結合している窒素と共に、N、OまたはSから選択される0−2個の更なるヘテロ原子を有する5−6員環を形成)、−C(O)−N(R15)2(式中、各R15基は独立してR7または、両方のR15基が、それらが結合している窒素と共に、N、OまたはSから選択される0−2個の更なるヘテロ原子を有する5−6員環を形成)、非置換または置換フェノキシ、非置換または置換フェニルチオ(フェノキシおよびフェニルチオのフェニル基の置換基は3個までであり、水素、ハロゲンおよびトリフルオロメチルから独立して選択される)から選択される。好ましくは、R8は下記式IV、カルボキシ、C1−C7アルコキシおよびC1−C7アルカノイルオキシから選択される。二つのR15基が、それがら結合している窒素原子と共に5−6員環を形成する時、このような環はピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、ジオキサゾリル、ジオキサゾリル、オキサチアゾリル、ピリジル、ジアジニル、トリアジニル、オキサジニル、チアジニル、オキサチアジニル、オキサジアジニルおよびそれらの部分的または完全に飽和された対応物から選択され、それぞれ非置換またはC1−C7アルキルで置換され得、またはC1-7アルキル、カルボキシまたはC1-7アルコキシカルボニルでN−置換(適当な場合)され得る。
式IVは
Figure 0003868488
〔式中、WはOまたはS、好ましくはO;YはO、SまたはNR7、好ましくはNR7、より好ましくはNH;R10およびR11はそれぞれ独立してH、ハロゲン、C1−C7アルキルおよびトリフルオロメチル;R12はハロゲン、C1−C7アルキルおよびフェニル−C1−C7アルキルから選択され、R13は水素;またはR12およびR13は一緒になって=O、好ましくはR12およびR13は一緒になって=O;およびZは−COR16から選択される〕
である。R16はOH、C1−C7アルコキシ、(アミノ、アシルアミノ、モノ−またはジ−C1−C7アルキルアミノ)−C1−C7アルコキシ、カルボキシ−C1−C7アルコキシ(例えば、アルファ−カルボキシ−C1−C7アルコキシ)、C1−C7アルコキシカルボニル−C1−C7アルコキシ(例えば、アルファ−C1−C7アルコキシカルボニル−C1−C7アルコキシ)、a−(ジ−C1-7アルキルアミノ、アミノ、モノ−C1-7アルキルアミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノまたは1−C1-7アルキルピペラジノ)−カルボニル−C1−C7アルコキシ、(炭素環式またはヘテロ環式アリール、好ましくはフェニルまたはピリジル)−C1−C7アルコキシ(好ましくはメトキシ)(アリール基は非置換またはハロ、C1-7アルキルおよびC1-7アルコキシから選択される置換基で3個まで置換されている)、1−(ヒドロキシ、C1−C7アルカノイルオキシまたはC1−C7アルコキシ)−C1−C7アルコキシ(例えば、ピバロイルオキシメトキシ)、(ヒドロキシ、C1−C7アルカノイルオキシまたはC1−C7アルコキシ)−C1−C7アルコキシメトキシ、1−(C1−C7アルコキシカルボニルオキシ)−C1−C7アルコキシ、フェノキシ、置換フェノキシ(フェニル環は1個から3個の置換基を有し、それぞれ独立してC1−C7アルキル、ハロゲンおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される)、5−インダニルオキシ、3−フタリドキシ、(C1−C7アルキル、C1−C7アルコキシまたはハロ)−置換−3−フタリドキシ、ジヒドロキシプロピルオキシおよびN−(R15)2(各R15は上記で定義の意味である)、好ましくはOH、C1−C7アルキシおよび−N(R15)2(各R15は、好ましくは、独立してHおよびC1−C7アルキルからなる群から選択される)からなる群から選択される。好ましくは、R16は、OH、C1−C7アルコキシフェノキシ、置換フェノキシ(ここで、フェニル環は1個から3個の置換基を有し、それぞれ独立してC1−C7アルキル、ハロゲンおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される)および−N(R15)2(各R15は好ましくは独立してHおよびC1−C7アルキルから選択される)からなる群から選択される。R8が式IVである化合物は、1993年11月18日出願の米国出願第08/154,203号および対応する欧州出願第93810495.7号に記載されている。
式I−IVの化合物に含まれる前記グループの全てにおいて、C1-7の炭素限界を有するサブグループは、好ましくはC1-4、より好ましくはC1-3である。これらのグループおよびサブグループは、直鎖または分枝鎖であり得る。
本発明での還元に特に好ましいケトン化合物は、AR1がフェニル環、AR2がフェニル環、R1がヒドロキシ、R2−R4が全部水素、nおよびmがそれぞれ1、R5がフッ素およびR6が式IVである式IIの化合物である。このグループの中で、AR1とAR2の間のケトン基に対してR5がパラおよびR6がメタであることが非常に好ましい。同時に、R6がR1にパラであることが好ましい。このグループの中でより非常に好ましくは、式IVが4−((C1-4アルコキシカルボニルまたはカルボキシ)−カルバモイル)−2,6−ジ(C1-4アルキル)−フェノキシである化合物である。
本方法は、上記式IIの化合物を、上記式IIIまたはIIIaのボラン化合物で還元し、上記式Iの化合物を、実質的鏡像体過剰状態で得ることを含む。式IIIまたはIIIaを有する化合物の鏡像異性体の一つは、本発明の方法に使用するために適当な溶媒に溶解するか、そこで製造する。適当な溶媒は、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、エチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、トルエンおよび1,2−ジクロロエタンから選択され、好ましくはテトラヒドロフランである。式IIIまたはIIIaの化合物を溶媒に溶解した後、温度を約−25℃から約25℃、好ましくは約−20℃から約20℃、より好ましくは約−17℃から約0℃、最も好ましくは約−15℃に下げる。還元すべきケトン(式IIの化合物)を本溶液に添加し、約1時間から約72時間、好ましくは約2時間から約36時間、より好ましくは約2.5時間から約10時間、最も好ましくは約3時間そこで維持する。次いで、反応混合物を約−15℃から約35℃、好ましくは約0℃から約25℃、最も好ましくは環境温度に暖め、続いてトリC1-4アルカノールアミン、好ましくはトリエタノールアミンおよび3%過酸化水素溶液で処理する。得られる溶液の酢酸エチルでの抽出的単離、続くシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより、化合物Iの(還元によりもたらされるキラルヒドロキシ基に関する)二つの鏡像異性体の一つが、高い鏡像体過剰で製造される。
記載のような式IIIおよびIIIaの化合物は、純粋化合物として使用でき、または、その場で製造し単離せずに使用できる。King et al., Simpson et al.およびBrown et al.が記載のように、式IIIまたはIIIaの特定の鏡像異性体は、α−ピネンの適当な鏡像異性体から、多くの方法で得ることができる。α−ピネンとハロボラン−硫化メチルとの反応は、ジイソピノカンフェイルボランハライド(R9=イソピノカンフェイルおよびX=ハロゲン)をもたらす。α−ピネンとボラン−硫化メチルとの反応は、ジイソピノカンフェイルボラン(R9=イソピノカンフェイルおよびX=水素)をもたらし、ヒドロハリック酸(hydrohalic acid)が存在する場合、対応するハライドをもたらす。α−ピネンのR9BH(X)(X=ハロゲン)でのヒドロホウ素化は、また式IIIおよびIIIaの化合物の他の製造法である。
殆どの式IIの化合物は商品から容易に入手できる。上記のように、R8が式IVであるものは、1993年11月18日出願の米国出願第08/154,203号およびその対応欧州出願第93810495.7号に記載されており、両方とも参考として本明細書に包含する。
本発明は、説明のために存在し、請求されている本発明を限定するものではない以下の実施例を参考にしてより容易に評価される。
実施例
実施例1:
(1R)−(−)−B−クロロジイソピノカンフェイルボラン(0.321g、1mmol/Aldrich)をテトラヒドロフラン(THF)2mlに溶解し、溶液を−20℃に冷却する。THF 2ml中の式A
Figure 0003868488
のオルトヒドロキシベンゾフェノン(0.226g、0.5mmol)の溶液を添加し、混合物を−20℃で3時間撹拌する。THF 1ml中のトリエタノールアミン(0.31g、2.1mmol)を添加し、混合物を室温まで暖める。沈殿を濾過剤の助けを借りた濾過により除去する。濾液を酢酸エチルで希釈し、水で2回洗浄する。有機相を、Diacel Chiralcel OJ 4.6mm×250mmを使用し、移動相がヘキサン/エタノール(80:20)のキラルHPLCで分析する。得られる生産物は、ベンズヒドロールの(−)−鏡像異性体98.3%(示していない)および式Bの(+)−鏡像異性体(下に示す)であることが判明する。
Figure 0003868488
実施例2:
(1R)−(−)−B−クロロジイソピノカンフェイルボラン(0.983mmol)0.301gを−20℃に冷却し、THF 2ml中の化合物A(実施例1に示す)0.212g(0.469g)をシリンジで添加する。混合物を−20℃で3時間撹拌し、THF 1ml中のトリエタノールアミン0.294g(1.97mmol)をまた−20℃で添加する。次いで、冷却浴を除き、30分後、酢酸エチル5mlおよび塩化ナトリウム5mlを添加する。次いで、有機相をsep-pakシリカカートリッジ(Waters Associates)で濾過する。HPLC分析に付した非濾過生産物のサンプルは、生産物がジベンゾアルコールの(−)−鏡像異性体主体の95.1鏡像体過剰であり、その(+)−鏡像異性体は実施例1の構造Bに示す。シリカゲルカラムでの精製により、白色固体として(−)−鏡像異性を製造する。[α]25 D=−21.0(c=1、アセトニトリル)。
実施例3:
(1S)−(+)−B−クロロジイソピノカンフェイルボラン(0.42g、1.31mmol)およびTHF 2.5mlをフラスコに添加し、次いで−20℃に冷却する。THF 2.5ml中の化合物A0.28g(0.62mmol)の溶液をシリンジで添加する。混合物を−20℃で4時間撹拌する。THF 2.5ml中のトリエタノールアミン0.39g(2.62mmol)を添加し、冷却浴を除く。溶液を撹拌しながら、室温にする(30分)。濾過剤(0.5g/Aldrich)を添加し、混合物をガラスフリットで濾過する。フラスコを濾過ケーキの洗浄に使用した酢酸エチルで濯ぐ。
濾液を、飽和塩化ナトリウム10mlを含む分離漏斗に添加する。有機相をsep-pakシリカカートリッジ(Waters)で濾過する。HPLC分析は、実施例1に式Bとして示す(+)−鏡像異性体が、96.7%鏡像体過剰で産生されることを示す。
粗反応生産物(0.25g)を、2:3酢酸エチル:ヘキサン溶媒系を使用したシリカゲル25g(230−400メッシュ、60オングストローム/Aldrich)で精製する。溶媒を回転蒸発(rotvap)により除去し、透明な油状物を得、それを酢酸エチル0.5mlに溶解し、ヘキサン20mlを添加して白色沈殿が形成する。生産物の分析は、実施例1に式Bとして示す(+)−鏡像異性体が、95.5%鏡像体過剰率で存在することを示す。[α]25 D=+21.5(C=1.1、アセトニトリル)
実施例4:(1S)−(+)−B−クロロジイソピノカンフェイルボランのその場での製造によるケトン還元
1S−(−)−α−ピネン(97%光学的純粋/Aldrich)13.2mmol(2.1ml)を、窒素下で、50ml、三首フラスコに満たす。モノクロロボラン−硫化メチル6mmol(0.63ml)を滴下し、溶液を30−35℃で2時間撹拌する。次いで、得られる溶液をTHF 10mlで希釈し、−20℃に冷却する。
THF 10ml中の式Aのオルトヒドロキシベンゾフェノン1.3g(2.9mmol)の溶液を製造し、上記溶液に1時間にわたり添加する。混合物を−20℃で2.5時間撹拌する。次いで、混合物を0℃に暖め、水13ml中の30%過酸化水素(1.5g、13mmol)、K2PHO4・3H2O(1.69g、7.4mmol)、KH2PO4(1g、7.4mmol)の溶液を添加する。混合物を更に15分、冷却せずに撹拌し、沈殿を得る。
酢酸エチル20mlを混合物に添加し、有機相を分離し、10%重亜硫酸ナトリウム(1.35g、13mmol、水12ml中)で15℃で洗浄する。有機相を分離し、飽和塩化ナトリウム15mlで洗浄する。次いで、溶媒を蒸発させ、生産物を、ヘキサン/酢酸エチル(1:1)で溶出してシリカゲルカラム(90g、200−400メッシュ)で精製し、白色固体0.81g、61.7%を得、その96.0%が式Bのベンズヒドロールの(+)−鏡像異性体であり、その3.9%が(−)−鏡像異性体である。
実施例5:
(1R)−(−)−B−クロロジイソピンカンフェイルボラン2.1g(6.6mmol)をTHF 12mlに溶解し、−20℃に冷却する。THF 10ml中のo−ヒドロキシベンゾフェノン0.595g(3mmol)の溶液を1時間にわたり添加し、更に3時間、−15℃から−20℃で撹拌する。その後、混合物を0℃に暖める。THF 5ml中のトリエタノールアミン2.1g(13.9mmol)の溶液を添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌し、白色沈殿を製造する。
沈殿を濾過して除去し、水6.5ml中の30%過酸化水素(0.75g、6.5mmol)、K2PHO4・3H2O(0.85g、3.7mmol)、KH2PO4(0.5g、3.7mmol)の溶液を添加する。水(50ml)および酢酸エチル(30ml)を添加し、有機相を分離する。次いで、水12ml中の10%NaHSO3(0.7g)を0℃で添加し、有機相を分離し、水12mlおよび飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させる。次いで、溶媒を真空で蒸発させ、油状物2.2gを得る。生産物を更にヘキサン:酢酸エチル(4:1)で溶出してシリカゲルカラム(60g、200−400メッシュ)で精製し、油状物1.1gを得る。ヘキサンでのトリチル化により、更なる結晶化の種晶として使用するための96.4%鏡像体過剰の結晶を製造する。種晶添加は、その構造の99%純粋鏡像異性体を製造する。[α]25 D=−10.0(c=1.04、アセトニトリル)
Figure 0003868488
実施例6:
(1R)−(−)−B−ジイソピノカンフェイルクロリド1g(3.12mmol)をTHF 2mlに溶解し、−20℃に冷却する。これに、THF 2ml中のo−アミノ−ベンゾフェノン0.3g(1.5mmol)の溶液を添加する。混合物を、3時間、−15から−20℃で撹拌し、次いで25℃に暖める。次いで混合物を室温で更に72時間撹拌する。THF 2ml中のジエタノールアミン0.736(7mmol)の溶液を添加し、1時間撹拌する。沈殿を濾過し、濾液を酢酸エチル5mlで希釈する。有機相を水3.75ml中の30%過酸化水素0.8g、K2PHO4・3H2O 0.8g、KH2PO4 0.5gの溶液と30分撹拌する。有機相を分離し、10%NaHSO4(一回、6ml)、水(一回、6ml)および飽和NaCl(一回、6ml)で洗浄する。溶媒を蒸発乾固し粗生産物をキラルHPLCで分析する。70.4%の収率が、94%の下記に示す所望の鏡像異性体および6%が望ましくない鏡像異性体で88%の鏡像体過剰で得られる。
Figure 0003868488

Claims (15)

  1. 式II
    Figure 0003868488
    の化合物を、式IIIまたはIIIa
    Figure 0003868488
    の化合物から選択される還元剤で還元することを含む、式I
    Figure 0003868488
    の化合物の鏡像異性体を実質的に鏡像体が過剰となるように製造する方法
    〔式中、AR1およびAR2は、それぞれ、から7員であり、1つまたは2つの縮合環から成る炭素環式およびヘテロ環式からそれぞれ選択され、少なくともR1およびR3に結合してる環は芳香族である;nおよびmはそれぞれ独立して0から、それが関連するAR基の遊離置換位の数までの整数から選ばれる;R1−R4は全て、それぞれのAR基と中央ケトン(式II)または対応するヒドロキシ基(式I)を結合する結合に対しオルトである;R1およびR2の一方は−OH、−SHおよび−NHR7から選択されるべきである;およびR1およびR2の他方はH、−OH、−SH、−NHR7およびR8から選択される;R3およびR4はそれぞれ独立してHおよびR8からなる群から選択される;各R5および各R6は、独立して、R8、H、−OH、−SHおよび−NHR7からなる群から選ばれる;R7はH、C1−C7アルキル、C1−C7アルカノイルおよびC1−C7アルコキシカルボニルからなる群から選択される;R8は、下記式IV、ハロゲン、ニトロ、カルボキシ、−Si(R14)3(式中、各R14はそれぞれ独立して、H、C1−C3アルキルおよびフェニルから選択される)、C1−C7アルコキシ、C1−C7アルカノイルオキシ、C1−C7アルコキシカルボニル、C1−C7アルキルチオ、−N(R15)2(式中、15基は独立してR7 であるか、または、両方のR15基が、それらが結合している窒素と共に、N、OまたはSから選択される0−2個の更なるヘテロ原子を有する5−6員環を形成する)、−C(O)−N(R15)2(式中、15基は独立してR7 であるか、または、両方のR15基が、それらが結合している窒素と共に、N、OまたはSから選択される0−2個の更なるヘテロ原子を有する5−6員環を形成する)、非置換または置換フェノキシ、非置換または置換フェニルチオ(フェノキシおよびフェニルチオのフェニル基の置換基は3個までであり、水素、ハロゲンおよびトリフルオロメチルから独立して選択される)から選択される;式IVは
    Figure 0003868488
    〔式中、WはOまたはS;YはO、SまたはNR7;R10およびR11はそれぞれ独立してH、ハロゲン、C1−C7アルキルおよびトリフルオロメチルから選択される;R12はハロゲン、C1−C7アルキルおよびフェニル−C1−C7アルキルから選択される;およびR13は水素;またはR12およびR13は一緒になって=O;およびZは−COR16から選択される;R16はOH、C1−C7アルコキシ、(アミノ、アシルアミノ、モノ−またはジ−C1−C7アルキルアミノ)−C1−C7アルコキシ、カルボキシ−C1−C7アルコキシ、C1−C7アルコキシカルボニル−C1−C7アルコキシ、a−(ジ−C1-7アルキルアミノ、アミノ、モノ−C1-7アルキルアミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノまたは1−C1-7アルキルピペラジノ)−カルボニル−C1−C7アルコキシ、(炭素環式またはヘテロ環式アリール)−C1−C7アルコキシ(アリール基は非置換またはハロ、C1-7アルキルおよびC1−C7アルコキシから選択される置換基で3個まで置換されている)、1−(ヒドロキシ、C1−C7アルカノイルオキシまたはC1−C7アルコキシ)−C1−C7アルコキシ、(ヒドロキシ、C1−C7アルカノイルオキシまたはC1−C7アルコキシ)−C1−C7アルコキシメトキシ、1−(C1−C7アルコキシカルボニルオキシ)−C1−C7アルコキシ、フェノキシ、置換フェノキシ(フェニル環は1個から3個の置換基を有し、それぞれ独立してC1−C7アルキル、ハロゲンおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される)、5−インダニルオキシ、3−フタリドキシ、(C1−C7アルキル、C1−C7アルコキシまたはハロ)−置換−3−フタリドキシ、ジヒドロキシプロピルオキシおよびN−(R15)2(各R15は上記で定義の意味である)からなる群から選択される;R9はC1-6アルキル、C5-6シクロアルキル、フェニルまたはイソピノカンフェイル(分子中の他のイソピノカンフェイル基と同じ立体配置);およびXは水素またはハロゲンである〕。
  2. 式IIIまたはIIIaの化合物が(1S)−(+)−B−ジイソピノカンフェイルボランクロリドまたは(1R)−(−)−B−ジイソカンフェイルボランクロリドである、請求項1記載の方法。
  3. AR1およびAR2がそれぞれ独立してフェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニルおよびトリアジニルから選択される、請求項1記載の方法。
  4. AR1およびAR2のそれぞれが同じ環系であり、独立して非置換または置換であるが、ただしAR1の置換基の数、種類および位置はAR2の置換基の数、種類および位置と同一ではない、請求項1記載の方法。
  5. AR1およびAR2が、それぞれ請求項1に示すように非置換または置換されているフェニル環である、請求項1記載の方法。
  6. 1およびR2の少なくとも一つが−OHおよび−NHR7から選択される、請求項1記載の方法。
  7. 1およびR2の少なくとも一つが−OHから選択される、請求項1記載の方法。
  8. nおよびmがそれぞれ独立して0から3から選択される、請求項1記載の方法。
  9. 各R5およびR6がそれぞれ独立してHおよびR8からなる群から選択される、請求項1記載の方法。
  10. 各R7がそれぞれ独立してH、C1−C7アルキルおよびC1−C7アルカノイルからなる群から選択される、請求項1記載の方法。
  11. 各R7がHである、請求項1記載の方法。
  12. 各R8がそれぞれ独立して式IVの基から選択される、請求項1記載の方法。
  13. 12およびR13が一緒になってオキソである、請求項1記載の方法。
  14. 16がOH、C1−C7アルコキシ、フェノキシ、置換フェノキシ(フェニル環は1個から3個の置換基を有し、それぞれ独立してC1−C7アルキル、ハロゲンおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される)および−N(R15)2(各R15はそれぞれ独立してHおよびC1−C7アルキルからなる群から選択される)からなる群から選択される、請求項13記載の方法。
  15. (a)α−ピネンの適当な鏡像異性体をハロボラン−硫化メチルまたはボラン−硫化メチルと反応させること、または(b)α−ピネンの適当な鏡像異性体を、ヒドロハリック酸存在下でボラン−硫化メチルと反応させること、または(c)α−ピネンをR9BH(X)でヒドロホウ素化することを含む、式IIの化合物の添加前に、式IIIの化合物または式IIIaの化合物をその場で形成することを更に含む、請求項1記載の方法。
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