JPH11500118A - 鏡像異性体を富化したオルト置換α,α−二芳香族メタノールの製造 - Google Patents

鏡像異性体を富化したオルト置換α,α−二芳香族メタノールの製造

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JPH11500118A JP8524629A JP52462996A JPH11500118A JP H11500118 A JPH11500118 A JP H11500118A JP 8524629 A JP8524629 A JP 8524629A JP 52462996 A JP52462996 A JP 52462996A JP H11500118 A JPH11500118 A JP H11500118A
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Abstract

(57)【要約】 式II 〔式中、R1およびR2の一方は−OH、−SHおよび−NHR7からなる群から選択される:およびR1およびR2の他方はH、−OH、−SH、−NHR7およびR8からなる群から選択される;R3およびR4はそれぞれ独立してR8から選択される;nおよびmはそれぞれ独立して3;および各R5および各R6は独立して−OH、−SH、−NHR7およびR8;R8は明細書で詳述の通り〕の化合物を、B−ハロイソピノカンフェイルボラン存在下で還元することを含む、式I 〔式中、R1−R6は式IIで定義の意味〕の化合物を鏡像異性体富化形で製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】 鏡像異性体を富化したオルト置換α,α−二芳香族メタノールの製造発明の分野 本発明は、一般的な鏡像異性体合成の分野および、特に非対称α,α−二芳香 族メタノールの鏡像異性体合成に関する。発明の背景 非対称合成は、特に医薬産業において、重要性が増してきている。監督機関は 、ますます、ラセミ型活性化合物をそれぞれの鏡像異性体に分離させ、活性鏡像 異性体のみに販売の承認を授けることを目指している。明らかに、ラセミ混合物 を単に分離する能力は重要であるが、非活性鏡像異性体を活性なものに変換する またはキラル合成する手段なしでは、明らかに収率の50%がこの点だけで損失 する。分離技術が利用できたとしても、収率の実質的損失をしばしばもたらし、 または製造工程に望ましくない溶媒を導入しなければならない。従って、対称的 合成に付随する生産物の著しい損失および望ましくない溶媒の使用を避けるよう な、高い収率および純度でキラル合成する経路の必要性がある。 近年、ベンズヒドロールの非対称合成が、相当な興味を引いている。この分野 の最近の文献には、(1)キラルグリニヤール試薬での(Guette et al.,Tetrah edron 1979,35,1807-1815)またはリチウム−水素化アルミニウム−キラルアミ ノアルコール複合体での(Brown et al.,Tetrahedron:Asymmetry 1992,3,8 41-844およびBrown et al.,Tetrahedron:Asymmetry 1991,2,339-342)で のベンズフェノンの非対称還元;(2)芳香族アルデヒドへのキラルチタン試薬の 付加(Wang et al.,Synthesis 1989,291-292);および(3)ベンズヒドロール のブルシンとの複合体化による分離(Toda et al.,Tetrahedron:Asymmetry 1991,2,873-874)が記載されている。目的 本発明の目的は、鏡像異性体を富化したα,α−二芳香族メタノールの製造の ための簡便な非対称合成法の提供である。 本発明の他の目的は、高収率および純度で鏡像異性体を富化したα,α−二芳 香族メタノールを提供することである。発明の要約 本発明のこれらのおよび他の目的は、式II 〔式中、R1、R2、R3およびR4は、全て、AR1とAR2の間の中央ケトンにオ ルトで原子に結合している;AR1およびAR2は、それぞれ、5から7員であり 、1つまたは2つの環から成る芳香族炭素環式およびヘテロ環式環からそれぞれ 選択され、二環式の少なくとも一つが芳香族である;R1およびR2の一方は−O H、−SHおよび−NHR7から選択される;および他方は、H、−OH、−S H、−NHR7およびR8から選択される;R3およびR4はそれぞれ独立してHお よびR8から選択される;nおよびmはそれぞれ独立して0から、AR1およびA R2のそれぞれの残った利用可能な置換位を満たすのに充分な数から選ばれる; および各R5および各R6は、独立して、H、−OH、−SH、−NHR7および R8から選ばれる;およびR8は下に詳述する〕 の非対称二芳香族ケトンを、式IIIまたはIIIa 〔式中、R9はC1-6アルキル、C5-6シクロアルキルフェニルまたはイソピノカ ンフェイルおよびXは水素またはハロゲン〕 のイソピノカンフェイルボランの存在下で還元し、式I のベンゾヒドロールを、鏡像異性体富化形で製造することを含む方法により達成 される。発明の詳細な説明 本発明は、式IIのプロキラルオルト置換二芳香族ケトン化合物のケト結合を、 式IIIまたはIIIa 〔式中、R9はC1-6アルキル、C5-6シクロアルキル、フェニルまたはイソピノ カンフェイルおよびXは水素またはハロゲン〕 のイソピノカンフェイルボランの存在下で還元し、対応する式Iの非対称二芳香 族メタノールを鏡像異性体富化形で製造する。これらの化合物において、Xは好 ましくはハロゲン、より好ましくは塩素または臭素、最も好ましくは塩素である 。R9は好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ チル、sec−ブチル、第3級ブチル、テキシル(すなわち、2,1,1−トリメチル プロピル)、シクロペンチル、フェニルまたはイソピノカンフェイルから選択さ れる;より好ましくはイソピノカンフェイルである。R9がイソピノカンフェイ ルである時、それは、それぞれ式IIIおよびIIIaに示すイソピノカンフェイル構 造と同じ立体配置でなければならない。最も好ましくは、式IIIの化合物は(1R )−(−)−B−ハロジイソピノカンフェイルボランおよび式IIIaの化合物は(1 S) −(+)−B−ハロジイソカンフェイルボランである。式IIIおよびIIIaの化合物 は、それ自体使用し得、または単離せずにその場で製造し得る。式IIIおよびIII aの化合物は、好ましくは、King,J.Org.Chem.1993,58,3731-3735; Simpson,et al.,Syn.comm.21(15&16),1705-1714(1991);Brown,J. Org.Chem.1984,49,945;および/またはBrown,J.Org.Chem.1989, 54,1577に記載の方法で製造する。 (1R)−(−)−B−クロロジイソピノカンフェイルボラン、(1S)−(+)−B −クロロジイソピノカンフェイルボランおよびそれらのブロモ相当物は、イソピ ノカンフェオールおよびイソピノカンフェイルアミン、クロロボラン硫化メチル 、ボラン硫化メチルおよびα−ピネンとしてAldrich Chemicalsから入手可能 である。 式IおよびIIの化合物は である。 AR1およびAR2は、互いに独立して、それぞれ、5から7員環を有する環の 1つまたは2つの融合環を有する炭素環式およびヘテロ環式環から選択され、少 なくともR1およびR3に結合している環は芳香族である。好ましくは、AR1お よびAR2の一つは炭素環であり、より好ましくは両方とも炭素環である。AR1 およびAR2の一つまたは両方とも二環である時、還元すべきケトンに結合して いる二環の環が好ましくは炭素環であり、最も好ましくは、AR1およびAR2の 両方ともが二環である場合、還元すべきケトンに結合してる各二環の環が炭素環 である。二環の両方の環が芳香族である時、いずれの環も還元を意図しているケ トンに結合し得る。一つの特に好ましいグループは、AR1およびAR2の両方が 同じ環である時、単または二環、炭素環またはヘテロ環のいずれかである。AR1 またはAR2がヘテロ環である全ての時、還元すべきと意図されているカルボニ ル(AR1とAR2の間)に結合している環の原子は、炭素でなければならない。 より具体的に、AR1およびAR2炭素環は、独立して、フェニル、ナフチル、 インダニル、インデニル、テトラヒドロナフチル、ジヒドロナフチル、シクロヘ プタフェニル、シクロヘプタジエンフェニルおよびシクロヘプタトリエンフェニ ルから選択され、好ましくは、フェニルおよびナフチル、最も好ましくはフェニ ルである。式Iおよび式IIの化合物の非常に好ましいグループは、AR1および AR2の両方がフェニルである時である。 AR1およびAR2ヘテロ環式単環は、チエニル、フラニル、ピリジル、ピロリ ル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ジチオリル、オキサチオリル、 オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、ピラニル、ピリダジニル、ピリ ミジニル、ピラジニルおよびトリアジニルを含む。前記の環のいずれにおいても ヘテロ原子は、例えば、“トリアゾリルなる用語”が、1,2,3−および1,2, 4−トリアゾリルの両方を含むように、適当な位置を取り得る。 AR1およびAR2の好ましい単環式ヘテロ環は、フラニル、ピロリル、ピリジ ル、ピラゾリル、トリアゾリル、チアゾリル、ピラニル、ピリダジニル、ピリミ ジニルおよびトリアジニルを含む;より好ましくはピリジル、ピラゾリル、トリ アゾリル、ピリダジニル、ピリミジニルおよびトリアジニル;最も好ましくはピ リジルである。 AR1およびAR2ヘテロ環式二環は、一つまたは両方の環がヘテロ芳香族、他 方の環が炭素環またはヘテロ環、および芳香族または非芳香族であるものを含む 。二環の両方の環が芳香族である時、いずれの環も還元を意図されるケトンに結 合し得る。このような二環式芳香族環は、ベンゾピロリル、ベンゾフラニル、チ オナフテニル、ベンゾキサゾリル、ベンズピラゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾ キサジニル、キノリニル、ベンゾジアジニル、ピリンデニル、ピラノピロリル、 ピラノピラニル、ピラノフラニル、インドリジニル、ナフチリジニル、ピリドピ リ ジニル、プリニル、プテリジニルおよびその部分的水素化対応物であるが、ただ し、各融合環の少なくとも一つのヘテロ環が芳香族のままである。上記融合環の いずれにおいても、“ベンゾジアジニル”なる用語が、例えば、フタラジニル、 シンノリニルおよびキナゾリニルを含むように、融合結合は環の任意の側であり 得、ヘテロ原子は任意の位置であり得る。 好ましくは二環式環は、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、キノ リニル、キナゾリニルのような融合ベンゾヘテロ環およびベンゾ(部分的飽和)ヘ テロ環対応物である。好ましい二環式二ヘテロ環は、ピリドピリジン、プリンお よびその部分的飽和対応物を含む。 本発明の反応は、式11 で示されるケト基を還元し、式I される対応するアルコールに、実質的に鏡像体が過剰となるように還元する。式 IIおよびIの化合物において、AR1およびAR2は上記で定義の意味、R1−R4 は全て各AR基と中央ケトン(式II中)または対応するヒドロキシ基(式I中)を結 合している結合に対してオルトである。R1およびR2の一つは−OH、−SHお よび−NHR7から選択されなければならない;および他のR1およびR2はH、 −OH、−SH、−NHR7およびR8から選択される;好ましくは、R1および R2の一方が−OHおよび他方がH、−OH、−SH、−NHR7およびR8から 選択される;より好ましくは、第2のR1およびR2はHまたは−OHである。R7 はH、C1−C7アルキル、C1−C7アルカノイルおよびC1−C7アルコキシカ ルボニルからなる群から選択される。好ましくは、R7はH、C1−C7アルキル 、C1−C7アルカノイルからなる群から選択され、より好ましくは、R7はHで ある。 R3およびR4はそれぞれ独立してHおよびR8からなる群から選択される。 nおよびmはそれぞれ独立して0から、それが関連するAR基の遊離置換位の 数までの整数から選ばれる。好ましくは、nは0から3、より好ましくは0また は1、最も好ましくはmとnの一方が0およびmとnの他方が1である。 各R5および各R6は、独立して、R8、H、−OH、−SHおよび−NHR7か らなる群から選ばれる(ここで、R7は上記で定義の意味);好ましくは、Hお よびR8である。 R8は、下記式IV、ハロゲン(好ましくは、F、ClまたはBr、より好ましく はF)、ニトロ、カルボキシ、−Si(R14)3(式中、各R14はそれぞれ独立して 、H、C1−C3アルキルおよびフェニルから選択される)、C1−C7アルコキシ 、C1−C7アルカノイルオキシ、C1−C7アルコキシカルボニル、C1−C7アル キルチオ、−N(R15)2(式中、R15基は独立してR7または、両方のR15基が、 それらが結合している窒素と共に、N、OまたはSから選択される0−2個の更 なるヘテロ原子を有する5−6員環を形成)、−C(O)−N(R15)2(式中、R15 基は独立してR7または、両方のR15基が、それらが結合している窒素と共に、 N、OまたはSから選択される0−2個の更なるヘテロ原子を有する5−6員環 を形成)、非置換または置換フェノキシ、非置換または置換フェニルチオ(フェノ キシおよびフェニルチオのフェニル基の置換基は3個までであり、水素、ハロゲ ンおよびトリフルオロメチルから独立して選択される)から選択される。好まし くは、R8は下記式IV、カルボキシ、C1−C7アルコキシおよびC1−C7アルカ ノイルオキシから選択される。二つのR15基が、それがら結合している窒素原子 と共に5−6陰環を形成する時、このような環はピロリル、ピラゾリル、トリア ゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、ジオキサゾリル、ジオ キサゾリル、オキサチアゾリル、ピリジル、ジアジニル、トリアジニル、オキサ ジニル、 チアジニル、オキサチアジニル、オキサジアジニルおよびそれらの部分的または 完全に飽和された対応物から選択され、それぞれ非置換またはC1−C7アルキル で置換され得、またはC1-7アルキル、カルボキシまたはC1-7アルコキシカルボ ニルでN−置換(適当な場合)され得る。 式IVは 〔式中、WはOまたはS、好ましくはO;YはO、SまたはNR7、好ましくは NR7、より好ましくはNH;R10およびR11はそれぞれ独立してH、ハロゲン 、C1−C7アルキルおよびトリフルオロメチル;R12はハロゲン、C1−C7アル キルおよびフェニル−C1−C7アルキルから選択され、R13は水素;またはR12 およびR13は一緒になって=O、好ましくはR12およびR13は一緒になって=O ;およびZは−COR16から選択される〕 である。R16はOH、C1−C7アルコキシ、(アミノ、アシルアミノ、モノ−ま たはジ−C1−C7アルキルアミノ)−C1−C7アルコキシ、カルボキシ−C1−C7 アルコキシ(例えば、アルファ−カルボキシ−C1−C7アルコキシ)、C1−C7 アルコキシカルボニル−C1−C7アルコキシ(例えば、アルファ−C1−C7アル コキシカルボニル−C1−C7アルコキシ)、a−(ジ−C1-7アルキルアミノ、ア ミノ、モノ−C1-7アルキルアミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノまた は1−C1-7アルキルピペラジノ)−カルボニル−C1−C7アルコキシ、(炭素環 式またはヘテロ環式アリール、好ましくはフェニルまたはピリジル)−C1−C7 アルコキシ(好ましくはメトキシ)(アリール基は非置換またはハロ、C1-7アルキ ルおよびC1-7アルコキシから選択される置換基で3個まで置換されている)、 1−(ヒドロキシ、C1−C7アルカノイルオキシまたはC1−C7アルコキシ)−C1 −C7アルコキシ(例えば、ピバロイルオキシメトキシ)、(ヒドロキシ、C1−C7 アルカノイルオキシまたはC1−C7アルコキシ)−C1−C7アルコキシメトキシ 、 1−(C1−C7アルコキシカルボニルオキシ)−C1−C7アルコキシ、フェノキシ 、置換フェノキシ(フェニル環は1個から3個の置換基を有し、それぞれ独立し てC1−C7アルキル、ハロゲンおよびトリフルオロメチルからなる群から選択さ れる)、5−インダニルオキシ、3−フタリドキシ、(C1−C7アルキル、C1− C7アルコキシまたはハロ)−置換−3−フタリドキシ、ジヒドロキシプロピルオ キシおよびN−(R15)2(各R15は上記で定義の意味である)、好ましくはOH、 C1−C7アルキシおよび−N(R15)2(各R15は、好ましくは、独立してHおよび C1−C7アルキルからなる群から選択される)からなる群から選択される。好ま しくは、R16は、OH、C1−C7アルコキシフェノキシ、置換フェノキシ(ここ で、フェニル環は1個から3個の置換基を有し、それぞれ独立してC1−C7アル キル、ハロゲンおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される)および− N(R15)2(各R15は好ましくは独立してHおよびC1−C7アルキルから選択され る)からなる群から選択される。R8が式IVである化合物は、1993年11月1 8日出願の米国出願第08/154,203号および対応する欧州出願第938 10495.7号に記載されている。 式I−IVの化合物に含まれる前記グループの全てにおいて、C1-7の炭素限界 を有するサブグループは、好ましくはC1-4、より好ましくはC1-3である。これ らのグループおよびサブグループは、直鎖または分枝鎖であり得る。 本発明での還元に特に好ましいケトン化合物は、AR1がフェニル環、AR2が フェニル環、R1がヒドロキシ、R2−R4が全部水素、nおよびmがそれぞれ1 、R5がフッ素およびR6が式IVである式IIの化合物である。このグループの中で 、AR1とAR2の間のケトン基に対してR5がパラおよびR6がメタであることが 非常に好ましい。同時に、R6がR1にパラであることが好ましい。このグループ の中でより非常に好ましくは、式IVが4−((C1-4アルコキシカルボニルまたは カルボキシ)−カルバモイル)−2,6−ジ(C1-4アルキル)−フェノキシである化 合物である。 本方法は、上記式IIの化合物を、上記式IIIまたはIIIaのボラン化合物で還元 し、上記式Iの化合物を、実質的鏡像体過剰状態で得ることを含む。式IIIまた はIIIaを有する化合物の鏡像異性体の一つは、本発明の方法に使用するために 適当な溶媒に溶解するか、そこで製造する。適当な溶媒は、テトラヒドロフラン 、塩化メチレン、エチルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、トルエンおよび 1,2−ジクロロエタンから選択され、好ましくはテトラヒドロフランである。 式IIIまたはIIIaの化合物を溶媒に溶解した後、温度を約−25℃から約25℃ 、好ましくは約−20℃から約20℃、より好ましくは約−17℃から約0℃、 最も好ましくは約−15℃に下げる。還元すべきケトン(式IIの化合物)を本溶液 に添加し、約1時間から約72時間、好ましくは約2時間から約36時間、より 好ましくは約2.5時間から約10時間、最も好ましくは約3時間そこで維持す る。次いで、反応混合物を約−15℃から約35℃、好ましくは約0℃から約2 5℃、最も好ましくは環境温度に暖め、続いてトリC1-4アルカノールアミン、 好ましくはトリエタノールアミンおよび3%過酸化水素溶液で処理する。得られ る溶液の酢酸エチルでの抽出的単離、続くシリカゲルでのカラムクロマトグラフ ィーにより、化合物Iの(還元によりもたらされるキラルヒドロキシ基に関する) 二つの鏡像異性体の一つが、高い鏡像体過剰で製造される。 記載のような式IIIおよびIIIaの化合物は、純粋化合物として使用でき、また は、その場で製造し単離せずに使用できる。King et al., Simpson et al.お よびBrown et al.が記載のように、式IIIまたはIIIaの特定の鏡像異性体は、 α−ピネンの適当な鏡像異性体から、多くの方法で得ることができる。α−ピネ ンとハロボラン−硫化メチルとの反応は、ジイソピノカンフェイルボランハライ ド(R9=イソピノカンフェイルおよびX=ハロゲン)をもたらす。α−ピネンと ボラン−硫化メチルとの反応は、ジイソピノカンフェイルボラン(R9=イソピノ カンフェイルおよびX=水素)をもたらし、ヒドロハリック酸(hydrohalic acid) が存在する場合、対応するハライドをもたらす。α−ピネンのR9BH(X)(X= ハロゲン)でのヒドロホウ素化は、また式IIIおよびIIIaの化合物の他の製造法 である。 殆どの式IIの化合物は商品から容易に入手できる。上記のように、R8が式IV であるものは、1993年11月18日出願の米国出願第08/154,203 号およびその対応欧州出願第93810495.7号に記載されており、両方と も参考として本明細書に包含する。 本発明は、説明のために存在し、請求されている本発明を限定するものではな い以下の実施例を参考にしてより容易に評価される。実施例 実施例1: (1R)−(−)−B−クロロジイソピノカンフェイルボラン(0.321g、1mm ol/Aldrich)をテトラヒドロフラン(THF)2mlに溶解し、溶液を−20℃に 冷却する。THF 2ml中の式A のオルトヒドロキシベンゾフェノン(0.226g、0.5mmol)の溶液を添加し、 混合物を−20℃で3時間撹拌する。THF 1ml中のトリエタノールアミン( 0.31g、2.1mmol)を添加し、混合物を室温まで暖める。沈殿を濾過剤の助 けを借りた濾過により除去する。濾液を酢酸エチルで希釈し、水で2回洗浄する 。有機相を、Diacel Chiralcel OJ 4.6mm×250mmを使用し、移動相が ヘキサン/エタノール(80:20)のキラルHPLCで分析する。得られる生産 物は、ベンズヒドロールの(−)−鏡像異性体98.3%(示していない)および式 Bの(+)−鏡像異性体(下に示す)であることが判明する。 実施例2: (1R)−(−)−B−クロロジイソピノカンフェイルボラン(0.983mmol)0. 301gを−20℃に冷却し、THF 2ml中の化合物A(実施例1に示す)0. 212g(0.469g)をシリンジで添加する。混合物を−20℃で3時間撹拌 し、THF 1ml中のトリエタノールアミン0.294g(1.97mmol)をまた− 20℃で添加する。次いで、冷却浴を除き、30分後、酢酸エチル5mlおよび塩 化ナトリウム5mlを添加する。次いで、有機相をsep-pakシリカカートリッジ(W aters Associates)で濾過する。HPLC分析に付した非濾過生産物のサンプル は、生産物がジベンゾアルコールの(−)−鏡像異性体主体の95.1鏡像体過剰 であり、その(+)−鏡像異性体は実施例1の構造Bに示す。シリカゲルカラムで の精製により、白色固体として(−)−鏡像異性を製造する。[α]25 D=−21.0 (c=1、アセトニトリル)。実施例3: (1S)−(+)−B−クロロジイソピノカンフェイルボラン(0.42g、1.3 1mmol)およびTHF 2.5mlをフラスコに添加し、次いで−20℃に冷却する 。THF 2.5ml中の化合物A0.28g(0.62mmol)の溶液をシリンジで添 加する。混合物を−20℃で4時間撹拌する。THF 2.5ml中のトリエタノ ールアミン0.39g(2.62mmol)を添加し、冷却浴を除く。溶液を撹拌しなが ら、室温にする(30分)。濾過剤(0.5g/Aldrich)を添加し、混合物をガラ スフリットで濾過する。フラスコを濾過ケーキの洗浄に使用した酢酸エチルで濯 ぐ。 濾液を、飽和塩化ナトリウム10mlを含む分離漏斗に添加する。有機相をsep- pakシリカカートリッジ(Waters)で濾過する。HPLC分析は、実施例1に式B として示す(+)−鏡像異性体が、96.7%鏡像体過剰で産生されることを示す。 粗反応生産物(0.25g)を、2:3酢酸エチル:ヘキサン溶媒系を使用した シリカゲル25g(230−400メッシュ、60オングストローム/Aldrich) で精製する。溶媒を回転蒸発(rotvap)により除去し、透明な油状物を得、それを 酢酸エチル0.5mlに溶解し、ヘキサン20mlを添加して白色沈殿が形成する。 生産物の分析は、実施例1に式Bとして示す(+)−鏡像異性体が、95.5%鏡 像体過剰率で存在することを示す。[α]25 D=+21.5(C=1.1、アセトニト リル)実施例4:(1S)−(+)−B−クロロジイソピノカンフェイルボランのその場で の製造によるケトン還元 1S−(−)−α−ピネン(97%光学的純粋/Aldrich)13.2mmol(2.1ml) を、窒素下で、50ml、三首フラスコに満たす。モノクロロボラン−硫化メチル 6mmol(0.63ml)を滴下し、溶液を30−35℃で2時間撹拌する。次いで、 得られる溶液をTHF 10mlで希釈し、−20℃に冷却する。 THF 10ml中の式Aのオルトヒドロキシベンゾフェノン1.3g(2.9mmo l)の溶液を製造し、上記溶液に1時間にわたり添加する。混合物を−20℃で2 .5時間撹拌する。次いで、混合物を0℃に暖め、水13ml中の30%過酸化水 素(1.5g、13mmol)、K2PHO4・3H2O(1.69g、7.4mmol)、KH2P O4(1g、7.4mmol)の溶液を添加する。混合物を更に15分、冷却せずに撹拌 し、沈殿を得る。 酢酸エチル20mlを混合物に添加し、有機相を分離し、10%重亜硫酸ナトリ ウム(1.35g、13mmol、水12ml中)で15℃で洗浄する。有機相を分離し 、飽和塩化ナトリウム15mlで洗浄する。次いで、溶媒を蒸発させ、生産物を、 ヘキサン/酢酸エチル(1:1)で溶出してシリカゲルカラム(90g、200− 400メッシュ)で精製し、白色固体0.81g、61.7%を得、その96.0% が式Bのベンズヒドロールの(+)−鏡像異性体であり、その3.9%が(−)−鏡 像異性体である。実施例5: (1R)−(−)−B−クロロジイソピンカンフェイルボラン2.1g(6.6mmol) をTHF 12mlに溶解し、−20℃に冷却する。THF 10ml中のo−ヒド ロキシベンゾフェノン0.595g(3mmol)の溶液を1時間にわたり添加し、更 に3時間、−15℃から−20℃で撹拌する。その後、混合物を0℃に暖める。 THF 5ml中のトリエタノールアミン2.1g(13.9mmol)の溶液を添加し、 混合物を室温で1.5時間撹拌し、白色沈殿を製造する。 沈殿を濾過して除去し、水6.5ml中の30%過酸化水素(0.75g、6.5mmo l)、K2PHO4・3H2O(0.85g、3.7mmol)、KH2PO4(0.5g、3.7mm ol)の溶液を添加する。水(50ml)および酢酸エチル(30ml)を添加し、有機相 を分離する。次いで、水12ml中の10%NaHSO3(0.7g)を0℃で添加し 、有機相を分離し、水12mlおよび飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシ ウムで乾燥させる。次いで、溶媒を真空で蒸発させ、油状物2.2gを得る。生 産物を更にヘキサン:酢酸エチル(4:1)で溶出してシリカゲルカラム(60g 、200−400メッシュ)で精製し、油状物1.1gを得る。ヘキサンでのトリ チル化により、更なる結晶化の種晶として使用するための96.4%鏡像体過剰 の結晶を製造する。種晶添加は、その構造の99%純粋鏡像異性体を製造する。 [α]25 D=−10.0(c=1.04、アセトニトリル) 実施例6: (1R)−(−)−B−ジイソピノカンフェイルクロリド1g(3.12mmol)をT HF 2mlに溶解し、−20℃に冷却する。これに、THF 2ml中のo−アミ ノ−ベンゾフェノン0.3g(1.5mmol)の溶液を添加する。混合物を、3時間、 −15から−20℃で撹拌し、次いで25℃に暖める。次いで混合物を室温で更 に72時間撹拌する。THF 2ml中のジエタノールアミン0.736(7mmol) の溶液を添加し、1時間撹拌する。沈殿を濾過し、濾液を酢酸エチル5mlで希釈 する。有機相を水3.75ml中の30%過酸化水素0.8g、K2PHO4・3H2 O 0.8g、KH2PO4 0.5gの溶液と30分撹拌する。有機相を分離し、 10%NaHSO4(一回、6ml)、水(一回、6ml)および飽和NaCl(一回、6 ml)で洗浄する。溶媒を蒸発乾固し粗生産物をキラルHPLCで分析する。70. 4%の収率が、94%の下記に示す所望の鏡像異性体および6%が望ましくない 鏡像異性体で88%の鏡像体過剰で得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 215/68 C07C 215/68 231/18 231/18 233/56 233/56 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07M 7:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM ),AL,AM,AU,BB,BG,BR,CA,CN ,CZ,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KP, KR,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK,M N,MX,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,SK ,TR,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 カールソン,ジョン・アラン アメリカ合衆国 07922ニュージャージー 州 バークレー・ハイツ、マウンテン・ア ベニュー 363番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式II の化合物を、式IIIまたはIIIa の化合物から選択される還元剤で還元することを含む、式I の化合物の鏡像異性体の製造法 〔式中、AR1およびAR2は、それぞれ、1から7員であり、1つまたは2つの 環から成る炭素環式およびヘテロ環式からそれぞれ選択され、少なくともR1お よびR3に結合してる環は芳香族である;nおよびmはそれぞれ独立して0から 、それが関連するAR基の遊離置換位の数までの整数から選ばれる;R1−R4は 全 て、それぞれのAR基と中央ケトン(式II)または対応するヒドロキシ基(式I)を 結合する結合に対しオルトである;R1およびR2の一方は−OH、−SHおよび −NHR7から選択されるべきである;およびR1およびR2の他方はH、−OH 、−SH、−NHR7およびR8から選択される;R3およびR4はそれぞれ独立し てHおよびR8からなる群から選択される;各R5および各R6は、独立して、R8 、H、−OH、−SHおよび−NHR7からなる群から選ばれる;R7はH、C1 −C7アルキル、C1−C7アルカノイルおよびC1−C7アルコキシカルボニルか らなる群から選択される;R8は、下記式IV、ハロゲン、ニトロ、カルボキシ、 −Si(R14)3(式中、各R14はそれぞれ独立して、H、C1−C3アルキルおよび フェニルから選択される)、C1−C7アルコキシ、C1−C7アルカノイルオキシ 、C1−C7アルコキシカルボニル、C1−C7アルキルチオ、−N(R15)2(式中、 R15基は独立してR7または、両方のR15基が、それらが結合している窒素と共 に、N、OまたはSから選択される0−2個の更なるヘテロ原子を有する5−6 員環を形成)、−C(O)−N(R15)2(式中、R15基は独立してR7または、両方の R15基が、それらが結合している窒素と共に、N、OまたはSから選択される0 −2個の更なるヘテロ原子を有する5−6員環を形成)、非置換または置換フェ ノキシ、非置換または置換フェニルチオ(フェノキシおよびフェニルチオのフェ ニル基の置換基は3個までであり、水素、ハロゲンおよびトリフルオロメチルか ら独立して選択される)から選択される;式IVは 〔式中、WはOまたはS;YはO、SまたはNR7;R10およびR11はそれぞれ 独立してH、ハロゲン、C1−C7アルキルおよびトリフルオロメチルから選択さ れる;R12はハロゲン、C1−C7アルキルおよびフェニル−C1−C7アルキルか ら選択される;およびR13は水素;またはR12およびR13は一緒になって=O; およびZは−COR16から選択される;R16はOH、C1−C7アルコキシ、(ア ミノ、アシルアミノ、モノ−またはジ−C1−C7アルキルアミノ)−C1−C7ア ルコキシ、カルボキシ−C1−C7アルコキシ、C1−C7アルコキシカルボニル− C1−C7アルコキシ、a−(ジ−C1-7アルキルアミノ、アミノ、モノ−C1-7ア ルキルアミノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノまたは1−C1-7アルキル ピペラジノ)−カルボニル−C1−C7アルコキシ、(炭素環式またはヘテロ環式ア リール)−C1−C7アルコキシ(アリール基は非置換またはハロ、C1-7アルキル およびC1-7アルコキシから選択される置換基で3個まで置換されている)、1 −(ヒドロキシ、C1−C7アルカノイルオキシまたはC1−C7アルコキシ)−C1 −C7アルコキシ、(ヒドロキシ、C1−C7アルカノイルオキシまたはC1−C7ア ルコキシ)−C1−C7アルコキシメトキシ、1−(C1−C7アルコキシカルボニル オキシ)−C1−C7アルコキシ、フェノキシ、置換フェノキシ(フェニル環は1個 から3個の置換基を有し、それぞれ独立してC1−C7アルキル、ハロゲンおよび トリフルオロメチルからなる群から選択される)、5−インダニルオキシ、3− フタリドキシ、(C1−C7アルキル、C1−C7アルコキシまたはハロ)−置換−3 −フタリドキシ、ジヒドロキシプロピルオキシおよびN−(R15)2(各R15は上記 で定義の意味である)からなる群から選択される;R9はC1-6アルキル、C5-6シ クロアルキル、フェニルまたはイソピノカンフェイル(分子中の他のイソピノカ ンフェイル基と同じ立体配置);およびXは水素またはハロゲンである〕。 2.式IIIまたはIIIaの化合物が(1S)−(+)−B−ジイソピノカンフェイル ボランクロリドまたは(1R)−(−)−B−ジイソカンフェイルボランクロリドで ある、請求項1記載の方法。 3.AR1およびAR2がそれぞれ独立してフェニル、ナフチル、ピリジル、ピ リミジニルおよびトリアジニルから選択される、請求項1記載の方法。 4.AR1およびAR2のそれぞれが同じ環系であり、独立して非置換または置 換であるが、ただしAR1の置換基の数、種類および位置はAR2の置換基の数、 種類および位置と同一ではない、請求項1記載の方法。 5.AR1およびAR2の両方が請求項1に示すように非置換または置換されて いるフェニル環である、請求項1記載の方法。 6.R1およびR2の少なくとも一つが−OHおよび−NHR7から選択される 、請求項1記載の方法。 7.R1およびR2の少なくとも一つが−OHから選択される、請求項1記載の 方法。 8.nおよびmがそれぞれ独立して0から3から選択される、請求項1記載の 方法。 9.各R5およびR6がそれぞれ独立してHおよびR8からなる群から選択され る、請求項1記載の方法。 10.各R7がそれぞれ独立してH、C1−C7アルキルおよびC1−C7アルカ ノイルからなる群から選択される、請求項1記載の方法。 11.各R7がHである、請求項1記載の方法。 12.各R8がそれぞれ独立して式IVからなる群から選択される、請求項1記 載の方法。 13.R12およびR13が一緒になってオキソである、請求項1記載の方法。 14.R16がOH、C1−C7アルコキシ、フェノキシ、置換フェノキシ(フェ ニル環は1個から3個の置換基を有し、それぞれ独立してC1−C7アルキル、ハ ロゲンおよびトリフルオロメチルからなる群から選択される)および−N(R15)2 (各R15はそれぞれ独立してHおよびC1−C7アルキルからなる群から選択され る)からなる群から選択される、請求項13記載の方法。 15.(a)α−ピネンの適当な鏡像異性体をハロボラン−硫化メチルまたはボ ラン−硫化メチルと反応させ、または(b)α−ピネンの適当な鏡像異性体を、ヒ ドロハリック酸存在下でボラン−硫化メチルと反応させ、または(c)α−ピネン をR9BH(X)でヒドロホウ素化することを含む、式IIの化合物の添加前に、式I IIの化合物または式IIIaの化合物をその場で製造することを更に含む、請求項 1記載の方法。
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