JP3867252B2 - ネックレスチェーンの係止体 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ネックレスチェ−ンの係止体に関する。
【0002】
【従来の技術】
装飾品として従来、貴金属、金属等のネックレスチェ−ンが用いられている。しかし、一般的にそれらネックレスチェ−ンは細径であり、首部に装着する際にはその端部どうしを接続するときに両手を首部の後部に回し、装着するのが普通である。しかし、ネックレスチェ−ンの装着はやりにくいことが多く、装着に他人の手を借りることも多い。その原因は主として、ネックレスチェ−ンを装着するための接続部(以下、係止体という。)が、ネックレスチェ−ンの両端のリングから構成されており、一方のリングに可動部を設けることにより、切欠部を一時的に形成して他方のリングを結合させる構造にある。また、リングによらず、一方に可動鉤部を設け、他方のリングに結合するものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ネックレスチェ−ンの接続部に可動部を有するものは、小さなリングに可動部を設けるという製造の困難性があった。また、ネックレスチェ−ンの一端の鉤部を他端の孔部に装着するものがあるが、それも装着を困難にしていることにかわりはなかった。また、従来用いられているリングや鉤部はネックレスチェ−ンの径に対応して小さく作られてはいるが、それでもチェ−ンの径に対してかなり大径になり、その結果、ネックレスチェ−ン全体の体裁が良くなく、デザインが制限されるという問題があった。また、女性用のネックレスチェ−ンは、チェ−ン本体がかなり細径のものがあり、その場合に係止体は、それなりの細さのものが求められているが、そのような係止体を製造することは困難であった。そこで本発明は、細径のネックレスチェ−ンであっても、その装着を容易にし、デザイン性に優れた係止体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1のネックレスチェーンの係止体に係る発明は、上部半割体1と下部半割体2とを備えるネックレスチェーンの係止体であって、前記下部半割体2には、一端部に衝合部7iを備える円筒部21が形成され、他端部に衝合部8iを備える半円筒状の下側凹部22が形成されると共に、中央部に前記上部半割体1に形成された上側係合部12の係合凸部13と係合する係合凹部24を備える下側係合部23が設けられ、前記上部半割体1には、一端部に開口部が形成された押圧部5が形成され、他端部に衝合部8iを備える半円筒状の上側凹部11が形成されると共に、中央部に前記下部半割体2の係合凹部24と係合する係合凸部13が設けられ、前記両衝合部と、前記上部半割体1及び前記下部半割体2の各中央部との間に、ネックレスチェーン端部の係止部の移動を可能とする空所が形成されており、前記押圧部5と前記下側凹部22との間にばね4を設けて、前記押圧部5の押圧により前記下部半割体2に軸支された前記上部半割体1の一端を開閉自在としたことを特徴とする。
【0005】
【実施の形態】
本発明のネックレスチェ−ンの係止体は、図1ないし図5に示され、下記に述べられるような上部半割体1、下部半割体2を軸3で結合すると共に、両者間にばね4を介在させたものである。図1、図5から特にわかるように上部半割体1には、上側凹部(半円筒部)11の中央部に係合凸部13を備える上側係合部12が設けられ、また、係合凸部13には軸3が挿入される孔14が開けられている。さらに、ばね4の上部係止用突起15が設けられている。
【0006】
下部半割体2は、図5に示すようにその一端部に衝合部7iを備える円筒部21を備え、他端部に前記衝合部7iと同様な衝合部の一部を備える半円筒状の下側凹部22が形成される。下側凹部22の中央部には、上部半割体1の係合凸部13が係合する係合凹部24を備え、軸3が挿入される孔25,26を有する下側係合部23を備えている。衝合部7iと下側凹部22の中央部との間には、ネックレスチェーン端部の係止部aの移動を可能とする余裕部分が設けられる。下側係合部23は下部半割体2に一体に形成されてもよい。さらに、ばね4の下部係止用突起27が設けられている。
上部半割体1は、一端部に下部半割体の衝合部と共に衝合部8iを形成し、該衝合部8iと中央部との間に形成される余裕部分で、ネックレスチェーン端部の係止部の移動を可能とする。そして、中央部に下部半割体2の係合凹部24と係合する係合凸部13が形成されると共に、他端部には開口部が形成された押圧部5が設けられる。
【0007】
そして、上部半割体1、下部半割体2が、図5に示すように、軸3、ばね4を用いて(a´)を(b)に重ねるように組み立てられ、両端に孔7、8を有する一体の係止体ができる。上部半割体1には、押圧部5が設けられており、図4の断面図からも明らかなように、押圧部5が押圧されたとき、上部係止用突起15がばね4を押圧するので、上部半割体1は軸3の回りに回転し、上部半割体の端部の孔8がさらに開口する。押圧部5は、図1に示すように鍵孔模様が開けられているが、それはネックレスチェ−ンの装着時に手の爪部分が入り、装着あるいは取りはずしを容易にするものである。しかし、鍵孔模様のような開口部でなくてもよく、まったく開口部を設けなくてもよい。
【0008】
ネックレスチェ−ンCは、図8に示すようにその端部に係合する係止部a、bを備える。係止部a、bはネックレスチェ−ン端部を覆うように中空体もしくは底部を有する円筒体から構成され、ネックレスチェ−ン端部にかぶせるように係合し、かしめられる。次に、ネックレスチェ−ンの係止体との組立を説明する。ネックレスチェ−ンの一端を下部半割体2の円筒部21から係止部aを備えない孔7(図1(b))を通して、ネックレスチェ−ンを挿通した後、係止部aをかしめ、係止部aを孔7の内側7iとその大径部が衝合させるようにする。そこで、下側半割体2の下側係止用突起27と上側係止用突起15にばね4をはさむようにして、下側半割体2に上側半割体1を被せ、孔14、25、26、切欠16に軸3を通し、固定する。次に、ネックレスチェ−ンの他端に係止部bをかしめ、固定する。この段階で、ネックレスチェ−ンは使用するため装着できる状態にある。
【0009】
次に、ネックレスチェ−ンの装着について説明する。上記装着できる状態になったネックレスチェ−ンの係止体の押圧部5に人差し指の先端部をあて、ネックレスチェ−ンの他端の係止部bを指でつまんで首部の後ろ側に位置させる。(ネックレスチェ−ンの装飾によっては、首部の前でも良い。)。そこで、押圧部5を押圧して孔8を開口させて(図6)、係止部bを孔8内に挿入する。挿入後、係止体の押圧部5の押圧をやめれば、ばね4の反発力で孔8の開放は閉じ、ネックレスチェ−ンCを軽く引っ張れば、係止部bの大径部が孔8の内端8iに衝合し、ネックレスチェ−ンの端部が抜けることはない。ネックレスチェ−ンの両係止部a、bは係止体の内部で移動できるように、係止体の内部には余裕(遊び)部分である空所がある(図7)。
【0010】
次にチェ−ンの装着をはずすときは、係止体の押圧部5を押圧し、ネックレスチェ−ンの係止部bを引き抜けば良い。
【0011】
上記ネックレスチェ−ン、係止体及び係止部の材料は、従来用いられている金、銀等の貴金属、あるいは他の材料に金メッキした材料が適宜用いられる。また、この実施の形態ではネックレスチェ−ンの直径を1.5mm、係止体の直径を3mm程度としたが、その数値もネックレスチェ−ンの径と共に、当業者が自由に選択できるものである。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、ネックレスチェ−ンの装着取りはずしが簡単になり、また、装着部の径をネックレスチェ−ンの径に近いものとすることができ、装着性能を失うことなく、デザイン性にも優れたネックレスチェ−ンを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係止体の平面図(a)とその右側面図(b)を示す。
【図2】本発明の係止体の正面図(a)とその左側面図(b)を示す。
【図3】図1の係止体を、A−A線にそって紙面に垂直に見た概略断面図である。
【図4】図3において、押圧部5を押圧した状態を示す図である。
【図5】係止体の各部品を斜視図で見た図であり、(a)は上部半割体1の裏面の斜視図であり、矢印のように(a)の状態で180度回転させた(a´)を(b)に重ね、(c)のように組み立てることを示す図である。
【図6】ネックレスチェ−ンを係止体に装着するときの説明図である。
【図7】ネックレスチェ−ンが係止体に装着されたことを示す図である。
【図8】ネックレスチェ−ンの端部の係止部を示す図である。
【符号の説明】
A・・・係止体、1・・・上部半割体、2・・・下部半割体、3・・・軸、4・・・ばね、C・・・ネックレスチェ−ン、a、b・・・係止部
Claims (1)
- 上部半割体1と下部半割体2とを備えるネックレスチェーンの係止体であって、
前記下部半割体2には、一端部に衝合部7iを備える円筒部21が形成され、他端部に衝合部8iを備える半円筒状の下側凹部22が形成されると共に、中央部に前記上部半割体1に形成された上側係合部12の係合凸部13と係合する係合凹部24を備える下側係合部23が設けられ、
前記上部半割体1には、一端部に開口部が形成された押圧部5が形成され、他端部に衝合部8iを備える半円筒状の上側凹部11が形成されると共に、中央部に前記下部半割体2の係合凹部24と係合する係合凸部13が設けられ、
前記両衝合部と、前記上部半割体1及び前記下部半割体2の各中央部との間に、ネックレスチェーン端部の係止部の移動を可能とする空所が形成されており、
前記押圧部5と前記下側凹部22との間にばね4を設けて、前記押圧部5の押圧により前記下部半割体2に軸支された前記上部半割体1の一端を開閉自在としたことを特徴とするネックレスチェーンの係止体。
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JP05108996A JP3867252B2 (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | ネックレスチェーンの係止体 |
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- 1996-02-14 JP JP05108996A patent/JP3867252B2/ja not_active Expired - Fee Related
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