JP3866605B2 - 携帯無線機用アンテナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、携帯電話機等の携帯無線機に備えられる携帯無線機用アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近携帯電話機が普及しているが、この携帯電話機においては通話や情報を送受信するためにアンテナが備えられている。このアンテナは、待ち受け時には携帯に便利なように、携帯電話機の筐体に収納できる伸縮自在なホイップアンテナとされているのが一般的である。
しかしながら、ホイップアンテナを筺体内に収納した時には携帯電話機は送信および受信がほぼ不可能になることから、ホイップアンテナを筐体に収納したときにも、筐体外に位置する小型のコイルエレメントをホイップアンテナの先端に設けるようにしている。これにより、ホイップアンテナを筐体に収納した時には、このコイルエレメントを使用して送受信することができるようになる。
【0003】
図5は、従来の携帯無線機用アンテナのアンテナトップ部の構造を説明するための分解斜視図である。
この図5に示す従来のアンテナトップ部おいては、図示していないホイップアンテナの先端に一体成形されたジョイント101が、金属製のトッププラグ102と接続される。
トッププラグ102の先端は、図示するように径の太い拡径部102aとされており、この拡径部102aの内周面には、第2内周ネジ部102bが形成されていると共に、その外周面には第2外周ネジ部102cが形成されている。
【0004】
コイルエレメント部103は、例えば樹脂製の棒状体からなるエレメント本体103aの外周面にヘリカル状溝部103bを形成し、このヘリカル状溝部103b内に導電膜を形成することにより作成されている。また、エレメント本体103aの下部は径が若干細く形成され、その外周面には第1外周ネジ部103cが形成されている。このようなコイルエレメント部103を作成する際には、エレメント本体103aの全面に導電膜が形成される。次いで、エレメント本体103aの外周面を切削すると、ヘリカル状溝部103b内に導電膜が残りヘリカルエレメントを形成することができる。なお、この場合は、ヘリカル状溝部103b内に形成されているヘリカルエレメントが第1外周ネジ部103cの外周面に形成されている導電膜と電気的に接続されている。
【0005】
キャップ104は、図5(b)に示すように、一端が閉じた円筒状に樹脂成形されたキャップ本体104aによって構成されており、その内部にはコイルエレメント部103が収納される収納室104bが形成されている。キャップ本体104aの下部には第1内周ネジ部104cが形成されている。
【0006】
このような従来の携帯無線機用アンテナのアンテナトップ部を組み立てる際には、まず、図5(a)示すように、トッププラグ102の拡径部102aに形成されている第2内周ネジ部102bと、コイルエレメント部103に形成されている第1外周ネジ部103cとを螺着することで、コイルエレメント部103のヘリカル状溝部103bに形成されているヘリカルエレメントとトッププラグ102とを電気的に接続するようにされる。
このとき、トッププラグ102の第2内周ネジ部102bとコイルエレメント部103の第1外周ネジ部103cは、例えばトッププラグ102を矢示A方向、即ち時計回り方向に回転させたときに、第2内周ネジ部102bと第1外周ネジ部103cとが螺着されるようにネジが切られている。
【0007】
上記のようにしてトッププラグ102にコイルエレメント部103を取り付けた後、図5(b)に示すように、キャップ104に形成されている第1内周ネジ部104cと、トッププラグ102に形成されている第2外周ネジ部102cとを螺着することで、コイルエレメント部103をキャップ104内に収納するようになされている。これにより、アンテナトップ部の組み立てが完了することになる。
このときも、トッププラグ102の第2外周ネジ部102cとキャップ104の第1内周ネジ部104cは、例えばコイルエレメント部103が固着されたトッププラグ102を矢示A方向に回転させたときに、第2外周ネジ部102cと第1内周ネジ部104cとが螺着されるようにネジが切られている。
【0008】
また、キャップ104の第1内周ネジ部104cとトッププラグ102の第2外周ネジ部102cとを螺着する際には、図示するように、第2外周ネジ部102cに接着剤111を塗布してから、第1内周ネジ部104cと第2外周ネジ部102cとを螺着することで、トッププラグ102とキャップ104とを接着剤111により接着することにより、キャップ104がトッププラグ102から分離しないように固着されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したようにキャップ104とトッププラグ102との分離を防止するために、トッププラグ102の第2外周ネジ部102cとキャップ104の第1内周ネジ部104cとの間に接着剤111を塗布したとしても、トッププラグ102は金属製、キャップ104は樹脂製と材質が異なるため、接着剤111による接着は、いわゆる異種間接着となる。
この結果、接着剤111の接着効果が十分得られず、キャップ104にトッププラグ102に対する螺合が緩む方向の力が加わると、キャップ104とトッププラグ102とが分離してしまうおそれがあった。
【0010】
また、トッププラグ102の第2外周ネジ部102cとキャップ104の第1内周ネジ部104cとの間に接着剤111を塗布した状態で、第2外周ネジ部102cと第1内周ネジ部104cとを螺着すると、螺合部から接着剤111がはみだし、アンテナの美観が損なわれるという欠点もあった。
【0011】
そこで、本発明はトッププラグとキャップとの螺合部に接着剤を塗布することなく、トッププラグとキャップとの分離を防止することができる携帯無線機用アンテナを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の携帯無線機用アンテナは、ヘリカルエレメントが外周面に形成されている細長い円筒状のエレメント本体からなり、該エレメント本体の先端部には接着剤を溜めるための第1接着剤溜まり部が形成されていると共に、前記エレメント本体の下部外周面には第1外周ネジ部が形成されているコイルエレメント部と、一端が閉じた円筒状のキャップ本体からなり、該キャップ本体内に前記コイルエレメント部を収納した際に、前記第1接着剤溜まり部に溜まっている接着剤が溜まる第2の接着剤溜まり部が形成されていると共に、前記キャップ本体の下部内周面に第1内周ネジ部が形成されているキャップと、前記コイルエレメント部の下部を保持する拡径部に、前記コイルエレメント部に形成されている第1外周ネジ部を螺着可能な第2内周ネジ部と、前記キャップに形成されている第1内周ネジ部を螺着可能な第2外周ネジ部とが形成されている導電性の接続部とを備え、前記第1外周ネジ部と第2内周ネジ部とを螺着して形成される第1螺合部の螺着方向と、前記第1内周ネジ部と前記第2外周ネジ部とを螺着して形成される第2螺合部の螺着方向との関係が、互いに逆方向となるように、前記第1螺合部と前記第2螺合部のネジ切りがなされている。
【0013】
このような本発明によれば、例えば接続部とされるトッププラグとコイルエレメント部とは第1螺合部により固着され、トッププラグとキャップとは上記第1螺合部とは逆ネジの関係にある第2螺合部により固着される。さらに、コイルエレメント部のエレメント本体とキャップとは接着剤により固着されていると共に、第2螺合部と第1螺合部とは逆ネジの関係にあることから、キャップにトッププラグから分離する方向の応力が印加されても、キャップが緩むことがないと共に、コイルエレメント部とトッププラグとが分離するおそれを防止することができる。
【0014】
また、本発明の携帯無線機用アンテナは、ヘリカルエレメントが形成される細長い円筒状のエレメント本体からなり、該エレメント本体の先端部には接着剤を溜めるための第1接着剤溜まり部が形成されていると共に、前記エレメント本体の下部外周面には回動防止用の突起部が形成されているコイルエレメント部と、一端が閉じた円筒状のキャップ本体からなり、該キャップ本体内に前記コイルエレメント部を収納した時に、前記第1接着剤溜まり部に溜まっている接着剤が溜まる第2接着剤溜まり部が形成されていると共に、前記キャップ本体の下部内周面に内周ネジ部が形成されているキャップと、前記コイルエレメント部の下部を保持する拡径部に、前記コイルエレメント部の突起部と嵌合可能な突起受部が形成されていると共に、前記キャップの内周ネジ部と螺着可能な外周ネジ部が形成されている導電性の接続部とを備えている。
【0015】
このような本発明によれば、例えば接続部とされるトッププラグとコイルエレメント部とは突起部と突起受部との嵌合によって固着され、トッププラグとキャップとは外周ネジ部と内周ネジ部により固着される。さらに、エレメント本体とキャップとは接着剤により固着されていると共に、トッププラグとコイルエレメント部とは突起部と突起受部とが嵌合していることから、接続部とキャップとの螺合を緩める方向、即ち接続部からキャップを分離する方向の力が加わったとしても、キャップが緩むことがないと共に、トッププラグとコイルエレメント部とが分離するのを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態にかかる携帯無線機用アンテナのアンテナトップ部の概略構造を示した分解斜視図である。また図2は本発明の実施の形態にかかる携帯無線機用アンテナの組み立て後のアンテナトップ部の構造を示した図である。
これらの図に示す本発明の実施の形態にかかる携帯無線機用アンテナ1においては、図示していないホイップアンテナの先端に一体成形されたジョイント2が、金属製のトッププラグ3と接続される。この場合、ジョイント2は例えばABS樹脂によって形成されている。
【0017】
接続部であるトッププラグ3の先端は、図1(a)に示すように径の太い拡径部3aとされており、この拡径部3aの内周面には第2内周ネジ部3bとして雌ネジが形成されていると共に、その外周面には第2外周ネジ部3cとして雄ネジが形成されている。トッププラグは、真鍮、アルミニウム等の金属製とされ、ダイカストにより作成するようにしてもよい。
コイルエレメント部5は、例えばABS樹脂製の棒状体からなるエレメント本体5aの外周面にヘリカル状溝部5bを形成し、このヘリカル状溝部5b内に導電膜を形成することにより作成されている。また、エレメント本体5aの下部は径が若干細く形成され、その外周面に第1外周ネジ部5cとして雄ネジが形成されている。さらに本発明の実施の形態においては、エレメント本体5aの先端部に接着剤10を溜めるための第1接着剤溜まり部5dとなる凹部が形成されている。
【0018】
このようなコイルエレメント部5を作成する際には、エレメント本体5aの全面に導電膜が形成される。次いで、エレメント本体5aの外周面を切削すると、ヘリカル状溝部5b内に導電膜が残りヘリカルエレメントを形成することができる。この場合、第1接着剤溜まり部5dは、予め、エレメント本体5aに形成しておくようにする。なお、ヘリカル状溝部5b内に形成されているヘリカルエレメントは第1外周ネジ部5cの外周面に形成されている導電膜と電気的に接続されている。
【0019】
キャップ6は、図1(b)に示すように、一端が閉じた円筒状にABS樹脂を樹脂成形されたキャップ本体6aによって構成されており、その内部にはコイルエレメント部5が収納される収納室6bが形成されている。また、キャップ本体6aの下部には、第1内周ネジ部6cとしての雌ネジが形成されている。
そして、本発明の実施の形態においては、キャップ6の先端内部にも、接着剤10を溜めるための第2接着剤溜まり部6dとなる凹部が形成されている。
【0020】
そして、このような本発明の実施の形態にかかるアンテナトップ部においては、トッププラグ3の第2内周ネジ部3bとコイルエレメント部5の第1外周ネジ部5cは、例えばトッププラグ3を図1(a)に示す矢示A方向、即ち時計回り方向に回転させたときに螺合するようにネジが切られている。
また、トッププラグ3の第2外周ネジ部3cとキャップ6の第1内周ネジ部6cには、例えばトッププラグ3を図1(b)に示す矢示B方向(反時計回り方向)に回転させたときに螺着するようにネジが切られている。
つまり、図2(b)に示すように、トッププラグ3の第2内周ネジ部3bとコイルエレメント部5の第1外周ネジ部5cとを螺着して形成される第1螺合部11と、トッププラグ3の第2外周ネジ部3cとキャップ6の第1内周ネジ部6cとを螺着して形成される第2螺合部12との螺着方向の関係が逆ネジとなるようにそれぞれのネジ部のねじが切られている。
【0021】
このような本発明の実施の形態としての携帯無線機用アンテナのアンテナトップ部を組み立てる際には、先ず、図1(a)に示すように、例えばトッププラグ3を矢示A方向に回転させながら、トッププラグ3の第2内周ネジ部3bと、コイルエレメント部5の第1外周ネジ部5cとを螺着するようにされる。これにより、コイルエレメント部5のヘリカル状溝部5bに形成されているヘリカルエレメントとトッププラグ3とを電気的に接続するようになる。
【0022】
そして、上記のようにしてトッププラグ3の拡径部3aにコイルエレメント部5を取り付けた後、コイルエレメント部5を覆うように樹脂製のキャップ6を取り付けて、図2(a)に示すようなアンテナトップ部4が形成されることになるが、このとき、本発明の実施の形態では、コイルエレメント部5の先端部に形成した第1接着剤溜まり部5dに接着剤10を塗布して溜めてから、トッププラグ3の第2外周ネジ部3cと、キャップ6の第1内周ネジ部6cとを螺着するようにされる。
このとき、図1(b)に示すように、例えばトッププラグ3を矢示B方向に回転させながら、トッププラグ3の第2外周ネジ部3cと、キャップ6の第1内周ネジ部6cとを螺着して、コイルエレメント部5をキャップ6内に収納するようになされている。これにより、第1接着剤溜まり部5dに溜められている接着剤10が、キャップ本体6aの先端内部に形成されている第2接着剤溜まり部6dに溜まり、キャップ本体6aはエレメント本体5aに接着されるようになる。
【0023】
このようにして、本発明の実施の形態にかかる携帯無線機用アンテナのアンテナトップ部が組み立てられるが、組み立て後においては図2(b)に示すように、第1接着剤溜まり部5dおよび第2接着剤溜まり部6dにおける接着剤10により、コイルエレメント部5のエレメント本体5aとキャップ6とが接着されるようになる。この場合、キャップ6とエレメント本体5aは、ともに樹脂という同材質によって形成されるため、接着剤10によるキャップ6とコイルエレメント部5との接着は非常に強固なものとなる。従って、接着剤10の硬化後においては、キャップ6にトッププラグ3から分離させる方向に応力が加わったとしても、キャップ6はコイルエレメント部5に固着されたままとなる。
【0024】
そして、本発明の実施の形態においては、キャップ6とトッププラグ3とを螺着して形成される第2螺合部12と、コイルエレメント部5とトッププラグ3とを螺合して形成される第1螺合部11とが逆ネジの関係にあることから、キャップ6にトッププラグ3から分離させる方向の応力、即ち第2螺合部12の螺合を緩める方向に応力が加わった時は、第1螺合部11には螺合をさらに締める方向に応力が加わることになる。従って、キャップ6にトッププラグ3から分離させる方向の応力が加わったととしてもコイルエレメント部5とトッププラグ3との第1螺合部11が緩んで、コイルエレメント部5がトッププラグ3から分離しないようになる。
【0025】
つまり、本発明の実施の形態にかかる携帯無線機用アンテナのアンテナトップ部によれば、トッププラグ3とコイルエレメント部5は第1螺合部11により固着され、トッププラグ3とキャップ6は、第2螺合部12により固着される。さらに樹脂製のエレメント本体5aとキャップ6とは接着剤10により強固に固着されることになる。これにより、キャップ6にトッププラグ3から分離する方向の力が加わったとしても、キャップ6とコイルエレメント部5は接着剤10により固着され、コイルエレメント部5とトッププラグ3とは第1螺合部11により固着されたままとなるので、キャップ6がトッププラグ3から分離するのを防止することができる。
また、本発明の実施の形態においては、コイルエレメント部5の先端部に形成した第1接着剤溜まり部5dとキャップ6内に形成した第2接着剤溜まり部6dとを接着剤10によって接着するようにしているため、従来のように、キャップ6から接着剤がはみだすことがなく、アンテナの美観が損なわれるという欠点も解消されることになる。
【0026】
なお、本発明の実施の形態においては、第1螺合部11の螺着方向を時計回り方向、第2螺合部12の螺着方向を反時計回り方向として説明したが、第1螺合部11と第2螺合部の螺着方向とは互いに逆方向であればよく、上述した方向と逆方向としても良いことは言うまでもない。
【0027】
また、本発明としての携帯無線機用アンテナのトップ部は、図1及び図2に示したような構造に限定されるものでない。
そこで、図3に本発明の第2の実施の形態にかかる携帯無線機用アンテナのアンテナトップ部の構造を示す。なお、上記図1および図2に示したアンテナトップ部と同一部位には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
この図3に示す第2の実施の形態にかかる携帯無線機用アンテナのアンテナトップ部においても、金属製のトッププラグ21の先端は、図3(a)に示すように径の太い拡径部21aとされ、この拡径部21aの外周面に外周ネジ部21bが形成されているが、その内周面には、コイルエレメント部22の下部に形成されている突起部22cが嵌合される突起受部21cが形成されている。
【0028】
この場合のコイルエレメント部22も、図3(b)(c)に示すように、例えば樹脂製の棒状体からなるエレメント本体22aの外周面にヘリカル状溝部22bを形成し、このヘリカル状溝部22b内に導電膜を形成することにより作成されている。またこの場合も、エレメント本体22aの先端には接着剤を溜めるための、第1接着剤溜まり部22dとして凹部が形成されている。
またこの場合、エレメント本体22aの下部は、その径が若干細く形成され、図示するように、その外周面に回動防止用の一対の突起部(ダボ)22cが形成されている。この場合、エレメント本体22aの下部には、その両側にそれぞれ突起部22c,22cが形成されている。
【0029】
このような本発明の第2の実施の形態にかかるアンテナトップ部を作成するために、コイルエレメント部22をトッププラグ21に取り付ける場合は、コイルエレメント部22の下部に形成されている一対の突起部22c,22cをトッププラグ21の一対の突起受部21cに嵌合して、トッププラグ21とコイルエレメント部22とを固着するようになされている。これにより、コイルエレメント部22のヘリカル状溝部22bに形成されているヘリカルエレメントとトッププラグ21とが電気的に接続されると共に、トッププラグ21とコイルエレメント部22とを回動しないように取り付けることができる。
この後、エレメント本体22aの第1接着剤溜まり部22dに接着剤10を塗布して溜め、キャップ6の第1内周ネジ部6cをトッププラグ21の外周ネジ部21bに螺合して、コイルエレメント部22をキャップ6内に収納する。すると、エレメント本体22aの第1接着剤溜まり部22dに溜まっていた接着剤10が、キャップ6の先端内部に形成されている第2接着剤溜まり部6dに溜まり、両者が接着されるようになる。これにより、第2の実施の形態にかかる携帯無線機用アンテナを組み立てることができる。
【0030】
従って、このような本発明の第2の実施の形態にかかる携帯無線機用アンテナにおいては、コイルエレメント部22とキャップ6とが接着剤10によって固着されることになるが、この場合もキャップ6とコイルエレメント部22のエレメント本体22aとは樹脂製と材質が同じとされているため、キャップ6とコイルエレメント部22との接着が非常に強固なものとなる。従って、接着剤硬化後においては、キャップ6にトッププラグ21から分離させる方向の回転力が加わったとしても、キャップ6とコイルエレメント部22とが分離しないものとすることができる。
【0031】
さらにこの場合は、キャップ6にトッププラグ21から分離させるような方向の回転力が加わったとしても、トッププラグ21とコイルエレメント部22とは、トッププラグ21の突起受部21cにコイルエレメント部22の突起部22cが嵌合されて固着されたままとなるので、トッププラグ21からコイルエレメント部22が分離することを防止することができる。
従って、このように構成した場合も、トッププラグ21からキャップ6が分離するのを防止することができる。また、この場合もキャップ6から接着剤10がはみだすことがないのでアンテナの美観が損なわれることもない。
【0032】
また、これまでの本発明の実施の形態においては、本発明を伸縮自在なホイップアンテナを例に挙げて説明したが、本発明は、図4に示すような固定式アンテナに対しても適用することができる。
この場合は、上記した図1、図2に示した本発明の実施の形態において、トッププラグ3の拡径部3aに形成していた第2内周ネジ部3b及び第2外周ネジ部3cを、図示していない携帯無線機の筐体に固着することができ、筐体内の電気回路とコイルエレメント部5のヘリカルエレメントとを電気的に接続する接続部であるホルダー31に形成するようにされている。
従って、この場合は、ホルダー31とコイルエレメント部5とを第1螺合部11により螺合したうえで、エレメント本体5aの第1接着剤溜まり部5dに接着剤が溜まるよう接着剤を塗布する。この後、ホルダー31とキャップ6とを第2螺合部12により螺合することにより、エレメント本体5aの第1接着剤溜まり部5d内の接着剤10がキャップ6の第2接着剤溜まり部6dに溜まり、両者が接着剤10により接着される。これにより、第3の実施の形態にかかる固定式アンテナを形成することができる。なお、この場合も、図3に示したように、コイルエレメント部5の下部に突起部を形成し、ホルダー31に突起受部を形成するようにしても良いことは言うまでもない。
【0033】
なお、本発明の実施の形態においては、コイルエレメント部5とキャップ6の材質が共にABS樹脂として説明したが、これはあくまでも一例であり、これまでの説明から分かるように、本発明としての携帯無線機用アンテナのアンテナトップ部におけるコイルエレメント部とキャップとを他の種類の絶縁性の樹脂製としてもよい。
【0034】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明は、例えば接続部とされるトッププラグとコイルエレメント部とは第1螺合部により固着され、トッププラグとキャップとは上記第1螺合部とは逆ネジの関係にある第2螺合部により固着される。さらに、コイルエレメント部のエレメント本体とキャップとは接着剤により固着されていると共に、第2螺合部と第1螺合部とは逆ネジの関係にあることから、キャップにトッププラグから分離する方向の応力が印加されても、キャップが緩むことがないと共に、コイルエレメント部とトッププラグとが分離するおそれを防止することができる。また、接着剤がキャップからはみだすことがないので、アンテナの美観を損なうことはない。
さらに、接続部とコイルエレメント部とは突起部と突起受部との嵌合によって固着されるようにしてもよい。この場合においても、キャップにトッププラグから分離する方向の応力が印加されても、キャップが緩むことがないと共に、コイルエレメント部とトッププラグとが分離するおそれを防止することができる。さらに、接着剤がキャップからはみだすことがないので、アンテナの美観を損なうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる携帯無線機用アンテナのトップ部の概略構造を説明するための分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる携帯無線機用アンテナの組み立て後のアンテナトップ部の構造を示した図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態にかかる携帯無線機用アンテナのトップ部の構成を示した図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる固定式アンテナの構成を示す断面図である。
【図5】従来の携帯無線機用アンテナのトップ部の概略構造を示す図である。
【符号の説明】
1 携帯無線機用アンテナ、2 ジョイント、3 21 トッププラグ、3a 21a 拡径部、3b 21b 第2内周ネジ部、3c 第2外周ネジ部、4 トップ部、5 22 コイルエレメント部、5a 22a エレメント本体、5b 22b ヘリカル溝部、5c 第1外周ネジ部、5d 22d 第1接着剤溜まり部、6 キャップ、6a キャップ本体、6b 収納室、6c 第1内周ネジ部、6d 第2接着剤溜まり部、10 接着剤、11 第1螺合部、12 第2螺合部、21c 突起受部、22c 突起部、31 ホルダー

Claims (2)

  1. ヘリカルエレメントが外周面に形成されている細長い円筒状のエレメント本体からなり、該エレメント本体の先端部には接着剤を溜めるための第1接着剤溜まり部が形成されていると共に、前記エレメント本体の下部外周面には第1外周ネジ部が形成されているコイルエレメント部と、
    一端が閉じた円筒状のキャップ本体からなり、該キャップ本体内に前記コイルエレメント部を収納した際に、前記第1接着剤溜まり部に溜まっている接着剤が溜まる第2の接着剤溜まり部が形成されていると共に、前記キャップ本体の下部内周面に第1内周ネジ部が形成されているキャップと、
    前記コイルエレメント部の下部を保持する拡径部に、前記コイルエレメント部に形成されている第1外周ネジ部を螺着可能な第2内周ネジ部と、前記キャップに形成されている第1内周ネジ部を螺着可能な第2外周ネジ部とが形成されている導電性の接続部とを備え、
    前記第1外周ネジ部と第2内周ネジ部とを螺着して形成される第1螺合部の螺着方向と、前記第1内周ネジ部と前記第2外周ネジ部とを螺着して形成される第2螺合部の螺着方向との関係が、互いに逆方向となるように、前記第1螺合部と前記第2螺合部のネジ切りがなされていることを特徴とする携帯無線機用アンテナ。
  2. ヘリカルエレメントが形成される細長い円筒状のエレメント本体からなり、該エレメント本体の先端部には接着剤を溜めるための第1接着剤溜まり部が形成されていると共に、前記エレメント本体の下部外周面には回動防止用の突起部が形成されているコイルエレメント部と、
    一端が閉じた円筒状のキャップ本体からなり、該キャップ本体内に前記コイルエレメント部を収納した時に、前記第1接着剤溜まり部に溜まっている接着剤が溜まる第2接着剤溜まり部が形成されていると共に、前記キャップ本体の下部内周面に内周ネジ部が形成されているキャップと、
    前記コイルエレメント部の下部を保持する拡径部に、前記コイルエレメント部の突起部と嵌合可能な突起受部が形成されていると共に、前記キャップの内周ネジ部と螺着可能な外周ネジ部が形成されている導電性の接続部と、
    を備えていることを特徴とする携帯無線機用アンテナ。
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