JP2003318621A - 携帯無線機用アンテナ - Google Patents

携帯無線機用アンテナ

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JP2003318621A
JP2003318621A JP2002118908A JP2002118908A JP2003318621A JP 2003318621 A JP2003318621 A JP 2003318621A JP 2002118908 A JP2002118908 A JP 2002118908A JP 2002118908 A JP2002118908 A JP 2002118908A JP 2003318621 A JP2003318621 A JP 2003318621A
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JP
Japan
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plug
cap
antenna
joint
top plug
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Application number
JP2002118908A
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English (en)
Inventor
Norio Suzuki
紀夫 鈴木
Keiichi Yabuki
啓一 矢吹
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Nippon Antenna Co Ltd
Original Assignee
Nippon Antenna Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤を使用することなくキャップをトップ
プラグに固着することができると共に、長期間使用して
もキャップが緩まないようにする。 【解決手段】 キャップ11にはネジ部11cとともに
係合歯11dが形成されている。一方、回転止めプラグ
19にはネジ部19aが形成されているとともに、係合
片19eが形成されている。そして、キャップ11を回
転止めプラグ19に螺合した際に、係合片19eと係合
歯11dとが係合することにより、キャップ11の緩み
方向の回転を阻止する。そのため、キャップ11を回転
止めプラグ19にねじ込んで取り付けると、キャップ1
1が緩んで外れることを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、携帯電話機等の携
帯無線機に備えられる携帯無線機用アンテナに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】最近携帯電話機が普及しているが、この
携帯電話機においては通話や情報を送受信するためにア
ンテナが備えられている。このアンテナでは、待ち受け
時には携帯に便利なように、携帯電話機の筐体に収納で
きるリトラクティブなアンテナとされているのが一般的
である。しかしながら、ホイップエレメントを筺体内に
収納した時には携帯電話機は送信および受信がほぼ不可
能になることから、ホイップエレメントを筐体に収納し
たときにおいても、筐体外に位置する小型のコイルエレ
メントをホイップエレメントの先端に設けるようにして
いる。これにより、ホイップエレメントを筐体に収納し
た時には、このコイルエレメントを使用して送受信する
ことができるようになる。
【0003】次に、このような携帯無線機用アンテナに
おける従来の携帯無線機用アンテナの構成例を図13に
示す。この図に示す携帯無線機用アンテナ300におい
て、ホイップアンテナ部313は直線状のエレメントか
ら構成されており、金属製のアンテナホルダー314に
摺動自在に嵌挿されて、アンテナホルダー314が携帯
無線機の筐体に固着された際に、筐体に対してホイップ
アンテナ部313が伸張自在となされている。ホイップ
アンテナ部313の先端には、トッププラグ311内を
貫通してトップ部310内に延伸している絶縁性のジョ
イント312が一体成形されており、他端には金属製の
ストッパー部315が固着されている。ストッパー部3
15は、ホイップアンテナ部313が伸張された際にア
ンテナホルダー314内に下方から嵌挿されて、ホイッ
プアンテナ部313をストッパー部315を介して電気
的にアンテナホルダー314に接続するためのものであ
る。なお、ストッパー部315の下端にはアンテナホル
ダー314の下面に当接する係止部315aが形成され
ている。
【0004】また、ジョイント312はホイップアンテ
ナ部313の先端に一体成形されていると共に、一体成
形される際にトッププラグ311にインサート成形され
るようになされている。このジョイント312の上部は
図示されていないがトップ部310内に延伸されてトッ
プ部310とホイップアンテナ部313が略一軸上に位
置するように、トップ部310とホイップアンテナ部3
13とを固着している。さらに、金属製とされたトップ
プラグ311の上部は、図示されていないがトップ部3
10内に位置して、トップ部310内に収納されている
コイルエレメントの終端部が電気的に接続されている。
これにより、ホイップアンテナ部313を収納した際
に、トッププラグ311がアンテナホルダー314内に
上から嵌挿されて、コイルエレメントがトッププラグ3
11を介してアンテナホルダー314に電気的に接続さ
れるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図13に示す従来の携
帯無線機用アンテナ300においては、トップ部310
は絶縁性のキャップで覆われているが、このキャップは
コイルエレメントに一体にモールドされたり接着剤を使
用してトッププラグ311に固着されることによりトッ
プ部310が形成されている。この場合、キャップを一
体にモールドしてトップ部310を形成すると、トップ
部310内に配置されたコイルエレメントが誘電体であ
るキャップに埋め込まれるようになるため、コイルエレ
メントからなるアンテナの電気的特性が良好にならない
という問題点が生じる。さらに、モールドしたキャップ
の表面に成形型内に残留していた異物が表れ、外観不良
が発生し易い問題点も生じる。
【0006】これを解決するために、キャップをトップ
プラグ311に螺合させて固着することが考えられる。
しかし、螺合による固着では長期間の使用によりキャッ
プがトッププラグ311に対して緩むようになり、その
結果キャップが脱落してしまうおそれがあるという問題
点が生じる。このため、キャップをトッププラグ311
に螺合すると共に、螺合部に接着剤を使用してキャップ
を固着することが提案されている。しかしながら、接着
剤を塗布する等の作業工程やその管理が必要になると共
に、接着剤のはみ出しによる外観不良が生じたり、接着
剤の不足によるキャップの脱落等の問題点が生じる。さ
らに、接着作業後、接着剤が凝固するまでの一定時間静
止状態で保管しなければならず時間的ロスが生じるとい
う問題点が生じる。さらにまた、キャップをトッププラ
グ311に螺合させることからトッププラグ311にネ
ジを切らなければならないという問題点も生じる。
【0007】ところで、図13に示す従来の携帯無線機
用アンテナ300においては、ジョイント312を径の
細いトッププラグ311内にインサート成形することに
より、トップ部310とホイップアンテナ部313とを
一体としている。しかしながら、ジョイント312のイ
ンサート成形時にはホイップアンテナ部313とトップ
部310とが一軸上に配置されるように成形する必要が
あるが、ジョイント312をインサート成形する際に、
配置位置が一軸上からずれ易く外観不良が発生し易いと
いう問題点があった。また、径の細いトッププラグ31
1内にジョイント312をインサート成形しなければな
らず、成形時にウエルドやフローマーク等が発生し易い
という問題点がある。ウエルドが発生すると、ジョイン
ト312が使用中に破断される事故が生じやすくなって
しまう。さらに、成形材がトッププラグ311内を通過
する際に、トッププラグ311内に残留していた異物が
混入して、モールドしたジョイント312の表面に表
れ、外観不良が発生しやすいという問題点もあった。
【0008】さらに、ジョイント312の材質をナイロ
ン材として調湿することにより強度を向上させてジョイ
ント312の折損を防止することが行われている。しか
し、トッププラグ311内にインサート成形することに
よりジョイント312を形成すると、トッププラグ31
1内部のジョイント312は露出しないことから調湿が
行われず折損するおそれが生じるという問題点があっ
た。さらにまた、ジョイント312をインサート成形す
ることによりトッププラグ311とホイップエレメント
とを一体としていることから、インサート成形に不具合
が生じた場合は、トッププラグ311とホイップエレメ
ントも廃棄しなければならず、コストを上昇させる原因
になるという問題点もあった。
【0009】そこで、本発明はトッププラグにネジを切
る必要がないと共に、接着剤を使用することなく固着す
ることができ、さらに、長期間使用してもキャップが緩
まないようにした携帯無線機用アンテナを提供すること
を第1の目的としている。また、本発明はジョイントを
トッププラグにインサート成形することなく組み立てる
ことのできる携帯無線機用アンテナを提供することを第
2の目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の第1の携帯無線機用アンテナは、収
納室を有すると共に下端が開口している絶縁性のキャッ
プと、貫通孔が形成されて略円筒状とされている導電性
のトッププラグと、前記キャップの収納室に収納される
と共に前記トッププラグに電気的に接続されているコイ
ルエレメントと、前記トッププラグの貫通孔に挿入され
ていると共に該貫通孔の下端から下方に延伸して細長く
形成され、その下部にホイップエレメントの上端が略同
軸とされて固着されている絶縁性のジョイントと、前記
トッププラグが挿入される貫通孔と、前記キャップが螺
合されるネジ手段が外周面に形成されている回転止めプ
ラグとを備え、前記キャップの下部の内周面には、前記
回転止めプラグに形成されているネジ手段に螺合するネ
ジ手段が形成されていると共に、多数の係合歯が全周に
わたって形成されており、前記回転止めプラグの外周面
には、前記係合歯に係合して前記キャップの緩み方向の
回転を阻止する係合部が設けられている。また、上記本
発明の第1の携帯無線機用アンテナにおいて、前記回転
止めプラグの下部には、前記キャップの内周面の下端に
形成された段差部に嵌合する鍔部が形成されており、該
鍔部の裏面には前記回転止めプラグを前記キャップに螺
合するための治具が装着される切溝が形成されていても
よい。
【0011】次に、上記第2の目的を達成することので
きる本発明の第2の携帯無線機用アンテナは、収納室を
有すると共に下端が開口している絶縁性のキャップと、
貫通孔が形成されて略円筒状とされている導電性のトッ
ププラグと、前記キャップの収納室に収納されると共に
前記トッププラグに電気的に接続されているコイルエレ
メントと、前記トッププラグの貫通孔に挿入されている
と共に該貫通孔の下端から下方に延伸して細長く形成さ
れ、その下部にホイップエレメントの上端が略同軸とさ
れて固着されている絶縁性のジョイントと、前記トップ
プラグが挿入される貫通孔と、前記キャップが螺合され
るネジ手段が外周面に形成されている固着プラグとを備
え、前記ジョイントの下部の径が拡径するよう形成され
ていると共に、前記トッププラグの前記貫通孔の下部の
径が拡径されるよう形成されており、前記ジョイントを
前記トッププラグの下方から挿入した状態において、前
記トッププラグの外周面の一部をカシメることにより、
前記ジョイントが前記トッププラグに固着されるように
している。
【0012】また、上記本発明の第2の携帯無線機用ア
ンテナにおいて、前記ジョイントの中途に第1テーパ部
を形成することにより下部の径が拡径されており、前記
トッププラグの前記貫通孔内の中途に第2テーパ部を形
成することにより前記貫通孔の下部の径が拡径されてい
てもよい。さらに、上記本発明の第2の携帯無線機用ア
ンテナにおいて、前記カシメられる部分に対向する前記
ジョイントの部分に凹部が形成されていてもよい。さら
にまた、上記本発明の第2の携帯無線機用アンテナにお
いて、前記ジョイントの外周面に軸方向に延びる複数本
の突条が形成されていてもよい。
【0013】次に、次に、上記第1の目的を達成するこ
とのできる本発明の他の第1の携帯無線機用アンテナ
は、収納室を有すると共に下端が開口している絶縁性の
キャップと、導電性の固定プラグと、前記キャップの収
納室に収納されると共に前記固定プラグに電気的に接続
されているコイルエレメントと、前記固定プラグが挿入
される貫通孔と、前記キャップが螺合されるネジ手段が
外周面に形成されている回転止めプラグとを備え、前記
キャップの下部の内周面には、前記回転止めプラグに形
成されているネジ手段に螺合するネジ手段が形成されて
いると共に、多数の係合歯が全周にわたって形成されて
おり、前記回転止めプラグの外周面には、前記係合歯に
係合して前記キャップの緩み方向の回転を阻止する係合
部が設けられている。
【0014】このような本発明によれば、トッププラグ
が挿入される回転止めプラグをキャップに螺着すること
により、トッププラグとキャップとを固着することがで
きるため、トッププラグにネジを切る必要がなくなる。
この場合、回転止めプラグは樹脂成形により作成するこ
とができるため、回転止めプラグにネジを切る作業は不
要である。また、回転止めプラグに形成した係合部が、
キャップに形成した係合歯に係合してキャップの緩み方
向の回転を阻止する回り止めが設けられているため、キ
ャップが緩み方向に回転することを防止することができ
る。したがって、長期間使用してもキャップが緩んで脱
落することを防止することができる。このように、接着
剤を使用することなく固着することができるため、接着
剤のはみ出しによる外観不良の発生を防止することがで
きると共に、作業工程もトッププラグのキャップへのね
じ込みで済み簡略化することができる。
【0015】また、ジョイントをトッププラグの下から
挿入してカシメることにより両者を固着することがで
き、このトッププラグに挿通されている固着プラグにコ
イルエレメントが収納されるキャップが螺着されること
により携帯無線機用アンテナが組み立てられる。このよ
うに、ジョイントをトッププラグにインサート成形によ
り固着することなく、ジョイントとトッププラグとを単
品で作成して組み立てていることから、インサート成形
を行う必要をなくすことができる。このため、ジョイン
トをトッププラグの細い貫通孔内にインサート成形する
ことに伴う問題点をすべて解決することができるように
なる。この場合、ジョイントの外周面に複数本の突条を
形成することにより、トッププラグに対してジョイント
を確実に保持させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の携帯無線機用アンテナに
かかる第1の実施の形態の全体構成を図1に示す。図1
に示すように、本発明の第1の実施の形態における携帯
無線機用アンテナ1は、ホイップアンテナ部2とアンテ
ナトップ部3とを備え、ホイップアンテナ部2とアンテ
ナトップ部3とは、絶縁性のジョイント13により機械
的に接続されている。ホイップアンテナ部2を構成して
いる線状のホイップエレメントの先端は、ジョイント1
3の一端に一体成形されており、このホイップエレメン
トの下端は導電性のストッパー部14に固着されてい
る。さらに、ホイップアンテナ部2は導電性のホルダー
部4に摺動自在に保持されている。
【0017】このように構成された携帯無線機用アンテ
ナ1において、例えば金属製とされたホルダー部4は携
帯電話機等の筐体に取り付けられ、ホイップアンテナ部
2がホルダー部4に対して伸長された時は、ホルダー部
4に下方からストッパー部14が挿入保持され、係止部
14aがホルダー部4の下面に当接するようになる。こ
れにより、ホイップアンテナ部2がホルダー部4に電気
的に接続されるようになり、ホイップアンテナ部2のみ
が動作状態となる。また、ホイップアンテナ部2を筐体
内に収納した時は、アンテナトップ部3の下面がホルダ
ー部4の上面に当接するまでジョイント13がホルダー
部4に上方から挿入され、ジョイント13が挿入されて
いる、例えば金属製とされている導電性のトッププラグ
12がホルダー部4に電気的に接続される。これによ
り、トッププラグ12に接続されていると共に、アンテ
ナトップ部3内に収納されている後述するコイルエレメ
ントのみが動作状態となる。したがって、本発明の携帯
無線機用アンテナ1を携帯電話機に適用した際に、携帯
無線機用アンテナ1を伸張した場合はホイップアンテナ
部2を使用して効率よく送受信することができると共
に、携帯無線機用アンテナ1を収納してコンパクトにし
た場合はアンテナトップ部3内に収納されているコイル
エレメントを使用して送受信することができるようにな
る。
【0018】なお、ジョイント13によりホイップアン
テナ部2とアンテナトップ部3とが絶縁されているが、
これは、ホイップアンテナ部2とコイルエレメントとを
各々独立してアンテナとして使用するためである。すな
わち、コイルエレメントの給電手段であるトッププラグ
12と、ホイップアンテナ部2との間に静電容量が発生
すると、コイルエレメントとホイップアンテナ部2とが
電気的に結合して、それぞれのアンテナの動作に悪影響
を及ぼすようになる。これを防止するために、アンテナ
トップ部3とホイップアンテナ部2との間を十分離隔し
て、静電容量が発生しないよう絶縁性のジョイント13
を介在させているのである。
【0019】次に、図1に示す本発明の第1の実施の形
態にかかる携帯無線機用アンテナ1は、アンテナトップ
部3を含む上部の構成に特徴を有しており、その上部の
組み立て図を図2に、上部を断面図で示した要部切欠き
断面図を図3に示す。図9の説明で後述するように、ホ
イップアンテナ部2を構成しているホイップエレメント
15の先端に、樹脂製のジョイント13の下部が一体成
形されて固着されている。この際に、例えば超弾性金属
製とされたホイップエレメント15の先端部には、ジョ
イント13から抜け出ることを防止する後述する拡大さ
れた異形部15aが形成されている。なお、ホイップエ
レメント15は合成樹脂製の弾性を有する絶縁チューブ
内に挿通されて被覆されている。
【0020】そして、ホイップアンテナ部2の他端に
は、図1に示すように、ホイップアンテナ部2の外径よ
り大きくされた、例えば金属製とされた導電性のストッ
パー部14がホイップエレメント15に電気的に接続さ
れるよう固着されている。さらに、このホイップアンテ
ナ部2を伸縮可能に保持するホルダー部4が、ストッパ
ー部14を固着する前にホイップアンテナ部2に挿通さ
れている。なお、ホルダー部4に形成された貫通孔内に
は図示しないスプリングが収納されており、このスプリ
ングによりホルダー部4は確実にホイップアンテナ部2
を摺動保持できるようにされている。
【0021】ホイップエレメント15の先端が一体成形
されているナイロン樹脂やPBT樹脂等の樹脂製とされ
たジョイント13の詳細が、図9(a)(b)(c)
(d)に示されている。図9(a)はホイップエレメン
ト15の先端が一体成形されているジョイント13の一
部を断面で示す平面図であり、図9(b)はその先端部
の拡大図であり、図9(c)はその下端部の拡大図であ
り、図9(d)は上部本体部13bのC−C線断面図で
ある。これらの図に示すように、ジョイント13は細長
い棒状に形成されている上部本体部13bおよび下部本
体部13eから構成されている。そして、上部本体部1
3bの先端には径が若干細くされた先端部13aが形成
され、その下方に径が細くされた凹部13cが形成され
ている。凹部13cの下の上部本体部13bの外周面に
は軸方向に延びる複数本(図示する例では4本)の突条
13gが形成されている。上部本体部13bと下部本体
部13eとの境界部にはテーパ部13dが形成されて、
下部本体部13eの外径が上部本体部13bの外径より
若干太くされている。この下部本体部13e内にホイッ
プエレメント15の先端部が一体成形されている。下部
本体部13eの下端にはホイップエレメント15を取り
囲むようにリング状の溝部13fが形成されている。こ
の溝部13f内には、ホイップエレメント15に挿通さ
れる絶縁チューブの先端が嵌入される。なお、ホイップ
エレメント15の下端にはローレット加工が施されて、
カシメられたストッパー部14が確実に固着されるよう
になされている。
【0022】アルミニウムやステンレス等の金属製とさ
れるトッププラグ12は、その詳細が図7および図8に
図示されている。図7はトッププラグの平面図であり、
図8はその断面図である。トッププラグ12は、細長い
円筒状の上部本体12eと下部本体12fから構成され
ており、全体に貫通孔12gが形成されている。そし
て、上部本体12eの先端部にはコイルエレメント17
の下端が嵌入保持される嵌入部12bが形成されてい
る。嵌入部12bの先端にはテーパ部12aが形成され
て、コイルエレメント17の下端を嵌入し易い形状とさ
れ、嵌入部12bの径が細くされていることから嵌入さ
れたコイルエレメント17が嵌入部12bから容易に抜
け出ないようにされている。嵌入部12bに続いて鍔部
12cが形成されている。この鍔部12cの下側には、
若干肉厚が薄くされたカシメ部12dが形成されてい
る。また、上部本体12eと下部本体12fとの境界に
はテーパ部が形成されて下部本体12fの外径が上部本
体12eの外径より若干細くされている。また、下部本
体12fにおける貫通孔12gの中途に第2テーパ部1
2hが形成されて、貫通孔12gの下端に相当する第2
貫通孔12iの径が貫通孔12gの径より太くされてい
る。
【0023】そして、図10(a)に示すように上述し
たトッププラグ12の第2貫通孔12iの下から上述し
たジョイント13の先端部13aを挿入して、トッププ
ラグ12の貫通孔12g内にジョイント13を挿入して
いく。そして、ジョイント13におけるテーパ部13d
がトッププラグ12の貫通孔12g内に形成されている
第2テーパ部12hに当接された際に、ジョイント13
のトッププラグ12内への挿入が終了する。この際に、
図10(b)に示すようにジョイント13の先端部13
aがトッププラグ12から突出すると共に、ジョイント
13の下部本体部13eがトッププラグ12の下から下
方へ延伸するようになる。さらに、ジョイント13に形
成されている凹部13cに対向するようにトッププラグ
12に形成されているカシメ部12dが位置するように
なる。そこで、カシメ部12dをカシメることにより凹
部13c内にカシメられたカシメ部12dが侵入すると
共に、テーパ部13dが第2テーパ部12hに当接され
ていることにより、図10(b)に示すようにジョイン
ト13とトッププラグ12とは一体化されて固着される
ようになる。
【0024】図2に戻り、ジョイント13とトッププラ
グ12とを一体化した後において、トッププラグ12の
嵌入部12bにコイルエレメント17の下端を嵌入して
保持させる。次いで、図2に示すようにトッププラグ1
2,ジョイント13,コイルエレメント17の組立体の
下から回転止めプラグ19を挿入する。回転止めプラグ
19はエンジニアリングプラスチック製、例えばポリア
セタール(POM)の樹脂成形により作成され、その詳
細を図6(a)(b)(c)(d)に示す。図6(a)
は回転止めプラグ19の平面図であり、図6(b)はそ
の半断面図、図6(c)はその下面図、図6(d)はそ
の係合部のB−B線断面図である。これらの図に示すよ
うに、回転止めプラグ19には貫通孔19dが形成され
て、略円筒状に形成されており、その外周面の先端部に
はキャップ11が螺着されるネジ部19aが形成されて
いる。このネジ部19aの下には一対の係合片19eを
備える係合部19bが形成されており、その下端には鍔
部19cが形成されている。対向するよう一対設けられ
ている係合片19eは、キャップ11に形成されている
後述する係合歯11dに係合するように、図6(d)に
示すような弾性を有する先鋭な突起を複数有している。
【0025】図2に戻り、この回転止めプラグ19の先
端がトッププラグ12の鍔部12cの下面に当接するま
で、回転止めプラグ19の貫通孔19d内にトッププラ
グ12の上部本体12eを圧入していく。次いで、キャ
ップ11をコイルエレメント17の上から挿入して、キ
ャップ11の内周面に形成されているネジ部11cを回
転止めプラグ19のネジ部19aに螺合する。キャップ
11は、ABS樹脂やエラストマー樹脂等を樹脂成形す
ることにより袋状の形状に作成されており、キャップ1
1の詳細構成を図4および図5に示す。図4はキャップ
11の断面で示す平面図であり、図5はキャップ本体1
1aのA−A線断面図である。
【0026】これらの図に示すようにキャップ11は、
一端が開口されているキャップ本体11aから構成され
ており、キャップ本体11a内はコイルエレメント17
を収納する収納室11bとされている。収納室11bの
下端には、回転止めプラグ19の鍔部19cが嵌着され
る段差部11eが形成されており、段差部11eの上に
断面が鋸歯状とされている係合歯11dが内周の一面に
わたり形成されている。この係合歯11dの上にネジ部
11cが形成されている。ここで、図2に示すようにキ
ャップ11をコイルエレメント17の上から挿入して、
キャップ11の内周面に形成されているネジ部11cを
回転止めプラグ19のネジ部19aに螺合していくと、
回転止めプラグ19に形成されている係合部19bの係
合片19eが、キャップ11に形成されている係合歯1
1dを乗り越えながらキャップ11が回転していくよう
になる。そして、キャップ11を回転止めプラグに締着
した際には、係合片19eが係合歯11dに係合してい
ることからキャップ11は回転止めプラグ19から緩む
方向への回転が阻止されるようになる。この様に、回転
止めプラグ19は、締めつける方向の回転を許容すると
共に、緩める方向の回転を阻止するようになる。このよ
うにして組み立てられたアンテナトップ部3の構成が図
3に示されている。
【0027】なお、コイルエレメント17は、トッププ
ラグ12の嵌入部12bに保持される径と、設定された
周波数帯域で動作可能となる所定の巻き数となるように
リン青銅やステンレスの線材を巻回することにより形成
されている。
【0028】本発明の第1の実施の形態にかかる携帯無
線機用アンテナ1を組み立てる際には、上記説明したよ
うに、トッププラグ12とジョイント13とを組み立
て、次いで、その組立体におけるトッププラグ12の上
端に電気的かつ機械的にコイルエレメント17を装着
し、さらにトッププラグ12の下から回転止めプラグ1
9を圧入する。そして、キャップ11を回転止めプラグ
19に螺着することによりアンテナトップ部3を組み立
てることができる。この場合、回転止めプラグ19の鍔
部19cに形成されている一対の切溝19fに治具の先
端を挿入することにより、キャップ11を螺着する際に
回転止めプラグ19の回転を防止することができる。
【0029】上記したように、キャップ11とトッププ
ラグ12とは直接的に固着されておらず、トッププラグ
12にはネジを切る必要をなくすことができる。また、
回転止めプラグ19にキャップ11は螺合されるもの
の、回転止めプラグ19およびキャップ11は樹脂成形
により作成されるため、ネジ切りの作業を行う必要はな
い。したがって、本発明の第1の実施の形態にかかる携
帯無線機用アンテナ1を接着剤を使用することなく作成
することができるようになる。これにより、接着剤を使
用する際に必要となる管理や作業工程を省くことがで
き、作業工程を簡略化することができる。しかも、一旦
取り付けると、回転止めプラグ19の係合片19eとキ
ャップ11における係合歯11dとの係合により、長期
間使用してもキャップ11が緩むことを防止することが
できる。
【0030】また、コイルエレメント17は収納室11
bに収納されており、コイルエレメント17が誘電体で
あるキャップに埋め込まれることを防止することができ
る。したがって、コイルエレメント17からなるアンテ
ナの電気的特性を良好にすることができる。さらに、ジ
ョイント13をトッププラグ12の下からトッププラグ
12内に挿通して、トッププラグ12をジョイント13
にカシメることにより両者を一体化することができる。
これにより、ジョイント13をトッププラグ12にイン
サート成形する必要をなくすことができることから、ジ
ョイント13をトッププラグ12の細い貫通孔12g内
にインサート成形することに伴う問題点をすべて解決す
ることができるようになる。
【0031】次に、本発明の携帯無線機用アンテナの第
2の実施の形態の構成を図11および図12に示す。図
11は第2の実施の形態にかかる携帯無線機用アンテナ
の組立を示す図であり、図12はその組み立て後の構成
を断面で示す平面図である。これらの図に示す第2の携
帯無線機用アンテナ50は、無線機筐体に対して伸縮自
在とされず固定して取り付けられるタイプのアンテナと
されている。この携帯無線機用アンテナ50は、アンテ
ナとしてはコイルエレメント17だけを備えており、こ
のコイルエレメント17はキャップ11内に収納されて
いる。キャップ11は固定プラグ62の下から圧入され
ている回転止めプラグ19に螺着されている。固定プラ
グ62の下部にはネジが切られており、無線機筐体に螺
着できるようにされている。キャップ11および回転止
めプラグ19,コイルエレメント17の構成は上述した
とおりであり、キャップ11を固定プラグ62の上部に
嵌着したコイルエレメント17の上から挿入して、キャ
ップ11の内周面に形成されているネジ部11cを回転
止めプラグ19のネジ部19aに螺合していくと、回転
止めプラグ19に形成されている係合部19bの係合片
19eが、キャップ11に形成されている係合歯11d
を乗り越えながらキャップ11が回転していくようにな
る。そして、キャップ11を回転止めプラグに締着した
際には、係合片19eが係合歯11dに係合することか
らキャップ11は回転止めプラグ19から緩む方向への
回転が阻止されるようになる。この様に、回転止めプラ
グ19は、締めつける方向の回転を許容すると共に、緩
める方向の回転を阻止するようになる。このようにして
組み立てられた携帯無線機用アンテナ50の構成が図1
2に示されている。
【0032】なお、固定プラグ62の上部の外形形状は
前述したトッププラグ12の上部の外形形状とほぼ同様
とされており、コイルエレメント17の下端が嵌入保持
される嵌入部が形成されている。嵌入部の先端にはテー
パ部が形成されて、コイルエレメント17の下端を嵌入
し易い形状とされ、嵌入部の径が細くされていることか
ら嵌入されたコイルエレメント17が嵌入部から容易に
抜け出ないようにされている。嵌入部に続いて鍔部が形
成されている。第2の携帯無線機用アンテナ50におい
て、キャップ11と固定プラグ62とは直接的に固着さ
れておらず、固定プラグ62にはキャップ11を螺着す
るためのネジを切る必要をなくすことができる。また、
回転止めプラグ19にキャップ11は螺合されるもの
の、回転止めプラグ19およびキャップ11は樹脂成形
により作成されるため、ネジ切りの作業を行う必要はな
い。したがって、本発明の第2の実施の形態にかかる携
帯無線機用アンテナ50を接着剤を使用することなく作
成することができるようになる。これにより、接着剤を
使用する際に必要となる管理や作業工程を省くことがで
き、作業工程を簡略化することができる。しかも、一旦
取り付けると、回転止めプラグ19の係合片19eとキ
ャップ11における係合歯11dとの係合により、長期
間使用してもキャップ11が緩むことを防止することが
できる。また、コイルエレメント17は収納室11bに
収納されており、コイルエレメント17が誘電体である
キャップに埋め込まれることを防止することができる。
したがって、コイルエレメント17からなるアンテナの
電気的特性を良好にすることができる。
【0033】ところで、本発明の携帯無線機用アンテナ
1(50)が携帯電話機用アンテナとされる際には、ホ
イップエレメント15及びコイルエレメント17の電気
長を、共に使用する周波数帯における例えば中心波長の
約1/4波長とすることができる。このようにすると、
両アンテナのインピーダンスをほぼ同様のインピーダン
スとすることができると共に、そのインピーダンスを扱
い易い低いインピーダンスとすることができる。このた
め、送受信回路の出力インピーダンスを、両アンテナの
インピーダンスと略同じインピーダンスとすることが可
能となり、給電部に設けられる整合回路を省略すること
も可能となる。
【0034】また、ホイップエレメント15(50)及
びコイルエレメント17の電気長を、共に使用する周波
数帯の波長の約1/2波長とすることもできる。このよ
うにすると、両アンテナのインピーダンスが高くなるこ
とからユーザの影響を受けにくい携帯電話用アンテナと
することができる。この場合にも、両アンテナのインピ
ーダンスはほぼ同様のインピーダンスとなるが、その値
が高いため給電部に設けられる整合回路により送受信回
路と整合させることが必要となる。さらに、給電部にお
ける整合回路を簡単化すると共に、ユーザの影響を受け
にくくなるように、ホイップエレメント15及びコイル
エレメント17の電気長を、共に使用する周波数帯の波
長の約3/8波長あるいは約5/8波長としてもよい。
【0035】ただし、本発明にかかるホイップエレメン
ト15及びコイルエレメント17のように線状のアンテ
ナとヘリカルコイル状のアンテナとの電気長を略等しく
規定することは、形状が異なるアンテナ間における電気
長の相違の測定方法が確立されていないことからきわめ
て困難である。そこで、ここでいう電気長が略等しいと
は、いずれのアンテナであっても使用周波数帯域におい
て共通の給電部に略整合がとれて、共通の給電部により
給電しても不都合が生じないことを意味するものとす
る。整合がとれていることは、使用周波数帯域内におけ
る測定したホイップエレメント15及びコイルエレメン
ト17のVSWRが規定する値の範囲内とされている際
に、整合がとれているものとすればよい。
【0036】
【発明の効果】上記説明したように本発明によれば、ト
ッププラグが挿入される回転止めプラグをキャップに螺
着することにより、トッププラグとキャップとを固着す
ることができるため、トッププラグにネジを切る必要が
なくなる。この場合、回転止めプラグは樹脂成形により
作成することができるため、回転止めプラグにネジを切
る作業は不要である。また、回転止めプラグに形成した
係合部が、キャップに形成した係合歯に係合してキャッ
プの緩み方向の回転を阻止する回り止めが設けられてい
るため、キャップが緩み方向に回転することを防止する
ことができる。したがって、長期間使用してもキャップ
が緩んで脱落することを防止することができる。このよ
うに、接着剤を使用することなく固着することができる
ため、接着剤のはみ出しによる外観不良の発生を防止す
ることができると共に、作業工程もトッププラグのキャ
ップへのねじ込みで済み簡略化することができる。
【0037】また、ジョイントをトッププラグの下から
挿入してカシメることにより両者を固着することがで
き、このトッププラグに挿通されている固着プラグにコ
イルエレメントが収納されるキャップが螺着されること
により携帯無線機用アンテナが組み立てられる。このよ
うに、ジョイントをトッププラグにインサート成形によ
り固着することなく、ジョイントとトッププラグとを単
品で作成して組み立てていることから、インサート成形
を行う必要をなくすことができる。このため、ジョイン
トをトッププラグの細い貫通孔内にインサート成形する
ことに伴う問題点をすべて解決することができるように
なる。この場合、ジョイントの外周面に複数本の突条を
形成することにより、トッププラグに対してジョイント
を確実に保持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯無線機用アンテナの第1の実施の
形態の全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかる携帯無線機
用アンテナの上部の組み立て図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかる携帯無線機
用アンテナの上部の組み立て後の構成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態にかかる携帯無線機
用アンテナのキャップの構成を断面で示す平面図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施の形態にかかる携帯無線機
用アンテナのキャップのA−A線断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態にかかる携帯無線機
用アンテナの回転止めプラグの構成を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態にかかる携帯無線機
用アンテナのトッププラグの構成を示す平面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態にかかる携帯無線機
用アンテナのトッププラグの構成を断面で示す平面図で
ある。
【図9】本発明の第2の実施の形態にかかる携帯無線機
用アンテナのジョイントの構成を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態にかかる携帯無線
機用アンテナのジョイントとトッププラグの組み立てを
示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態にかかる携帯無線
機用アンテナの組み立てを示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態にかかる携帯無線
機用アンテナの組み立て後の構成を示す図である。
【図13】従来の携帯無線機用アンテナの構成例を示す
図である。
【符号の説明】
1 携帯無線機用アンテナ、2 ホイップアンテナ部、
3 アンテナトップ部、4 ホルダー部、11 キャッ
プ、11a キャップ本体、11b 収納室、11c
ネジ部、11d 係合歯、11e 段差部、12 トッ
ププラグ、12aテーパ部、12b 嵌入部、12c
鍔部、12d カシメ部、12e 上部本体、12f
下部本体、12g 貫通孔、12h 第2テーパ部、1
2i 第2貫通孔、13 ジョイント、13a 先端
部、13b 上部本体部、13c凹部、13d テーパ
部、13e 下部本体部、13f 溝部、13g 突
条、14 ストッパー部、14a 係止部、15 ホイ
ップエレメント、15a 異形部、17 コイルエレメ
ント、19 回転止めプラグ、19a ネジ部、19b
係合部、19c 鍔部、19d 貫通孔、19e 係
合片、19f 切溝、50 携帯無線機用アンテナ、6
2 固定プラグ、300 携帯無線機用アンテナ、31
0 トップ部、311 トッププラグ、312 ジョイ
ント、313ホイップアンテナ部、314 アンテナホ
ルダー、315 ストッパー部、315a 係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J046 AA01 AA02 AA05 AA09 AA10 AB06 EA03 EA06 5J047 AA01 AA02 AA05 AA09 AA10 AB06 FA11 FD01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納室を有すると共に下端が開口してい
    る絶縁性のキャップと、 貫通孔が形成されて略円筒状とされている導電性のトッ
    ププラグと、 前記キャップの収納室に収納されると共に前記トッププ
    ラグに電気的に接続されているコイルエレメントと、 前記トッププラグの貫通孔に挿入されていると共に該貫
    通孔の下端から下方に延伸して細長く形成され、その下
    部にホイップエレメントの上端が略同軸とされて固着さ
    れている絶縁性のジョイントと、 前記トッププラグが挿入される貫通孔と、前記キャップ
    が螺合されるネジ手段が外周面に形成されている回転止
    めプラグとを備え、 前記キャップの下部の内周面には、前記回転止めプラグ
    に形成されているネジ手段に螺合するネジ手段が形成さ
    れていると共に、多数の係合歯が全周にわたって形成さ
    れており、前記回転止めプラグの外周面には、前記係合
    歯に係合して前記キャップの緩み方向の回転を阻止する
    係合部が設けられていることを特徴とする携帯無線機用
    アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記回転止めプラグの下部には、前記キ
    ャップの内周面の下端に形成された段差部に嵌合する鍔
    部が形成されており、該鍔部の裏面には前記回転止めプ
    ラグを前記キャップに螺合するための治具が装着される
    切溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    携帯無線機用アンテナ。
  3. 【請求項3】 収納室を有すると共に下端が開口してい
    る絶縁性のキャップと、 貫通孔が形成されて略円筒状とされている導電性のトッ
    ププラグと、 前記キャップの収納室に収納されると共に前記トッププ
    ラグに電気的に接続されているコイルエレメントと、 前記トッププラグの貫通孔に挿入されていると共に該貫
    通孔の下端から下方に延伸して細長く形成され、その下
    部にホイップエレメントの上端が略同軸とされて固着さ
    れている絶縁性のジョイントと、 前記トッププラグが挿入される貫通孔と、前記キャップ
    が螺合されるネジ手段が外周面に形成されている固着プ
    ラグとを備え、 前記ジョイントの下部の径が拡径するよう形成されてい
    ると共に、前記トッププラグの前記貫通孔の下部の径が
    拡径されるよう形成されており、前記ジョイントを前記
    トッププラグの下方から挿入した状態において、前記ト
    ッププラグの外周面の一部をカシメることにより、前記
    ジョイントが前記トッププラグに固着されるようにした
    ことを特徴とする携帯無線機用アンテナ。
  4. 【請求項4】 前記ジョイントの中途に第1テーパ部を
    形成することにより下部の径が拡径されており、前記ト
    ッププラグの前記貫通孔内の中途に第2テーパ部を形成
    することにより前記貫通孔の下部の径が拡径されている
    ことを特徴とする請求項3記載の携帯無線機用アンテ
    ナ。
  5. 【請求項5】 前記カシメられる部分に対向する前記ジ
    ョイントの部分に凹部が形成されていることを特徴とす
    る請求項3記載の携帯無線機用アンテナ。
  6. 【請求項6】 前記ジョイントの外周面に軸方向に延び
    る複数本の突条が形成されていることを特徴とする請求
    項3記載の携帯無線機用アンテナ。
  7. 【請求項7】 収納室を有すると共に下端が開口してい
    る絶縁性のキャップと、 導電性の固定プラグと、 前記キャップの収納室に収納されると共に前記固定プラ
    グに電気的に接続されているコイルエレメントと、 前記固定プラグが挿入される貫通孔と、前記キャップが
    螺合されるネジ手段が外周面に形成されている回転止め
    プラグとを備え、 前記キャップの下部の内周面には、前記回転止めプラグ
    に形成されているネジ手段に螺合するネジ手段が形成さ
    れていると共に、多数の係合歯が全周にわたって形成さ
    れており、前記回転止めプラグの外周面には、前記係合
    歯に係合して前記キャップの緩み方向の回転を阻止する
    係合部が設けられていることを特徴とする携帯無線機用
    アンテナ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007081788A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Kyocera Corp 携帯無線機
GB2435548A (en) * 2006-02-28 2007-08-29 Samsung Electro Mech A multi-resonant frequency antenna including a liquid radiator

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