JP2005191656A - 携帯無線機用アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】接着剤を使用することなく簡単、容易に固着するでき、長期間使用しても装飾キャップが緩まなく、かつ外観不良が発生しない携帯無線機用アンテナを提供する。
【解決手段】ジョイント30は、下部にホイップエレメント11の上端を固着するジョイント本体31と、ジョイント本体31の上部に位置してコイルエレメント50を保持するジョイント上部32とからなり、ジョイント上部32の上端には一対の開口33bを備えた鍔部33が形成されている。また、装飾キャップ23に鍔部33に形成された開口33bに係止される突起部23cが形成されていて、鍔部33に装飾キャップ23が嵌挿された際に装飾キャップ23に形成された突起部23cを鍔部33に形成された開口33bに嵌入させることにより、キャップ本体21の先端側に装飾キャップ23が配設固定なされている。
【選択図】 図2


Description

本発明は、携帯電話機等の携帯無線機に備えられる携帯無線機用アンテナに関するものである。
近年、携帯電話機の普及がめざましいが、この携帯電話機においては通話や情報を送受信するためのアンテナが備えられている。この種の携帯電話機に用いられるアンテナにおいては、待ち受け時には携帯に便利なように、携帯電話機の筐体にホイップエレメントが収納できるようになされているのが一般的である。しかしながら、ホイップエレメントを筺体内に収納した時には携帯電話機は送信および受信がほぼ不可能になることから、ホイップエレメントを筐体に収納したときにおいても、筐体外に位置する小型のコイルエレメントをホイップエレメントの先端に設けるようにしている。これにより、ホイップエレメントを筐体に収納した時には、このコイルエレメントを使用して送受信することができるようになる。
このような携帯無線機用アンテナとしては、例えば、図7に示されるような構造が採用されている。この図7に示す携帯無線機用アンテナ60において、ホイップアンテナ部64は直線状のエレメントから構成されており、金属製のアンテナホルダー65に摺動自在に嵌挿されて、アンテナホルダー65が携帯無線機の筐体に固着された際に、筐体に対してホイップアンテナ部64が伸張自在となされている。ホイップアンテナ部64の先端には、トッププラグ62内を貫通してトップ部61内に延伸している絶縁性のジョイント63が一体成形されており、他端には金属製のストッパー部66が固着されている。ストッパー部66は、ホイップアンテナ部64が伸張された際にアンテナホルダー65内に下方から嵌挿されて、ホイップアンテナ部64をストッパー部66を介して電気的にアンテナホルダー65に接続するためのものである。なお、ストッパー部66の下端にはアンテナホルダー65の下面に当接する係止部66aが形成されている。
また、ジョイント63はホイップアンテナ部64の先端に一体成形されていると共に、一体成形される際にトッププラグ62にインサート成形されるようになされている。このジョイント63の上部は図示されていないがトップ部61内に延伸されてトップ部61とホイップアンテナ部64が略一軸上に位置するように、トップ部61とホイップアンテナ部64とを固着している。さらに、金属製とされたトッププラグ62の上部は、トップ部61内に位置して、トップ部61内に収納されているコイルエレメント70(図8参照)の終端部が電気的に接続されている。これにより、ホイップアンテナ部64を収納した際に、トッププラグ62がアンテナホルダー65内に上から嵌挿されて、コイルエレメントがトッププラグ62を介してアンテナホルダー65に電気的に接続されるようになる。
ところで、この種の携帯無線機用アンテナ60において、例えば特許文献1(図8参照)に示されるように、トッププラグ62の先端外周にコイルエレメント70の下端部が螺合により固定される。さらに、コイルエレメント70およびトッププラグ62の上半分が金型に入れられて、コイルエレメント70の内側全体を覆うようにボビン67が絶縁樹脂でインサート成形される。このボビン67の先端側は細径部67aとされ、その中間部の外周に若干径を大きくした径大部67bが形成されている。
さらに、ボビン67とトッププラグ62の中間部までが覆われるように絶縁樹脂でトップカバー61がインサート成形される。なお、このトップカバー61の先端部とボビン67の先端側の細径部67aとにより、軸方向に筒状の溝61aが形成される。そして、樹脂で形成されその外周面に金属メッキがなされた金属色キャップ69は、溝61aに挿入し得る筒状部69aとその下端に内側に向けて突出して径を小とする係合部69bとを有する。
そこで、溝61aに金属色キャップ69の筒状部69aを挿入すると、筒状部69aが弾性変形して係合部69bがボビン67の細径部67aの径大部67bを乗り越え、さらなる挿入により筒状部69aが弾性変形から復元する。そこで、金属色キャップ69は、係合部69bがボビン67の細径部67aの径大部67bと係合し、抜け出ることがない。なお、金属色キャップ69は、携帯電話機がcdmaOneに対応することを示すもので、アンテナ特性に何ら寄与するものではなく、単に、アンテナトップの先端に銀色の金属色が配設されていれば良く、その配設構造は何ら規定されるものでない。
特開2003−37412
ところが、上述のように、トップカバー61を一体にモールドしてトップ部を形成すると、トップ部内に配置されたコイルエレメント70が誘電体であるトップカバー61に埋め込まれるようになるため、コイルエレメント70からなるアンテナの電気的特性が良好にならないという問題点が生じる。さらに、モールドしたトップカバー61の表面に成形型内に残留していた異物が表れ、外観不良が発生し易い問題点も生じる。
また、金属色キャップ69に形成された筒状部69aを、トップカバー61の先端部とボビン67の先端側の細径部67aとにより形成された筒状の溝61aに圧入して、筒状部69aに形成された係合部69bをボビン67の細径部67aに係合させるだけでは、携帯無線機の使用中に金属色キャップ69が脱落するなどの恐れを生じる。そこで、金属色キャップ69をボビン67の先端部に螺合させて固着することが考えられるが、螺合による固着では長期間の使用によりキャップ69が緩むようになり、その結果キャップ69が脱落してしまうおそれがあるという問題点が生じる。このため、キャップ69をトップに螺合すると共に、螺合部に接着剤を使用してキャップ69を固着したり、超音波接合により固着することも考えられる。
しかしながら、接着剤を塗布する等の作業工程やその管理が必要になると共に、接着剤のはみ出しによる外観不良が生じたり、接着剤の不足によるキャップの脱落等の問題点が生じる。また、超音波により接合する場合においては、超音波振動に起因するすれ傷が生じる等の外観不良が生じたり、超音波設備のための設備費が増大するという問題も生じた。
そこで、本発明は上記の問題点を解消するためになされたものであって、接着剤を使用することなく簡単、容易に固着することができると共に、長期間使用しても装飾キャップが緩まなく、かつ外観不良が発生しない携帯無線機用アンテナを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の携帯無線機用アンテナは、収納室を有すると共に下端が開口している絶縁性のキャップ本体と、このキャップ本体の下部に一体的に成形されて略円筒状で導電性のトッププラグと、キャップ本体の収納室に収納されると共にトッププラグに電気的に接続されるコイルエレメントと、キャップ本体の収納室およびトッププラグに挿入されていると共にトッププラグの下端から下方に延伸して細長く形成され、その下部にホイップエレメントの上端が略同軸とされて固着されている絶縁性のジョイントと、キャップ本体の先端側に配設固定されている金属色の装飾キャップとを備えている。
そして、ジョイントは、下部にホイップエレメントの上端を固着する円筒状のジョイント本体と、このジョイント本体の上部に位置してコイルエレメントを保持するためにジョイント本体の外径よりも大きく形成された円筒状のジョイント上部とからなり、ジョイント上部の上端にはコイルエレメントの端部を係止するためにジョイント上部の外径よりも大きく形成され、かつ側壁に一対の開口を備えた円筒状の鍔部が形成されているとともに、装飾キャップに鍔部の側壁に形成された開口に係止される突起部が形成されていて、鍔部に装飾キャップが嵌挿された際に装飾キャップに形成された突起部を鍔部に形成された開口に嵌入させることにより、キャップ本体の先端側に装飾キャップが配設固定なされていることを特徴とする。
これにより、接着剤を使用することなく簡単、容易に装飾キャップをキャップ本体の先端側に固着することができる。そして、装飾キャップに形成された突起部は、キャップ本体内に収納されるジョイント上部の鍔部に形成された開口に係止されることとなるため、キャップ本体に外部応力が付与されても突起部が開口から外れることはない。これにより、長期間使用しても装飾キャップが緩まなく、かつ外観不良が発生しない携帯無線機用アンテナを得ることが可能となる。この場合、鍔部に形成された開口の平面形状が角形であると、装飾キャップに形成された突起部が鍔部に形成された開口に強固に係止されるようになるので望ましい。
また、装飾キャップは、略円盤状の本体部と、この本体部より下方に突出して互いに相対向するように形成された一対の略半円弧状の突出壁とからなり、この突出壁の中央部に突出壁の先端部から外方に向けて突出する突起部が形成されているのが望ましい。また、一対の略半円弧状の突出壁の両端部の相対向部間に空隙が生じるように突出壁が形成されていると、装飾キャップを鍔部に嵌挿した際に突出壁に緩衝作用が生じるようになるため装飾キャップを鍔部に容易に嵌挿できるようになると共に、装飾キャップが鍔部から外れにくくなる。
また、キャップ本体の収納室の上部内周面の全周にわたって多数の係合歯が形成されているとともに、キャップ本体の下部に一体的に成形されたトッププラグ上部内周面に雌ネジ部が形成されており、ジョイントのジョイント上部の下部外周面にトッププラグ上部内周面に形成された雌ネジ部に螺合する雄ねじ部が形成されており、収納室の上部内周面に形成された係合歯に係止される係止用突起が鍔部の側壁外周面に形成されており、鍔部の側壁外周面に形成された係止用突起部は、雌ネジ部に雄ねじ部が螺合する方向に回転が可能となり、螺合方向とは逆方向には回転が阻止されるように形成されている。
これにより、雌ネジ部と雄ねじ部との螺合によりトッププラグとジョイント部とが固着されるとともにキャップ本体とジョイント部も同時に固着されるようになるので、この種の携帯無線機用アンテナの組立の簡素化を達成できるとともに、接着剤を塗布することもないことから管理工数の削減が可能となって、設備費が安価になる。この結果、この種の携帯無線機用アンテナのコストダウンも達成することができるようになる。また、鍔部の外周面に形成された係止部が係合歯に係合することによりキャップ本体の緩み方向への回転が阻止されており、鍔部の開口内に装飾キャップに形成された突起部が嵌挿されて該キャップ本体の先端側に装飾キャップが配設固定されているので、装飾キャップの脱落が防止できるとともに、キャップ本体とジョイントとの結合強度も向上させることが可能となる。
この場合、鍔部の一対の開口に対して直角方向にこの鍔部の先端から所定の深さの切欠部が形成されていると、キャップ本体にジョイントを挿入し、トッププラグ上部内周面に形成された雌ネジ部に、ジョイント上部の下部外周面に形成された雄ねじ部を螺合させた際に、鍔部に緩衝作用が生じるようになる。このため、ジョイントをキャップ本体に容易に挿入できるようになるとともに、ジョイントとキャップ本体との結合力が向上する。
さらに、鍔部に形成された切欠部の幅が装飾キャップの両突出壁の端部間の幅と略等しくなるように形成されているとともに、装飾キャップの各突出壁の長さが両切欠部に達する長さに形成されていると、装飾キャップを鍔部に嵌挿した際に、両切欠部が位置決め用のガイドとなるため、突出壁の中央部に形成された突起部を鍔部に形成された開口に容易に嵌入させることができるようになる。
以下に、本発明の携帯無線機用アンテナを携帯電話機に適用した場合の一実施の形態を図1乃至図6に基づいて説明する。なお、図1は本発明の携帯無線機用アンテナを示す図であり、図2は、図1の携帯無線機用アンテナの要部の縦方向の断面を示す断面図である。また、図3は本発明の携帯無線機用アンテナの部品となるアンテナトップ部を示す図であり、図3(a)は一部破断の正面図であり、図3(b)はその上面図であり、図3(c)は図3(b)の一部を拡大して示す拡大上面図である。
また、図4は本発明の携帯無線機用アンテナの部品となる装飾キャップを示す図であり、図4(a)はその正面図であり、図4(b)はその側面図であり、図4(c)はその下面図であり、図4(d)はその上面図であり、図4(e)はその断面図である。また、図5は本発明の携帯無線機用アンテナの部品となるジョイント部とホイップアンテナ部を示す図であり、図5(a)はその一部破断の正面図であり、図5(b)はその側面の一部を示す側面図であり、図5(c)はその上面図であり、図5(d)はその一部を拡大して示す断面図である。さらに、図6は本発明の携帯無線機用アンテナを組み付ける状態を模式的に示す図である。
本発明の携帯無線機用アンテナAは、図1および図2に示すように、ホイップアンテナ10とアンテナトップ20とを備え、ホイップアンテナ10とアンテナトップ20は絶縁性のジョイント30により機械的に接続されている。ホイップアンテナ10を構成している線状のホイップエレメント11の先端は、ジョイント30の一端に一体的に成形されている。また、このホイップエレメント11の下端は導電性のストッパー14に固着されている。さらに、ホイップアンテナ10は導電性のホルダー40に摺動自在に保持されている。
このように構成された携帯無線機用アンテナAにおいて、例えば金属製とされたホルダー40は携帯電話機等の筐体に取り付けられ、ホイップアンテナ10がホルダー40に対して伸長された時は、ホルダー40に下方からストッパー14が挿入保持され、係止部14aがホルダー40の下面に当接するようになる。これにより、ホイップアンテナ10がホルダー40に電気的に接続されるようになり、ホイップアンテナ10のみが動作状態となる。
一方、ホイップアンテナ10を携帯電話機等の筐体内に収納した時は、アンテナトップ20の下面がホルダー40の上面に当接するまでジョイント30がホルダー40に上方から挿入されて、例えば金属製とされている導電性のトッププラグ22がホルダー40に電気的に接続される。これにより、トッププラグ22に接続されていると共に、アンテナトップ20内に収納されているコイルエレメント50のみが動作状態となる。
したがって、本発明の携帯無線機用アンテナAを携帯電話機に適用した際に、携帯無線機用アンテナAを伸張した場合はホイップアンテナ10を使用して効率よく送受信することができると共に、携帯無線機用アンテナAを収納してコンパクトにした場合はアンテナトップ20内に収納されているコイルエレメント50を使用して送受信することができるようになる。
なお、ジョイント30によりホイップアンテナ10とアンテナトップ20とが絶縁されているが、これは、ホイップアンテナ10とコイルエレメント50とを各々独立してアンテナとして使用するためである。すなわち、コイルエレメント50の給電手段であるトッププラグ22と、ホイップアンテナ10との間に静電容量が発生すると、コイルエレメント50とホイップアンテナ10とが電気的に結合して、それぞれのアンテナの動作に悪影響を及ぼすようになる。これを防止するために、アンテナトップ20とホイップアンテナ10との間を十分離隔して、静電容量が発生しないよう絶縁性のジョイント30を介在させているのである。
ここで、ホイップアンテナ10は、主にホイップエレメント11から構成され、このホイップエレメント11の先端部は、合成樹脂(例えば、ナイロンやPBT樹脂など)製のジョイント30の下部に一体成形されて固着されている。この場合、超弾性金属(例えば、Ni−Ti合金など)製とされたホイップエレメント11の先端部には、ジョイント30から抜け出ることを防止するための拡大された異形部11a(図5(d)参照)が形成されている。なお、ホイップエレメント11はナイロン等の合成樹脂製の弾性を有する絶縁チューブ12(図6参照)内に挿通されて被覆されている。
ホイップアンテナ10の他端、即ち、ホイップエレメント11の他端には、金属(例えば、真鍮、アルミニウムなど)製とされた導電性のストッパー14がホイップエレメント11に電気的に接続されるよう固着されている。さらに、このホイップアンテナ10を伸縮可能に保持するホルダー40が、ストッパー14を固着する前にホイップアンテナ10に挿通されている。なお、ホルダー40に形成された貫通孔41内には、図6に示すようにスプリング42が収納されており、このスプリング42によりホルダー40は確実にホイップアンテナ10を摺動保持できるようになされる。
アンテナトップ20は、図2および図3に示すように、キャップ本体21とトッププラグ22と装飾キャップ23とから構成されている。そして、キャップ本体21とトッププラグ22はモールド成形により一体的に成形されている。キャップ本体21は、ABS樹脂やエラストマー樹脂などの樹脂を成形することにより略円筒状に形成されている。キャップ本体21の内部はコイルエレメント50が収納される収納室21aとされ、その上部内周面には、平目のローレットにより多数の係合歯21bが全周にわたって略等間隔に形成されている。この係合歯21bの断面形状は鋸歯状とされており、後述するジョイント30の上部の鍔部33に形成された係止部33aが係合するようにされている。
トッププラグ22は、金属(例えば、真鍮など)製とされて円筒状に形成されており、その軸方向中心部に貫通孔22aが形成されている。この貫通孔22aの上部外周面にはコイルエレメント50が嵌入されて保持される嵌入部22bと、モールド時にキャップ本体21内に突入する環状突起部22cとが形成されている。また、貫通孔22aの上部内周面には、ジョイント30のジョイント上部32の下部に形成された雄ネジ部34に螺着される雌ネジ部22dが形成されている。
装飾キャップ23は、図4に示すように、ABS樹脂やエラストマー樹脂等の樹脂成形体に金属メッキ(例えば、Cu/Ni/Crの三層メッキ)を施すことにより作製されている。この場合、装飾キャップ23は、略円盤状の本体部23aと、この本体部23aより下方に突出して互いに相対向する一対の略半円弧状の突出壁23b,23bとから形成されている。そして、一対の略半円弧状の突出壁23b,23bの中央部には、これらの突出壁23bの先端から外方に向けて突出する突起部23cがそれぞれ形成されおり、相対向する突出壁23b,23bの間には空隙部23dが形成されている。これにより、装飾キャップ23を後述するジョイント30の上部に形成された鍔部33に圧入させると、突出壁に緩衝作用が生じるようになるため、装飾キャップ23を鍔部33に容易に嵌挿できるようになると共に、装飾キャップ23が鍔部33から外れにくくなる。この結果、装飾キャップ23はアンテナトップ20に強固に固着されることとなる。
なお、突出壁23b,23bの両端部間に形成される空隙部23dの幅に両突出壁23bの厚みを加えた幅(両突出壁端部間の幅)t1は、後述するジョイント30の上部の鍔部33に形成された切欠部33cの幅t2と略等しくなるように形成されている。また、各突出壁23bの長さは、上記鍔部33に形成された両切欠部33c,33cに達する長さとされている。これにより、装飾キャップ23を鍔部33に嵌挿した際に、両切欠部33c,33cがガイドとなって突出壁23bの中央部に形成された突起部23cを鍔部33に形成された開口33bに容易に嵌入させることができるようになる。
ジョイント30は、図5に示すように、細長い棒状のジョイント本体31と、その上部に形成されたジョイント上部32とから構成されている。そして、ジョイント本体31の下部には、ホイップエレメント11の先端が一体成形されている。また、ジョイント30の上部に位置するジョイント上部32は、コイルエレメント50を保持するためにジョイント本体31よりは若干大径とされている。ここで、ジョイント上部32の先端にはコイルエレメント50を係止するための鍔部33が形成されている。また、ジョイント上部32の下部には、上述したトッププラグ22の上部に形成され雌ネジ部22dに螺合する雄ねじ部34が形成されている。
鍔部33はジョイント上部32から突出した円筒状の突出壁により構成され、鍔部33の円筒状の突出壁の外周面には、上述したキャップ本体21の上部内周面に形成された係合歯21bを係止するための係止用突起33aが形成されている。この場合、アンテナトップ20内にジョイント30を挿入し、トッププラグ22の上部に形成された雌ネジ部22dにジョイント上部32の下部に形成された雄ねじ部34を螺合させる際には、係止用突起33aが係合歯21bの鋸歯状の斜面を乗り越えてキャップ本体21の回転を許容し、雌ネジ部22dと雄ねじ部34との螺合を緩める方向にキャップ本体21を回転させた場合には、回転を阻止するように、係合歯21bの鋸歯状の斜面と係止用突起33aが形成されている。
一方、この突出壁に一対の開口33b,33bが形成されているとともに、一対の開口33b,33bに対して直角方向に、一対の切欠部33c,33cが形成されている。ここで、円筒状の突出壁に囲まれた部分の平面の直径は、上述した装飾キャップ23に形成された円弧状突出壁23b,23bにより形成される平面の直径とほぼ同等の大きさになるように形成されている。また、開口33b,33bは平面形状が四角形状になるように形成されており、この開口33b,33b内に上述した装飾キャップ23の突出壁23bに形成された突起部23cを嵌入させることにより、装飾キャップ23はアンテナトップ20に強固に固着されることとなる。
また、鍔部33に一対の切欠部33c,33cを形成することにより、キャップ本体21にジョイント30に挿入して、トッププラグ22の上部に形成された雌ネジ部22dにジョイント上部32の下部に形成された雄ねじ部34を螺合させると、鍔部33に緩衝作用が生じるようになる。これにより、ジョイント30をキャップ本体21に容易に挿入できるようになるとともに、ジョイント30とキャップ本体21との結合力が向上するようになる。
この場合、切欠部33cの幅t2を装飾キャップ23の両突出壁23bの端部間の幅t1と略等しくなるように形成されている。そして、装飾キャップ23の各突出壁23bの長さが両切欠部33c,33cに達する長さとされていると、装飾キャップ23を鍔部33に嵌挿した際に、両切欠部33c,33cが位置決め用のガイドとなるため、突出壁23bの中央部に形成された突起部23cを鍔部33に形成された開口33bに容易に嵌入させることができるようになる。
なお、ジョイント30の下端部とホイップエレメント11との間にはリング状溝部35が形成されている。このリング状溝部35は、絶縁チューブ12の先端が挿入される溝部とされている。また、コイルエレメント50は、トッププラグ22の貫通孔22aの上部外周面に形成された嵌入部22bに保持される径となるように、また、設定された周波数帯域で動作可能となる所定の巻き数となるように、リン青銅やステンレスの線材を巻回することにより形成されている。
次に、上述のように構成される携帯無線機用アンテナAの組立方法を図6に基づいて説明する。まず、コイルエレメント50を用意した後、アンテナトップ20のキャップ本体21に形成された収納室21aにコイルエレメント50を挿入する。このとき、コイルエレメント50の先端部を嵌入部22bに嵌入させて、キャップ本体21内にコイルエレメント50を保持する。これにより、コイルエレメント50が収納室21aに挿入されてその先端部が嵌入部22bに嵌入された際に、コイルエレメント50はトッププラグ22に電気的に接続されるようになる。
ついで、収納室21aに取り付けられたコイルエレメント50内に、ジョイント30のジョイント本体31の下部に一体的に成形されたホイップエレメント11を挿入していく。これにより、コイルエレメント50およびトッププラグ22の貫通孔22a内にホイップエレメント11およびジョイント30のジョイント本体31が挿入されていき、ついには、ジョイント30のジョイント上部32の先端に形成された鍔部33がコイルエレメント50の先端に当接する。また、ジョイント本体31の下端部がトッププラグ22の貫通孔22aから下方へ突出するようになる。
この後、トッププラグ22の上部内周面に形成された雌ねじ部22dに、ジョイント30のジョイント上部32の下部に形成された雄ネジ部34を螺合させると、コイルエレメント50は収納室21aに収納される。この場合、ジョイント30を締める方向に回転した際には、キャップ本体21の上部内周面に形成された係合歯21bの鋸歯状の斜面を鍔部33の外周面に形成された係止用突起33aが乗り越えていくため、ジョイント30の回転は係合歯21bにより妨げられることはない。
一方、ジョイント30を緩める方向に回転させようとすると、キャップ本体21の上部内周面に形成された係合歯21bの鋸歯状の急峻面が鍔部33の外周面に形成された係止用突起33aに当接するため、ジョイント30の回転は係止用突起33dにより阻止される。この様に、係止用突起33aは、締めつける方向の回転を許容すると共に、緩める方向の回転を阻止するように形成されている。
そして、ホイップエレメント11は、前述のようにトッププラグ22に挿入されるとともに、ホルダー40にも挿入される。また、ホイップエレメント11の外側に絶縁チューブ12を取り付ける。この絶縁チューブ12の先端は、ジョイント30の下端部に形成されたリング状溝部35(図5(d)参照)に挿入される。ついで、絶縁チューブ12に被覆されたホイップエレメント11の下端にストッパー14が固着される。最後に、装飾キャップ23をジョイント30に圧入させ、ジョイント30の鍔部33の側壁に形成された開口33bに突起部23cを嵌入させることにより、装飾キャップ23はアンテナトップ20に強固に固着されることとなる。
上記したように、装飾キャップ23をジョイント30に圧入させ、ジョイント30の鍔部33の側壁に形成された開口33bに突起部23cを嵌入させることにより、装飾キャップ23はアンテナトップ20に強固に固着されることとなる。この場合、キャップ部20とジョイント30との結合は螺合構造であるので、ねじ込みにより簡単に取り付けることができる。
これにより、接着剤を使用する際に必要となる管理や作業工程を省くことができ、作業工程を簡略化することができる。しかも、一旦取り付けると、係合歯21bと係止用突起33aとの係合により、長期間使用してもキャップ部20が緩むことを防止することができるとともに、携帯無線機の使用中に装飾キャップ23がジョイント30より脱落することが防止できるようになる。さらに、コイルエレメント50は収納室21aに収納されており、コイルエレメント50が誘電体であるキャップ本体21内に埋め込まれることを防止することができる。したがって、コイルエレメント50からなるアンテナの電気的特性を良好にすることができる。
なお、上述した実施の形態においては、本発明の携帯無線機用アンテナを携帯電話機に適用する例について説明したが、本発明はこれらに限らず、モバイルコンピュータ、PDA等の情報端末機の送受信部に用いるアンテナ装置を筐体に対して伸縮させる必要がある各種の無線通信機器に適用できることは明らかである。
本発明の携帯無線機用アンテナを示す正面図である。 図1の携帯無線機用アンテナの要部の縦方向の断面を示す断面図である。 本発明の携帯無線機用アンテナの部品となるジョイント部とホイップアンテナ部を示す図であり、図3(a)は一部破断の正面図であり、図3(b)はその上面図であり、図3(c)は図3(b)の一部を拡大して示す図である。 本発明の携帯無線機用アンテナの部品となるアンテナトップ部を示す図であり、図4(a)はその正面図であり、図4(b)はその側面図であり、図4(c)はその下面図であり、図4(d)はその上面図であり、図4(e)はその断面図である。 本発明の携帯無線機用アンテナの部品となる装飾キャップを示す図であり、図5(a)はその一部破断の正面図であり、図5(b)はその側面の一部を示す側面図であり、図5(c)はその上面図であり、図5(d)はその一部を拡大して示す断面図である。 本発明の携帯無線機用アンテナを組み付ける状態を模式的に示す図である。 従来例の携帯無線機用アンテナを示す図である。 従来例の携帯無線機用アンテナの要部を示す図である。
符号の説明
A…携帯無線機用アンテナ、10…ホイップアンテナ、11…ホイップエレメント、 11a…異形部、12…絶縁チューブ、14…ストッパー、14a…係止部、20…アンテナトップ、21 キャップ本体、21a…収納室、21b…係合歯、22…トッププラグ、22a…貫通孔、22b…嵌入部、22c…環状突起部、22d…雌ネジ部、23…装飾キャップ、23a…本体部、23b…略円弧状突出壁、23c…突起部、23d…空隙部、30…ジョイント、31…ジョイント本体、32…ジョイント上部、33…鍔部、33a…係止用突起、33b…開口、33c…切欠部、34…雄ネジ部、35…リング状溝部、40…ホルダー、41…貫通孔、42…スプリング、50コイルエレメント

Claims (7)

  1. 収納室を有すると共に下端が開口している絶縁性のキャップ本体と、該キャップ本体の下部に一体的に成形されて略円筒状で導電性のトッププラグと、前記キャップ本体の収納室に収納されると共に前記トッププラグに電気的に接続されるコイルエレメントと、前記キャップ本体の収納室および前記トッププラグに挿入されていると共に該トッププラグの下端から下方に延伸して細長く形成され、その下部にホイップエレメントの上端が略同軸とされて固着されている絶縁性のジョイントと、前記キャップ本体の先端側に配設固定されている金属色の装飾キャップとを備えた携帯無線機用アンテナであって、
    前記ジョイントは、下部に前記ホイップエレメントの上端を固着する円筒状のジョイント本体と、該ジョイント本体の上部に位置して前記コイルエレメントを保持するために該ジョイント本体の外径よりも大きく形成された円筒状のジョイント上部とからなり、
    前記ジョイント上部の上端には前記コイルエレメントの端部を係止するために該ジョイント上部の外径よりも大きく形成され、かつ側壁に一対の開口を備えた円筒状の鍔部が形成されているとともに、
    前記装飾キャップに前記鍔部の側壁に形成された前記開口に係止される突起部が形成されていて、
    前記鍔部に前記装飾キャップが嵌挿された際に前記装飾キャップに形成された前記突起部を前記鍔部に形成された前記開口に嵌入させることにより、前記キャップ本体の先端側に前記装飾キャップが配設固定なされていることを特徴とする携帯無線機用アンテナ。
  2. 前記鍔部に形成された前記開口の平面形状は角形であることを特徴とする請求項1に記載の携帯無線機用アンテナ。
  3. 前記装飾キャップは、略円盤状の本体部と、該本体部より下方に突出して互いに相対向するように形成された一対の略半円弧状の突出壁とからなり、
    前記突出壁の中央部に該突出壁の先端部から外方に向けて突出する突起部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯無線機用アンテナ。
  4. 前記一対の略半円弧状の突出壁の両端部の相対向部間に空隙が生じるように該突出壁が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の携帯無線機用アンテナ。
  5. 前記キャップ本体の前記収納室の上部内周面の全周にわたって多数の係合歯が形成されているとともに、該キャップ本体の下部に一体的に成形されたトッププラグ上部内周面に雌ネジ部が形成されており、
    前記ジョイント部の前記ジョイント上部の下部外周面に前記トッププラグ上部内周面に形成された雌ネジ部に螺合する雄ねじ部が形成されており、
    前記収納室の上部内周面に形成された前記係合歯に係止される係止用突起が前記鍔部の側壁外周面に形成されており、
    前記鍔部の側壁外周面に形成された前記係止用突起は、前記雌ネジ部に前記雄ねじ部が螺合する方向に回転が可能となり、螺合方向とは逆方向には回転が阻止されるように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の携帯無線機用アンテナ。
  6. 前記鍔部の前記一対の開口に対して直角方向に該鍔部の先端から所定の深さの切欠部がに形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の携帯無線機用アンテナ。
  7. 前記鍔部に形成された前記切欠部の幅が前記装飾キャップの前記両突出壁の端部間の幅と略等しくなるように形成されているとともに、
    前記装飾キャップの前記各突出壁の長さが前記鍔部に形成された前記両切欠部に達する長さに形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の携帯無線機用アンテナ。
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